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JP4267372B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、筐体内部に設けられると共に外方に露出する表示装置を備えた携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、情報を表示する手段を備えた電子機器は、筐体に形成された開口部から外方に表示面を露出させる液晶表示装置等の表示装置を備えている(例えば、特許文献1参照。)。これら表示装置は静電気により誤動作を起こしたり、故障し易いため、従来では、導電性材料からなる薄板状の板金部材を表示装置に近接させて配すると共に、この板金部材を筐体内部に配した回路基板のグランドパターンに接続している。これにより、外部からの静電気を回路基板のグランドパターンに逃がして表示装置が静電気を帯びることを防止している。この板金部材は、例えば、図5に示すように、表示装置51と筐体53の内面53aとの間に挟み込まれて固定されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−18264号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の電子機器においては、筐体53を構成するフロントケースと利やケースとの嵌合部や筐体53に形成された隙間より筐体53内部に塵や埃等の異物が侵入することがある。
また、表示装置51と板金部材55との間、及び、板金部材55と筐体53との間には微小な隙間が生じるため、筐体53内に侵入した前記異物が前記微小隙間より表示装置51と、筐体53の開口部に設けられた透光板との間に入り込み、表示面が視認し難くなるといった課題があった。
そこで、従来ではこれらの微小な隙間を埋めるために、表示装置51と板金部材55との間、及び、板金部材55と筐体53の内面53aとの間に弾性変形可能なスポンジ状の緩衝材を挟み込むことにより、塵埃や液体の侵入防止を図っている。
しかしながら、いずれか一方の隙間のみに緩衝材を介在させたものでは、異物の侵入を十分に防ぐことができず、逆に各微小な隙間にそれぞれ緩衝材を介在させたのでは、筐体53の内面53aと表示装置51との間が大きくなり、2つの緩衝材を配置するためのスペースを作るためには筐体53の厚みを大きくしなければならず、小型化が要求されている電子機器にとって不都合があると共に、緩衝材の使用量が増え、製造コストが増加するといった課題があった。
【0005】
この発明の目的は、上述した事情に鑑みてなされたもので、信頼性の高い表示装置の静電気対策及び防塵対策が可能な電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る電子機器は、開口部が形成された筺体と、スリットが形成されると共に、前記筺体の内面に当接して配置された板金部材と、前記板金部材に当接して配置された弾性変形可能な緩衝材と、前記緩衝材に当接し、前記開口部から露出して配置された表示装置と、前記筺体の内部で前記表示装置を係止する係止部と、を有し、前記緩衝材は、前記係止部による前記表示装置の係止に伴って弾性変形して前記スリットを介して前記筺体の内面に当接する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、開口部が形成された筺体と、前記筺体の内面に当接して配置された弾性変形可能な緩衝材と、スリットが形成されると共に、前記緩衝材に当接して配置された板金部材と、前記板金部材に当接し、前記開口部から露出して配置された表示装置と、前記筺体の内部で前記表示装置を係止する係止部と、を有し、前記緩衝材は、前記係止部による前記表示装置の係止に伴って弾性変形して前記スリットを介して前記表示装置に当接する、ことを特徴とする。
また、前記表示装置に当接して配置された回路基板と、を有し、前記係止部は、前記筺体の内部で前記回路基板を係止することにより前記表示装置を係止する、ことを特徴とする。
また、前記係止部は、前記筺体に形成される、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る電子機器によれば、板金部材を筐体内面と表示装置との間に挟み込むと共に、板金部材と、筐体内面若しくは表示装置のいずれか一方との隙間に緩衝材を挟み込んだ状態においては、緩衝材が弾性変形して板金部材に形成されたスリットを介して他方の隙間に入り込み、筐体内面又は板金部材に当接することになる。
その為、筐体内面又は表示装置と板金部材との間に微小な隙間が存在していても、緩衝材によって両隙間を埋めることができ、筐体内面と表示装置との間を大きくすることなく、筐体内に侵入した塵や埃等の異物が表示装置と透光板との間に入り込むことを効果的に防止することができる。
また、板金部材を筐体内に配置される回路基板のグランドパターンに接続することで、表示装置やその周囲に帯電した静電気を逃がすこともできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1から図4はこの発明に係る一実施形態を示す。ここで説明する実施の形態は、この発明を携帯電話機に適用した場合のものである。図1に示すように、この実施の形態に係る携帯電話機(電子機器)1は、第1の筐体2と第2の筐体3とをヒンジ部4により互いに折り畳み自在に連結してなるものである。
第1の筐体2の内部には通話キー、終話キー等の各種の操作キー5及びマイクロフォン部6が設けられており、これらは、折り畳んだ際に第2の筐体3と対向する第1の筐体2の対向面7側に露出している。第2の筐体3の内部には、液晶表示装置等の表示装置8及びスピーカー部9が設けられており、表示装置8の表示面8aおよびスピーカー部9は、折り畳んだ際に第1の筐体2と対向する第2の筐体3の対向面11側に露出している。
【0009】
表示装置8は、基地局と携帯電話機1との通信状態、メールの文章等の各種情報を表示するためのものであり、平面視略矩形状に形成されている。また、マイクロフォン部6およびスピーカー部9は、第1、第2の筐体2,3を相互に開いた状態にてアンテナ(図示せず)を介して、無線通話を行ったり、音楽再生や音声録音時に使用するものである。
第2の筐体3の内部には、図2に示すように、表示装置8の他に、板金部材13、緩衝材15及び回路基板17が設けられている。これら板金部材13、緩衝材15、表示装置8、回路基板17は、第2の筐体の対向面11を構成するフロントケース21の内面21aに順次積み重ねられている。なお、フロントケース21の内面21aは、対向面11の反対側に位置する面を指し示している。
【0010】
このフロントケース21には、その内面21a側から対向面11側に貫通する平面視略矩形状の開口部21bが形成されており、この開口部21bは、表示装置8の表示面8aを外方に露出させるためのものである。なお、フロントケース21には、開口部21bを覆う透光板10を固着してあり、表示装置8の表示面8aを保護するようになっている。
また、このフロントケース21の内面21a側には、厚さ方向に突出する複数の突出壁部23が形成されている。これら突出壁部23は、フロントケース21の内面21aに板金部材13を配した状態において、板金部材13や表示装置8がフロントケース21の厚さ方向に直交する方向に移動しないように設けられている。即ち、これら突出壁部23は、フロントケース21の内面21aと共に、板金部材13や表示装置8を収容する収容部を構成している。
【0011】
板金部材13は、静電気を回路基板17のグランドパターン(図示せず)に逃がして表示装置8が帯電することを防止するものであり、薄板状の導電性材料にプレス加工を施して、表示装置8を収容可能に形成したものである。即ち、板金部材13は、平面視略矩形状の底壁部27と、この底壁部27の周囲に直立して形成された複数の側壁部29とを備えており、これら側壁部29により板金部材13に対する表示装置8の位置決めができるようになっている。
板金部材13の底壁部27には、フロントケース21の開口部21bと略同形の平面視略矩形状をした貫通孔27aが形成されており、この貫通孔27aは、表示装置8の表示面8aを外方に露出させるためのものである。また、図3に示すように、底壁部27には、貫通孔27aを囲繞するように複数のスリット31が周方向に渡って形成されている。
また、互いに対向して配された一対の側壁部29,29には、それぞれ接続端子35,37が一体的に形成されており、これら接続端子35,37は、回路基板17のグランドパターンに接続するものである。
【0012】
図2に示すように、緩衝材15は、ウレタン等からなる弾性係数の小さいスポンジ状の材料を平面視略矩形状の薄板状に形成したものである。この緩衝材15には、平面視略矩形状の貫通孔15aが形成されている。この貫通孔15aは、フロントケース21や板金部材13に形成された開口部21bや貫通孔27aと略同形を成し、表示装置8の表示面8aを外方に露出させるためのものである。
回路基板17は、各種の電子部品を複数搭載してなるものであり、表示装置8、操作キー5、マイクロフォン部6及びスピーカー部9と電気的に接続されている。
【0013】
これら板金部材13、緩衝材15、表示装置8及び回路基板17を、図4に示すように、フロントケース21の内面21aに順次積み重ねた状態においては、板金部材13が、フロントケース21の内面21aおよび突出壁部23に当接し、フロントケース21に対して位置決めされることになる。また、緩衝材15が板金部材13の底壁部27に当接し、板金部材13に対して位置決めされる。さらに、表示装置8は、その表示面8aの周縁部が緩衝材15に当接すると共に、表示面8a側に隣接する側面8cが板金部材13の側壁部29に当接して板金部材13に対して位置決めされることになる。
そして、回路基板17は、表示装置8の表示面8aの反対側に位置する背面8bに当接すると共に、フロントケース21の内面21aに向けて付勢されている。即ち、フロントケース21の突出壁部23の先端部には、回路基板17に係合する係止部41が複数形成されている。そして、この係止部41が、回路基板17に係合している状態においては、回路基板17をフロントケース21の内面21aに向けて押さえつけている。
【0014】
この係止部41による付勢力は、表示装置8と板金部材13とにより挟み込まれた緩衝材15を弾性変形させて板金部材13のスリット31に挿入させている。この状態においては、緩衝材15が、スリット31を通じてフロントケース21の内面21aにも当接することになる。したがって、板金部材13と表示装置8の表示面8a及びフロントケース21の内面21aとの間にそれぞれ微小な隙間が存在していても、この緩衝材15によって双方の隙間が埋められることになる。
なお、スリット31を介してフロントケース21の内面21aに緩衝材15を確実に当接させるためには、板金部材13を薄く形成しておくことが好ましく、その厚さ寸法を0.04mm〜0.1mmとすることが特に好ましい。
即ち、板金部材13の厚みが0.1mmより大きくなると、スリット31の深さが深くなり、緩衝材15を弾性変形させて前記スリット31より突出させるためには、緩衝材15の厚みを厚くしなければならず、また、表示装置8を大きな付勢力でフロントケース21の内面21aへ押し付けなければならなくなるからであり、逆に板金部材13の厚みが0.04mmより小さくなると、付勢力によって破断し易くなるからである。
【0015】
上記のように、この携帯電話機1によれば、板金部材13により表示装置8の帯電を防止することができる。また、板金部材13にスリット31を形成しておくことにより、1つの緩衝材15により板金部材13と表示装置8及びフロントケース21の内面21aとの各隙間を埋めることができるため、第2の筐体3内部に侵入した塵や埃等の異物が透光板10と表示装置8との間に入り込むことを防止できる。
したがって、ユーザーは常にクリアな表示面8aを視認することができると共に、静電気対策を行うことができるというように、信頼性の高い携帯電話機1を提供できると共に、携帯電話機1の製造コスト増加を抑えることができる。
【0016】
なお、上記の実施の形態においては、緩衝材15を表示装置8と板金部材13との間に挟み込むとしたが、これに限ることはなく、例えば、板金部材13とフロントケース21との間に挟み込んでも構わない。この構成の場合には、表示装置8、板金部材13及び緩衝材15をフロントケース21の内面21aに押さえつけた状態において、緩衝材15が板金部材13のスリット31を介して表示装置8の表示面8a周縁とも当接するため、本実施形態と同様にして、板金部材13と表示装置8及びフロントケース21の内面21aとの各隙間を埋めることができる。
また、緩衝材15は、スポンジ状の材料から形成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも容易に弾性変形可能な弾性体から形成されていればよい。即ち、例えば、緩衝材15をゴムから形成するとしても構わない。
【0017】
さらに、2つの筐体が互いに折り畳み自在に連結された携帯電話機1に限ることはなく、PDA(Personal Digital Assistants)やノートパソコンのように、2つの筐体を連結手段により互いに開閉自在に連結した電子機器であればよい。
また、電子機器は、2つの筐体を有することに限ることはなく、例えば、本実施形態の構造を有する1つの筐体から構成されていても構わない。
【0018】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、筐体内に侵入した塵や埃等の異物が透光板と表示装置との間に入り込むことを防止できるため、常にクリアな表示面を視認することができると共に、異物の侵入を防止する緩衝材が1つで済むため、電子機器の製造コストの増加を抑えることができる。
また、板金部材を回路基板のグランドパターンに接続することで表示装置の帯電を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る電子機器において、第1の筐体と第2の筐体とを相互に開いた状態を示す平面図である。
【図2】 図1の電子機器において、第2の筐体内部に配される回路基板、表示部、緩衝材及び板金部材を示す分解斜視図である。
【図3】 図1の電子機器において、表示部に取り付けられる板金部材であり、(a)は、平面図を示しており、(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。
【図4】 図1の電子機器において、回路基板、表示部、緩衝材及び板金部材がフロントケースの内面に押さえつけられている状態を示す拡大断面図である。
【図5】 従来の電子機器の一例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機(電子機器)
3 第2の筐体
8 表示装置
8a 表示面
10 透光板
21a 内面
21b 開口部
13 板金部材
15 緩衝材
17 回路基板
31 スリット

Claims (4)

  1. 開口部が形成された筺体と、
    スリットが形成されると共に、前記筺体の内面に当接して配置された板金部材と、
    前記板金部材に当接して配置された弾性変形可能な緩衝材と、
    前記緩衝材に当接し、前記開口部から露出して配置された表示装置と、
    前記筺体の内部で前記表示装置を係止する係止部と、を有し、
    前記緩衝材は、前記係止部による前記表示装置の係止に伴って弾性変形して前記スリットを介して前記筺体の内面に当接する、ことを特徴とする電子機器。
  2. 開口部が形成された筺体と、
    前記筺体の内面に当接して配置された弾性変形可能な緩衝材と、
    スリットが形成されると共に、前記緩衝材に当接して配置された板金部材と、
    前記板金部材に当接し、前記開口部から露出して配置された表示装置と、
    前記筺体の内部で前記表示装置を係止する係止部と、を有し、
    前記緩衝材は、前記係止部による前記表示装置の係止に伴って弾性変形して前記スリットを介して前記表示装置に当接する、ことを特徴とする電子機器。
  3. 前記表示装置に当接して配置された回路基板と、を有し、
    前記係止部は、前記筺体の内部で前記回路基板を係止することにより前記表示装置を係止する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記係止部は、前記筺体に形成される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電子機器。
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