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JP4280175B2 - 金型洗浄装置 - Google Patents
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JP4280175B2 - 金型洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は金型洗浄装置および該金型洗浄装置に用いる電解洗浄液に関し、特に、金型の樹脂成形面等に付着する樹脂カスやガス焼け等の付着物を短時間で確実に除去することが出来る金型洗浄装置および該金型洗浄装置に用いる電解洗浄液に関するものである。
合成樹脂用の金型は、樹脂製品の成形量に伴ってその内面に樹脂カスや、ガスによる焼け跡等の付着物が付着し、これらの付着物は、後に樹脂成形する製品の離型を悪くして、成形不良につながる等の不都合が生じる。よって、成形用金型は定期的に取り外して洗浄し、上記付着物を除去しなければならない。
従来、この種の成形金型用の洗浄装置として、本出願人は特開平7−214570号において図21および図22に示す洗浄装置を提供している。この洗浄装置は電解洗浄と超音波洗浄とを併用して金型の洗浄を短時間で効率良く行うことができる利点を有するものである。図21および図22中において、1は洗浄槽、2は洗浄槽内に着脱自在に挿入する金属製の金型保持カゴ3は洗浄槽内に吊り下げるプラス側電極であり、マイナス極側となる上記金型保持カゴ2内に保持された金型5との間に電流を流すと共に、洗浄槽1の底面に取り付けた超音波振動子4により洗浄槽内の電解洗浄液を超音波振動を発生させ、電解洗浄と超音波洗浄とを併用して、金型5の洗浄を行っている。
特開平7−214570号
上記した金型洗浄装置においては、洗浄力が大きな利点を有するが、金型保持カゴ2に載置されたマイナス側となる金型5とプラス側電極3とを結ぶ正規通電流路の間において、洗浄槽1の電解洗浄液中でプラス側からマイナス側へと上記正規通電流路以外の方向へ流れ、プラス側電極と対向させた金型5の被洗浄部分の洗浄力が低下しまう恐れがある。
また、洗浄槽1内に吊り下げるプラス側電極3には、上記電解洗浄により発生するガス(水素ガス等)が付着しやすく、この電解洗浄液と電極3との界面に介在するガスが通電を阻害する恐れがある。よって、電極3表面に付着したガスを電極3から効果的に離脱させることが望まれる。
さらに、洗浄時に発生するガスにより洗浄液に流動が生じ、カゴ2に搭載した金型5が移動し易く、カゴ2と金型5との通電が不安定になり、電気分解の給電効率が低下する問題があった。
また、金型洗浄装置で用いる電解洗浄液として、通常の水道水を用いた場合、水道水には錆の原因となるカルキ、マグネシウム、カルシウム、シリカ等が微量であるが含有されており、これらの成分が金型に析出する問題がある。
さらに、従来は、金型洗浄装置に用いる電解洗浄液は、アルカリ洗浄液あるいは中性洗浄液に水道水(常水)を配合して使用されているが、水道水の中には錆の原因となるカルキ、マグネシウム、カルシウム、シリカゲル等の不純物やイオンが混入ているため、水道水を配合すると、電解洗浄中に非洗浄物である金型表面に不純物が析出し、残渣が残り、錆発生の原因となる問題がある。
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、上記した問題点を解消した金型洗浄装置および該金型洗浄装置に用いる電解洗浄液を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、電解洗浄液を収容する洗浄槽と、被洗浄物の金型を保持して上記洗浄槽に浸漬する金属製の保持具と、該保持具で保持された上記金型と対向させて上記洗浄槽内に吊り下げる電極を備え、該電極と上記保持具とを電源のプラス側とマイナス側とに接続して上記電解洗浄液を介して通電して金型の電解洗浄を行う構成とし、かつ、
上記保持具の底壁部に小穴からなるバキュームポートを穿設していると共に、該バキュームポートをポンプが介設されたバキュームパイプに接続し、電解洗浄を行う際に、上記ポンプで洗浄槽内の電解洗浄液を吸い込むと共に該保持具の底壁部の上面に上記金型を吸着するように構成されてなることを特徴とする金型洗浄装置を提供している。
上記構成とすると、上記ポンプでバキュームパイプを介してバキュームポートから電解洗浄液を吸い込むことにより、該バキュームポート上に設置されている金型を保持具の底面に吸着することができるので、金型を保持具上に安定した状態で定置できる。
さらにまた、本発明は、電解洗浄液を収容する洗浄槽と、被洗浄物の金型を保持して上記洗浄槽に浸漬する金属製の保持具と、該保持具で保持された上記金型と対向させて上記洗浄槽内に吊り下げる電極を備え、該電極と上記保持具とを電源のプラス側とマイナス側とに接続して上記電解洗浄液を介して通電して金型の電解洗浄を行う構成とし、かつ、
上記電極は、上記保持具に載置された上記金型の凹部内に金型表面に空隙をあけて差し込まれるような棒状に形成されるとともに、電解洗浄液の流路と流路の電解洗浄液を噴出する噴出口とを備えていることを特徴とする金型洗浄装置を提供している。
金型に深く且つ狭い凹部が存在する場合、この凹部内面に付着した樹脂カス等は除去しにくいが、上記構成として、凹部内に棒状の電極を差し込むと、凹部内面に付着した樹脂カス等の付着物を効率よく除去することができる。
上記流路および噴出口を設けることにより、金型の凹部に差し込まれた電極の貫通穴より電解洗浄液を噴出することで、該凹部の内面に付着し金型と電解洗浄液の界面に存在して電気分解を阻害するガス等を噴流により除去することが可能になる。
また、金型洗浄装置は、上記電極の外周面に、リブを突設した絶縁層を備え、該リブにより上記金型の凹部表面に上記電極が当接しないようにしている。
上記構成とすると、振動等により上記電極と金型の凹部表面とが近接しても、上記絶縁用のリブが凹部表面と接触して、電極が凹部表面に直接接触しないようにすることができる。
本発明によれば、洗浄効率を向上させることができる。
金型洗浄装置を、図1〜図6を参照して説明する。
図1の金型洗浄装置10は超音波方式と電解方式の洗浄方法を併用し、かつ、電流方向規制用カバー20を用いて、金型5に付着した樹脂等の付着物を短時間で確実に除去するようにしている。
金型洗浄装置10は、図1および図5に示すように、キャスター付のフレーム11の上部仕切板11a上の一側部に洗浄槽12を固定しており、他側部11cには電源器、制御器、電解用変換器等の所要の駆動装置を搭載していると共に、下部仕切板11b上に超音波発生装置16を搭載し、該超音波発生装置16に接続された超音波振動子17を洗浄槽12内に設置して、フレーム11の外周面を外カバー18で閉鎖している。
上部仕切板11aの下方には洗浄槽12と連通した浄化タンク16と、該浄化タンク16に接続されたポンプ14を配置しており、該ポンプ14と接続されたパイプ15を上方に導いて洗浄槽12へと循環させている。
洗浄槽12は上面開口の桶形状で、その外周面の略全面に沿ってシリコンゴムヒータからなる面状ヒータを取り付け、洗浄槽12内の温度センサーにより検出した温度に応じて電解洗浄液26を60℃に加熱するようにしている。
電解洗浄液26は精製水(水道水を蒸留した精製水)に水酸化ナトリウムあるいは/および水酸化カリウムにグルコン酸ナトリウム等を混合したアルカリ溶液を用いている。電解洗浄液26は洗浄槽12内に、被洗浄物である金型5の量に応じて所要レベルまで貯留しており、図5に示すように、所要時に洗浄槽12の底壁の取出口より濾布を備えた浄化タンク13へ導いて濾過した後、循環ポンプ14で吸い上げてパイプ15先端より洗浄槽12内へと循環させている。
洗浄槽12はステンレス製で、その桶部12aの上面開口を囲む外周フランジ部の上面に絶縁ベース12bを取り付けている。洗浄槽12の内部には絶縁材からなる電流方向規制用カバー20を取り付けた金属製の保持具19をその支持腕19cの屈曲部19c−1を絶縁ベース12bに設置した状態で吊り下げ、洗浄槽12の内面12aに保持具19が接触しないようにしている。
金属製の保持具19は、図2に示すように、底壁19aと低背の側壁19bからなるカゴ状部分より4本の支持腕19cを上方に突設しており、支持腕19cの先端の屈曲部19c−1と底壁19aとは金属を露出している一方、他の部位は絶縁コーティングされている。なお、底壁19aは無孔金属板としているが有孔金属板でもよい。
電流方向規制用カバー20は、図3に示すように、ポリプロピレン等からなる約0.6mm厚程度の樹脂板を所要形状に形成し、図中の一点鎖線部および点線部を薄肉の折り曲げ箇所とし、一点鎖線部を谷折り部、点線部を山折り部として組み立てて、図4に示すように保持具19に取り付けている。
詳しくは、電流方向規制用カバー20の図3中の一点鎖線部を谷折りして側壁部20b〜eを立ち上げて桶形状を形成すると共に、長辺の側壁部20d、20eの両端の折曲部20j〜mの差込係止部20j〜m−1を、短辺の側壁部20b、20cのスリット20b−2、20b−3、20c−2、20c−3に挿入して係止する。
次いで、上記状態の電流方向規制用カバー20の内部に保持具19を収容し、図3中の点線部を山折りすることで、長辺の側壁部20d、20eの上端に連続した第2側壁部20f、20hを側壁部20d、20eの内面側に配置されると共に、第2側壁部20f、20hの一側に連続した第3側壁部20g、20iを側壁部20b、20cおよび支持腕19cより内側に配置し、そして、差込係止部20f−1、20h−1をスリット20g−1、20i−1に挿入係止すると共に、差込係止部20b−1、20c−1をスリット20g−2、20i−2に挿入係止する。
上記のように組み立てることで、図4に示すように、保持具19の底壁19aに載置される金型5の周囲が包囲されるように、電流方向規制用カバー20が保持具19に取り付けられる。
支持腕19cの屈曲部19c−1は、絶縁ベース12bの対向する2辺上に設置すると共に、1つの屈曲部19c−1には陰極取付クランプ28を取り付けて操作盤上の陰極側ターミナル26と陰極コード24で接続している。
洗浄槽12の中央部には着脱自在に軸架する通電支持棒21の両端を位置決め固定し、長さ方向に一定間隔をあけて取付穴を設け、下端を横方向に二又に分岐した分岐軸22の上端を通電支持棒21の上記取付穴に上下調整可能に貫通固定し、分岐軸22の分岐した下端に円盤状の電極板23を取り付けて電極29としている。また、通電支持棒21の一端は、陽極コード25を介して操作盤上の陽極側ターミナル27と接続している。
電極板23は、図6(A)(B)に示すように、保持具19に載置される金型5と対向する面である下面23a以外は表面を絶縁処理しているが、陽極コード25と接続する導電支持棒21の一端は露出させて電気接続されるようにしている。電極板23には、上下に貫通されたガス抜き用貫通穴23bを円周状に等間隔に8つ穿設している。また、電極板23の直径をφ36mm、ガス抜き用貫通穴23bの直径をφ4mmとしている。 導電支持棒21、電極29の分岐軸22は鉄、チタンあるいはステンレス等により形成し、円盤状の電極板23は鉄、ステンレス、チタンあるいはグラファイト(100%の炭素を1500℃で焼結したもの)で形成している。
そして、電極23をプラス側、保持具19をマイナス側に接続していることにより、電解洗浄液26を介して通電させて電解方式の洗浄を行うようにしている。
さらに、洗浄槽12の底面に設置された超音波振動子17により、洗浄槽12内の電解洗浄液26に超音波振動を発生させて超音波方式の洗浄も同時に行うようにしている。該超音波振動は24KHz〜100KHzの範囲の単波、または例えば24KHzと30KHzの周波数で交互に発振させている。なお、3種類の周波数を順番に発振させてもよい。
次に、金型洗浄装置10での洗浄作業について説明すると、先ず、洗浄槽12に電解洗浄液30を貯留し、ついで、面状ヒータをオンして加熱し、洗浄槽12内の電解洗浄液30を約60℃まで加熱する。その後、電流方向規制用カバー20を取り付けた保持具19に洗浄する金型5を搭載して、支持腕19cの屈曲部19c−1を洗浄槽12の絶縁ベース12bに載置する。
電解洗浄液が60℃に達した後に、作業タイマーを作動させて、陰極側ターミナル26および陽極側ターミナル27から保持具19および電極29とに通電し、電解洗浄液30を通して、保持具22に保持された金型5の電解洗浄を行う。このとき、電圧を調整して1dcm2当たり2〜10Ampで出力する直流電圧を設定している。同時に24kHzと30kHzとで交互に超音波振動を発生させるように振動子を動作させる。上記タイマーで設定した作業時間が経過すると、通電が自動停止され洗浄作業を終了する。
上記洗浄によると、超音波方式の洗浄方法により、金型5の外部より樹脂カス等の付着物に振動を与えて付着物を浮き上がらせて電解洗浄液30を浸透させ、または付着物を破壊すると共に、電解方式の洗浄方法により金属表面の内部より発生するガス(水素ガス等)により金型5から付着物を浮き上がらせ、付着物を金型5より剥離して除去する。かつ、其の際、電解洗浄液30を約60℃に加熱しているため、付着物を柔らかくする等して強い洗浄力を発揮している。
上記構成とすると、電流方向規制用カバー20が付設された保持具19の底壁19aに金型5を搭載して上記電解洗浄を行うだけで、保持具19に保持された金型5のうち電極板23と対向する上方側となる正規の通電空間は開放されたままであるので、電解洗浄液30を介した電極2と金型5の間の意図する通電が確保され正常な電解洗浄を行うことができる。一方、金型5の電極板23と対向しない側面は絶縁材からなる電流方向規制用カバー20で空隙をあけて包囲しているので、電解洗浄を阻害する正規の通電空間外からの意図しない通電を低減させることができ、集中的に電解洗浄を行って洗浄効率を向上させることができる。
また、電流方向規制用カバー20は別体として、保持具19にアタッチする構成としているので、保持具を新規起工しなくても従来の保持具19を有効利用することができる。
さらに、電解洗浄により発生したガス(水素ガス等)が電極板23の下面23aに付着したとしても、電極板23にはガス抜き用貫通穴23bが穿設されているので、ガス抜き用貫通穴23bを通じてガスを上方に離脱させることができ、電極23の下面23aと電解洗浄液30との界面に介在するガスが通電を阻害するのを防止することができる。
なお、電解洗浄と同時に超音波洗浄を行っているが、超音波洗浄を併用せずに電解洗浄のみとしてもよいことは言うまでもない。
また、洗浄槽12の内面12aをステンレス製としているが、洗浄槽12の内面12aに絶縁材を配しても良いし、洗浄槽自体を絶縁材で形成しても好適である。そうすると、電極2と洗浄槽12との間あるいは金型5と洗浄槽12との間での電解洗浄液30を介した通電が防止され、電極2と金型5との間の電解洗浄液30を介した直接の通電が促され、効率的な電解洗浄が可能となり、洗浄時間の短縮化にも貢献する。 また、被洗浄物である金型5は合成樹脂成形用の金型以外に限定されず、ゴム等のあらゆる金型であってもよい。
図7は電極板の変形例を示す。
本変形例の電極板23は、絶縁処理の為されていない下面23a’を中央23c’を下方に突出させた円錐形状としている。
上記構成とすると、電極板23’の下面23a’が傾斜面となるので、下面23a’に付着したガスが浮力により円錐形状の傾斜面に沿って外側へ移動し、電極板23’の周囲より外部に離脱するのを促進することができる。
図8および図9は電流方向規制用カバー40を予め桶形状に樹脂で一体成形している点を示す。
電流方向規制用カバー40は、図8に示すように、FRP(ガラス繊維強化樹脂)で一体成形されており、底壁部40aと側壁部40b〜e(周壁部)とを備え、側壁40bと40dとのコーナー、および、側壁40cと40eとのコーナーに一対の電解洗浄液30の流通用の切欠40fを対向して設けている。
また、側壁部40b〜eの所要位置には固定用の取付穴40hを穿設していると共に、底壁部40aの所要位置には排水用の貫通穴40gを穿設している。
そして、図9に示すように、電流方向規制用カバー40の内部に金属製の保持具19を内嵌収容し、取付穴40hまたは切欠40fを通してタイバンド41で保持具19の支持腕19cに巻付固定する。
上記構成とすると、洗浄槽12の電解洗浄液30中を自由な方向に通電し電解洗浄を阻害する電流がサイドから通電されるのが低減され、集中的な電解洗浄が可能となり電解効率を向上させることができると共に、側壁部40d〜eに切欠40fを設けているので電流方向規制用カバー40の内外に電解洗浄液30を流通させて均一化が促進される。また、電流方向規制用カバー40の底壁部40aに貫通穴40gを設けているので、保持具19と共に電流方向規制用カバー40を洗浄槽12から引き上げる際に、カバー40内部の電解洗浄液30を貫通穴40gから排出することが可能となる。
なお、電流方向規制用カバー40の素材は、絶縁材であればFRP等の樹脂に限られず、また、酸化被膜を有する金属(例えば、チタン等)や絶縁被膜を有する金属や酸化被膜を有する金属に絶縁コーティングを施したもの等でもよい。
また、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図10は桶形状の電流方向規制用カバー40’を形成するために5枚の樹脂板を組み立てている点を示す。
電流方向規制用カバー40’は、底壁40a’を構成する1枚の樹脂板と、側壁40b’〜40e’を構成する4枚の樹脂板からなり、各樹脂板を互いに組み付けるための取付穴40e−1’〜3’を所要箇所に穿設している。
そして、図10(A)に示すように、側壁40b’〜40e’と底壁40a’とをタイバンド41を取付穴40e−1’〜3’に通して互いを締結すると共に、隣接する側壁40b’〜40e’同士をタイバンド41を取付穴40e−1’〜3’に通して締結することで桶形状の電流方向規制用カバー40’を組み立てている。
図10(B)に示すように、この電流方向規制用カバー40’の中に保持具19を内嵌収容し、取付穴40h’または切欠40f’を通してタイバンド41で保持具19の支持腕19cに巻付固定する。
なお、電流方向規制用カバー40’の素材は、絶縁材であればよく樹脂板に限られないことは言うまでもない。
他の構成は図8、図9の例と同様であるため説明を省略する。
図11は、電流方向規制用カバー42は底面の無い枠形状で、保持具19の底壁19aおよび側壁19bに係止して取り付けている点を示す。
即ち、電流方向規制用カバー42の側壁部42aの下端内側に略C状の係止部42bを設け、該係止部42bを保持具19の底壁19aの周縁および側壁19bに外嵌係止して取り付けている。
なお、保持具19として、側壁19bの無い底壁19aのみの形状のものを使用する場合には、低壁19aの周縁に係止して取り付ければよい。
また、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図12は、保持具50に支持腕を設けずに、電流方向規制用カバー52に支持腕52cを設けている点を示す。
金型を搭載する金属製の保持具50は、底壁50aと低背の側壁50bとを備え、底壁50aの中央から通電棒51を立設し、該通電棒51に陰極コード24を接続して陰極化している。
電流方向規制用カバー52は、底壁部52aと、周壁部52bと、該周壁部52bの所要位置から上方に突出した逆L字状の支持腕52cとをFRP等の樹脂で一体成形している。
そして、保持具50を電流方向規制用カバー52の内部に内嵌収容した状態で、カバー52の支持腕52cの上端の屈曲部52c−1を洗浄槽12の絶縁ベース12b上に載置することにより、電流方向規制用カバー52および保持具50を洗浄槽12内に吊り下げる構成としている。
なお、電流方向規制用カバー52の素材は、絶縁材であればFRP等の樹脂に限られず、また、酸化被膜を有する金属(例えば、チタン等)や絶縁被膜を有する金属等でもよい。酸化被膜あるいは絶縁被膜を有する金属には導電率の低い金属を用いるとなお好ましい。 他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図13は、金属製の保持具19に枠状の電流方向規制用カバー56を樹脂モールドしたものを保持具55としている点を示す。
上記構成とすると、ユーザーが電流方向規制用カバーを後付けで組立・取付する必要がなくなるので好適である。
なお、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図14では、電23と空間をあけた側方に円筒状の電流方向規制用カバー60を外装している。
詳しくは、電流方向規制用カバー60は樹脂パイプからなる円筒部61と複数本の取付材62とを備え、電極23の上方の分岐軸22に複数本の取付材62を介して円筒部61を取り付けており、取付材62の一端62bを円筒部61の上端に固定し、他端62aを分岐軸22に固定している。
上記構成とすると、電極板23を電流方向規制用カバー60により側方を包囲すると共に金型5への対向側は開放されるので、電解洗浄液30を流れる電流方向が規制され、正しく金型5に通電するように導くことができる。
また、電極板23と円筒部61との間には距離W(約2〜8mm)の空間Sをあけているので、電解洗浄中に発生したガスを空間Sおよび各取付材62の隙間を通して上方に抜けさせることができる。
なお、電極板23の高さから電流方向規制用カバー60の下端までの距離をL1、電極板23の高さから金型5まで距離をL2とすると、L1=2〜20mm、L2=30mmとしている。
他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図15は、電極板23の周囲に空間をあけて外装する電流方向規制用カバー60’を円筒状とする代わりに、円錐筒状としている点を示す。
円錐筒部61’は樹脂製で、金型5が配置された下方に向けて拡径する形状とし、円錐筒部61’の内周面の下方への延長線(図15中の点線)が金型5上で交差Pするように配置すると好適である。(あるいは、該延長線が金型5上でラップするようにしてもよい。) 他の構成は図14の例と同様あるため説明を省略する。
図16(A)(B)は、電極板23の下方に浸漬する保持具19に載置した金型5に錘70を載せている点を示す。
保持具19の底壁19aに金型5を搭載し、金型5の洗浄箇所5a以外の部位に絶縁コーティングされた金属の錘70を載せて金型5を定置させている。なお、錘70は、重量のあるものであれば金属でなくもよい。
上記構成とすると、金型5は錘70より定置されるので、振動等が発生しても金型5が動いてしまうことがなく、電流が供給される保持具19と金型5との接触通電が安定し、電気分解の給電効率を向上させることができる。
なお、図16中には見やすさのために電流方向規制用カバー20の図示を省略している。また、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図17は、保持具19に載置した金型5と保持具19の側壁19bとの間にスペーサ71を介設している点を示す。
上記構成とすると、スペーサ71により金型5が定置されるので、振動等が発生しても金型5が動いてしまうことがなく、電流が供給される保持具と金型との通電が安定し、電気分解の給電効率を向上させることができる。
なお、図17中には見やすさのために電流方向規制用カバー20の図示を省略している。また、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図18(A)(B)は、開閉蓋78を有する金型押さえ冶具73に金型5を定置保持させ、その金型押さえ冶具73を保持具19に内嵌収容している点を示す。
金型押さえ冶具73は、排水穴74aを有する導電材からなる底壁部74と、底壁部74の一側に設けられた多段階の蝶番77と、蝶番77と高さ調節可能かつ回転自在に取付アーム78bを介して取り付けられた耐熱・耐薬品性樹脂からなる開閉蓋78と、開閉蓋78の金型5との接触位置に取り付けられた耐熱・耐薬品性のゴムからなるマウント部79と、底壁部74の他側に設けられて開閉蓋78の先端部78cを係止するロック部76と、底壁部74の所要位置に設けられた持ち手75とを備えている。なお、底壁部74を形成する導電材はステンレスとしている。
開閉蓋78には、金型5の洗浄箇所5aに当たる位置に開口78aを設け、開閉蓋78のマウント部79で金型5の上面を押さえ、開閉蓋78の先端78cをロック部76に係止ロックした状態で、持ち手75を持って金型押さえ冶具73ごと保持具19に載置する。
上記構成とすると、金型5は金型押さえ冶具73により定置されているので、振動等が発生しても金型5が動いてしまうことがなく、電流が供給される保持具19および金型押さえ冶具73のステンレス製の底壁部74と通じて金型5への通電が安定し、電気分解の給電効率を向上させることができる。
なお、図18中には見やすさのために電流方向規制用カバー20の図示を省略している。また、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図19における実施形態において、保持具80は、金属製の底壁部81と、底壁部81に穿設された小穴からなる複数のバキュームポート81aと、各バキュームポート81aが連通するバキュームチャンバ81bと、バキュームチャンバ81bの底面に穿設された吸込孔81cと、底壁部81から上方に突出し先端の屈曲部82aを有する逆L字状の支持腕82とを備えている。
支持腕82の屈曲部82aを洗浄槽12の絶縁ベース12bに設置することで保持具80を吊り下げ、吸込孔81cの下方にラバーパッキン84を介してバキュームパイプ83に接続する。バキュームパイプ83は二又に分岐し、一方にはポンプ86が介設されて洗浄槽12へと循環させると共に、他方には調整用バルブ85を介設して洗浄槽12へと戻している。
上記構成とすると、ポンプ86でバキュームパイプ83およびバキュームチャンバ81bを介して各バキュームポート81aから電解洗浄液30を吸い込むことにより、バキュームポート81a上に設置されている金型5を保持具80の底壁部81に吸着させることができ、振動等が発生しても金型5が動いてしまうことがなく、電流が供給される保持具19と金型5との通電が安定し、電気分解の給電効率を向上させることができる。
なお、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
図20(A)(B)に係る実施形態では、電極93を棒状として、保持具19に載置された金型5’の凹部5a’内に空隙をあけて差し込んでいると共に、電極93の下端部93aの噴出口96aより電解洗浄液30を噴出する構成としている。
洗浄槽12の底面の開口に洗浄タンク13が接続され、該洗浄タンク13に接続されたポンプ14が垂直管91、水平管92に接続され、該水平管92より複数の棒状の電極93を垂設している。
電極93は、上端側を陽極取付クランプ98を外嵌して陽極側ターミナル27と接続していると共に、下端側で拡径した下端部93aを備え、電極93の外周面の所要位置にリブとなる絶縁リング95を外嵌している。また、電極93の内部には水平管92の中空部と連通した貫通穴96を設けており、電解洗浄液30の流路としている。
上記構成とすると、金型5’の凹部5a’に付着した樹脂カス等の付着物を集中的に電気分解することができると共に、金型5’の凹部5a’に差し込まれた電極93の下端部94の噴出口96aより電解洗浄液30を噴出することで、凹部5a’の内面に付着した気泡等を噴流により除去することが可能となり、金型5’の凹部5a’と電解洗浄液30の界面で気泡が電気分解を阻害するのを防止することができる。
また、振動等により電極93と金型5’の凹部5a’の内面とが近接しても、絶縁リング95が凹部5a’と接触して、電極93は凹部5a’表面と接触しないようにすることが可能となるので、電気分解を安定させることができる。
なお、他の構成は図1〜図6の例と同様であるため説明を省略する。
型洗浄装置の斜視図である。 保持具の斜視図である。 電流方向規制用カバーの展開図である。 電流方向規制用カバーを取り付けた保持具の斜視図である。 金型洗浄装置の一部破断正面図である。 A)は電極板の側面図、(B)は底面図である。 変形例の電極板の側面図である。 電流方向規制用カバーの斜視図である。 電流方向規制用カバーを取り付けた保持具の斜視図である。 (A)は電流方向規制用カバーの側面図、(B)は保持具を取り付けた状態を示す側面図である。 流方向規制用カバーを取り付けた保持具の断面図である。 持具および電流方向規制用カバーの分解斜視図である。 持具の斜視図である。 金型洗浄装置の要部断面図である。 金型洗浄装置の概略断面図である。 (A)は保持具の側面図、(B)はその上面図である。 保持具の断面図である。 (A)は保持具の側面図、(B)はその上面図である。 金型洗浄装置の側面図である。 (A)は金型洗浄装置の側面図、(B)はその要部拡大図である。 従来例の斜視図である。 上記従来例の要部断面図である。
符号の説明
5 金型
10 金型洗浄装置
11 フレーム
12 洗浄槽
16 超音波発生装置
17 超音波振動子
19 保持具
20、40、42、52、56 電流方向規制用カバー
21 導通支持棒
22 分岐軸
23 電極板
23b ガス抜き用貫通穴
24 陰極コード
25 陽極コード
29 電極
30 電解洗浄液
60 電流方向規制用カバー
70 錘
71 スペーサ
73 金型押さえ冶具
78 開閉蓋
81a バキュームポート
81b バキュームチャンバ
83 バキュームパイプ
93 電極
95 絶縁リング(リブ)

Claims (3)

  1. 電解洗浄液を収容する洗浄槽と、被洗浄物の金型を保持して上記洗浄槽に浸漬する金属製の保持具と、該保持具で保持された上記金型と対向させて上記洗浄槽内に吊り下げる電極を備え、該電極と上記保持具とを電源のプラス側とマイナス側とに接続して上記電解洗浄液を介して通電して金型の電解洗浄を行う構成とし、かつ、
    上記保持具の底壁部に小穴からなるバキュームポートを穿設していると共に、該バキュームポートをポンプが介設されたバキュームパイプに接続し、電解洗浄を行う際に、上記ポンプで洗浄槽内の電解洗浄液を吸い込むと共に該保持具の底壁部の上面に上記金型を吸着するように構成されてなることを特徴とする金型洗浄装置。
  2. 電解洗浄液を収容する洗浄槽と、被洗浄物の金型を保持して上記洗浄槽に浸漬する金属製の保持具と、該保持具で保持された上記金型と対向させて上記洗浄槽内に吊り下げる電極を備え、該電極と上記保持具とを電源のプラス側とマイナス側とに接続して上記電解洗浄液を介して通電して金型の電解洗浄を行う構成とし、かつ、
    上記電極は、上記保持具に載置された上記金型の凹部内に金型表面に空隙をあけて差し込まれるような棒状に形成されるとともに、電解洗浄液の流路と流路の電解洗浄液を噴出する噴出口とを備えていることを特徴とする金型洗浄装置。
  3. 上記電極の外周面に、リブを突設した絶縁層を備え、該リブにより上記金型の凹部表面に上記電極が当接しないようにしている請求項2に記載の金型洗浄装置。
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