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JP4281064B2 - 鉄道車両用灯具 - Google Patents
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Description

本発明は鉄道車両用の車室内を照明するための灯具に関する。
鉄道車両の客室には、一般に、その天井部に蛍光ランプを光源とする灯具が取り付けられ、その光源の蛍光ランプとしては直管が多用されており、蛍光ランプの両端を支持して給電する一対のランプソケットを備えた灯具が用いられる(例えば特許文献1参照)。
このような灯具は、従来、上記特許文献1にも記載されているように、例えばSPCCなどの圧延鋼板を用いたプレス成形品が主として用いられている。その構成例を図5および図6にそれぞれに斜視図で示す。
図5の例においては、圧延鋼板のプレス成形品からなる灯具本体51の両端に一対のランプソケット52が固着され、その各ランプソケット52に蛍光ランプ53の両端部が支持されている。そして、各ランプソケット52は、蛍光ランプ53の両端部の一部とともに、その下方に設けられているソケットカバー54によって覆われ、このソケットカバー54により、万が一蛍光ランプ53がランプソケット52から外れても、蛍光ランプ53が落下することを防止するように構成されている。ソケットカバー54は、従来、樹脂製であって、灯具本体51にランプソケット52とともに取り付けられている水平軸の回りに回動して開閉することにより、蛍光ランプ53の交換を可能としている。
また、図6の例においては、同じく圧延鋼板のプレス成形品からなる灯具本体61の両端に、ランプソケット(図示略)を含む端部ユニット62を固定し、その端部ユニット62の各ランプソケットに蛍光ランプ63を支持するとともに、各端部ユニット62にはガイド溝を設けてソケットカバー64をスライド可能に支持し、このスライドによりソケットカバー64を開閉できるように構成している。
特開平10−134628号公報
ところで、上記したような従来の鉄道車両用の灯具においては、圧延鋼板のプレス成形品であるが故に、その製作上、複雑な形状を得ることが困難であり、デザインが限定されてしまうという問題がある。また、このような製作上の制限にも関連して、鉄道車両用の灯具においては、特に反射板という明確な形状ないしは機能を持つものを備えたものが少なく、その殆どが図5,図6に例示したように、実質的にランプソケットおよびソケットカバーを支持して天井に対して取り付けるための部材としての機能しか有していない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、従来の鉄道車両用灯具に比してデザインの自由度が高く、しかも蛍光ランプからの出力光を効率よく車室内に導くことのできる鉄道車両用灯具の提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の鉄道車両用灯具は、蛍光ランプの両端を支持して給電するための2つのランプソケットが装着される灯具本体と、その灯具本体に対してその長手方向に直交する方向両側に突出して蛍光ランプからの光を反射する反射板とが、アルミ押出成形材により一体に形成されていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本発明においては、上記灯具本体に対する両側の反射板の付け根部に、上記各ランプソケットの近傍の下方を覆うソケットカバーを摺動自在に支持すべく長手方向に沿って伸びる溝が形成されている構成(請求項2)を好適に採用することができる。
本発明は、鉄道車両用の灯具をアルミ押出成形材を用いることによって、上記した課題を解決しようとするものである。
すなわち、アルミ押出成形材は、押出方向に直交する方向に沿った断面が一様であるという制約を除いて、その断面形状については極めて高い自由度のもとに製造することができる。本発明はこのアルミ押出成形法の特徴を、鉄道車両の灯具に応用したものであって、一対のランプソケットが装着される灯具本体の長手方向に直交する方向両側に、蛍光ランプからの光を反射するための反射板を一体に突出形成する。アルミ押出成形法によりこのような灯具本体の両側に反射板を一体に設けた断面形状とすることに特に製造上の困難性を伴うことがなく、反射板を一体に備えたデザイン性に優れた灯具が得られる。
また、アルミ押出成形法では、上記のように押出方向に直交する方向に沿った断面形状の自由度が高いことから、請求項2に係る発明のように、上記した灯具本体に対する両側の反射板の付け根部に長手方向に沿った溝を形成することも容易であり、この溝を、ソケットカバーを摺動自在に支持する溝として用いることにより、ソケットカバーを開閉するための水平軸や端部ユニットを不要化することができる。
本発明によれば、鉄道車両の灯具にアルミ押出成形材を用い、ランプソケットを支持する灯具本体に対して長手方向に直行する方向両側に突出する反射板を一体に形成しているので、デザイン性に優れ、しかも蛍光ランプの出力光を効率的に車室内に導くことができる。
また、請求項2に係る発明のように、アルミ押出成形材の断面形状として、灯具本体の両側の反射板の付け根部に長手方向に沿った溝を形成した形状を採用して、その溝にランプソケットの下側を覆うソケットカバーを摺動自在に支持する構成を採用すれば、従来のようにソケットカバーの開閉のための水平軸や端部ユニットを不要とし、構造の簡素化,部品点数の削減、並びに組立作業の容易化を達成することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の側面から見た図を部分省略して示す図であり、図2はそのA−A拡大断面図で、図3は灯具本体1を長手方向に直行する面で切断した断面図である。
灯具本体1は一様な断面形状を有するアルミ押出成形材からなり、コ字形断面部11の開口端両側に、外側に斜めに突出する反射板12が一体に形成され、その各反射板12のコ字形断面部11に対する付け根部には長手方向に沿った溝13が形成されている。この溝13は、後述するソケットカバー4のスライドガイドとして用いられる。
灯具本体1の両端近傍には、それぞれランプソケット2がコ字形断面部11の内側に固定され、その各ランプソケット2に蛍光ランプ3の両端部が差し込まれることによって支持されている。各ランプソケット2は、灯具本体1のコ字形断面部11の外側上方に配置された安定器5に接続されており、従って蛍光ランプ3は各ランプソケット2を介して安定器5から給電されて点灯する。なお、灯具本体1のコ字形断面部11の内側の開口部は、その両端部のランプソケット2の装着部よりも長手方向外側を除いて蓋6によって閉鎖されており、この蓋6とコ字形断面部11で囲まれた空間は、配線スペースとして利用される。
各ランプソケット2およびそこに支持された蛍光ランプ3の端部の下方は、灯具本体1に摺動自在に支持されているソケットカバー4により若干の空隙を介して覆われている。このソケットカバー4は、断面略U字形をなし、そのU字形の開口端両側には外側に突出した耳部41が一体に形成されたアルミ押出成形材であって、両側の耳部41が灯具本体1に形成されている前記した溝13に嵌まり込み、この溝13をスライドガイドとして灯具本体1の長手方向に摺動自在に支持されている。なお、図中7はソケットカバー4を通常位置、つまりプラグソケット2とその近傍の蛍光ランプ3の端部を覆う位置、に位置決めするためのボールプランジャである。すなわち、ボールプランジャ7は灯具本体1にその溝13の内部に向けてボールが突出するようにねじ止めされている一方、ソケットカバー4の耳部41には、そのボールが嵌まり込む孔41aが形成されており、ソケットカバー4の孔41aがボールプランジャ7の配設位置上に位置している状態では、ボールが孔41a内に嵌まり込んで位置決めされる。この位置決め状態においては、ソケットカバー4は振動や多少の外力では移動することがなく、ソケットカバー4を意図的にずらすべく力を加えることによってスライドするようになっている。
以上の本発明の実施の形態は、図4に鉄道車両の天井部を下から見た部分図を例示するように、例えば天井部の車幅方向両側に、それぞれ車両の長手方向に沿って各灯具本体1の端部が密着するように連続して取り付けられる。従って、各灯具本体1に形成されている溝13は、互いに隣接する灯具本体1どうしで連続したものとなる。そして、上記したソケットカバー4は、長手方向に密着状態で接合するように取り付けられている2つの灯具本体1において互いの接合面を挟んで背向状態で配置されている2つのプラグソケット2に対しては、これら双方の下方を覆うことのできる長さをもつ共通のものが用いられている。この構成において、一方の灯具本体1の蛍光ランプ3を交換する場合には、他方の灯具本体1側にソケットカバー4を移動させればよい。
以上の本発明の実施の形態によると、灯具本体1をアルミ押出成形材で形成して、プラグソケット2が取り付けられるコ字形断面部11の幅方向両側に反射板12が一体に形成された形状・構造としているので、従来の鉄道車両用の灯具には殆ど見られなかった反射板を良好なデザイン性のもとに一体に形成することができる。
また、アルミ押出成形方における断面形状の選択の自由度の高さを利用して、灯具本体1にソケットカバー4のスライドガイドの役割を担う溝13を形成することにより、ソケットカバー4の開閉のための軸や端部ユニットが不要となり、部品点数の削減と組立工数の削減によるコストダウンをも達成することができる。
なお、本発明に係る灯具本体の断面形状は上記した実施の形態で述べたものに限定されることなく、アルミ押出成形材により、ランプソケットが装着される本体部の幅方向両側に反射板を一体に形成した任意デザインとすることができ、また、必要に応じて灯具本体1の表面に適宜の塗装ないしは表面処理を施すこともできる。
本発明の実施の形態の側面から見た図であって、部分省略をして示す図である。 図1におけるA−A拡大断面図である。 本発明の実施の形態の灯具本体1を長手方向に直交する面で切断した断面図である。 本発明の実施の形態を鉄道車両の天井部に取り付けた例の説明図であり、天井部を下から見た部分図である。 従来の鉄道車両用灯具の例を示す斜視図である。 従来の鉄道車両用灯具の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 灯具本体
11 コ字形断面部
12 反射板
13 溝
2 ランプソケット
3 蛍光ランプ
4 ソケットカバー
41 耳部
41a 孔
5 安定器
6 蓋
7 ボールプランジャ

Claims (2)

  1. 鉄道車両の客室内の天井部に取り付けられる灯具であって、
    蛍光ランプの両端を支持して給電するための2つのランプソケットが装着される灯具本体と、その灯具本体に対してその長手方向に直交する方向両側に突出して蛍光ランプからの光を反射する反射板とが、アルミ押出成形材により一体に形成されていることを特徴とする鉄道車両用灯具。
  2. 上記灯具本体に対する両側の反射板の付け根部に、それぞれ上記各ランプソケットの近傍の下方を覆うソケットカバーを摺動自在に支持すべく長手方向に沿って伸びる溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用灯具。
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