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JP4281601B2 - 情報通信システム、通信カラオケ端末、配信用ホスト装置及びプログラム - Google Patents
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JP4281601B2 - 情報通信システム、通信カラオケ端末、配信用ホスト装置及びプログラム - Google Patents

情報通信システム、通信カラオケ端末、配信用ホスト装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、配信用ホスト装置と複数の端末装置とが通信回線を介して相互に情報通信可能に構成された情報通信システムにおいて、各端末装置の再生音場における音圧周波数特性の調整技術に関する。
いわゆる通信カラオケシステムにおいては、カラオケ端末が設置され実際に楽曲データを再生し演奏する環境が画一的ではないのが実情である。たとえカラオケボックス(部屋)であっても、形状や広さ、あるいは壁の材質など千差万別である。そのため、楽曲データを制作した際の音圧周波数特性(以下、目標音圧周波数特性と称す。)と、カラオケボックス内など再生環境での音圧周波数特性(以下、再生音圧周波数特性と称す。)とが大きく異なってしまい、楽曲データ制作者の意図する音響状態が十分に再現できないという問題があった。
このような遠隔地に存在する端末の音響特性を補正する手法としては、例えば特許文献1に開示されている音声通信会議システム装置が挙げられる。この音声通信会議システム装置は、遠隔地に分散して存在する端末同士を音声回線で接続して相互の音声を同時交信自在とする音声通信会議システムにおいて、遠隔端末の音響特性の測定データをサーバ側に集中し、サーバにて、その集中した測定データを分析して各端末が設置された地点に必要な送受話特性の補正データを算出し、算出した補正データを各端末に配信し、各端末にてその配信されたデータに基づく送受話特性の補正を行うというものである。
特許3347664号公報
上述した特許文献1に開示された技術によれば、端末の音響特性の測定データをサーバ側に送ってもらい、サーバ側で各端末の補正値の算出を行うこととなる。特許文献1に開示された技術が想定しているような音声通信会議システムであれば、端末数が比較的少なく数個程度であればそのような補正も実質的な問題になりにくいかもしれない。
しかしながら、この技術を通信カラオケシステムに適用した場合には、次のような種々の問題が生じる。
(1)まず、端末台数が例えば数万台といった比較的多数にならざるを得ないカラオケシステムでは、それら全ての端末における補正値をサーバ側で算出することとなると、サーバ側の処理負荷が多大なものとなる。また、処理順番が後の方の端末にあっては、補正値の配信を受けるまでに長時間待たなくてはならなくなる。
(2)自端末の測定データをサーバにアップロードし、サーバからの補正値の配信を受ける、という処理が端末数だけ発生し、通信負荷も多大なものとなる。
(3)端末の音響特性の測定データに基づく補正値算出のプロセスは、一般的に、補正パラメータ若干変更→測定データの取得→測定データに基づき補正パラメータ若干変更→測定データの取得……という一連の処理を繰り返す必要がある。しかし、従来手法ではこの補正パラメータをサーバが算出するため、端末からサーバへの測定データのアップロードとサーバから端末への補正パラメータのダウンロードが繰り返し行われることとなり、通信負荷がさらに多大なものとなってしまう。
(4)サーバと端末間の通信に例えば一般公衆回線網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)を使用する場合、サーバ・端末いずれから発呼するかが問題となるが、サーバから発呼するシステムを構築した場合、端末側では任意のタイミングで音響特性の補正作業ができない。
そこで本発明は、配信用ホスト装置と複数の端末装置とが通信回線を介して相互に情報通信可能に構成された情報通信システムにおいて、各端末装置の再生音場における音圧周波数特性をそれぞれ目標音圧周波数特性に一致させるための作業が簡易且つ適切に実現できるようにすることを目的とする。
上述した問題点を解決するためになされた本発明は、配信用ホスト装置と複数の端末装置を備え、配信用ホスト装置と端末装置とが通信回線を介して相互に情報通信可能に構成された情報通信システムに係るものである。本発明の端末装置は、音圧周波数特性を変更するためにゲイン値を変更可能なイコライザと、再生音場における音圧周波数特性を目標音圧周波数特性と一致するようにイコライザのゲイン値を調整するゲイン値調整手段を有している。そして、配信用ホスト装置が、端末装置に対して目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信する。この目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データの配信を受けた端末装置では、ゲイン値調整手段がその目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいてイコライザのゲイン値を調整する。
なお、このイコライザに関しては、音圧周波数特性を変更するため、複数に分割された周波数帯域毎のゲイン値を変更可能な構成のものが一般的である。例えば15分割された周波数帯域毎のゲイン値を変更可能なものは15バンドイコライザなどと称される。このようなイコライザを用いる場合には、目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データも同様に、複数に分割された周波数帯域毎に設定しておく。
このゲイン値調整手段によるイコライザのゲイン値調整の際には、例えばピンクノイズ等のノイズ信号を出力してスピーカ等から発音させ、それをマイクロフォンで拾って周波数解析し音圧周波数特性を手特定するゲイン値を測定する。そして、その測定した音圧周波数特性を特定するゲイン値と目標音圧周波数特性を特定するゲイン値との差分から補正値を算出し、その補正値に基づいてイコライザのゲイン値を調整する。このような補正値の算出を端末装置が行うため、例えば1台の配信用ホスト装置に数万台の端末装置が接続されているような情報通信システムであれば非常に顕著な効果が得られる。つまり、従来手法では、配信用ホスト装置側で各端末装置の補正値を算出していたが、本発明では配信用ホスト装置にて補正値算出を行わないので処理負荷が掛からない。また、従来手法では、配信用ホスト装置にて端末装置毎に算出した補正値の配信を受ける必要があったため、処理順番が後の端末装置にあっては、補正値の配信を受けるまでに長時間待たなくてはならなかった。それに対して本発明の場合は、配信用ホスト装置から目標音圧周波数特性データの配信を受ければその後の調整作業は端末装置で完結するため、上述した順番待ちという事態が発生しない。
また、通信負荷は格段に少なくなる。従来手法であれば、端末装置で得た測定データを配信用ホスト装置にアップロードし、それに基づいて配信用ホスト装置にて補正値を算出して端末装置にダウンロードし、その補正値に対応する測定データを端末装置から配信用ホスト装置へアップロードし……という作業を「端末装置毎」に繰り返す必要があったが、これが数万台の端末装置それぞれに実行されると通信負荷が膨大なものとなる。それに対して本発明の場合には、配信用ホスト装置から各端末装置へ目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信するだけでよく、その後の調整作業は端末装置で完結するため、調整作業に関して端末装置から配信用ホスト装置へのアップロードは発生しない。当然ながら、そのアップロードに対するダウンロードも発生せず、通信負荷低減の面では非常に有効である。
また、配信用ホスト装置と端末装置との間の通信回線としては一般公衆回線網(PSTN:Public Switched Telephone Networks)やインターネットを使用することができる。例えば一般公衆回線網を使用する場合、従来手法であれば次のような問題が生じる。つまり、調整作業自体に配信用ホスト装置と端末装置との間での通信が必要となるため、サーバ側発呼のシステムを構築すると、端末装置側の任意タイミングの調整作業が実現できない。これに対して本発明の場合には、サーバ・端末の何れから発呼するシステムを採用しても、目標音圧周波数特性データの配信さえできれば後は端末装置にて調整作業が完結するため、その調整作業は端末装置側の任意のタイミングで実行することができる。
本発明の情報通信システムは、端末装置において音圧周波数特性の調整が必要なシステムであればどのようなものにも適用できるが、上述したように端末台数が多くなればなるほど、配信用ホスト装置における処理負荷や通信負荷の低減などの観点で有利である。そういった意味では、いわゆる通信カラオケシステムには非常に有効な発明である。通信カラオケシステムの場合には、端末装置が、楽曲データを記憶しておくデータ記憶手段と、そのデータ記憶手段に記憶されている楽曲データに基づいて楽曲再生を行う楽曲再生手段とを備えており、この楽曲データに関しては、例えば新曲に関する楽曲データは配信用ホスト装置から端末装置へ定期・不定期に配信されることが多い。したがって、配信用ホスト装置の配信制御手段が、目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データの配信を、端末装置へ楽曲データを配信する際に行うようにすることが考えられる。
上述したゲイン値調整は、主に端末装置が設置されている再生音場環境の違いに基づいて行うものであり、いわば汎用的な音圧周波数特性の調整である。そのため、上述したようにピンクノイズ等を発生させて調整を行うが、楽曲を実際に再生した場合に、どの楽曲においても同じゲイン値調整が最適かというとそうではない。曲調などによっては微調整した方がよい場合もある。
そこで、この微調整のための工夫を説明する。
まず、楽曲データ毎に微調整用のゲイン値データを付加することが考えられる。具体的には、配信用ホスト装置の配信制御手段が、曲毎に設定された微調整用のゲイン値データを楽曲データに対応させて配信する。端末装置では、配信用ホスト装置から配信された微調整用のゲイン値データを、楽曲データに対応させてデータ記憶手段に記憶しておく。そして、端末装置の楽曲再生手段が、楽曲再生を行う際、データ記憶手段にその楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、その楽曲対応微調整用のゲイン値データが反映されるようイコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で楽曲再生を行い、その楽曲再生が終了したら、再生前の目標音圧周波数特性を特定するゲイン値となるようイコライザを制御する。
また、ジャンル毎に設定された微調整用のゲイン値データを用いてもよい。具体的には、端末装置のデータ記憶手段に、楽曲のジャンルとそれに対応する微調整用のゲイン値との対応関係を示すジャンルデータを記憶しておく。このジャンルデータは、配信用ホスト装置から配信されたものであってもよいし、例えば端末装置の設置時に設置作業者がマニュアル作業にてデータ記憶手段に記憶させたものであってもよい。そして、端末装置の楽曲再生手段が、楽曲再生を行う際、データ記憶手段にその楽曲のジャンルに対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、そのジャンル対応微調整用のゲイン値データが反映されるようイコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で楽曲再生を行い、その楽曲再生が終了したら、再生前の目標音圧周波数特性を特定するゲイン値となるようイコライザを制御する。
これらのようにすれば、より適切な音圧周波数特性にて楽曲再生が行われることとなる。
なお、楽曲に対応する微調整用のゲイン値データとジャンルに対応する微調整用のゲイン値データの両方存在する場合も考えられる。この場合は、端末装置のゲイン値調整手段は、楽曲再生を行う事前に、受信制御手段によって配信用ホスト装置から受信した目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいてイコライザのゲイン値を調整しておく。そして、端末装置の楽曲再生手段は、楽曲再生を行う際、データ記憶手段にその楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、その楽曲対応微調整用のゲイン値データが反映されるようイコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で楽曲再生を行う一方、その楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在せず、かつ、データ記憶手段にその楽曲のジャンルに対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、そのジャンル対応微調整用のゲイン値データが反映されるようイコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で楽曲再生を行い、その楽曲再生が終了したら、再生前の目標音圧周波数特性を特定するゲイン値となるようイコライザを制御する。楽曲対応微調整用のゲイン値データの方がよりその楽曲に応じた微調整が可能なゲイン値となっているからである。
ところで、目標音圧周波数特性データは、1種類である必要はなく複数種類存在してもよい。その場合は、所定の条件に対応して目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを設定しておき、配信用ホスト装置の配信制御手段がその条件に応じたゲイン値データを配信するとよい。ある一つの目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データは、誰にとっても絶対的な最適評価を得られるものだとは限らない。最終的にはユーザの主観に委ねられる面もある。ここでいう目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データとは、例えばカラオケ楽曲であれば、そのカラオケ楽曲の制作者が「このような音圧周波数特性が好ましい」と考える、いわば「推奨する」音圧周波数特性である。そのため、その楽曲制作者が、歌唱者の年齢層や地域別特質、あるいはカラオケ端末の歌唱者やオーナーの音楽的嗜好(例えばロック好き、演歌好きといった嗜好)などを加味して、それぞれに応じた推奨音圧周波数特性(つまり目標音圧周波数特性)を特定するゲイン値データを決定することも考えられる。したがって、そのようにして決定された複数のゲイン値データを、それぞれに適した端末装置へ配信すれば、より適切な調整が実現される。この例を3つ説明する。
例えば、目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを、歌唱者の年齢層に対応して設定しておく。そして、端末装置では、受付手段によって歌唱者年齢層を特定するデータ入力を受け付け、その受け付けた歌唱者年齢層特定データに基づいて得た歌唱者年齢層を通知手段が配信用ホスト装置へ通知する。なお、受付手段は例えば操作パネルなどが考えられ、ユーザが歌唱者年齢層を特定する数値などを操作パネルを操作して入力することが考えられる。そして、配信用ホスト装置の配信制御手段は、配信先の端末装置から通知された歌唱者年齢層に対応した、目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信するのである。
同様に、目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを、地域に対応して設定したり、予め分類された端末ユーザの音楽的嗜好に対応して設定しておくことが考えられる。地域や端末ユーザの音楽的嗜好の場合であっても、やはりユーザが操作パネルを操作することによって、地域を特定する住所や郵便番号、あるいは音楽ジャンルのロック、演歌などを端末装置へ入力することが考えられる。しかし、音楽的嗜好の場合には、例えば演奏実績に応じて判断することもできる、カラオケ曲の場合には曲毎にジャンルを把握することは容易であるので、演奏実績として演歌が多ければ音楽的嗜好が演歌である旨を配信用ホスト装置へ通知すればよい。また、地域の場合にも、例えば端末装置がGPSなどの測位システムを備えていれば、それで測定した現在位置情報を受付手段により受け付けるようにしてもよい。
以上は情報通信システムとしての発明についての説明であったが、これらの情報通信システムを構成する要素である端末装置や配信用ホスト装置としての発明としても実現できる。例えば、請求項9に記載の通信カラオケ端末は、請求項1に記載の情報通信システムを構成する端末装置を通信カラオケ端末に適用したものに相当する。さらに、請求項10に記載の通信カラオケ端末は、請求項9に記載の通信カラオケ端末において、再生する楽曲の選曲が行われるよりも前に、受信制御手段によって配信用ホスト装置から受信した目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいてイコライザのゲイン値を調整しておくことを特徴とするものである。
なお、端末装置が備えるゲイン値調整手段、楽曲再生手段、通知手段をコンピュータにて実現する場合、請求項に記載するように、端末装置が備えるコンピュータで実行するプログラムとしての発明としても捉えることができる。このようなプログラムは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして実行したり、ネットワークを介してロードして実行することにより、これら各手段としての機能を実現できる。
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、情報通信システムの一実施例としての通信カラオケシステムの構成を示すブロック図である。
本実施例の通信カラオケシステムは、端末装置としての通信カラオケ端末1と、配信用ホスト装置100とが一般公衆回線網(PSTN)又はインターネット90を介して接続され、配信用ホスト装置100から通信カラオケ端末1へ各種情報を配信するよう構成されている。なお、通信カラオケ端末1と配信用ホスト装置100との間はインターネットを介して接続してもよい。また、図1では通信カラオケ端末1を1台しか示していないが、当然ながら多数(例えば数万台といったレベル)の通信カラオケ端末1が接続されている。
配信用ホスト装置100は、装置全体の動作を制御するCPU101、ROM102、RAM103、ハードディスク記憶装置(HDD)104、通信制御部105などを備えている。ハードディスク記憶装置(HDD)104には、通信カラオケ端末1へ配信するための曲データや目標ゲイン値データなどが記憶されている。この目標ゲイン値に関しては後で詳しく説明する。また、通信制御部105は一般公衆回線網又はインターネット90を介して通信カラオケ端末1と接続されている。
一方、通信カラオケ端末1は、大きく分けてメイン制御部10と音声処理部20とを備えている。
[メイン制御部10の構成]
メイン制御部10は、メイン制御部10全体の動作を制御するCPU11に、バスを介してモデム12、RAM13、ハードディスク記憶装置(HDD)14、操作パネル15、映像処理部16が接続されている。
モデム12は一般公衆回線網又はインターネット90を介して配信用ホスト装置100と接続されている。
ハードディスク記憶装置14には、この通信カラオケ端末1の動作を制御するシステムプログラム、アプリケーションプログラムなどが記憶されており、通信カラオケ端末1の電源がオンされて起動プログラムが実行されると、これらのプログラムがRAM13に読み込まれる。又はドディスク記憶装置14には、上述したプログラムを記憶するエリアのほか、カラオケ演奏するための曲データを記憶するエリア、目標ゲイン値データを記憶するエリア、測定したゲイン値を記憶するエリアなどを備えている。目標ゲイン値データは上述した配信用ホスト装置100から配信されたものである。
操作パネル15は通信カラオケ端末1の前面に設けられており、曲コード入力スイッチやキーチェンジスイッチ、あるいは入力された曲コード等を表示するための7セグメントLEDなどを有している。
映像処理部16は、曲データ中に含まれる、あるいは別途ハードディスク記憶装置14に記憶されている背景映像データに歌詞データをスーパーインポーズで合成してモニタ30に表示する。もちろん、それ以外の内容を表示することも可能である。
[音声処理部20の構成]
音声処理部20は、音声処理部20全体の動作を制御するCPU21に、バスを介してROM22、RAM23、音源部24、15バンドイコライザ(以下、単にイコライザと称す。)25、ボイスエフェクト部26、周波数解析部27が接続されている。
音声処理部20のCPU21とメイン制御部10のCPU11とはUSB(Universal Serial Bus)によって接続されている。そのため、後述の処理において、メイン制御部10のハードディスク記憶装置14に記憶されている目標ゲイン値データを、メイン制御部10のCPU11を介して取得し、このRAM23に記憶させている。ROM22には、この音声処理部20の動作を制御するアプリケーションプログラムなどが記憶されている。
音源部24は、曲データの楽音トラックのデータに基づいて(デジタル)楽音信号を形成する。曲データは、カラオケ演奏時に、音声処理部20のCPU21がメイン制御部10のCPU11を介してハードディスク記憶装置14から読み出す。楽音トラックは複数トラックで構成されており、音源部24はこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。音源部24が形成した楽音信号がカラオケ演奏音であり、これらはイコライザ25に入力される。イコライザ25は、このカラオケ演奏音に対して所定の音響効果を付与するのであるが、具体的には、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧に対するゲイン値を−12dB〜+12dBの範囲で変更する。イコライザ25によって音圧周波数特性が変更された(デジタル)楽音信号は、図示しないDA変換器を介してアナログ信号に変換され、後述の歌唱音声信号とミキシングされて外付け装置であるスピーカ40へ出力される。
一方、外付け装置である歌唱用のマイク50から入力された歌唱音声信号あるいは音信号は、図示しないマイクアンプにて増幅され、やはり図示しないAD変換器を介してデジタル信号に変換されてボイスエフェクト部26及び周波数解析部27へ入力する。ボイスエフェクト部26では歌唱音声信号に対してエコーなどの音響効果を付与して出力する。ボイスエフェクト部26から出力された歌唱音声信号は、上述のように楽音信号とミキシングされてスピーカ40へ出力される。なお、ボイスエフェクト部26からスピーカ40へ信号が出力されないようにすることもできるように構成されている。これは、次の理由からである。つまり、再生音場の音圧周波数特性を調整する際には、音源部24からいわゆるピンクノイズを発生させ、スピーカ40から発音されたピンクノイズをマイク50によって入力して周波数解析部27にて周波数解析する。この場合、そのマイク50によって入力した音信号(ピンクノイズ)が再度スピーカ40から出力されてしまうと不都合が生じる。そこで、この音圧周波数特性の調整の際には、ボイスエフェクト部26からスピーカ40へ信号が出力されないようにするのである。
周波数解析部27は、入力された音信号(ピンクノイズ)をFFTによって周波数解析する。本実施例では、イコライザ25における15の周波数帯域と同じように、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧を解析する。
[目標ゲイン値、測定(ゲイン)値、イコライザのゲイン値の説明]
本実施例の通信カラオケシステムにおいては、通信カラオケ端末1においてカラオケ演奏を実行できることはもちろん、その通信カラオケ端末1が設置された環境に応じた音圧周波数特性の調整を行うことができる。まず、このような音圧周波数特性の調整の必要性について簡単に説明する。
通信カラオケシステムにおいては、通信カラオケ端末1が設置されて楽曲データを再生し演奏する環境が画一的ではないのが実情である。たとえカラオケボックス(部屋)であっても、形状や広さ、あるいは壁の材質など千差万別である。そのため、楽曲データを制作した際の音圧周波数特性(目標音圧周波数特性)と、カラオケボックス内など再生環境での音圧周波数特性(再生音圧周波数特性)とが大きく異なってしまい、楽曲データ制作者の意図する音響状態が十分に再現できない。
例えば、図2には、楽曲データを制作した際にそのデータ制作者が最適と考える音質を決めるために用いた環境での音圧周波数特性測定状態を示している。図2(a)はカラオケコマンダ(通信カラオケ端末1に相当する装置)、モニタ、パワーアンプ、それらを載せている台、スピーカ、測定用マイクといった装置の位置関係及びそれらが設置されている部屋を側面から視た場合を模式的に示している。また、図2(b)はそれらの装置の位置関係を上面から視た場合を模式的に示している。図2においては、部屋自体が直方体であり、カラオケコマンダ(通信カラオケ端末1に相当する装置)、モニタ、パワーアンプ、台、スピーカは壁近くに配置されており、測定用マイクは部屋の中央付近に配置されている。スピーカから発せられた音は測定用マイクに直接音として届くと共に、壁面にて反射した反射音としても届く。
一方、図3には、通信カラオケ端末1にて補正を行う場合の音圧周波数特性測定状態を示しており、図2の場合と同様に、図3(a)はカラオケコマンダ(この場合は通信カラオケ端末1そのもの)、モニタ30、パワーアンプ、それらを載せている台、スピーカ40、(測定用)マイク50といった装置の位置関係及びそれらが設置されている部屋を側面から視た場合を模式的に示しており、図2(b)はそれらの装置の位置関係を上面から視た場合を模式的に示している。
図3に示す部屋は、図2に示す部屋に比べて天井の形が異なっており、直方体ではない。そのため、壁面で反射する反射音の状態が図2の場合とは異なる。そして、マイク50の位置が図2の場合とは異なっており、図2の場合よりは通信カラオケ端末1等が設定された場所から遠くなっている。つまり、スピーカ40から届く直接音の状態も自ずと図2の場合とは異なる。図2はあくまで通信カラオケ端末1が設置された部屋の一例であり、種々の形状の部屋に設置され、また装置間の位置関係が異なる。
そのため、例えば図2に示す「データ制作者が最適と考える音質を決めるために用いた環境」で設定した、最適音質となる音圧周波数特性を特定するためのゲイン値(目標ゲイン値)が、図4(a)に示すような波形(ゲイン値)であったとする。なお、図4(a)では理解を容易にするため、15バンド全てのゲイン値が0dBとなるフラットな波形として示したが、フラットな波形である必要性はなく、図2に示す環境で設定した最適音質となるゲイン値そのものを目標ゲイン値とする。
一方、図3に示す通信カラオケ端末1が設置された環境において測定した音圧周波数特性を特定するためのゲイン値(測定ゲイン値)が図4(b)に示すような波形(ゲイン値)であったとする。この測定ゲイン値は、図4(a)に示す目標ゲイン値からはずれているため、イコライザ25によってこれらが一致するように、イコライザ25のゲイン値を変更(調整)する。このイコライザ25のゲイン値の例を図4(c)に示す。イコライザ25においては、15バンドの各バンドにおけるゲイン値を、目標ゲイン値と測定ゲイン値とを用いて近似計算方法の一つである二分法によって決定したり、目標ゲイン値から測定ゲイン値を減算するなどして得る。なお、一つのバンドのゲイン値を補正すると、他のバンドに対する影響が出るため、15バンドそれぞれについて繰り返し補正を行い、最終的に目標ゲイン値に一致(あるいは近似)させる。
本実施例では、配信用ホスト装置から各通信カラオケ端末1に対して目標音圧周波数特性を特定するゲイン値(目標ゲイン値)データを配信し、各通信カラオケ端末1では、実際に端末が設置された環境において音源部24からピンクノイズを発生させて音圧周波数特性を示すゲイン値を測定し、その測定したゲイン値(測定ゲイン値)と上述の目標ゲイン値との差に基づいて、イコライザ25におけるゲイン値を、その再生環境に応じた値に変更(調整)する。つまり、イコライザ25によって音圧周波数特性を特定するゲイン値が調整されて発音された状態における測定値が上述した目標ゲイン値に一致するように、イコライザ25のゲイン値を変更(調整)するのである。
[通信カラオケ端末1にて実行される動作の説明]
次に、本実施例の通信カラオケシステムにて実行される動作について説明する。
図5〜図8は通信カラオケ端末1にて実行される処理を示すフローチャートであり、それぞれ音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理(図5)、起動処理(図7)、選曲・演奏処理(図8)を示すフローチャートである。なお、これらの処理は、メイン制御部10のCPU11と音声処理部20のCPU21の両方が協働して実行するものである。以下、順番に説明する。
[音圧周波数特性の測定・設定処理]
図5に示す音圧周波数特性の測定及び設定処理のフローチャートにおける最初のステップS10では操作パネル15を介したモード切替の入力があるか否か判断する。これはカラオケモードから特性設定モードへ切り替える指示を示す入力の有無を判断している。モード切替入力がない場合は(S10:No)、S10の判断を繰り返し行い、モード切替入力があれば(S10:Yes)、ハードディスク記憶装置14に目標ゲイン値が存在するか否か判断する(S20)。ハードディスク記憶装置14に目標ゲイン値が存在しない場合(S20:No)には、S10へ戻るが、ハードディスク記憶装置14に目標ゲイン値が存在すれば(S20:Yes)、S30へ移行する。
S30では、カラオケモードを終了して特性設定モードへ移行する。次のS40では、マイクセット等の注意事項を、映像処理部16を介してモニタ30に表示させる。この表示にしたがって調整作業者がマイク等のセッティングを行い、準備が完了したら、操作パネル15から準備完了(OK)を入力する。このOKの入力があれば(S50:Yes)、音源部24に対してピンクノイズの出力開始を指示する。
音源部24から出力されたピンクノイズはイコライザ25、図示しないDA変換器を介してスピーカ40から発音される。このようにスピーカ40からのピンクノイズの出力をさせた状態でマイク50から入力した音信号を周波数解析部27にて周波数解析(ここではFFTによる)を行い、その結果、すなわち測定ゲイン値を音声処理部20のRAM23に記憶する(S70)。周波数解析部27は、入力された音信号(ピンクノイズ)を、イコライザ25における15の周波数帯域と同じように、20Hz〜20kHzの周波数帯域を15の帯域(バンド)に分割し、それぞれの周波数帯域の音圧を解析する。なお、この音圧周波数特性の測定・設定処理の際、マイク50によって入力した音信号(ピンクノイズ)が再度スピーカ40から出力されてしまうと不都合が生じるため、ボイスエフェクト部26からスピーカ40へ信号が出力されないようにする。
一方、ハードディスク記憶装置14からは目標ゲイン値を音声処理部20のRAM23に読み出してきており、周波数解析結果である測定ゲイン値と目標ゲイン値とに基づいてイコライザ25のゲイン値を変更する(S80)。本実施例では、計算機による近似計算方法の一つである二分法を用い、目標ゲイン値と測定ゲイン値に基づいて各バンドにおけるイコライザ25のゲイン値を決定する。このS80でのゲイン値変更に係るサブルーチン処理の内容を図6のフローチャートを参照してさらに詳しく説明する。
まず、各バンドにおける目標ゲイン値Xから各バンドにおける測定ゲイン値Yを減算した値の絶対値が1dB以上なのか否かを判断する。そして|X−Y|<1の場合には(S801:No)、S802以降の処理を実行せずにそのまま本サブルーチンを終了する。つまり目標ゲイン値Xと測定ゲイン値Yとの差が相対的に小さければイコライザ25のゲイン値変更自体を行わないという意味である。一方、|X−Y|≧1の場合には(S801:Yes)、S802へ移行し、目標ゲイン値Xが測定ゲイン値Yよりも大きいか否か判断する。
X>Yの場合には(S802:Yes)、現在の各バンドにおけるイコライザ25のゲイン値Zに(|X−Y|/2)を加算する(S803)。そして、S803にて加算された後のイコライザ25のゲイン値Zが12dBよりも大きいか否か判断する(S804)。本実施例のイコライザ25の調整範囲は±12dBであるため、S803での計算結果Z>12dBとなった場合には(S804:Yes)、一律にプラス側の最大調整値である12dBをイコライザ25のゲイン値Zとし(S805)、本サブルーチンを終了する。また、Z≦12dBの場合には(S804:No)、S805のような制限を行う必要がないため、そのまま本サブルーチンを終了する。つまり、S803で設定されたイコライザ25のゲイン値Zがそのまま適用される。
それに対してX≦Yの場合には(S802:No)、現在のイコライザ25のゲイン値Zから(|X−Y|/2)を減算する(S806)。そして、S806にて減算された後のイコライザ25のゲイン値Zが−12dBよりも小さいか否か判断する(S807)。本実施例のイコライザ25の調整範囲は±12dBであるため、S806での計算結果Z<−12dBとなった場合には(S807:Yes)、一律にマイナス側の最大調整値である−12dBをイコライザ25のゲイン値Zとし(S808)、本サブルーチンを終了する。また、Z≧−12dBの場合には(S807:No)、S808のような制限を行う必要がないため、そのまま本サブルーチンを終了する。つまり、S806で設定されたイコライザ25のゲイン値Zがそのまま適用される。
なお、本実施例では、図6に示すような二分法を用いてイコライザ25のゲイン値を決定したが、二分法以外であっても例えば目標ゲイン値から測定ゲイン値を減算してイコライザ25のゲイン値を決定しても良い。他にも二分法の類似手法として、図6のS803又はS806における(|X−Y|/2)の代わりに任意の数値(本実施例では0より大きく、かつ2より小さい正の実数、例えば1(単位dB))を与えて収束させる方法も採用でき、計算機による近似計算の様々な方法を用いてイコライザ25のゲイン値を得ることができる。
図6に示すサブルーチンが終了すると、図5のS90へ移行する。S90では一定時間が経過したか否か判断し、一定時間が経過するまでは(S90:No)、S70での測定及びS80でのゲイン値変更の処理を繰り返す。
そして、一定時間が経過すると(S90:Yes)、音源部24を制御してピンクノイズの出力を停止させ(S100)、現在のイコライザ25のゲイン値をハードディスク記憶装置14に記録する(S110)。なお、前記S70及びS90における一定時間については、例えばS70での一定時間が0.5秒、S90での一定時間が60秒といった値に設定することが望ましい。そして、音圧周波数特性の測定・設定処理が終了したことをモニタ30に表示させ(S120)、カラオケモードに戻る(S130)。その後は、S10へ移行する。
以上のような処理を実行することで、イコライザ25におけるゲイン値を、その再生環境に応じた値に変更(調整)することができる。
[起動処理]
図7に示す起動処理のフローチャートにおける最初のステップS210では、各種初期化処理を実行する。これは例えばハードウェア(モデム12、操作パネル15、映像処理部16など)のリセット、プログラムのバージョン確認、ボリュームレベルの設定等などが挙げられる。
そして、ハードディスク記憶装置14内にゲイン値の記録があるか否か判断し(S220)、ハードディスク記憶装置14にゲイン値の記録が有れば(S220:Yes)、イコライザ25におけるゲイン値をハードディスク記憶装置14に記録された通りに設定する(S230)。そして、カラオケモードを開始する(S250)。したがって、このカラオケモードにて演奏される際には、イコライザ25におけるゲイン値が再生環境に応じて調整された状態となり、「データ制作者が最適と考える音質を決めるために用いた環境」で設定した、最適音質となる音圧周波数特性を特定するための目標ゲイン値(図4(a)参照)に一致あるいは近似した状態でのカラオケ演奏が実現されることとなる。
一方、ハードディスク記憶装置14にゲイン値の記録がなければ(S220:No)、イコライザ25におけるゲイン値をフラット(具体的には各バンドのゲイン値を全て0)に設定する(S240)。その後、S250へ移行してカラオケモードを開始する。
[選曲・演奏処理]
図8に示すカラオケ選曲及び演奏処理のフローチャートにおける最初のステップS310では、操作パネル15を介したカラオケ曲の番号入力があったか否か判断し、番号入力があった場合には(S310:Yes)、対応する曲データをハードディスク記憶装置14から取得する(S320)。そして、その取得した曲データ中に微調整用ゲイン値が含まれているか否か判断し(S330)、微調整用ゲイン値が含まれていれば(S330:Yes)、その曲データに対応するゲイン値を反映させる(S340)。具体的には、その微調整用ゲイン値を反映したゲイン値となるようイコライザ25を制御する。そして、カラオケ演奏を実行し(S370)、演奏終了後にイコライザ25のゲイン値を元の値に戻す(S380)。
一方、曲データ中に微調整用ゲイン値が含まれていなければ(S330:No)、ジャンルデータに微調整用のゲイン値が含まれているか否か判断する(S350)。微調整用ゲイン値が含まれていれば(S350:Yes)、そのジャンルデータに対応するゲイン値を反映させる(S360)。具体的には、その微調整用ゲイン値を反映したゲイン値となるようイコライザ25を制御する。そして、カラオケ演奏を実行し(S370)、演奏終了後にイコライザ25のゲイン値を元の値に戻す(S380)。なお、S350にて否定判断の場合には、そのままS370へ移行してカラオケ演奏を実行する。
ここで、微調整用ゲイン値に関して説明する。上述した図5に示す音圧周波数特性の測定・設定処理にて行われたイコライザ25のゲイン値調整は、主に通信カラオケ端末1が設置されている再生音場環境の違いに基づいて行うものであり、いわば汎用的な音圧周波数特性の調整である。また、この測定・設定もピンクノイズを発生させて調整を行っているため、カラオケ楽曲を実際に再生した場合に、どの楽曲においても同じゲイン値調整が最適かというとそうではない。曲調などによっては微調整した方がよい場合もある。そこで、本実施例では、上述した微調整用ゲイン値を用いてさらに音圧周波数特性の調整を施している。この際、2種類の微調整用ゲイン値を準備した。つまり、楽曲データ毎に対応する微調整用ゲイン値と、楽曲のジャンルに対応する微調整用ゲイン値である。楽曲データ毎に対応する微調整用ゲイン値の方がよりその楽曲に適したものとなるが、楽曲毎にこのような微調整用ゲイン値を持たせなくてはならず、微調整用ゲイン値の作成及びその微調整用ゲイン値データを曲データに含める作業が必要となる。また、同じジャンルの曲であれば同じ微調整用ゲイン値で十分に対応できる場合もある。そこで、ジャンル毎に微調整用ゲイン値を作成すると共に、そのジャンルに対応した微調整用ゲイン値とは異なった微調整をしたい曲のみについて曲に対応した微調整用ゲイン値を作成するようにすれば、微調整用ゲイン値データの作成側としては作業負担が減り、また結果として配信すべきデータ量も減る。
曲対応の微調整用ゲイン値については曲データに含めておき、ジャンル対応の微調整用ゲイン値(以下、ジャンル用ゲイン値とも称す。)はジャンルデータに含めておき、配信用ホスト装置100から通信カラオケ端末1へ配信する。図9は、曲データ及びジャンルデータの説明図である。
図9(a)は、曲データ(その1)を示しており、ヘッダ・MIDI・歌詞・タイトル・微調整用ゲイン値をそれぞれ格納するためのデータエリアが存在する。ヘッダにはジャンルデータエリアも存在する。また、この曲データ(その1)の場合は、微調整用ゲイン値のためのデータエリアが常に存在する。実質的に微調整する必要がないような場合には、全てのバンドのゲイン値を±0とする。
図9(b)は、曲データ(その2)を示しており、ヘッダ・MIDI・歌詞・タイトルをそれぞれ格納するためのデータエリアが存在し、もしも微調整用ゲイン値を含める場合には、そのためのデータエリアが存在することとなる。ヘッダにはジャンルデータエリア及び微調整ゲイン値フラグを格納するデータエリアも存在する。この微調整ゲイン値フラグは微調整用ゲイン値の有無を示すためのフラグであり、微調整用ゲイン値のデータエリアを設けた場合には、この微調整用ゲイン値フラグを「データ有り」とする。
図9(c)は、ジャンルデータの説明図であり、ジャンルコード(1)(2)(3)……(n)に対してそれぞれジャンル用ゲイン値(1)(2)(3)……(n)が設定されている。
[曲データ・目標ゲイン値データの配信を受ける場合の動作説明]
次に、本実施例の通信カラオケシステムにて通信カラオケ端末1が配信用ホスト装置100から曲データ・目標ゲイン値データを含むデータファイルをダウンロードする際の動作について説明する。
[端末発呼タイプの場合]
図10は通信カラオケ端末1から配信用ホスト装置100へ発呼するタイプの場合を示している。図10(a)は通信カラオケ端末1にて実行される処理を示すフローチャート、図10(b)は配信用ホスト装置100にて実行される処理を示すフローチャートである。
通信カラオケ端末1は、予め配信用ホスト装置100からダウンロードする時刻としてプログラムされた所定の時刻になったか否か判断する(S410)。ダウンロード時刻になった場合(S410:Yes)、配信用ホスト装置100に対して発呼し接続を確立する(S420)。なお、接続エラー時には所定回数リトライする。
一方、配信用ホスト装置100では、着呼があるか否か判断し(S510)、着呼があれば(S510:Yes)、通信カラオケ端末1との接続を確立し(S520)、配信用ホスト装置100のハードディスク記憶装置104に保持されているファイル一覧を通信カラオケ端末1へ送信する(S530)。このファイル一覧は、例えば図12(a)に示すように、新曲データ1〜nファイル名及び目標ゲイン値データファイル名からなっている。なお、配信用ホスト装置100のハードディスク記憶装置104には、上述したファイル一覧の新曲データ1〜nファイル名及び目標ゲイン値データファイル名それぞれに対応する実データ、すなわち新曲データ1〜nファイル及び目標ゲイン値データファイルも記憶されている。
通信カラオケ端末1では、配信用ホスト装置100から送信されたファイル一覧を受信し(S430)、そのファイル一覧の先頭のファイル名から順番にチェックし、通信カラオケ端末1のハードディスク記憶装置14内に既にそのファイル名に対応する実データを保持しているか否か判断する(S440)。保持していなければ(S440:No)、該当するファイルの配信を配信用ホスト装置100へ要求する(S450)。
配信用ホスト装置100では、S530にてファイル一覧を通信カラオケ端末1へ送信した後は、切断されたか否かを判断する(S540)。切断されていなければ(S540:No)、通信カラオケ端末1からファイル要求されたか否かを判断し(S550)、ファイル要求された場合には(S550:Yes)、要求されたファイルを通信カラオケ端末1へ送信する(S560)。その後、S540へ戻る。
通信カラオケ端末1では、配信用ホスト装置100から送信された該当ファイルを受信してハードディスク記憶装置14へ格納する(S460)。そして、S430で受信したファイル一覧の全てをチェックしたか否か判断し(S470)、全てはチェックしていない場合には(S470:No)、S440へ戻り、S440〜S460の処理を実行し、全てチェックし終わった場合には(S470:Yes)、配信用ホスト装置100との通信を切断する(S480)。
このS480にて通信カラオケ端末1が切断すると、配信用ホスト装置100では、図10(b)のS540にて肯定判断となり、S510へ戻る。
[ホスト発呼タイプの場合]
図11は配信用ホスト装置100から通信カラオケ端末1へ発呼するタイプの場合を示している。図11(a)は通信カラオケ端末1にて実行される処理を示すフローチャート、図11(b)は配信用ホスト装置100にて実行される処理を示すフローチャートである。
配信用ホスト装置100は、予め通信カラオケ端末1へ配信する時刻としてプログラムされた所定の時刻になったか否か判断する(S710)。配信時刻になった場合(S710:Yes)、図12(b)に示す端末リスト中の全ての通信カラオケ端末1に対して発呼したか否か判断する(S720)。この端末リストは、複数存在する通信カラオケ端末1に対して設定されたシリアル番号(端末1シリアル番号、端末2シリアル番号……端末nシリアル番号)にそれぞれ対応する電話番号(端末1電話番号、端末2電話番号……端末n電話番号)が記憶されているものである。
端末リスト中の全ての通信カラオケ端末1に対しての発呼がまだ済んでいなければ(S720:No)、端末リストの上から順番に1箇所の端末情報(この場合はシリアル番号+電話番号)を取得する(S730)。そして、該当する通信カラオケ端末1に対して発呼し接続を確立する(S740)。なお、接続エラー時には所定回数リトライする。
一方、通信カラオケ端末1では、着呼があるか否か判断し(S610)、着呼があれば(S610:Yes)、配信用ホスト装置100との接続を確立する(S620)。
配信用ホスト装置100では、S740にて通信カラオケ端末1との接続が確立すると、ハードディスク記憶装置104に保持されているファイル一覧(図12(a)参照)を通信カラオケ端末1へ送信する(S750)。通信カラオケ端末1では、配信用ホスト装置100から送信されたファイル一覧を受信し(S630)、そのファイル一覧の先頭のファイル名から順番にチェックし、通信カラオケ端末1のハードディスク記憶装置14内に既にそのファイル名に対応する実データを保持しているか否か判断する(S640)。保持していなければ(S640:No)、該当するファイルの配信を配信用ホスト装置100へ要求する(S650)。
配信用ホスト装置100では、S750にてファイル一覧を通信カラオケ端末1へ送信した後は、切断要求があるか否かを判断する(S760)。切断要求があれば(S760:Yes)、切断して(S770)S720へ戻るが、切断要求がなければ(S760:No)、通信カラオケ端末1からファイル要求されたか否かを判断する(S780)。そして、ファイル要求された場合には(S780:Yes)、要求されたファイルを通信カラオケ端末1へ送信する(S790)。その後、S760へ戻る。
通信カラオケ端末1では、配信用ホスト装置100から送信された該当ファイルを受信してハードディスク記憶装置14へ格納する(S660)。そして、S630で受信したファイル一覧の全てをチェックしたか否か判断し(S670)、全てはチェックしていない場合には(S670:No)、S640へ戻り、S640〜S660の処理を実行し、全てチェックし終わった場合には(S670:Yes)、配信用ホスト装置100に対して切断要求を送信する(S680)。
このS680にて通信カラオケ端末1が切断要求を配信用ホスト装置100へ送信すると、配信用ホスト装置100では、図11(b)のS760にて肯定判断となり、上述したようにS770にて通信カラオケ端末1との通信を切断する。
なお、本実施例においては、イコライザ25が「イコライザ」に相当し、音声処理部20におけるイコライザ25を除いた構成が「ゲイン値調整手段」に相当する。また、メイン制御部10のハードディスク記憶装置14が「データ記憶手段」に相当し、メイン制御部10のCPU11、音声処理部20のCPU21及び音源部24が「楽曲再生手段」に相当する。また、メイン制御部10のCPU11及びモデム12が「受信制御手段」に相当する。また、配信用ホスト装置100のCPU101が「配信制御手段」に相当する。
[実施例の効果]
(a)各通信カラオケ端末1では、配信用ホスト装置100から配信された目標ゲイン値に一致するようイコライザ25のゲイン値調整を行う。このゲイン値調整に際しては、測定したゲイン値と目標ゲイン値との差分に基づいて、通信カラオケ端末自体で調整処理を実行する。そのため、1台の配信用ホスト装置100に例えば数万台の通信カラオケ端末1が接続されていたとしても、配信用ホスト装置100にて通信カラオケ端末1におけるゲイン値調整のための処理を実行しないので処理負荷が掛からない。従来手法では、配信用ホスト装置にて端末装置毎に算出した補正値の配信を受ける必要があったため、処理順番が後の端末装置にあっては、補正値の配信を受けるまでに長時間待たなくてはならなかったが、本実施例の通信カラオケシステムでは、配信用ホスト装置100から目標ゲイン値データの配信を受ければその後の調整作業は通信カラオケ端末1で完結するため、上述した順番待ちという事態が発生しない。
また、通信負荷は格段に少なくなる。従来手法であれば、端末装置で得た測定データを配信用ホスト装置にアップロードし、それに基づいて配信用ホスト装置にて補正値を算出して端末装置にダウンロードし、その補正値に対応する測定データを端末装置から配信用ホスト装置へアップロードし……という作業を「端末装置毎」に繰り返す必要があったが、これが数万台の端末装置それぞれに実行されると通信負荷が膨大なものとなる。それに対して本実施例の通信カラオケシステムの場合には、配信用ホスト装置100から各通信カラオケ端末1へ目標ゲイン値データを配信するだけでよく、その後の調整作業は通信カラオケ端末1で完結するため、調整作業に関して通信カラオケ端末1から配信用ホスト装置100へのアップロードは発生しない。当然ながら、そのアップロードに対するダウンロードも発生せず、通信負荷低減の面では非常に有効である。
また、本実施例では配信用ホスト装置100と通信カラオケ端末1との間の通信回線として一般公衆回線網(PSTN)90を用いているが、一般公衆回線網を使用する場合、従来手法であれば次のような問題が生じる。つまり、調整作業自体に配信用ホスト装置と端末装置との間での通信が必要となるため、サーバ側発呼のシステムを構築すると、端末装置側の任意タイミングの調整作業が実現できない。これに対して本実施例の場合には、図10、図11に示すように、通信カラオケ端末1、配信用ホスト装置100の何れから発呼する場合であっても、目標ゲイン値データの配信さえできれば後は通信カラオケ端末1にて調整作業が完結するため、その調整作業は通信カラオケ端末1の任意のタイミングで実行することができる。
(b)図8を参照して説明したように、曲に対応した微調整用ゲイン値やジャンルに対応した微調整用ゲイン値も反映させることができるため、イコライザ25のゲイン値をより適切なものとすることができる。なお、本実施例の場合、曲に対応した微調整用ゲイン値が存在する場合には、ジャンルに対応する微調整用ゲイン値は用いず、曲対応の微調整用ゲイン値が反映されるようイコライザ25によるゲイン値調整を行うようにしている。曲対応の微調整用のゲイン値の方がよりその楽曲に応じた微調整が可能なゲイン値となっているからである。
(c)目標ゲイン値は、カラオケ楽曲の制作者が「このような音圧周波数特性が好ましい」と考える、いわば「推奨する」音圧周波数特性を特定するためのゲイン値である。したがって、一度決めた目標ゲイン値も、その後の検討によって変更される可能性がある。そのような場合でも、配信用ホスト装置100から通信カラオケ端末1へその変更後の目標ゲイン値を配信すれば、あとは各通信カラオケ端末1にてゲイン値調整が実行されるため、非常に便利である。
[別実施例]
(1)上記実施例では、目標ゲイン値を一つであるとして説明したが、目標ゲイン値は、1種類である必要はなく複数種類存在してもよい。その場合は、所定の条件に対応する複数の目標ゲイン値を配信用ホスト装置100のハードディスク記憶装置104に記憶しておき、通信カラオケ端末1への配信の際、各端末の条件に応じた目標ゲイン値を配信するとよい。目標ゲイン値は、誰にとっても絶対的な最適評価を得られるものだとは限らない。最終的にはユーザの主観に委ねられる面もある。そのため、楽曲制作者が、例えば歌唱者の年齢層や地域別特質、あるいはカラオケ端末の歌唱者やオーナーの音楽的嗜好(例えばロック好き、演歌好きといった嗜好)などを加味して、それぞれに応じた目標ゲイン値を決定することも考えられる。したがって、そのようにして決定された複数のゲイン値を、それぞれに適した通信カラオケ端末1へ配信すれば、より適切な調整が実現される。このような条件となり得るものとして、上述の分析でも示したように、例えば歌唱者の年齢層、地域、予め分類された端末ユーザの音楽的嗜好といったものが挙げられる。
そして、このような条件に関しては、人間が通信カラオケ端末1にて操作パネル15を介して入力し、その入力された条件を通信カラオケ端末1から配信用ホスト装置100へ通知することが考えられる。なお、年齢層、地域、端末ユーザの音楽的嗜好のいずれも操作パネル15からの入力によることが考えられる。年齢層であれば数値を入力すればよいし、地域や音楽的嗜好の場合は、選択項目をモニタ30に表示し、それらの中から操作パネル15を介して選択するようにすればよい。
しかし、例えば音楽的嗜好の場合には、例えば過去のカラオケ演奏実績に応じて自動的に判断することもできる、過去の演奏実績から頻度の高いジャンルを判断し、それに基づいて音楽的嗜好を把握することもできる。もちろん、過去の実績に関係なく、通信カラオケ端末1の所有者(オーナー)の独自の好みで決定しても良いため、その場合は上述した操作パネル15からの入力がよい。また、地域の場合には、例えば通信カラオケ端末1がGPSなどの測位システムを備えていれば、それで測定した現在位置情報に基づいて地域を特定するようにしてもよい。
なお、この場合には、通信カラオケ端末1の操作パネル15が「受付手段」に相当し、メイン制御部10のCPU11及びモデム12が「通知手段」に相当する。
(2)上記実施例では音源部24から測定用のピンクノイズを発生させていたが、例えば音源部24とは別個にピンクノイズ発生部を設けても良い。
(3)上記実施例では、音圧周波数特性を把握するために周波数解析部27において、FFTを用いた周波数解析を行った。しかし、FFTを用いる代わりに例えばバンド毎にバンドパスフィルタとピーク値検出器を設け、各バンドのピーク値にて音圧周波数特性を測定するようにしてもよい。
(4)上記実施例では、いわゆる通信カラオケシステムとして実現した例を説明したが、端末装置はカラオケ端末以外であってもよい。
情報通信システムの一実施例としての通信カラオケシステムの構成を示すブロック図である。 楽曲データを制作した際にそのデータ制作者が最適と考える音質を決めるために用いた環境での音圧周波数特性測定状態を示す説明図である。 通信カラオケ端末1にて補正を行う場合の音圧周波数特性測定状態を示す説明図である。 目標ゲイン値、測定ゲイン値、それらに基づくイコライザのゲイン値の例を示す説明図である。 音圧周波数特性の測定及び設定に係る処理を示すフローチャートである。 図5のS80にて実行されるゲイン値変更処理を示すフローチャートである。 起動処理を示すフローチャートである 選曲・演奏処理を示すフローチャートである。 曲データ、ジャンルデータの説明図である。 端末発呼の場合のデータ配信動作を示すフローチャートである。 ホスト発呼の場合のデータ配信動作を示すフローチャートである。 配信用ホスト装置100が備えているファイル一覧、端末リストの説明図である。
1…通信カラオケ端末、10…メイン制御部、11…CPU、12…モデム、13…RAM、14…ハードディスク記憶装置、15…操作パネル、16…映像処理部、20…音声処理部、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…音源部、25…イコライザ、26…ボイスエフェクト部、27…周波数解析部、30…モニタ、40…スピーカ、50…マイク、90…一般公衆回線網又はインターネット、100…配信用ホスト装置、101…CPU、102…ROM、103…RAM、24・・104…ハードディスク記憶装置、105…通信制御部。

Claims (11)

  1. 配信用ホスト装置と複数の端末装置を備え、前記配信用ホスト装置と前記端末装置とが通信回線を介して相互に情報通信可能に構成された情報通信システムであって、
    前記端末装置は、
    音圧周波数特性を変更するためにゲイン値を変更可能なイコライザと、
    再生音場における音圧周波数特性を目標音圧周波数特性と一致するように前記イコライザのゲイン値を調整するゲイン値調整手段と、
    楽曲データを記憶しておくデータ記憶手段と、
    そのデータ記憶手段に記憶されている楽曲データに基づいて楽曲再生を行う楽曲再生手段とを備え、
    前記配信用ホスト装置は、前記端末装置に対して、前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを前記楽曲データを配信する際に配信すると共に、曲毎に設定された微調整用のゲイン値データを前記楽曲データに対応させて配信する配信制御手段を備え、
    前記端末装置のデータ記憶手段は、前記配信用ホスト装置から配信された微調整用のゲイン値データを、前記楽曲データに対応させて前記データ記憶手段に記憶すると共に、楽曲のジャンルとそれに対応する微調整用のゲイン値との対応関係を示すジャンルデータも記憶しており、
    前記端末装置の前記ゲイン値調整手段は、楽曲再生を行う事前に、前記配信用ホスト装置から配信された前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいて前記イコライザのゲイン値を調整しておき、
    前記端末装置の前記楽曲再生手段は、楽曲再生を行う際、前記データ記憶手段にその楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、その楽曲対応微調整用のゲイン値データが反映されるよう前記イコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で前記楽曲再生を行う一方、その楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在せず、かつ、前記データ記憶手段にその楽曲のジャンルに対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、そのジャンル対応微調整用のゲイン値データが反映されるよう前記イコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で前記楽曲再生を行い、その楽曲再生が終了したら、再生前の前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値となるよう前記イコライザを制御すること
    を特徴とする情報通信システム。
  2. 請求項1に記載の情報通信システムにおいて、
    前記イコライザは、前記音圧周波数特性を変更するため、複数に分割された周波数帯域毎のゲイン値を変更可能であり、
    前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データも前記複数に分割された周波数帯域毎に設定されていること
    を特徴する情報通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報通信システムにおいて、
    前記通信回線は、一般公衆回線網又はインターネットであること
    を特徴とする情報通信システム。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムにおいて、
    前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データは、歌唱者の年齢層に対応して設定されており、
    前記端末装置は、
    歌唱者年齢層を特定するデータ入力を受け付ける受付手段と、
    その受付手段にて受け付けた前記歌唱者年齢層特定データに基づき前記配信用ホスト装置に対して歌唱者年齢層を通知する通知手段と、を備え、
    前記配信用ホスト装置の配信制御手段は、配信先の端末装置から通知された前記歌唱者年齢層に対応した、前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信すること
    を特徴とする情報通信システム。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムにおいて、
    前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データは、地域に対応して設定されており、
    前記端末装置は、
    当該端末装置が使用される地域を特定するデータ入力を受け付ける受付手段と、
    その受付手段にて受け付けた前記使用地域特定データに基づき、前記配信用ホスト装置に対して使用地域を通知する通知手段と、を備え、
    前記配信用ホスト装置の配信制御手段は、配信先の端末装置から通知された前記使用地域に対応した、前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信すること
    を特徴とする情報通信システム。
  6. 請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムにおいて、
    前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データは、予め分類された端末ユーザの音楽的嗜好に対応して設定されており、
    前記端末装置は、
    当該端末装置のユーザの音楽的嗜好を特定するデータ入力を受け付ける受付手段と、
    その受付手段にて受け付けた前記音楽的嗜好特定データに基づき、前記配信用ホスト装置に対して音楽的嗜好を通知する通知手段と、を備え、
    前記配信用ホスト装置の配信制御手段は、配信先の端末装置から通知された前記ユーザ嗜好に対応した、前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを配信すること
    を特徴とする情報通信システム。
  7. 請求項1〜3の何れかに記載のイコライザ、ゲイン値調整手段、データ記憶手段、楽曲再生手段を備えた端末装置において、その端末装置が備えるコンピュータにて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを請求項1〜3の何れかに記載の情報通信システムにおける端末装置が備える前記ゲイン値調整手段及び前記楽曲再生手段として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項4〜6の何れかに記載のイコライザ、ゲイン値調整手段、データ記憶手段、楽曲再生手段、受付手段、通知手段を備えた端末装置において、その端末装置が備えるコンピュータにて実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータを請求項4〜6の何れかに記載の情報通信システムにおける端末装置が備える前記ゲイン値調整手段、前記楽曲再生手段及び前記通知手段として機能させるためのプログラム。
  9. 配信用ホスト装置と複数の通信カラオケ端末を備え、前記配信用ホスト装置と前記通信カラオケ端末とが通信回線を介して相互に情報通信可能に構成された情報通信システムにおける前記通信カラオケ端末であって、
    音圧周波数特性を変更するためにゲイン値を変更可能なイコライザと、
    再生音場における音圧周波数特性を目標音圧周波数特性と一致するように前記イコライザのゲイン値を調整するゲイン値調整手段と、
    楽曲データを記憶しておくデータ記憶手段と、
    そのデータ記憶手段に記憶されている楽曲データに基づいて楽曲再生を行う楽曲再生手段と、
    前記配信用ホスト装置から、前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データを前記楽曲データを受信する際に受信すると共に、前記楽曲データに対応させて配信されてくる曲毎に設定された微調整用のゲイン値データを受信する受信制御手段とを備え、
    前記データ記憶手段は、前記受信制御手段によって前記配信用ホスト装置から受信した微調整用のゲイン値データを、前記楽曲データに対応させて前記データ記憶手段に記憶すると共に、楽曲のジャンルとそれに対応する微調整用のゲイン値との対応関係を示すジャンルデータも記憶しており、
    前記ゲイン値調整手段は、楽曲再生を行う事前に、前記受信制御手段によって前記配信用ホスト装置から受信した前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいて前記イコライザのゲイン値を調整しておき、
    前記楽曲再生手段は、楽曲再生を行う際、前記データ記憶手段にその楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、その楽曲対応微調整用のゲイン値データが反映されるよう前記イコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で前記楽曲再生を行う一方、その楽曲に対応する微調整用のゲイン値データが存在せず、かつ、前記データ記憶手段にその楽曲のジャンルに対応する微調整用のゲイン値データが存在する場合は、そのジャンル対応微調整用のゲイン値データが反映されるよう前記イコライザによる音圧周波数特性変更用のゲイン値を変更した上で前記楽曲再生を行い、その楽曲再生が終了したら、再生前の前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値となるよう前記イコライザを制御すること
    を特徴とする通信カラオケ端末。
  10. 請求項9に記載の通信カラオケ端末において、
    前記ゲイン値調整手段は、再生する楽曲の選曲が行われるよりも前に、前記受信制御手段によって前記配信用ホスト装置から受信した前記目標音圧周波数特性を特定するゲイン値データに基づいて前記イコライザのゲイン値を調整しておくこと
    を特徴とする通信カラオケ端末。
  11. 請求項1〜6の何れかに記載の情報通信システムにおける配信用ホスト装置の構成を備えた配信用ホスト装置。
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