図1は、本発明の好適な実施例である通信カラオケシステム10の構成を説明する図である。この図1に示す通信カラオケシステム10においては、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。これら複数のカラオケ装置16は、ルータ22を介して通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続されたサーバ装置18等との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。
また、前記通信カラオケシステム10は、複数の電子早見本装置28a、28b、28c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子早見本装置28と称する)を備えており、前記カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台乃至数台ずつの前記電子早見本装置28が貸与され、各個室14において後述するように前記カラオケ装置16との間で対応付け処理が行われることで、そのカラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。また、図1に示すように、前記店舗12内には前記複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、前記電子早見本装置28からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
前記通信回線20は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された広域情報通信網である。また、前記サーバ装置18は、例えば、前記通信カラオケシステム10を管理する情報配信サービス提供会社によって運営されるサーバであり、その通信カラオケシステム10における楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うセンタ装置として機能する。また、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶するSNS(Social Network Service)データベース、及び後述する音場設定データベース等を管理するデータベースサーバとして機能する。なお、本実施例においては、前記通信カラオケシステム10のセンタ装置としての機能及びデータベースサーバとしての機能を兼ね備えた単一の前記サーバ装置18を備えた構成について説明するが、それらセンタ装置及びデータベースサーバが個別のサーバ装置として構成されたものであってもよい。
図1に示すように、前記通信カラオケシステム10は、前記通信回線20を介して複数のシステム乃至通信端末装置との間で相互に情報の送受信が可能とされている。すなわち、携帯型情報通信端末としての複数の携帯電話機30等が、中継基地局32を介して前記通信回線20に接続されており、それら携帯電話機30等と前記サーバ装置18等との間で相互に情報の送受信が可能とされている。前記携帯電話機30は、好適には、タッチパネルディスプレイを有すると共に、そのタッチパネルディスプレイを介しての操作に応じた前記通信回線20へのアクセス機能をはじめとする各種機能を有する所謂スマートフォンである。また、前記携帯電話機30は、好適には、後述するカラオケ装置16と同様に、電子回路により音を合成し、各種音色を発生するシンセサイザ(synthesizer)を備えることで、多数の楽曲データのうちから選択される所定の楽曲データに対応する演奏曲を出力させるカラオケ装置として機能する。
図2は、前記通信カラオケシステム10に備えられたカラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。この図2に示すように、前記カラオケ装置16は、中央演算処理装置であるCPU42と、読出専用メモリであるROM44と、随時書込読出メモリであるRAM46と、記憶装置であるハードディスク48と、グラフィックスチップ(グラフィックスボード)等の映像処理部50と、サウンドチップ(サウンドボード)等の音声処理部52と、操作パネル54と、表示制御部56及び入力制御部58を介して前記CPU42に接続されたタッチパネルディスプレイ60と、LANインターフェイス66と、無線通信部68と、ビデオ出力端子70を介して前記映像処理部50に接続された映像表示装置であるディスプレイ72と、オーディオ入力端子74を介して前記音声処理部52に接続された音声入力装置であるマイクロフォン76と、オーディオ出力端子78を介して前記音声処理部52に接続された音声増幅装置であるアンプ80と、そのアンプ80に備えられた音声出力装置であるスピーカ82とを、備えて構成されている。
前記CPU42は、前記RAM46の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM44に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置16における各種制御を実行する。すなわち、前記操作パネル54、タッチパネルディスプレイ60、或いは電子早見本装置28等により所定の楽曲(カラオケ演奏曲)が選曲入力された場合、その選曲入力された楽曲を前記RAM46等に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク48から前記RAM46に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(楽曲データ)を読み出す楽曲データ読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAM46から前記音声処理部52へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM46に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像処理部50へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像処理部50を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、及びカラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御等の基本的な制御に加えて、後述する本実施例の音場設定制御を実行する。
前記映像処理部50は、前記ディスプレイ72に表示される画面(映像)の描画に係る各種制御を行う。例えば、前記CPU42から供給されるデータに基づいてグラフィックスメモリにそのデータを書き込み、そのデータを読み出すことによって前記ビデオ出力端子70を介して前記ディスプレイ72に所定の画面を表示させる制御を行う。具体的には、前記カラオケ装置16による楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)に際して、前記CPU42において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力させたり、前記ハードディスク48に記憶されたMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等の背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)させたり、その背景映像の前面側に前記歌詞文字映像を合成させて前記ディスプレイ72に表示させたり、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる等の各種表示制御を行う。なお、本実施例においては、前記映像処理部50により前記ディスプレイ72の表示制御を行う一方、後述する表示制御部56により前記タッチパネルディスプレイ60(表示装置62)の表示制御を行う態様について説明するが、前記映像処理部50により前記タッチパネルディスプレイ60の表示制御をも行う態様も考えられる。この態様において、前記表示制御部56は必ずしも設けられなくともよい。
前記音声処理部52は、FM音源やPCM音源等の各種音源を備え、前記カラオケ装置16による音声出力に係る各種制御を行う。好適には、電子回路により音を合成し、各種音色を発生するシンセサイザ(synthesizer)を備えている。このシンセサイザは、前記ハードディスク48から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する。前記シンセサイザは、好適には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)端子を備えたものであり、前記演奏情報は、例えばMIDI形式のデータである。そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記マイクロフォン76から前記オーディオ入力端子74を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とミキシングされ、前記オーディオ出力端子78を介して前記アンプ80に供給されてそのアンプ80により増幅されて前記スピーカ82から出力される。
前記操作パネル54は、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記タッチパネルディスプレイ60は、画像(映像)を表示させると共に利用者の操作に応じて前記カラオケ装置16への操作入力を行う装置であり、そのタッチパネルディスプレイ60に所定の画像(映像)を表示させる表示装置62と、利用者の指や図示しない備え付けのペン等による前記タッチパネルディスプレイ60への接触により入力を行うタッチパネル64とを、備えている。前記表示制御部56は、前記CPU42から供給される情報に基づいて前記表示装置62に表示される画面(映像)の描画を制御する映像処理部である。前記入力制御部58は、前記タッチパネル64により入力される操作入力情報を前記CPU42等に供給する入力処理部である。以上の構成を備えていることで、前記タッチパネルディスプレイ60は、前記ディスプレイ72とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力装置として機能する。
前記LANインターフェイス66は、前記カラオケ装置16をLAN接続端子84を介して前記LAN24に接続するための接続器であり、そのように前記LAN24に接続されることで、前記カラオケ装置16は、同様に前記LAN24に接続された前記電子早見本装置28等の他の機器との間で情報の送受信が可能とされる。また、前記カラオケ装置16が設置される店舗等に複数台のカラオケ装置が備えられている場合において、同様に前記LAN24に接続されたカラオケ装置相互間において情報の送受信が可能とされる。例えば、前記LAN24に接続されたアクセスポイント26を介して受信される電子早見本装置28からの選曲入力を受け付けて前記RAM46に設けられた予約曲テーブルに記憶したり、そのアクセスポイント26を介して前記カラオケ装置16から電子早見本装置28へ所定の情報を送信したりというように、電波を介して前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との間における相互の情報のやりとりが実行される。
前記カラオケ装置16は、図1に示すように、前記LAN24及びルータ22等を介して前記通信回線20に接続されており、同様にその通信回線20に接続された他の機器との相互間でその通信回線20を介して情報の通信が可能とされている。好適には、前記通信回線20を介して前記サーバ装置18に接続されており、そのサーバ装置18から楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、及び曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の配信を受け付けるものである。すなわち、前記カラオケ装置16は、所定の通信回線に接続されてサーバとの間で各種情報の送受信を行う通信カラオケ装置である。
前記無線通信部68は、前記カラオケ装置16と前記電子早見本装置28等の入力装置との間の無線通信を行う。例えば、前記電子早見本装置28等の入力装置から送信されるリモコン信号を受信するリモコン受信部として機能する。前記カラオケ装置16と電子早見本装置28との対応付け(くくりつけ)処理は、好適には、斯かるリモコン信号(赤外線信号)により前記無線通信部68を介して行われる。すなわち、前記電子早見本装置28は、それぞれ個別のシリアル番号を有しており、前記対応付け処理においては、例えばそのシリアル番号(例えば、下4桁)及び所定の接続コードを含む信号が接続通知として前記カラオケ装置16へ送信され、前記無線通信部68によりその接続信号を受信したカラオケ装置16に対して前記電子早見本装置28が対応付けられる。そのようにして前記カラオケ装置16に対応付けられた電子早見本装置28は、そのカラオケ装置16の入力装置(遠隔操作装置)として機能し、その電子早見本装置28から送信される信号が前記CPU42に供給されることで、前記カラオケ装置16の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力が受け付けられるようになっている。なお、前記対応付け処理が行われた後、前記電子早見本装置28と前記カラオケ装置16との間の通信は、前記LAN24及びアクセスポイント26等を介したLAN通信により行われる。また、本実施例においては、前記カラオケ装置16に対応付け処理の行われた電子早見本装置28等の入力装置もそのカラオケ装置16の一部を構成するものであるとして以下の説明を行う。
図3は、前記通信カラオケシステム10に備えられたサーバ装置18の構成を説明する図である。この図3に示すように、前記サーバ装置18は、中央演算処理装置であるCPU90、読出専用メモリであるROM92、及び随時書込読出メモリであるRAM94を備え、前記CPU90によりRAM94の一時記憶機能を利用しつつROM92に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂ノイマン式コンピュータである。また、TFTやPDP等の映像表示装置96と、その映像表示装置96による映像の表示を制御するためのビデオボード(グラフィックスチップ)等の映像処理部98と、キーボード等の入力装置100と、その入力装置100による入力を処理するためのインターフェイス102と、前記CPU90等を前記通信回線20に接続するためのモデム104とを、備えて構成されている。
図3に示すように、前記サーバ装置18は、楽曲データベース106、SNSデータベース108、及び音場設定データベース110をはじめとする各種データベースを備えている。この楽曲データベース106は、前記通信カラオケシステム10における前記カラオケ装置16等に配信するための多数の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶するものであり、新しく作成された楽曲データはこの楽曲データベース106に蓄積される。そして、所定の配信制御プログラムにより定期的に、或いは前記カラオケ装置16等からの配信要求に応じて、随時新たな楽曲データが前記サーバ装置18の楽曲データベース106から前記通信回線20を介して配信され、前記カラオケ装置16等に配信される。
前記楽曲データベース106は、前記カラオケ装置16により出力可能な楽曲にそれぞれ対応する多数(例えば、数万曲分)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する。この楽曲データは、前記音声処理部52により所定の楽器の演奏音を生成するための演奏情報と、歌詞文字映像(歌詞テロップ)を生成するための歌詞情報と、その歌詞情報に基づいて生成された歌詞文字映像を演奏の進行に合わせて順次色替わりさせてゆくための歌詞色替情報とを、含むものであり、コンテンツIDである各楽曲に固有の選曲番号により識別される。また、前記楽曲データには、属性情報として、その楽曲の曲名、アーティスト名(歌手名)、発表年月日、曲の長さ(演奏時間)、ジャンル、テンポ、及び曲調等の情報が、例えばメタデータ(Meta情報)等に記憶されている。このジャンルとは、J−pop(ポップス)、ロックンロール、R&B、テクノ、レゲエ、演歌、軍歌、アニメソング、邦楽、洋楽等の演奏曲の分類や、ドラマ、夏、懐メロ、恋愛、自然、酒、海、川等の演奏曲の曲調を表すキーワード等であり、各楽曲データはそれら複数のジャンルのうち少なくとも1つのジャンルに属するものである。また、前記楽曲データベース106には、好適には、MIDI形式のデータを前記演奏情報として含むスタンダードタイプの楽曲データと、例えばMPEG形式等のデータを前記演奏情報として含む生演奏タイプの楽曲データとが記憶される。これらスタンダードタイプの楽曲データ及び生演奏タイプの楽曲データは、同一の演奏曲に対応する別個の楽曲データ(それぞれ異なる選曲番号に対応)として前記楽曲データベース106に記憶される。
前記SNSデータベース108は、前記通信カラオケシステム10の利用者を対象とするソーシャルネットワークサービス(Social Network Service)に係る各種情報を記憶する。このソーシャルネットワークサービスとは、例えば、予め会員登録された会員相互間に限定して情報の閲覧等のサービスを提供する会員制のコミュニティ型のウェブサイトをいう。なお、以下の説明において、ソーシャルネットワークサービスをSNSと略称する。前記SNSデータベース108は、前記通信カラオケシステム10を利用する各利用者毎の、前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報を、その利用者の識別情報(ユーザID)と対応付けて記憶する記憶装置である。このSNSデータベース108には、ユーザIDにより識別される各利用者毎に、例えばその利用者の名前(ニックネーム)、生年月日、実際の年齢、性別、メールアドレス、利用者の住所又は居所に対応する地域、血液型、星座、SNSへのログイン認証に用いられるパスワード、パスワードを忘れたときのための質問及び解答、アバタ(ネット上において利用者を象徴する人型映像)に関する情報、及び利用者の歌年齢等の情報がその利用者のユーザIDと対応付けられて記憶される。
前記歌年齢とは、利用者の楽曲の好みの傾向がどの程度の年代(何歳)に相当するものかを示す仮想的な年齢情報であり、対象となる利用者が前記カラオケ装置16において過去に選曲(演奏)した楽曲に基づいて判断される値である。すなわち、前記カラオケ装置16において演奏可能な演奏曲に対応する楽曲データ(楽曲データベース106に記憶されたデータ)には、各演奏曲に対応する歌年齢(演奏曲の仮想的な歌年齢)が設定されており、前記利用者の歌年齢は、例えば、その利用者が前記カラオケ装置16(所定の店舗におけるカラオケ装置16に限られず、通信カラオケシステム10において利用可能とされた複数のカラオケ装置16の何れか)において過去に選曲した全ての演奏曲に対応付けられて記憶された歌年齢の平均値である。また、各楽曲データに対応付けられて記憶された歌年齢は、前記カラオケ装置16(所定の店舗におけるカラオケ装置16に限られず、通信カラオケシステム10において利用可能とされた複数のカラオケ装置16の何れか)において過去にその演奏曲を選曲した利用者の歌年齢に基づいて算出されるものであり、例えば、その演奏曲を前記カラオケ装置16において過去に選曲した全ての利用者に対応付けられて記憶された歌年齢の平均値である。斯かる利用者及び演奏曲の歌年齢は、前記サーバ装置18において統括的に管理され、前記カラオケ装置16においてカラオケ演奏が行われる毎に各利用者及び演奏曲の歌年齢が更新される。従って、若い世代によく歌われる演奏曲を選曲した場合、選曲主体である利用者の歌年齢は若くなる一方、年配の世代によく歌われる演奏曲を選曲した場合、選曲主体である利用者の歌年齢は高くなる。
また、前記SNSデータベース108には、各利用者の前記カラオケ装置16を用いたカラオケ演奏に関する情報として、例えばその利用者が過去に利用したカラオケ装置16に対応する店舗12(そのカラオケ装置16が設置された店舗12)に関する情報である来店履歴、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において十八番曲或いはお気に入りとして登録した楽曲(簡易な操作により選曲入力を行い得るように設定された楽曲)に関する情報、その利用者が過去に前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において選曲した選曲履歴(カラオケ装置16において過去に選曲された楽曲の履歴)に関する情報、その利用者が前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏において過去に行った演奏評価の評価結果に関する情報、及びその利用者がフレンドとして登録した他の利用者に関する情報等が各利用者毎にその利用者のユーザIDと対応付けられて記憶される。前記フレンドとは、本実施例のSNSにおいて、フレンドではない不特定多数の利用者とは一線を画す関係であることを示す身分であり、例えば、前記SNSデータベース108に記憶された所定の利用者に対応する情報のうち、公開レベルが「友達」とされた情報に関しては、その利用者のフレンドとして登録されている利用者は閲覧できるが、フレンドとして登録されていない利用者は閲覧できない。このフレンド登録に関する情報は、各利用者に関連する情報として前記SNSデータベース108に記憶されるものであってもよいし、例えばフレンド登録された利用者それぞれのユーザIDを別途登録するというように前記SNSデータベース108とは別のデータベースに記憶されるものであってもよい。また、好適には、フレンド登録の申し込みがあった場合に、一律にフレンド登録を行うのではなく、申し込まれた利用者の許可を待ってその申し込みに係るフレンド登録を行う。
前記音場設定データベース110は、前記通信カラオケシステム10に備えられた前記複数のカラオケ装置16の何れかにおいて、過去に実際に設定された音場設定と、その音場設定に係る利用者の属性情報とを、対応付けて記憶する。この音場設定データベース110に記憶される情報については、図4に示す音場設定手段112等の説明と併せて後述する。
図4は、前記通信カラオケシステム10に備えられた制御機能の一例の要部を説明する機能ブロック線図である。この図4に示す音場設定手段112、音場設定記憶手段114、音場設定抽出手段116、及び平均音場設定算出手段118は、好適には、前記カラオケ装置16のCPU42に機能的に備えられたものであるが、これら制御機能の一部乃至全部が、前記サーバ装置18等の他の装置に機能的に備えられたものであってもよい。特に、後述する前記音場設定抽出手段116及び平均音場設定算出手段118の制御は、前記サーバ装置18のCPU90により実行されるものであっても構わない。
前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る音場を設定する。具体的には、前記楽曲データに基づく前記音声処理部52等を介しての演奏曲の出力に際して、その出力特性を変更することで斯かる音場の設定を行う。例えば、前記楽曲データに基づく前記音声処理部52等を介しての演奏曲の出力に係る周波数特性を変更することにより斯かる音場の設定を行う。この周波数特性とは、例えば複数の周波数帯域を規定した場合における各周波数帯域毎の音圧ゲインであり、換言すれば、入力レベルを一定にして周波数を変化させた際の各周波数帯域毎の出力レベルに相当する。この周波数特性を設定することにより、前記音声処理部52により出力される演奏曲における所定の周波数帯域の音圧を強めたり、逆に所定の周波数帯域の音圧を弱めたりといった制御が可能となる。前記音場設定手段112は、好適には、前記アンプ80等に備えられたイコライザの設定を制御することにより前記演奏曲の出力に係る周波数特性を設定する。なお、前記イコライザは、前記アンプ80とは別体の装置として、例えば前記音声処理部52とそのアンプ80との間に備えられたものであってもよい。また、前記カラオケ装置16のCPU42等に機能的に備えられたものであってもよい。
前記音場設定手段112は、好適には、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る音場の設定として、そのカラオケ演奏に係る音質に関する設定、迫力に関する設定、高音の強弱に関する設定、音圧の均一(ダイナミックレンジ)に関する設定、リズムに関する設定、生演奏又はスタンダードに関する設定、自分の声の聞こえやすさに関する設定、オケ(演奏曲の演奏音)との馴染み方に関する設定、及び前記マイクロフォン76のエコーに関する設定のうち少なくとも1つの設定を行う。
前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る音質に関して、硬め及び柔らかめの何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係る音質の硬さ(柔らかさ)を表す数値(最大値から最小値までの間においてリニアに設定できる数値、以下の説明において同じ)を設定する。具体的には、前記カラオケ演奏に係る音質の設定として、そのカラオケ演奏に係る各楽器(MIDIデータにおけるトラック)それぞれに対応するイコライザのかけ具合を例えば5〜10kHzの音圧の上昇乃至下降により設定する。すなわち、前記カラオケ演奏において出力される演奏曲における複数の周波数帯域毎(特に、比較的高い周波数帯域)の音圧レベルを、各楽器毎に設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る迫力に関して、迫力有り及び迫力無しの何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係る迫力を表す数値を設定する。具体的には、前記カラオケ演奏に係る迫力の設定として、イコライザにより曲全体での低域(比較的周波数が低い帯域、例えば80〜100Hz)の音圧を上昇乃至下降させる。すなわち、前記カラオケ演奏において出力される演奏曲全体における複数の周波数帯域毎の音圧レベルのうち、比較的低い周波数帯域の音圧レベルを設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る高音の強弱に関して、強め及び弱めの何れか一方を選択的に設定する。また、カラオケ演奏に係る高音の強弱を示す数値を設定する。具体的には、前記カラオケ演奏に係る高音の強弱の設定として、イコライザにより曲全体での高域(比較的周波数が高い帯域、例えば5〜10kHz)の音圧を上昇乃至下降させる。すなわち、前記カラオケ演奏に係る音質の設定に加え、更に高音域を強調させるか否かを設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る音圧の均一(ダイナミックレンジ)に関して、広く及び狭くの何れか一方を選択的に設定する。或いは、広く、やや広く、普通、やや狭く、狭くの何れかを設定する。或いは、カラオケ演奏に係る音圧の均一に係る広さ(狭さ)を表す数値を設定する。具体的には、前記カラオケ演奏に係る曲全体のコンプレッサのかけ具体(量)を設定する。すなわち、前記カラオケ演奏において出力される演奏曲全体における複数の周波数帯域毎の音圧レベルを均一化する程度を設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係るリズムに関して、強調及び普通の何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係るリズムの強調度合いを示す数値を設定する。具体的には、そのカラオケ演奏に係るリズム楽器(MIDIデータにおけるリズムトラック)に対応する音圧を上昇乃至下降させる。すなわち、前記カラオケ演奏において出力される演奏曲におけるリズム楽器(例えば、ハイハットやスネアドラム等)における複数の周波数帯域毎の音圧レベルを設定する。例えば、前記カラオケ演奏において出力される演奏曲におけるリズム楽器全体の音圧レベルを設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る生演奏又はスタンダードに関して、同一の演奏曲(曲名及び歌手名が一致する演奏曲)の演奏において、スタンダードタイプの楽曲データ及び生演奏タイプの楽曲データの何れを用いるかを選択的に設定する。以上の音質、迫力、高音、音圧の均一、リズム、及び生演奏又はスタンダードに係る設定は、好適には、前記楽曲データに基づいて前記音声処理部52(シンセサイザ等)により出力される演奏曲の出力(オケ音質)に関して設定される音場設定である。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る自分の声の聞こえやすさに関して、聞こえやすい及び聞こえにくいの何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係る自分の声の聞こえやすさ(聞こえにくさ)を表す数値を設定する。具体的には、前記カラオケ演奏に係る自分の声の聞こえやすさの設定として、前記マイクロフォン76から入力される音声情報に関して、イコライザにより所定の周波数帯域毎の音圧を上昇乃至下降させる。或いは、イコライザにより前記演奏曲の出力に係る所定の周波数帯域毎の音圧を上昇乃至下降させる。例えば、男性(男声)に対応して300〜550Hz付近、女性(女声)に対応して400〜700Hz付近の音圧を上昇乃至下降させる。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係るオケ(演奏曲の演奏音)との馴染み方に関して、馴染む及び馴染まない(はっきりと聞こえる)の何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係るオケとの馴染み方を表す数値を設定する。具体的には、前記マイクロフォン76から入力される音声情報に関して、ハイパスフィルタのかかり具合を調整する。例えば、60〜150Hz迄のカット具合を調整する。すなわち、前記マイクロフォン76から入力される音声情報における複数の周波数帯域毎の音声情報のうち、比較的低い周波数帯域の除去の程度を設定する。
また、前記音場設定手段112は、例えば、前記カラオケ演奏に係る前記マイクロフォン76のエコーに関して、ウェット及びドライの何れか一方を選択的に設定する。或いは、カラオケ演奏に係る前記マイクロフォン76のエコーのかかり方を表す数値を設定する。具体的には、前記カラオケ装置16(コマンダ)に備えられたエコー機能におけるエコーの度合いを調整する。以上の自分の声の聞こえやすさ、オケとの馴染み方、及び前記マイクロフォン76のエコーに関する設定は、好適には、前記楽曲データに基づく演奏曲の出力と併行して前記マイクロフォン76から入力される歌唱者の音声の出力(マイク音質)に関して設定される音場設定である。
前記音場設定記憶手段114は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が行われる毎に、そのカラオケ演奏において前記音場設定手段112により設定された音場設定を前記音場設定データベース110に記憶させる。すなわち、前記音場設定手段112により設定された音場設定を、前記通信回線20を介して前記サーバ装置18へアップロードし、そのサーバ装置18における前記音場設定データベース110に記憶させる。好適には、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が行われる毎に、そのカラオケ演奏の対象である演奏曲と、そのカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と、そのカラオケ演奏において前記音場設定手段112により設定された音場設定とを、対応付けて前記音場設定データベース110に記憶させる。前記音場設定に対応付けられて前記音場設定データベース110に記憶される前記属性情報は、例えば、前記演奏主体である利用者に対応して前記SNSデータベース108に記憶された情報であり、好適には、前記音場設定記憶手段114による処理に際して(或いは、対象となるカラオケ演奏に先立って)、前記SNSデータベース108に記憶された情報が読み出されて用いられる。
図5は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が行われる毎に、前記音場設定記憶手段114により前記音場設定データベース110に記憶される情報の一例を示す図である。この図5に示すように、前記音場設定記憶手段114により、前記音場設定に対応付けられて前記音場設定データベース110に記憶される前記属性情報は、好適には、前記利用者の年齢(実年齢及び歌年齢の少なくとも一方)に関する情報、前記利用者の性別に関する情報、前記利用者が前記カラオケ装置において過去に選曲した演奏曲に関する情報、前記利用者が前記カラオケ装置により過去に行ったカラオケ演奏において設定されたテンポに関する情報(実際に設定された数値としてのテンポであってもよいし、アップテンポ乃至スローテンポの何れかであってもよい)、及び前記利用者が十八番曲として登録した演奏曲に関する情報のうち少なくとも1つを含む。また、前記音場設定記憶手段114により、前記属性情報に対応付けられて前記音場設定データベース110に記憶される前記音場設定は、そのカラオケ演奏に係る音質に関する設定、迫力に関する設定、高音の強弱に関する設定、音圧の均一(ダイナミックレンジ)に関する設定、リズムに関する設定、生演奏又はスタンダードに関する設定、自分の声の聞こえやすさに関する設定、オケ(演奏曲の演奏音)との馴染み方に関する設定、及び前記マイクロフォン76のエコーに関する設定のうち少なくとも1つの設定のうちうち少なくとも1つを含む。また、前記音場設定記憶手段114は、前記カラオケ装置16による演奏対象となった演奏曲に係る情報として、その演奏曲の曲名及び歌手名(或いは、コンテンツIDとしての選曲番号)、その演奏曲のジャンル、及びテンポ等の情報を、そのカラオケ演奏に係る音場設定及び演奏主体である利用者の属性情報等と対応付けて前記音場設定データベース110に記憶させる。
前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた音場設定を抽出し、その音場設定に基づいて前記利用者のカラオケ演奏に係る音場を設定する。この音場の設定は、好適には、同一の演奏曲に対応して設定された音場設定が抽出され、その音場設定に基づいて実行される。すなわち、前記音場設定手段112は、好適には、前記カラオケ装置16による所定の利用者の所定の演奏曲のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその演奏曲に対応付けられた音場設定のうち、前記所定の利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた音場設定を抽出し、その音場設定に基づいて前記利用者のカラオケ演奏に係る前記所定の演奏曲の音場を設定する。換言すれば、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110に記憶された同一の演奏曲に対応する他の利用者の演奏に係る音場設定であって、前記所定の利用者と年齢、性別、選曲履歴、テンポ、及び十八番曲等の属性情報に関して一致点の多い利用者を演奏主体とするカラオケ演奏に関して過去に設定された音場設定を抽出し、その音場設定に基づいて前記所定の利用者のカラオケ演奏に係る音場を設定する。
本実施例において、好適には、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏の開始に際して、前記電子早見本装置28等による入力操作により各利用者の前記SNSに係るログイン認証が行われる。すなわち、ユーザID及びパスワードが入力され、前記サーバ装置18のSNSデータベース108に記憶された内容との照合が行われることで、各利用者が前記SNSに正常にログインされたか否かの認証が行われる。このログイン認証により正常にログインした利用者に関しては、その利用者に対応して前記SNSデータベース108に記憶された年齢、性別、選曲履歴、テンポ、及び十八番曲等の属性情報が読み出され、前記RAM46等に記憶される。また、正常にログインした利用者が前記電子早見本装置28等により選曲入力を行った場合、その選曲入力に係る演奏曲が予約曲として前記RAM46等の予約曲テーブルに記憶されると共に、その予約曲に対応付けられて演奏主体である利用者のユーザIDが記憶される。そして、その演奏曲の演奏順となり、前記カラオケ装置16によりその演奏曲のカラオケ演奏が行われる際に、その演奏主体である利用者の属性情報に基づいて、以下に詳述するような制御が実行される。
前記音場設定手段112は、好適には、前記音場設定の抽出に関して、前記所定の利用者に係る属性情報と、前記音場設定データベース110に記憶された音場設定に対応付けられた他の利用者に係る属性情報との間における、一致する属性情報の数に基づいてその近似を判定する。例えば、属性情報である年齢(実年齢及び歌年齢の少なくとも一方、或いはその年齢が含まれる年齢範囲)、性別、選曲履歴に含まれる演奏曲、十八番曲に含まれる演奏曲、テンポ(例えば、選曲履歴及び十八番曲の少なくとも一方に含まれる演奏曲に係るテンポの傾向)、ジャンル(例えば、例えば、選曲履歴及び十八番曲の少なくとも一方に含まれる演奏曲のうち最も多くの演奏曲に対応するジャンル)、年代(発表年月日の年代)等に関して、一致する属性情報の数が多いほど近似するものと判定する。
前記音場設定手段112は、好適には、前記判定に係る優先順位として、(1)年齢、(2)性別、(3)ジャンル、(4)テンポ、(5)十八番曲、(6)選曲履歴、(7)年代の順に判定を行う。例えば、パターン(A)として、年齢、性別、ジャンル、テンポ、十八番曲、及び選曲履歴が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)の音場設定が存在しない場合、パターン(B)として、年齢、性別、ジャンル、テンポ、及び十八番曲が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)、(B)の音場設定が存在しない場合、パターン(C)として、年齢、性別、ジャンル、テンポ、及び選曲履歴が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)〜(C)の音場設定が存在しない場合、パターン(D)として、年齢、性別、十八番曲、及び選曲履歴が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)〜(D)の音場設定が存在しない場合、パターン(E)として、年齢、性別、ジャンル、テンポ、及び年代が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)〜(E)の音場設定が存在しない場合、パターン(F)として、年齢、性別、ジャンル、及びテンポが一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)〜(F)の音場設定が存在しない場合、パターン(G)として、年齢、性別、及びジャンルが一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。また、パターン(A)〜(G)の音場設定が存在しない場合、パターン(H)として、年齢及び性別が一致する音場設定が存在する場合にはその音場設定が前記近似する属性情報に対応付けられた音場設定と判定する。
図6は、前記音場設定手段112による、前記所定の利用者に係る属性情報と、前記音場設定データベース110に記憶された音場設定に対応付けられた他の利用者に係る属性情報との間における、近似の判定の具体例について説明する図である。この図6に示す例においては、図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者を前記所定の利用者として、その利用者に係る属性情報との間の近似の判定を例示している。また、図6に示す音場設定A〜Cそれぞれに関して、図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と一致する属性情報を斜線範囲で示している。この図6に示す音場設定Aでは、8個の属性情報が図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と一致し、図6に示す音場設定A〜Cのうち最も多い。従って、図6に示す例では、音場設定Aが図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と近似する音場設定として抽出される。また、この図6に示す音場設定Bでは、6個の属性情報が図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と一致し、図6に示す音場設定A〜Cのうち音場設定Aに次いで多い。従って、図6に示す例では、音場設定Aが無い場合には、音場設定Bが図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と近似する音場設定として抽出される。更に、音場設定A、Bの何れも無い場合には、5個の属性情報が図5に示すカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と一致する音場設定Cが、その利用者の属性情報と近似する音場設定として抽出される。
前記音場設定手段112は、好適には、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた複数の音場設定を抽出し、それら複数の音場設定に基づいて前記利用者のカラオケ演奏に係る音場を設定する。前記平均音場設定算出手段118は、前記音場設定データベース110から抽出される複数の音場設定を平均化した音場設定を算出する。好適には、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定手段112により前記音場設定データベース110から抽出されたその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた複数の音場設定に関して、それら複数の音場設定を平均化した音場設定を算出する。例えば、カラオケ演奏に係る音質に関して、硬め及び柔らかめの何れかを設定する音場設定のように、二者択一の設定である場合には、複数の音場設定における多数派の音場設定を算出する。また、カラオケ演奏に係る音圧の均一(ダイナミックレンジ)に関して、広く、やや広く、普通、やや狭く、狭くの何れかを設定する音場設定のように、複数の選択肢の何れかを設定するものである場合には、複数の音場設定において最も多く選択されている音場設定を算出する。また、カラオケ演奏に係る高音の強弱に関して、イコライザにより曲全体での高域の音圧を上昇乃至下降させるような設定である場合には、各周波数帯域毎の音圧(数値)の平均値を算出する。前記音場設定手段112は、好適には、前記平均音場設定算出手段118により算出される、前記音場設定データベース110から抽出される複数の音場設定を平均化した音場設定を、前記利用者のカラオケ演奏に係る音場として設定する。
図7は、前記カラオケ装置16のCPU42による音場設定制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記SNSにログインしている利用者の選曲入力に係る演奏曲のカラオケ演奏が開始されるか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、前記通信回線20を介して前記音場設定データベース110から前記利用者の嗜好に合った音場設定すなわちその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた複数の音場設定が抽出される。次に、S3において、S2にて抽出された複数の音場設定に関して、それら複数の音場設定を平均化した音場設定が算出される。次に、S4において、S3にて算出された音場設定が、S1の開始判定に対応するカラオケ演奏に係る音場として設定される。次に、S5において、前記カラオケ演奏が終了したか否かが判断される。このS5の判断が否定される場合には、S5の判断が繰り返されることにより待機させられるが、S5の判断が肯定される場合には、S6において、前記カラオケ演奏の対象である演奏曲(選曲番号)と、そのカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と、そのカラオケ演奏においてS4にて設定された音場設定とが対応付けられ、前記通信回線20を介して前記音場設定データベース110に記憶させられた後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S4が前記音場設定手段112の動作に、S6が前記音場設定記憶手段114の動作に、S2が前記音場設定抽出手段116の動作に、S3が前記平均音場設定算出手段118の動作に、それぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る音場を設定する音場設定手段112(S4)と、前記複数のカラオケ装置16の何れかにおいて、前記音場設定手段112により過去に実際に設定された音場設定と、その音場設定に係る利用者の属性情報とを、対応付けて記憶する音場設定データベース110とを、備え、前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた音場設定を抽出し、その音場設定に基づいて前記利用者のカラオケ演奏に係る音場を設定するものであることから、歌唱者と嗜好が似通った利用者が過去に前記カラオケ装置16において設定していた音場設定に基づいてその歌唱者の音場設定を行うことで、各利用者の嗜好を反映するきめ細かな音場の設定を行うことができる。すなわち、歌唱者が歌い易い音場設定を簡便に実現する通信カラオケシステム10を提供することができる。
また、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏が行われる毎に、そのカラオケ演奏の対象である演奏曲と、そのカラオケ演奏の演奏主体である利用者の属性情報と、そのカラオケ演奏において前記音場設定手段112により設定された音場設定とを、対応付けて前記音場設定データベース110に記憶させる音場設定記憶手段114(S6)を備えたものであるため、前記カラオケ装置16においてカラオケ演奏が行われる毎に、そのカラオケ演奏において設定されていた音場設定が前記音場設定データベース110に蓄積され、各利用者の嗜好を反映するきめ細かな音場の設定を簡便且つ実用的な態様で実現することができる。
また、前記属性情報は、前記利用者の年齢に関する情報、前記利用者の性別に関する情報、前記利用者が前記カラオケ装置16において過去に選曲した演奏曲に関する情報、前記利用者が前記カラオケ装置16により過去に行ったカラオケ演奏において設定されたテンポに関する情報、及び前記利用者が十八番曲として登録した演奏曲に関する情報のうち少なくとも1つを含むものであるため、各利用者の嗜好を反映するきめ細かな音場の設定を簡便且つ実用的な態様で実現することができる。
また、前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16による所定の利用者のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた複数の音場設定を抽出し、それら複数の音場設定を平均化した音場設定を、前記利用者のカラオケ演奏に係る音場として設定するものであるため、前記音場設定データベース110に偏った音場設定が記憶されている場合であっても、各利用者の嗜好を反映するきめ細かな音場の設定を簡便且つ実用的な態様で実現することができる。
また、前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る音場の設定として、そのカラオケ演奏に係る音質に関する設定、迫力に関する設定、高音の強弱に関する設定、リズムに関する設定、及びマイクロフォン76のエコーに関する設定のうち少なくとも1つの設定を行うものであるため、各利用者の嗜好を反映するきめ細かな音場の設定を簡便且つ実用的な態様で実現することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例においては、カラオケボックス等の店舗12に設置されるカラオケ装置16によるカラオケ演奏に係る音場設定に本発明が適用された例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所謂スマートフォンとしての前記携帯電話機30等によるカラオケ演奏に係る音場設定にも、本発明は好適に適用されるものである。更に、家庭用カラオケ装置によるカラオケ演奏に係る音場設定や、コンシューマゲーム機によるカラオケ演奏に係る音場設定等、通信回線を介してサーバ装置との間で情報の通信を行い得るカラオケ装置によるカラオケ演奏に係る音場設定に、本発明は広く適用されるものである。
また、前述の実施例において、前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16による所定の利用者の所定の演奏曲のカラオケ演奏において、前記音場設定データベース110からその演奏曲に対応付けられた音場設定のうち、前記所定の利用者の属性情報に近似する属性情報に対応付けられた音場設定を抽出し、その音場設定に基づいて前記利用者のカラオケ演奏に係る前記所定の演奏曲の音場を設定するものであったが、本発明は、必ずしも前記音場設定データベース110から同一の演奏曲の音場設定を抽出してその演奏曲のカラオケ演奏に係る音場として設定するものでなくともよく、他の演奏曲のカラオケ演奏に係る音場設定を前記音場設定データベース110から抽出し、その音場設定に基づいて対象となる演奏曲のカラオケ演奏に係る音場を設定するものであってもよい。斯かる態様においても、本発明の一応の効果を奏する。
また、前述の実施例において、前記音場設定手段112は、前記カラオケ装置16による所定の利用者の所定の演奏曲のカラオケ演奏に係る音場設定として、音質、迫力、高音、音圧の均一、リズム、生演奏又はスタンダード、自分の声の聞こえやすさ、オケとの馴染み方、及び前記マイクロフォン76のエコーに関する設定等、各種の音場設定を行うものであったが、例えば、イコライザによる複数の周波数帯域毎の音圧レベルを設定するのみといった簡単な音場設定を行うものであってもよい。また、前記属性情報の近似判定に関して、年齢、性別、選曲履歴、テンポ、及び十八番曲等の各種属性情報の一致点を判定するものであったが、性別及び年齢の一致乃至不一致を判定するのみといった簡単な判定を行うものであってもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。