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JP4316605B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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JP4316605B2 - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
電気的書き込み及び消去が可能で、かつ電源を切断しても情報を保持することが可能な不揮発性記憶装置は、携帯情報機器などで用いられる記憶媒体として、低電圧駆動化と大容量化を目指した開発が進んでいる。現在主流となっている不揮発性半導体記憶装置としては、ポリシリコンで形成される浮遊電極中に電荷を蓄積することにより情報を保持するフラッシュ型メモリがある。
このフラッシュ型メモリのメモリセルは、例えばp型シリコン基板と、このシリコン基板上に形成されたトンネル絶縁膜と、このトンネル絶縁膜上に形成されたポリシリコンからなる浮遊電極と、この浮遊電極上に形成された制御絶縁膜と、この制御絶縁膜上に形成されたポリシリコンからなる制御電極と、シリコン基板中のトンネル絶縁膜直下に位置するチャネル領域と、このチャネル領域が間に挟まれるようにシリコン基板中に対向して配置されたn型シリコンからなるソース領域及びn型シリコンからなるドレイン領域とを備えている。この構造は、シリコン基板中のソース領域、ドレイン領域及び、制御電極を3つの端子とするnチャネル電界効果トランジスタにおいて、制御電極下のゲート絶縁膜を、制御絶縁膜、浮遊電極、およびトンネル絶縁膜の多層構造で置き換えたものとみなすことができる。浮遊電極は、トンネル絶縁膜及び制御絶縁膜によりシリコン基板及び制御電極と電気的に絶縁されているため、電荷を蓄積することが可能となっている。
このメモリの書き込みは、シリコン基板と制御電極間に正の電圧を印加し、電子をチャネル領域から浮遊電極に量子力学的トンネル現象によって注入することによって実現される。一方、このメモリの消去は、シリコン基板と制御電極間に負の電圧を印加し、電子を浮遊電極からチャネル領域に量子力学的トンネル現象によって放出することによって実現される。このメモリの読み出しにおいては、ソース領域とドレイン領域間と、ソース領域と制御電極間に電圧を印加したとき、浮遊電極に電子が注入されて(書き込まれて)負に帯電している状態と、電子が注入されていない(消去された後の)状態で、ソース領域からドレイン領域間に流れる電流値が異なること(換言すれば、トランジスタの閾値電圧が異なること)を検出することにより情報の“0”と“1”を判別する。
読み出し時の誤り率を低下させるためには、浮遊電極中の電子数が書き込み後と消去後で大きく異なること(換言すれば、書き込み後の電子数はできるだけ多く、消去後の電子数はできるだけ少ないこと)が望ましい。しかし、書き込みの際にチャネル領域から浮遊電極に注入された電子が制御絶縁膜をトンネル現象によって通過して制御電極に放出される現象により、書き込み後の浮遊電極中の電子数が制限されてしまうという問題があった。
この問題を解決するために、書き込み時に制御電極に印加する電圧(書き込み電圧)を大きくする手法、あるいは制御絶縁膜の膜厚を増加させる手法も考えられるが、前者の手法を用いたのではメモリ動作の消費電力が増大してしまうし、後者の手法を用いたのではメモリセルの微細化(メモリとしての大容量化)が困難となる。
書き込み後の浮遊電極中の電子数を増加させて書き込み特性を向上させる別の手法として、浮遊電極に伸張歪みを印加する手法が近年提案されている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。ポリシリコンからなる浮遊電極に伸張歪みが加わると、ポリシリコンの伝導帯底エネルギーが低下する。シリコンの伝導帯底エネルギーの、伸張歪み量に対する依存性の計算結果(例えば、非特許文献2参照)によれば、伸張歪み量が0.2%のとき、シリコンの伝導帯底エネルギーは約0.025eV低下する。
ポリシリコンからなる浮遊電極の伝導帯底エネルギーが低下すると(すなわち仕事関数が増加すると)、制御絶縁膜と浮遊電極間の伝導帯底エネルギー差(トンネル障壁高さ)も増加するため、書き込み時に電子が浮遊電極から制御絶縁膜を通過して制御電極に放出されてしまう現象が抑制され、書き込み特性が改善される。そして、この手法では、消費電力が増大するとともにメモリセルの微細化が困難となることはない。
しかし、この手法を用いると消去特性は逆に悪化してしまう。なぜなら、伸張歪みによってポリシリコンの仕事関数が増加する結果として、浮遊電極とトンネル絶縁膜間の伝導帯底エネルギー差(トンネル障壁高さ)も増加するため、消去時に浮遊電極からトンネル絶縁膜を通過してチャネル領域に放出される電子数が減少してしまうからである。書き込み特性が向上して書き込み後の浮遊電極中の電子数が増加しても、消去特性が劣化して消去後の浮遊電極中の電子数も増加してしまうと、書き込み後と消去後でのトランジスタの閾値電圧差はあまり変化しないので、結局のところメモリ読み出し時の誤り率は改善されない。
R. Arghavani, V. Banthia, M. Balseanu, N. Ingle, N. Derhacobian, and S.E. Thompson, "Strain Engineering in Non-Volatile Memories," Semiconductor International, vol. 4 (2006). 特開2005−79559号公報 K. Uchida, T. Krishnamohan, K. C. Saraswat, and Y. Nishi, "Physical Mechanisms of Electron Mobility Enhancement in Uniaxial Stressed MOSFETs and Impact of Uniaxial Stress Engineering in Ballistic Regime," Technical Digest of International Electron Devices Meeting, pp. 135-138 (2005).
上述のように従来のフラッシュ型メモリでは、消去特性を劣化させることなく、書き込み特性を向上させる手段が実現できていない。
本発明は、書き込み特性と消去特性をともに向上させることのできる不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板に離間して形成されたソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体基板上に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に形成され伸張歪みを有する半導体導電材料層を含む浮遊電極と、前記浮遊電極上に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に形成された制御電極と、を備え、前記浮遊電極の伸張歪みは、前記第2絶縁膜から前記第1絶縁膜に向かうに従って次第に小さくなっており、前記第2絶縁膜との界面において0.01%以上の歪みを有し、前記第1絶縁膜との界面において歪みが0.01%未満であることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上に浮遊電極を形成する工程と、前記浮遊電極の上部にゲルマニウムイオンを注入する工程と、前記浮遊電極上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に制御電極を形成する工程と、前記制御電極上に伸張歪みを有する窒化膜層を形成する工程と、熱処理することにより前記浮遊電極の上部に伸張歪みを誘起する工程と、前記窒化膜層を除去する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜をパターニングすることにより前記第1絶縁膜の一部を残置して前記半導体基板を露出させる工程と、前記半導体基板の露出している領域上に単結晶シリコンゲルマニウムを選択的に成長させることにより残置した前記第1絶縁膜の上部を覆う単結晶シリコンゲルマニウム層を形成する工程と、前記単結晶シリコンゲルマニウム層をパターニングし、前記第1絶縁膜層上に残置させる工程と、前記単結晶シリコンゲルマニウム層上に単結晶シリコン層を成長させる工程と、前記単結晶シリコン層上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に制御電極を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、書き込み特性と消去特性をともに向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、例えばNAND接続された複数のメモリ素子を備えている。このメモリ素子の断面を図1に示す。このメモリ素子1は、図1に示すように、p型シリコン基板2と、このp型シリコン基板2に離間して形成されたn型のソース領域4aおよびドレイン領域4bと、このソース領域4aとドレイン領域4bとの間に形成されるチャネル領域6と、このチャネル領域6上に形成され、量子力学的に電子がトンネルすることが可能なトンネル絶縁膜8と、このトンネル絶縁膜8上に形成され、電子を蓄積可能な浮遊電極10と、この浮遊電極10上に形成された制御絶縁膜12と、この制御絶縁膜12上に形成された制御電極14とを有している。
トンネル絶縁膜8と制御絶縁膜12の材料としては、酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンや酸化ハフニウム等が挙げられる。制御電極14の材料としては、ポリシリコン等が挙げられる。
本実施形態においては、浮遊電極10の材料としてポリシリコンを用いる。このポリシリコンからなる浮遊電極10は膜面方向に伸張歪みを有しており、その歪み量は、制御絶縁膜12との界面では0.01%以上であり、トンネル絶縁膜8との界面では無歪みとなっており、制御絶縁膜12からトンネル絶縁膜8に向かうに従って次第に小さくなるように構成されている。なお、本明細書においては、「歪み量ε」とは、歪みの無い状態での結晶の格子間隔をa、歪みを加えた後の結晶の格子間隔をaとしたとき、ε=(a−a)/aとして定義され、通常ラマン分光測定によって評価を行う。また「無歪み」とは、伸張歪みが0.01%未満であることを意味する。浮遊電極10と制御絶縁膜12との界面での歪み量(つまり浮遊電極10中での最大の伸張歪み量)は0.2%以上2%以下であることが望ましい。歪み量が0.2%以上であれば、ポリシリコンからなる浮遊電極10の伝導帯底エネルギーが無歪みポリシリコンに比べて約0.025eV(室温の熱エネルギーと同程度)低下し、後述するように有意な書き込み改善効果が得られると考えられる。また、欠陥などの生成により素子特性に悪影響を与えることなく、印加可能な歪み量の上限は2%程度だと考えられる。
図2に、本実施形態に係るメモリ素子における、基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す。ポリシリコンからなる浮遊電極10には伸張歪みが加わっており、その量が制御絶縁膜12からトンネル絶縁膜8に向かうに従って次第に小さくなっていくため、ポリシリコンからなる浮遊電極10の仕事関数は制御絶縁膜12からトンネル絶縁膜8に向かうに従って次第に低くなっていく。
なお、本実施形態の比較例1として、図3に示すように、本実施形態に係るメモリ素子において伸張歪みを有するポリシリコンからなる浮遊電極10を無歪みポリシリコンからなる浮遊電極50に置き換えたメモリ素子を作製した。この比較例1のメモリ素子における、基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを図4に示す。なお、図4において、浮遊電極を構成するポリシリコン中の歪みが一定である場合の伝導帯底エネルギーを破線で示している。
伸張歪みを有するポリシリコンは無歪みポリシリコンよりも仕事関数が高いため(図4)、図2および図4からわかるように、制御絶縁膜12側では、本実施形態の方が、比較例1に比べて制御絶縁膜と浮遊電極との間のトンネル障壁が高くなる。この結果、本実施形態においては、書き込み時に電子が浮遊電極10から制御絶縁膜12を通過して制御電極14に放出されてしまう現象が抑制され、比較例1に比べて書き込み特性が改善される。すなわち書き込み後の閾値電圧が高くなる。
一方、本実施形態においては、浮遊電極10はトンネル絶縁膜8との界面では歪み量が無視できるほどに小さい(歪み量0.01%未満の)ポリシリコンとなっている。このため、本実施形態の消去特性は比較例1の場合と同じになる。
したがって、本実施形態に係るメモリ素子は、消去後の閾値電圧は比較例1と変わらないが、書き込み後の閾値電圧が高くなる。このため、本実施形態においては、書き込み後と消去後の閾値電圧差が増加し、メモリ読み出し時の誤り率が比較例1に比べて改善することができる。
また、本実施形態に係るメモリ素子の浮遊電極を歪みが一定のポリシリコンからなる浮遊電極に置き換えたメモリ素子を比較例2とする。この比較例2に比べて本実施形態に係るメモリ素子は、書き込み後の閾値電圧は変わらないが、消去後の閾値電圧が低くなる。このため、本実施形態においては、書き込み後と消去後の閾値電圧差が増加し、メモリ読み出し時の誤り率が比較例2に比べて改善することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、書き込み特性と消去特性を共に向上させることができる。この結果としてメモリの読み出し誤り率は低下する。また、書き込み電圧を大きくすることおよび制御絶縁膜の膜厚を増加させることが必要ないため、動作電圧(消費電力)の低減すること及びメモリセルの微細化が可能となる。
次に、本実施形態に係るメモリ素子1の製造方法について図5乃至図9を参照して説明する。
まず、図5に示すように、p型シリコン基板2上にトンネル絶縁膜8、ポリシリコン膜9を順次形成する。続いて、図6に示すように、ポリシリコン膜9の上部中にゲルマニウムイオンを注入する。ゲルマニウムイオンの注入により、ポリシリコン膜9の上部が非結晶化する。例えば、ポリシリコン膜9の厚みが60nmの場合、加速電圧10keV、ドーズ量5×1014cm−2の条件でゲルマニウムイオンを注入したときのゲルマニウムイオンのポリシリコン膜9の深さ方向の濃度プロファイルの計算結果を図7に示す。この図7の計算結果からわかるように、ゲルマニウムイオンをポリシリコン膜9の上部のみに注入することが可能である。
続いて、図8に示すように、ポリシリコン膜9上に、制御絶縁膜12、制御電極14を堆積し、制御電極14、制御絶縁膜12、ポリシリコン膜9、トンネル絶縁膜層8からなる多層膜をゲート形状にパターニングする。その後、制御電極14をマスクとしてn型のソース領域4aおよびドレイン領域4bを形成する。
続いて、図9に示すように、制御電極14上に伸張歪みを有している窒化膜40を堆積する。この後、熱処理を施すことにより、ポリシリコン膜9の非結晶化している上部は結晶化し、窒化膜40中の伸張歪みがポリシリコン膜9の上部に転写され、歪みを有する浮遊電極10となる。この熱処理でn型のソース領域4aおよびドレイン領域4bの活性化も同時に行う。
続いて、窒化膜40を除去する。窒化膜40の除去後も、浮遊電極10の上部の伸張歪みは維持される。これらの製造工程により、浮遊電極10の上部は伸張歪みが大きく、下部は伸張歪みがほとんどない構造が形成される。なお、論理処理用のMOSトランジスタにおいて、制御電極上に伸張歪みを有する窒化膜を堆積し、制御電極に伸張歪みを誘起する技術は知られている(例えば、S. Pidin et al., Symposium on VLSI Technology, Digest of Technical Papers, pp.54-55 (2004)参照)。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置を図10および図11を参照して説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、例えばNAND接続された複数のメモリ素子を備えている。このメモリ素子1Aの断面を図10に示す。このメモリ素子1Aは、図1に示す第1実施形態に係るメモリ素子1の浮遊電極10を、トンネル絶縁膜2上に形成された歪み量0.01%未満の単結晶シリコンゲルマニウム層17と、この単結晶シリコンゲルマニウム層17上に形成された0.01%以上の伸張歪みを有する単結晶シリコン層18からなる積層構造の浮遊電極16に置き換えた構成となっている。
本実施形態においては、単結晶シリコンゲルマニウム層17中のゲルマニウム含有量は5%以上50%以下、単結晶シリコン層18中の伸張歪み量は0.2%以上2%以下であることが望ましい。なお、単結晶シリコンゲルマニウム中のゲルマニウム含有量と単結晶シリコン中の伸張歪み量の関係については、M. V. Fischetti et al., J. Appl. Phys., vol. 80, no. 4, pp. 2234-2252 (1996)参照。
図11に、本実施形態に係るメモリ素子における、基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す。図11からわかるように、浮遊電極16の上部の単結晶シリコン層18には伸張歪みが加わっているため、その仕事関数は無歪みのシリコン(あるいはポリシリコン)に比べて高く、また浮遊電極16の下部は単結晶シリコンゲルマニウム層17であり、その仕事関数は無歪みのシリコン(あるいはポリシリコン)とほぼ同程度である。
このため、第1実施形態に係るメモリ素子と同様に、書き込み特性と消去特性を共に向上させることができる。この結果としてメモリの読み出し誤り率は低下する。また、書き込み電圧を大きくすることおよび制御絶縁膜の膜厚を増加させることが必要ないため、動作電圧(消費電力)の低減、及びメモリセルの微細化が可能となる。
次に、本実施形態に係るメモリ素子の製造方法について図12乃至図15を参照して説明する。
まず、図12に示すように、p型シリコン基板2上にトンネル絶縁膜8を形成し、その後このトンネル絶縁膜8をパターニングしてシリコン基板2の一部を露出させる。続いて、図13に示すように、シリコン基板2の露出部上に単結晶シリコンゲルマニウム層17を選択的にエピタキシャル成長させる。すると、トンネル絶縁膜8上にも単結晶シリコンゲルマニウム層17が形成される。
次に、図14に示すように、成長させた単結晶シリコンゲルマニウム層17をエッチングする。このエッチングにより、このシリコンゲルマニウム層17の歪みは緩和して無歪みとなる。続いて、図15に示すように、単結晶シリコンゲルマニウム層17上に、単結晶シリコン層18をエピタキシャル成長させる。無歪みの単結晶シリコンゲルマニウム層17上に成長させた単結晶シリコン層18は伸張歪みを有する。
続いて、単結晶シリコン層18上に制御絶縁膜12、制御電極14を堆積し、その後、制御電極14、制御絶縁膜12、単結晶シリコン層18、単結晶シリコンゲルマニウム層17、およびトンネル絶縁膜8からなる多層膜をゲート形状にパターニングする。続いて、制御電極14をマスクとしてn型のソース領域4aおよびドレイン領域4bを形成する。これらの製造工程により、図10に示す構造のメモリ素子が形成される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置を図16および図17を参照して説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、例えばNAND接続された複数のメモリ素子を備えている。このメモリ素子1Bの断面を図16に示す。このメモリ素子1Bは、図1に示す第1実施形態に係るメモリ素子1の浮遊電極10を、トンネル絶縁膜8上に形成されたポリシリコンカーボン層21と、このポリシリコンカーボン層21上に形成されたポリシリコン層22からなる積層構造の浮遊電極20に置き換えた構成となっている。
ポリシリコン層22は伸張歪みを有しており、その歪み量は、制御絶縁膜12との界面では0.01%以上、ポリシリコンカーボン層21との界面では0.01%未満であり、制御絶縁膜12からポリシリコンカーボン層21に向かうに従って次第に小さくなる。制御絶縁膜12との界面での歪み量(つまりポリシリコン層22中での最大の伸張歪み量)は0.2%以上2%以下であることが望ましい。また、ポリシリコンカーボン層21中のカーボン含有量は0.2%以上2%以下であることが望ましい。
図17に、本実施形態に係るメモリ素子における、基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す。図17からわかるように、浮遊電極20の上部(制御絶縁膜12側)のポリシリコン層22には伸張歪みが加わっており、その仕事関数は無歪みポリシリコンよりも高い。このため、第1実施形態に係るメモリ素子と同様に、書き込み特性を向上させることができる。
さらに、浮遊電極20の下部(トンネル絶縁膜8側)はポリシリコンカーボン層21であるため、その仕事関数は無歪みのポリシリコンに比べて低い。このため、トンネル絶縁膜8側ではトンネル絶縁膜8と浮遊電極20との間のトンネル障壁が、無歪みポリシリコンからなる浮遊電極の場合に比べて低い。この結果、消去時に電子が浮遊電極20からトンネル絶縁膜8を通過してチャネル領域へ放出される現象が促進され、無歪みポリシリコンからなる浮遊電極の場合に比べて消去特性が向上する。つまり、書き込み特性と消去特性が共に向上するため、メモリの読み出し誤り率は大幅に低下する。また、書き込み電圧を大きくすることおよび制御絶縁膜の膜厚を増加させることが必要ないため、動作電圧(消費電力)の低減およびメモリセルの微細化が可能となる。
本実施形態に係るメモリ素子の製造方法は、第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法において、トンネル絶縁膜8上に単層のポリシリコンからなる浮遊電極ではなく、ポリシリコンカーボン層21とその上のポリシリコン層22の2層からなる浮遊電極を形成する点のみが異なる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による不揮発性半導体記憶装置を、図18を参照して説明する。本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態において、制御電極14を0.01%以上の伸張歪みを有するポリシリコンからなっている制御電極に置き換えた構成となっている。
図18に、本実施形態に係るメモリ素子における、基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す。図18からわかるように、制御電極のポリシリコン層に伸張歪みが加わっており、その仕事関数は無歪みポリシリコンよりも高い。このため、制御電極と制御絶縁膜との間のトンネル障壁が、第1実施形態にかかるメモリ素子の場合に比べて高くなる。
この結果、本実施形態においては、消去時に電子が制御電極から制御絶縁膜を通過して浮遊電極に注入されてしまう現象が抑制され、第1実施形態に係るメモリ素子の場合に比べて、消去特性が改善される。すなわち消去後の閾値電圧が低くなる。このため、第1実施形態に係るメモリ素子と比べて、さらにメモリ特性の改善が期待できる。
なお、本実施形態に係るメモリ素子の製造方法は、第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法において、ポリシリコンからなる制御電極を堆積した後に、制御電極中にゲルマニウムイオンを注入し、ポリシリコンからなる制御電極を非結晶化させる点のみが異なる。
また、第4実施形態においては、第1実施形態における不揮発性半導体記憶装置の制御電極14を0.01%以上の伸張歪みを有するポリシリコンからなっている制御電極に置き換えた構成となっていたが、第2乃至第3実施形態のいずれかの不揮発性半導体記憶装置において、制御電極を0.01%以上の伸張歪みを有するポリシリコンからなっている制御電極に置き換えた構成としてもよい。
第1実施形態に係るメモリ素子の断面図。 第1実施形態に係るメモリ素子の基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す図。 比較例1に係るメモリ素子の断面図。 比較例に係るメモリ素子の基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す図。 第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第1実施形態に係るメモリ素子における、浮遊電極中のゲルマニウムイオンの分布の計算結果を示す図。 第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第1実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係るメモリ素子の断面図。 第2実施形態に係るメモリ素子の基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す図。 第2実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係るメモリ素子の製造方法を示す断面図。 第3実施形態に係るメモリ素子の断面図。 第3実施形態に係るメモリ素子の基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す図。 第4実施形態に係るメモリ素子の基板に垂直な方向の断面の伝導帯底エネルギーを示す図。
符号の説明
1 メモリ素子
1A メモリ素子
1B メモリ素子
2 シリコン基板
4a ソース領域
4b ドレイン領域
6 チャネル領域
8 トンネル絶縁膜
10 浮遊電極
12 制御絶縁膜
14 制御電極
16 浮遊電極
17 単結晶シリコンゲルマニウム層
18 単結晶シリコン層
20 浮遊電極
21 ポリシリコンカーボン層
22 ポリシリコン層
40 窒化膜

Claims (13)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に離間して形成されたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体基板上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成され伸張歪みを有する半導体導電材料層を含む浮遊電極と、
    前記浮遊電極上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に形成された制御電極と
    を備え、
    前記浮遊電極の伸張歪みは、前記第2絶縁膜から前記第1絶縁膜に向かうに従って次第に小さくなっており、前記第2絶縁膜との界面において0.01%以上の歪みを有し、前記第1絶縁膜との界面において歪みが0.01%未満であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記半導体導電材料層は伸張歪みを有するポリシリコン層であることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記ポリシリコン層中の最大の伸張歪み量は0.2%以上2%以下であることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記浮遊電極は、前記第1絶縁膜上に形成され歪み量が0.01%未満の単結晶シリコンゲルマニウム層と、前記単結晶シリコンゲルマニウム層上に形成された0.01%以上の伸張歪みを有する単結晶シリコン層を備えていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記単結晶シリコンゲルマニウム層のゲルマニウムの含有量は5%以上50%以下であることを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記単結晶シリコン層の伸張歪み量は0.2%以上2%以下であることを特徴とする請求項4または5記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記浮遊電極は前記第1絶縁膜上に形成されたポリシリコンカーボン層と、前記ポリシリコンカーボン層上に形成された伸張歪みを有するポリシリコン層とを備え、前記ポリシリコン層中の伸張歪み量は前記第2絶縁膜との界面では0.01%以上、前記ポリシリコンカーボン層との界面では0.01%未満であり、前記第2絶縁膜から前記ポリシリコンカーボン層に向かうに従って次第に小さくなることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記ポリシリコンカーボン層のカーボン含有量は0.2%以上2%以下であることを特徴とする請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記ポリシリコン層中の前記第2絶縁膜との界面における伸張歪み量は0.2%以上2%以下であることを特徴とする請求項7または8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記制御電極は0.01%以上の伸張歪みを有するポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記制御電極の前記ポリシリコン膜中の伸張歪み量は0.2%以上2%以下であることを特徴とする請求項10記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 請求項1に記載された不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜上に浮遊電極を形成する工程と、
    前記浮遊電極の上部のみにゲルマニウムイオンを注入する工程と、
    前記浮遊電極上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上に制御電極を形成する工程と、
    前記制御電極上に伸張歪みを有する窒化膜層を形成する工程と、
    熱処理することにより前記浮遊電極の上部に伸張歪みを誘起する工程と、
    前記窒化膜層を除去する工程と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 請求項1に記載された不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜をパターニングすることにより前記第1絶縁膜の一部を残置して前記半導体基板を露出させる工程と、
    前記半導体基板の露出している領域上に単結晶シリコンゲルマニウムを選択的に成長させることにより残置した前記第1絶縁膜の上部を覆う単結晶シリコンゲルマニウム層を形成する工程と、
    前記単結晶シリコンゲルマニウム層をパターニングし、前記第1絶縁膜層上に残置させる工程と、
    前記単結晶シリコンゲルマニウム層上に単結晶シリコン層を成長させる工程と、
    前記単結晶シリコン層上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上に制御電極を形成する工程と、
    を備え、前記単結晶シリコンゲルマニウム層と前記単結晶シリコン層から浮遊電極を形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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