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JP4322326B2 - プラスチック圧送容器の口部シール構造 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、底板を設け筒状の外筒を前記底板から上方に向けて形成した金属筒状容器の中へ、取付け・取外し可能に挿着させ、貯蔵した貯蔵液を気体の圧入により圧送させるプラスチック圧送容器の口部シール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、例えば図5に示すようなものがある。
【0003】
すなわち、図5は金属筒状容器の中へ挿着されたプラスチック容器の口部シール構造を示すものであり、プラスチック容器1の口部3を塞ぐ蓋体4の外面側に圧入及び圧送用のカブラ6,7を装着し、内面側にはシール溝8を設け、Oリング8aを挿入した蓋体4を口部3に嵌合させている。
【0004】
そしてその上から、中央部に開口を有するハット状の押えハット5を被せ、このハット5の内側面に設けた内ネジ部5aを、口部3の外側面に設けた外ネジ部3bに螺合させ、シール溝8に嵌入させたOリング8aが口部3の延在部3aにより、所定寸法に押圧変形できる位置まで螺合させている。
【0005】
そして、この押えハット5のハットフランジ5bを、金属筒状容器の上板13に設けた固定ボス13aに載せ、さらにその上に、平リング9を重ねて固定ボス13aに締結させ口部シール構造2を構成させている。
【0006】
したがって、圧入カプラ6から気体を圧入することによりプラスチック圧送容器1内は昇圧され、押圧された貯蔵液は圧送カプラ7を経て外部へ圧送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術においては、外力を加えると動いたり変形したりし易いプラスチック圧送容器1の口部3の外ネジ部3bと、押えハット5の内ネジ部5aとを螺合させながら、Oリング8aを所定寸法に押圧変形させて停める位置決めが難しく、シール性が安定しないという課題を有していた。
【0008】
また、プラスチック圧送容器1は押えハット5のハットフランジ5aを介して、金属筒状容器からぶら下げられた状態になっており、貯蔵液の重量等によって口部3が伸び変形したり、螺合部3Bが緩んだりしてOリング8aへの押圧が変化し、延いては、シール性が低下するようになってプラスチック容器1の寿命が短かくなるという課題を有していた。
【0009】
そこで、本発明は、気体の圧入に耐えてシールできるように、口部のOリングが所定寸法に押圧変形されると同時に、プラスチック圧送容器側からの負荷がシール性に影響を与えることのないプラスチック圧送容器の口部シール構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、底板を設け筒状の外筒を前記底板から上方に向けて形成した金属筒状容器の中へ、取付け・取外し可能に挿着させ、貯蔵した貯蔵液を気体の圧入により圧送させるプラスチック圧送容器の口部シール構造において、該口部を塞ぐ蓋体の周縁に蓋体フランジを設け、該蓋体フランジと対向しボルトを介して互いに締結させる締結リングを設け、該締結リングと前記蓋体フランジとにより挟持できるように、前記口部近傍の外周面に断面長方形に突出する口部フランジを設けるとともに、前記プラスチック圧送容器の前記口部を塞ぐ前記蓋体を、前記底板に向けて押えるようにほぼハット状の押えハットが前記金属筒状容器に取外し可能に締結されたことを特徴としている。
【0011】
上記構成とすることにより、口部フランジにシール溝の周縁が当接して締結されるので、Oリングと延在部とは所定寸法に押圧される。
さらに、上記構成とすることにより、気体の圧入された内圧により蓋体が口部から変形するのを防止することができる。
【0012】
また、金属筒状容器と切り離され拘束されることなく、口部シール構造が構成できる。
【0013】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載のプラスチック圧送容器の口部シール構造において、前記蓋体内面の周縁に外周面を残してシール溝を設け、該シール溝に挿入したOリングを所定寸法に押圧変形できるように、前記シール溝に嵌合し前記Oリングに当接する延在部を前記プラスチック容器本体の前記口部から延在して設け、かつ前記外周面から前記口部フランジに面接するように設けたことを特徴としている。
【0014】
上記構成とすることにより、Oリングの押圧変形が一定となりシール性が安定する。
【0015】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載のプラスチック圧送容器の口部シール構造において、前記締結リングは、平板なドーナッツ状の本体と該本体の外周面に沿って縦壁を設けてほぼ断面L字状に形成すと共に、該締結リングを少なくとも二つに分割させたことを特徴としている。
【0016】
上記構成とすることにより、口部フランジの下面側に填め込み易く、また縦壁を掴んで組付けられるので生産性がよい。
【0019】
ここで、Oリングを所定寸法に押圧変形できるとは、シール用に使用されるOリングは、一般にゴム質材であって押圧して変形させる寸法が、Oリングの大きさに見合った所定寸法でないと、大き過ぎても小さすぎても反発力が不均質になって、シール性が低下することを指している。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明のプラスチック圧送容器の口部シール構造の実施の形態を示し、図1は同実施の形態に係るプラスチック圧送容器の説明図、図2はプラスチック容器本体の形状を一部断面で示す外観図、図3は図2のA部である口部の拡大説明図、図4は同実施の形態に係るプラスチック容器本体の口部に蓋体を嵌着させた口部シール構造を示す断面図である。
【0021】
図1において、21はプラスチック圧送容器、21Aはプラスチック容器本体、22は口部シール構造で、この口部シール構造22は口部23とこの口部23に嵌着される蓋体24と締結リング29とにより構成されている。
【0022】
31は金属筒状容器、32は外筒上部で、プラスチック容器本体21Aに沿う上板33を設け、この上板33上に複数の固定ボス33aを設け、この固定ボス33aにはボルトを介して押えハット30が締結されている。34は外筒中部で、プラスチック容器本体21Aの胴体部212を抱囲している。
【0023】
36は外筒下部で、プラスチック容器本体21Aに沿う底板37を設け、この底板37と外筒が一体に形成されている外筒下部36は、外筒中部34の下端部と組付けネジ38により取外し可能に組付けられている。
【0024】
なお、蓋体24には外面側に圧入及び圧送用のカプラ26,27が装着されており、圧入カプラ26からは気体を圧入しプラスチック圧送容器21内を昇圧させ、貯蔵されている貯蔵液41を圧送パイプ27a・圧送カプラ27を介して外部へ圧送する構成としている。
【0025】
図2及び図3は、プラスチック容器本体と口部の詳細を示しており、プラスチック容器本体21Aの胴体部212の上下の面は曲面状に上面部211と下面部213を設け、上面部211の中央部から上方に向けて開口する口部23を突設させている。
【0026】
このプラスチック容器本体21Aから突設された口部23には、口部23の端部近傍の外周面に断面長方形に突出する口部フランジ23bを設けている。また、口部23の端部を延在させて延在部23aを設けている。
【0027】
図4は、口部シール構造を示す断面図である。
【0028】
すなわち、蓋体24は口部23を塞ぐように装着され、口部23に設けられた延在部23aは、Oリング28aを挿入した蓋体24のシール溝28に嵌入することになる。このシール溝28の周縁には外周面24cを設けており、この外周面24cは、蓋体24が装着されて口部フランジ23bに面接するようになる。
【0029】
また、口部フランジ23bの下側には、分割された締結リング29が口部フランジ23bを挟むように装着され、蓋体フランジ24aに設けた貫通孔24bを貫通して、締結リング29に設けた締結ネジ29aに向けてボルト29bを介して締結する構成としている。
【0030】
さらに、金属筒状容器31の上板33に設けた複数の固定ボス33aから押えハット30を締結して、蓋体24の上面側を押えるように装着させている(図1参照)。
【0031】
なお、この押えハット30の中央部には開口を設けており、圧入及び圧送用カプラ26,27の蓋体24への装着時の干渉を避けるようにしている。
【0032】
また、圧送カプラ27からは、プラスチック容器本体21Aの下面部まで圧送パイプ27aを延在させて、貯蔵液41が最少の残量となるようにしている。
【0033】
以上の構成からなるプラスチック圧送容器の口部シール構造の作用について主に図1及び図4に基づいて説明する。
【0034】
図1に示すように、金属筒状容器31へのプラスチック容器本体21Aの取付けは、外筒中部34に外筒下部36を組み付けているネジ38を外して取外した後、プラスチック容器本体21Aの口部23を、金属筒状容器31の上板33の開口に向けて挿入し、再び外筒下部36を外筒中部34に組付ける。
【0035】
続けて、プラスチック容器本体21Aの口部23に蓋体24を嵌着させ、蓋体24の外周面24cを口部フランジ23bに面接させる、この口部フランジ23bの下側には締結リング29を装着させ、口部フランジ23bを上下から挟持させるようにボルト29bを介して締結する。
【0036】
したがって、シール溝28に挿入しているOリング28aと延在部23aとは、口部フランジ23bとシール溝28の外周面24cとが面接するところまで嵌入されるので、所定寸法に押圧変形されて適正なシール状態となる。
【0037】
続けて、押えハット30を金属筒状容器31の上板33に設けた複数の固定ボス33aに締結し、蓋体24を押さえるように装着する。
【0038】
さらに、蓋体24の外面側から圧入カプラ26及び圧送パイプ27aがプラスチック容器本体21Aのほぼ下面部213に達するように連結して設けた圧送カプラ27を、それぞれ蓋体24に螺合締結させて組付け口部シール構造の装着を完了する。
【0039】
そして、プラスチック容器本体21Aに貯蔵されている貯蔵液41は、圧入カプラ26から気体が圧入され、プラスチック容器本体21Aの中が、鎖線の矢印で示すように、昇圧されると、貯蔵液41は圧送パイプ27aを上昇し圧送カプラ27を経て圧送される。
【0040】
この時、気体の圧入による昇圧で口部シール構造22も加圧されることにより、図4に示すように、蓋体24の板厚は厚くして剛性を上げている、同時に押えハット30を固定ボス33aに締結し押えることで、昇圧に抗して変形することなく、したがって、口部シール構造22が変形を受けることなくシール性を保つことができる。
【0041】
なお、蓋体24の板厚を薄くする場合には、リブ補強をして剛性の向上を図るようにしても良い。
【0042】
さらに、このプラスチック容器本体21Aは、数次に渡って使用され交換時期となると、取付けの手順とは逆に、まず口部シール構造22である押えハット30を固定ボス33aから外し、ボルト29bを外して締結リング29と蓋体24とを取り外す。そして、金属筒状容器31の組付けネジ38を外して、外筒下部36を取り外す。
【0043】
この状態でプラスチック容器本体21Aを外筒上・中部32,34から引き出し、交換用のプラスチック容器本体21Aを挿入し外筒下部36を組付けることにより、プラスチック容器本体21Aの交換を行う。
【0044】
ここで、金属筒状容器31とは、錆の発生の少ないステンレス鋼にて、製造することが一般的である。
【0045】
また、ここで、プラスチック容器本体21Aとは、超高分子のポリエチレン樹脂材を使用して、ブロー成形法で成形するのが一般的である。なお、容器容量が大きい場合には、回転成形法で成形することも行われる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明は、金属筒状容器との締結がなくなって拘束されることのない、口部だけでのシール構造としている。
【0047】
したがって、貯蔵液の重量等はプラスチック圧送容器が、金属筒状容器の内面に内接して受けることになり、口部等の部分的な伸び変形等を避けることができ、プラスチック圧送容器の寿命が延びる。
【0048】
また、金属筒状容器の拘束を受けなくなったことで、プラスチック容器本体に設けた口部シール構造は、外力によってシール性が低下させられることがなく安定する。
さらに、プラスチック圧送容器に内圧が懸かり、蓋体が膨らむのを押えハットで固定するので、口部シール構造を破損させたり、シール性を低下させたりすることがない。
【0049】
請求項2に記載された発明は、蓋体で口部を塞ぐように組付けるだけで蓋体の外周面が面接して、延在部のシール溝への嵌入量が規制できる。
【0050】
したがって、Oリングを常に所定寸法に押圧変形させることができ、シール性が安定したものとなる。
【0051】
請求項3に記載された発明は、締結リングは分割され、しかも縦壁を有している。
【0052】
したがって、蓋体を口部に嵌着させた後に、下側から装着することが容易で作業性が良く、組付工数の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプラスチック圧送容器を一部断面で示した説明図である。
【図2】同実施の形態に係るプラスチック容器本体を一部断面で示した外観図である。
【図3】図2のA部の拡大説明図である。
【図4】同実施の形態に係るプラスチック容器本体の口部に蓋体を嵌着させた口部シール構造を示す断面図である。
【図5】従来例に係るプラスチック容器の口部に蓋体を嵌着させた口部シール構造を示す断面図である。
【符号の説明】
21A…プラスチック容器本体
22…口部シール構造
23…口部
23b…口部フランジ
24…蓋体
24a…蓋体フランジ
29…締結リング
29b…ボルト

Claims (3)

  1. 底板を設け筒状の外筒を前記底板から上方に向けて形成した金属筒状容器の中へ、取付け・取外し可能に挿着させ、貯蔵した貯蔵液を気体の圧入により圧送させるプラスチック圧送容器の口部シール構造において、該口部を塞ぐ蓋体の周縁に蓋体フランジを設け、該蓋体フランジと対向しボルトを介して互いに締結させる締結リングを設け、該締結リングと前記蓋体フランジとにより挟持できるように、前記口部近傍の外周面に断面長方形に突出する口部フランジを設けるとともに、
    前記プラスチック圧送容器の前記口部を塞ぐ前記蓋体を、前記底板に向けて押えるようにほぼハット状の押えハットが前記金属筒状容器に取外し可能に締結されたことを特徴とするプラスチック圧送容器の口部シール構造。
  2. 前記蓋体内面の周縁に外周面を残してシール溝を設け、該シール溝に挿入したOリングを所定寸法に押圧変形できるように、前記シール溝に嵌合し前記Oリングに当接する延在部を前記プラスチック容器本体の前記口部から延在して設け、かつ前記外周面から前記口部フランジに面接するように設けたことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック圧送容器の口部シール構造。
  3. 前記締結リングは、平板なドーナッツ状の本体と該本体の外周面に沿って縦壁を設けてほぼ断面L字状に形成すと共に、該締結リングを少なくとも二つに分割させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチック圧送容器の口部シール構造。
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