JP4324903B2 - コインホッパ - Google Patents
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【発明が属する技術分野】
本発明は、コインを1個ずつ区分けして放出するコインホッパに関する。
特に、コインの投出口から器具を挿入して行う不正を防止するコインホッパの不正防止装置に関する。
なお、本明細書で使用する「コイン」は、通貨であるコインの他、ゲーム機のメダルやトークン等の代用貨幣または類似のものをも包含する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、コインホッパのコイン投出口に器具を挿入して行うコインの不正入手を防止する技術を特願2001-177933(特開2002-366999)において提案した。
この技術は、シャッタ装置をコインホッパのコイン投出口に配置し、コイン送出装置の作動に連動して前記シャッタ装置が移動するよう構成し、コインホッパがコインを投出してない場合、前記シャッタにより前記コイン投出口を閉じるようにしたものである。
シャッタに形成した傾斜長孔に固定ピンが挿入され、シャッタが長手方向に移動される場合、固定ピンと傾斜長孔とによってシャッタが横方向にスライドすることによって、前記コイン投出口をシャッタが閉じる構造が、その実施例に開示されている。
【0003】
この実施例において、シャッタが投出口を閉止している場合、傾斜長孔と固定ピンとによりその位置を保持されているため、シャッタの端面と投出口の壁面との間に無理に器具を挿入することにより、従来と同様に不正が行われる懸念がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述の懸念に鑑み、投出口を閉止するシャッタが無理に移動されないようにし、これによって、投出口から器具を挿入し、カウントセンサが恰もコインを検出している状態を構築できないようにすることにより、前記不正を防止することを目的とする。
第2の目的は、前記不正の防止装置を、簡単な構造にすることにより安価に提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明のホッパは以下のように構成されている。
モータにより作動される送出装置(8)、前記送出装置を上面に配置しているベース(4)、前記ベース上面に前記送出装置(8)から投出口(44)へ通ずるように形成したコイン通路(23)に配置したカウントセンサ(41)、
前記投出口(44)の直前位置で前記ベース(4)に穿設したスリット状の移動孔(58)より前記コイン通路(23)に出没して、前記投出口(44)の閉鎖位置(97)と開放位置(98)とに移動可能とされたシャッタ(52)、
前記ベース(4)に対して直交して下方に突出形成された、前記シャッタを上下方向に誘導案内するためのガイドボード(64)、
前記ガイドボードに形成した一対のアングル状のカム溝(66、68)と前記シャッタ側に設けた一対のスライドピン(74、76)とが係合し、前記シャッタが前記ガイドボードに沿い上下に移動案内可能に連繋され、かつ前記シャッタの閉鎖状態を前記スライドピンがロックするように前記カム溝に設けた保持部(72、72)により成すようにしたシャッタの不正防止機構を有している前記シャッタの案内装置(54)、
前記シャッタを前記モータのオンオフに連動して前記閉鎖位置と前記開放位置に移動する移動装置(56)とを備え、
前記シャッタ(52)は略上向きコ字状に形成され、その前側で垂直に起立する板状体部は前記ガイドボード(64)に沿い上下に移動するシャッタ部となり、該シャッタ部と相対して後側で垂直に起立する板状体部は、前記ガイドボード(64)の背後に配置された前記移動装置(56)と作動連結される被動部(92)となることを特徴とするコインホッパとしたものである。
【0006】
この構成によれば、コインホッパが停止している場合、シャッタは移動装置によってその長手方向に移動される。
これにより、コイン通路に対して傾斜している案内装置の一部(カム溝)によって案内装置の他部(スライドピン)が案内され、前記案内装置の他部(スライドピン)と一体のシャッタはその長手方向に対し直交方向にスライドすることにより投出口を塞ぐ。
この塞いだ状態において、案内装置の他部(スライドピン)は案内装置の一部(カム溝)の保持部に位置するため、シャッタをこじ開けるように移動させた場合、保持部に直角方向に力が加わるのみであるので、シャッタを移動させることができない。
【0007】
一方、コインを投出する場合、移動装置が作動してシャッタを横方向にスライドさせることにより投出口が開放される。
したがって、ホッパがコインを投出していない場合、シャッタをスライドさせることが出来ないので投出口から器具を挿入することができない。
よって、コインを不正に入手できない。
【0008】
ホッパがコインを投出している場合、コインが勢い良く投出口から投出されているので、器具を投出口へ挿入することは極めて困難である。
これにより、投出口は実質的に全期間塞がれているので器具を投出口へ挿入することができないので、不正は完全に防止される。
【0009】
本発明は、前記案内装置の一部であるカム溝が、ガイドボードに一対形成され、前記案内装置の他部である前記シャッタの一対のスライドピンが前記カム溝にスライド可能に位置し、前記カム溝はコイン通路に対し傾斜する傾斜部と平行する保持部を有することが好ましい。
この構成によれば、ガイドボードに形成した一対のカム溝とこれに挿入したスライドピンという簡単な構成のため、安価に製作できる。
【0010】
図1は、本発明の実施例の不正防止装置を装着したコインホッパの分解斜視図である。
図2は、本発明の実施例の不正防止装置を装着したベースと回転ディスクの平面図である。
図3は、本発明の実施例の不正防止装置のシャッタが開放位置にあるときの正面図である。
図4は、図3におけるX−X線断面図である。
図5は、本発明の実施例の不正防止装置のシャッタが閉鎖位置にあるときの正面図である。
【0011】
コインホッパ2は、大凡ベース4、モータ(図示せず)によって駆動されるコイン5の送出装置8およびコイン5をバラ積み状態で保留する保留ボウル10を備えている。
保留ボウル10は、ベース4の上面12に密着固定されている。
ベース4の上面12は傾斜しており、中央に円形凹部14が形成され、送出装置8である回転ディスク6が配置されている。
回転ディスク6には、等間隔にコインの通孔16が複数形成され、回転ディスク6の回転によって通孔16に落下したコインは、回転ディスク6下面の押出突起(図示せず)に押されつつ円形凹部14の底面と周面に案内されて回転ディスク6と共に移動する。
円形凹部14の一部周面に開口18が形成され、前記コイン5が回転ディスク6の側方へ押し出される。
【0012】
開口18に続いてベース4の左側面20まで凹溝22が形成されている。
凹溝22は、後述のようにコイン5が通過するので、コイン通路23を構成する。
固定軸24に回転自在の固定ローラ26が凹溝22における開口18の近くに配置されている。
凹溝22において、固定ローラ26と所定間隔離れて移動ローラ28が配置されている。
移動ローラ28は、ベース4の裏面に固定された軸30に揺動運動可能に支持されたレバー32に固定された移動軸34の先端部に回転自在に取り付けられている。
【0013】
レバー32はスプリング(図示せず)により図2において反時計方向に回転力を付与されているが、通常はストッパ(図示せず)により図2の位置に静止している。
このとき、固定ローラ26と移動ローラ28の間隔は、コイン5の直径よりも小さい。
また、コイン5が固定ローラ26と移動ローラ28との間に位置したとき、移動ローラ28は軸30を支点にベース4の弧状長孔36を図2において時計方向にピボット運動する。
このとき、レバー32の作用片38がベース4の裏面に固定されたセンサ40によって検知され、センサ40は検知信号を出力する。
【0014】
移動ローラ28、レバー32、作用片38およびセンサ40は、コイン5のカウントセンサ41を構成している。
凹溝22の上部にガイドプレート42が着脱可能に固定され、投出口44が形成される。
したがって、投出口44の直前は、断面スリット状のトンネル46である。
固定ローラ26はトンネル46に位置している。
【0015】
次に図3から図5を参照してシャッタ装置50の構造を説明する。
シャッタ装置50は、シャッタ52、シャッタ52の案内装置54及びシャッタ52の移動装置56を含んでいる。
まず、シャッタ52を説明する。
シャッタ52は板状であって、ベース4に対し平行方向に僅かに及び直交方向に移動可能である。
投出口44の直前のベース4に凹溝22を横断するスリット状の移動孔58が形成されている。
【0016】
この移動孔58にシャッタ52の先端60が挿入されている。
この状態において、シャッタ52は、図2に示すようにコイン通路23の全幅を横断するように位置する。
移動孔58に相対するガイドプレート42の裏面には僅かに窪ませた閉止溝62が形成してある。
これにより、シャッタ52の先端60は閉止溝62に突入することができる。
この状態を投出口44から見た場合、先端60は閉止溝62内に隠れるので、器具を先端60と閉止溝62の底との間に挿入することは極めて困難である。
【0017】
次に、案内装置54を説明する。
案内装置54は、シャッタ52が移動する際のガイド機能を有する。
案内装置54は、その一部としてのカム溝66、68および他部としてのスライドピン74、76を含んでいる。
ベース4に対し直交方向に伸びる断面矩形のガイドボード64が、ベース4の裏面から下方に突出している。
一対の同一形状のカム溝66、68がガイドボード64に形成されている。
カム溝66および68は同一形状であるので、カム溝66を代表して説明する。
【0018】
カム溝66は、コイン通路23に対し傾斜する傾斜部70と、コイン通路23に対し平行な保持部72を有し、それら傾斜部70と保持部72は、同一幅であって連続しており、アングル形状である。
スライドピン74および76は、カム溝66および68を貫通しており、スライド可能である。
スライドピン74および76は、同一形状であるため、スライドピン74を代表して説明する。
スライドピン74の基部はシャッタ52に固定され、スライドピン74の頭部78はピン部より大径である。
この頭部78とシャッタ52とでガイドボード64をサンドイッチし、シャッタ52がガイドボード64に沿ってその長手方向およびコイン通路23に対し直交方向に移動可能である。
したがって、スライドピン74,76をベース4に固定し、シャッタ52にカム溝66、67を形成することができる。
【0019】
次に移動装置56の構造を説明する。
ソレノイド80と、ソレノイド80のプランジャ82とシャッタ52を連結するリンク機構84を含んでいる。
プランジャ82は、ピン86とボディ88との間に配置したスプリング90によってボディ88から突出するよう力を受けている。
シャッタ52に一体にその下端から横方向に伸びた後、垂直に立ち上がる被動部92が形成されている。
ピン86に一端をピボット可能に支持されたリンク94の他端は、ピン96によって被動部92にピボット可能に支持されている。
【0020】
次に本実施例の作用を説明する。
ソレノイド80が励磁されない場合、プランジャ82はスプリング90によって突出されるので、ピン86、リンク94、ピン96および被動部92を介してシャッタ52は、ガイドボード64に対し図3の位置から図5の位置へ左方へ向かって押され、その長手方向へ移動する。
これによりスライドピン74、76は、傾斜部70によってガイドされ、ベース4に近づくよう移動する。
したがってシャッタ52は、コイン通路23を横断し、その先端60は閉止溝62の底部に接した状態で停止される。
【0021】
すなわち、投出口44はシャッタ52によって閉止される、よってこの位置がシャッタ52の閉鎖位置97である。
このとき、スライドピン74、76は、カム溝66、68の保持部72に位置する。
保持部72において、コイン通路23に対し平行な壁面99を有する。
したがって、無理にこじ開けようとしてシャッタ52がコイン通路23に対し下方へ力を受けた場合、スライドピン74、76は、その平行壁面99にほぼ直角に押しつけられるので、その壁面99で受け止められ、シャッタ52はその長手方向に移動しない。
結果として、シャッタ52は閉鎖位置97に保持される。
したがって、シャッタ52が器具によって無理に解放されることがない。
ソレノイド80の消磁は、コイン5の払出終了に連動して行われる。
すなわち、回転ディスク6のモータの作動終了に連動して行われる。
【0022】
ソレノイド80が励磁された場合、プランジャ82は引き込まれるので、スライドピン74,76は図5の位置から右方へ移動される。
これにより、スライドピン74,76は傾斜部70によって案内されてコイン通路23から離れる方向へ移動され、傾斜部70の下端によって停止される。
これによりシャッタ52は、ベース4に対し下方に移動し、図3および4に図示するように先端60は移動孔58内に引っ込み、コイン通路23から退出する。
この位置が、シャッタ52の開放位置98である。
このシャッタ52のコイン通路23からの退避動は、回転ディスク6によるコインの送り出しに関連して行われる。
すなわち、回転ディスク6を回転するモータの作動開始に先立って行われる。
【0023】
また、シャッタ52が移動されない場合の不具合を回避するため、シャッタ52がコイン通路23から退出したことをセンサによって検出し、その検出に基づいて回転ディスク6によるコイン5の送り出しを行うことが好ましい。
さらに、シャッタ52の閉鎖位置97への移動は、回転ディスク6の停止信号後のセンサ40からの検知信号が出力された後、ソレノイド80を消磁し、払い出されるべきコイン5がシャッタ52によって邪魔されないようにすることが好ましい。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の不正防止装置を装着したコインホッパの分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例の不正防止装置を装着したベースと回転ディスクの平面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例の不正防止装置のシャッタが開放位置にあるときの正面図である。
【図4】図4は、図3におけるX−X線断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施例の不正防止装置のシャッタが閉鎖位置にあるときの正面図である。
【0024】
【符号の説明】
8 送出装置
23 コイン通路
41 カウントセンサ
44 投出口
52 シャッタ
56 移動装置
64 ガイドボード
66、68 カム溝
70 傾斜部
72 保持部
74、76 スライドピン
97 閉鎖位置
98 開放位置
Claims (1)
- モータにより作動される送出装置(8)、前記送出装置を上面に配置しているベース(4)、前記ベース上面に前記送出装置(8)から投出口(44)へ通ずるように形成したコイン通路(23)に配置したカウントセンサ(41)、
前記投出口(44)の直前位置で前記ベース(4)に穿設したスリット状の移動孔(58)より前記コイン通路(23)に出没して、前記投出口(44)の閉鎖位置(97)と開放位置(98)とに移動可能とされたシャッタ(52)、
前記ベース(4)に対して直交して下方に突出形成された、前記シャッタを上下方向に誘導案内するためのガイドボード(64)、
前記ガイドボードに形成した一対のアングル状のカム溝(66、68)と前記シャッタ側に設けた一対のスライドピン(74、76)とが係合し、前記シャッタが前記ガイドボードに沿い上下に移動案内可能に連繋され、かつ前記シャッタの閉鎖状態を前記スライドピンがロックするように前記カム溝に設けた保持部(72、72)により成すようにしたシャッタの不正防止機構を有している前記シャッタの案内装置(54)、
前記シャッタを前記モータのオンオフに連動して前記閉鎖位置と前記開放位置に移動する移動装置(56)とを備え、
前記シャッタ(52)は略上向きコ字状に形成され、その前側で垂直に起立する板状体部は前記ガイドボード(64)に沿い上下に移動するシャッタ部となり、該シャッタ部と相対して後側で垂直に起立する板状体部は、前記ガイドボード(64)の背後に配置された前記移動装置(56)と作動連結される被動部(92)となることを特徴とするコインホッパ。
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