JP4329280B2 - 薄膜太陽電池の製造方法 - Google Patents
薄膜太陽電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4329280B2 JP4329280B2 JP2001179796A JP2001179796A JP4329280B2 JP 4329280 B2 JP4329280 B2 JP 4329280B2 JP 2001179796 A JP2001179796 A JP 2001179796A JP 2001179796 A JP2001179796 A JP 2001179796A JP 4329280 B2 JP4329280 B2 JP 4329280B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- punch
- substrate
- electrode layer
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜太陽電池の製造方法、特に、基板に複数個の所定の貫通孔を形成するための薄膜基板貫通孔加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の薄膜太陽電池はガラス基板を用いていたが、軽量化、施工性、量産性においてプラスチックフィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究開発が進められている。さらに、フレキシブルな金属材料に絶縁被覆したフィルム基板を用いたものも開発されている。このフレキシブル性を生かし、ロールツーロール方式やステッピングロール方式の製造方法により大量生産が可能となった。
【0003】
上記の薄膜太陽電池は、フレキシブルな電気絶縁性フィルム基板上に第1電極(以下、下電極ともいう)、薄膜半導体層からなる光電変換層および第2電極(以下、透明電極ともいう)が積層されてなる光電変換素子(またはセル)が複数形成されている。ある光電変換素子の第1電極と隣接する光電変換素子の第2電極を電気的に接続することを繰り返すことにより、最初の光電変換素子の第1電極と最後の光電変換素子の第2電極とに必要な電圧を出力させることができる。例えば、インバータにより交流化し商用電力源として交流100Vを得るためには、薄膜太陽電池の出力電圧は100V以上が望ましく、実際には数10個以上の素子が直列接続される。
【0004】
このような光電変換素子とその直列接続は、電極層と光電変換層の成膜と各層のパターニングおよびそれらの組み合わせ手順により形成される。上記太陽電池の構成および製造方法の一例として、本願出願人により、いわゆるSCAF(Series Connection through Apertures on Film )型の薄膜太陽電池が提案されており、例えば特開平10−233517号公報や特願平11−19306号に記載されている。
【0005】
図12は、上記特開平10−233517号公報に記載された薄膜太陽電池の一例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)における線ABCDおよびBQCに沿っての断面図であり、(c)は(a)におけるEE断面図を示す。
【0006】
電気絶縁性でフレキシブルな樹脂からなる長尺のフィルム基板上に、順次、第1電極層、光電変換層、第2電極層が積層され、フィルム基板の反対側(裏面)には第3電極層、第4電極層が積層され、裏面電極が形成されている。光電変換層は例えばアモルファスシリコンのPin接合である。フィルム基板用材料としては、ポリイミドのフィルム、例えば厚さ50μmのフィルムが用いられている。
【0007】
フィルムの材質としては、他に、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはアラミド系のフィルムなどを用いることができる。
【0008】
次に、製造工程の概要につき以下に説明する。
【0009】
先ず、フィルム基板にパンチを用いて、例えば直径約1mmの接続孔h1を開け、基板の片側(表側とする)に第1電極層として、スパッタにより銀を、例えば100nmの厚さに成膜し、これと反対の面(裏側とする)には、第3電極層として、同じく銀電極を成膜する。接続孔h1の内壁で第1電極層と第3電極層とは重なり、導通する。
【0010】
電極層としては、銀(Ag)以外に、Al,Cu,Ti等の金属をスパッタまたは電子ビーム蒸着等により製膜しても良く、金属酸化膜と金属の多層膜を電極層としても良い。成膜後、表側では、第1電極層を所定の形状にレーザ加工して、下電極l1〜l6をパターニングする。下電極l1〜l6の隣接部は一本の分離線g2を、二列の直列接続の光電変換素子間および周縁導電部fとの分離のためには二本の分離線g2を形成し、下電極l1〜l6は分離線により囲まれるようにする。再度パンチを用いて、集電孔h2を開けた後、表側に、光電変換層Pとしてa-Si層をプラズマCVDにより成膜する。マスクを用いて幅W2の成膜とし、レーザ加工により二列素子の間だけに第1電極層と同じ分離線を形成する。なお、前記幅W2は、接続孔h1にまたがってもよい。
【0011】
さらに第2電極層として表側に透明電極層(ITO層)を成膜する。但し、二つの素子列の間とこれに平行な基板の両側端部にはマスクを掛け接続孔h1には成膜しないようにし、素子部のみに成膜する。透明電極層としては、ITO(インシ゛ウムスス゛オキサイト゛)以外に、SnO2、ZnOなどの酸化物導電層を用いることができる。
【0012】
次いで裏面全面に第4電極層として金属膜などの低抵抗導電膜からなる層を成膜する。第4電極の成膜により、集電孔h2の内壁で第2電極と第4電極とが重なり、導通する。表側では、レーザ加工により下電極と同じパターンの分離線を入れ、個別の第2電極u1〜u6を形成し、裏側では第3電極と第4電極とを同時にレーザ加工し、接続電極e12〜e56、および電力取り出し電極o1,o2を個別化し、基板の周縁部では表側の分離線g3と重なるように分離線g2を形成し、隣接電極間には一本の分離線を形成する。
【0013】
全ての薄膜太陽電池素子を一括して囲う周縁、および二列の直列接続太陽電池素子の隣接する境界には(周縁導電部fの内側)分離線g3がある。分離線g3の中にはどの層も無い。裏側では、全ての電極を一括して囲う周縁、および二列の直列接続電極の隣接する境界には(周縁導電部fの内側)分離線g2がある。分離線g2の中にはどの層も無い。
【0014】
こうして、電力取り出し電極o1−集電孔h2−上電極u1、光電変換層、下電極l1−接続孔h1−接続電極e12−上電極u2、光電変換層、下電極l2−接続電極e23−・・・−上電極u6、光電変換層、下電極l6−接続孔h1−電力取出し電極o2の順の光電変換素子の直列接続が完成する。
【0015】
なお、第3電極層と第4電極層は電気的には同一の電位であるので、以下の説明においては説明の便宜上、併せて一層の接続電極層として扱うこともある。
【0016】
図13は、構造の理解の容易化のために、薄膜太陽電池の構成を簡略化して斜視図で示したものである。図13において、基板61の表面に形成した単位光電変換素子62および基板61の裏面に形成した接続電極層63は、それぞれ複数の単位ユニットに完全に分離され、それぞれの分離位置をずらして形成されている。このため、素子62のアモルファス半導体部分である光電変換層65で発生した電流は、まず透明電極層66に集められ、次に該透明電極層領域に形成された集電孔67(h2)を介して背面の接続電極層63に通じ、さらに該接続電極層領域で素子の透明電極層領域の外側に形成された直列接続用の接続孔68(h1)を介して上記素子と隣り合う素子の透明電極層領域の外側に延びている下電極層64に達し、両素子の直列接続が行われている。
【0017】
上記薄膜太陽電池の簡略化した製造工程を図14(a)から(g)に示す。プラスチックフィルム71を基板として(工程(a))、これに接続孔78を形成し(工程(b))、基板の両面に第1電極層(下電極)74および第3電極層(接続電極の一部)73を形成(工程(c))した後、接続孔78と所定の距離離れた位置に集電孔77を形成する(工程(D))。工程(c)と工程(D)との間に、第1電極層(下電極)74を所定の形状にレーザ加工して、下電極をパターニングする工程があるが、ここではこの工程の図を省略している。
【0018】
次に、第1電極層74の上に、光電変換層となる半導体層75および第2電極層である透明電極層76を順次形成するとともに(工程(e)および工程(f))、第3電極層73の上に第4電極層(接続電極層)79を形成する(工程(g))。この後、レーザビームを用いて、基板71の両側の薄膜を分離加工して図4に示すような直列接続構造を形成する。
【0019】
なお、図14においては、集電孔h2内における透明電極層76と第4電極層79との接続をそれぞれの層を重ねて2層で図示しているが、前記図12においては、電気的に一層として扱い、1層で図示している。
【0020】
前記薄膜太陽電池の製造工程において、接続孔78を形成する工程(b)および集電孔77を形成する工程(D)は、従来、パンチを用いる打抜き加工またはレーザー光などのエネルギービームを用いるレーザー加工によっていた。しかし、レーザー加工においてはYAGレーザーなどの赤外レーザーの場合は、熱加工であるため、熱により凹凸が孔の内面と周辺に形成され、電極層が分離してしまうことがあった。一方、エキシマレーザーなど短波長レーザーの場合は、凹凸の形成されない加工が可能ではあるが、量産性に劣り、運転コストが高いことなどから適用が困難であった。
【0021】
ポンチとダイとからなる金型を用いて加工する、いわゆるパンチを用いた打抜き加工に関して、本件出願人は、量産性に富む連続開孔加工装置を提案した(特開平8−139352号公報参照)。図15は、前記公報に記載された薄膜太陽電池の製造装置における開孔装置の断面模式図であり、基板搬送手段と貫通孔加工手段と加工位置検出孔加工手段とを備える。巻出しロールR1から送り出された基板1aは、順次、加工位置検出用の孔開孔部P30、集電孔開孔部P20、および接続孔開孔部P10により、所定位置に所定数の加工位置検出孔、集電孔および接続孔が開けられ、洗浄装置で洗浄された後、巻取りロールR2に巻き取られる。各種の孔位置に対応して、加工位置検出用の孔を基準として、基板1aの搬送方向および搬送距離が制御される。
【0022】
図16は従来の開孔装置の開孔部の拡大模式図である。開孔部は断面が基板の孔形状のポンチPとポンチPと同じ断面形状の開孔部を有するストリッパープレートPsと同じ開口部を有するダイDとからなる。ダイDとポンチPとは所定のクリアランスCを有するように構成されている。ダイDとストリッパープレートPsとの間に搬送され停止した基板1aは、ストリッパープレートPsにより押さえられ、この状態でポンチPが基板1aを打抜き(貫通し)、基板1aに孔が開けられる。
【0023】
次に、前記SCAF型薄膜太陽電池における各種の基板貫通孔の配置の一例等について、以下に述べる。
【0024】
図17は基板の位置検出用孔と接続孔の配置の一例を示す平面図である。基板1aには位置検出孔h3,接続孔h1の順に開孔される。位置検出孔h3は太陽電池の所定のユニットパターンの長さ間隔に開けられ、以降の搬送の位置決めに用いられる。
【0025】
先ず、位置検出孔h3を開け、以降基板1aを所定の距離づつ搬送して停止し、フィルムの幅方向に1回のポンチ操作で複数個の接続孔h1の列を形成する。これを所定の回数繰り返した後、位置検出孔h3を開ける。この位置検出用孔h3の距離を1基本パターンの長さとし、この繰り返しにより長尺の基板1aに多数の基本パターンを形成することができる。
【0026】
図18は、この例においてさらに集電孔が開けられた基板の平面図である。集電孔列の間隔は、例えば5mmとするが、この間隔は太陽電池パターンにより任意の値とすることができる。なお、この場合の孔形状は必ずしも円である必要はなく、例えば太陽電池特性を向上させる為には集電孔h2の面積はできるだけ小さく、しかも周辺の長さができる限り長くなる形状が良い。また、この例においては、1動作で基板搬送方向に1ラインの孔形成を行っているが、複数ラインを同時に孔開けして、その量産性を向上させることができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の薄膜太陽電池の各種の貫通孔を、前記のようにポンチを用いて打抜き加工する方法においては、下記のような問題があった。
【0028】
上記ポンチによる開孔の場合には、加工面側のフィルム基板面が、ポンチに引きずられてだれてしまい、裏面側には大きなバリが発生してしまう問題があった。その結果、図14において基板71上に形成された第1電極層74に円周上の亀裂が生じてしまう。そのため、光電変換層75が第1電極層74に生じた亀裂を覆いきれずに、第1電極層74と第3電極層76とが接触してしまい太陽電池の曲線因子が低下し、結果として変換効率を低下させてしまう問題があった。
【0029】
一般的にポンチ加工において、上記のような表面側のダレおよび裏面側のバリを低減する為には、ポンチPとダイDのクリアランスCを極力小さくして加工すれば良いといわれている、しかし、ポンチPとダイDのクリアランスCを小さくしていくと、金型の製造コストが上がるばかりか、クリアランスの小さいポンチとダイを製造すること自体、技術的に困難となる状況にあった。
【0030】
また、前記のような開孔法を採用すると、孔の形状に切断面が形成されるのみで、切り抜き部分(加工残渣)が依然として基板の貫通孔に近い場所に残る問題がある。このような加工残渣をそのまま放置しておくと、適切なクリーンレベルを要する製膜装置等における製膜の際に支障を来す恐れがある。
【0031】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、この発明の課題は、接続孔や集電孔の加工方法を改善して、第1電極層に亀裂を発生させることなく精度の良い孔加工が可能な薄膜太陽電池の製造方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、この発明によれば、電気絶縁性を有するフィルム基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層は互いに位置をずらして単位部分に分離してなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して,前記表面上の互いに分離された隣合う単位光電変換部分を電気的に直列に接続してなる薄膜太陽電池の製造方法であって、前記接続孔および集電孔を、ポンチとダイとからなる金型を用いて加工する製造方法において、前記ポンチはその先端外径部に円形状の刃を有するものとし、前記ダイは前記基板の裏面に当接し、かつ少なくともポンチの外径より大きな外径を有する円筒状もしくは中空円筒状のダイとし、さらに、前記ポンチの外周と小隙間を有しかつポンチの軸と同心状に前記基板の表面に当接する中空円筒部材を設け、この中空円筒部材と前記円筒状もしくは中空円筒状のダイとにより基板を固定して前記加工を行なうこととする(請求項1の発明)。
【0033】
前記方法により、ポンチに引きずられて第1電極層周辺に亀裂が生じる問題が解消し、精度の良い孔加工が可能となる。
【0034】
また、前記発明によれば、精度の良い孔加工に関わり、ポンチの引き込み力に伴う孔精度の低下を抑制することのみならず、基板に生じたしわに伴う孔の位置ずれ精度の低下を抑制し、孔の位置制度を向上することができる。
【0035】
さらに、前記発明によれば、基板のポンチ近傍を基板両面から、局部的に固定できるので、基板のしわの影響を受けることなく、孔の位置精度が向上する。
【0036】
なお、中空円筒部材と前記円筒状もしくは中空円筒状のダイとにより基板を固定する際、基板を押す圧力が強すぎると、開孔部周辺に応力がかかり、基板および基板に形成された薄膜にダメージを発生させる原因となるので、この弊害が生じないような圧力制御が必要となる。また、2つの筒状部材における基板接触部の肉厚が薄いと押え込む役割の筒の先端がポンチの刃のような役割を果たしてしまい、良好な孔形成に対して不都合である。従って筒状部材の先端部分の厚さは、前記圧力とも関連して適度な厚さが必要である。このような製造方法によれば、原理的に平板状のダイが不要となり、加工装置の簡略化が図れる。
【0037】
前記加工を連続して行なった場合、繰り返し加工により、ダイの材料硬度がポンチの材料硬度と同等以上の場合には、ポンチの機械的劣化が著しくなる。これを回避するためには、下記のようにすることが好ましい。即ち、前記ダイの材料硬度は、ポンチの材料硬度より小とする。また、前記基板とダイとの間に、前記ポンチおよびダイの材料硬度より小なる中間保護板を挿入して加工する。
【0038】
また、ポンチの機械的耐久性向上の観点から、前記請求項1に記載の製造方法において、前記ダイが円筒状のダイの場合に、前記ダイは、ダイ上のポンチの刃と対応する部位に、加工時に前記ポンチの円形状の刃の部分がダイと接触することを防止するための凹溝を設けてなるものとする(請求項2の発明)。
【0039】
例えば、ポンチの刃形状と同様の凹溝をダイ上に形成し、孔加工時に、ポンチはダイに接触するまで打ち下ろさず、フィルム基板面の裏面側の位置まで打ち下ろすことにより、ポンチの機械的耐久性を著しく伸ばすことが可能となり、量産性が高い製造方法を提供できる。
【0040】
さらに、フィルム基板がポンチに引きずられて亀裂が発生することを回避する観点から、下記請求項3の発明が好適である。即ち、請求項1に記載の製造方法において、前記ダイが中空円筒状のダイの場合に、前記ダイの中空円筒部に前記ポンチと対向する第2のポンチを設け、2個のポンチで基板の表面および裏面の両側から加工する。この場合、2個のポンチの接触に伴う機械的劣化により、ポンチを比較的早期に交換する必要があるが、基板のだれの問題がない良好な孔を形成できる。
【0041】
また、前述の加工残渣の基板からの安全な分離除去を行なう観点から、下記の製造方法とするのが好ましく、参考までに種々の好ましい製造方法について述べる。即ち、電気絶縁性を有するフィルム基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層は互いに位置をずらして単位部分に分離してなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して,前記表面上の互いに分離された隣合う単位光電変換部分を電気的に直列に接続してなる薄膜太陽電池の製造方法であって、前記接続孔および集電孔を、ポンチとダイとからなる金型を用いて加工する製造方法において、前記加工後の基板に粘着シートをロール搬送して接触させ、粘着シートに加工残渣を接着して基板から分離除去する。
【0042】
また、前記製造方法において、前記粘着シートによる加工残渣の除去方法に代えて、前記ポンチの中央部に圧縮ガスの排出口を設け、この圧縮ガスのブローにより、加工残渣を基板から分離除去する。さらに、前記製造方法において、前記粘着シートによる加工残渣の除去方法に代えて、前記ポンチの中央部に空気の吸引口を設け、この空気の吸引により、加工残渣を基板から分離除去する。
【0043】
また、前記粘着シートによる加工残渣の除去方法に代えて、前記ポンチの中央部に可動性の棒状部材を設け、この棒状部材を加工残渣に向けて突出し加工残渣を押圧することにより、加工残渣を基板から分離除去する。さらにまた、前記粘着シートによる加工残渣の除去方法に代えて、前記ポンチの中央部に可動性の針状部材を設け、この針状部材を加工残渣に向けて突出させて加工残渣を突き刺した後、前記ポンチ内に収納して加工残渣を基板から分離除去する。
【0044】
【発明の実施の形態】
図面に基づき、本発明の実施の形態について、図4〜6に基づいて以下に述べる。
【0045】
また、前述の参考までに述べた種々の好ましい製造方法についても、参考例として、図1〜3ならびに図7〜11に基づいて、以下に述べる。
【0046】
図1ないし図6は、この発明の貫通孔加工方法のそれぞれ異なる参考例および実施例に関わる開孔部の拡大模式図である。前述の従来の方法と異なる点を中心に、以下に述べる。なお、下記参考例および実施例において、フィルム基板としては、膜厚0.05mmのポリイミドフィルムを用いたが、PEN,PES,PETまたはアラミドなどの絶縁性プラスチックフィルムを用いることもできる。また、貫通孔の配置は、前述の図18に示したものと同等である。
【0047】
図1に示す参考例は、平板状のダイD2とストリッパープレートPsとの間に、基板1aを挟んで押圧し、ポンチP1により、加工を行なう方法を示す。図1において、ポンチP1の機械的寿命の増強の為、ポンチP1には超硬、ダイD2にはハイス鋼を使用し焼き入れ条件をHRC55としたものを用いた。使用材質はこれに限定されるものではなく、例えばポンチP1をハイス鋼で焼き入れ条件をHRC65とし、ダイD2側の焼き入れ条件をポンチP1側の条件よりも弱くするなど、ポンチP1の硬度をダイD2の硬度よりも高くしておけば良い。
【0048】
図2は、基板1aとダイD2との間に、ゴム等のポンチP1より硬度の低い材料からなる中間保護板G1を挿入する参考例を示す。この場合も、挿入する材料G1がポンチP1の硬度よりも低ければ良く、材質は限定されない。
【0049】
図3は、異なる参考例を示し、ダイD2にポンチの刃形状と同様の凹溝Doを設けた参考例を示す。この場合、孔加工時に、ポンチP1はダイに接触するまで打ち下ろさず、基板1aの裏面側の位置まで打ち下ろすことにより、ポンチの機械的耐久性を著しく向上できる。
【0050】
前記参考例によって製造された薄膜太陽電池についてその特性を測定したところ、いずれも前述の亀裂に起因する極性因子の低下はみられず、良好な孔を形成することができることが確認された。
【0051】
図4は、請求項1の発明に関わる実施例を示し、中空円筒状のダイW2とポンチの外周部に設けた中空円筒部材W1とを備え、このダイW2と中空円筒部材W1とにより、基板1aは局部的に固定されて孔加工が行なわれる。
【0052】
図5は、ダイW2を円筒状とし、ダイW2にポンチの刃形状と同様の凹溝Woを設けた実施例を示す。前記図4および図5に示す実施例において、ポンチとダイの材質は、前述の実施例と同様に、ダイ側の硬度をポンチ側に比べて小とするのが好ましい。
【0053】
図6は、請求項3の発明に関わる実施例を示し、基板を挟んで2個のポンチP1およびP2を備える実施例を示す。前記図4ないし図6の実施例によれば、基板1aは局部的に固定されて孔加工が行なわれるので、前述のように孔の位置精度が向上する。
【0054】
次に、図7ないし図11に、この発明の貫通孔加工における加工残渣の分離除去方法のそれぞれ異なる参考例に関わる概念的模式図を示す。
【0055】
図7は、参考例の概念的模式図を示す。図7において、Q1は、従来の技術の項において述べた一連の孔加工プロセス装置を概念的に示し、Rnは、粘着シートを巻回したロールを概念的に示す。複数個の孔がQ1において形成された後に、Rnに巻回された粘着シートnをロール搬送して、図示しない基板と接触させ、基板と粘着シートとを再度分離する際に、基板上に付着している加工残渣を粘着シートに接着して基板から分離除去する。加工残渣は、基板の裏面側上面に主に付着するが、必要に応じ、粘着シートは基板の両側に接触させて、基板上に付着した加工残渣を選択的に除去する。
【0056】
図8は、異なる参考例の概念的模式図を示す。図8に示すように、ポンチP1内部を空洞にし、エアガン等圧縮ガスが噴出できるような手段C1と圧縮ガスの排出口A1とを設け、この排出口A1から圧縮ガスをブローすることにより、加工残渣F1を吹き飛ばし、基板1aから分離除去できる。
【0057】
図9は、さらに異なる参考例の概念的模式図を示す。図9において、C2は空気吸引手段を示し、A2は空気の吸引口を示す。この場合には、空気の吸引口A2から加工残渣F1を吸引して分離除去する。なお、フィルム基板は、薄くかつ可撓性があるので、空気の吸引口A2から吸い込み、ポンチの外部に、空気の吸引力により排出することができる。
【0058】
図10および図11は、それぞれさらに異なる参考例の概念的模式図を示し、各図におけるB1およびB2は、それぞれ可動性の棒状部材および針状部材を示す。加工残渣F1は、前述のように棒状部材および針状部材により分離除去できる。
【0059】
【発明の効果】
この発明によれば前述のように、SCAF型薄膜太陽電池の接続孔および集電孔を、ポンチとダイとからなる金型を用いて加工する製造方法において、前記ポンチはその先端外径部に円形状の刃を有するものとし、前記ダイは前記基板の裏面に当接し、かつ少なくともポンチの外径より大きな外径を有する円筒状もしくは中空円筒状のダイとし、さらに、前記ポンチの外周と小隙間を有しかつポンチの軸と同心状に前記基板の表面に当接する中空円筒部材を設け、この中空円筒部材と前記円筒状もしくは中空円筒状のダイとにより基板を固定して前記加工を行なうことにより、ポンチに引きずられて第1電極層周辺に亀裂が生じる問題が解消し、精度の良い孔加工が可能となる。
【0060】
また、基板のポンチ近傍を基板両面から、局部的に固定でき、基板のしわの影響を受けることなく、孔の位置精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例に関わる開孔部の拡大模式図
【図2】 この発明の異なる参考例に関わる開孔部の拡大模式図
【図3】 この発明の異なる参考例に関わる開孔部の拡大模式図
【図4】 この発明の実施例に関わる開孔部の拡大模式図
【図5】 この発明の異なる実施例に関わる開孔部の拡大模式図
【図6】 この発明の異なる実施例に関わる開孔部の拡大模式図
【図7】 この発明の異なる参考例の概念的模式図
【図8】 この発明の異なる参考例の概念的模式図
【図9】 この発明の異なる参考例の概念的模式図
【図10】 この発明の異なる参考例の概念的模式図
【図11】 この発明の異なる参考例の概念的模式図
【図12】 薄膜太陽電池の構成の一例を示す図
【図13】 薄膜太陽電池の概略構成を示す斜視図
【図14】 従来の薄膜太陽電池の製造工程の概略を示す図
【図15】 従来の薄膜太陽電池の開孔装置の断面模式図
【図16】 従来の開孔装置の開孔部の拡大模式図
【図17】 基板の位置検出用孔と接続孔の配置を示す平面図
【図18】 図17に対し、さらに集電孔が開けられた基板の平面図
【符号の説明】
1a:基板、A1:圧縮ガスの排出口、A2:空気の吸引口、B1:棒状部材、B2:針状部材、F1:加工残渣、G1:中間保護板、D2:ダイ、Do,Wo:凹溝、n:粘着シート、P1,P2:ポンチ、Ps:ストリッパープレート、W1:中空円筒部材、W2:円筒状もしくは中空円筒状のダイ。
Claims (3)
- 電気絶縁性を有するフィルム基板の表面に下電極層としての第1電極層,光電変換層,透明電極層(第2電極層)を順次積層してなる光電変換部と、前記基板の裏面に形成した接続電極層としての第3電極層および第4電極層とを備え、前記光電変換部および接続電極層は互いに位置をずらして単位部分に分離してなり、前記透明電極層形成領域外に形成した電気的直列接続用の接続孔および前記透明電極層形成領域内に形成した集電孔を介して,前記表面上の互いに分離された隣合う単位光電変換部分を電気的に直列に接続してなる薄膜太陽電池の製造方法であって、前記接続孔および集電孔を、ポンチとダイとからなる金型を用いて加工する製造方法において、前記ポンチはその先端外径部に円形状の刃を有するものとし、前記ダイは前記基板の裏面に当接し、かつ少なくともポンチの外径より大きな外径を有する円筒状もしくは中空円筒状のダイとし、さらに、前記ポンチの外周と小隙間を有しかつポンチの軸と同心状に前記基板の表面に当接する中空円筒部材を設け、この中空円筒部材と前記円筒状もしくは中空円筒状のダイとにより基板を固定して前記加工を行なうことを特徴とする薄膜太陽電池の製造方法。
- 請求項1に記載の製造方法において、前記ダイが円筒状のダイの場合に、前記ダイは、ダイ上のポンチの刃と対応する部位に、加工時に前記ポンチの円形状の刃の部分がダイと接触することを防止するための凹溝を設けてなることを特徴とする薄膜太陽電池の製造方法。
- 請求項1に記載の製造方法において、前記ダイが中空円筒状のダイの場合に、前記ダイの中空円筒部に前記ポンチと対向する第2のポンチを設け、2個のポンチで基板の表面および裏面の両側から加工することを特徴とする薄膜太陽電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001179796A JP4329280B2 (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 薄膜太陽電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001179796A JP4329280B2 (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 薄膜太陽電池の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002373994A JP2002373994A (ja) | 2002-12-26 |
| JP4329280B2 true JP4329280B2 (ja) | 2009-09-09 |
Family
ID=19020313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001179796A Expired - Fee Related JP4329280B2 (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | 薄膜太陽電池の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4329280B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4862333B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2012-01-25 | リコープリンティングシステムズ株式会社 | 薄膜形成装置および薄膜形成方法 |
-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001179796A patent/JP4329280B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002373994A (ja) | 2002-12-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101904014B (zh) | 薄膜型太阳能电池及其制造方法 | |
| JP5409837B2 (ja) | 薄膜光電変換モジュールの解析方法 | |
| JP5879754B2 (ja) | 回路基板の製造方法 | |
| JP4329280B2 (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JP2831280B2 (ja) | レーザ加工装置 | |
| JP2005183501A (ja) | 薄膜基板貫通孔加工方法と装置ならびに同貫通孔加工方法を用いた薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JP4006163B2 (ja) | タッチパネル | |
| JP2003110122A (ja) | 集積型光起電力装置の不良検出方法及び修復方法 | |
| JP2002151720A (ja) | 薄膜太陽電池 | |
| JPH0535582B2 (ja) | ||
| JP2001177136A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法ならびに粉体噴射法による薄膜基板貫通孔加工装置およびパターニング装置 | |
| JP2002126659A (ja) | 薄膜パターン形成方法とその装置 | |
| JP2001298203A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JP4461625B2 (ja) | 太陽電池セル特性の連続自動測定方法および装置 | |
| JP2000340816A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法及び薄膜基板貫通孔加工装置 | |
| JP4075254B2 (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JP2003303981A (ja) | 集積型太陽電池の製造方法およびパターニング装置 | |
| JP3687198B2 (ja) | 薄膜半導体装置の製造方法 | |
| JP3564928B2 (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JPH08139352A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
| JP3565046B2 (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法および製造装置 | |
| JP2001156312A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法及び薄膜基板貫通孔加工方法 | |
| JP4379557B2 (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法および製造装置 | |
| JP4517768B2 (ja) | 異物除去装置 | |
| JP5403402B2 (ja) | レーザ加工残渣の除去装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060914 |
|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20081016 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20081016 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20081016 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081118 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090115 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090313 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090526 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090608 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626 Year of fee payment: 4 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |