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JP4329831B2 - アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents
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JP4329831B2 - アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、プリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、2次元的に光を走査する光スキャナが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の光スキャナは、ハウジングと、磁石付きミラーと、磁石付きミラーをハウジングに対して遥動可能とするように、磁石付きミラーをハウジングに支持する超弾性合金ワイヤと、磁石付きミラーを振動させるために交番電圧を発生するコイルとで構成されている。
しかし、このような光スキャナにあっては、磁石付きミラーは、超弾性合金ワイヤに接着剤を介して接合(固定)されている。そのため、光スキャナ製造の際、超弾性合金ワイヤの所定の位置に磁石つきミラーを固定することが難しい。つまり、特許文献1の光スキャナは、所望の振動特性を発揮することが難しい。
特開平9−243942号公報
本発明の目的は、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられた可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石を固定することができ、かつ、可動板と永久磁石との接触を防止する空間を形成することができる。そのため、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記駆動部材と前記永久磁石との間に設けられたスペーサ部を有していることが好ましい。
これにより、可動板と永久磁石との接触を防止する空間を簡単に形成することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記永久磁石は、その長手方向での両端部が前記駆動部材に固定されており、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記永久磁石の長手方向の両端部の固定位置を決定するように設けられていることが好ましい。
前記永久磁石は、その長手方向での両端部が前記駆動部材に固定されており、前記位置決め部は、前記永久磁石の長手方向の両端部の固定位置を決定するように1対設けられていることが好ましい。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石を設けることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記1対の位置決め部は、前記永久磁石の長手方向にて、前記永久磁石を介して互いに対向するように、かつ、互いの離間距離が前記永久磁石の長さとほぼ等しくなるように形成されていることが好ましい。
これにより、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置が、所定の位置に対して前記永久磁石の長手方向にずれてしまうことを防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記永久磁石の幅方向にて、前記永久磁石を介して互いに対向するように形成された1対の対向部を備え、該1対の対向部同士の離間距離は、前記永久磁石の幅方向の長さとほぼ等しいことが好ましい。
これにより、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置が、所定の位置に対して前記永久磁石の幅方向にずれてしまうことを防止することができる。
本発明のアクチュエータは、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられた可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記軟磁性体を固定することができる。そのため、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動部材は、SOI基板の一方のSi層から形成され、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記SOI基板のSiO 層および他方のSi層のうちの、少なくともSiO 層から形成されていることが好ましい。
これにより、前記位置決め部と前記駆動部材とを一体形成することができ、前記駆動部材上の所定の位置に前記位置決め部を正確に形成することができる。その結果、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石(前記軟磁性体)を極めて正確に固定することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記電圧印加手段は、周期的に変化し、その周波数が互いに異なる第1の電圧と第2の電圧とを発生させる電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動板を前記第1の電圧の周波数で前記X軸まわりに回動させつつ、前記第2の電圧の周波数で前記Y軸まわりに回動させるように構成されていることが好ましい。
これにより、前記可動板を前記X軸まわりに前記第1の電圧の周波数で回動させつつ、前記Y軸まわりに前記第2の電圧の周波数で回動させることができる。つまり、アクチュエータは、第1の電圧および第2の電圧をそれぞれ所定の値に設定することで、簡単に、所望の振動特性を発揮することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記第2の電圧の周波数が前記第2の振動系の共振周波数と等しく、前記第1の電圧の周波数が前記第1の振動系の共振周波数と異なっていることが好ましい。
これにより、極めて円滑にかつ正確に、前記可動板を前記X軸まわりに前記第1の電圧の周波数で回動させつつ、前記Y軸まわりに前記第2の電圧の周波数で回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記可動板は、光反射性を有する光反射部を備えていることが好ましい。
これにより、アクチュエータを加速度センサ、角速度センサなどのMEMS応用センサや、光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに用いることができる。
本発明の光スキャナは、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成されていることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石を固定することができる。そのため、所望の走査特性を発揮することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石を固定することができる。そのため、所望の走査特性を発揮することのできる光スキャナを備えた画像形成装置を提供することができる。また、1つの光スキャナで光を2次元的に走査することができるため、画像形成装置の小型化を図ることができる。
本発明の光スキャナは、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成されていることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記軟磁性体を固定することができる。そのため、所望の走査特性を発揮することのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする。
これにより、正確に、前記駆動部材上の所定の位置に前記永久磁石を固定することができる。そのため、所望の走査特性を発揮することのできる光スキャナを備えた画像形成装置を提供することができる。また、1つの光スキャナで光を2次元的に走査することができるため、画像形成装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの好適な実施形態を示す上面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図、図4は、図1に示すアクチュエータが備える駆動手段を示すブロック図、図5は、図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1および図2に示すように、アクチュエータ1は、第1の振動系21と第2の振動系22とを備える基体2と、基体2を支持する支持基板3と、支持基板3を介して基体2と対向する対向基板5と、永久磁石61とコイル62と電圧印加手段63とで構成された駆動手段6と、永久磁石61の固定位置を定める位置決め部71、72とを備えている。
図1に示すように、基体2は、枠状の支持部23と、支持部23に支持された第1の振動系21と、第1の振動系21に支持された第2の振動系22とを備えている。
第1の振動系21は、支持部23の内側に設けられた枠状の駆動部材211と、駆動部材211を支持部23に両持ち支持する1対の第1の軸部材212、213とで構成されている。また、第2の振動系22は、駆動部材211の内側に設けられた可動板221と、可動板221を駆動部材211に両持ち支持する1対の第2の軸部材222、223とで構成されている。
駆動部材211は、図1の平面視(すなわち、可動板221の平面視)にて、円環状をなしている。ただし、駆動部材211の形状は、枠状をなしていれば、特に限定されず、例えば、図1の平面視にて、四角環状をなしていてもよい。駆動部材211の下面には、長手形状をなす永久磁石61が固定(固着)されている。この永久磁石61は、駆動部材211の下面に形成された1対の位置決め部71、72によって定められた固定位置に正確に固定されている。このような駆動部材211は、1対の第1の軸部材212、213によって支持部23に両持ち支持されている。
第1の軸部材212、213のそれぞれは、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第1の軸部材212、213のそれぞれは、駆動部材211を支持部23に対して回動可能とするように、駆動部材211と支持部23とを連結している。このような、第1の軸部材212、213は、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸X」という)を中心として、駆動部材211が支持部23に対して回動するように構成されている。
駆動部材211の内側に形成された可動板221は、図1の平面視にて、円形状をなしている。だたし、可動板221の形状は、駆動部材211の内側に形成することができれば特に限定されず、例えば、図1の平面視にて、楕円形状をなしていてもよいし、四角形状をなしていてもよい。可動板221の上面には、光反射性を有する光反射部221aが形成されている。このような可動板221は、1対の第2の軸部材222、223によって、駆動部材211に両持ち支持されている。
第2の軸部材222、223のそれぞれは、長手形状をなしており、弾性変形可能である。第2の軸部材222、223のそれぞれは、可動板221を駆動部材211に対して回動可能とするように、可動板221と駆動部材211とを連結している。このような第2の軸部材222、223は、互いに同軸的に設けられており、この軸(以下、「回動中心軸Y」という)を中心として、可動板221が駆動部材211に対して回動するように構成されている。
図1に示すように、回動中心軸Xと回動中心軸Yとは、互いに直交する軸である。すなわち、回動中心軸Xと回動中心軸Yとのなす角は、90度である。また、駆動部材211および可動板221のそれぞれの中心は、図1の平面視にて、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yの交点上に位置している。なお、以下、説明の便宜上、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yの交点を「交点G」ともいう。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、可動板221と、第2の軸部材222、223と、駆動部材211と、第1の軸部材212、213と、支持部23とが一体的に形成されている。シリコンを主材料とすることで、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、可動板221と、第2の軸部材222、223と、駆動部材211と、第1の軸部材212、213と、支持部23とを形成したものであってもよい。その際、可動板221と、第2の軸部材222、223と、駆動部材211と、第1の軸部材212、213と、支持部23とが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
図2に示すように、以上のような基体2は、支持基板3と接合している。このような支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。支持基板3は、可動板221の平面視にて、支持部23とほぼ同一形状をなしている(すなわち、枠状をなしている)。ただし、支持基板3の形状については、基体2を支持することができれば、特に限定されない。また、支持部23の形状などによっては、支持基板3を省略してもよい。
図2に示すように、支持基板3を介して、基体2と対向するように対向基板5が設けられている。このような対向基板5は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。対向基板5の上面には、永久磁石61に作用する磁界を発生させるコイル62が設けられている。このようなコイル62は、電圧印加手段63と電気的に接続されている。そして、永久磁石61と、コイル62と、電圧印加手段63とで駆動手段6が構成されている。
前述したように、駆動部材211の下面には、1対の位置決め部71、72が形成されている。このような位置決め部71、72は、永久磁石61の駆動部材211への固定位置を定めている。これにより、永久磁石61を駆動部材211上の所定の位置に正確に固定することができる。そのため、アクチュエータ1は、所望の振動特性を発揮することができる。また、例えば、アクチュエータ1を大量生産する場合などには、アクチュエータの振動特性の個体差を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
また、位置決め部71、72を駆動部材211の下面に形成することで、永久磁石61を駆動部材211の下面に固定することができる。これにより、永久磁石61とコイル62との離間距離を短くすることができる。その結果、アクチュエータ1の小型化および省電力化を図ることができる。
図1および図2に示すように、1対の位置決め部71、72は、永久磁石61の長手方向にて、互いに対向するように形成されている。そして、このような1対の位置決め部71、72の間に永久磁石61が設けられている。
1対の位置決め部71、72の互いの離間距離(図2中のL)は、永久磁石61の長手方向での長さとほぼ等しい。このように1対の位置決め部71、72を形成することで、永久磁石61の駆動部材211への固定位置が、所定の位置に対して、永久磁石61の長手方向(すなわち、駆動部材211の半径方向)へずれてしまうことを確実に防止することができる。
位置決め部71は、永久磁石61の長手方向の一端部に係合するように形成されている。位置決め部71は、永久磁石61の幅方向にて互いに対向するように設けられた1対の対向部711、712を備えている。そして、このような1対の対向部711、712の間には、永久磁石61の一端部が設けられている。
1対の対向部711、712の互いの離間距離は、永久磁石61の幅とほぼ等しい。これにより、永久磁石61の駆動部材211への固定位置が、所定の位置に対して、永久磁石61の幅方向(すなわち、駆動部材211の周方向)にずれてしまうことを確実に防止することができる。
このような位置決め部71は、図1の平面視にて、「コ」の字状をなしている。ただし、位置決め部71の形状としては、永久磁石61の駆動部材への固定位置を定めることができれば、特に限定されず、例えば、対向部711、712がそれぞれ別体として形成されていてもよい。
同様に、位置決め部72は、永久磁石61の長手方向の他端部に係合するように形成されている。この位置決め部72は、永久磁石61の幅方向にて互いに対向するように設けられた1対の対向部721、722を備えている。そして、このような1対の対向部721、722の間には、永久磁石61の他端部が設けられている。
1対の対向部721、722の互いの離間距離(図3中のL)は、永久磁石61の幅とほぼ等しい。これにより、永久磁石61の駆動部材211への固定位置が、所定の位置に対して、永久磁石61の幅方向にずれてしまうことを確実に防止することができる。
このような位置決め部72は、図1の平面視にて、「コ」の字状をなしている。ただし、位置決め部72の形状としては、永久磁石61の駆動部材への固定位置を定めることができれば、特に限定されず、例えば、対向部721、722がそれぞれ別体として形成されていてもよい。
位置決め部71、72の材料としては、駆動部材211上に形成することができ、かつ、永久磁石61の駆動部材211への固定位置を定めることができれば、特に限定されず、例えば、ガラスや、シリコンや、セラミックや、Li、Be、B、Na、Mg、Al、K、Ca、Sc、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Cd、In、Sn、Sb、Cs、Ba、La、Hf、Ta、W、Tl、Pb、Bi、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Ag、Au、Pt、Pdなどの各種金属材料や、各種熱硬化性樹脂や、各種熱可塑性樹脂などを好適に用いることができる。
本実施形態では、図2に示すように、位置決め部71は、SiOを主材料として構成された第1の層71aと、シリコンを主材料として構成された第2の層71bとが可動板221の厚さ方向(すなわち、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に直交する方向)に積層して構成されている。同様に、位置決め部72は、SiOを主材料として構成された第1の層72aと、シリコンを主材料として構成された第2の層72bとが可動板221の厚さ方向へ積層して構成されている。
位置決め部71、72をこのような構成とすることで、SOI基板を用いて、極めて簡単に、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成することができる。具体的には、例えば、SOI基板の一方のSi層から基体2(駆動部材211)を形成し、SiO層から位置決め部71の第1の層71aと位置決め部72の第1の層72aとを形成し、他方のSi層から位置決め部71の第2の層71bと位置決め部72の第2の層72bとを形成する。このようにして、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成することができる。ただし、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成することができれば、これに限定されず、例えば、位置決め部71、72をSOI基板のSiO層のみから形成してもよいし、SOI基板以外の積層構造を有する基板から、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成してもよい。また、シリコン基板などの、単層基板から、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成してもよい。
このように、位置決め部71、72と駆動部材211とを一体形成することで、高精度に(極めて正確に)、駆動部材211上の所定の位置に位置決め部71、72を形成することができる。これにより、永久磁石61の駆動部材211への固定位置を極めて正確に定めることができる。
以上説明した位置決め部71、72によって定められた固定位置に永久磁石61が固定される。この永久磁石61は、図2に示すように、可動板221の光反射部221aと反対の面側に設けられている。これにより、永久磁石61によって、光反射部221aでの光走査が阻害されてしまうことを防止することができる。
また、永久磁石61は、図1の平面視にて、回動中心軸Xと回動中心軸Yとの交点(以下、この交点を「交点G」ともいう)を通り、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に対して傾斜した線分(以下、この線分を「線分J」ともいう)に沿って設けられている。
このような永久磁石61は、交点Gに対して長手方向の一方側がS極、他方側がN極となっている。図2では、説明の便宜上、永久磁石61の長手方向の紙面左側をS極とし、紙面右側をN極としたものについて図示しているが、この逆であってもよい。
図1の平面視にて、線分Jの回動中心軸Xに対する傾斜角θは、30〜60度であるのが好ましく、40〜50度であるのがより好ましく、ほぼ45度であるのがさらに好ましい。このように永久磁石61を設けることで、極めて円滑に、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。これに対し、傾斜角θが前記下限値未満であると、コイル62に印加される電圧の強さなどによっては、円滑に、可動板221をX軸まわりに回動させることができない場合がある。一方、傾斜角θが前記上限値を超えると、コイル62に印加される電圧の強さなどによっては、円滑に、可動板221をY軸まわりに回動させることができない場合がある。
本実施形態では、線分Jは、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に対して45度傾斜している。
また、図2に示すように、永久磁石61の可動板221側の面(すなわち、上面)には、凹部61aが形成されている。この凹部61aは、永久磁石61と可動板221との接触を防止するための逃げ部である。このような凹部(逃げ部)61aを形成することで、可動板221の回動中心軸Yまわりの回動を円滑に行うことができる。また、逃げ部を凹部61aとすることで、極めて簡単に永久磁石61と可動板221との接触を防止することができる。だだし、逃げ部としては、可動板221と永久磁石61との接触を防止することができれば、とくに限定されず、例えば、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に直交する方向へ形成された貫通孔であってもよい。また、例えば、接着層81、82が、可動板221と永久磁石61との接触を防止することができる程度の厚さを有する場合などには、このような凹部61aを省略してもよい。
このような永久磁石61としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石などの、硬磁性体を着磁したものを好適に用いることができる。
なお、既に着磁された硬磁性体(すなわち、永久磁石)を駆動部材211の下面に設けることで永久磁石61としてもよいし、硬磁性体を駆動部材211に設けてから、その硬磁性体を着磁することで永久磁石61としてもよい。
以上説明した永久磁石61は、図2に示すように、接着層81、82を介して駆動部材211に固着されている。この接着層81、82は、接着剤で構成されている。これにより、駆動部材211と永久磁石61とを簡単かつ強固に接着させることができる。このような接着剤の主材料としては、駆動部材211と永久磁石61とを接着させることができれば、特に限定されないが、硬化性樹脂を主材料として構成されていることが好ましい。これにより、より強固に駆動部材211と永久磁石61とを接着させることができる。
ここで、接着層81、82は、それぞれ、接着剤の硬化に伴って収縮する性質を有している。しかし、アクチュエータ1は、位置決め部71、72を備えているため、このような接着層81、82の収縮によって永久磁石51が変位してしまうことを効果的に防止することができる。このような観点から見れば、位置決め部71、72を形成し、かつ接着層81、82を介して永久磁石61を駆動部材211に固着させることで、製造の簡易化および低コスト化を図りつつ、所望の振動特性を発揮することのできるアクチュエータ1を提供することができる。
ただし、位置決め部71、72により定められた固定位置に、永久磁石61を固定することができれば、永久磁石61と駆動部材211との接合方法は、特に限定されない。
永久磁石61の直下には、コイル62が設けられている。これにより、コイル62から発生する磁界を効率的に永久磁石61に作用させることができる。その結果、アクチュエータ1の小型化および省電力化を図ることができる。
また、図1に示すように、コイル62は、図1の平面視にて、駆動部材211の外周を囲むように形成されている。これにより、アクチュエータ1の駆動の際、駆動部材211とコイル62との接触を確実に防止することができる。その結果、コイル62と永久磁石61との離間距離を極めて短くすることができ、コイル62から発生する磁界を効率的に永久磁石61に作用させることができる。つまり、アクチュエータ1の省電力化および小型化をより効率的に図ることができる。なお、コイル62は、例えば、磁心に巻き付けられていてもよい。
コイル62は、電圧印加手段63と電気的に接続されている。そして、電圧印加手段63によりコイル62に電圧が印加されることで、コイル62から回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に直交する軸方向の磁束を有する磁界が発生する。
図4に示すように、電圧印加手段63は、可動板221を回動中心軸Xまわりに回動させるための第1の電圧V1を発生させる第1の電圧発生部631と、可動板221を回動中心軸Yまわりに回動させるための第2の電圧V2を発生させる第2の電圧発生部632と、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳し、その電圧をコイル62に印加する電圧重畳部633とを備えている。
第1の電圧発生部631は、図5(a)に示すように、周期T1で周期的に変化する第1の電圧V1(垂直走査用電圧)を発生させるものである。
第1の電圧V1は、鋸波のような波形をなしている。そのため、アクチュエータ1は効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。なお、第1の電圧V1の波形は、これに限定されない。ここで、第1の電圧V1の周波数(1/T1)は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜80Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。
本実施形態では、第1の電圧V1の周波数は、駆動部材211と1対の第1の軸部材212、213とで構成された第1の振動系21のねじり共振周波数と異なる周波数となるように調整されている。
一方、第2の電圧発生部632は、図5(b)に示すように、周期T1と異なる周期T2で周期的に変化する第2の電圧V2(水平走査用電圧)を発生させるものである。
第2の電圧V2は、正弦波のような波形をなしている。そのため、アクチュエータ1は効果的に光を主走査することができる。なお、第2の電圧V2の波形は、これに限定されない。
このような第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数よりも大きいのが好ましい。すなわち、周期T2は、周期T1よりも短いのが好ましい。これにより、より確実かつより円滑に、可動板221を回動中心軸Xまわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸Yまわりに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。
また、第2の電圧V2の周波数は、第1の電圧V1の周波数と異なり、かつ、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。このように、第2の電圧V2の周波数を10〜40kHzとし、前述したように第1の電圧V1の周波数を60Hz程度とすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。ただし、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができれば、第1の電圧V1の周波数と第2の電圧V2の周波数との組み合わせなどは、特に限定されない。
本実施形態では、第2の電圧V2の周波数は、可動板221と1対の第2の軸部材222、223とで構成された第2の振動系22のねじり共振周波数と等しくなるように調整されている。つまり、第2の振動系22は、そのねじり共振周波数が水平走査に適した周波数になるように設計(製造)されている。これにより、可動板221の回動中心軸Yまわりの回動角を大きくすることができる。
また、第1の振動系21の共振周波数をf[Hz]とし、第2の振動系22の共振周波数をf[Hz]としたとき、fとfとが、f>fの関係を満たすことが好ましく、f≧10fの関係を満たすことがより好ましい。これにより、より円滑に、可動板221を回動中心軸Xまわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸Yまわりに第2の電圧V2の周波数で回動させることができる。
このような第1の電圧発生部631および第2の電圧発生部632は、それぞれ、制御部4に接続され、この制御部4からの信号に基づき駆動する。このような第1の電圧発生部631および第2の電圧発生部632には、電圧重畳部633が接続されている。
この電圧重畳部633は、コイル62に電圧を印加するための加算器633aを備えている。加算器633aは、第1の電圧発生部631から第1の電圧V1を受けるとともに、第2の電圧発生部632から第2の電圧V2を受け、これらの電圧を重畳しコイル62に印加するようになっている。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧V1の周波数は、第1の振動系21のねじり共振周波数と異なる値に設定されており、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系22のねじり共振周波数と等しく、かつ、第1の電圧V1の周波数よりも大きくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V1の周波数が60Hzで、第2の電圧V2の周波数が15kHz)。
例えば、図5(a)に示すような第1の電圧V1と、図5(b)に示すような電圧V2とを電圧重畳部633にて重畳し、重畳した電圧をコイル62に印加する(この重畳された電圧を「電圧V3」ともいう)。
すると、電圧V3の第1の電圧V1に対応する電圧によって、駆動部材211の接着層81付近をコイル62に引き付けようとするとともに、駆動部材211の接着層82付近をコイル62から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界A1」という)と、駆動部材211の接着層81付近をコイル62から離間させようとするとともに、駆動部材211の接着層82付近をコイル62に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界A2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、図1の平面視にて、駆動部材211の回動中心軸Xに対して一方側に接着層81が位置し、他方側に接着層82が位置している。言い換えれば、1対の第1の接着層81、82は、図1の平面視にて、回動中心軸Xを挟むようにして駆動部材211に設けられている。そのため、磁界A1と磁界A2とが交互に切り換わることで、第1の軸部材212、213を捩れ変形させつつ、駆動部材211が可動板221とともに、第1の電圧V1の周波数で回動中心軸Xまわりに回動する。
なお、第1の電圧V1の周波数は、第2の電圧V2の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第1の振動系21の共振周波数は、第2の振動系22の共振周波数よりも低く設計されている(例えば、第2の振動系22の共振周波数の1/10以下)。つまり、第1の振動系21は、第2の振動系22よりも振動しやすいように設計されているため、第1の電圧V1によって回動中心軸Xまわりに回動する。すなわち、第2の電圧V2によって、駆動部材211が回動中心軸Xまわりに回動してしまうことを防止することができる。
一方、電圧V3の第2の電圧V2に対応する電圧によって、駆動部材211の接着層81付近をコイル62に引き付けようとするとともに、駆動部材211の接着層82付近をコイル62から離間させようとする磁界(この磁界を「磁界B1」という)と、駆動部材211の接着層81付近をコイル62から離間させようとするとともに、駆動部材211の接着層82付近をコイル62に引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界B2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、図1の平面視にて、駆動部材211の回動中心軸Yに対して一方側に接着層81が位置し、他方側に接着層82が位置している。言い換えれば、1対の第1の接着層81、82は、図1の平面視にて、回動中心軸Yを挟むようにして駆動部材211に設けられている。そのため、磁界B1と磁界B2とが交互に切り換わることで、第2の軸部材222、223を捩れ変形させつつ、可動板221が第2の電圧V2の周波数で回動中心軸Yまわりに回動する。
なお、第2の電圧V2の周波数は、第2の振動系22のねじり共振周波数と等しい。そのため、第2の電圧V2によって、支配的に、可動板221を回動中心軸Yまわりに回動させることができる。つまり、第1の電圧V1によって、可動板221が回動中心軸Yまわりに回動してしまうことを防止することができる。
以上より、アクチュエータ1にあっては、第1の電圧V1と第2の電圧V2とを重畳させた電圧V3をコイル62に印加することで、可動板221を回動中心軸Xまわりに第1の電圧V1の周波数で回動させつつ、回動中心軸Yまわりに第2の電圧のV2の周波数で回動させることができる。これにより、低コスト化および小型化を図りつつ、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
特に、駆動源となる永久磁石とコイルのそれぞれの数を少なくすることができるため、簡単かつ小型な構成とすることができる。
また、前述したように、アクチュエータ1は、可動板221が回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動するように構成されている。そのため、例えば、位置決め部71、72が形成されておらず、永久磁石61の駆動部材211への固定位置が所定の位置に対してずれてしまった場合には、可動板221の回動中心軸Xまわりの回動特性および回動中心軸Yまわりの回動特性のそれぞれが所望の特性からずれてしまうこととなる。このような観点から、アクチュエータ1が位置決め部71、72を備えていることで、極めて簡単にかつ確実に、所望の振動特性を発揮することができると言える。
また、駆動部材211に永久磁石61を設け、永久磁石61に対向するようにコイル62を設けることで、通電によってコイル62から発生する熱による基体2の熱膨張を抑制することができる。これにより、アクチュエータ1は、長時間にわたって、所望の振動特性を発揮することができる。
以上のようなアクチュエータ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図6は、アクチュエータ1の製造法方を説明するための図(図1中B−B線縦断面図に対応する図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
まず、図6(a)に示すように、基体2と位置決め部71、72とを形成するためのSOI基板100を用意する。このようなSOI基板100は、Si層100a、SiO層100bと、Si層100cとが積層した積層構造をなしている。そして、図6(b)に示すように、Si層100aの上面に、可動板221と、第2の軸部材222、223と、駆動部材211と、第1の軸部材212、213と、支持部23との平面視形状に対応する形状をなすレジストマスクM1を形成するとともに、Si層100cの下面に、位置決め部71、72の平面視形状に対応する形状をなすレジストマスクM2を形成する。
次に、レジストマスクM1を介して、Si層100aをエッチングする。その後、レジストマスクM1を除去する。これにより、図6(c)に示すように、可動板221と、第2の軸部材222、223と、駆動部材211と、第1の軸部材213と、支持部23とが一体的に形成されたSi層100aが得られる。なお、このとき、SiO層100bは、エッチングのストップ層として機能する。このようなエッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
次に、レジストマスクM2を介してSi層100cをエッチングする。その後、レジストマスクM2を除去する。これにより、図6(d)に示すように、位置決め部71の第2の層71bと位置決め部72の第2の層72bとが形成されたSi層100cが得られる。このとき、SiO層100bは、エッチングのストップ層として機能する。
次に、位置決め部71、72の平面視形状に対応する部分を除いて、SiO層100bを除去することで、図6(e)に示すように、位置決め部71の第1の層71aと、位置決め部72の第1の層72aとが形成されたSiO層100bを得ることができる。つまり、駆動部材211と一体形成された位置決め部71、72が得られる。このように、SOI基板を用いることにより、極めて簡単に、位置決め部71、72を駆動部材211と一体形成することができる。
次に、可動板221の上面に、金属膜を形成し、光反射部221aを形成する(図示せず)。このような金属膜の形成方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。
次に、図6(f)に示すように、位置決め部71、72により定められた駆動部材211上の固定位置に、予め凹部61aが形成された硬磁性体を接着層81、82を介して固定する。そして、駆動部材211上に固定された硬磁性体を着磁することで、永久磁石61を得る。
一方、支持基板3および対向基板5のそれぞれを、シリコン基板をエッチングすることで形成する(図示せず)。このような支持基板3および対向基板5のそれぞれの製造方法としては、前述したような、SOI基板100から基体2等を形成する方法と同様であるため、その説明を省略する。なお、対向基板5の上面には、コイル62が固着されている。
最後に、基体2と、位置決め部71、72とが一体形成されたSOI基板100と、支持基板3と、対向基板5とを接合することで、図6(g)に示すように、アクチュエータ1が得られる。接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤を用いて接合してもよいし、陽極接合によって接合してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図7は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図、図8は、図7中のA−A線断面図、図9は、図7に示すアクチュエータが備える駆動手段を示すブロック図、図10は、図9に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図7中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図8中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
以下、第2実施形態のアクチュエータ1Aについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるアクチュエータ1Aは、位置決め部71A、72Aの形状および駆動手段6Aの構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。図7〜10にて、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
駆動部材211の下面には、1対の位置決め部71A、72Aが形成されている。このような1対の位置決め部71A、72Aは、互いに同一形状かつ同一寸法をなしている。
位置決め部71Aは、図7の平面視にて、軟磁性体611Aの外周を囲むように形成されている。つまり、位置決め部71Aは、軟磁性体611Aの駆動部材211への固定位置を定めるものである。このように、位置決め部71Aを軟磁性体611Aの外周を囲むように形成することで、軟磁性体611Aを駆動部材211上の所定の位置に、正確に固定することができる。
位置決め部71Aは、図7の平面視(すなわち、可動板221の平面視)にて、円環状をなしている。また、位置決め部71Aの内径は、駆動部材211の内周と外周との間の距離よりも大きい。
同様に、位置決め部72Aは、図7の平面視にて、軟磁性体612Aの外周を囲むように形成されている。つまり、位置決め部72Aは、軟磁性体612Aの駆動部材211への固定位置を定めるものである。このように、位置決め部72Aを軟磁性体612Aの外周を囲むように形成することで、軟磁性体612Aを駆動部材211上の所定の位置に、正確に固定することができる。
位置決め部72Aは、図7の平面視にて、円環状をなしている。また、位置決め部72Aの内径は、駆動部材211の内周と外周との間の距離よりも大きい。
ただし、位置決め部71A、72Aの形状は、軟磁性体611A、612Aの固定位置を定めることができれば、特に限定されない。例えば、位置決め部71Aの内径が駆動部材211の内周と外周との間の距離よりも小さくてもよい。また、位置決め部材71Aは、円環状をなしていなくてもよく、例えば、環の一部が欠如したような略「C」字状をなしていてもよいし、軟磁性体611Aの外周を囲むように、互いに軟磁性体611Aの周方向に間隔を隔てて設けられた複数の突起部からなるものであってもよい。位置決め部72Aについても位置決め部71Aと同様である。
このような位置決め部71A、72Aは、SOI基板を用いて、駆動部材211と一体形成されている。
以上のような位置決め部71Aの内側を軟磁性体611Aの固定位置と定め、位置決め部72Aの内側を軟磁性体612Aの固定位置と定める。これにより、正確に、駆動部材211上の所定の位置に軟磁性体611A、612Aを固定することができる。その結果、アクチュエータ1Aは、所望の振動特性を発揮することができる。
位置決め部71Aの内側には、軟磁性体611Aが固定されており、位置決め部72Aの内側には、軟磁性体612Aが固定されている。このような1対の軟磁性体611A、612Aは、それぞれ、図7の平面視にて、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸から離間するように設けられている。
具体的には、図7に示すように、軟磁性体612Aは、駆動部材211の、回動中心軸Xに対して第2の軸部材222側で、かつ、回動中心軸Yに対して第1の軸部材213側の部位に固着されており、軟磁性体611Aは、駆動部材211の、回動中心軸Xに対して第2の軸部材223側で、かつ、回動中心軸Yに対して第1の軸部材212側の部位に固着されている。
つまり、アクチュエータ1は、図7の平面視にて、駆動部材211を回動中心軸Xと回動中心軸Yとで4つの領域に区切ったとき、交点G(回動中心軸Xと回動中心軸Yとの交点)に対して点対称の関係にある2つの領域のうちの一方の領域内に1対の軟磁性体611A、612Aのうちの1方の軟磁性体が位置し、他方の領域内に他方の軟磁性体が位置するように構成されている。これにより、円滑に、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
さらに、1対の軟磁性体611A、612Aは、交点Gに対して点対称となるように駆動部材211上に固定されている。これにより、より円滑に、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
また、図7の平面視して、交点Gを通り、1対の軟磁性体611A、612Aのそれぞれの中心を結ぶ線分の回動中心軸Xに対する傾斜角θは、30〜60度であるのが好ましく、40〜50度であるのがより好ましく、ほぼ45度であるのがさらに好ましい。このような線分上に1対の軟磁性体611A、612Aを設けることで、極めて円滑に、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
軟磁性体611Aは、円板状をなしている。そのため、アクチュエータ1の製造時にて、極めて簡単に、軟磁性体611Aを位置決め部71Aの内側に固定することができる。
さらに、軟磁性体611Aの外形は、図7の平面視にて、位置決め部71Aの内周の形状とほぼ等しい。これにより、極めて正確に、駆動部材211上の所定の位置に軟磁性体611Aを設けることができる。このような軟磁性体611Aは、接着層81を介して駆動部材211に接合されている。
同様に、軟磁性体612Aは、円板状をなしている。そのため、アクチュエータ1の製造時にて、極めて簡単に、軟磁性体612Aを位置決め部72Aの内側に固定することができる。
さらに、軟磁性体612Aの外形は、図7の平面視にて、位置決め部72Aの内周の形状とほぼ等しい。これにより、極めて正確に、駆動部材211上の所定の位置に軟磁性体612Aを設けることができる。このような軟磁性体611Aは、接着層81を介して駆動部材211に接合されている。
このような軟磁性体611A、612Aは、それぞれ、軟磁性材料を主材料として構成されている。このような軟磁性材料としては、特に限定されず、Fe、各種Fe合金(ケイ素鉄、パーマロイ、アモルファス、センダスト)などが挙げられる。
図8に示すように、以上説明した軟磁性体611Aの直下には、軟磁性体611Aを磁化するためのコイル621Aが設けられている。同様に、軟磁性体612Aの直下には、軟磁性体612Aを磁化するためのコイル622Aが設けられている。これにより、コイル621Aから発生する磁界により、効率的に軟磁性体611Aを磁化することができるとともに、コイル622Aから発生する磁界により、効率的に軟磁性体612Aを磁化することができる。その結果、アクチュエータ1Aの小型化および省電力化を図ることができる。
このような軟磁性体611Aの直下には、軟磁性体611Aを磁化するためのコイル621Aが設けられている。同様に、軟磁性体612Aの直下には、軟磁性体612Aを磁化するためのコイル622Aが設けられている。
このようなコイル621A、622Aは、それぞれ、電圧印加手段63Aと電気的に接続されている。そして、電圧印加手段63Aによってコイル621A、622Aに電圧を印加することで、コイル621A、622Aのそれぞれから回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸に直交する方向の磁束を有する磁界が発生する。コイル621Aから発生した磁界によって磁化された軟磁性体611Aは、コイル621Aに引き付けられ、コイル622Aから発生した磁界によって磁化された軟磁性体612Aは、コイル622Aに引き付けられることとなる。
図9に示すように、電圧印加手段63Aは、可動板221を回動中心軸Xまわりに回動させるための第1の電圧を発生させる第1の電圧発生部631Aと、可動板221を回動中心軸Yまわりに回動させるための第2の電圧を発生させる第2の電圧発生部632Aと、第1の電圧と第2の電圧とを重畳し、その電圧をコイル621A、622Aに印加する電圧重畳部633Aとを備えている。
第1の電圧発生部631Aは、図10(a)、(b)に示すように、周期T3で周期的に変化する電圧(垂直走査用電圧)を発生させるものである。具体的には、第1の電圧発生部631Aは、周波数(1/T3)を有する2種の第1の電圧V11、V12を発生するものである。
第1の電圧V11、V12は、それぞれ、パルス状に印加されている。また、第1の電圧V11、V12は、互いに同一波形であるが、第1の電圧V12は、第1の電圧V11に対し180°位相がずれている。このような第1の電圧V11、V12により、アクチュエータ1は、効果的に光を垂直走査(副走査)することができる。だたし、第1の電圧V11、V12のそれぞれの波形は、可動板221を回動中心軸Xまわりに回動させることができれば、これに限定されない。
また、第1の電圧V11、V12の周波数は、垂直走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、30〜80Hz(60Hz程度)であるのが好ましい。また、本実施形態では、第1の電圧V11、V12の周波数は、駆動部材211と1対の第1の軸部材212、213とで構成された第1の振動系21のねじり共振周波数と異なる値に調整されている。
一方、第2の電圧発生部632Aは、図10(c)、(d)に示すように、周期T3と異なる周期T4で周期的に変化する電圧(水平走査用電圧)を発生させるものである。具体的には、第2の電圧発生部632Aは、周波数(1/T4)を有する2種の第2の電圧V21、V22を発生するものである。
第2の電圧V21、V22は、それぞれ、パルス状に印加されている。また、第2の電圧V21、V22は、互いに同一波形であるが、第2の電圧V22は、第2の電圧V21に対し180°位相がずれている。このような第2の電圧V21、V22により、アクチュエータ1は、効果的に光を水平走査(主走査)することができる。
また、第2の電圧V21、V22の周波数は、第1の電圧V11、V12の周波数と異なり、かつ、水平走査に適した周波数であれば、特に限定されないが、10〜40kHzであるのが好ましい。例えば、第2の電圧V21、V22の周波数を10〜40kHzとし、第1の電圧V11、V12の周波数を60Hz程度とすることで、ディスプレイでの描画に適した周波数で、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
このような、第2の電圧V21、V22の周波数は、可動板221と1対の第2の軸部材222、223とで構成された第2の振動系22のねじり共振周波数と等しくなるように調整されている。これにより、可動板221の回動中心軸Yまわりの回動角を大きくすることができる。
このような第1の電圧発生部631Aおよび第2の電圧発生部632Aは、それぞれ、制御部4に接続され、この制御部4からの信号に基づき駆動する。また、第1の電圧発生部631Aおよび第2の電圧発生部632Aには、電圧重畳部633Aが接続されている。
電圧重畳部633Aは、コイル621Aに電圧を印加するための加算器634Aと、コイル622Aに電圧を印加するための加算器635Aとを備えている。
加算器634Aは、第1の電圧発生部631Aから第1の電圧V11を受けるとともに、第2の電圧発生部632Aから第2の電圧V21を受け、これらを重畳しコイル621Aに印加するようになっている。
加算器635Aは、第1の電圧発生部631Aから第1の電圧V12を受けるとともに、第2の電圧発生部632Aから第2の電圧V22を受け、これらを重畳しコイル622Aに印加するようになっている。
以上のような構成のアクチュエータ1Aは、次のようにして駆動する。なお、本実施形態では、前述したように、第1の電圧V11、V12の周波数は、第1の振動系21のねじり共振周波数と異なる値に設定されており、第2の電圧V21、V22の周波数は、第2の振動系22のねじり共振周波数と等しく、かつ、第1の電圧V11、V12の周波数よりも大きくなるように設定されている(例えば、第1の電圧V11、V12の周波数が60Hzで、第2の電圧V21、V22の周波数が15kHz)。
例えば、図10(a)に示すような第1の電圧V11と図10(c)に示すような第2の電圧V21とを重畳してコイル621Aに印加する(この重畳された電圧を「電圧V31」ともいう)。これと同期して、図10(b)に示すような第1の電圧V12と図10(d)に示すような第2の電圧V22とを重畳してコイル622Aに印加する(この重畳された電圧を「電圧V32」ともいう)。
すると、電圧V31のうちの第1の電圧V11に対応する電圧により発生する駆動部材211の軟磁性体611A付近をコイル621Aに引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界C1」という)と、電圧V32のうちの第1の電圧V12に対応する電圧により発生する駆動部材211の軟磁性体612A付近をコイル622Aに引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界C2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、図7の平面視にて、駆動部材211上の回動中心軸Xに対して一方側に軟磁性体611Aが固定され、他方側に軟磁性体612Aが固定されている。そのため、磁界C1と磁界C2とが交互に切り換わることで、第1の軸部材212、213を捩れ変形させつつ、駆動部材211が可動板221とともに、第1の電圧V11、V12の周波数で回動中心軸Xまわりに回動する。
なお、第1の電圧V11、V12の周波数は、第2の電圧V21、V22の周波数に比べて極めて低く設定されている。また、第1の振動系21の共振周波数は、第2の振動系22の共振周波数よりも低く設計されている(例えば、第2の振動系22の共振周波数の1/10以下)。つまり、第1の振動系21は、第2の振動系22よりも振動しやすいように設計されているため、第1の電圧V11、V12によって回動中心軸Xまわりに回動する。すなわち、第2の電圧V21、V22によって、駆動部材211が回動中心軸Xまわりに回動してしまうことを防止することができる。
一方、電圧V31のうちの第2の電圧V21に対応する電圧によって発生する駆動部材211の軟磁性体611A付近をコイル621Aに引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界D1」という)と、電圧V32のうちの第2の電圧V22に対応する電圧によって発生する駆動部材211の軟磁性体612A付近をコイル622Aに引き付けようとする磁界(この磁界を「磁界D2」という)とが交互に切り換わる。
ここで、図7の平面視にて、駆動部材211上の回動中心軸Yに対して一方側に軟磁性体611Aが固定され、他方側に軟磁性体612Aが固定されている。そのため、磁界D1と磁界D2とが交互に切り換わることで、第2の軸部材222、223を捩れ変形させつつ、可動板221が第2の電圧V21、V22の周波数で回動中心軸Yまわりに回動する。
なお、第2の電圧V21、V22の周波数は、第2の振動系22のねじり共振周波数と等しい。そのため、第2の電圧V21、V22によって、支配的に、可動板221を回動中心軸Yまわりに回動させることができる。すなわち、第1の電圧V11、V12によって、可動板221が回動中心軸Yまわりに回動してしまうことを防止することができる。
以上より、アクチュエータ1Aにあっては、第1の電圧V11と第2の電圧V21とを重畳させた電圧V31をコイル621Aに印加し、第1の電圧V12と第2の電圧V22とを重畳させた電圧V32をコイル622Aに印加することで、可動板221を回動中心軸Xまわりに第1の電圧V11、V12の周波数で回動させつつ、回動中心軸Yまわりに第2の電圧のV21、V22の周波数で回動させることができる。これにより、低コスト化および小型化を図るとともに、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができる。
また、本実施形態では、アクチュエータ1が1対の軟磁性体611A、612Aを備えているため、円滑に、可動板221を第1の電圧V1の周波数で回動中心軸Xまわりに回動させつつ、第2の電圧V2の周波数で回動中心軸Yまわりに回動させることができる。
さらに、1対の軟磁性体611A、612Aが、図1の平面視にて、交点Gに対して点対称となるように駆動部材211に固着されているため、より円滑に、可動板221を第1の電圧V1の周波数で回動中心軸Xまわりに回動させつつ、第2の電圧V2の周波数で回動中心軸Yまわりに回動させることができる。
なお、本実施形態では、駆動部材211に1対の軟磁性体611A、612Aが固着されたものについて説明したが、可動板221を回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸まわりに回動させることができれば、軟磁性体の数は、限定されない。例えば、1つの軟磁性体が、可動板の平面視にて、回動中心軸Xおよび回動中心軸Yのそれぞれの軸から離間した位置に設けられていてもよい。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第3実施形態について説明する。
図11は、本発明のアクチュエータの第3実施形態のアクチュエータが備える位置決め部の拡大図である。なお説明の便宜上、図11中の紙面上側を「上」、紙面下側を「下」と言う。
以下、第3実施形態のアクチュエータ1Bについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかるアクチュエータ1Bは、位置決め部71B、72Bの形状が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。なお、図11にて、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。位置決め部71B、72Bは、互いに同様の構成であるため、位置決め部材71Bについて代表して説明し、位置決め部72Bについては、その説明を省略する。
以下、図11に基づいて、位置決め部71Bを説明する。図11は、図1中のA−A線断面図に対応する部分拡大図である。
位置決め部71Bは、可動板221と永久磁石61Bとの接触を防止する空間73Bを形成するためのスペーサ部711Bと、スペーサ部711Bから図11中下方向へ突出するように形成された壁部712Bとを備えている。そして、スペーサ部711Bの下面には、接着層81を介して永久磁石61Bが接合されている。
位置決め部71Bをこのような形状とすることにより、永久磁石61Bの駆動部材211への固定位置を正確に定めることができるとともに、可動板221と永久磁石61Bとの接触を防止する空間73Bを簡単に形成することができる。これにより、例えば、永久磁石61Bの上面に凹部を形成する必要がなくなり、アクチュエータ1Bの製造の簡易化を図ることができる。
また、スペーサ部711Bの厚さを調整することで、回動中心軸X軸および回動中心軸Yのそれぞれの軸に直交する方向での永久磁石61Bの固定位置を定めることもできる。すなわち、駆動部材211の周方向、駆動部材211の半径方向、駆動部材211の厚さ方向のすべての方向において、永久磁石61Bの固着位置が所定の位置に対してずれてしまうことを防止することができる。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したようなアクチュエータは、光反射部を備えているため、例えば、加速度センサ、角速度センサなどのMEMS応用センサや、レーザープリンタ、バーコードリーダー、走査型共焦点レーザー顕微鏡、イメージング用ディスプレイ等の画像形成装置に備える光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに用いることができる。なお、本発明の光スキャナは、前述したアクチュエータと同様の構成であるため、その説明を省略する。
ここで、図12に基づき、画像形成装置の一例として、アクチュエータ1をイメージング用ディスプレイの光スキャナとして用いた場合を説明する。なお、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。また、回動中心軸XがスクリーンSの横方向と平行であり、回動中心軸YがスクリーンSの縦方向と平行である。
画像形成装置(プロジェクタ)9は、レーザーなどの光を照出する光源装置91と、複数のダイクロイックミラー92、92、92と、アクチュエータ1とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
各ダイクロイックミラー92は、赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ9は、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて、光源装置91(赤色光源装置911、青色光源装置912、緑色光源装置913)から照出された光をダイクロイックミラー92で合成し、この合成された光がアクチュエータ1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
2次元走査の際、アクチュエータ1の可動板221の、回動中心軸Yまわりの回動により光反射部221aで反射した光がスクリーンSの横方向に走査(主走査)される。一方、アクチュエータ1の可動板221の、回動中心軸Xまわりの回動により光反射部221aで反射した光がスクリーンSの縦方向に走査(副走査)される。
なお、図12中では、ダイクロイックミラー92で合成された光をアクチュエータ1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラー95で反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラー95を省略し、アクチュエータ1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
以上、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、アクチュエータは、Y軸およびX軸のそれぞれの軸に対しほぼ対称な形状をなしているが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、強磁性体として、永久磁石(強磁性体のうち、外部からの電流や磁場の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続けるもの)や、軟磁性体(強磁性体のうち、外部磁場による磁化を受けたときにしか磁石としての性質を実質的に持たないもの)を用いたものについて説明したが、コイルからの磁界を作用させることができれば、これに限定されない。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示すアクチュエータが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図である。 図4に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 図1に示すアクチュエータの製造方法を示す図である。 本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す平面図である。 図7中のA−A線断面図である。 図7に示すアクチュエータが備える駆動手段の電圧印加手段を示すブロック図である。 図9に示す第1の電圧発生部および第2の電圧発生部での発生電圧の一例を示す図である。 本発明のアクチュエータの第3実施形態を示す断面図である。 本発明の画像形成装置を示す概略図である。
符号の説明
1、1A、1B‥‥‥アクチュエータ 2‥‥‥基体 21‥‥‥第1の振動系 211‥‥‥駆動部材 212、213‥‥‥第1の軸部材 22‥‥‥第2の振動系 221‥‥‥可動板 221a‥‥‥光反射部 222、223‥‥‥第2の軸部材 23‥‥‥支持部 3‥‥‥支持基板 4‥‥‥制御部 5‥‥‥対向基板 6、6A‥‥‥駆動手段 61、61B‥‥‥永久磁石 61a‥‥‥凹部 611A、612A‥‥‥軟磁性体 62、621A、622A‥‥‥コイル 63、63A‥‥‥電圧印加手段 631、631A‥‥‥第1の電圧発生部 632、632A‥‥‥第2の電圧発生部 633、633A‥‥‥電圧重畳部 633a、634A、635A‥‥‥加算器 71、71A、71B、72、72A、72B、‥‥‥位置決め部材 71a、72a‥‥‥第1の層 71b、72b‥‥‥第2の層 711、712、721、722‥‥‥対向部 711B‥‥‥スペーサ部 712B‥‥‥壁部 73B‥‥‥空間 81、82‥‥‥接着層 9‥‥‥画像形成装置(プロジェクタ) 91‥‥‥光源装置 911‥‥‥赤色光源装置 912‥‥‥青色光源装置 913‥‥‥緑色光源装置 92‥‥‥ダイクロイックミラー 95‥‥‥固定ミラー 100‥‥‥SOI基板 100a‥‥‥Si層 100b‥‥‥SiO層 100c‥‥‥Si層 M1、M2‥‥‥レジストマスク S‥‥‥スクリーン X、Y‥‥‥回動中心軸

Claims (14)

  1. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられた可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記駆動部材と前記永久磁石との間に設けられたスペーサ部を有している請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記永久磁石は、その長手方向での両端部が前記駆動部材に固定されており、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記永久磁石の長手方向の両端部の固定位置を決定するように設けられている請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記1対の位置決め部は、前記永久磁石の長手方向にて、前記永久磁石を介して互いに対向するように、かつ、互いの離間距離が前記永久磁石の長さとほぼ等しくなるように形成されている請求項に記載のアクチュエータ。
  5. 前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記永久磁石の幅方向にて、前記永久磁石を介して互いに対向するように形成された1対の対向部を備え、該1対の対向部同士の離間距離は、前記永久磁石の幅方向の長さとほぼ等しい請求項3または4に記載のアクチュエータ。
  6. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられた可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 前記駆動部材は、SOI基板の一方のSi層から形成され、前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記SOI基板のSiO層および他方のSi層のうちの、少なくともSiO層から形成されている請求項1ないし6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記電圧印加手段は、周期的に変化し、その周波数が互いに異なる第1の電圧と第2の電圧とを発生させる電圧発生部と、前記第1の電圧と前記第2の電圧とを重畳する電圧重畳部とを備え、前記電圧重畳部で重畳された電圧を前記コイルに印加することにより、前記可動板を前記第1の電圧の周波数で前記X軸まわりに回動させつつ、前記第2の電圧の周波数で前記Y軸まわりに回動させるように構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記第2の電圧の周波数が前記第2の振動系の共振周波数と等しく、前記第1の電圧の周波数が前記第1の振動系の共振周波数と異なっている請求項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記可動板は、光反射性を有する光反射部を備えている請求項1ないし9のいずれかに記載のアクチュエータ。
  11. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  12. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、長手形状をなし、前記可動板の平面視にて、その両極を結ぶ線分が前記X軸および前記Y軸の交点を通り、前記X軸および前記Y軸のそれぞれに対して傾斜した永久磁石と、該永久磁石に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記永久磁石の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記1対の位置決め部は、それぞれ、前記可動板と前記永久磁石との接触を防止するように、前記X軸および前記Y軸の双方に直交する方向での前記可動板に対する永久磁石の位置決めを行うことができ、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成されていることを特徴とする光スキャナ。
  14. 枠状の駆動部材と、前記駆動部材をX軸まわりに回動可能とするように、前記駆動部材を両持ち支持する1対の第1の軸部材とで構成された第1の振動系と、
    前記駆動部材の内側に設けられ、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、前記可動板を前記X軸に直交するY軸まわりに回動可能とするように、前記可動板を前記駆動部材に両持ち支持する1対の第2の軸部材とで構成された第2の振動系と、
    前記駆動部材に設けられ、前記可動板の平面視にて、前記X軸と前記Y軸との交点に対して点対称となるように設けられた1対の軟磁性体と、該1対の軟磁性体に磁界を作用させるコイルと、該コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた駆動手段と、
    前記可動板の平面視にて、前記X軸および前記Y軸の交点に対して点対称に、かつ、前記X軸および前記Y軸の双方から離間するように前記駆動部材に設けられ、前記1対の軟磁性体の前記駆動部材への固定位置を定める1対の位置決め部とを有し、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記可動板を前記X軸および前記Y軸のそれぞれの軸まわりに回動させ、前記光反射部で反射した光を2次元的に走査するように構成された光スキャナを備えることを特徴とする画像形成装置。
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