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JP4331914B2 - プログラム管理方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラム、なかでも臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムの不正利用を防ぐ技術に関する。
本発明において、臨床検査用分析装置とは、血液や尿などの生体試料の測定や分析を行う装置を言う。
【0002】
【従来の技術】
現在販売されている血球計数装置、尿分析装置などの臨床検査用分析装置(以下、分析装置と言う)の中には、パソコンに接続され、パソコン上で動作する制御プログラムにより制御されるものがある。分析装置の製造者は、通常は分析装置用の制御プログラムも提供しており、分析装置を使用するユーザに対し、制御プログラムを分析装置とは別途販売している。従って、ユーザは、分析装置を制御するための制御プログラムを分析装置とは別途購入し、パソコンにインストールする。
【0003】
また、製造者は、同一種類の分析装置に対して、新たな機能を実現する制御プログラムやバージョンアップされた制御プログラムを次々に提供していくことが多い。ユーザは、保有している分析装置を用いて新機能を実現したい場合や、制御プログラムにバグがある場合、新たな制御プログラムを購入する。例えユーザが同一種類の分析装置を複数台保有している場合でも、製造者は、同一の制御プログラムを保有台数分購入することを、ユーザに期待している。このため、製造者は、ユーザがコピーなどにより制御プログラムを不正使用することを防止したい。
【0004】
制御プログラムの不正使用を阻止するための従来の方法としては、例えば制御プログラム固有のプロダクトキー(シリアル番号)を各制御プログラムに持たせ、インストール時にプロダクトキーの入力を必須とすることが挙げられる。しかし、この方法では、ある制御プログラムに対応するプロダクトキーが知られてしまった場合、無制限にインストールされてしまう。例えば、正規の制御プログラム購入者が、その制御プログラムが記録されたCD−ROMを、プロダクトキーと共に他のユーザに貸与することが考えられる。
【0005】
そこで、特公平7−78729号公報には、ユーザの保有するハードウェアの情報を利用してプログラムの不正使用を防止する方法が提案されている。この方法では、CD−ROMなどに記録されているプログラムをサーバにインストールする場合、そのサーバのCPU番号が読み出された後、これに基づいて暗号化データが生成される。そして、CD−ROMなどにプログラムと共に保持してあるオリジナル暗号化データと生成された暗号化データとが比較され、これらが一致すればサーバ上でプログラムの実行が可能になる。また、クライアントがこのサーバにアクセスしてプログラムを実行しようとする時、クライアントのCPU番号が読み出された後、これに基づいて、暗号化データが生成される。そして、この暗号化データがCD−ROMなどに保持されているオリジナル暗号化データと比較され、これらが一致すればプログラムの実行が可能となる。一致しない場合はプログラムの実行が阻止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特公平7−78729号公報に記載の方法は、特定のコンピュータに制御プログラムをインストールする場合には有効な方法である。しかし、例えばユーザが、分析装置に接続するパソコンを買い換えた場合、そのパソコンのCPU番号が暗号化されたデータと制御プログラムとを記録したCD−ROMを再度購入し直す必要がある。すなわち、ユーザは今までと同じ分析装置を利用するにもかかわらず、新たに購入したパソコンのために制御プログラムを購入し直さなければならなくなる。これではユーザの利便性の点で問題がある。
【0007】
また、前記公報に記載の方法では、分析装置やその制御プログラムの製造者が、ユーザの有するパソコンのCPU番号を把握しておく必要がある。しかし、製造者はユーザのパソコンのCPU番号を把握していないのが通常であり、また把握するには手間がかかる。その一方で、製造者は、自ら製造する分析装置の識別番号とユーザとの対応を把握していることが多い。
【0008】
さらに、前記公報に記載の方法では、同一種類の分析装置を同一ユーザが複数有する場合、制御プログラムの不正使用を防止するのが困難である。なぜなら、ユーザが制御プログラムを一台分だけ購入しインストールしてしまえば、他の分析装置にもその制御プログラムを使用することができる。これでは、複数の分析装置分の制御プログラムを購入してもらうという製造者の意図にそぐわない結果となる。
【0009】
本発明は、分析装置を制御するための制御プログラムの不正使用を防止する技術を提供することを目的とする。
【0010】
本願第1発明は、臨床検査用分析装置が接続されるコンピュータにインストールされて前記臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムを管理するための管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。このプログラムは、以下のステップを実行する。
A:前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、臨床検査用分析装置を識別するための装置識別情報を、コンピュータとコンピュータに接続されている臨床検査用分析装置との間で通信を行うことによって、臨床検査用分析装置から取得する装置識別情報取得ステップ、
B:前記取得された装置識別情報に基づいて認証パスワードを生成する生成ステップ、
C:前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、前記コンピュータの操作者に対してパスワードの入力を要求する要求ステップ、
D:前記要求ステップでの要求に応じて入力された入力パスワードを取得するパスワード取得ステップ、及び
E:前記生成ステップで生成した認証パスワードと前記入力パスワードとが一致するか否かを判断し、両者が一致する場合は前記制御プログラムの起動又はインストールを実行する認証ステップ。
【0011】
装置識別情報とは、臨床検査用分析装置(以下、分析装置という)を特定・識別する情報であり、分析装置のROMといったハードウェアに書き込まれている。パスワードの生成方法としては公知のものを用いることができ、例えば、装置IDの文字列をRSA方式やハッシュ関数を用いて暗号化する方法や、IDの文字列の全部または一部をASCIIコード(数値)に変換し、その数値を所定の算術式に代入する方法などが挙げられる。算術式を制御プログラムの種類やバージョンに応じて異なるようにしても良い。装置識別情報を用いて生成された認証パスワードと入力パスワードとが一致した場合に限り制御プログラムが起動又はインストールされる。
臨床検査用分析装置との間で通信を行うことによって取得された装置識別情報を用いて認証パスワードを生成することにより、コンピュータに装置識別情報を記憶しなくても制御プログラムの不正な起動又はインストールを防止することが可能である。
【0012】
本願第2発明は、臨床検査用分析装置が接続されるコンピュータにインストールされて前記臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムを管理するための管理プログラムを提供する。このプログラムは、前記コンピュータを以下の手段として機能させる。
A:前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、臨床検査用分析装置を識別するための装置識別情報を、コンピュータとコンピュータに接続されている臨床検査用分析装置との間で通信を行うことによって、臨床検査用分析装置から取得する装置識別情報取得手段、
B:前記取得された装置識別情報に基づいて認証パスワードを生成する生成手段、
C:前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、前記コンピュータの操作者に対してパスワードの入力を要求する要求手段、
D:前記要求ステップでの要求に応じて入力された入力パスワードを取得するパスワード取得手段、及び
E:前記生成ステップで生成した認証パスワードと前記入力パスワードとが一致するか否かを判断し、両者が一致する場合は前記制御プログラムの起動又はインストールを実行する認証手段。
【0013】
本願第3発明は、第1発明において、前記認証ステップで前記認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶するパスワード記憶ステップを含み、入力パスワードに替えて、前記パスワード記憶ステップで記憶したパスワードを用いて前記認証ステップを実行することを特徴とする。
【0014】
本願第4発明は、第2発明において、前記認証ステップで前記認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶するパスワード記憶ステップを含み、入力パスワードに替えて、前記パスワード記憶ステップで記憶したパスワードを用いて前記認証ステップを実行することを特徴とする。
【0015】
認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶しておき、制御プログラムの2回目以降の起動又はインストール時には、記憶されたパスワードで制御プログラムの起動又はインストールの認証を行う。このようにすれば、2回目以降の起動又はインストール時には、起動又はインストールの都度パスワードの入力を行う必要がなく、ユーザにとって操作の煩わしさが軽減される。
【0016】
本願第5発明は、第1発明において、前記装置識別情報は、臨床検査用分析装置のシリアル番号を含む。
本願第6発明は、第2発明において、前記装置識別情報は、臨床検査用分析装置のシリアル番号を含む。
【0017】
本願第7発明は、第1発明において、前記生成ステップでは、前記装置識別情報に加えてさらに前記制御プログラムのプログラム識別情報に基づいて前記認証パスワードを生成し、前記要求ステップでは、前記装置識別情報及び前記プログラム識別情報に基づいて生成され、かつ前記コンピュータの操作者に対して予め通知された前記パスワードの入力を要求する。
本願第8発明は、第2発明において、前記生成ステップでは、前記装置識別情報に加えてさらに前記制御プログラムのプログラム識別情報に基づいて前記認証パスワードを生成し、前記要求ステップでは、前記装置識別情報及び前記プログラム識別情報に基づいて生成され、かつ前記コンピュータの操作者に対して予め通知された前記パスワードの入力を要求する。
【0018】
【発明の実施の形態】
<発明の概要>
本発明では、臨床検査用分析装置(以下、分析装置という)を制御するための制御プログラムを購入した顧客に対し、分析装置および制御プログラムの製造者や販売者の側(以下、販売者という)で認証パスワードを生成して顧客に通知する。通知は郵便によって行ってもよいし電子メールによって行ってもよい。また販売者と顧客の間で、専用回線やインターネットなどのネットワークを介して情報を送受信することにより認証パスワードの通知を行ってもよい。
【0019】
制御プログラムは、CD-ROMやMOなど各種記録媒体に記録された状態で顧客に提供されてもよいし、販売者と顧客の間で、専用回線やインターネットなどのネットワークを介して情報を送受信することにより制御プログラムの提供がなされてもよい。
制御プログラムは、分析装置に接続されるコンピュータにインストールされ、起動されることで、分析装置の制御が可能になるが、顧客は制御プログラムのインストール時、あるいは制御プログラムの起動時などに、パスワードの入力を要求される。このとき、分析装置に接続されるコンピュータは、販売者が生成するのと同じ方法によりパスワードを生成し、顧客によって入力されたパスワードと照合する。パスワードが一致しなければ制御プログラムのインストールあるいは起動がなされない。このようなパスワード入力の要求は、制御プログラムのインストール時であってもよいし、一方インストールは自由にできるようにしておき、初回の起動時にパスワード入力を要求するようにしてもよい。
【0020】
本発明では、上記パスワードは顧客の分析装置固有のID(以下、装置IDという)を用いて生成される。装置IDは分析装置を特定・識別する情報であり、分析装置のROMといったハードウェアに書き込まれている。パスワードの生成方法としては公知のものを用いることができ、例えば、装置IDの文字列をRSA方式やハッシュ関数を用いて暗号化する方法や、IDの文字列の全部または一部をASCIIコードなどの数値に変換し、その数値を所定の算術式に代入する方法などが挙げられる。また装置IDのみならず、さらに制御プログラムの有するIDなどを用いてパスワードを生成してもよい。
【0021】
分析装置に接続されるコンピュータがパスワードを生成する際、上記の通り装置IDを用いることとなるが、この装置IDは、コンピュータとの接続を許可されている正規の分析装置の装置IDを予めコンピュータに記憶させておき、パスワード生成時にその記憶データを読み込むようにしてもよいし、コンピュータと分析装置との間で通信を行い、分析装置に書き込まれている装置IDをパスワード生成時に分析装置から読み込むようにしてもよい。なお、コンピュータと、コンピュータに接続される分析装置は、ネットワークアダプタやRS-232Cシリアルインターフェイスを介して接続することが可能である。
【0022】
このように、本発明を用いたシステムでは、分析装置と制御プログラムの組み合わせが、販売者によって確認されている正規の組み合わせである場合のみ、顧客側でプログラムのインストールあるいは起動が可能となる。仮に制御プログラムの記憶されているCD-ROMと、販売者から通知されたパスワードとを他人から借りた別の顧客が、自分の分析装置に接続されるコンピュータで制御プログラムのインストールあるいは起動を試みても、パスワード入力要求時にコンピュータが生成するパスワードと顧客が入力するパスワードとは、生成に用いられた装置IDが異なるため照合の結果が一致することはない。よってこのような不正使用が防止される。
【0023】
なお、本明細書において分析装置の制御とは、分析装置から送信された血球検出信号の解析、それに基づく血球の分類・計数、血球検出信号解析の際に作成したスキャッタグラム・粒度分布曲線・その他測定データの表示、分析装置の各種動作(検体の測定・流体系の洗浄・精度管理・メンテナンスなど)の実行、測定オーダの登録、検体情報や測定結果の記憶、分析装置動作ログの記憶など、分析装置および分析装置に接続されるコンピュータ上で実現される各種機能が含まれる。一の制御プログラムが実行する分析装置の制御は、分析装置に関する全ての制御でもよいし一部の制御でもよい。例えば、分析装置に測定項目を追加する場合、その新たな項目の測定を可能にするプログラムを制御プログラムと呼ぶこともある。
【0024】
<第1実施形態例>
以下、臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムの管理方法について、実施形態例を挙げて具体的に説明する。
[構成]
(1)システム全体
図1は、本発明を利用した管理システムの構成図である。このシステムは、顧客管理サーバ1と、コンピュータ2と、第1臨床検査用分析装置31(以下、第1分析装置と言う)と、第2臨床検査用分析装置32(以下、第2分析装置と言う)とを含んでいる。顧客管理サーバ1は、制御プログラムの販売者(以下、販売者と言う)によって管理されている。コンピュータ2、第1分析装置31及び第2分析装置32は、病院や検査センターなどの顧客により使用される。第1分析装置31及び第2分析装置32は、自動血球計数装置である。これら装置31、32は、ネットワークアダプタ314を介し、コンピュータ2と接続されている。
【0025】
(2)分析装置
第1分析装置31について図2を用いて説明する。第1分析装置31は、検体の吸引・定量・希釈・送液・排液等を行う流体系311(圧力源・チューブ・弁など)、電気的あるいは光学的に各種血球の検出を行う検出系312(発光素子・レンズ・光電変換素子など)、検出系からの血球検出信号や後述するコンピュータ2との間で送受信する信号を処理する信号処理系313(CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータ)、ネットワークアダプタ314、などから構成される。第1分析装置31はネットワークアダプタ314を介して後述するコンピュータ2と接続され、TCP/IP通信を行うことが可能となっている。なお第2分析装置32は、第1分析装置31と同じ構成となっている。
【0026】
(3)顧客管理サーバ
顧客管理サーバ1は、顧客情報を顧客ごとに蓄積するための顧客データベース(以下、顧客DBという)11と、顧客DB11の更新を行う登録手段12とを有している。ここで、顧客情報とは、顧客が使用する分析装置及び制御プログラムに関する情報である。登録手段12は、顧客情報の入力を受け付け、顧客DB11に登録する。また、登録手段12は、制御プログラムをコンピュータ2にインストールするための認証パスワードを生成し、顧客DB11に登録する。
【0027】
図3は、顧客DB11に蓄積される顧客情報の概念説明図である。この例では、顧客情報は、顧客ID、装置ID、プログラムID及び認証パスワードを含んでいる。
「顧客ID」は、顧客に対し予め販売者が一意に定めた識別情報である。「装置ID」は、各分析装置を特定する識別情報である。ここでは上6桁が分析装置の種類を示し、下5桁が装置のシリアル番号を示している。装置IDは、各分析装置の信号処理系313にあるフラッシュメモリに書き込まれている。
【0028】
「プログラムID」は、販売者が各制御プログラムを識別するための識別情報である。ここではプログラムIDの上6桁は制御対象の分析装置の型番、例えば「XE2100」を表し、下3桁は制御プログラムのバージョンを示している。「認証パスワード」は、ある装置を指定して制御プログラムを購入した顧客に発行される。具体的には、認証パスワードは、指定された前記装置の装置ID及び購入された制御プログラムのプログラムIDに基づいて生成される。パスワード生成方法としては、装置ID及びプログラムIDからなる文字列の全部または一部をASCIIコード(数値)に変換し、その数値を所定の算術式に代入する方法を用いる。生成された認証パスワードは、郵便や電子メールなどを用いて販売者から顧客に通知される。顧客は、制御プログラムをコンピュータ2にインストールするのに先立ち、認証パスワードの入力を要求される。以下では、ある制御プログラムに関して認証パスワードが付与された分析装置を正規装置と言う。
【0029】
なお、各顧客が複数の分析装置や制御プログラムを使用する場合もあるため、顧客DB11は一つの顧客IDに対し複数の装置ID及びプログラムIDを対応づけて蓄積可能である。この例では、顧客ID「1001」の顧客は、装置ID「XE210011001」及び「XE210011002」の2台の分析装置を使用している。また、ここでは装置ID「XE210011001」に対し、プログラムID「XE2100101」を使用するための認証パスワード「psw1」が、装置ID「XE210011002」に対し、プログラムID「XE2100101」を使用するための認証パスワード「psw2」が、それぞれ生成されている。
【0030】
(3)コンピュータ及びプログラム
コンピュータ2は、キーボードやマウスなどの入力部21と、CD-ROMドライブ22と、ハードディスク、ROM、RAMなどの記録手段23と、CPU24とを有している。CD-ROMドライブ22が、CD-ROM4に記録された制御プログラムを読み込むと、CPU24がこれを実行し、分析装置を制御する。
【0031】
記録媒体4は、インストール許可プログラム41と、起動許可プログラム42と、制御プログラム43とを記録している。インストール許可プログラム41は、インストール許可処理を実行し、制御プログラム43が不正にインストールされるのを防止する。また、この処理では、コンピュータ2に接続されている分析装置のうち、制御プログラム43の使用が許可されている正規装置を書き込んだ装置情報テーブルを、記録手段23に作成する。
【0032】
図4は、装置情報テーブルの概念説明図である。図4において、装置情報テーブルは、「装置ID」と、「認証パスワード」と、「認証フラグ」とを、1レコードとして蓄積する。「装置ID」及び「認証パスワード」は、前記顧客DB11と同様である。「認証フラグ」は、装置IDで特定される分析装置に対し、制御プログラム43のインストールが許可されているか否かを示す。認証フラグのデフォルト値は「0」であり、インストールが許可された場合は「1」が設定される。
【0033】
起動許可プログラム42は、前記装置情報テーブルを参照し、コンピュータ2に接続されている分析装置のうち、正規装置に対して起動を許可する起動許可処理を行う。第1分析装置31及び第2分析装置32はこの起動許可処理を経て利用可能となる。制御プログラム43は、分析装置を動作させ、所定の測定や分析を行う。例えば制御プログラム43は、赤血球数、白血球数、ヘマトクリット値等の測定項目を測定したり、得られた測定値の分析を行ったりする。
【0034】
なお、制御プログラムは、1つの分析装置を動作させるために必要な全てのプログラムでもよいし、その一部であっても良い。また、本実施形態例では、制御プログラム43が「プログラムID」を保持しているが、プログラムIDは、制御プログラム43とは別個に記録媒体4に記録されていても良い。
[処理の流れ]
次に、前記管理システムが行う処理の流れについて、具体的に説明する。このシステムは、主に、顧客情報登録処理、インストール許可処理及び起動許可処理を行う。
【0035】
(1)顧客管理サーバにおける処理(顧客情報登録処理)
顧客管理サーバ1では、顧客情報登録処理が行われる。図5は顧客情報登録処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、顧客が使用する分析装置の装置IDと制御プログラムのプログラムIDとの組み合わせに応じ、正規装置用の認証パスワードを生成する。顧客管理サーバ1が起動すると、以下の処理が開始される。
【0036】
ステップS1:登録手段12は、顧客情報の入力を受け付ける。例えば、登録手段12は、顧客管理サーバ1のコンソール画面に顧客情報登録フォーム(図示せず)を表示し、顧客ID、装置ID及びプログラムIDの入力を受け付ける。新規顧客の登録については顧客ID及び装置IDだけを入力必須項目とし、プログラムIDを後で入力可能にしておくと良い。顧客が分析装置の購入後に制御プログラムを新たに購入する場合が考えられるからである。また、既存の顧客IDに対して装置IDを追加入力可能とし、分析装置を追加購入する場合に対応可能とすると良い。
【0037】
ステップS2:登録手段12は、新たに入力された顧客情報にプログラムIDが含まれているか否かを判断する。プログラムIDが含まれている場合、ステップS3に移行する。プログラムIDが含まれていない場合、後述するステップS5に移行する。
ステップS3:登録手段12は、入力されたプログラムID及び対応する装置IDに基づいて、前述の方法で認証パスワードを生成する。さらに、登録手段12は、入力された顧客情報と、生成された認証パスワードとを、顧客DB11に格納する。
【0038】
ステップS4:登録手段12は、生成した認証パスワードを、顧客に対して発行する。発行方法は特に限定されない。例えば、電子メールを用いて認証パスワードを通知しても、また認証パスワードを印刷出力してもよい。認証パスワードを印刷出力する場合、オペレータにより印刷物を郵送し、顧客への通知を行う。これにより、顧客は、自分が使用する分析装置のIDと、購入した制御プログラムのプログラムIDとにより定まる認証パスワードの通知を受ける。
【0039】
ステップS5:プログラムIDが入力されていない場合、登録手段12は、入力された顧客ID及び装置IDを、顧客DB11に格納する。
ステップS6:登録手段12は、顧客情報登録処理を続行するか否かを判断する。例えば、図示しない「入力終了ボタン」が押されるまで前記処理を繰り返し、「入力終了ボタン」が押されると顧客情報登録処理を終了する。
【0040】
(2)コンピュータ2における処理
コンピュータ2では、インストール許可処理及び起動許可処理が行われる。以下これらの処理について、順次説明する。
(2−1)インストール許可処理
図6は、インストール許可処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、顧客に前記認証パスワードの入力を要求し、入力されたパスワードが真正か否かに従い、制御プログラム43のインストールの実行または実行の拒否を行う。記録媒体4が記録媒体読取装置22に挿入されると、以下の処理が開始される。
【0041】
ステップS10:インストール許可プログラム41は、記録媒体読取装置22を介し、記録媒体4から制御プログラム43のプログラムIDを取得する。
ステップS11:インストール許可プログラム41は、コンピュータ2に接続されている分析装置、ここでは第1分析装置31及び第2分析装置32の装置ID(以下、初期接続装置ID群と言う)を取得する。
【0042】
ステップS12:インストール許可プログラム41は、装置情報テーブルを記録手段23に作成する。認証パスワード群は、初期接続装置ID群及び前記プログラムIDに基づいて生成される。また、この段階では、第1及び第2分析装置31,32の認証フラグは共に「0」となっている。なお、認証パスワードの生成方法は、前記ステップS4で顧客管理サーバが認証パスワードを生成する方法と同じである。
【0043】
ステップS13:インストール許可プログラム41は、装置情報テーブルのレコード数、すなわちコンピュータ2に接続されている分析装置の台数をカウントする。
ステップS14:インストール許可プログラム41は、パスワードの入力を要求する。入力できるパスワードの数はステップS13でカウントされた台数分を上限とする。
【0044】
ステップS15:インストール許可プログラム41は、前記要求に応じて入力された入力パスワード群を取得する。
ステップS16:インストール許可プログラム41は、装置情報テーブルを参照し、入力パスワード群のいずれかが認証パスワード群のいずれかと一致するか否かを判断する。“Yes”と判断すると、ステップS17に移行する。入力パスワード群と認証パスワード群とが全く一致しない場合、後述するステップS18に移行する。
【0045】
ステップS17:インストール許可プログラム41は、装置情報テーブルを参照し、入力パスワード群のいずれかが一致する認証パスワードの属するレコードの認証フラグを「1」とする。
ステップS18、S19:インストール許可プログラム41は、認証フラグ「0」のレコード、つまり入力パスワード群のいずれもが一致しない認証パスワードの有無を判断する(S18)。“有り”と判断すると、その認証パスワードのレコードを装置情報テーブルから削除する。これにより、装置情報テーブルは、正規装置のレコードだけが記録された状態となる。もちろん、認証フラグにより正規装置を判別可能なので、あえてレコードの削除を行わなくても良い。
【0046】
ステップS20:インストール許可プログラム41は、装置情報テーブルに認証フラグ「1」のレコードが存在するか否かを判断する。“Yes”と判断すると、ステップS20へ移行する。“No”と判断すると、後述するステップS21へ移行する。
ステップS21:インストール許可プログラム41は、起動許可プログラム42及び制御プログラム43のインストールを行う。すなわち、この例では、入力パスワード群のうち1つでも認証パスワードと一致すれば、インストールが実行される。
【0047】
ステップS22:入力パスワード群と認証パスワード群とが全く一致しなかった場合、インストール許可プログラム41はインストールを行わず、入力パスワードが全て無効である旨のメッセージを表示して処理を終了する。
この処理では、顧客管理サーバが正規装置用に顧客に配布する認証パスワードを、コンピュータも生成する。コンピュータが生成する認証パスワードと、顧客が入力する入力パスワードとが合致すれば、コンピュータに接続されている分析装置は正規装置であると判断され、インストールが実行される。
【0048】
(2−2)起動許可処理
図7は起動許可処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、コンピュータ2に接続されている分析装置のうち、正規装置だけを制御プログラム43により動作させる。前記インストール許可処理後にコンピュータ2を起動すると、以下の処理が開始される。
【0049】
ステップS101:起動許可プログラム42は、コンピュータ2に接続されている分析装置の装置ID(以下、カレント接続装置ID群と言う)を取得する。
ステップS102:起動許可プログラム42は、装置情報テーブルを参照し、初期接続装置ID群を読み出す。
ステップS103:起動許可プログラム42は、初期接続装置ID群に含まれ、かつカレント接続装置ID群に含まれる装置ID(以下、正規接続装置ID群と言う)を初期接続装置ID群から抽出する。
【0050】
ステップS104:起動許可プログラム42は、正規接続装置ID群が空か否かを判断する。空でない場合、ステップS105へ移行する。空の場合、後述するステップS106へ移行する。
ステップS105:起動許可プログラム42は、正規接続装置ID群で特定される分析装置群に対し、制御プログラム43による制御を開始させ、処理を終了する。
【0051】
ステップS106:起動許可プログラム42は、いずれの分析装置も起動できない旨のメッセージを表示し、処理を終了する。
すなわち、この処理では、インストール実行後にコンピュータ2に接続されている分析装置が変更された場合、正規装置以外の装置の制御を防止する。例えば、同一の制御プログラムで制御可能な分析装置が追加接続された場合、その装置の制御を防止する。これにより、同型の分析装置間での制御プログラムの不正利用を防止でき、分析装置毎に制御プログラムを購入してもらうことを期待できる。
【0052】
<第2実施形態例>
第1実施形態例のインストール許可処理においては、入力パスワードの少なくとも一つが認証パスワード群のいずれかに一致すればインストールを実行している。しかし、全ての入力パスワード群が認証パスワード群に含まれる場合にインストールを実行するようにしても良い。この場合、前記インストール許可処理のステップS18において、認証パスワードのいずれにも一致しない入力パスワードがあるか否かを判断する。“あり”と判断すれば、ステップS19で全てのレコードを削除し、ステップS22に移行する。逆に、“なし”と判断すれば、入力パスワードと一致する認証パスワードの認証フラグを「1」とし、認証フラグが「0」のままのレコードを削除してインストールを実行すれば良い(S21)。
【0053】
<第3実施形態例>
前記インストール許可処理において、入力パスワードが真正か否かを判断する他の方法が考えられる。例えば、認証パスワードが、装置ID及びプログラムIDを暗号化して生成されている場合、次のようにして入力パスワードの真正性を判断することもできる。まず、入力パスワードを復号化し、装置ID及びプログラムIDを得る。次いで、コンピュータ2に接続されている分析装置から取得した装置ID及び記録媒体4から取得したプログラムIDと、復号化により得られた装置ID及びプログラムIDとを比較する。装置ID及びプログラムIDが共に一致する場合は、入力パスワードは真正である。
【0054】
この場合、前記インストール許可処理のステップS12は行わず、代わりにステップS15で入力パスワードを復号化し、装置ID及びプログラムIDを算出する。ステップS16では、算出したプログラムIDが記録媒体4に保持されているプログラムIDに一致し、かつ算出した装置IDが接続されている装置IDに一致するか否かを判断する。ステップS17では、ステップS16で“一致する”と判断された装置IDの認証フラグを「1」とする。
【0055】
<第4実施形態例>
図8は、第4実施形態例に係る管理システムの全体構成図である。このシステムでは、コンピュータ2は、ネットワーク5を介し、顧客管理サーバ1と接続されている。顧客管理サーバ1は、ネットワーク5(本実施形態例ではインターネット)を介し、インストール許可プログラム41、起動許可プログラム42及び制御プログラム43をコンピュータ2に提供する。さらに、顧客管理サーバ1は、ネットワーク5を介し、認証パスワードを顧客のコンピュータ1に送信しても良い。
【0056】
顧客管理サーバ1は、顧客DB11及び登録手段12に加え、プログラムデータベース(以下、プログラムDBという)DB13及び送信手段14をさらに有している。プログラムDB13はダウンロード可能なプログラムを分析装置の型番と対応付けて蓄積している。送信手段14は、コンピュータ2からの要求に応じ、プログラムDB13に蓄積されているプログラムをコンピュータ2へ送信する。
【0057】
コンピュータ2は、ダウンロードされたインストール許可プログラム41が起動して前述と同様にパスワードの入力を要求し、起動許可プログラム42及び制御プログラム43のダウンロードを実行する。
<第5実施形態例>
前記第1〜4実施形態例において、装置IDは第1分析装置31及び第2分析装置32から取得され、これに基づいて認証パスワードが生成された。しかし、使用可能な分析装置の装置IDを予めコンピュータに記憶しておき、前記記憶された装置IDから所定のパスワード生成方式により認証パスワードを生成しても良い。この場合、所定の管理者権限を有する者だけが装置IDを端末に記憶させることができるようにしておく。そして、生成された認証パスワードと入力パスワードとが一致する場合は制御プログラムの起動を許可する。さらに、認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶しておき、制御プログラムの2回目以降の起動時には、前記記憶された入力パスワードの存在の有無で制御プログラムの起動の許可を行う。このようにすれば、コンピュータと分析装置とが常時接続されていなくても、制御プログラムの不正な起動を防止することが可能である。
【0058】
(1)構成
図9は、本実施形態例に係る分析システムの全体構成図である。このシステムを構成するコンピュータ2、第1分析装置31、第2分析装置32のハードウェアは前記第1〜4実施形態例と同様である。
起動許可プログラム42と制御プログラム群43は当初CD-ROM4に記憶されており、CD-ROMドライブ22を介してCPU24が実行することでその機能を実現する。起動許可プログラム42は後述の起動許可処理を行うものである。制御プログラム群43は、第1制御プログラム431と第2制御プログラム432を含んでいる。第1制御プログラム431は、新たな測定項目を追加するためのプログラムであり、第1分析装置31に対して適用される。第2制御プログラム432は、測定結果を紙出力する際にその印字内容の編集を自由に行うことを可能にするためのプログラムであり、第2分析装置32による測定に対して適用される。
【0059】
記憶手段23は認証テーブル231、登録情報テーブル232、装置設定テーブル233を記憶する。認証テーブル231、登録情報テーブル232は、後述する起動許可処理において用いられる。
装置設定テーブル233は、制御プログラム群43の起動に先立ち、特定の権限を有する者によって予め作成される。例えば顧客がコンピュータ2、第1分析装置31、第2分析装置32を購入し、それらを販売者側のサービスマンがセットアップする際にサービスマンが作成する。あるいは、販売者が分析装置とコンピュータをセットで出荷する場合には、それらの工場で、出荷前に装置設定テーブルが作成される。装置設定テーブル233には、コンピュータ2と接続される分析装置の装置IDと、装置ごとの固有設定値とが記憶されている。固有設定値とは、同種の分析装置であっても装置ごとに異なるハードウェアの特性(例えば検出系の感度など)に応じ、装置ごとに設定される値である。固有設定値には例えば、装置ごとの特性により生じてしまう測定結果の違いを補正するための補正値が含まれる。また一の分析装置において複数の項目を測定する場合、測定項目に応じて検出した電気信号の増幅率を変える必要がある。こういった測定項目ごとの信号増幅率等も固有設定値に含まれる。分析装置による測定結果はコンピュータ2において固有設定値をもとに補正された後、正式に測定結果として出力される。
【0060】
コンピュータ2と接続される分析装置については、その固有設定値が装置設定テーブル233に必ず記憶される。装置情報テーブルに固有設定値を記憶させ、それに基づいた補正を行わないと、測定結果の信頼性が低下するからである。
また固有設定値は分析装置ごとに異なるものであり、他の分析装置の固有設定値が用いられると測定結果に狂いが生じ、測定結果の信頼性が著しく低下してしまうおそれがある。そのため、販売者側のサービスマン等、特定の権限を有する者だけが装置設定テーブル233を作成できるよう設定されている。
【0061】
よって、装置設定テーブル233に記憶されている装置IDをもって、コンピュータ2に正規に接続される分析装置の装置IDであるとみなすことができる。
本実施形態例では、図10に示すように装置設定テーブルには「XE-2100^11001」 および「XE-2100^11002」の各装置IDで識別される2台の分析装置の装置IDが記憶されており、RBC補正率(赤血球数の測定結果に対する補正率)、WBC補正率(白血球数の測定結果に対する補正率)、受光部のゲインの増幅率など、各種固有設定値が記憶されている。
【0062】
(2)起動許可処理
図11は、起動許可処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、ユーザの入力した入力パスワードと、起動許可プログラム42の生成した認証パスワードとが一致した場合、その認証パスワードに対応する制御プログラムの起動を許可する。また、認証パスワードと一致した入力パスワードを登録情報テーブル232に記憶し、記憶した入力パスワードに対応する制御プログラムを再び起動できるようにする。この処理は、ユーザによる操作で起動許可プログラム42が起動したときに開始する。
【0063】
[処理の流れ]
ステップS200:起動許可プログラム42は、装置設定テーブル233に記憶されている全ての装置IDを取得する。
ステップS201:起動許可プログラム42は、ステップS200で取得した装置IDの全てについて認証パスワードを生成する。生成された認証パスワードは、装置IDと対応付けられて認証テーブル231に蓄積される。
【0064】
認証パスワードの生成方法としては、装置IDを構成する文字列の全部または一部をASCIIコード(数値)に変換し、その数値を所定の算術式に代入する方法が用いられる。
ここで、所定の算術式は制御プログラムの種類やバージョンによって異なっている。そのため同じ分析装置に対して複数の制御プログラムを起動させる際には、制御プログラムごとに異なった認証パスワードが生成される。その際、認証テーブル231は、図12に示すように、制御プログラムごとに対応して作成され、またそれぞれの認証テーブルには、装置設定テーブル233に記憶されている全ての装置IDにつき、各制御プログラムに対応して生成された認証パスワードが装置IDに対応付けられて蓄積されている。本実施形態例では、第1制御プログラム431に対応して認証テーブル231aが、第2制御プログラム432に対応して認証テーブル231bが作成される。
【0065】
ステップS202:起動許可プログラム42は、登録情報テーブル232に、登録されている情報(以下、登録情報という)が存在するか否かを判断する。登録情報が存在する場合、ステップS203へ移行する。存在しない場合、ステップS204へ移行する。
なお登録情報は、以前にコンピュータ2で正しく起動された制御プログラムの名前や、その制御プログラムが制御対象とする分析装置の装置IDに対応して、起動に用いられた認証パスワードが記憶されている。この記憶動作は後述するステップS206において実行される。図13は、登録情報テーブル232に蓄積される登録情報の一例を示すものであるが、この場合は、コンピュータ2上でかつて装置ID「XE-2100^11001」で識別される分析装置を制御するために第1制御プログラムがパスワード「PSWA1」を用いて起動されたこと、および装置ID「XE-2100^11002」で識別される分析装置を制御するために第2制御プログラムがパスワード「PSWB2」を用いて起動されたということになる。
【0066】
ステップS203:起動許可プログラム42は、一の認証テーブル、即ち認証テーブル231aまたは231bに蓄積された認証パスワードが、登録情報テーブル232に記憶されたパスワードのいずれかと一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS208へ移行する。一致しない場合、ステップS204へ移行する。
【0067】
ステップS204:起動許可プログラム42は、一の制御プログラム、即ち第1制御プログラム431または第2制御プログラム432に対するパスワードの入力を要求し受け付ける。
ステップS205:起動許可プログラム42は、ステップS204で受け付けられた入力パスワードが、その制御プログラムに対応する認証テーブルに蓄積された認証パスワードのいずれかと一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS206へ移行する。いずれにも一致しない場合、ステップS207へ移行する。
【0068】
ステップS206:起動許可プログラム42は、認証パスワードと一致した入力パスワードを、装置ID及びプログラム名と対応づけて登録情報テーブル232に記憶する。
ステップS207:起動許可プログラム42は、制御プログラムの起動を行うことができない旨のメッセージを、図示しないディスプレイなどに表示し、ステップS209へ移行する。
【0069】
ステップS208:起動許可プログラム42は、認証パスワードと対応する制御プログラムを起動する。
ステップS209:起動許可プログラム42は、制御プログラム群43に含まれる制御プログラム及びそれに対応する認証テーブルの全てについて、前記ステップS202〜S208が行われたか否かを判断する。行われた場合、処理を終了する。行われていない場合、ステップS202へ戻り、まだ前記ステップの行われていない制御プログラム及びそれに対応する認証テーブルについて前記ステップS202〜S208を繰り返す。
【0070】
以上に説明した本発明の第5実施形態例においては、一度正規のパスワードを入力して起動した制御プログラムを同じ分析装置について再度起動させようとする場合には、顧客はパスワードの入力を行う必要がない。つまり、一度パスワードを入力し分析装置と制御プログラムが正規の組み合わせであると認証された場合には、その際の入力パスワードを、装置ID及びプログラム名と対応付けて記憶し、以後、同じ分析装置と制御プログラムの組み合わせで起動しようとする場合には、パスワードの入力を要求しない。そして登録情報テーブル232に記憶されているパスワードを、ステップS201で生成された認証パスワードと照合する。このようなフローを用いることで、2回目以降の起動時には、起動の都度パスワードの入力を行う必要がなく、顧客にとって操作の煩わしさが軽減される。
【0071】
<第6実施形態例>
前記第5実施形態例では、使用可能な分析装置の装置IDを予めコンピュータ2に記憶しておき、これに基づいて認証パスワードが生成された。しかし、装置IDは、コンピュータ2に接続された分析装置から取得しても良い。具体的には、前記第5実施形態例のステップS200において、前記第1実施形態例のステップS11と同様、コンピュータ2に接続されている分析装置の装置IDを取得する。このようにすれば、コンピュータ2に装置IDを記憶しなくても、制御プログラムの不正な使用を防止することが可能である。
【0072】
<その他の実施形態例>
(A)前記第1〜6実施形態例においては、プログラムのインストールや起動を行う際にパスワードの照合が行われ、照合の結果、パスワードが一致すればプログラムのインストールや起動を許可し、一致しなければ許可しない、という構成をとっている。しかし他の実施形態例として、パスワードが一致しなかった場合にはプログラムのインストールや起動を全く許可しないのではなく、特別な処理を行うようにしてもよい。例えば、制御プログラムの実現する機能に制限を付してインストールや起動をできるようにすることが挙げられる。また入力したパスワードが正しくなかった場合に、その制御プログラムについてはインストールや起動を許可しない、として処理を終了させるのではなく、再度パスワードの入力を要求する画面を表示して操作者に入力を要求するようにし、その要求に応じて入力されたパスワードにつき照合を再度行うようにしてもよい。またこのような処理を繰り返し、連続して所定の回数まで正しくないパスワードが入力された場合には、制御プログラムのインストールや起動を許可しない、として処理を終了させてもよい。
【0073】
(B)前記第1〜第6実施形態例に記載の方法を実行するプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体は、本発明に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフレキシブルディスク、半導体メモリ、CD-ROM、DVD、MO、その他のものが挙げられる。
【0074】
【発明の効果】
本発明を用いれば、顧客はパスワードが発行された装置にのみ制御プログラムを利用でき、他の装置に対しては制御プログラムを利用できないため、制御プログラムの不正利用を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る管理システムの全体構成図。
【図2】第1分析装置の機能構成図。
【図3】顧客DB11に蓄積される情報の概念説明図。
【図4】装置情報テーブルの概念説明図。
【図5】第1実施形態例に係る顧客情報登録処理の流れを示すフローチャート。
【図6】第1実施形態例に係るインストール許可処理の流れを示すフローチャート。
【図7】第1実施形態例に係る起動許可処理の流れを示すフローチャート。
【図8】第4実施形態例に係る制御プログラム管理システムの構成図。
【図9】第5実施形態例に係る分析システムの構成図。
【図10】装置設定テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図11】第5実施形態例に係る起動許可処理の流れを示すフローチャート。
【図12】認証テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図13】登録情報テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【符号の説明】
1:顧客管理サーバ
2:コンピュータ
31:第1臨床検査用分析装置
32:第2臨床検査用分析装置
4:CD―ROM

Claims (8)

  1. 臨床検査用分析装置が接続されるコンピュータにインストールされて前記臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムを管理するための管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、臨床検査用分析装置を識別するための装置識別情報を、コンピュータとコンピュータに接続されている臨床検査用分析装置との間で通信を行うことによって、臨床検査用分析装置から取得する装置識別情報取得ステップと、
    前記取得された装置識別情報に基づいて認証パスワードを生成する生成ステップと、
    前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、前記コンピュータの操作者に対してパスワードの入力を要求する要求ステップと、
    前記要求ステップでの要求に応じて入力された入力パスワードを取得するパスワード取得ステップと、
    前記生成ステップで生成した認証パスワードと前記入力パスワードとが一致するか否かを判断し、両者が一致する場合は前記制御プログラムの起動又はインストールを実行する認証ステップと、を実行するための管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  2. 臨床検査用分析装置が接続されるコンピュータにインストールされて前記臨床検査用分析装置を制御する制御プログラムを管理するための管理プログラムであって、
    前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、臨床検査用分析装置を識別するための装置識別情報を、コンピュータとコンピュータに接続されている臨床検査用分析装置との間で通信を行うことによって、臨床検査用分析装置から取得する装置識別情報取得手段と、
    前記取得された装置識別情報に基づいて認証パスワードを生成する生成手段と、
    前記制御プログラムを起動又はインストールする前に、前記コンピュータの操作者に対してパスワードの入力を要求する要求手段と、
    前記要求ステップでの要求に応じて入力された入力パスワードを取得するパスワード取得手段と、
    前記生成ステップで生成した認証パスワードと前記入力パスワードとが一致するか否かを判断し、両者が一致する場合は前記制御プログラムの起動又はインストールを実行する認証手段と、として前記コンピュータを機能させる管理プログラム。
  3. 前記認証ステップで前記認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶するパスワード記憶ステップを含み、入力パスワードに替えて、前記パスワード記憶ステップで記憶したパスワードを用いて前記認証ステップを実行することを特徴とする、請求項1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 前記認証ステップで前記認証パスワードと一致した入力パスワードを記憶するパスワード記憶ステップを含み、入力パスワードに替えて、前記パスワード記憶ステップで記憶したパスワードを用いて前記認証ステップを実行することを特徴とする、請求項2に記載の管理プログラム。
  5. 前記装置識別情報は、臨床検査用分析装置のシリアル番号を含む、請求項1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 前記装置識別情報は、臨床検査用分析装置のシリアル番号を含む、請求項2に記載の管理プログラム。
  7. 前記生成ステップでは、前記装置識別情報に加えてさらに前記制御プログラムのプログラム識別情報に基づいて前記認証パスワードを生成し、
    前記要求ステップでは、前記装置識別情報及び前記プログラム識別情報に基づいて生成され、かつ前記コンピュータの操作者に対して予め通知された前記パスワードの入力を要求する、請求項1に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 前記生成ステップでは、前記装置識別情報に加えてさらに前記制御プログラムのプログラム識別情報に基づいて前記認証パスワードを生成し、
    前記要求ステップでは、前記装置識別情報及び前記プログラム識別情報に基づいて生成され、かつ前記コンピュータの操作者に対して予め通知された前記パスワードの入力を要求する、請求項2に記載の管理プログラム。
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