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JP4332122B2 - 外観検査装置及びptp包装機 - Google Patents
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JP4332122B2 - 外観検査装置及びptp包装機 - Google Patents

外観検査装置及びptp包装機 Download PDF

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Description

本発明は、PTPシートの製造に際し用いられる外観検査装置、及び、該外観検査装置を備えたPTP包装機を含む技術分野に属するものである。
一般に、PTPシートは、錠剤等が充填されるポケット部が形成された樹脂製の包装用フィルムと、その包装用フィルムにポケット部の開口側を密封するように前記包装用フィルムに取着されるアルミニウム製のカバーフィルムとから構成されている。
従来、PTPシートの製造に際しては、ポケット部に錠剤等が充填された後、錠剤の色異常を検出する色識別検査が行われる。この色識別検査によって例えば異種錠の混入を検出することができる。
色識別検査では、先ず照明手段から錠剤に光を照射し、その反射光をカメラによりカラー撮像する。そして、カラー画像データであるRGBデータをHIS変換し、色相H・彩度S・輝度Iや輝度統計(H・S・Iのスペクトラム分布の平均や標準偏差等)を求め、これらと所定の基準値との類似度から錠剤の色異常を検出する(例えば、特許文献1参照)。
HIS変換を行う理由としては、一般にカラー画像(RGB)では、同じ色(色相H)、同じ濃さ(彩度S)であると人間が認識しても、明るさ(輝度I)が変化するとRGB値は大きく変化するが、色相H・彩度S・輝度Iでは人間が感じる色の感覚に近い表現ができるとされているためである。
特開平10−104076号公報
しかしながら、従来の色識別検査では、例えば色相Hを求める場合、彩度Sや輝度Iが小さい時に誤差が大きくなる。つまり、錠剤の色が白色に近くなるほど、色相H・彩度S・輝度Iや輝度統計を適正に求めることが困難となり、色識別精度が低下するおそれがある。錠剤色としては白色に近い色が多用されているため、このような不具合は頻繁に起こり得る。
また、輝度統計処理により得られた最多値を錠剤の色として色識別検査を行う方法もあるが、捺印錠剤を検査する場合や錠剤表面に異物が付着している場合などは、錠剤の色として得られるデータに捺印文字色や異物色のデータも含まれてしまうため、このような方法でも色識別精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、PTPシートの製造過程における外観不良を検査するに際し、錠剤の色識別精度の向上を図ることのできる外観検査装置、及び、PTP包装機を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1. 包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムが取着されるPTPシートの製造に際し用いられる外観検査装置であって、
少なくとも前記錠剤に対して所定の光を照射する照明手段と、
前記照明手段により照射された面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理装置とを備え、
前記画像信号から得たカラー画像データを基に前記錠剤の色異常を検出する色識別検査を実行可能に構成され、
前記色識別検査に際しては、
前記カラー画像データのうち前記錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、
当該所定数の画素のRGB各成分毎の輝度に基づく判定により前記錠剤の色異常を検出可能にしたことを特徴とする外観検査装置。
上記手段1によれば、包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムが取着されるPTPシートの製造に際しては、色識別検査が行われる。色識別検査においては、撮像されたカラー画像データのうち錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、当該所定数の画素のRGB各成分毎の輝度に基づく判定により錠剤の色異常を検出する。従って、検査対象が白色に近い色の錠剤であっても、さらには表面に異物が付着した錠剤や捺印錠剤などであっても、錠剤の高輝度領域を色識別領域とすることで、色識別精度を低下させることなく適正に色識別検査を行うことができる。結果として、色相H・彩度S・輝度Iを基にした従来の色識別検査に比べ、色識別精度の向上を図ることができる。
手段2.包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムが取着されるPTPシートの製造に際し用いられる外観検査装置であって、
少なくとも前記錠剤に対して所定の光を照射する照明手段と、
前記照明手段により照射された面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理装置とを備え、
前記画像信号から得たカラー画像データを基に前記錠剤の色異常を検出する色識別検査を実行可能に構成され、
前記色識別検査に際しては、
前記カラー画像データのうち前記錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、
当該所定数の画素のRGB各成分毎の輝度の平均値を求め、当該RGB各成分の輝度の平均値と、RGB各成分毎に予め設定された輝度基準値との差が、RGB各成分毎にそれぞれ許容範囲内か否かを判定することで、前記錠剤の色異常を検出可能にしたことを特徴とする外観検査装置。
上記手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。さらに、本手段では、撮像されたカラー画像データのうち錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、当該所定数の画素の輝度の平均値を求め、当該輝度の平均値と所定の輝度基準値との差が許容範囲内か否かを判定している。このように輝度の平均値をとることで、より適正な判定を行うことができ、さらなる色識別精度の向上を図ることができる。
さらに、本手段では、抽出された所定数の画素のRGB各成分毎の輝度の平均値を求め、当該RGB各成分の輝度の平均値と、RGB各成分毎に予め設定された輝度基準値との差が、RGB各成分毎にそれぞれ許容範囲内か否かを判定している。このようにすることで、より厳密な判定を行うことができ、さらなる色識別精度の向上を図ることができる。
手段.前記色識別検査に際しては、
予め設定された錠剤ウインドウを前記カラー画像データにおける前記錠剤の位置に合わせて位置決めする処理を行い、
前記錠剤ウインドウの領域内から前記所定数の画素を抽出するよう構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の外観検査装置。
上記手段によれば、錠剤ウインドウを設定することにより、検査効率及び検査精度の向上を図ることができる。また、上記各手段の構成により、捺印錠剤の捺印部分等を除くために複雑な錠剤ウインドウの設定処理を行う必要もなく、検査前及び検査時のウインドウ設定処理の簡素化を図ることができる。なお、上記錠剤ウインドウは、錠剤内の領域と、錠剤外のシート部(包装用フィルム)の領域とを区別するための境界とされるもの、つまり検査における検査領域を画定するものであり、錠剤の形状に対応して設定される。従って、上記錠剤ウインドウは、少なくとも前記錠剤の外形よりも小さく設定されていることが好ましい。
手段.前記錠剤は、半カプセル同士を組み合わせたカプセル錠であって、
前記錠剤ウインドウは、前記両半カプセルの境界部を含まないように二分割された構成となっており、
前記二分割された錠剤ウインドウの各領域内から前記所定数の画素を抽出し、前記半カプセル毎に前記色識別検査を行うことを特徴とする手段に記載の外観検査装置。
上記手段によれば、異なる色の半カプセル同士を組み合わせたカプセル錠に対しても、色識別検査を行うことができる。
手段.手段1乃至のいずれかに記載の外観検査装置を備えたことを特徴とするPTP包装機。
手段5のように、外観検査装置をPTP包装機に備えることで、PTPシートの製造過程において不良品を効率的に除外できる等のメリットが生じる。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、外観検査装置をPTP包装機に装備することによって、PTP包装機においてPTPシートの外観不良が検査されるようになっている。図2(a),(b)に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた包装用フィルムとしての容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルムとしての密封用フィルム4とを有している。容器フィルム3は、例えば、PP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の比較的硬質で所定の剛性を有する熱可塑性樹脂材料によって構成され、光透過性を有している(ここでは、透明を呈している)。密封用フィルム4は、アルミニウムによって構成されている。また、各ポケット部2には被充填物としての錠剤(カプセル錠も含まれる)5が1つずつ収容されている。なお、本実施形態における錠剤5は捺印錠剤であるが、便宜上、捺印部分の図示は省略する。また、錠剤5の表面色は、白色に近い色をしており、少なくとも捺印部分の色よりも明るい色となっている。
図1に示すように、PTP包装機7は、錠剤5を容器フィルム3に自動的に包装するものである。具体的には、PP、PVCなどの帯状の樹脂フィルムをフィルム送りロール9とテンションロール10,11とで、加熱装置12及び成形装置13に送り込み、錠剤5充填用のポケット部2を樹脂フィルムに成形する。そして、樹脂フィルムにポケット部2の成形された容器フィルム3が、充填装置14の下まで送られてくると、充填装置14が各ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する。
一方、帯状に形成された密封用フィルム4は、テンションロール16,17を介してフィルム受けロール18の方へと案内されている。フィルム受けロール18には、加熱ロール19が圧接可能となっており、該加熱ロール19の外周面には、僅かに凸状に形成された格子状の線(図示略)が設けられている。そして、両ロール18,19間に、容器フィルム3及び密封用フィルム4が送り込まれるようになっている。両フィルム3,4が、両ロール18,19間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3に密封用フィルム4が取着される。これによって、錠剤5が各ポケット部2に充填された長尺状のPTPフィルム20が製造される。
さて、前記充填装置14の下流側、かつ、前記フィルム受けロール18及び加熱ロール19の上流側には、容器フィルム3の移送経路に沿って、容器フィルム3(充填された錠剤5)の外観不良を検査するための外観検査装置21が配設されている。当該外観検査装置21は、錠剤5の色を識別し、これを基に異種錠の混入の検出を主目的とする色識別検査を行うものである。
上記検査を経て、容器フィルム3に密封用フィルム4が取着された後、PTPフィルム20は、図示しない打抜装置によってPTPシート1単位に裁断される。なお、外観検査装置21によって不良品判定された場合、そのPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
さて、PTP包装機7の概略は以上のとおりであるが、以下においては図1,3に基づき、外観検査装置21についてより具体的に説明する。
外観検査装置21は、照明手段としての照明装置22、撮像手段としてのカメラ23、画像処理装置24、モニタ25、並びにキーボード26等を備えている。
図1に示すように、照明装置22は容器フィルム3のポケット部2開口側に設けられている。照明装置22は白色光(可視光)を照射する図示しない光源を有している。また、カメラ23としてはカラーカメラが採用されている。
次にカメラ23と照明装置22との関係について説明する。本実施形態では、カメラ23は、PTPフィルム20の平面に対して、略垂直方向から撮像可能となっており、照明装置22から照射された光は錠剤5及び密封用フィルム4を照らし、錠剤5及び密封用フィルム4から反射した光がカメラ23によってカラー撮像されるように構成されている。そして、カメラ23によって撮像された画像データ(カラー画像データ)は、当該カメラ23内部においてデジタル信号(RGB信号)に変換された上で、デジタル信号の形で画像処理装置24に入力されるようになっている。
さて、上述した画像処理装置24は、カメラ23に対応した画像メモリ41、マスキング手段42、二値化手段43、判定用メモリ44、外観検査結果及び統計データメモリ45、カメラタイミング制御手段46、並びに、CPU及び入出力インターフェース47などから構成され、後述するような画像データの処理や、外観不良の判定等を実施可能なっている。なお、画像メモリ41は、色情報を記憶可能なRGB画像メモリである。
従って、カメラ23で撮像された画像データは、デジタル信号に変換された後、画像メモリ41に記憶される。また、各画像データは、検査時においてマスキング手段42によりマスキング処理が行われた後、再度画像メモリ41に記憶され、同様に二値化手段43により二値化された後、再度画像メモリ41に記憶される。
CPU及び入出力インターフェース47は、各種処理プログラムを判定用メモリ44の記憶内容などを使用しつつ実行するとともに、PTP包装機7に制御信号を送出し又はPTP包装機7から動作信号などの各種信号を送受信するためのものである。これによって、例えば、PTP包装機7の不良シート排出機構などを制御することができるようになっている。また、CPU及び入出力インターフェース47は、モニタ25に表示データを送出する機能をも有する。かかる機能により、各種画像データや外観検査結果などを、モニタ25に表示させることができるようになっている。さらに、CPU及び入出力インターフェース47は、キーボード26からのデータを入力する機能をも有する。
外観検査結果及び統計データメモリ45(以下、単にデータメモリ45という)は、画像データに関する座標等のデータ、外観検査結果データ、及び、該外観検査結果データを確率統計的に処理した統計データなどを記憶するものである。これらの外観検査結果データや統計データは、CPU及び入出力インターフェース47の制御に基づき、適宜モニタ25に表示させることができる。また、これらの外観検査結果データや統計データに基づいてCPU及び入出力インターフェース47がPTP包装機7に制御信号を送出することもできる。
カメラタイミング制御手段46は、カメラ23が撮像する画像データを、画像メモリ41に取り込むタイミングを制御するものである。かかるタイミングはPTP包装機7に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて制御され、PTPフィルム20を所定量送るごとにカメラ23によるシート単位(例えば打ち抜かれるPTPシート単位)で撮像が行われる。
次に、上記PTPフィルム20の外観検査(色識別検査)の手順について説明する。
まず、外観検査に先だって事前に実行される検査前設定処理としての「検査前設定ルーチン」について図4のフローチャートに従って説明する。
同ルーチンにおいては、先ずステップS101において、上記照明装置22とは別に容器フィルム3のポケット部2突出側に設けられた図示しない照明装置を点灯させた状態で、カメラ23により良品(不良品でないことが明らかなPTPシート)を撮像し、当該良品の濃淡画像を取得する。
ステップS102において、照明装置22の点灯状態でカメラ23により良品のカラー画像(RGB画像)を取得する。
ステップS103において、ステップS101で取得した良品濃淡画像から各錠剤5の位置データ〔座標データ(x,y)〕として当該錠剤5の重心位置の座標データ(以下、単に重心位置データという)を算出する。そして、これら各錠剤5の重心位置データを色識別検査における各錠剤5の基準位置データとして設定し、データメモリ45に格納(記憶)する。なお、これらの処理は、良品濃淡画像を錠剤検知レベルとなる所定の閾値を基準に二値化し、これら二値化画像データを画像メモリ41に格納した後に、当該二値化画像データを基に行われる。
ステップS104において、ステップS103で取得した良品濃淡画像の二値化画像データを基に色識別検査用の錠剤ウインドウPWを設定する。本実施形態における錠剤ウインドウPWは、錠剤5内の領域(錠剤部領域)と、錠剤5外のシート部の領域(シート部領域)とを区別するための境界とされるものであり、図2(c)に示すように、錠剤5の円と同心円をなし、かつ、直径が一回り(例えば約1mm)小さく設定される。そして、色識別検査に際しては、各検査画像データに関し、錠剤ウインドウPWが設定された上で、錠剤5内の領域について錠剤5の色の異常が検出されるようになっている。
ステップS105において、色識別検査における錠剤5の色基準値(輝度基準値)F0となる色基準値データ(判定基準値データ)を抽出する処理を行う。より詳しくは、ステップS103で取得した各錠剤5の重心位置データに合わせて錠剤ウインドウPWを良品カラー画像に位置決めした後、錠剤ウインドウPW内から色基準値データを抽出し、判定用メモリ44に格納(記憶)する。例えば、本実施形態では、錠剤ウインドウPW内にある複数の画素の中から輝度」(後述する式(1)参照)の高い順に3つの画素を抽出するとともに、当該3画素のRGB各成分毎の輝度の平均値R0,G0,B0を算出し、当該各平均値R0,G0,B0を構成成分とする色基準値F0(R0,G0,B0)を輝度基準値として設定する。なお、良品濃淡画像から得た錠剤5の重心位置データを基に、良品カラー画像において錠剤ウインドウPWを位置決めするようにしているのは、反射光を撮像した画像である良品カラー画像においては、錠剤5の背景部まで明るく映ってしまい、錠剤5の重心位置データを適正に算出することが困難であるためである。
ステップS106で各種設定を行い、モニタ25での表示処理を実行する。ここで、各種設定には、錠剤ウインドウPWの設定位置の確定処理などが含まれる。
次に、外観検査(色識別検査)について図5のフローチャートに従って説明する。
図5の「色識別検査ルーチン」に示すように、色識別検査に際しては、先ずステップS201において、全ポケット部2に関してそれぞれ錠剤良品フラグを0に設定する。
ステップS202において検査対象たるPTPフィルム20の検査カラー画像(RGB画像)を取得する。
ステップS203において、ポケット番号カウンタ値C2(以下、単にポケット番号C2という)に1を設定する。
ステップS204においてポケット番号C2の値が一検査あたり(一シートあたり)のポケット数N以下であるか否かを判定する。
ここで肯定判定された場合には、ステップS205において検査カラー画像に対し上記錠剤ウインドウPWを重ねる処理を行う。より詳しくは、ポケット番号C2に対応するポケット部2における錠剤5の重心位置を上記基準位置データを基に特定し、当該錠剤5の重心位置に錠剤ウインドウPWの中心位置を合わせるようにして検査カラー画像に対し錠剤ウインドウPWを位置決めする。加えて、錠剤ウインドウPWによって区別された各領域のうち、検査対象外となる部分(シート部領域)にマスキングを施す処理が行われる。
ステップS206において、錠剤5の色検出値F1となる色検出値データを抽出する処理を行う。より詳しくは、検査カラー画像の錠剤ウインドウPW内にある複数の画素の中から輝度の高い順に3つの画素を抽出するとともに、当該3画素のRGB各成分毎の輝度の平均値R1,G1,B1を構成成分とする色検出値F1(R1,G1,B1)を算出する。なお、上記「輝度」は、例えば下式(1)により算出される。
輝度=(K1×R)+(K2×G)+(K3×B) …(1)
上式(1)において、Rはその画素における赤の輝度、Gはその画素における緑の輝度、Bはその画素における青の輝度である。K1,K2,K3は定数で、例えばK1=0.298912,K2=0.586611,K3=0.114478とすれば、視覚感度に略一致した輝度を得ることができる。また、K1=K2=K3=1としてもよいし、例えばK1=1,K2=K3=0として、赤のみの輝度を利用するなど、特定の色のみの輝度を基にしてもよい。また、R、G、Bの中で、最も輝度の高いものの輝度を、選択的にその画素の輝度としてもよい。
ステップS207において、色検出値F1のRGB各成分(R1,G1,B1)から、色基準値F0のRGB各成分(R0,G0,B0)をそれぞれ減算した絶対値が、予め設定された色許容値F2のRGB各成分(R2,G2,B2)よりも小さいか否かをRGB各成分毎に判定する。そして、RGB全成分について色許容値F2(R2,G2,B2)より小さいと判定された場合には、ステップS208において、錠剤5が良品であるものとして、ポケット番号C2に対応した錠剤良品フラグに1を設定し、ステップS209へ移行する。一方、ステップS207において否定判定された場合には、そのままステップS209へ移行する。そして、ステップS209においてポケット番号C2の値に1を加え、再びステップS204へ移行する。
さて、上記ステップS204において否定判定された場合、すなわちポケット番号C2の値が一検査あたり(一シートあたり)のポケット数Nを超えたと判定された場合には、ステップS210において一検査あたり(一シートあたり)の全ポケット部2に関して錠剤良品フラグに1が設定されているか否かを判定する。ここで、肯定判定された場合にはステップS211において良品判定を行い、本処理を一旦終了する。一方、否定判定された場合には、ステップS212において不良品判定を行い、本処理を一旦終了する。これらの検査結果は、モニタ25やPTP包装機7(不良シート排出機構を含む)に出力される。
以上詳述したように、本実施形態の色識別検査においては、検査カラー画像のうち錠剤5に相当する部分の複数の画素の中から輝度の高い順に3つの画素を抽出し、当該3画素のRGB各成分毎の輝度の平均値である色検出値F1(R1,G1,B1)を求め、当該色検出値F1(R1,G1,B1)と、RGB各成分毎に予め設定された輝度基準値である色基準値F0(R0,G0,B0)との差が、RGB各成分毎にそれぞれ許容範囲である色許容値F2(R2,G2,B2)内か否かを判定することで、錠剤5の色異常を検出する。従って、本実施形態のように検査対象が白色に近い色の錠剤5であっても、さらには表面に異物が付着した錠剤や捺印錠剤などであっても、錠剤5の高輝度領域を色識別領域とすることで、色識別精度を低下させることなく適正に色識別検査を行うことができる。結果として、色相H・彩度S・輝度Iを基にした従来の色識別検査に比べ、色識別精度の向上を図ることができる。
以上説明した実施形態において、例えば、次のように構成の一部を適宜変更して実施することも可能である。勿論、以下において例示しない他の変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、検査対象となる錠剤の態様例としてタブレット錠が挙げられているが、錠剤の種類はこれに限られるものではなく、例えばカプセル錠等であってもよい。但し、カプセル錠は半カプセル同士を組み合わせた構成となっているため、錠剤ウインドウは両半カプセルの境界部を含まないように二分割された構成となり、カプセル錠を検査する際には、前記二分割された錠剤ウインドウの各領域内から所定数の画素を抽出し、半カプセル毎に色識別検査を行う。このようにすることで、異なる色の半カプセル同士を組み合わせたカプセル錠に対しても、色識別検査を行うことができる。
)上記実施形態では、検査カラー画像のうち錠剤5に相当する部分の複数の画素の中から輝度の高い順に3つの画素を抽出するように構成されているが、抽出する画素数はこれに限られるものではない。
)上記錠剤ウインドウの形状や大きさ等は適宜設定できるものであって、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。
一実施形態におけるPTP包装機等の概略構成を示す模式図である。 (a)はPTPシートを示す斜視図であり、(b)はPTPシートを示す部分拡大断面図であり、(c)は錠剤ウインドウの概念を説明するための平面模式図である。 外観検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 「検査前設定ルーチン」を示すフローチャートである。 「色識別検査ルーチン」を示すフローチャートである。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルムとしての容器フィルム、4…カバーフィルムとしての密封用フィルム、5…錠剤、7…PTP包装機、21…外観検査装置、22…照明手段としての照明装置、23…撮像手段としてのカメラ、24…画像処理装置、PW…錠剤ウインドウ。

Claims (5)

  1. 包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムが取着されるPTPシートの製造に際し用いられる外観検査装置であって、
    少なくとも前記錠剤に対して所定の光を照射する照明手段と、
    前記照明手段により照射された面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理装置とを備え、
    前記画像信号から得たカラー画像データを基に前記錠剤の色異常を検出する色識別検査を実行可能に構成され、
    前記色識別検査に際しては、
    前記カラー画像データのうち前記錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、
    当該所定数の画素のRGB各成分毎の輝度に基づく判定により前記錠剤の色異常を検出可能にしたことを特徴とする外観検査装置。
  2. 包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムが取着されるPTPシートの製造に際し用いられる外観検査装置であって、
    少なくとも前記錠剤に対して所定の光を照射する照明手段と、
    前記照明手段により照射された面を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力される画像信号を処理する画像処理装置とを備え、
    前記画像信号から得たカラー画像データを基に前記錠剤の色異常を検出する色識別検査を実行可能に構成され、
    前記色識別検査に際しては、
    前記カラー画像データのうち前記錠剤に相当する部分の複数の画素の中から、当該画素における赤の輝度に第1の定数を乗算した値と、当該画素における緑の輝度に第2の定数を乗算した値と、当該画素における青の輝度に第3の定数を乗算した値との総和たる輝度の高い順に所定数の画素を抽出し、
    当該所定数の画素のRGB各成分毎の輝度の平均値を求め、当該RGB各成分の輝度の平均値と、RGB各成分毎に予め設定された輝度基準値との差が、RGB各成分毎にそれぞれ許容範囲内か否かを判定することで、前記錠剤の色異常を検出可能にしたことを特徴とする外観検査装置。
  3. 前記色識別検査に際しては、
    予め設定された錠剤ウインドウを前記カラー画像データにおける前記錠剤の位置に合わせて位置決めする処理を行い、
    前記錠剤ウインドウの領域内から前記所定数の画素を抽出するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外観検査装置。
  4. 前記錠剤は、半カプセル同士を組み合わせたカプセル錠であって、
    前記錠剤ウインドウは、前記両半カプセルの境界部を含まないように二分割された構成となっており、
    前記二分割された錠剤ウインドウの各領域内から前記所定数の画素を抽出し、前記半カプセル毎に前記色識別検査を行うことを特徴とする請求項に記載の外観検査装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の外観検査装置を備えたことを特徴とするPTP包装機。
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