JP4332288B2 - 小便器用洗滌システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は小便器の水洗式洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の小便器を設置した公衆トイレ等における、水洗式便器の洗滌方式には、種々の方式があるが、男子用小便器では、以下の二つの洗滌方式が一般的である。
第1の洗滌方式は、各小便器毎に自動水洗装置を備えたものである。これは、赤外線を利用した人センサを便器の上部に設け、人センサからの信号により、各小便器の利用の都度、給水用電磁弁を制御して当該小便器を洗滌するようにしたものである。なお、一般に小便器の1回の洗滌には、5リットル程度の水を使用している。
【0003】
第2の洗滌方式は、上水道側に一端側を接続するとともに他端側を各小便器に分岐して接続する配水管と、配水管の途中に介在する弁装置と、を備える洗滌方式である。この洗滌方式によれば、一定時間(例えば15分)毎に一度に全ての小便器を洗滌することができるが、所定時間毎にのみ洗浄水を流すので、一日当たりの洗浄水の使用量は比較的少なくて済む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記第1の洗滌方式では、小便器の使用毎に洗浄水を流すので、一般的な利用数のある公衆トイレでは、一日当たりの洗浄水の量は嵩んでしまう。
【0005】
また、トイレの利用頻度が高い時間帯では、トイレ内に設置されている複数の男子用小便器が続けて同時に洗浄水を使用することになるので、男子用小便器の配水系統と同一の給水本管に接続する他の配水系統への給水圧力が低下する場合がある。特に水を多く使用する夏期においては、このような給水圧力の低下による不都合が顕れ、女子用トイレ等、他の配水系統の水の出が悪くなることがある。
【0006】
また、第2の洗滌方式でも、一度に大量の洗滌水を使用するので、前記第1の洗滌方式と同様に給水圧低下に伴う不都合を生じてしまう。
本発明は前記事項に鑑みなされたものであり、節水効果に優れた小便器用洗滌システムを提供することを技術的課題とする。
【0007】
また、給水系統全体の圧力低下を防止する小便器用洗滌システムを提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数のグループに区分した複数の小便器の洗滌を行うシステムであって、各グループ毎に設けられた、一端を給水部に接続するとともに他端をグループに属する小便器に接続する配水系と、各配水系に設けられた、洗滌水の供給を制御する制御弁と、各グループ毎の小便器へ供給される洗滌水が、所定時間差をおいて供給されるように各制御弁を制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、各配水系は、通過する洗滌水の流量を検知する流量検知手段を備え、この流量検知手段は前記制御装置に検知信号を出力し、前記制御装置は、前記流量検知手段からの信号に基づき前記各制御弁を制御することを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記給水部側の水圧を検知すると共に検知信号を前記制御装置に出力する水圧検知手段を備え、前記制御装置は、給水部側の水圧が低下した場合、各制御弁による洗滌水供給の時間差が長くなるよう各制御弁を制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の小便器用洗滌システムを図1及び図2に示される実施形態について更に詳細に説明する。本実施形態では、小便器を4基備えたシステムについて説明する。
【0012】
図1に示すように、駅構内等の1箇所のトイレに設置された4基の小便器3は、2基ずつの第1グループ30と第2グループ40に区分されている。
基端を上水道本管側に連通する配水本管7の先端は、2つの配水管と接続している。一方は、第1グループ30に対応する第1配水管8aであり、他方は、第2グループ40に対応する第2配水管9aである。
【0013】
前記第1配水管8aは、一端を配水本管7に接続するとともに、他端を第1グループ30の小便器3a,3aに洗滌水を供給する第1配水分岐管8b,8bに接続している。
また、前記第2配水管9aは、一端を配水本管7に接続するとともに、他端を第2グループ40の小便器3b,3bに洗滌水を供給する第2配水分岐管9b,9bに接続している。
【0014】
なお、前記第1配水分岐管8b,8b及び第2配水分岐管9b、9bは、小便器3内に形成された給水路に連通している。
前記第1配水管8aの途中には、小便器3方向への給水の供給及び停止を制御する第1制御弁ユニット11が介装されている。この第1制御弁ユニット11は、第1電磁弁12を備えており、制御装置20からの指令により第1電磁弁12が開閉するようになっている。
【0015】
また、第1制御弁ユニット11は、第1配水管8a内を通過する洗滌水の流量を検出する第1流量検出部12を備えている。この第1流量検出部12は、管内を通過する水流によって駆動される回転翼車を有しており、この回転翼車の回転数を検出することにより、通過流量を検出できるようになっている。通過流量は、回転翼車の1回転毎に送信されるパルス信号を制御装置20が受信し、単位時間当たりの回転数に基づき計算される。
【0016】
前記第2配水管9aの途中にも、第1配水管8aに設けられた第1制御弁ユニット11と同様の構成の第2制御弁ユニット21が介装されている。第2制御弁ユニット21にも、第2電磁弁22及び第2流量検出部23が設けられている。
【0017】
ここで、制御装置20の構成を説明する。制御装置20は、第1制御弁11及び第2制御弁12の電磁弁に信号を出力すると共に第1流量検出部12及び第2流量検出部22からの信号を入力するI/0部と、各種データ処理を行うマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサを動作させるために必要なデータを収容するRAM(randum access memory)及びROM(read only memory)と、これらを接続するバスとを備えている。
【0018】
次に、制御装置20の制御を中心に、図2のフローチャートに基づき本システムの動作を説明する。
本システムが起動されると、制御装置20は、予め設定した所定時間S(例えば15分)が経過したか否かを判断する(ステップS101)。ステップS101の肯定枝はステップS102に移行し、否定枝はステップS101の処理を繰り返す。
【0019】
ステップS102では、制御装置20は、第1制御弁ユニット11の第1電磁弁12に指示信号を出力し、第1電磁弁12を開放して、配水本管7の洗滌水を、配水管8aから配水分岐管8b、8bを通して、第1グループ30の2つの小便器3a,3aに供給する。この際、制御装置20は、第1制御弁ユニット11の第1流量検出部13からの信号に基づき、所定流量(例えば6リットル)が第1制御弁ユニット11を通過したと判断したときに、第1電磁弁12を閉鎖して、小便器3a,3aへの洗滌水の供給を停止する。この場合、第1グループ30に属する(配水管8aに連通する)小便器3は2基なので、3リットルずつの洗滌水が1つの小便器3aに供給されることとなる。
【0020】
次に、ステップS103では、制御装置20は、水圧検出部60からの信号に基づき、給水部7側の水圧が所定圧値以上であるか否かを判断する。水圧が所定圧値以上である場合はステップS104に移行し、水圧が所定圧値未満の場合はステップS105に移行する。ステップS104では、予め設定された時間t(例えば1分)が経過したか否かを判断し、肯定枝はステップS106に移行し、否定枝はステップS104を循環する。
【0021】
また、ステップS105では、予め設定された、時間tよりも長い時間T(例えば3分)が経過したか否かを判断し、肯定枝はステップS106に移行し、否定枝はステップS105を循環する。
【0022】
そして、ステップS106では、制御装置20は、前記第1グループ30のときと同様に、第2制御弁ユニット21の第2電磁弁22に指示信号を出力し、第2電磁弁22を開放して、配水本管7の洗滌水を、配水管9aから配水分岐管9b、9bを通して、第2グループ40の2つの小便器3b,3bに供給する。この際、制御装置20は、第2制御弁ユニット21の第2流量検出部23からの信号に基づき、所定流量(例えば6リットル)が第2制御弁ユニット21を通過したと判断したときに、第2電磁弁22を閉鎖して、小便器3b,3bへの洗滌水の供給を停止する。この場合も、第2グループ40に属する(配水管9aに連通する)小便器3は2基なので、3リットルずつの洗滌水が1つの小便器3bに供給されることとなる。
【0023】
そして、ステップS106の後段は、ステップS101の循環ルーチンとなる。
このように本実施形態の小便器用洗滌システムによれば、設置された複数の小便器全体が、一度に洗滌されることはないので、給水部7側の水圧が極端に低下することはなく、その他の水を使用する設備に不都合が生ずる虞れを抑制することができる。
【0024】
また、一のグループと、他のグループ間の洗滌待機時間は、給水部7側の水圧に応じて変更することができるので、水圧が低い場合に小便器の洗滌水が使用される確率を、単位時間当たりの小便器の洗滌回数は減らすことなく、大幅に低減することができる。
【0025】
なお、小便器は、一のグループに1基のみ、あるいは3基以上属することにしてもよいし、小便器のグループ分けは、2グループに限らず、3グループ以上の任意のグループ数とすることもできる。
【0026】
また、本実施形態では、所定時間毎に小便器の洗滌が行われるようにしたが、例えば利用者数が少ない時間帯には、単位時間当たりに同一の小便器を洗滌する回数を少なく設定してもよい。
【0027】
また、トイレ施設の入り口に人センサを設けるとともに、制御装置20に人センサからの信号を出力し、トイレ施設を利用する人数に応じて、単位時間当たりに同一の小便器(同一のグループ)を洗滌する回数を変化させるようにしてもよい。
【0028】
さらに、一小便器に対して一回当たりの洗滌に使用する水量は、洗滌回毎に変化させるようにしてもよい。すなわち、本システムにて、一回目の洗滌では3リットルの水量を使用し、2回目では1.5リットルの水量を使用し、3回目の洗滌では3リットルの水量を使用するといったように、清潔感、清涼感を充分保ちながら、より節水効果に優れた設定にすることもできる。
【0029】
また、水圧検出部60は、その他の水使用施設(例えば女子トイレ)の配水系上に設けるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、節水効果に優れた小便器用洗滌システムを提供することができる。
【0031】
また、給水系統全体の圧力低下を防止する小便器用洗滌システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である小便器用洗滌システムの全体構成を示す図
【図2】実施形態の制御装置を中心とした制御フローを示す図
【符号の説明】
3 小便器
7 給水部
8a 配水管
8b 配水分岐管
9a 配水管
9b 配水分岐管
11 第1制御弁ユニット
12 第1電磁弁
13 第1流量検出部
20 制御装置
21 第2制御弁ユニット
22 第2電磁弁
23 第2流量検出部
30 第1グループ
40 第2グループ
Claims (2)
- 複数のグループに区分した複数の小便器の洗滌を行うシステムであって、
各グループ毎に設けられた、一端を給水部に接続するとともに他端をグループに属する小便器に接続する配水系と、
各配水系に設けられた、洗滌水の供給を制御する制御弁と、
各グループ毎の小便器へ供給される洗滌水が、所定時間差をおいて供給されるように各制御弁を制御する制御装置と、
前記給水部側の水圧を検知すると共に検知信号を前記制御装置に出力する水圧検知手段と、を備え、
前記制御装置は、給水部側の水圧が低下した場合、各制御弁による洗滌水供給の時間差が長くなるよう各制御弁を制御することを特徴とする小便器用洗滌システム。 - 各配水系は、通過する洗滌水の流量を検知する流量検知手段を備え、
この流量検知手段は前記制御装置に検知信号を出力し、
前記制御装置は、前記流量検知手段からの信号に基づき前記各制御弁を制御することを特徴とする請求項1記載の小便器用洗滌システム。
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