JP4338371B2 - 固形製剤包装装置及び固形製剤用包装紙ロール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は病院や薬局などにおいて、処方箋により指定された固形製剤(以下、固形製剤とは錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化された全ての製剤を云うものとする。)を包装紙にて包装するための固形製剤包装装置及び当該固形製剤包装装置にて用いられる固形製剤用包装紙ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より病院などにおいては、例えば特公平3−59号公報(A61J3/00)に示される如き錠剤充填機を用い、医師により処方された複数種の固形製剤を、一回の服用分毎に分包して患者に提供している。この場合、一回の服用分毎に複数種の固形製剤を各タブレットケースから排出すると共に、ホッパーやコンベアなどによって集めた後、包装紙ロールから包装紙を引き出して熱溶着し、小袋状に分包するものであった。
【0003】
また、処方された固形製剤を一種類毎に袋などに充填して患者に提供する錠剤包装装置もある。このような包装装置では、軸材周囲に包装紙がロール状に巻回された包装紙ロールが所定位置に装填されると共に、そこから包装紙の端部が引き出され、各種ローラ、固形製剤投下部及びヒートシール機構等の間に通される構造とされていた。
【0004】
係る従来の包装紙ロール100及びそれが装着される包装装置の回転軸101を図11〜図13に示す。従来の包装紙ロール100は、図12に示す如き厚肉紙製の中空管状軸材(紙管と称される)102と、その周囲に巻回された包装紙20とから構成されている。この包装紙20は、固形製剤を収納して包装するもので、所定の温度で溶けるポリエチレン等の熱溶着材を補助媒体とした熱溶着可能な薄い紙から構成されており、所定の幅の縦長のものを前記軸材102の周囲にロール状に卷回して設けられている。
【0005】
また、包装紙20は幅方向の略中心部より二つ折りして二重に折り曲げられ、この二重に折り曲げた折り曲げ部を折部、二重に折り曲げた両端部(折部と反対側)を開口部とされている。この包装紙20は二重に折り曲げられた状態で軸材102に巻回され、巻回した包装紙20の最終端から引き出されるものであった。
【0006】
一方、係る包装紙ロール100が装着される回転軸101は図示しない包装装置内に回転自在に起立形成されており、その底部には円盤状の載置板103が設けられている。回転軸101の周囲には上端から下方に向けて外側に拡開しながら降下する複数のバネ材104が取り付けられており、載置板103の下側にはソレノイドで駆動されるブレーキ106が配置されている。このブレーキ106は載置板103(回転軸101)に当接してその回転に抵抗を加えることにより、引き出される包装紙20に加わるテンションを調整するために設けられている。
【0007】
そして、包装紙ロール100を回転軸101に装着する場合には、軸材102内に回転軸101を挿入しながら包装紙ロール100を載置板103上に載置する。この場合、回転軸101のバネ材104は定常状態で軸材102の内径よりも外側に張り出しており、軸材102内に回転軸101が進入する過程でバネ材104は軸材102によって内側に押し縮められる。これにより、バネ材104はその復元力で軸材102の内周面に圧接して回転軸101と軸材102との空転防止を行うものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、包装紙ロールの交換時などに当該包装紙ロールを回転軸に装着する際には、包装紙ロールを手で持って軸材内に回転軸を挿入していくものであるが、包装紙ロールは重量があるため、従来では通常両手の親指を軸材内に挿入し、その状態で包装紙側を他の指で押さえなければならなかった。そのため、作業性が悪くなると共に、二つ折りされた包装紙が崩れてしまうという問題もあった。
【0009】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、包装紙の交換作業時などに回転軸にロール状の包装紙を装着する際の作業性を著しく改善した固形製剤包装装置及び固形製剤用包装紙ロールを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の固形製剤包装装置は、固形製剤を種類毎にそれぞれ収納する複数のタブレットケースと、ロール状に巻回されて熱溶着可能な包装紙とを備え、タブレットケースから排出された固形製剤を包装紙にて包装するものであって、包装紙は、回転軸に着脱可能に装着される軸材の周囲に巻回されてロール状を成すと共に、軸材には把手部が設けられ、軸材は中空管状を成し、把手部は当該中空管状を成す軸材の内側に渡り、且つ、手で把持可能な所定太さの棒状に形成されており、起立した回転軸の上部には係合部が凹陥して形成され、軸材の把手部は係合部に係脱可能に係合することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明の固形製剤包装装置は、上記において係合部は少なくとも二箇所形成されると共に、把手部の両端は軸材の軸方向に延在し、各係合部にそれぞれ係合することを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明の固形製剤用包装紙ロールは、中空管状の軸材と、この軸材の周囲に巻回されて熱溶着可能な包装紙とから成るものであって、軸材には把手部が設けられ、把手部は中空管状を成す軸材の内側に渡り、且つ、手で把持可能な所定太さの棒状に形成されており、その両端は当該軸材の軸方向に延在していることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、包装紙がその周囲にロール状に巻回される軸材に手で把持可能な所定太さの棒状に形成された把手部を設けているので、この把手部を片手で持って回転軸に対する包装紙の着脱を行うことが可能となる。これにより、例えば片手で包装紙を取り扱うことができるようになるので、交換時などの作業性が著しく改善される。また、従来の如く包装紙が崩れてしまう不都合も防止できるようになる。
【0017】
特に、把手部が存在することで、包装紙の装着方向を間違えることも防止可能となるなど、総じて包装紙の交換作業を極めて容易、且つ、効率的に行うことができるようになるものである。
【0018】
また、回転軸に係合部を形成すると共に、軸材の把手部を係合部に係脱可能に係合するようにすれば、把手部を利用して回転軸と軸材との間のスリップを確実に防止することができるようになる。これにより、従来の如く板バネの押し付け力により回転軸と軸材との空転を防止する必要も無くなるので、板バネに対する軸材の抜き差しの際の摩擦抵抗も無くなり、包装紙の交換作業が一層容易となる。そして、上記のような挿入方向間違えの防止と空転の防止を、把手部を兼用して実現できるので、構造や部品点数の簡素化も図ることができるようになる。
【0019】
また、係合部を、起立した回転軸の上部に凹陥して形成すると共に、把手部は中空管状を成す軸材の内側に渡って設ければ、係合部と把手部との係合を円滑に行えるようになると共に、把手部が軸材の筋交いの役割を果たして軸材の強度の向上を図ることが可能となる。また、把手部が軸材より突出しないので、包装紙自体の寸法の拡大も防止される。
【0020】
また、請求項2の如く係合部を少なくとも二箇所形成すると共に、把手部の両端を軸材の軸方向に延在させ、各係合部にそれぞれ係合するようにすれば、軸材と係合部との係合関係をより強固なものとすることができ、回転軸と軸材の空転をより確実に防止することが可能となるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の一実施例としての固形製剤包装装置1の縦断側面図、図2は本発明の包装紙ロール19を除く固形製剤包装装置1の固形製剤包装機構14の斜視図、図3は固形製剤包装機構14の回転軸16周辺の側面図、図4は回転軸16と包装紙ロール19の装着状態を示す図、図5は回転軸16に装着を状態の包装紙ロール19の斜視図、図6は包装紙ロール19の平面図、図7は図6の包装紙ロール19の縦断側面図、図8は図6の包装紙ロール19を構成する軸材21の縦断側面図、図9は包装紙ロール19を装填する途中の状態の固形製剤包装機構14の斜視図、図10はヒートシール機構27の側面図をそれぞれ示している。
【0022】
本発明の固形製剤包装装置1は、病院や調剤薬局などに設置されるものであり、矩形状の外装ケース2内に設けられた固形製剤収納機構3と、その下方に設けられた固形製剤包装機構14などから構成されている。外装ケース2内の上部には固形製剤収納機構3のタブレットケース収納部5が構成されており、このタブレットケース収納部5は上面開口をトップテーブル4により開閉自在に閉塞されている。
【0023】
タブレットケース収納部5の内部には複数のタブレットケース6・・・が収納されており、その前上部にはサブ収納部7が設置されている。このサブ収納部7は前記タブレットケース6内に収納できない固形製剤(例えば、半分に切断された錠剤など)を収納するものであり、モータ8の図示しない回転軸のプーリに張られたベルト9によって図示しないベルトコンベア(この場合、チェーン或いは、ギア等で接続しても良い)が駆動される。そして、ベルトコンベアには収納区画7Aが連続して複数設けられている。
【0024】
また、各タブレットケース6・・・の下部には図示しないフォトセンサ等の排出カウント装置がそれぞれ設けられている。この排出カウント装置は上側の各タブレットケース6・・・にそれぞれ連通すると共に、内部にモータ駆動式の排出ドラムが内蔵されている。また、排出ドラムは側面に複数形成された溝内に前記錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化された製剤である固形製剤が上下一列に入り込む構造とされている。そして、固形製剤は排出ドラムが回転することによって、各溝内から一個ずつ落下され、その数は前記フォトセンサにより検出されてカウントされるように構成されている。
【0025】
また、サブ収納部7・・・の一端には落下通路が形成されており、この落下通路は後述するターンテーブル10上に連通している。係るサブ収納部7の収納区画7A内には前述の如き固形製剤がそれぞれ収納され、使用者によるスイッチ操作でモータ8が回転することにより、各収納区画7A・・・の固形製剤が落下通路から一個ずつターンテーブル10上に落下するように構成されている。
【0026】
そして、各タブレットケース6・・・及び前記落下通路の下方には固形製剤を収集するための円盤状のターンテーブル10が設けられており、このターンテーブル10は前記全タブレットケース6・・・及び落下通路の下方に対応する面積を有している。また、ターンテーブル10の中心部には円錐状に盛り上がった隆起部10Aが形成されており、この隆起部10A下方に設けられた図示しないターンテーブルモータにより、ターンテーブル10は所定の速度で回転駆動される。
【0027】
また、ターンテーブル10の周囲には環状のガイド11が起立して設けられており、ガイド11の適所には排出口Dが切欠形成されている。係る排出口Dの下方には後述するシュータ13が設けられ、このターンテーブル10の回転によってガイド11側に集められた固形製剤は、このシュータ13内に落下するように構成されている。このシュータ13は逆四角錐形状を呈しており上端開口が前記ターンテーブル10の排出口Dに対応すると共に、開口する下端(先端)を後述する二つ折りした包装紙20の間の上方に対応せられている。
【0028】
他方、固形製剤包装機構14は、このターンテーブル10の下方に設けられており、この固形製剤包装機構14は包装紙ロール19を装着する装着手段と、引き出された包装紙20を所定の位置に案内する案内手段と、包装紙20の先端を引っ張る引き込み手段とをベース15上に配置して構成されている。包装紙装着手段は図3に示す如くベース15上に回転自在に起立して設けられた回転軸16と、この回転軸16の底部に位置して外方に張り出した円盤状の載置板17と、この載置板17の下側(ベース15との間)に配設されたソレノイド駆動のブレーキ18などから構成されている。
【0029】
この回転軸16は後述する包装紙ロール19の軸材21の内径に略合致した(それより少許小さい)外径を有する円柱状を呈しており、その上部(載置板17の反対側)には、係合部16A、16Aが形成されている。各係合部16A、16Aは回転軸16上角部の円周端に設けられると共に、回転軸16の中心を通る直径上の対向する位置にそれぞれ(合計二箇所)設けられている。両係合部16A、16Aは、回転軸16の上面から載置板17側に所定距離降下(この場合、係合部16Aを載置板17まで延在させるようにしても差し支えない)すると共に、回転軸16の中心側に所定距離切り込まれて凹陥形成されている。該回転軸16は前記包装紙ロール19に形成された軸材21内に着脱可能に挿入されて係合すると共に、係合部16Aには包装紙ロール19の軸材21に形成された後述する把手部22(係合片22A)が係脱可能に係合する。尚、16Bは包装紙ロール19の軸材21を挿入し易いように形成された面取部である。
【0030】
ここで、本発明の包装紙ロール19について説明する。包装紙ロール19は図6に示す如き硬質合成樹脂製(厚肉紙製でも良い)の中空管状軸材(通常紙管と称される)21と、その周囲に巻回された包装紙20とから構成されている。この包装紙20は、固形製剤を収納して包装するもので、所定の温度で溶けるポリエチレン等の熱溶着材を補助媒体とした熱溶着可能な薄い紙から構成されており、所定の幅の縦長のものを前記軸材21の周囲にロール状に卷回して設けられている。
【0031】
また、包装紙20は幅方向の略中心部より二つ折りして二重に折り曲げられ、この二重に折り曲げた折り曲げ部を折部20A、二重に折り曲げた両端部(折部20Aと反対側)を開口部20Bとされている。この包装紙20は二重に折り曲げられた状態で折部20Aを軸材21の下端縁側として当該軸材21に巻回され、巻回した包装紙20の最終端から引き出されている(図7)。
【0032】
前記包装紙ロール19の軸材21は、前記回転軸16の外形に略合致した(それより少許大きい)内径を有すると共に、両端を開口した筒状の中空管状を呈している。軸材21の一側(上側)の開口の内側には把手部22が設けられている。この把手部22は手で把持可能な所定太さの棒状に形成されており、中空管状の軸剤21の中心を通り、対向する内側面間に渡って設けられ、その両端は他側の開口側に向けて軸材21の軸方向に所定距離延在している。特に、把手部22は図7に示すように軸材21の内側に位置して突出形成(中空管状の中心側に突出している)されている(図7、図8)。
【0033】
即ち、把手部22は中空管状を成す軸材21の内側に渡って設けられ、把手部22の両端は中空管状の軸材21に接した個所で所定距離下側に向かって延在することで各端部をそれぞれ係合片22Aとされている。各係合片22A、22Aは、前記回転軸16に形成した各係合部16A、16Aに進入できる寸法(係合部16Aより少許小さい寸法)とされると共に、包装紙ロール19が載置板17に当接した状態で、係合片22Aの下端は係合部16A下端と所定の隙間を存する。即ち、把手部22の両端に降下して設けられた両係合片22A、22Aは、回転軸16に形成された両係合部16A、16Aに係脱可能に構成されている。尚、実施例の場合、係合片22A、22Aを含む把手部22は軸材21と一体成形されているが、軸材21に所定の強度を有した合成樹脂、厚紙、或いは、金属などにて構成した把手部22(係合片22A)を接着剤などによって強固に固定して取り付けてもよい。
【0034】
他方、固形製剤包装機構14には回転軸16の側方に位置して案内手段としてのテンションレバー23が設けられており、テンションレバー23は二本のローラ24、25間に差し渡されている。このとき、ローラ24はベース15に固定されており、ローラ25はこのローラ24を中心として揺動自在とされている。図示しないバネ材によって回転軸16から離間する方向に付勢されている。また、このローラ25の位置は図示しないスイッチによって検出される。尚、26は案内ローラであり、ローラ24の側方のベース15上に立設されている。
【0035】
係るテンションレバー23と回転軸16を挟んで反対側のベース15上に引き込み手段としての引込ローラ30が設けられている。この引込ローラ30は一対の幅狭のゴムローラ(天然ゴム或いは合成ゴム等のローラ)33、33Aから成り、回転軸32、34の上端に回動自在に取り付けられている。また、一方のゴムローラ33が取り付けられた回転軸32は引込モータ31の回転軸である。
【0036】
また、他方のゴムローラ33Aの回転軸34は図示しないコイルバネ等により付勢され、所定の圧力で一方のゴムローラ33Aがゴムローラ33に圧接され、引込モータ31が回転することによって両ゴムローラ33、33Aが回転するように構成されている。そして、この両ゴムローラ33、33Aの間に包装紙20(開口部20B側)を挟持することにより、包装紙20を包装紙ロール19より引き出すものである。
【0037】
また、案内ローラ26と引込ローラ30との間にはヒートシール機構27が設けられている。このヒートシール機構27は、前記包装紙20の開口部20Bを熱溶着により封止し、且つ、一服毎に仕切るもので、所定の間隔で対向して設けられた一対の仮ヒータ28、28と、一対の主ヒータ29、29とから構成されている。また、どちらか一方の仮ヒータ28と、主ヒータ29は図示しない作動装置が設けられており、対向するどちらか一方の仮ヒータ28と、主ヒータ29に圧接或いは離間自在に構成されている。そして、各仮ヒータ28と、主ヒータ29を通電することにより、これらは所定の温度に発熱する。
【0038】
また、主ヒータ29、29はそれぞれ垂直部29A、29Aと平行部29B、29Bとから構成され、平行部29Bは仮ヒータ28と略同等の幅を呈していると共に、垂直部29Aは平行部29Bの2倍の幅を呈している。そして、仮ヒータ28で包装紙20の両側から挟持して加熱することにより包装紙20の折部20A側から開口部20Bの略中間まで熱溶着(図10実線矢印範囲熱溶着固定せず)する。
【0039】
また、主ヒータ29の垂直部29Aは仮ヒータ28で加熱されて熱溶着された上を更に両側から挟んで包装紙20の折部20A側から開口部20Bまで熱溶着して固定し、一方に開口部20Bを設けた小袋36Aを仮ヒータ28側に形成するように構成している。また、平行部29Bは仮ヒータ28と反対側の開口部20Bを熱溶着(この場合、主ヒータ29から仮ヒータ28間の寸法)するように構成されている。
【0040】
係るヒートシール機構27で包装紙20を熱溶着した後、引込ローラ30の回転により引込ローラ30側(図10中抜き矢印方向)に所定距離移動、即ち、仮ヒータ28で熱溶着した部分が主ヒータ29まで移動(折部20Aから開口部20Bまでの主ヒータ29の熱溶着部まで)する。そして、主ヒータ29で包装紙20を熱溶着することにより、順次仮ヒータ28と主ヒータ29の垂直部29Aの間に開口部20Bを設けた小袋36Aを形成すると共に、引込ローラ30側に折部20A以外が熱溶着された小袋36を形成するように構成されている。
【0041】
また、主ヒータ29は仮ヒータ28の上の包装紙20の折部20Aから開口部20Bまでを熱溶着する際、熱溶着部の幅の略中心(折部20Aから開口部20B迄)にミシン目状の穴37を複数設けた切れ目を形成する。これにより、包装紙20の三方(残りの一方は折部20A)が熱溶着され、全周が閉塞された小袋36が形成されると共に、ミシン目状の穴37の切れ目から切り離して小袋36を分離できるように構成している。
【0042】
以上の構成で、次に本発明の固形製剤包装装置1の操作手順並びに動作を説明する。尚、包装紙ロール19に巻回された包装紙20の折部20Aは、把手部22の反対側(下部側)に位置しているものとする。先ず、包装紙ロール19を回転軸16に装着する。この場合は、包装紙ロール19の軸材21内に設けた把手部22を片手で持って軸材21内に回転軸16を挿入しながら包装紙ロール19を載置板17上に載置するものであるが、このとき、包装紙ロール19が載置板17に当接する直前から回転軸16上部に設けた係合部16A、16Aに把手部22の両端に降下して形成した係合片22A、22Aが進入して、係合部16A、16Aに係合片22A、22Aが係合していく。
【0043】
そして、包装紙ロール19が載置板17上に載置された状態で、着脱可能に回転軸16の係合部16A、16A内に軸材21の把手部22の係合片22A、22Aが係合する。ここで、従来使用者は、包装紙ロール19を手で持って固形製剤包装機構14の回転軸16に装着していた。しかし、包装紙ロール19の巻回されている包装紙20自体を手で持つとどうしても軸材21に巻回された包装紙20がずれてしまう、或いは、軸材21に巻回された包装紙20が崩れてしまうなどの不都合が発生してしまうが、軸材21には把手部22を形成しているので、把手部22を手で持って包装紙20の着脱を行うことにより、軸材21に巻回されている包装紙20のずれ、或いは、崩れなどの不都合を未然に防止することが可能となる。
【0044】
また、把手部22を片手で持って包装紙ロール19を交換することができるので、包装紙ロール19の交換時には包装紙20の無くなった使用済みの包装紙ロール19を左手で持って回転軸16から取り外し、新しい包装紙20を右手で持って回転軸16に装着することが可能となる。これにより、包装紙20を交換する際に使用済みの包装紙ロール19の軸材21を新しい包装紙ロール19と持ち換える等の余分な作業をせずに済み、包装紙ロール19の着脱を行う一連動作の作業効率を極めて向上させることができるようになる。これにより、包装紙20の交換作業を極めて容易、且つ、効率的に行うことができるようになる。
【0045】
また、把手部22を中空管状の軸材21の内側に渡って形成しているので、軸材21の強度を向上させることが可能となる。また、把手部22が軸材21より突出せず、包装紙ロール19が大きくなってしまうのを抑えることができ、持ち運び及び運搬など取り扱いを容易に行うことができるようになる。
【0046】
ここで、包装紙ロール19は、前述の如く包装紙20を二つ折りにして軸材21に巻回しているものであり、折部20Aと開口部20Bとを備えている。従って、包装紙ロール19の上下を逆に装着すると、折部20Aと開口部20Bが逆になり、固形製剤包装機構での固形製剤の包装が行えなくなる。
【0047】
一方、従来使用者はこの包装紙ロール19の上下を逆にして固形製剤包装機構14に装着してしまう場合があった。これは包装紙ロール19の上下が分かりにくいことに起因するものであるが、その場合使用者は、誤って装着した包装紙を引き出して固形製剤包装機能に装填するときに始めて気が付くものであった。
【0048】
しかしながら、本実施例では把手部22が軸材21の一側(上側)に設けている。従って、使用者が包装紙ロール19の上下を逆にして装着しようとしても、把手部22が邪魔をして軸材21内に回転軸16を挿入できないため、係る誤装着は未然に回避できるものである。即ち、把手部22を片手で持って包装紙ロール19を回転軸16に装着するだけで、同時に包装紙ロール19の誤装着も確実に回避することができる。
【0049】
このように包装紙ロール19を回転軸16に装着した後、当該包装紙ロール19の包装紙20を先端から引き出し、テンションレバー23のローラ25、24の外側を順次経て案内ローラ26の内側を通り、続いて仮ヒータ28、主ヒータ29の間を経て(シュータ13は倒されている)、引込ローラ30まで引き回す(図9)。
【0050】
そして、包装紙20の先端を引込ローラ30の両ゴムローラ33、33A間に挿入し、引込モータ31を駆動させると、ゴムローラ33、33Aは互いに圧接しながら包装紙20をヒートシール機構27側より反対側(手前側)方向に引っ張るので、包装紙20は引込ローラ30に引き込まれ、手前側に引き出される。
【0051】
ここで、テンションレバー23のローラ25は包装紙20のテンションが強くなると回転軸16方向に移動すると共に、弱くなると回転軸16から離間する方向に移動する。そして、このローラ25の移動は前述の如くスイッチにて検出され、回転軸16から離間した場合には図示しない制御装置によりソレノイドが駆動され、ブレーキ18が載置板17に押し付けられる。そして、ロール25が回転軸16方向に移動すると、今度はブレーキ18が離間される。これにより、包装紙ロール19から引き出された包装紙20には常時適度なテンションが加えられるよう構成されている。
【0052】
このように包装紙ロール19を回転軸16に装着し、包装紙20を引き出して装填した固形製剤包装装置1が稼動されると、固形製剤の落下数を数えるカウント値などはリセットされる。また、仮ヒータ28及び主ヒータ29は所定の温度に加熱され、ターンテーブル10は通電されて常時回転しているものとする。作業者が医師の処方箋に基づき、図示しないインプット装置(パーソナルコンピュータ等)に処方データを打ち込むと、当該固形製剤が収納されたタブレットケース6の排出ドラムが回転駆動され、その処方データにより指定された種類の固形製剤が一個ずつターンテーブル10上に落下する。また、サブ収納部7からの固形製剤も使用者の任意操作によって同様にターンテーブル10上に落下する。
【0053】
タブレットケース6から落下する固形製剤の数は、フォトセンサの出力に基づき図示しない制御装置によってカウントされ、カウントされた固形製剤の落下数が前記処方データに基づく固形製剤の数に一致したら、排出ドラムの回転を停止し、固形製剤の落下を終了する。このターンテーブル10の上に落下した固形製剤(サブ収納部7からの固形製剤を含む)は、回転するターンテーブル10の遠心力で外側のガイド11方向に移動されて集められ、ガイド11に設けた排出口Dより下方のシュータ13内に落下する。これにより、固形製剤はシュータ13内を通ってその下方に位置する包装紙20の小袋36A中に投入される。
【0054】
このように包装紙20の小袋36A中に固形製剤が収納された後、制御装置は引込ローラ30で包装紙20が引っ張り、ヒートシール機構27にて前述の如く熱溶着することにより、封止する。
【0055】
ここで、シュータ13の下端には小袋36A内まで進入して開口部20Bを拡開する図示しないシャッターが取り付けられているが、このとき、ヒートシール機構27の仮ヒータ28は包装紙20の折部20A側から開口部20B側間の略中間迄熱溶着し、その上方を熱溶着していないので、シュータ13のシャッターを上昇させることなく、包装紙20を引込ローラ30で引き込む(図10矢印方向)ことができる。
【0056】
そして、包装紙20の移動が停止すると、主ヒータ29により再度包装紙20の熱溶着が行われ、固形製剤が小袋36に包装されると同時に、ターンテーブル10よりシュータ13を介して小袋36Aの中に収納される。これを繰り返すことにより処方データに基づいた種類の固形製剤が自動的に所定数包装される。
【0057】
このような包装紙20の引き出し移動に伴って包装紙ロール19の軸材21と回転軸16も回転するが、前述の如く包装紙ロール19の軸材21内側に渡って把手部22を設け、この把手部22の両端を降下させて係合片22A、22Aを形成し、回転軸16には当該係合片22A、22Aが係脱可能に係合する係合部16A、16Aを形成しているので、テンション付与用のブレーキ18が載置板17に当接しても、回転軸16と軸材21との間にスリップが生じることを確実に防止することができるようになる。
【0058】
この場合、従来の如く軸材21にバネ材を圧接させるものでもないので、回転軸16への軸材21の着脱は極めて容易となり、これにより、包装紙ロール19の交換作業にも支障を来さなくなる。特に、係合部16Aはベース15から起立した回転軸16の上部に凹陥して形成すると共に、把手部22の両端を降下させて係合片22Aを形成しているので、軸材21内に回転軸16を挿入する一連の作業の最終段で係合部16Aが係合片22Aと係合することになり、装着作業性は一段と向上する。
【0059】
尚、実施例では回転軸16の上部に係合部16Aを少なくとも二個所形成したが、係合部16Aは二個所に限らず、軸材21の中心を通る直線上に対向して四個所、六箇所、八箇所・・・と複数設けても本発明は有効である。これにより、係合部16Aに係合片22Aを更に係合させ易くなる。
【0060】
また、実施例で包装紙ロール19に巻回された包装紙20の折部20Aは、把手部22の反対側である下部側に位置している、それに限らず、折部が上部側にある場合にも本発明は有効である。その場合には把手部22と折部は同じ側に位置することになる。更に、実施例ではターンテーブルで固形製剤を集めるものに本発明を適用したが、ベルトコンベアなどで集めるものにも本発明は有効である。
【0061】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、包装紙がその周囲にロール状に巻回される軸材に把手部を設けているので、この把手部を片手で持って回転軸に対する包装紙の着脱を行うことが可能となる。これにより、例えば片手で包装紙を取り扱うことができるようになるので、交換時などの作業性が著しく改善される。また、従来の如く包装紙が崩れてしまう不都合も防止できるようになる。
【0062】
特に、把手部が存在することで、包装紙の装着方向を間違えることも防止可能となるなど、総じて包装紙の交換作業を極めて容易、且つ、効率的に行うことができるようになるものである。
【0063】
また、回転軸に係合部を形成すると共に、軸材の把手部を係合部に係脱可能に係合するようにすれば、把手部を利用して回転軸と軸材との間のスリップを確実に防止することができるようになる。これにより、従来の如く板バネの押し付け力により回転軸と軸材との空転を防止する必要も無くなるので、板バネに対する軸材の抜き差しの際の摩擦抵抗も無くなり、包装紙の交換作業が一層容易となる。そして、上記のような挿入方向間違えの防止と空転の防止を、把手部を兼用して実現できるので、構造や部品点数の簡素化も図ることができるようになる。
【0064】
また、係合部を、起立した回転軸の上部に凹陥して形成すると共に、把手部は中空管状を成す軸材の内側に渡って設ければ、係合部と把手部との係合を円滑に行えるようになると共に、把手部が軸材の筋交いの役割を果たして軸材の強度の向上を図ることが可能となる。また、把手部が軸材より突出しないので、包装紙自体の寸法の拡大も防止される。
【0065】
また、請求項2の如く係合部を少なくとも二箇所形成すると共に、把手部の両端を軸材の軸方向に延在させ、各係合部にそれぞれ係合するようにすれば、軸材と係合部との係合関係をより強固なものとすることができ、回転軸と軸材の空転をより確実に防止することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固形製剤包装装置の縦断側面図である。
【図2】 本発明の包装紙ロールを除く固形製剤包装装置の固形製剤包装機構の斜視図である。
【図3】 固形製剤包装機構の回転軸周辺の側面図である。
【図4】 回転軸と包装紙ロールの装着を行う状態を示す図である。
【図5】 回転軸に装着を行った包装紙ロールの斜視図である。
【図6】 包装紙ロールの平面図である。
【図7】 同図6の包装紙ロールの縦断側面図である。
【図8】 同図6の包装紙ロールを構成する軸材の縦断側面図である。
【図9】 包装紙ロールを装填する途中の状態の固形製剤包装機構の斜視図である。
【図10】 ヒートシール機構の側面図である。
【図11】 従来の包装紙ロールの斜視図である。
【図12】 図11の包装紙ロールを構成する軸材の斜視図である。
【図13】 従来の固形製剤包装装置の回転軸周辺の側面図である。
【符号の説明】
1 固形製剤包装装置
3 固形製剤収納機構
6 タブレットケース
10 ターンテーブル
11 ガイド
13 シュータ
14 固形製剤包装機構
15 ベース
16 回転軸
16A 係合部
17 載置板
18 ブレーキ
19 包装紙ロール
20 包装紙
20A 折部
20B 開口部
21 軸材
22 把手部
22A 係合片
23 テンションレバー
27 ヒートシール機構
28 仮ヒータ
29 主ヒータ
30 引込ローラ
36 小袋
36A 小袋
Claims (3)
- 固形製剤を種類毎にそれぞれ収納する複数のタブレットケースと、ロール状に巻回されて熱溶着可能な包装紙とを備え、前記タブレットケースから排出された固形製剤を前記包装紙にて包装する固形製剤包装装置において、
前記包装紙は、回転軸に着脱可能に装着される軸材の周囲に巻回されてロール状を成すと共に、前記軸材には把持部が設けられ、
前記軸材は中空管状を成し、前記把手部は当該中空管状を成す前記軸材の内側に渡り、且つ、手で把持可能な所定太さの棒状に形成されており、
起立した前記回転軸の上部には係合部が凹陥して形成され、前記軸材の把手部は前記係合部に係脱可能に係合することを特徴とする固形製剤包装装置。 - 前記係合部は少なくとも二箇所形成されると共に、前記把手部の両端は前記軸材の軸方向に延在し、前記各係合部にそれぞれ係合することを特徴とする請求項1の固形製剤包装装置。
- 中空管状の軸材と、この軸材の周囲に巻回されて熱溶着可能な包装紙とから成る固形製剤用包装紙ロールにおいて、
前記軸材には把手部が設けられ、
該把手部は中空管状を成す前記軸材の内側に渡り、且つ、手で把持可能な所定太さの棒状に形成されており、その両端は当該軸材の軸方向に延在していることを特徴とする固形製剤用包装紙ロール。
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