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JP4353595B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドにより媒体に1ライン分づつドットを印字するサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
所定の媒体に印字を行って券として発行する券発行用端末装置が各種の分野で用いられている。
このような券発行用端末装置等に用いられるサーマルプリンタとして、印字の行方向に1ライン分の発熱素子を配列して、印字データを1ライン分づつドットとして印字するサーマルヘッドを備えたものがある。
【0003】
図7は従来のこの種のプリンタにおける印字のタイムチャートである。
図においてTMGは印字すべき媒体を搬送するモーターの回転に同期して印字の1ライン毎に出力されるタイミング信号で、このタイミング信号TMGが出力されるとサーマルヘッドにより1ライン分のドットの印字を行い、この1ライン分の印字が終了するとサーマルヘッドは次のタイミング信号TMGが出力されるまで待機するものとなっている。
【0004】
MEMは印字データ格納メモリのデータバス信号で、このデータバス信号により印字データ格納メモリにアクセスして1ライン分の印字データを取り出すものとなっている。
DATAはサーマルヘッドへ転送するデータ信号である。
ENBはサーマルヘッドのイネーブル信号で、このイネーブル信号ENBはロウアクティブとなっていて、ロウのときサーマルヘッドに通電が行われ、これにより媒体が発色する。
【0005】
ここでイネーブル信号ENBが3つに分かれているのは、1つのドットを3回に分割して印字しているからで、この3回のうち何回通電させるかによって1つのドットのエネルギーを調整するものとなっており、印字すべき1ライン分のサーマルヘッドへの印字データの転送が終わってからイネーブル信号ENBをアクティブすることにより1ライン分の印字が行われる。
【0006】
このようにして所定の媒体にドットの印字を行うが、この図に示したように従来は次のタイミング信号TMGが出力される少し前の段階でデータバス信号により印字データ格納メモリにアクセスするものとなっている。
従って、印字のタイミング信号の正常か異常かの判断の基準になるタイミング信号間隔のMIN値は、今回のタイミング信号TMGが出力されてから次回の印字のための印字データ格納メモリへのアクセスが終了するまでの間の値として設定されており、このMIN値より小さい間隔で出力されたタイミング信号TMGはエラーとして判断され、印字が中止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、タイミング信号間隔のMIN値は、規定のタイミング信号間隔に対して比較的大きい値として設定されるため、例えばノイズ等によりタイミング信号間隔が僅かに短くなった場合でも、すぐにエラー扱いとなってしまうという問題があった。
【0008】
このような問題に対処するため、印字のタイミング信号の間隔に応じて正常信号と異常信号に分け、異常信号の場合はその信号を無視して印字を続けるという方法が提案されているが、これによると、印字のタイミング信号が異常信号と判断された場合は無視されるため、ノイズでなく媒体を搬送するモーターの速度変動によりタイミング信号の間隔が短くなった場合は、無視されたタイミング信号に該当する部分の印字ドットが抜け落ちてしまうという問題がある。
【0009】
従って本発明は、媒体を搬送するモーターの速度変動によりタイミング信号の間隔が短くなった場合でも、印字ドットの抜け落ちを防止して印字を継続させることができるサーマルプリンタを実現することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、印字データ格納メモリから1ライン分づつ印字データを取り出してサーマルヘッドに送り、印字データ1ライン毎に出力される印字のタイミング信号に基づいて前記サーマルヘッドにより媒体に1ライン分の印字を行うサーマルプリンタにおいて、印字のタイミング信号の出力直後に次の印字のための印字データ格納メモリへのアクセスを行い、1ライン分の印字の途中で次のタイミング信号が出力された場合、印字データ格納メモリからの印字データの読み出しが終了していれば、当該ラインの印字を途中で打ち切り、次のラインの印字へ移行することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明によるサーマルプリンタの実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態を示すブロック図である。
図において1はコントロール部で、このコントロール部1にはタイミング信号の間隔から異常を検出する異常タイミング検出部2を有している。
【0012】
3は印字データをイメージ形式で格納する印字データ格納メモリで、印字に先立ちCPU(本図では図示せず)により印字データが格納される。
4は印字データ格納メモリ3から取り出された印字データをパラレル/シリアル変換するパラレル/シリアル変換器である。
5はラインデータメモリで、各ドット毎に過去1〜nラインに黒データ(発色したドット)があったかどうかを記録しておくものである。
【0013】
6は履歴メモリで、この履歴メモリにはラインデータメモリ5からのデータに基づいて、どれだけのエネルギーをかけるかの熱履歴制御用のパラメータを格納している。
この構成の作用について説明する。
まず、印字に際して、コントール部1により印字データ格納メモリ3から印字データを取り出し、パラレル/シリアル変換器4でパラレル/シリアル変換した後、ラインデータメモリ5へ転送して、このラインデータメモリ5における1ライン分の内容を更新する。
【0014】
その後、ラインデータメモリ5から1ライン分の印字データを履歴メモリ6に送ってより適切なエネルギーとなるように変換をかけ、その変換をかけた印字データをサーマルヘッドにデータを転送して印字を行う。
図2は上述した第1の実施の形態における印字の通常時のタイムチャートである。
【0015】
図においてTMGはタイミング信号、MEMは印字データ格納メモリ3のデータバス信号、DATAはサーマルヘッドへ転送するデータ信号、ENBはサーマルヘッドのイネーブル信号で、これらの信号は図7に示した従来のものに相当する。
ここで、タイミング信号TMGは媒体を搬送するモータの速度に同期して印字データ1ライン毎に図示しない回路により出力され、コントロール部1に与えられる。
【0016】
また、タイミング信号TMGに基づいてコントロール部1から印字データ格納メモリ3に出力されたアドレスにより印字データ格納メモリ3へのアクセスが行われ、印字データ(データバス信号MEM)が読み出されるが、本実施の形態ではこのデータバス信号MEMを取得するための印字データ格納メモリ3へのアクセスを、印字データ1ライン毎に出される印字の同期タイミング信号の直後に設定している。
【0017】
また、このように印字データ格納メモリ3へのアクセスを設定していることから、本実施の形態では印字のタイミング信号TMGの正常か異常かの判断の基準になるタイミング信号間隔のMIN値は規定のタイミング信号間隔に比べて小さくすることができる。
このMIN値以下の間隔でタイミング信号が出力された場合、異常タイミング検出部2はそのタイミング信号を異常信号として検出し、コントロール部1により印字が中止されるが、本実施の形態ではMIN値を越える間隔であれば規定の間隔以下であっても印字は継続されるようにしている。
【0018】
図3はこのようなタイミング信号TMGの間隔が規定の間隔より短い場合つまり異常時の作用を示すタイムチャートである。
この図に示したように、先行のタイミング信号TMGと次のタイミング信号TMGの間隔が、媒体を搬送するモーターの速度変動やノイズ等により規定の間隔より短くなった場合、コントロール部1は次のタイミング信号TMGが出力された時点で印字データ格納メモリ3へのアクセスが終わっていれば、つまりMIN値を越える間隔であれば、現在実行中のサーマルヘッドへの印字データの転送を打ち切って当該ラインの印字を打ち切り、新たに次のラインの印字データの転送を開始させ、サーマルヘッドに次のラインの印字を行わせる。
【0019】
この場合、印字データの転送を打ち切った時点でイネーブル信号ENBも一旦打ち切ってもよく、また、次のラインのデータ転送が終わるまでイネーブル信号ENBの印加を続けてもよいが、本実施の形態では、なるべく印加エネルギーを減らさないように、イネーブル信号ENBは継続して印加するものとしている。
以上のように第1の実施の形態によれば、印字データ格納メモリへのアクセスを印字データ1ライン毎に出力されるタイミング信号の出力直後に行うようにしているため、先行のタイミング信号から次のタイミング信号が出力されるまでの間に印字データ格納メモリへのアクセスが終っていれば、規定より短いタイミング信号間隔であっても、エラーとすることなく印字動作を継続するようにしているため、印字ドットの抜け落ちを防止することができる。
【0020】
図4は第2の実施の形態を示すブロック図である。
この実施の形態は第1の実施の形態の構成に異常タイミングカウント部7と、限界数設定部8、及び比較器9を追加したものである。
ここで異常タイミングカウント部7は、第1の実施の形態において、タイミング信号間隔のMIN値より大きくかつ規定より短い間隔でタイミング信号TMGが出力された場合、異常タイミング検出部2からの通知によりその都度カウントアップするもので、これをCPUが読むことができるようになっている。
【0021】
限界数設定部8はタイミング信号間隔のMIN値より大きくかつ規定より短い間隔でタイミング信号TMGが出力された場合の限界数を格納するもので、この限界数は予め任意に設定されCPUにより書き込まれている。
比較器9は異常タイミングカウント部7のカウント値と限界数設定部8に格納された限界数を比較して、比較結果をコントロール部1に通知するものである。
【0022】
次に作用について説明する。
まず、印字については第1の実施の形態と同様に先行のタイミング信号と次のタイミング信号までの間に印字データ格納メモリへのアクセスが終っていれば、規定より短いタイミング信号間隔であっても、エラーとすることなく印字動作を継続するものとする。
【0023】
そこで、印字動作に入ると、タイミング信号間隔のMIN値より大きくかつ規定より短い間隔でタイミング信号TMGが出力された場合、異常タイミング検出部2からの通知により異常タイミングカウント部7は「+1」づつカウントアップする。
比較器9はこの異常タイミングカウント部7のカウント値と限界回数設定部8に格納された限界数を比較して、カウント値のほうが限界数より大きくなった場合、これをコントロール部1に通知し、これによりコントロール部1はエラーと判断して印字を中止し、CPUへエラー情報を通知する。
【0024】
尚、この実施の形態において、比較器9からコントロール部1に通知があっても、コントロール部1ではエラーとせず、印字終了時にCPUにより異常タイミングカウント部7のカウント値を読み取り、CPUにより正常,異常の判断を行って、異常の場合は以後の印字を中止することもできる。
以上説明した第2の実施の形態によれば、規定の間隔より短い間隔でタイミング信号が出力された場合その回数をカウントする異常タイミングカウント部と、規定の間隔より短い間隔でタイミング信号が出力された場合の限界回数を格納した限界回数設定部を設けて、異常タイミングカウント部のカウント値が限界回数を越えた場合、エラーとして印字を中止するようにしているため、全体としての印字濃度の品位を保つことが可能となる。
【0025】
図5は第3の実施の形態を示すブロック図である。
この実施の形態は第1の実施の形態の構成に限界位置設定部10とタイミング位置検出部11を追加したものである。
ここで限界位置設定部10はCPUから予め設定された限界位置(先行タイミング信号と限界位置に規定される次のタイミングとの間隔(限界間隔))を書き込むことができるようになっている。
【0026】
また、タイミング位置検出部11は異常タイミング検出部2から通知されるタイミング信号の位置を検出して、その検出位置が限界位置設定部10に格納された限界位置より手前(限界間隔内)である場合、その情報をコントロール部1に通知するものとなっている。
次に作用について説明する。
【0027】
図6は第3の実施の形態の作用を示すタイムチャートである。
このタイムチャートは、1ライン分の印字データを3回に分けてドットを印字する場合の印字の動作状態をブロックに区切って細分化し、それぞれに番号を割り当てて示している。
ここで▲1▼は2回目の印字データの転送中の状態、▲2▼は2回目の印字データの転送が終わり、1回目の印字データを印字している状態、▲3▼は3回目の印字データの転送中の状態、▲4▼は3回目のデータの転送が終わり、2回目の印字データを印字している状態である。
【0028】
本実施の形態は、タイミング信号TMGが出力されてから次のタイミング信号TMGが出力される限界位置を▲3▼は3回目の印字データの転送中の位置として設定して、その位置データを限界位置設定部10に格納している。
印字については、第1の実施の形態と同様に先行のタイミング信号と次のタイミング信号までの間に印字データ格納メモリへのアクセスが終っていれば、規定より短いタイミング信号間隔であっても、エラーとすることなく印字動作を継続するものとする。
【0029】
そこで、印字においてタイミング位置検出部は11が異常タイミング検出部2から通知されるタイミング信号TMGの位置を検出し、その検出位置が限界位置設定部10に格納された限界位置より手前である場合、その情報をコントロール部1に通知する。
これによりコントロール部1はエラーと判断して印字を中止し、CPUへエラー情報を通知する。
【0030】
尚、この実施の形態では、印字の動作状態をブロックに区切って限界位置を設定し、これを限界位置設定部10に格納するものとしたが、ブロックでなく時間で設定し、先行のタイミング信号TMGから次のタイミングタイミング信号TMGまでの限界時間を設定し、これを限界時間設定部に格納して、タイミング信号間時間が限界時間であればエラーとして印字を中止するように構成するようにしてもよい。
【0031】
以上説明した第3の実施の形態によれば、規定の間隔より短い間隔でタイミング信号が出力された場合の限界位置(限界間隔)を格納した限界位置設定部を設けて、タイミング信号の位置が限界位置の手前(限界間隔内)の場合、エラーとして印字を中止するようにしているため、極端に印字濃度が薄いラインの発生を防止することができ、例えばバーコード印字のように1ラインでも印字が薄いラインがあると問題となるような媒体について、印字不良の媒体をなくすことができる。
【0032】
尚、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、例えば、第2の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせ、タイミング信号間隔が予め設定した限界値以下の印字データのラインをカウントして、カウント値が予め設定した限界回数を越えた場合にエラーとして、印字を中止するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、印字データ格納メモリから1ライン分づつ印字データを取り出してサーマルヘッドに送り、印字データ1ライン毎に出力される印字のタイミング信号に基づいて前記サーマルヘッドにより媒体に1ライン分の印字を行うサーマルプリンタにおいて、印字のタイミング信号の出力直後に次の印字のための印字データ格納メモリへのアクセスを行い、1ライン分の印字の途中で次のタイミング信号が出力された場合、印字データ格納メモリからの印字データの読み出しが終了していれば、当該ラインの印字を途中で打ち切り、次のラインの印字へ移行するものとして、規定より短いタイミング信号間隔であっても、エラーとすることなく印字動作を継続するようにしているため、印字ドットの抜け落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】第1の実施の形態の通常時の作用を示すタイムチャート。
【図3】第1の実施の形態の異常時の作用を示すタイムチャート。
【図4】第2の実施の形態を示すブロック図。
【図5】第3の実施の形態を示すブロック図。
【図6】第3の実施の形態の作用を示すタイムチャート。
【図7】従来技術を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 コントロール部
2 異常タイミング検出部
3 印字データ格納メモリ
4 パラレル/シリアル変換器
5 ラインデータメモリ
6 履歴メモリ
7 異常タイミングカウント部
8 限界数設定部
9 比較器
10 限界位置設定部
11 タイミング位置検出部

Claims (4)

  1. 印字データ格納メモリから1ライン分づつ印字データを取り出してサーマルヘッドに送り、印字データ1ライン毎に出力される印字のタイミング信号に基づいて前記サーマルヘッドにより媒体に1ライン分の印字を行うサーマルプリンタにおいて、
    印字のタイミング信号の出力直後に次の印字のための印字データ格納メモリへのアクセスを行い、
    1ライン分の印字中に規定の間隔より短い間隔で次のタイミング信号が出力された場合、印字データ格納メモリからの印字データの読み出しが終了していれば、当該ラインの印字を途中で打ち切り、次のラインの印字へ移行することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 請求項1において、
    規定の間隔より短い間隔で出力されたタイミング信号の限界回数を設定し、
    規定の間隔より短い間隔で出力されたタイミング信号の数が限界回数を越えた場合、エラーとして印字を中止することを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 請求項1において、
    タイミング信号の限界間隔を設定し、
    タイミング信号間隔が限界間隔より短い場合、エラーとして印字を中止することを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 請求項1において、
    規定の間隔より短い間隔で出力されたタイミング信号の限界回数と、タイミング信号の限界間隔を設定し、
    タイミング信号間隔が限界値以下の印字データのラインをカウントして、カウント値が限界回数を越えた場合、エラーとして印字を中止することを特徴とするサーマルプリンタ。
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