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JP4355590B2 - 分析システム - Google Patents
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JP4355590B2 - 分析システム - Google Patents

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Description

本発明は、分析システムに関し、特に、通常の検体処理の間に割り込んで割込検体を処理することが可能な分析システムに関する。
従来、緊急時などに、通常の検体処理の間に割り込んで緊急検体などの割込検体を処理することが可能な分析システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の図3には、緊急検体を処理する際に、前後および上下に自動的に移動する検体分注ノズルから使用者を保護するなどのために、緊急検体試験管保持部が、分注実行位置よりも使用者側に設置された尿自動分析装置が開示されている。その尿自動分析装置では、緊急検体試験管保持部に検体が収容された試験管を設置した後、その緊急検体試験管保持部を使用者が手動で分注位置に押出す方式を採用している。
特開2001−153872号公報
しかしながら、特許文献1に開示された尿自動分析装置では、上記のように、緊急検体試験管保持部(検体容器保持部)を使用者が手動で分注位置に押出す方式を採用しているため、明記はされていないが、使用者は、分注終了後に、緊急検体試験管保持部を分注位置から試験管(検体容器)の設置位置に手動で戻す必要があると考えられる。このため、使用者が緊急検体試験管保持部(検体容器保持部)を分注位置から試験管(検体容器)の設置位置に手動で戻す際に、使用者の手が検体分注ノズルに接触する可能性があるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、割込検体の処理時に使用者の手が検体分注ノズルに接触する可能性を低減することが可能な分析システムを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面による分析システムは、検体を収容した複数の検体容器を保持した検体ラックを搬送する搬送装置と、搬送装置によって搬送された複数の検体容器にそれぞれ収容された検体を測定する分析装置とを備え、搬送装置によって搬送される複数の検体容器にそれぞれ収容された検体を順次測定する連続分析処理と、連続分析処理を中断して割込検体を測定する割込分析処理とが可能な分析システムであって、搬送装置は、検体ラックに保持された複数の検体容器が順次第1吸引位置に搬送されるように検体ラックを搬送する検体ラック搬送部と、割込検体を収容した割込検体容器が着脱可能に収納されるとともに、割込検体容器が設置される割込検体容器設置位置および第1吸引位置とは異なる第2吸引位置に移動可能な割込検体容器保持部と、第2吸引位置から割込検体容器設置位置に割込検体容器保持部を移動させる力を供給する移動力供給手段とを有する割込検体供給部とを含み、分析装置は、連続分析処理時には、第1吸引位置に搬送された検体容器から検体を吸引し、割込分析処理時には、第2吸引位置に移動された割込検体容器から割込検体を吸引する吸引部と、吸引部によって吸引された検体の測定を行う測定部とを含み、割込分析処理において第2吸引位置に移動された割込検体容器の割込検体の吸引部による吸引が終了することに基づいて、中断していた連続分析処理を再開するように構成されている。
この一の局面による分析システムでは、上記のように、第2吸引位置から割込検体容器設置位置に割込検体容器保持部を移動させる力を供給する移動力供給手段を設けることによって、使用者が割込検体容器保持部に触れることなく割込検体容器保持部を割込検体容器設置位置に戻すことができるので、使用者の手が検体分注ノズルに触れる可能性を低減することができる。また、上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置の割込検体供給部は、割込検体容器保持部を割込検体容器設置位置と第2吸引位置との間を移動させるためのレールをさらに有する。
上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、割込検体供給部の移動力供給手段は、第2吸引位置から割込検体容器設置位置に向かって割込検体容器保持部を付勢する付勢手段を有する。このように構成すれば、付勢手段としてバネなどを用いることにより、モータを使用する場合に比べてより安価に、第2吸引位置から割込検体容器設置位置に割込検体容器保持部を移動する力を供給することができる。
この場合、付勢手段は、定荷重ばねを含んでいてもよい。このように構成すれば、割込検体容器保持部を一定の速度で移動させることができるので、急激に速度が変化する場合に比べて、割込検体容器保持部の移動中に割込検体が零れるのを防止することができる。
上記付勢手段を有する分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置は、付勢手段により第2吸引位置から割込検体容器設置位置に向かって割込検体容器保持部を移動させる際の速度を減衰させる減衰部材をさらに含む。このように構成すれば、割込検体容器保持部を低速かつ一定の速度で移動させることができるので、割込検体容器保持部の移動中に割込検体が零れるのをより防止することができる。
この場合、減衰部材は、ラックと、ラックに噛み合う減衰機能を有するピニオンとを含む。このように構成すれば、容易に、付勢手段により第2吸引位置から割込検体容器設置位置に向かって割込検体容器保持部を移動させる際の速度を減衰させることができる。
上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置は、割込検体容器保持部の第2吸引位置から割込検体容器設置位置への移動を開始させる移動開始手段をさらに含む。このように構成すれば、使用者は、移動開始手段を作動させることにより、容易に、割込検体容器保持部の第2吸引位置から割込検体容器設置位置への移動を開始させることができる。
上記搬送装置が移動開始手段を含む分析システムにおいて、移動開始手段は、使用者側から見て割込検体容器保持部の右側に配置されていてもよい。このように構成すれば、右利きの使用者が移動開始手段を使用しやすくなる。
上記搬送装置が移動開始手段を含む分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置は、割込検体の吸引中は移動開始手段を動作不能とするとともに、割込検体の吸引が終了することに基づいて、移動開始手段を動作可能とするロック手段をさらに含む。このように構成すれば、割込検体の吸引中に割込検体容器保持部が第2吸引位置から割込検体容器設置位置へ移動されるのを防止することができる。
上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置は、割込検体容器が収納された割込検体容器保持部が第2吸引位置に移動されたことを検知する検知手段をさらに含む。このように構成すれば、検知手段により割込検体容器が収納された割込検体容器保持部が第2吸引位置に確実に移動されたことが検知された後に、割込検体の測定を開始することができる。この場合、好ましくは、検知手段により割込検体容器保持部が第2吸引位置に移動されたことが検知された後に、連続分析処理が中断されるように構成されている。
上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置の割込検体容器保持部は、割込検体容器保持部内に設置された割込検体容器を所定の押圧力で押圧して保持する押圧部材を有する。このように構成すれば、異なる直径を有する割込検体容器をがたつき無く安定して保持することができるので、異なる直径を有する種々の割込検体容器に対応することができる。
上記一の局面による分析システムにおいて、好ましくは、搬送装置は、割込検体容器保持部の下方に配置され、割込検体容器から零れた割込検体を受けるための検体受け部をさらに含む。このように構成すれば、割込検体が零れた場合にも搬送装置が故障するのを防止することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による第1分析装置および第1搬送装置を含む分析システムの全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示した分析システムの動作を説明するための概略図である。図3〜図7は、図1に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部(割込検体供給部)の構造を示した図である。図8〜図13は、図1に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部(割込検体供給部)の動作を説明するための図である。
まず、図1および図2を参照して、本実施形態の分析システム100の全体構成について説明する。本実施形態の分析システム100は、図1に示すように、第1分析装置101と、第1搬送装置102と、第2分析装置103と、第2搬送装置104とを備えている。第1分析装置101および第2分析装置103は、たとえば、尿分析装置である。この場合、第2分析装置103は、第1分析装置101の後段に接続され、第1分析装置101の尿検査結果をさらに詳細に分析および検査するために設置されている。第1搬送装置102は、第1分析装置101に検体を自動的に供給する装置であり、第2搬送装置104は、第2分析装置103に検体を自動的に供給する装置である。
第1分析装置101は、前後方向および上下方向に移動可能な検体分注ノズル(図示せず)を含む測定部101aと、表示部101bとを含んでいる。また、第2分析装置103は、上下方向に移動可能な検体分注ノズル(図示せず)を含む測定部103aと、表示部103bとを含んでいる。第1搬送装置102は、検体が収容された複数本(本実施形態では10本)の検体容器(試験管)151が収納された検体ラック150を搬送するための搬送部102aを含んでいる。この搬送部102aは、発送部102bと横送り部102cと排出部102dとから構成されている。また、第1搬送装置102には、操作設定を行うための設定部10が設けられている。設定部10には、通常動作時(ルーチン動作時)に使用するスタートキー10aと、割込検体の処理時に使用するスタットキー10bとが設けられている。また、第2搬送装置104は、検体が収容された複数の検体容器151が収納された検体ラック150を搬送するための搬送部104aを含んでいる。この搬送部104aは、発送部104bと横送り部104cと回収部104dとから構成されている。また、第2搬送装置104の操作設定を行うための設定部104eが設けられている。
ここで、本実施形態では、第1搬送装置102には、第1分析装置101による検査時に、通常の検体の測定に割り込んで検査する際に用いる緊急検体供給部(割込検体供給部)1が設けられている。以下、図1〜図7を参照して、緊急検体供給部1の詳細構造について説明する。この緊急検体供給部1は、概略的には、図3に示すように、フレーム2と、緊急検体容器保持部3と、移動機構部4と、プッシュボタン機構部5と、ロック機構部6と、検知部7と、トレイ8とを含んでいる。
フレーム2には、図4に示すように、第1搬送装置102の装置本体に、緊急検体供給部1を取り付けるためのネジ孔2aおよび2bが形成されている。このネジ孔2aおよび2bは、ネジ(図示せず)の頭部の外径よりも大きい外径を有する径大部と、その径大部と連続するとともにネジの頭部の外径よりも小さい幅を有するねネジ止め部とにより構成されている。これにより、装置本体に緊急検体供給部1を取り付ける際には、ネジを装置本体側に予め取り付けた状態で、緊急検体供給部1を上方から下方に移動させて、ネジ孔2aおよび2bの径大部にネジを嵌め込んだ後、緊急検体供給部1を水平方向にスライドさせることにより、ネジ孔2aおよび2bのネジ止め部にネジが位置するようにする。そして、ネジ止め部でネジを締め付けることにより緊急検体供給部1が装置本体に対して固定される。また、フレーム2の内側面には、図3に示すように、複数の位置決め用凸部2cが設けられている。また、図4および図5に示すように、フレーム2の内側面に突出するように、2つの位置決め用ネジ2dが取り付けられている。
緊急検体容器保持部3は、図4に示すように、樹脂製の検体容器保持部材31と、ゴム製の底面受け部32と、板バネ33とを含んでいる。検体容器保持部材31は、試験管からなる緊急検体容器151aを着脱可能に収納するための検体容器収納孔31aを有する。ゴム製の底面受け部32は、検体容器収納孔31aの底部に配置され、緊急検体容器151aの底部を支持する機能を有する。また、底面受け部32には、テーパ形状(すり鉢形状)の受け面32aと、検体が零れたときに検体を排出するための孔部32bとが設けられている。板バネ33は、検体容器保持部材31の検体容器収納孔31aの内周面に突出するように設置されている。この板バネ33は、検体容器保持孔31a内に設置された緊急検体容器151aを所定の押圧力で押圧して保持する機能を有する。これにより、異なる直径(たとえば、14mm〜16mm)を有する緊急検体容器151aをがたつき無く安定して保持することが可能になるので、異なる直径を有する種々の緊急検体容器151aに対応することが可能になる。また、検体容器保持部材31には、図4および図7に示すように、後述する検知片72の当接部72aを収容可能な切り欠き部31cが設けられている。この切り欠き部31cは、検体容器保持部材31に、緊急検体容器151aが収納されていない場合には、検知片72の当接部72aを逃がすとともに、検体容器保持部材31に緊急検体容器151aが収納されている場合には、緊急検体容器151aの側面に検知片72の当接部72aを当接させることを可能にするために設けられている。
また、移動機構部4は、図3、図4および図6に示すように、取付板41と、スライダ42およびスライドレール43からなる直動ガイドと、プッシュボタン係合部44と、バネ取付部45と、定荷重バネ(うずまきコイルバネ)46と、ピニオン47と、ラック48とを含んでいる。取付板41を用いて、緊急検体容器保持部3の検体容器保持部材31がスライダ42に取り付けられる。また、取付板41の緊急検体容器保持部3に対する取付位置には、位置決め用凸部41aが設けられている。これにより、スライダ42(フレーム2)に対して、検体容器保持部31を正確な位置に取り付けることが可能になる。スライダ42は、スライドレール43に、前後方向(矢印AおよびB方向)にスライド可能に取り付けられている。スライドレール43は、フレーム2の底面に取り付けられている。これにより、緊急検体容器保持部3は、検体分注ノズルの吸引位置と緊急検体容器151aの設置位置(セット位置)との間を、前後方向(矢印AおよびB方向)に移動可能に構成されている。また、プッシュボタン係合部44には、後述するプッシュボタン51の後部側面下部の係合部51bと係合可能な一方の端部44aと、緊急検体容器保持部3が設置位置から吸引位置に移動する際にプッシュボタン51の下面に接触しながら摺動する他方の端部44bとが設けられている。このプッシュボタン係合部44の一方の端部44aおよび他方の端部44bは、樹脂製のプッシュボタン51の損傷を防止するために、曲げ返し加工(ヘミング加工)により丸形形状に形成されている。また、バネ取付部45は、取付板41にプッシュボタン係合部44を介して取り付けられている。
また、定荷重バネ46は、図3、図4および図6に示すように、金属製のシャフト46aと、シャフト46aに回転可能に取り付けられた樹脂製のドラム46bと、ドラム46bに巻回された板状の金属製のバネ部46cとから構成されている。この定荷重バネ46は、緊急検体容器保持部3を一定の速度で移動させる機能を有する。定荷重バネ46のシャフト46aの先端には、図6に示すように、ネジ部が設けられているとともに、そのネジ部は、スライドレール43を固定するように、フレーム2の底面に取り付けられている。この定荷重バネ46のシャフト46aにより、スライダ42がスライドレール43から前方に(図3の矢印A方向)脱落するのが防止される。定荷重バネ46のバネ部46cの先端は、取付板41にプッシュボタン係合部44を介して取り付けられたバネ取付部45に固定されている。
また、図6に示すように、ピニオン47は、取付板41に取り付けられているとともに、回転部に油が充填されることにより減衰機能を有する。また、ラック48は、図3および図6に示すように、ピニオン47が噛み合いながら前後方向(矢印AおよびB方向)に移動可能なように、フレーム2の底面に取り付けられている。このピニオン47およびラック48は、定荷重バネ46により吸引位置から設置位置に向かって緊急検体容器保持部3を移動させる際の速度を減衰させる機能を有する
プッシュボタン機構部5は、図3〜図5に示すように、樹脂製のプッシュボタン51と、プッシュボタン51を回動可能に支持する金属製の支持軸52と、支持軸52を保持する金属製の支持軸保持部材53と、支持軸保持部材53が取り付けられる金属製の支持板54と、プッシュボタン51を矢印D方向に回動するように付勢するための引張りコイルバネ55とを含んでいる。このプッシュボタン51は、右利きの使用者が使用しやすいように、使用者側から見て緊急検体容器保持部3の右側(図1および図2参照)に配置されている。また、プッシュボタン51には、押圧部51aと、プッシュボタン係合部44に係合する係合部51bとが設けられている。支持板54には、図4および図5に示すように、プッシュボタン51の前方下方(矢印C方向)への回動量を規制するための規制部54aと、位置決め用凸部54bと、バネ取付孔54cとが、一体的に設けられている。規制部54aは、プッシュボタン51の前部下面に当接する。この規制部54aの先端部は、図5に示すように、樹脂製のプッシュボタン51の損傷を防止するために、曲げ返し加工(ヘミング加工)により丸形形状に形成されている。支持軸保持部材53は、図4に示すように、支持板54の上面の位置決め用凸部54bを基準にネジ56により取り付けられる。支持板54は、フレーム2の内側面に、フレーム2に取り付けられた2つの位置決め用ネジ2dを基準として、ネジ57により取り付けられている。これにより、フレーム2に対して、支持板54および支持軸保持部材53を正確な位置に取り付けることが可能となる。引張りコイルバネ55の一方端は、プッシュボタン51に取り付けられたネジ58に取り付けられており、引張りコイルバネ55の他方端は、支持板54のバネ取付孔54cに取り付けられている。
ロック機構部6は、図3および図4に示すように、ソレノイドバルブ61と、ソレノイドバルブ61を取り付けるためのブラケット62と、矢印EおよびF方向に移動可能にブラケット62に取り付けられたロック用軸部63と、ソレノイドバルブ61の軸61aに取り付けられた樹脂製の連結部材64と、連結部材64とロック用軸部63とを接続するための金属製の連結部材65と、ロック用軸部63に嵌め込まれ、ロック用軸部63の先端部63aをロック解除位置に付勢するための圧縮コイルバネ66とを含んでいる。また、ソレノイドバルブ61の軸61aと、ロック用軸部63とを、2つの連結部材64および65を介して連結することによって、連結部材64および65の寸法が設計寸法から少しずれていた場合にも、連結部材64と連結部材65との接続部が上下方向に移動して、連結部材64および65の合計の連結距離が、ソレノイドバルブ61の軸61aとロック用軸部63との距離になるように自動的に調整される。これにより、連結部材64および65の寸法バラツキを吸収することが可能になる。
検知部7は、図3および図4に示すように、光透過型のセンサ71と、検知片72と、検知片72を回動可能に支持する支持軸73と、支持軸73およびセンサ71が取り付けられ、フレーム2に一体的に形成された取付板74と、検知片72をセンサ71側に回動するように付勢する引張りコイルバネ75とを含んでいる。検知片72には、緊急検体容器保持部3に収納された緊急検体容器151aに当接する当接部72aと、センサ71の光透過部を遮蔽するための遮蔽部72bと、取付板74の内側面に当接することにより検知片72の原点位置を規定する取付板当接部72cとが設けられている。なお、センサ71は、検知片72の遮蔽部72bがセンサ71の光透過部を遮蔽した状態でオフ状態となり、遮蔽しない状態でオン状態になる。
また、トレイ8は、緊急検体容器保持部3の下方に設置され、緊急検体容器151aから零れた緊急検体を受けるために設けられている。このトレイ8は、前方に向かって下方に傾斜している。トレイ8の先端部には、トレイ8に零れた検体を下方に誘導するための舌部8aが設けられている。トレイ8の舌部8aの下方には、外部に取り出し可能な下部トレイ(図示せず)が設置されている。このようにトレイ8および下部トレイを設けることにより、検体が零れた場合にも装置が故障するのを防止することが可能になる。
次に、本実施形態による分析システムの動作について説明する。まず、通常使用時の動作(ルーチン動作)としては、図2に示すように、検体(尿)が収容された複数の検体容器151が収納された検体ラック150が図2中の矢印に沿って自動的に搬送される。具体的には、まず、検体が収容された複数の検体容器151が収納された検体ラック150を第1搬送装置102の発送部102bにセットする。そして、設定部10のスタートキー10aを押す。これにより、第1搬送装置102の発送部102bにセットされた検体ラック150が横送り部102cに搬送される。そして、横送り部102cで検体ラック150が一検体容器151分ずつ横送りされることにより、検体ラック150が第1分析装置101の測定部101aに搬送される。そして、第1分析装置101の測定部101aにおいて、図示しない検体分注ノズルが前方に移動して通常分注位置に移動した後下方に移動するとともに、吸引動作を行うことにより、検体ラック150に収納された検体容器151内に収容された検体が順次測定される。その後、検体ラック150は、横送り部102cから排出部102dに搬送された後、第2搬送装置104の発送部104bに搬送される。そして、第2搬送装置104は、発送部104bに検体ラック150が搬送されたことを検知して動作を開始する。
第2搬送装置104の発送部104bに搬送された検体ラック150は、第2搬送装置104の横送り部104cに搬送される。そして、横送り部104cで検体ラック150が一検体容器151分ずつ横送りされることにより、検体ラック150が第2分析装置103の測定部103aに搬送される。第2分析装置103の測定部103aでは、第1分析装置101の尿検査結果に基づいて、第2分析装置103による詳細な尿検査が必要と判断された検体のみ測定を行う。この後、検体ラック150は、横送り部104cから回収部104dに搬送される。上記のような動作が各検体ラック150について順次行われる。
ここで、検体ラック150を用いて行う通常の検体の測定(ルーチン動作)に割り込んで緊急検体(尿)の測定を行う場合の動作について説明する。まず、初期状態では、図2〜図4に示すように、緊急検体供給部1の緊急検体容器保持部3は、基準位置(ホームポジション)である検体分注ノズルの吸引位置に位置する。この初期状態では、緊急検体容器保持部3の検体容器収納孔31aには、緊急検体容器151aが収納されていないので、検知片72の遮蔽部72bはセンサ71の光透過部を遮蔽する位置にある。この場合、センサ71は、オフ状態である。この状態から、図3に示したプッシュボタン51の押圧部51aを押すことにより、プッシュボタン51を矢印C方向に回動させる。これにより、プッシュボタン51の後部側面下部の係合部51bが上方に移動されるので、プッシュボタン51とプッシュボタン係合部44との係合が解除される。そのため、プッシュボタン係合部44にバネ取付部45を介して取り付けられた定荷重バネ46のバネ部46cによる付勢力により、スライダ42が矢印A方向に移動される。このスライダ42の矢印A方向への移動に伴って、緊急検体容器保持部3も、矢印A方向に移動されて緊急検体容器151aの設置位置(セット位置)に移動される。これにより、図8および図9に示した状態になる。
この後、設置位置において、緊急検体容器保持部3の検体容器収納孔31aに、緊急検体が収容された試験管からなる緊急検体容器151aをセットする。これにより、図10および図11に示した状態になる。この状態から、使用者が緊急検体容器保持部3の検体容器保持部材31の背面31dを矢印B方向に向かって手動で押圧することにより、検体容器保持部材31を検体分注ノズルの吸引位置に移動させる。この場合、検体容器保持部材31は、定荷重バネ46の付勢力に抗して、矢印B方向に移動されるとともに、プッシュボタン係合部44は、プッシュボタン51の下面に沿って摺動した後、プッシュボタン51の後方側面下部の係合部51bに係合する。これにより、検体容器保持部材31は、検体分注ノズルの吸引位置で固定される。また、検体容器保持部材31は、検体分注ノズルの吸引位置に到達すると、図12および図13に示すように、検体容器保持部材31の検体容器収納孔31aに収納された緊急検体容器151aの側面により、検知片72の当接部72aが押されて検知片72が回動されることにより、遮蔽部72bがセンサ71の光透過部を遮蔽しない位置に移動される。これにより、センサ71はオン状態になる。
この後、設定部10(図2参照)の緊急検体測定用のスタットボタン10bを押す。なお、このスタットボタン10bは、ルーチン動作用のスタートボタン10aとは別個に設けられている。スタットボタン10bを押すことにより、ルーチン動作が中断されるとともに、第1分析装置101による緊急検体の測定が開始される。具体的には、まず、第1分析装置101に緊急検体の測定命令が出される。そして、第1分析装置101側から第1搬送装置102側に測定を開始するという情報が送信される。この測定開始情報の送信により、ソレノイドバルブ61がオン状態になり、ソレノイドバルブ61の軸61aが矢印E方向(図13参照)に移動する。これにより、ロック軸部63の先端部63aが圧縮コイルバネ66の付勢力に抗してロック位置に移動されるので、ロック軸部63の先端部63aによりプッシュボタン51が矢印C方向に回動しないようにロックされる。これにより、プッシュボタン51が作動不能の状態になる。なお、センサ71がオフ状態でスタットボタン10bを押した場合、ルーチン動作は中断されず、第1分析装置101による緊急検体の測定は開始されない。
そして、第1分析装置101の測定部101aにおいて、図示しない検体分注ノズルが前方に移動して緊急検体用の分注位置に移動した後下方に移動するとともに、緊急検体容器151a内に収容された緊急検体を吸引する。そして、検体分注ノズルが上方および後方に移動される。これにより、検体分注ノズルによる吸引動作が完了する。検体分注ノズルによる吸引動作が完了すると、第1分析装置101側から第1搬送装置102側に吸引動作が完了したという情報が送信される。これにより、ソレノイドバルブ61がオフ状態になり、バネ66の付勢力により、ソレノイドバルブ61の軸61aおよびロック軸部63の先端部63aが矢印F方向に戻される。これにより、ロック軸部63の先端部63aは、ロック解除位置に移動されて、プッシュボタン51のロックが解除される。これにより、プッシュボタン51が作動可能な状態になる。また、第1分析装置101による緊急検体の吸引が終了すると、第1分析装置101および第1搬送装置102は、自動的に、通常のルーチン動作に復帰する。
ここで、本実施形態では、吸引の完了によりプッシュボタン51のロックが解除された後、使用者がプッシュボタン51を押すことにより、自動的に、緊急検体容器保持部3が、矢印A方向に移動されて緊急検体容器151aの設置位置に移動される。具体的には、まず、使用者がプッシュボタン51の押圧部51aを押すことによりプッシュボタン51を矢印C方向に回動させる。これにより、プッシュボタン51の後部側面下部の係合部51bが上方に移動されるので、プッシュボタン51とプッシュボタン係合部44との係合が解除される。そのため、プッシュボタン係合部44にバネ取付部45を介して取り付けられた定荷重バネ46のバネ部46cによる付勢力により、スライダ42が矢印A方向に移動される。このスライダ42の矢印A方向への移動に伴って、緊急検体容器保持部3も、矢印A方向に移動されて緊急検体容器151aの設置位置に移動される。この後、測定済みの緊急検体容器151aを取り出す。そして、さらに測定すべき緊急検体が存在する場合には、上記と同様の動作を繰り返すことにより、緊急検体の測定を行う。
本実施形態では、上記のように、吸引位置から設置位置に緊急検体容器保持部3を移動させる力を供給する定荷重バネ46を設けることによって、使用者が検体分注ノズルの吸引位置に位置する緊急検体容器保持部3に触れることなく緊急検体容器保持部3を吸引位置から設置位置に戻すことができるので、使用者の手が検体分注ノズルに触れる可能性を低減することができる。
また、本実施形態では、定荷重バネ46により、吸引位置から設置位置に緊急検体容器保持部3を移動させることによって、モータを使用する場合に比べてより安価に、吸引位置から設置位置に緊急検体容器保持部3を移動させる力を供給することができる。
また、本実施形態では、定荷重バネ46を用いることにより、緊急検体容器保持部3を一定の速度で移動させることができるので、急激に速度が変化する場合に比べて、緊急検体容器保持部3の移動中に検体が零れるのを防止することができる。さらに、本実施形態では、ラック48と、ラック48に噛み合う減衰機能を有するピニオン47を設けることによって、定荷重バネ46により吸引位置から設置位置に向かって緊急検体容器保持部3を低速かつ一定の速度で移動させることができるので、緊急検体容器保持部3の移動中に検体が零れるのをより防止することができる。
また、本実施形態では、緊急検体容器保持部3の吸引位置から設置位置への移動を開始させるプッシュボタン51を設けることによって、使用者は、プッシュボタン51を押すことにより、容易に、緊急検体容器保持部3の吸引位置から設置位置への移動を開始させることができる。
また、本実施形態では、検体吸引ノズルによる緊急検体の吸引中はプッシュボタン51を動作不能とするロック機構部6を設けることによって、検体吸引ノズルによる緊急検体の吸引中に緊急検体容器保持部3が吸引位置から設置位置へ移動されるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緊急検体容器151aが収納された検体容器保持部材31が吸引位置に移動されたことを検知するセンサ71および検知片72を設けることによって、センサ71により緊急検体容器151aが収納された検体容器保持部材31が吸引位置に確実に移動されたことが検知された後に、緊急検体の測定を開始することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の付勢手段(移動力供給手段)として定荷重バネ(うずまきコイルバネ)を使用したが、本発明はこれに限らず、定荷重バネ以外の付勢手段(移動力供給手段)を用いてもよい。また、付勢手段に代えて、モータやゼンマイなどの駆動源を移動力供給手段として使用してもよい。駆動源を移動力供給手段として使用する場合、使用者がスイッチを押すことによって駆動源の動作を開始させて検体容器保持部を吸引位置から設置位置へ移動させるようにしてもよいし、検体の吸引が終了すると自動的に駆動源の動作を開始させて検体容器保持部を吸引位置から設置位置へ移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、緊急検体容器保持部を、吸引位置から設置位置まで直線移動するように構成したが、本発明はこれに限らず、曲線移動するようにしてもよい。たとえば、円盤状のテーブルの外周上に緊急検体容器保持部を配置し、モータなどの駆動源によってテーブルを回転させることによって、緊急検体容器保持部を吸引位置から設置位置に移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の移動開始手段として機械的なプッシュボタンを用いたが、本発明はこれに限らず、緊急検体容器保持部を移動させる駆動源としてモータを用いる場合には、移動開始手段として、モータへの電流の供給を開始させるための電気的スイッチを用いてもよい。
また、上記実施形態では、検体容器保持部を、試験管からなる緊急検体容器を収納可能な構成にしたが、本発明はこれに限らず、検体容器保持部を、採尿カップを設置可能な構成としてもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、第1分析装置と第1搬送装置とが接続された構成に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、分析部と搬送部とが一体化された装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明を、尿分析装置と搬送装置とを含む分析システムに適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、血液分析装置などの他の分析装置と搬送装置とを含む分析システムなどにも適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明を分析装置を2台含む分析システムに適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、分析装置1台のみの装置や、分析装置を3台以上含む装置にも適用可能である。
本発明の一実施形態による第1分析装置および第1搬送装置を含む分析システムの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した分析システムの動作を説明するための概略図である。 図1に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部周辺の構造を示した斜視図である。 図3に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部の平面図である。 図4に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部の正面図である。 図5に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部の左側面図である。 図5に示した一実施形態による第1搬送装置の緊急検体供給部の右側面図である。 図1に示した分析システムの動作を説明するための概略図である。 図5に示した一実施形態による緊急検体容器保持部が設置位置に移動した状態を示した平面図である。 図9に示した緊急検体容器保持部が設置位置に移動した状態で、緊急検体容器保持部に緊急検体容器をセットした状態を示した平面図である。 図10に示した緊急検体容器保持部に緊急検体容器をセットした状態の斜視図である。 本発明の一実施形態による緊急検体容器保持部に緊急検体容器をセットした状態で緊急検体容器保持部が吸引位置に移動された状態を示した平面図である。 図12に示した緊急検体容器保持部が吸引位置に移動した状態の斜視図である。
符号の説明
1 緊急検体供給
3 緊急検体容器保持
4 移動機構部
5 プッシュボタン機構
6 ロック機構
7 検知部
8 トレ
31 検体容器保持部
33 板バ
43 スライドレール
46 定荷重バ
47 ピニオ
48 ラッ
51 プッシュボタ
63 ロック軸
71 セン
72 検知
100 分析システム
101 第1分析装
102 第1搬送装
102a 搬送部
150 検体ラック
151 検体容器
151a 緊急検体容

Claims (12)

  1. 検体を収容した複数の検体容器を保持した検体ラックを搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送された前記複数の検体容器にそれぞれ収容された前記検体を測定する分析装置とを備え、前記搬送装置によって搬送される前記複数の検体容器にそれぞれ収容された前記検体を順次測定する連続分析処理と、前記連続分析処理を中断して割込検体を測定する割込分析処理とが可能な分析システムであって、
    前記搬送装置は、
    前記検体ラックに保持された前記複数の検体容器が順次第1吸引位置に搬送されるように前記検体ラックを搬送する検体ラック搬送部と、
    前記割込検体を収容した割込検体容器が着脱可能に収納されるとともに、前記割込検体容器が設置される割込検体容器設置位置および前記第1吸引位置とは異なる第2吸引位置に移動可能な割込検体容器保持部と、前記第2吸引位置から前記割込検体容器設置位置に前記割込検体容器保持部を移動させる力を供給する移動力供給手段とを有する割込検体供給部とを含み、
    前記分析装置は、
    前記連続分析処理時には、前記第1吸引位置に搬送された前記検体容器から前記検体を吸引し、前記割込分析処理時には、前記第2吸引位置に移動された前記割込検体容器から前記割込検体を吸引する吸引部と、
    前記吸引部によって吸引された前記検体の測定を行う測定部とを含み、
    前記割込分析処理において前記第2吸引位置に移動された前記割込検体容器の割込検体の前記吸引部による吸引が終了することに基づいて、中断していた前記連続分析処理を再開するように構成されている、分析システム
  2. 前記搬送装置の割込検体供給部は、前記割込検体容器保持部を前記割込検体容器設置位置と前記第2吸引位置との間を移動させるためのレールをさらに有する、請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記割込検体供給部の移動力供給手段は、前記第2吸引位置から前記割込検体容器設置位置に向かって前記割込検体容器保持部を付勢する付勢手段を有する、請求項1または2に記載の分析システム
  4. 前記付勢手段は、定荷重ばねを含む、請求項に記載の分析システム
  5. 前記搬送装置は、前記付勢手段により前記第2吸引位置から前記割込検体容器設置位置に向かって前記割込検体容器保持部を移動させる際の速度を減衰させる減衰部材をさらに含む、請求項またはに記載の分析システム
  6. 前記減衰部材は、ラックと、前記ラックに噛み合う減衰機能を有するピニオンとを含む、請求項に記載の分析システム
  7. 前記搬送装置は、前記割込検体容器保持部の前記第2吸引位置から前記割込検体容器設置位置への移動を開始させる移動開始手段をさらに含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の分析システム
  8. 前記搬送装置は、前記割込検体の吸引中は前記移動開始手段を動作不能とするとともに、前記割込検体の吸引が終了することに基づいて、前記移動開始手段を動作可能とするロック手段をさらに含む、請求項に記載の分析システム
  9. 前記搬送装置は、前記割込検体容器が収納された前記割込検体容器保持部が前記第2吸引位置に移動されたことを検知する検知手段をさらに含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の分析システム
  10. 前記検知手段により前記割込検体容器保持部が前記第2吸引位置に移動されたことが検知された後に、前記連続分析処理が中断されるように構成されている、請求項9に記載の分析システム。
  11. 前記搬送装置の割込検体容器保持部は、前記割込検体容器保持部内に設置された前記割込検体容器を所定の押圧力で押圧して保持する押圧部材を有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の分析システム
  12. 前記搬送装置は、前記割込検体容器保持部の下方に配置され、前記割込検体容器から零れた前記割込検体を受けるための検体受け部をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の分析システム
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