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JP4359193B2 - スパイラルコンタクタおよびその製造方法 - Google Patents
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JP4359193B2 - スパイラルコンタクタおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、スパイラル状接触子を備えたスパイラルコンタクタに関し、特に、スパイラル状接触子の渦巻き部が先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、その渦巻き部の断面が階段状に形成されるスパイラルコンタクタに関する。
近年、半導体集積回路(IC)の多機能化、高性能化に伴い、ICチップ(以下、半導体デバイスという)を搭載するICパッケージ(以下、パッケージという)もさまざまに変遷し進化してきた。その流れの一つに小型化・薄型化に伴う多ピン化がある。多機能化が進むにつれて入・出力端子数や各種信号用の端子が増加し、パッケージに必要なピン数は1000ピンを越えるものも出てきている。そのため、パッケージの両サイドや四辺からリードを取り出す方式から、パッケージの底面全体から端子を取り出して、端子のスペースを低減する方式に変わってきた。
そこで、BGA(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)と呼ばれる半導体デバイスが開発されている。このBGAやCSPの底面全体には、ピンの代わりに球状の接続端子が格子状・碁盤の目状に配列され、そのピッチ間隔は0.5mmから0.3mmへと縮小化がなされ、球状接続端子の高密度化が進んでいる。また、球状接続端子は、半導体デバイスまたは電子部品の実装密度と電気的電送特性を高めることからも、軽薄短小化の傾向にある。
図9は、従来のスパイラルコンタクタ100の断面図である。図9に示すように、スパイラル状接触子102の下方には孔103が設けられている。この孔103は空洞であり、半導体デバイス108の下面側に備えられた球状接続端子107からの押圧でスパイラル状接触子102の変形を可能としている。このスパイラル状接触子102を支持する絶縁基板106には、例えば内径φ0.3mmの孔103が穿設されている。この孔103の内面に銅メッキを施して導電部104を形成している。これにより、スパイラル状接触子102と、接続部105とは直接に接続が可能となり、垂直配線方式の通電回路となる。
半導体デバイス108の球状接続端子107がスパイラル状接触子102を押圧すると、スパイラル状接触子102の中央部から外側に接触を広げ、スパイラル状接触子(渦巻き部)102は凹状に撓み半田ボールを抱き込むように変形する。スパイラル状接触子102は、球状接続端子107に螺旋状に巻き付くことから、接触長さが長く確実に接触するとともに、異物付着があっても球状接続端子107の球面に沿った摺動作用により異物を除去し、安定した通電接触ができる。また、スパイラル状接触子102は、球状接続端子107の球面にスパイラル状接触子102の角(エッジ)102aを押圧しながら自ら変形し、球状接続端子107の球面上の酸化膜を切り込み、確実な通電をすることが可能である。また、球状接続端子107の位置決めガイドとしてガイドフレーム112が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−175859号公報(第5頁〜第9頁、図3)
しかしながら、スパイラル状接触子102は、球状接続端子107の球面にスパイラル状接触子の角(エッジ)102aを押圧しながら自ら変形し、球状接続端子107の球面上の酸化膜を切り込んでいるが、さらに、安定した通電接触を行うために、スパイラル状接触子102と球状接続端子107との接触長さを長くする必要があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、スパイラル状接触子を有するスパイラルコンタクタを高密度に実装することができ、さらに、電気的に良好な接続を実現して高信頼性を有するスパイラルコンタクタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決した請求項1に記載の発明は、半導体デバイスまたは電子部品の球状接続端子と電気的に接続する、平面視してスパイラル形状を有するスパイラル状接触子を、前記球状接続端子との接触の際に、前記球状接続端子の形状に対応して変形可能に備え、前記半導体デバイスまたは電子部品との電気的接続を行う構成としたスパイラルコンタクタであって、前記スパイラル状接触子は、このスパイラル状接触子の先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、前記スパイラル状接触子の一片が階段状の段差を有する断面を備え、前記断面に形成されるエッジのうちの前記球状接続端子に近接した少なくとも二箇所で前記球状接続端子に当接することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、スパイラル状接触子は、スパイラル状接触子の渦巻き部の先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、階段状の段差を有する断面が形成される。この段差によって、前記断面には、少なくとも五箇所のエッジが形成され、前記断面に形成されるエッジのうちの球状接続端子に近接した二箇所のエッジが球状接続端子に当接する。
請求項2に記載の発明は、スパイラルコンタクタを形成する製造方法は、金属板上に第1のフォトレジスト膜を形成する第1工程と、前記第1のフォトレジスト膜に、第1のフォトマスクを重ね、前記第1のフォトレジスト膜に前記スパイラル状接触子のパターンを露光し、現像処理する第2工程と、前記現像処理により露出した金属部分に第1の金属膜を形成し、さらに、第2のフォトレジスト膜を形成する第3工程と、前記第2のフォトレジスト膜に、第2のフォトマスクを重ね、前記第2のフォトレジスト膜に第1の多角形のパターンを露光し、現像処理する第4工程と、前記現像処理により露出した前記第1の金属膜上に第2の金属膜を形成し、さらに、第3のフォトレジスト膜を形成する第5工程と、前記第3のフォトレジスト膜に、第3のフォトマスクを重ね、前記第3のフォトレジスト膜に第2の多角形のパターンを露光し、現像処理する第6工程と、前記現像処理により露出した前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、前記第2のフォトレジスト膜と前記第3のフォトレジスト膜をエッチングで除去し、さらに、前記第1のフォトレジスト膜をエッチングで除去する第7工程と、前記金属膜上にキャリアテープを貼付する第8工程と、前記金属板を剥がし取る第9工程とを含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、先端から根元に近づくにしたがって、次第に厚く変化する階段状の段差を有する断面を備えたスパイラル状接触子を形成することができる。
また、スパイラル状接触子を形成する際に、フォトリソグラフィ技術によって精密加工ができるため、絶縁基板(プリント基板)にスパイラル状接触子を複数配置したスパイラルコンタクタを、極小サイズで狭ピッチに、高密度に製造することができる。
請求項3に記載の発明は、スパイラルコンタクタを形成する製造方法は、金属板上に第1のフォトレジスト膜を形成する第1工程と、前記第1のフォトレジスト膜に、第1のフォトマスクを重ね、前記第1のフォトレジスト膜に前記スパイラル状接触子のパターンを露光し、現像処理する第2工程と、前記現像処理により露出した金属部分に第1の金属膜を形成し、さらに、第2のフォトレジスト膜を形成する第3工程と、前記第2のフォトレジスト膜に、第2のフォトマスクを重ね、前記第2のフォトレジスト膜に第1の円形または楕円形のパターンを露光し、現像処理する第4工程と、前記現像処理により露出した前記第1の金属膜上に第2の金属膜を形成し、さらに、第3のフォトレジスト膜を形成する第5工程と、前記第3のフォトレジスト膜に、第3のフォトマスクを重ね、前記第3のフォトレジスト膜に第2の円形または楕円形のパターンを露光し、現像処理する第6工程と、前記現像処理により露出した前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、前記第2のフォトレジスト膜と前記第3のフォトレジスト膜をエッチングで除去し、さらに、前記第1のフォトレジスト膜をエッチングで除去する第7工程と、前記金属膜上にキャリアテープを貼付する第8工程と、前記金属板を剥がし取る第9工程とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、先端から根元に近づくにしたがって、次第に厚く変化する階段状の段差を有する断面を備えたスパイラル状接触子を形成することができる。
また、スパイラル状接触子を形成する際に、フォトリソグラフィ技術によって精密加工ができるため、絶縁基板(プリント基板)にスパイラル状接触子を複数配置したスパイラルコンタクタを、極小サイズで狭ピッチに、高密度に製造することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、スパイラル状接触子の渦巻き部は、先端から根元に近づくにしたがって厚みが階段状に厚くなり、一片のスパイラル状接触子の五箇所の稜線(エッジ)のうちの前記球状接続端子に近接した二箇所で球状接続端子に当接することになるため、スパイラル状接触子と球状接続端子とが接触する接触長さを長くすることができる。これにより、電気的に良好な接続を実現して信頼性の高い接続が可能となる。
また、スパイラル状接触子は、先端側から根元側に近づくにしたがって、スパイラル状接触子の幅が次第に広がっていくため、ばね定数が幅の二乗に比例して大きくなっていくともに、厚さが次第に厚くなって斜め階段状に変化していくため、ばね定数が厚さの三乗に比例して大きくなっていき、スパイラル状接触子の先端側においては柔軟に、根元側においては剛性が高くなり、柔軟性と剛性とが相俟って電気的に良好な接続が実現する。これは、板材のばね定数が、板材の幅の二乗に比例して大きくなり、厚さの三乗に比例して大きくなるという理論による。
請求項2に記載の発明によれば、先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、階段状の段差を有する断面を備えたスパイラル状接触子を形成させることができる。
また、スパイラル状接触子は、フォトリソグラフィ技術によって精密加工ができるため、絶縁基板(プリント基板)にスパイラル状接触子を複数配置したスパイラルコンタクタを、極小サイズで狭ピッチに、高密度に製造することができる。
請求項3に記載の発明によれば、先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、階段状の段差を有する断面を備えたスパイラル状接触子を形成させることができる。
また、スパイラル状接触子は、フォトリソグラフィ技術によって精密加工ができるため、絶縁基板(プリント基板)にスパイラル状接触子を複数配置したスパイラルコンタクタを、極小サイズで狭ピッチに、高密度に製造することができる。
本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの概略を示す斜視図(a)と、図1(a)に示すA−A線の断面図(b)であり、半導体デバイスの球状接続端子(半田ボール)がスパイラル状接触子を押圧して高精度に接触する様子を示している。
なお、以下の説明において、Cu基板、メッキ層、ポリイミドフィルムは、それぞれ特許請求の範囲における金属板、金属膜、キャリアテープに相当する。
図1(a)に示すように、スパイラルコンタクタ1は、接触子接続基板10と、ボード(以下、基板という)20とを備えて構成されており、この接触子接続基板10は、スパイラル状接触子11と、ガイドフレーム(ポリイミドフィルム)12とを備えている。
スパイラルコンタクタ1のスパイラル状接触子11、11…は、例えば、半導体デバイス(ICチップ)31の背面に碁盤の目状に配置された球状接続端子31a(図1(b)参照)に合わせて配設されている。
また、渦巻き状に形成されたスパイラル状接触子11の接触長さは、ここでは3回転分が確保されているが、球状接続端子31a(図1(b)参照)の大きさに合わせて適宜変更しても構わない。
図1(b)に示すように、スパイラル状接触子11の断面は、先端に近づく程、厚みが階段状に薄くなり、その反対に、先端から根元に近づけば近づく程、厚みが階段状に厚くなっている。このようなスパイラル状接触子11に対して、半導体デバイス31の球状接続端子(以下、半田ボールとも称す)31aがスパイラル状接触子11を押圧して接触している。
スパイラル状接触子11は、自然体では平坦状のスパイラル(渦巻き)であり、幅は、先端から根元に近づけば近づく程、広くなっている。例えば、半導体デバイス31の球状接続端子31aがスパイラル状接触子11を押圧すると、スパイラル状接触子11の中央部から外側に接触を広げ、スパイラル(渦巻き)は凹状にたわみ、球状接続端子31aを抱き込むように変形する。そして、スパイラル状接触子11は球状接続端子31aに蝶旋状に巻き付くことから、スパイラル状接触子11と球状接続端子31aとが接触する接触長さが長い程、確実に接触するとともに、異物付着があっても球状接続端子31aの球面に沿った摺動作用により異物を除去し、球状接続端子31aの表面の酸化膜を切り込んで、安定した通電接触ができる。スパイラル状接触子11の渦巻き部は、先端から根元に近づくにしたがって厚みが階段状に厚くなり、一片のスパイラル状接触子11に形成されるエッジのうちの球状接続端子31aに近接した二箇所で球状接続端子31aに当接することになるため、スパイラル状接触子11と球状接続端子31aとが接触する接触長さを長くして高精度な接続が可能となる。
また、球状接続端子31aの位置決めガイドとしてガイドフレーム12が配設されているため、スパイラルコンタクタ1に対して、球状接続端子31aの上下左右を容易に位置決めすることができる。
図2は、本実施の形態に係るスパイラルコンタクタのスパイラル状接触子を示しており、図2(a)は、スパイラル状接触子の概略を示す斜視図、図2(b)は(a)に示すB―B線の断面図である。
図2(a)に示すように、スパイラル状接触子11(図2(b)参照)は、先端に近づく程、厚みが階段状に薄くなり、その反対に、先端から根元に近づけば近づく程、厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、階段状の段差を有する断面を備えている。
図2(b)に示すように、スパイラル状接触子11の断面は、金属膜としてNiメッキで形成された第1のメッキ層11a、第2のメッキ層11b、第3のメッキ層11cより積層されて構成されており、これらのメッキ層によって断面が階段状に形成されている。
なお、これらのメッキ層の厚さは、略同一になっているが、球状接続端子31aの表面形状に応じて、適宜、メッキ層の厚さを変更して形成しても構わない。
なお、表面にAuメッキ層13が形成されている。
さらに、スパイラル状接触子11の構成を詳細に説明する。図3は、スパイラル状接触子11の厚さを斜め階段状に、または、ゆるやかな階段状に変化させた様子を示す斜視図である。
図3に示すように、スパイラル状接触子11の先端は、第1のメッキ層11aから形成されており、先端側から根元側に行くにしたがって、第1のメッキ層11aの途中から、一部が第2のメッキ層11bとなって厚みを増し、次第に第2のメッキ層11bから覆われて形成される。さらに、第2のメッキ層11bは、その途中から、一部が第3のメッキ層11cとなって厚みを増し、次第に第3のメッキ層11cから覆われて形成される。
なお、ここでは、メッキ層を3層に形成して説明したが、3層に限ったものではなく、2層でも、4層以上でも構わない。
図4は、フォトマスクのパターン形状を示す平面図である。図4(a)は、第1のフォトマスクを示し、スパイラル状接触子の渦巻き部を形成するためのパターンを示している。図4(b)は、第2のフォトマスクを示し、第2のメッキ層を形成するためのパターンを示している。図4(c)は、第3のフォトマスクを示し、第3のメッキ層を形成するためのパターンを示している。
図4(a)に示すように、第1のフォトマスク41は、スパイラル状接触子11(図2参照)を形成するための黒地パターン41a、白抜パターン41bを備えている。この第1のフォトマスク41を用いることによってスパイラル状接触子11(図2参照)を形成するとともに、第1のメッキ層11a(図3参照)を形成する。
図4(b)に示すように、第2のフォトマスク42は、第2のメッキ層11b(図3参照)を形成するための黒地パターン42a、白抜パターン42b(第1の円形パターン)を備えている。この第2のフォトマスク42を用いることによって第1のメッキ層11aと第2のメッキ層11bとを形成する。
図4(c)に示すように、第3のフォトマスク43は、第3のメッキ層11c(図3参照)を形成するための黒地パターン43a、白抜パターン43b(第2の円形パターン)を備えている。この第2のフォトマスク43を用いることによって第1のメッキ層11a、第2のメッキ層11b、および第3のメッキ層11cを形成する。
なお、第2のフォトマスク42および第3のフォトマスク43は、白抜パターン42bおよび白抜パターン43bを第1の円形パターンおよび第2の円形パターンとしているが、第1のパターンおよび第2のパターンとして、円形とは限らず、六角形や八角形、楕円形や多角形など、適宜、所望のパターンを用いてメッキ層を形成することができる。
次に、本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明する。
図5、図6、図7、図8は、本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明するための工程断面図である。
図5(a)(b)は、第1工程を説明する工程断面図である。図5(a)は、Cu基板を示し、図5(b)は、フォトレジスト塗布工程を示している。
図5(c)(d)は、第2工程を説明する工程断面図である。図5(c)は、露光工程を示し、図5(d)は、現像工程を示している。
図6(a)(b)は、第3工程を説明する工程断面図である。図6(a)は、メッキ1工程を示し、図6(b)は、フォトレジスト塗布工程を示している。
図6(c)(d)は、第4工程を説明する工程断面図である。図6(c)は、露光工程を示し、図6(d)は、現像工程を示している。
図7(a)(b)は、第5工程を説明する工程断面図である。図7(a)は、メッキ2工程を示し、図7(b)は、フォトレジスト塗布工程を示している。
図7(c)(d)は、第6工程を説明する工程断面図である。図7(c)は、露光工程を示し、図7(d)は、現像工程を示している。
図8(a)(b)(c)は、第7工程を説明する工程断面図である。図8(a)は、メッキ3工程を示し、図8(b)は、フォトレジスト除去工程を示し、図8(c)は、Auメッキ工程を示している。
図8(d)は、第8工程を説明する工程断面図であり、ポリイミドフィルム貼付工程を示している。
図8(e)は、第9工程を説明する工程断面図であり、Cuエッチング工程を示している。
図5(a)(b)に示すように、第1工程では、用意した金属板(Cu基板)51の表面に、フォトレジストを塗布する。このフォトレジストを塗布する工程をフォトレジスト塗布工程と称す。このフォトレジストを塗布して得られるフォトレジスト膜を第1のフォトレジスト膜52と定義する。フォトレジスト膜52はUVテープともいい、UV光によって感光する特性を有している。
図5(c)(d)に示すように、第2工程では、第1のフォトレジスト膜52上にスパイラル状接触子11(図3参照)を形成するための黒地パターン41aと白抜パターン41bとを有する第1のフォトマスク41を重ね、これにUV光61を照射して露光し、現像処理をする。
本実施の形態では、ネガ型フォトレジストを使用した。このネガ型フォトレジストでは、フォトレジスト膜は感光すると現像液に不溶性となる。そのため、フォトマスクに平面視してパターン化されている黒地パターンの反転部分(白抜パターン)がフォトレジストパターンとなる。
また、ポジ型フォトレジストを用いることもできる。このポジ型フォトレジストでは、フォトレジスト膜は感光すると現像液に可溶性となる。そのため、フォトマスクの黒地パターンがそのままフォトレジストパターンとして残る。
図6(a)(b)に示すように、第3工程では、現像処理により露出した金属板(Cu基板)51上に第1の金属膜(Niメッキ)11aを形成し、さらに、第2のフォトレジスト膜53を形成する。
なお、Cu基板51に、例えば、Auメッキを施した上に、第1の金属膜(Niメッキ)11aを形成しても良い。
図6(c)(d)に示すように、第4工程では、第2のフォトレジスト膜53上に黒地パターン42aと白抜パターン(第1の円形パターン)42bとを有する第2のフォトマスク42を重ね、これにUV光61を照射して露光し、現像処理する。
図7(a)(b)に示すように、第5工程では、現像処理により露出した第1の金属膜(Niメッキ)11a上に第2の金属膜(Niメッキ)11bを形成し、さらにその上に、第3のフォトレジスト膜54を形成する。
図7(c)(d)に示すように、第6工程では、第3のフォトレジスト膜54上に黒地パターン43aと白抜パターン(第2の円形パターン)43bとを有する第3のフォトマスク43を重ね、これにUV光61を照射して露光し、現像処理する。
図8(a)(b)(c)に示すように、第7工程では、前記現像処理により露出した第2の金属膜(Niメッキ)11b上に第3の金属膜(Niメッキ)11cを形成し、次に、第2のフォトレジスト膜53と第3のフォトレジスト膜54をエッチングで除去し、さらに、第1のフォトレジスト膜52をエッチングで除去する。その後に、Auメッキ層13を形成する。
図8(d)に示すように、第8工程では、穴明け加工が施されたガイドフレーム(ポリイミドフィルム)12を用意し、第3の金属膜(Niメッキ)11c上にガイドフレーム12を加熱圧着して貼付する。
なお、ポリイミドフィルムを形成するポリイミド樹脂の代わりに、その他の絶縁材料を用いることもできる。
図8(e)に示すように、第9工程では、金属板(Cu基板)51(図8(d)参照)をエッチングで除去する。
また、図5(a)(b)に示すように、第1工程では、Cu基板51上に、例えば、Auメッキを施しておいて、第1のフォトレジスト膜52を形成し、第2工程以降の加工手順に従うことにより、スパイラル状接触子を形成しても良い。すなわち、Auメッキは、スパイラル状接触子の両面を覆い、接点として錆の発生がなく好適である。
また、スパイラル状接触子11の大半を占めるNiメッキによって、十分な厚みを確保することができる。ニッケル(Ni)は、バネ特性が良く、耐久性があり、スパイラル状接触子11を形成するのに好適である。なお、Auメッキ層については、酸化しにくく導電性の高い金属であれば、Auでなくとも他の金属であっても良いし、なくても構わない。
以上の加工手順に従えば、スパイラル状接触子11の根元から先端に進むにしたがって厚みが階段状に薄くなるスパイラルコンタクタ1を容易に製造することができる。
また、フォトレジスト膜に、露光・現像処理するカバーレイ処理や、エッチング等のフォトリソグラフィ技術、メッキ製造技術を利用することにより、精密な微細加工ができる。
また、スパイラル状接触子11の製造方法は、電子ビーム加工やその他の微細加工で行っても良いし、これらを追加しても構わない。
なお、第2のフォトマスク42および第3のフォトマスク43は、白抜パターン42bおよび白抜パターン43bを第1の円形パターンおよび第2の円形パターンとして説明したが、白抜パターン42bおよび白抜パターン43bを第1のパターンおよび第2のパターンとして、円形とは限らず、六角形や八角形、楕円形や多角形など、適宜、所望のパターンを用いてメッキ層を形成することができる。
以上好ましい実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更や改造が可能なものであり、本発明は、この変更や改造された発明にも及ぶことは当然である。例えば、本発明は、フォトリソグラフィ技術、メッキ製造技術により微細加工を施すことを特徴としており、これを用いた製造方法に及ぶことは当然である。
本実施の形態に係るスパイラルコンタクタを示しており、(a)はスパイラルコンタクタの概略を示す斜視図、(b)は(a)に示すA−A線の断面図である。 本実施の形態に係るスパイラルコンタクタのスパイラル状接触子を示しており、(a)は、スパイラル状接触子の概略を示す斜視図、(b)は(a)に示すB―B線の断面図である。 スパイラル状接触子の厚さを階段状に変化させた様子を詳細に示す斜視図である。 フォトマスクのパターン形状を示す平面図であり、(a)は、第1のフォトマスクを示し、スパイラル状接触子を形成するためのパターンを示している。(b)は、第2のフォトマスクを示し、第2のメッキ層を形成するためのパターンを示している。(c)は、第3のフォトマスクを示し、第3のメッキ層を形成するためのパターンを示している。 本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)(b)は第1工程を説明する工程断面図、(c)(d)は第2工程を説明する工程断面図である。 本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)(b)は第3工程を説明する工程断面図、(c)(d)は第4工程を説明する工程断面図である。 本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)(b)は第5工程を説明する工程断面図、(c)(d)は第6工程を説明する工程断面図である。 本実施の形態に係るスパイラルコンタクタの製造方法を説明するための工程断面図であり、(a)(b)(c)は第7工程を説明する工程断面図、(d)は第8工程を説明する工程断面図である。(e)は第9工程を説明する工程断面図である。 従来のスパイラルコンタクタの断面図である。
符号の説明
1 スパイラルコンタクタ
10 接触子接続基板
11 スパイラル状接触子
11a 第1のメッキ層(第1の金属膜)
11b 第2のメッキ層(第2の金属膜)
11c 第3のメッキ層(第3の金属膜)
12 ガイドフレーム(ポリイミドフィルム)
13 Auメッキ層
20 ボード(基板)
31 半導体デバイス(ICチップ)
31a 球状接続端子(半田ボール)
41 第1のフォトマスク
41a 黒地パターン
41b 白抜パターン(スパイラル状接触子のパターン)
42 第2のフォトマスク
42a 黒地パターン
42b 白抜パターン(第1の円形パターン)
43 第3のフォトマスク
43a 黒地パターン
43b 白抜パターン(第2の円形パターン)
51 Cu基板(金属板)
52 第1のフォトレジスト膜
53 第2のフォトレジスト膜
54 第3のフォトレジスト膜
61 UV光

Claims (3)

  1. 半導体デバイスまたは電子部品の球状接続端子と電気的に接続する、平面視してスパイラル形状を有するスパイラル状接触子を、前記球状接続端子との接触の際に、前記球状接続端子の形状に対応して変形可能に備え、前記半導体デバイスまたは電子部品との電気的接続を行う構成としたスパイラルコンタクタであって、
    前記スパイラル状接触子は、このスパイラル状接触子の先端から根元に近づくにしたがって厚さが次第に厚く変化して斜め階段状に形成され、前記スパイラル状接触子の一片が階段状の段差を有する断面を備え、
    前記断面に形成されるエッジのうちの前記球状接続端子に近接した少なくとも二箇所で前記球状接続端子に当接することを特徴とするスパイラルコンタクタ。
  2. スパイラルコンタクタを形成する製造方法は、
    金属板上に第1のフォトレジスト膜を形成する第1工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜に、第1のフォトマスクを重ね、前記第1のフォトレジスト膜に前記スパイラル状接触子のパターンを露光し、現像処理する第2工程と、
    前記現像処理により露出した金属部分に第1の金属膜を形成し、さらに、第2のフォトレジスト膜を形成する第3工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜に、第2のフォトマスクを重ね、前記第2のフォトレジスト膜に第1の多角形のパターンを露光し、現像処理する第4工程と、
    前記現像処理により露出した前記第1の金属膜上に第2の金属膜を形成し、さらに、第3のフォトレジスト膜を形成する第5工程と、
    前記第3のフォトレジスト膜に、第3のフォトマスクを重ね、前記第3のフォトレジスト膜に第2の多角形のパターンを露光し、現像処理する第6工程と、
    前記現像処理により露出した前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、前記第2のフォトレジスト膜と前記第3のフォトレジスト膜をエッチングで除去し、さらに、前記第1のフォトレジスト膜をエッチングで除去する第7工程と、
    前記金属膜上にキャリアテープを貼付する第8工程と、
    前記金属板を剥がし取る第9工程と
    を含むことを特徴とするスパイラルコンタクタの製造方法。
  3. スパイラルコンタクタを形成する製造方法は、
    金属板上に第1のフォトレジスト膜を形成する第1工程と、
    前記第1のフォトレジスト膜に、第1のフォトマスクを重ね、前記第1のフォトレジスト膜に前記スパイラル状接触子のパターンを露光し、現像処理する第2工程と、
    前記現像処理により露出した金属部分に第1の金属膜を形成し、さらに、第2のフォトレジスト膜を形成する第3工程と、
    前記第2のフォトレジスト膜に、第2のフォトマスクを重ね、前記第2のフォトレジスト膜に第1の円形または楕円形のパターンを露光し、現像処理する第4工程と、
    前記現像処理により露出した前記第1の金属膜上に第2の金属膜を形成し、さらに、第3のフォトレジスト膜を形成する第5工程と、
    前記第3のフォトレジスト膜に、第3のフォトマスクを重ね、前記第3のフォトレジスト膜に第2の円形または楕円形のパターンを露光し、現像処理する第6工程と、
    前記現像処理により露出した前記第2の金属膜上に第3の金属膜を形成し、前記第2のフォトレジスト膜と前記第3のフォトレジスト膜をエッチングで除去し、さらに、前記第1のフォトレジスト膜をエッチングで除去する第7工程と、
    前記金属膜上にキャリアテープを貼付する第8工程と、
    前記金属板を剥がし取る第9工程と
    を含むことを特徴とするスパイラルコンタクタの製造方法。
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