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JP4366281B2 - ライセンスランプのシール構造 - Google Patents
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本発明は、ライセンスランプを有するランプハウジングと後部パネルとの間をシールするライセンスランプのシール構造に関する。
一般に、ライセンスランプを有するランプハウジングは、トランクリッド等の車体後部パネルに穿設されている取付け孔に装着されている。この場合、ランプハウジングと車体後部パネルとの間に隙間が形成されると、その隙間から取付け孔を経て、水滴等の水分が車体内部に浸入し易くなる。
このような水分の浸入を阻止するため、ランプハウジングと後部パネルとの間には、シール部材が介装されており、このシール材により水分の浸入を阻止するようにしている。
例えば特許文献1(特開平10−59065号公報)には、ライセンスランプを保持するランプハウジングの周縁にシール部材を一体形成し、このシール部材を後部パネルに穿設されている取付け孔に装着することで、シール性を確保する技術が開示されている。
特開平10−59065号公報
ところで、シール部材はランプハウジングと後部パネルとの間をシールするものであるため、シール性を考慮した場合、切れ目のない1枚のシール部材で形成されていることが好ましい。
しかし、特許文献1に開示されているように、ランプハウジングが1つのライセンスランプを囲う程度の大きさであれば、1枚のシール部材でランプハウジングの周囲をシールすることは容易に行うことができるが、ランプハウジングが車幅方向に細長い長尺物である場合、その形状に合わせてシール部材を1枚で形成した場合、シール部材のシール範囲が広くなるため、貼り付けミスが生じ易く、組付け工数が嵩み、生産性が低下する問題がある。
又、シール部材を長尺とした場合、製造の際の歩留まりが悪くなり、材料費が嵩んでしまう問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、製品の歩留まりが良く、しかもシール部材を容易に貼り付けることができて、組付け工数の低減、及び生産性の向上を実現し、製品コストの低減を図ることのできるライセンスランプのシール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明によるライセンスランプのシール構造は、車体後部に設けられた後部パネルと、ライセンスランプを有するランプハウジングと、上記後部パネルと上記ランプハウジングとの間に介装されるシール部材とを備え、上記シール部材が複数のシール材に分割されており、上記各シール材間の接合部に対して交差する方向へ延出する突条部が上記ランプハウジングに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、製品の歩留まりが良く、しかもシール部材を容易に貼り付けることができて、組付け工数の低減、及び生産性の向上を実現し、製品コストの低減を図ることができる等の効果を奏することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1はライセンスランプのシール構造を示す分解斜視図である。
同図の符号1は後部パネルの一例であるトランクリッドであり、車体後部に設けたトランクルームの開口部を開閉するものである。
トランクリッド1は、アッパパネル2と、このアッパパネル2の後端に一体に曲げ形成されたロアパネル3とで、略L字型断面に形成されている。トランクリッド1は、その前部1aが、トランクアームやヒンジ(何れも図示せず)を介して車体後部に開閉自在に支持されている。
トランクリッド1にてトランクルームの開口部を閉塞した状態では、アッパパネル2がほぼ上方へ指向され、又、ロアパネル3がほぼ車体後方へ指向されて、その下端がリヤバンパ(図示せず)の上部付近に近接され、図示しないトランクリッドロック機構を介して、ロック状態が維持されている。
又、ロアパネル3の中央付近から下部方向にかけてガーニッシュ取付け面3aが形成され、このガーニッシュ取付け面3aにトランクリッドガーニッシュ4が取付けられている。更に、このトランクリッドガーニッシュ4に形成された凹部4aにライセンスプレート5が取付けられる。
ロアパネル3のガーニッシュ取付け面3aの上部に、下方へ指向するハウジング取付部3bが形成されている。このハウジング取付部3bは、ロアパネル3の車幅方向のほぼ両端付近まで形成されており、このハウジング取付部3bに、樹脂等を素材として一体形成されたランプハウジング6が、シール部材7を介して取付けられる。尚、図示しないが、ハウジング取付部3bには、ランプハウジング6に形成されている、ライセンスランプを構成するランプホルダ6b,6cに装着されるバルブ8に対して、電気的配線を行うための孔が開口されている。
又、ランプハウジング6は、ハウジング取付部3bの形状に沿い、中央部が広く、両端方向へ移行するに従い次第に細くなる略円弧状に近い形状に形成されている。更に、このランプハウジング6のほぼ中央部に、リッドアウタハンドルユニット(図示せず)を取付けるハンドル用孔部6aが穿設されており、その両側にランプホルダ6b,6cが各々形成されている。この各ランプホルダ6b,6cに、ライセンスプレート5を照明するバルブ8が各々取付けられている。この各バルブ8に対しては、ハウジング取付部3bに開口されている孔を経て電気配線が接続されている。
更に、各ランプホルダ6b,6cのライセンスプレート5側の開口面にレンズカバー9が、図示しないパッキンを介し水密性を保持した状態で装着固定されている。尚、リッドアウタハンドルユニットは、トランクリッドロック機構に連設されており、リッドアウタハンドルを把持することで、トランクリッドのロック状態を解除させることができる。
一方、シール部材7は、弾性変形自在な材質を用いて、ランプハウジング6の外形とほぼ等しい形状に形成されている。又、このシール部材7には、リッドアウタハンドルユニットとの干渉を回避する孔部7a、及び各ランプホルダ6b,6cとの干渉を回避する孔部7b,7cが各々穿設されている。更に、シール部材7が、孔部7a、7c間の対応する位置で、第1シール材10と第2シール材11とに二分割されている。又、この両シール材10,11の底面には、接着剤(図示せず)が塗布されている。
図2、図3に示すように、ランプハウジング6上面の長辺側両端縁に、その縁部に沿って延在する第1突条部12a,12bと、この各第1突条部12a,12bに対し内側に平行に配設された第2突条部13a,13bが形成されている。更に、この第1突条部12a(12b)と第2突条部13a(13b)との間が、第1リブ14を介して所定間隔毎に連設されている。
又、ランプハウジング6上面の、ハンドル用孔部6aと右側ランプホルダ6cとの間に第2リブ15が形成されている。この第2リブ15の両端が第2突条部13a,13bに連設されていると共に、この第2突条部13a,13bを挟んで第1リブ14に連設されている。従って、第2リブ15と、この第2リブ15に連続する第1リブ14と、第2突条部13a,13bとは、格子状に交差されている。尚、各突条部12a,12b,13a,13b,及び、各リブ14,15は同一の高さに形成されている。
一方、第1シール材10と第2シール材11との接合部16は、互いに突き合わせ自在な凹凸状に形成されている。具体的には、第1シール材10側に凸部10aが形成され、第2シール材11側に、凸部10aに嵌合する凹部11aが形成されている。
更に、ランプハウジング6には、第1シール材10の凸部10aと、第2シール材11の凸部10aとを位置決めするボス17a〜17cが突設されており、凸部10a、及び凸部10aには、各ボス17a〜17cに嵌合する位置決め孔部10b,11bが穿設されている。
図3に示すように、第1シール材10の凸部10aと第2シール材11の凹部11aとが嵌合された状態では、接合部16がハット形状となる。すなわち、ハット形状の接合部16は、両側の端縁側縦辺16aと、この端縁側縦辺16aに連続する横辺16bと、両横辺16b、16b間を結ぶ中央側縦辺16cとを有している。尚、図3に記載されている前後、左右の表示は車体に対するロアパネル3の方向を示している。
端縁側縦辺16aは、第2リブ15の車体左側、すなわち、ランプハウジング6に開口されているハンドル用孔部6a側に位置していると共に、第1突条部12a、12bをほぼ直角に横切る方向へ延出されている。又、横辺16b,16bは、第1突条部12a,12bと第2突条部13a,13bとの間に位置すると共に、第2リブ15に連続する第1リブ14をほぼ直角に横切る方向へ延出されている。更に、中央側縦辺16cは、第2リブ15の右側ランプホルダ6c側に位置していると共に、両第2突条部13a,13bをほぼ直角に横切る方向へ延出されて、第1突条部12a,12bと第2突条部13a,13bとの間で横辺16b、16bに連続されている。
尚、凸部10aの位置決め孔10bに嵌合するボス17aは、接合部16の中央側縦辺16c側に突設され、一方、凹部11aの位置決め孔部11bに嵌合するボス17b,17cは、接合部16の端縁側縦辺16a側に形成されている。
次に、このような構成による本形態の作用について説明する。トランクリッド1のガーニッシュ取付け面3aにはトランクリッドガーニッシュ4が予め取付けられており、このトランクリッドガーニッシュ4の凹部4aにライセンスプレート5が装着される。
一方、車幅方向に長尺のランプハウジング6に形成されているランプホルダ6b,6cに対しバルブ8を所定に装着し、又、ランプホルダ6b,6cの下面開口部に、レンズカバー9をパッキン(図示せず)を介して水密裡に装着固定する。尚、バルブ8、及びレンズカバー9は、ランプハウジング6をトランクリッド1に取付けた後に装着するようにしても良い。
次いで、ランプハウジング6の上面に、このランプハウジング6とほぼ同じ外形を有する、車幅方向に長尺なシール部材7を貼り付ける。シール部材7は、第1シール材10と第2シール材11とに二分割されており、両シール材10,11の一方を貼付し、次いで他方を貼付する。
以下においては、先ず、第1シール材10を貼り付け、次いで、第2シール材11を貼り付ける場合について説明する。
第1シール材10をランプハウジング6のおおよそ左半分に貼り付けるに際しては、先ず、第1シール材10の底面に塗布されている接着剤を覆うセパレータを剥がしながら、その凸部10aに穿設されている位置決め孔10bを、ランプハウジング6に突設されているボス17aに装着し、凸部10aの取付け位置を合わせる。次いで、第1シール材10の底面全体をランプハウジング6のおおよそ左半分に貼り付ける。
その後、第2シール材11をランプハウジング6のおおよそ右半分に貼り付ける。この場合も、第1シール材10と同様、第2シール材11の底面に塗布されている接着剤を覆うセパレータを剥がしながら、その凹部11aの両側に穿設されている位置決め孔部11bを、ランプハウジング6に突設されているボス17b,17cに装着して、凹部11aの取付け位置を合わせる。すると、この凹部11aが、第1シール材10の凸部10aに突き合わされて接合される。次いで、第2シール材11の底面全体をランプハウジング6のおおよそ右半分に貼り付ける。
その結果、図2、図3に示すように、各シール材10,11は、その底面に塗布されている接着剤が、各突条部12a,12b,13a,13b、及び各リブ14,15の上面に貼付されて、位置決め固定される。
次いで、上面にシール部材7を所定に貼り付けたランプハウジング6を、トランクリッド1のロアパネル3に形成されているハウジング取付部3bに対し、図1の下方から装着し、図示しない留め具を用いてランプハウジング6をハウジング取付部3bに固定する。
すると、図4に示すように、両シール材10,11が、ランプハウジング6の各突条部12a,12b,13a,13b、及び各リブ14,15とハウジング取付部3bとの間で狭圧され、ハウジング取付部3bに密着されて、このハウジング取付部3bと外部との間がシールされる。更に、両シール材10,11の底面が各突条部12a,12b,13a,13b、及び各リブ14,15に押圧されることで、弾性変形し、接合部16は、両シール材10,11の弾性変形による膨出で、凸部10aと凹部11aとの間が密着される。
このように、本形態では、シール部材7を第1シール材10と第2シール材11とに二分割したので、シール部材7を1枚の長尺物で形成した場合に比し、製造が容易になり、しかも製品の歩留まりが良くなる。
又、組み付けに際しては、シール部材7を第1シール材10と第2シール材11とに二分割したことで、両シール材10,11の貼付が容易となり、貼付ミスがなくなり、製品不良率を低減させることができる。更に、両シール材10,11の接合部16を凸部10aと凹部11aとで突き合わせるようにしたので、両者の位置合わせが容易になる。
又、両シール材10,11の接合部16を構成する各辺16a、16b,16cが、ランプハウジング6の異なる突条部12a,12b,13a,13b、及び第1リブ14をほぼ直角に横切っているため、この接合部16を伝ってランプハウジング6内に浸入しようとする水滴等の水分は、各突条部12a,12b,13a,13b、及び第1リブ14により堰き止められて、内部への浸入が阻止される。
更に、接合部16がハット状に形成されているため、各辺16a,16b,16cの屈曲部分でも、水分の浸入を阻止することができる。
その結果、ランプホルダ6cが形成されている領域に外部から水分が浸入することがなく、従って、ハウジング取付部3bの、ランプホルダ6cに対応する位置に開口されている電気的配線を行うための孔からトランクリッド1を介して、車体側に水分が浸入することがなく、シール性を充分に確保することができる。
尚、本発明は、上述した形態に限るものではなく、例えば、突条部12a,12b,13a,13bは、本形態では、ランプハウジング6の長辺側両端縁に2条形成したが、3条以上形成するようにしても良い。突条部を3条以上とすることで、水分をより確実に堰き止めることができる。
ライセンスランプのシール構造を示す分解斜視図 図3のII-II断面に相当するトランクリッドの側面断面図 図2のIII-III断面図 (a)は図3のIV-IV断面図、(b)は(a)のb部拡大図
符号の説明
1…トランクリッド、2…アッパパネル、3…ロアパネル、3a…ガーニッシュ取付け面、3b…ハウジング取付部、4…トランクリッドガーニッシュ、5…ライセンスプレート、6…ランプハウジング、6b,6c…ランプホルダ、7…シール部材、7b,7c…孔部、8…バルブ、10…第1シール材、11…第2シール材、10a…凸部、11a…凹部、12a,12b…第1突条部、13a,13b…第2突条部、14…第1リブ、15…第2リブ、16…接合部、16a…端縁側縦辺、16b…横辺、16c…中央側縦辺

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (4)

  1. 車体後部に設けられた後部パネルと、
    ライセンスランプを有するランプハウジングと、
    上記後部パネルと上記ランプハウジングとの間に介装されるシール部材と
    を備え、
    上記シール部材が複数のシール材に分割されており、
    上記各シール材間の接合部に対して交差する方向へ延出する突条部が上記ランプハウジングに設けられている
    ことを特徴とするライセンスランプのシール構造。
  2. 上記接合部は、互いに突き合わせ自在な凹凸状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のライセンスランプのシール構造。
  3. 上記突条部は、上記ランプハウジングに複数列設けられている
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載のライセンスランプのシール構造。
  4. 上記突条部は複数列配設され、隣接する該突条部間が上記ランプハウジングに設けられたリブを介して連結されており、
    上記リブの少なくとも1つが上記接合部を交差する方向へ延出されている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のライセンスランプのシール構造。
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