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JP4366318B2 - 画像処理装置及びその方法、プログラム - Google Patents
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Description

本発明は、比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うための比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置及びその方法、プログラムに関するものである。
2つの画像の相似比を算出する従来技術としては、特許文献1が知られている。特許文献1では、基準画像と検査画像との相似性を算出して、両者の類似照合(類似比較)を行う。その際、基準画像の投影波形間の比較領域の平行移動量と相似比の両方を算出し、これにより相似変換と位置補正を行うことにより詳細な比較を行う。
ところで、平行移動量と相似比を算出するためには、基準画像の投影波形と検査画像の投影波形の各ピーク位置同士の組み合わせについて、平行移動量と相似比を推定し、組み合わせ毎に推定された平行移動量と相似比を含む推定相似変換パラメータ群を生成し、当該推定相似変換パラメータ群の内、尤度が高いパラメータを相似変換パラメータとして決定する。
特開2003−248827号公報
しかしながら、特許文献1では、多数の基準画像の投影波形と検査画像の投影波形の各ピーク位置同士の組み合わせを用いないと、平行移動量と相似比の推定を実行することができない。そのため、特徴の希薄な画像においては、十分な投影波形の各ピークの数が得られない問題がある。逆に、特徴が多すぎても、計算処理に時間が掛かり、また、ノイズや汚損などの要因により投影波形の各ピークに変動を起こし、正しい正解が得られないことがある。
このように、平行移動量と相似比を同時に算出する性質は、長所であり弱点でもある。
そこで、平行移動量と相似比を同時に算出するのではなく、平行移動量と相似比を別々のステージでノイズや汚損などの要因による影響を避けながらロバストに算出する方が安全であり、このような算出方法を採用して、かつ効率的に類似比較を実現することが好ましい。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、画像間の類似比較を効率的にかつ精度良く実行することができる画像処理装置及びその方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。即ち、
比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置であって、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出手段と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出手段と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出手段と、
前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定手段と
を備える。
また、好ましくは、前記比較領域決定手段は、前記比較元画像と前記比較先画像の内で、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が大きい方の画像の比較領域候補を優先して補正することで、前記比較領域を決定する。
また、好ましくは、前記比較領域決定手段は、前記比較元画像の第1のアスペクト比と前記比較先画像の第1のアスペクト比の平均値と、前記比較元画像と前記比較先画像の内で、前記第2のアスペクト比との差が大きい方の画像の比較領域候補を優先して補正することで、前記比較領域を決定する。
また、好ましくは、前記相似比は、水平方向の第一相似比と鉛直方向の第二相似比からなり、
前記比較領域決定手段は、前記第一相似比と前記第二相似比との差に基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の一方を用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
また、好ましくは、前記第一相似比と前記第二相似比との差が閾値以下の場合、
前記比較領域決定手段は、
前記比較元画像及び前記比較先画像間の前記比較領域候補の水平方向の第一比較領域候補相似比と前記第一相似比間の差の第一絶対値と、
前記比較元画像及び前記比較先画像間の前記比較領域候補の鉛直方向の第二比較領域候補相似比と前記第二相似比間の差の第二絶対値と
に基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の一方を用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
また、好ましくは、前記第一相似比と前記第二相似比との差が閾値より大きい場合、
前記比較領域決定手段は、
前記第一及び第二相似比と前記第一及び第二比較領域候補相似比と
に基づいて、該第一及び第二相似比の一方と、前記比較元画像と前記比較先画像の一方とを用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
また、好ましくは、前記比較領域決定手段で決定された比較領域を用いて、前記比較元画像と比較先画像とを比較する比較手段を更に備える。
また、好ましくは、前記第一及び第二相似比と前記第一及び第二比較領域候補相似比とに基づいて、前記比較手段による比較をキャンセルする制御手段を更に備える。
また、好ましくは、前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとに基づいて算出される、前記比較元画像と前記比較先画像それぞれの比較領域候補とするオブジェクト最外接矩形のどちらか一方の面積と、前記比較領域の面積との面積差を算出する面積差算出手段と、
前記面積差算出手段で算出した面積差に基づいて、前記比較領域の位置を決定する位置決定手段と
を備える。
また、好ましくは、前記位置決定手段は、前記面積差が閾値以上である場合、
前記比較元画像と前記比較先画像それぞれの比較領域候補とするオブジェクト最外接矩形のサイズと、前記比較領域のサイズとのサイズ差が小さい方の画像のオブジェクト最外接矩形をブロック分割して、第1特徴量を算出する第1算出手段と、
前記サイズ差が大きい方の画像のオブジェクト最外接矩形のオブジェクト領域中に、前記比較領域のサイズとなる複数の比較領域候補を設定して、それぞれをブロック分割して、前記複数の比較領域候補それぞれの第2特徴量を算出する第2算出手段と、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とを比較、前記複数の比較領域候補の中から前記第2特徴量に最も類似する第1特徴量を算出した比較領域候補を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段で判定された比較領域候補の座標を前記比較領域の座標として決定する。
上記の目的を達成するための本発明による画像処理方法は以下の構成を備える。即ち、
比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置における画像処理方法であって、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出工程と、
前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定工程と、
前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出工程と、
前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出工程と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出工程と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出工程と、
前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定工程と
を備える。
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、

コンピュータを、比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出手段と、
前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出手段と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出手段と、
前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出手段と、
前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定手段と
して機能させる。
本発明によれば、画像間の類似比較を効率的にかつ精度良く実行することができる画像処理装置及びその方法、プログラムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
<<実施形態1>>
実施形態1では、オリジナル原稿の複写時にスキャンした画像データを記憶装置に蓄積しておき、そのオリジナル原稿に書込・汚損等が発生している原稿の複写時にスキャンした画像データから、対応するオリジナル原稿の画像データの検索処理(画像データの詳細比較処理)を実行して出力する構成を例に挙げて説明する。
これにより、書込や汚損が発生している原稿の複写物として、その書込や汚損がないオリジナル原稿を得ることができる。
<装置構成>
図1は本発明の実施形態1の画像処理装置の構成例を示す図である。
図1において、101はCPUであり、実施形態1の画像処理(あるいは画像検索処理)における各種演算・制御を実行する。102はROMであり、本画像処理装置の起動時に実行するブートプログラムや各種の固定データを格納する。
103はRAMであり、CPU101が処理するための制御プログラムを格納すると共に、CPU101が各種制御を実行する際の作業領域を提供する。例えば、RAM103は、その記憶領域に、本発明の画像処理を行うプログラムである比較判定モジュール103aの他、比較元画像、比較先画像、スケーリング画像や、各種処理を行うための作業領域、処理に関する処理情報(処理用パラメータ、各種カウンタ値、閾値等)を記憶している。
104はキーボード、105はマウスであり、ユーザによる処理モード指定等の各種入力操作環境を提供する。106は外部記憶装置であり、ハードディスクやフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等で構成される。107はネットワークインターフェースを有するNIC(ネットワークインタフェースコントローラ)であり、ネットワーク上の各機器との通信を可能とする。
108は表示装置であり、LCDやCRT等で構成される。109は外部機器(例えば、画像入力装置110)を接続するためのインタフェース(I/F)である。110は画像入力装置であり、イメージスキャナやデジタルカメラ等で構成される。また、111は本画像処理装置の各種構成要素を相互に接続するバスである。
尚、比較元画像や比較先画像は、RAM103以外に、外部記憶装置106に記憶されていても良く、更には、ネットワーク上の外部機器あるいは画像入力装置110から取得されても良い。
次に、実施形態1の画像処理装置の処理概要について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施形態1の画像処理装置の処理概要を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、画像入力元(例えば、外部記憶装置106や画像入力装置110等)からメモリ(例えば、RAM103)へ比較元画像と比較先画像を、それぞれ読み込む。
次に、ステップS202において、比較元画像と比較先画像間の比較領域候補として、暫定的な比較元比較領域及び比較先比較領域を決定する。尚、この暫定的な比較領域は、ユーザによって手動で決定しても良いし、画像処理装置が自動で決定するようにしても良い。加えて、ステップS202では、比較元画像と比較先画像が相似しているか否かの相似判定を実行する。
尚、暫定的な比較領域(比較領域候補)の決定は、以下で詳述するように、自動で決定する場合には、比較元画像と比較先画像それぞれに対して水平方向及び鉛直方向に輝度値を射影したヒストグラムを作成し、その輝度ヒストグラムの分布から、比較対象のオブジェクトの最外接矩形を取得する。そして、この輝度ヒストグラムを閾値処理し、水平方向及び鉛直方向に閾値以上のヒストグラム区間を決定して、オブジェクトの最外接矩形を取得する。実施形態1では、この最外接矩形で規定される矩形領域を比較領域候補(比較範囲)として決定する。
ここで、ステップS202の処理の詳細について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施形態1のステップS202の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS301において、オブジェクトである比較先画像を画像A、オブジェクトである比較元画像を画像Bに設定する。
尚、上述したような、オリジナル原稿の複写時にスキャンした画像データを記憶装置に蓄積しておき、そのオリジナル原稿に書込・汚損等が発生している原稿の複写時にスキャンした画像データから、対応するオリジナル原稿の画像データの検索処理(画像データの詳細比較処理)を実行して出力する構成を想定する場合には、比較先画像である画像Aを蓄積画像データ(オリジナル画像データ)、比較元画像である画像Bを書込・汚損等が発生している原稿の複写時にスキャンした画像データであるとする。
ステップS302において、画像Aの水平及び鉛直方向の射影ヒストグラムを算出する。ステップS303において、図4に示すように、処理対象画像である画像Aの水平及び鉛直方向の射影ヒストグラムを閾値処理し、画像Aの最外接矩形の座標、水平サイズSH(A)及び鉛直サイズSV(A)を取得する。
同様に、ステップS304において、画像Bの水平及び鉛直方向の射影ヒストグラムを算出する。ステップS305において、図4に示すように、処理対象画像である画像Bの水平及び鉛直方向の射影ヒストグラムを閾値処理し、画像Bの最外接矩形の座標、水平サイズSH(B)及び鉛直サイズSV(B)を取得する。
ステップS306において、図5に示すように、画像Aの水平方向射影ヒストグラムの正規化自己相関を算出して、その値がある閾値(インターバル閾値)に達するまでのインターバルTH(A)を取得する。
尚、このインターバル閾値は、読取原稿への書込や汚損等の影響を考慮すると、実験では0.1から0.2程度の値が良いことがわかっている。
また、このインターバル閾値は、画像中のオブジェクト位置の影響を受けない観測量であり、また、射影ヒストグラムが書込や汚損等の影響を受けることを緩和する作用がある。更に、正規化自己相関がある閾値まで下がった点で評価することにより、更に射影ヒストグラムが書込や汚損等の影響を受け難くしている。
ステップS307において、画像Aの鉛直方向射影ヒストグラムの正規化自己相関を算出して、その値がある閾値に達するまでのインターバルTV(A)を取得する。
ステップS308において、画像Bの水平方向射影ヒストグラムの正規化自己相関を算出して、その値がある閾値に達するまでのインターバルTH(B)を取得する。更に、ステップS309において、画像Bの鉛直方向射影ヒストグラムの正規化自己相関を算出して、その値がある閾値に達するまでのインターバルTV(B)を取得する。
更に、ステップS310において、
R1=TH(A)/TH(B) 式(1)
により、比較領域候補となるオブジェクト最外接矩形の水平方向の相似比の第一推定値R1を算出する。
ステップS311において、
R2=TV(A)/TV(B) 式(2)
により、比較領域候補となるオブジェクト最外接矩形の鉛直方向の相似比の第二推定値R2を算出する。
ステップS312において、
Asp1=TV(A)/TH(A) 式(3)
により、比較領域候補となるオブジェクト最外接矩形(画像A)のアスペクト比の第一推定値Asp1を算出する。
ステップS313において
Asp2=TV(B)/TH(B) 式(4)
により、比較領域候補となるオブジェクト最外接矩形(画像B)のアスペクト比の第二推定値Asp2を算出する。
そして、ステップS314において、TH(A)、TV(A)、TH(B)、TV(B)、R1、R2、Asp1及びAsp2を用いて、SH(A)、SV(A)、SH(B)、SV(B)及び比較領域候補座標を補正し、更に、相似であるか否かの相似判定を実行する。
尚、図3の処理によって得られた各種パラメータである、TH(A)、TV(A)、TH(B)、TV(B)、R1、R2、Asp1及びAsp2、SH(A)、SV(A)、SH(B)、SV(B)は、メモリ(例えば、RAM103)に記憶される。
このステップS314の詳細について、図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6A及び図6Bは本発明の実施形態1のステップS314の処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS601において、図3の処理によってメモリに記憶された各種パラメータである、TH(A)、TV(A)、TH(B)、TV(B)、R1、R2、Asp1及びAsp2、SH(A)、SV(A)、SH(B)及びSV(B)を取得する。
ステップS602において、
AVasp=(Asp1+Asp2)/2 式(5)
により、正規化自己相関によるインターバル閾値から算出した、比較先画像(画像A)と比較元画像(画像B)の2画像のアスペクト比の平均AVaspを算出する。
ステップS603において、
DiffaspA=abs(SV(A)/SH(A)−AVasp) 式(6)
により、画像Aの比較領域候補抽出結果から得られたアスペクト比との差の絶対値DiffaspAを算出する。
更に、ステップS604において、
DiffaspB=abs(SV(B)/SH(B)−AVasp) 式(7)
により、画像Bの比較領域候補抽出結果から得られたアスペクト比との差の絶対値DiffaspBを算出する。
以下のステップS605〜ステップS609の処理は、画像Aと画像Bのどちらの画像が、射影ヒストグラムによる比較領域候補抽出結果が信用に足るかを判定するための処理である。
ステップS605において、DiffaspAが閾値Th1未満で、かつDiffaspBが閾値Th2未満であるか否かを判定する。これを満足しない場合(ステップS605でNO)、画像Aの比較領域候補抽出結果も画像Bの比較領域候補抽出結果も十分信じるに値しない状況なので、ステップS606において、経験側を元にもっともらしい結果を持つと予測できる画像甲を画像A、より劣る結果を持つと予測できる画像乙を画像Bに設定し、かつ画像乙、即ち、画像Bの比較領域候補を補正対象に設定する。
尚、先のステップS301において、比較先画像である画像Aを蓄積画像データ、比較元画像である画像Bを書込・汚損等が発生している原稿の複写時にスキャンした画像データとしているが、これは合理的な経験側に基づくものである。
一方、ステップS605において、DiffaspAが閾値Th1未満である場合、あるいはDiffaspBが閾値Th2未満である場合(ステップS605でYES)、ステップS607において、DiffaspA≦DiffaspBであるか否かを判定する。DiffaspA≦DiffaspBである場合(ステップS607でYES)、画像Aの比較領域候補抽出結果がより正しいと判定し、ステップS608において、画像Aを画像甲、画像Bを画像乙に設定し、かつ画像乙の比較領域候補を補正対象に設定する。
一方、DiffaspA≦DiffaspBでない場合(ステップS607でNO)、画像Bの比較領域候補抽出結果がより正しいと判定し、ステップS609において、画像Bを画像甲、画像Aを画像乙に設定し、かつ画像乙の比較領域候補を補正対象に設定する。
次に、ステップS610において
E1=abs(SH(A)/SH(B)−R1) 式(8)
E2=abs(SV(A)/SV(B)−R2) 式(9)
E1:水平方向の処理の総合的な確からしさ
E2:鉛直方向の処理の総合的な確からしさ
を算出する。
図6Bに進み、ステップS611において、閾値Th3を用い、abs(R1−R2)≦Th3であるか否かを判定する。abs(R1−R2)≦Th3である場合(ステップS611でYES)、非常に正規化自己相関インターバルによる相似比推定が水平方向も鉛直方向もうまく行っていると判定し、ステップS612において、E1≦E2であるか否かを判定する。
E1≦E2でない場合(ステップS612でNO)、鉛直方向の処理がより正しいと判定し、鉛直方向の相似比R2を用いて比較領域候補サイズを補正することになる。この際、ステップS616において、画像乙が画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。
ステップS616において、画像Aである場合(ステップS616でYES)、ステップS617において、画像Bの比較領域候補サイズと鉛直方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(B)*R2 式(10)
SV(A)=SV(B)*R2 式(11)
一方、ステップS616において、画像Aでない場合(ステップS616でNO)、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと鉛直方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(A)/R2 式(12)
SV(B)=SV(A)/R2 式(13)
ステップS612において、E1≦E2である場合(ステップS612でYES)、水平方向の処理がより正しいと判定し、水平方向の相似比R1を用いて比較領域候補サイズを補正することになる。この際、ステップS613において、画像乙が画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。
ステップS613において、画像Aである場合(ステップS613でYES)、ステップS614において、画像Bの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(B)*R1 式(14)
SV(A)=SV(B)*R1 式(15)
一方、ステップS613において、画像Aでない場合(ステップS613でNO)、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(A)/R1 式(16)
SV(B)=SV(A)/R1 式(17)
一方、ステップS611において、abs(R1−R2)≦Th3でない場合(ステップS611でNO)、正規化自己相関インターバルによる相似比推定が水平方向と鉛直方向の両方が非常にうまく行っていないと判定し、水平方向と鉛直方向のどちらの相似比推定がうまく行っているかを判定し、相似比推定がうまく行っていない方の方向に対して比較領域候補サイズの補正を行うことになる。
そこで、まず、ステップS619において、E1≦Th4、即ち、abs(SH(A)/SH(B)−R1)≦Th4であるか否かを判定する。E1≦Th4である場合(ステップS619でYES)、ステップS620に進む。この場合、水平方向の相似比推定と比較領域候補抽出の水平方向処理結果が正しいと推定できる。
ステップS620において、画像乙は画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。画像Aである場合(ステップS620でYES)、ステップS621において、画像Bの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で鉛直方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(A) 式(18)
SV(A)=SV(B)*R1 式(19)
一方、ステップS620において、画像Aでない場合(ステップS620でNO)、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で鉛直方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(B) 式(20)
SV(B)=SV(A)/R1 式(21)
ステップS619において、E1≦Th4でない場合(ステップS619でNO)、ステップS623において、abs(SH(A)/SH(B)−R2)≦Th4であるか否かを判定する。abs(SH(A)/SH(B)−R2)≦Th4である場合(ステップS623でYES)、ステップS624に進む。この場合、鉛直方向の相似比推定と比較領域候補抽出の水平方向処理結果が正しいと推定できる。
ステップS624において、画像乙は画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。画像Aである場合(ステップS624でYES)、ステップS625において、画像Bの比較領域候補サイズと鉛直方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で鉛直方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(A) 式(22)
SV(A)=SV(B)*R2 式(23)
一方、ステップS624において、画像Aでない場合(ステップS624でNO)、ステップS626において、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で鉛直方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(B) 式(24)
SV(B)=SV(A)/R2 式(25)
ステップS623において、abs(SH(A)/SH(B)−R2)≦Th4でない場合(ステップS623でNO)、ステップS627において、abs(SV(A)/SV(B)−R1)≦Th4であるか否かを判定する。abs(SV(A)/SV(B)−R1)≦Th4である場合(ステップS627でYES)、ステップS628に進む。この場合、水平方向の相似比推定と比較領域候補抽出の鉛直方向処理結果が正しいと推定できる。
ステップS628において、画像乙は画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。画像Aである場合(ステップS628でYES)、ステップS629において、画像Bの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で水平方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(B)*R1 式(26)
SV(A)=SV(A) 式(27)
一方、ステップS628において、画像Aでない場合(ステップS628でNO)、ステップS630において、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと水平方向の相似比R1を用いて、下記の補正式で水平方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(A)/R1 式(28)
SV(B)=SV(B) 式(29)
ステップS627において、abs(SV(A)/SV(B)−R1)≦Th4でない場合(ステップS627でNO)、ステップS631において、E2≦Th4、即ち、abs(SV(A)/SV(B)−R2)≦Th4であるか否かを判定する。E2≦Th4である場合(ステップS631でYES)、ステップS632に進む。この場合、鉛直方向の相似比推定と比較領域候補抽出の鉛直方向処理結果が正しいと推定できる。
ステップS632において、画像乙は画像Aであるか否か、即ち、補正対象画像が画像Aであるか否かを判定する。画像Aである場合(ステップS632でYES)、ステップS633において、画像Bの比較領域候補サイズと鉛直方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で水平方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(A)=SH(B)*R1 式(30)
SV(A)=SV(A) 式(31)
一方、ステップS632において、画像Aでない場合(ステップS631でNO)、ステップS634において、補正対象画像が画像Bであると判定し、画像Aの比較領域候補サイズと鉛直方向の相似比R2を用いて、下記の補正式で水平方向のみ補正を行い、その後、ステップS636へ進む。
SH(B)=SH(A)/R2 式(32)
SV(B)=SV(B) 式(33)
ステップS631において、E2≦Th4でない場合(ステップS631でNO)、すべての解析結果において、相似している根拠がないため、比較元画像と比較先画像間の比較領域候補は非相似と判定し、補正処理を終了する。
一方、ステップS636において、画像Aと画像Bが相似していると判定し、補正比較領域候補サイズに合わせて、比較領域候補の左上端点の座標はそのままで、右下端点の座標を補正して、最終的な比較領域を確定する。
図2の説明に戻る。
ステップS203において、ステップS202に処理結果に基づいて、比較元画像と比較先画像が相似していないか否かを判定する。相似していない場合(ステップS203でYES)、ステップS204において、位置補正処理及び比較処理をキャンセルして、処理を終了する。
一方、ステップS203において、相似している場合(ステップS203でYES)、ステップS205において、比較元画像と比較先画像間の相似比を算出し、この相似比に基づいて、比較元画像が大きければ比較元画像に縮小処理を施して新たな比較元画像を生成して、その比較領域の座標情報も縮小処理に合わせて補正する。
一方、比較先画像が大きければ比較先画像に縮小処理を施して新たな比較先画像を生成し、その比較領域の座標情報も縮小処理に合わせて補正する。
ここで、比較元画像と比較先画像それぞれの比較領域のサイズを厳密に合わせる処理は、非常に重要である。これは、後述する比較領域のブロック分割では、比較領域を縦横複数のグリッドにブロック分割を行うが、この比較領域の大きさが異なると、ブロック分割数で縦横サイズを割って1ブロックあたりのサイズを得る際に発生する剰余が異なる。
ここで、図7に、比較元画像と比較先画像間の比較領域の相似比が1:2の場合の剰余例を示すが、剰余の値が異なるため、比較元画像と比較先画像に同じ条件で剰余をブロックに割り振れない。そのため、このような場合には、補正位置を算出する処理の精度に大きく悪影響を与える。
従って、比較元画像及び比較先画像を同じサイズに縮小することにより、比較先画像と比較元画像で同じ剰余を発生させ対等な関係にすることができ、ブロック分割時の剰余が非常に悪い影響を与える問題を回避することが可能となる。
この縮小処理によって、比較領域のサイズは、比較元画像と比較先画像で同じサイズとなる。ここで、比較領域のサイズの内、横サイズ(横画素数)をImgH、比較領域の縦サイズ(縦画素数)をImgVとする。
次に、ステップS206において、比較対象画像間の特徴量レベル(色数及び階調数)を特徴量レベルの低い方へ合わせるレベル変換処理を実行する。
具体的には、比較対象画像(比較元画像と比較先画像)の双方がカラー画像である場合、あるいは2つともグレースケール画像である場合、あるいは2つとも2値画像である場合には変換を行わない。
あるいは、比較対象画像がカラー画像とグレースケール画像の組み合わせである場合、カラー画像の方をグレースケール画像へ変換する。更に、あるいは、比較対象画像のいずれか片方が2値画像である場合、他方を2値画像へ変換する。
これにより、比較対象画像の特徴量レベル(色数及び階調数)を特徴量レベルの低い方へ合わせることが可能となる。
次に、ステップS207において、比較処理の初期値を設定する。
具体的には、比較領域の横画素数ImgHより小さい水平方向の上限ブロック分割数Dh_Mを設定し、比較領域の縦画素数ImgVより小さい鉛直方向の上限ブロック分割数Dv_Mを設定する。
また、水平方向及び鉛直方向における初期値ブロック分割数(Vh,Vv)には、比較領域の縦横画素数より十分小さな値を設定するが、余りに小さいと、これを利用した後述する再帰処理回数が増え、処理時間が掛かることになる。逆に、大きすぎて、比較領域を分割した1ブロックの範囲に位置ずれ量が収まらないと、原理的に位置ずれ補正処理が収束できない恐れがある。
従って、比較領域の精度を予測し、その誤差がブロックサイズに十分収まるような初期値ブロック分割数を設定することが好ましい。
また、次の比較処理に用いるブロック分割数を、現在のブロック分割数に第二定数βを乗じた値とし、処理を繰り返す毎に高い精度の位置補正値に更新してゆくが、この第二定数βは、1.0よりは大きく2.0程度を上限、好ましくは2.0に設定すると良い。
尚、第二定数βに小さな値を用いる程、位置補正処理の収束がより安全になるが、再帰処理回数が増え処理に時間が掛かるため、用途や目的に応じて、所望の値を設定すれば良い。
ステップS208において、初期化処理を実行する。
具体的には、X(横)方向及びY(縦)方向に関する位置補正量(Cx,Cy)を0に初期化し、比較領域の縦横の画素数を縦横ブロック分割数として比較処理を行った回数カウンタKmも0に初期化し、更に、ブロック分割数(Vh,Vv)がそれぞれ上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)に達したことを示すフラグFSh及びフラグFSvも0に初期化する。
ステップS209において、ステップS210〜ステップS218の再帰処理の終了条件を満足しているか否かを判定する。この終了条件とは、再帰処理回数の制御を行うためのものであるが、これの詳細については後述する。終了条件を満足している場合(ステップS209でYES)、ステップS219に進む。一方、終了条件を満足していない場合(ステップS209でNO)、ステップS210に進む。
ステップS210において、位置補正量(Cx,Cy)とブロック分割数(Vh,Vv)を指定し、複数種類のブロックずらしパターンを用いる比較処理を行い、次の比較処理で用いる位置補正量(Cx,Cy)と最小の類似距離Dminを算出する。
ここで、ステップS210の比較処理の詳細について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の実施形態1の比較処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS501において、指定された位置補正量(Cx,Cy)で、比較元画像の比較領域の位置を補正して、その比較領域を指定されたブロック分割数(Vh,Vv)でブロック分割する。また、比較先画像の比較領域を指定されたブロック分割数(Vh,Vv)でブロック分割する。
尚、位置補正量(Cx,Cy)を適用する画像は、比較元画像あるいは比較先画像のどちらでも良いが、実施形態1では、比較元画像に位置補正量(Cx,Cy)を適用して位置補正を行う例で説明する。
ステップS502において、ブロック分割された比較領域の各ブロックの平均特徴量を算出する。
この算出は、比較対象画像の双方がカラー画像である場合には、カラー画像中の各カラーチャンネルの平均を平均特徴量とする。また、比較対象画像がカラー画像とグレースケール画像の組み合わせ、あるいは2つともグレースケール画像である場合には、画像中の平均輝度を平均特徴量とする。更に、比較対象画像のいずれか片方が2値画像である場合には、ブロック内の2値の過半を占める値を平均特徴量とする。
これにより、2つの画像の種類が異なっても、情報量の低い方に合わせて平均特徴量を算出して、両者を比較することが可能となる。
ステップS503において、位置ずらしパターンiを示すカウンタiを1に初期化する。ステップS504において、カウンタiの値が9以下であるか否かを判定する。カウンタiの値が9以下である場合(ステップS504でYES)、ステップS505に進む。一方、カウンタiの値が9より大きい場合(ステップS504でNO)、ステップS508に進む。
尚、このステップS504の判定は、予め用意された位置ずらしパターンのそれぞれを用いた、類似比較処理の完了の是非を判定するものである。特に、実施形態1では、9種類(9方向)の位置ずらしパターンの例を説明するが、これに限定されず、任意の数(例えば、5方向)の位置ずらしパターンを使用することが可能である。
ここで、位置ずらしパターンの一例について、図9を用いて説明する。
図9は本発明の実施形態1の位置ずらしパターンの一例を示す図である。
図9では、9個の位置ずらしパターンを示している。図9の場合は、位置ずらしパターン1〜9が、カウンタiの値に応じて選択されることになる。
また、図9では、各位置ずらしパターンにおける位置ずらし方向(位置補正量)として、その単位ベクトルV(i)=(xi,yi)で示されている。ここで、通常、単位ベクトルとは本来、大きさ1のベクトルを示すが、位置ずらしパターン6〜9の単位ベクトルV(6)〜V(9)は、位置ずらしパターン2〜5の単位ベクトルV(2)〜V(5)を用いて合成された大きさが1ではない単位ベクトル(√2)ではあるが、説明の便宜上、位置ずらしパターン6〜9に関しても単位ベクトルと言う表現を用いる。
図9において、例えば、位置ずらしパターン1は、位置補正量V(1)=(0,0)となっている。つまり、この場合は、X方向及びY方向への実質的な位置ずらしは発生しない。また、例えば、位置ずらしパターン9は、位置補正量V(9)=(1,−1)となっている。この場合は、X方向へ「1」、Y方向へ「−1」、比較領域の位置ずらしを行うことになる。具体的には、図10に示すように、比較元画像の比較領域の位置ずらしを行う。
図8の説明に戻る。
ステップS505において、処理対象の位置ずらしパターンiで類似比較処理を行う。
具体的には、位置ずらしパターンiによる、比較元画像の比較領域の位置ずらし後の比較元画像と比較先画像の重複部分の特徴量の差異の絶対値をブロック単位で算出し、各ブロックの差異の絶対値を累積加算する。
そして、この累積加算値を重複部分のブロック数で割り、1ブロックあたりの平均差異Diff(i)を類似距離(類似度)として算出する。そして、ステップS506において、これまでのi回の類似比較処理における類似距離(類似度)、即ち、1ブロックあたりの平均差異Diff(i)の最小となる上位2位までを決定する。ここで、類似距離は、平均差異Diff(i)を示すものであるので、類似距離が小さい程、類似度が高いことになる。つまり、最小の類似距離は、最高位の類似度と言い換えることができる。
次に、ステップS507において、カウンタiを1インクリメントして、次の位置ずらしパターンを選択するために、ステップS504に戻る。そして、ステップS504において、カウンタiの値が9より大きい場合(ステップS504でNO)、即ち、全ての位置ずらしパターンを選択して、各位置ずらしパターンによる類似比較処理が終了した場合、ステップS508へ進む。
ステップS508において、ステップS506の処理によって決定された類似距離の内、最小(第1位)の類似距離を第一定数αでα倍して、これを、第2位の類似距離となる位置ずらしパターンを有効にするか否かを判定するための閾値Th5に設定する。
尚、定数αに関しては、1.2前後が好ましいという結果が、本発明者による実験により得られている。
ステップS509において、第2位の類似距離が閾値Th5未満であるか否かを判定する。閾値Th5以上である場合(ステップS509でNO)、ステップS510において、最小(第1位)の類似距離となる、第1位の位置ずらしパターンp1と、フラグFSh及びFSvから、位置補正量(Cx,Cy)を算出する。
ここで、位置補正量(Cx,Cy)は、以下の式(34)で算出する。
−−−−− 式(34) −−−−−
If(FSh≠1)
Cx = ImgH / Vh * V(p1, x)
Else
Cx = V(p1, x)
If(FSv≠1)
Cy = ImgV / Vv * V(p1, y)
Else
Cy = V(p1, y)
V(i,x):位置ずらしパターンiの単位ベクトルV(i)のx成分
V(i,y):位置ずらしパターンiの単位ベクトルV(i)のy成分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
式(34)において、ImgH/Vhの項は分割ブロックの横サイズ(横画素数)を、ImgV/Vvの項は分割ブロックの縦サイズ(縦画素数)を意味する。また、フラグFSh及びフラグFSvが立っている(FSh=1、FSv=1)場合には、それぞれ水平及び鉛直方向のブロック分割数が上限ブロック分割数に達しているため、単位ベクトルの水平方向及び鉛直方向成分をそのまま使用する。
一方、ステップS509において、第2位の類似距離が閾値Th5未満である場合(ステップS509でYES)、ステップS511において、最小(第1位)の類似距離となる第1位の位置ずらしパターンp1と、2番目(第2位)に小さい類似距離となる第2位の位置ずらしパターンp2と、フラグFSh及びFSvから、位置補正量(Cx,Cy)を算出する。
ここで、位置補正量(Cx,Cy)は、以下の式(35)で算出する。
−−−−− 式(35) −−−−−
If(FSh≠1)
Cx=ImgH/Vh*(V(p1,x)+V(p2,x))/2
Else
Cx=(V(p1,x)+V(p2,x))/2
If(FSv≠1)
Cy=ImgV/Vv*(V(p1,y)+V(p2,y))/2
Else
Cy=(V(p1,y)+V(p2,y))/2
V(i,x):位置ずらしパターンiの単位ベクトルV(i)のx成分
V(i,y):位置ずらしパターンiの単位ベクトルV(i)のy成分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
式(35)において、ImgH/Vhの項は分割ブロックの横サイズ(横画素数)を、ImgV/Vvの項は分割ブロック縦サイズ(縦画素数)を意味する。また、式(35)において、(V(p1,x)+V(p2,x))/2、及び(V(p1,y)+V(p2,y))/2の項は、2つの位置ずらしパターンの単位ベクトルの平均ベクトルを意味する。更に、フラグFSh及びフラグFSvが立っている場合には、それぞれ水平および鉛直方向のブロック分割数が上限ブロック分割数に達しているため、平均ベクトルの水平方向及び鉛直方向成分をそのまま使用する。
ここで、平均ベクトルとは、例えば、第1位の位置ずらしパターンがV(3)で、第2位の位置ずらしパターンがV(6)であるとすると、図11のようになる。
尚、ここで、仮に、5個の位置ずらしパターンを使用する場合、例えば、位置ずらしパターン6のようなブロックの対角成分の大きさの位置ずれ補正を行おうとしても、水平の位置ずらしパターン2及び鉛直方向の位置ずらしパターン3の平均をとると、その方向は位置ずらしパターン6と同じでも大きさが1/2になり、位置補正量の上限が低くなる。そのため、図9に示すような、9個の位置ずらしパターンを用いることが好ましい。
そして、ステップS512において、位置補正量(Cx,Cy)と第1位の類似距離Dminを出力する。
図2の説明に戻る。
ステップS210の比較処理の終了後、ステップS211からステップS218にかけて、現在のブロック分割数をβ倍して、次の再帰処理におけるブロック分割数を算出する一連の処理を行う。
まず、ステップS211において、現在の水平方向及び鉛直方向のブロック分割数(Vh,Vv)をβ倍したものが、ともに上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)を超えているか否かを判定する。
上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)を超えている場合(ステップS211でYES)、ステップS212において、水平方向及び鉛直方向のブロック分割数(Vh,Vv)を上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)に設定し、更に、ブロック分割数(Vh,Vv)がそれぞれ上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)に達したことを示すフラグFSh及びFSvを1に設定してフラグを立てる。更に、ステップS213において、ブロック分割数を上限ブロック分割数として処理を行う回数カウンタKmを1インクリメントして、ステップS209へ戻る。
一方、ステップS211において、現在の水平方向及び鉛直方向のブロック分割数(Vh,Vv)をβ倍したものが、ともに上限ブロック分割数(Dh_M,Dv_M)を超えていない場合(ステップS211でNO)、ステップS214において、現在の水平のブロック分割数Vhをβ倍したものが、水平方向の上限ブロック分割数Dh_Mを越えているか否かを判定する。
水平方向の上限ブロック分割数Dh_Mを超えている場合(ステップS214でYES)、ステップS215において、水平方向のブロック分割数Vhを水平方向の上限ブロック分割数Dh_Mに設定し、現在の鉛直方向のブロック分割数Vvをβ倍したものを新たな鉛直方向のブロック分割数Vvに設定し、フラグFShを1に設定してフラグを立てる。その後、ステップS209へ戻る。
一方、水平方向の上限ブロック分割数Dh_Mを超えていない場合(ステップS214でNO)、ステップS216において、現在の鉛直方向のブロック分割数Vvをβ倍したものが鉛直方向の上限ブロック分割数Dv_Mを超えているか否かを判定する。鉛直方向の上限ブロック分割数Dv_Mを超えている場合(ステップS216でYES)、ステップS217において、鉛直方向のブロック分割数Vvを鉛直方向の上限ブロック分割数Dv_Mに設定し、現在の水平方向のブロック分割数Vhをβ倍したものを新たな水平方向のブロック分割数Vhに設定し、FSvを1に設定してフラグを立てる。その後、ステップS209へ戻る。
一方、鉛直方向の上限ブロック分割数Dv_Mを超えていない場合(ステップS216でNO)、ステップS218において、現在の水平方向及び鉛直方向のブロック分割数(Vh,Vv)をβ倍したものを、新たに次の再帰処理のブロック分割数(Vh,Vv)に設定して、ステップS209へ戻る。
そして、ステップS209において、再帰処理の終了条件を満足するか否かを判定する。満足しない場合(ステップS209でNO)、新たな終了条件で、ステップS210以降の再帰処理を実行する。一方、満足する場合(ステップS209でYES)、ステップS219において、最新の位置補正量(Cx,Cy)を比較元画像の比較領域へ反映して、比較元画像の比較領域の位置補正を実行して、最終的な位置補正を終了する。
そして、ステップS220において、差分画像生成処理を実行する。そして、得られる差分画像は、例えば、表示装置108に表示される。
この差分画像生成処理は、最適に位置補正を行った1対の比較対象画像間における比較領域内の差分情報(差分画像)を取得して、この差分画像の内、予め決められた閾値以上の画素値を有する画素の位置を記憶する。そして、比較元画像がカラーであればグレースケールへ変換し、グレースケール画像上に、閾値以上の画素を所定色(例えば、赤等の目立つ色)でオーバーレイ表示するものである。
以下、このステップS220の差分画像生成処理の詳細について、図12を用いて説明する。
図12は本発明の実施形態1の差分画像生成処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS901において、比較先画像の比較領域における画素値から比較元画像の比較領域における対応する画素値の差分値を算出し、その差分値が正の値のものだけを比較先画像の比較領域内の座標と対にして、メモリに記憶する。
ここで、正の値の画像とするのは、基準画像である比較元画像のグレースケール表示を行い、その上に比較先画像には存在するが基準画像には存在しない欠陥画素を強調して表示を行うためである。
ステップS902において、差分値をQmax段階で量子化するための差分量子化テーブルと、各量子化段階に属する画素の表示色情報(設定)を読み込む。
尚、カラー情報で差分画像を生成する場合と、グレースケール情報で差分画像を生成する場合とでは、差分量子化テーブルは異なるので、処理対象の画像に応じて、適切な差分量子化テーブルに切り替えて読み込む。
また、表示色情報に関しては、混同が起きないように、例えば、量子化ステップが3つの場合には、
(R,G,B)=(255,0,0),(0,255,0),(0,0,255)
のようにして、色相が異なる識別し易い色を選択し、この場合では、誤差が少ない場合には青、やや多い場合には緑、非常に異なる場合には赤というように、差分値に応じた差異を色で表現することが可能となる。
ステップS903において、表示に用いる下限量子化レベルQminを指定する。ここで、この下限量子化レベルQminは、これをQmaxと設定すれば著しく差分が大きな差分値だけを、所定色(例えば、赤)で表示することになる。
ステップS904において、下限量子化レベルQmin以上の各量子化レベルに属する差分値を持つ画素の座標と、それらの座標を量子化レベルと対にして記憶する。ステップS905において、比較元画像をグレースケール画像で表示する。
ステップS906において、処理中の量子化ステップiをQminに初期化する。ステップS907において、量子化ステップiが最大量(量子化ステップQmax)以下であるか否かを判定する。
量子化ステップiが最大量(量子化ステップQmax)以下である場合(ステップS907でYES)、ステップS908において、グレースケール画像上に、量子化レベルiに対応する座標に、量子化レベルに対応した表示色で点をプロットする。そして、ステップS909において、量子化レベルiを1インクリメントし、次の量子化レベルに進める。
一方、量子化ステップiが最大量(量子化ステップQmax)より大きい場合(ステップS907でNO)、即ち、すべての量子化ステップiに対する処理が終了したら、処理を終了する。
この図12の処理によって、基準となる比較元画像からの比較先画像の差異を、正しい位置あわせを行った上で、直感的に判りやすくその差に応じた色で、その差異を容易に視認することが可能となる。
さて、ステップS209における終了条件の判定処理に関しては、様々な方法が考えられる。以下、この判定処理のいくつかの例について、以下に説明する。
図13は本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1001において、ブロック分割数を比較領域のサイズとして処理を行う回数カウンタKmの値を読み込む。ステップS1002において、ブロック分割数を比較領域サイズとして処理を行う制限回数の閾値Km_MAXを読み込む。
ステップS1003において、KmがKm_MAX以下であるか否かを判定する。KmがKm_MAX以下である場合(ステップS1003でYES)、ステップS1004において、終了条件を満足しないと判定する。一方、KmがKm_MAX以下でない場合(ステップS1003でNO)、ステップS1005において、終了条件を満足すると判定する。
以上の処理によって、仮に、Kmが0の段階で、位置補正処理が正しい値の近傍で収束していない状況でも、Kmがある程度の大きさになるまで、ブロック分割数を比較領域サイズとする比較元画像と比較先画像(比較元比較領域と比較先比較領域)間の比較処理(図8)がその位置を微調整(補正)しながら再帰的に繰り返されるように制御することができる。これにより、Kmが0より大きい段階では1ブロック1画素での位置補正も1画素単位の9方向で微調整を何度か行えるので、正しい位置補正量に収束させることを補償することが可能となる。
次に、図13の応用例について、図14を用いて説明する。この図14は、図13の処理の効率性をより向上することが可能となる。
図14は本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
ステップS1101において、Kmおよび次の処理の位置補正量(Cx,Cy)を読み込む。ステップS1102において、ブロック分割数を比較領域のサイズとして処理を行う制限回数の閾値Km_MAXを読み込む。
ステップS1103において、KmがKm_MAXより大きいか否かを判定する。KmがKm_MAXより大きい場合(ステップS1103でYES)、ステップS1104において、終了条件を満足すると判定する。一方、KmがKm_MAX以下である場合(ステップS1105でNO)、ステップS1105において、位置補正量(Cx,Cy)の水平成分と鉛直成分が共に0であり、かつKmが0でない(ブロック分割数を比較領域のサイズとして処理を行う段階まできている)か否かを判定する。
ともに0である場合(ステップS1105でYES)、ステップS1104において、終了条件を満足すると判定する。一方、ともに0でない場合(ステップS1105でNO)、ステップS1106において、終了条件を満足しないと判定する。
尚、位置補正量(Cx,Cy)の水平成分と鉛直成分が共に0となった時点で、その後も位置補正量(Cx,Cy)の水平成分と鉛直成分が共に0が続くことが原理から判っているため、図14では、その性質を用いて処理を中断する構成となっている。
次に、図14の更なる応用例について、図15を用いて説明する。図15では、ブロック分割数を比較領域のサイズとして処理を行う段階まできていない状態でも、予め定められたブロック分割数に達していて、かつ最小となる類似距離が定められた閾値以下の場合に、再帰処理を終了する構成を、図14の構成に加えたものである。
図15は本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
ステップS1201において、Kmおよび次の処理の位置補正量(Cx,Cy)を読み込み、更に、次の処理のブロック分割数(Vh,Vv)および最新の類似距離Dminを読み込む。ステップS1202において、処理を停止可能な最低限の横ブロック分割数閾値VhTHと縦ブロック分割数閾値VvTH、および処理の停止を許可する類似距離閾値DminTHを読み込み、更にブロック分割数を比較領域のサイズとして処理を行う制限回数の閾値Km_MAXを読み込む。
次に、ステップS1203において、KmがKm_MAXより大きいか否かを判定する。KmがKm_MAXより大きい場合(ステップS1203でYES)、ステップS1204において、終了条件を満足すると判定する。一方、KmがKm_MAX以下である場合(ステップS1203でNO)、ステップS1205において、Km=0であるか否かを判定する。
Km=0でない場合(ステップS1205でNO)、ステップS1206において、位置補正量(Cx,Cy)の水平成分と鉛直成分が共に0である否かを判定する。ともに0である場合(ステップS1206でYES)、ステップS1204において、終了条件を満足すると判定する。一方、共に0でない場合(ステップS1206でNO)、ステップS1209において、最新の類似距離Dminが類似距離閾値DminTH以下であるか否かを判定する。
類似距離Dminが類似距離閾値DminTH以下である場合(ステップS1209でYES)、ステップS1204において、終了条件を満足すると判定する。一方、類似距離Dminが類似距離閾値DminTHより大きい場合(ステップS1209でNO)、ステップS1208において、終了条件を満足しないと判定する。
他方、ステップS1205において、Km=0である場合(ステップS1205でYES)、ステップS1207において、水平方向及び鉛直方向のブロック分割数(Vh,Vv)がともに、処理を停止可能な最低限の横ブロック分割数閾値VhTHと縦ブロック分割数閾値VvTH以上であるか否かを判定する。
横ブロック分割数閾値VhTHと縦ブロック分割数閾値VvTH未満である場合(ステップS1207でNO)、ステップS1208において、終了条件を満足しないと判定する。一方、横ブロック分割数閾値VhTHと縦ブロック分割数閾値VvTH以上である場合(ステップS1207でYES)、ステップS1209に進む。
以上説明したように、実施形態1によれば、従来、射影ヒストグラムの閾値処理による画像内オブジェクトの最外接矩形領域検出処理では、ノイズや汚損などの要因を受けやすく、また、射影ヒストグラムの極・特徴点による相似比判定もノイズや汚損などの要因を受け易かった問題に対し、比較を行う一対画像(比較元画像及び比較先画像)の相似性があるという前提条件を生かし、異なる手法により鉛直および水平方向で算出した相似指標を用いて、両者の相似が成立する最良の組み合わせを判定して、比較領域を補正する補正処理を行う。
これにより、画像への依存度が低くノイズや汚損等の要因にも影響を受けにくい、画像比較を行うための比較領域を決定することができる。
また、更に、この補正処理を行った上で、平行移動による位置ずれ補正を正確に行う比較を行うことにより、精度の高い類似比較処理が可能となる。
以下、実施形態1の特徴的な構成についてまとめると、以下のようになる。
それぞれ相似と仮定されるオブジェクトを含む2つの画像A及びBの水平と鉛直方向に射影ヒストグラムを算出し、得られる4つの射影ヒストグラムの自己相関を算出して、その自己相関が所定閾値まで減少するまでのずらしインターバルを算出する。
次に、画像Aの水平方向ずらしインターバルを画像Bの水平方向ずらしインターバルで割った値を、オブジェクト最外接矩形の相似比の第一推定値として算出する。また、画像Aの鉛直方向ずらしインターバルを画像Bの鉛直方向ずらしインターバルで割った値を、オブジェクト最外接矩形の相似比の第二推定値として算出する。
次に、画像Aの鉛直方向ずらしインターバルを画像Aの水平方向ずらしインターバルで割った値を、オブジェクト最外接矩形の第一アスペクト比推定値として算出する。また、画像Bの鉛直方向ずらしインターバルを画像Bの水平方向ずらしインターバルで割った値を、オブジェクト最外接矩形の第二アスペクト比推定値として算出する。
そして、画像A及びBの水平方向と鉛直方向に射影ヒストグラムを算出し、オブジェクト最外接矩形としての比較領域候補を判定する。
このオブジェクトの相似比の推定値とオブジェクト最外接矩形アスペクト比の推定値の少なくとも一方に基づいて、比較領域候補を補正し、その補正した比較領域に対して、スケーリングを考慮して、位置補正を正確に行い、比較元画像と比較先画像間の比較領域の詳細な差異を検出する。
このずらしインターバルは、画像内オブジェクトの位置の影響を受けない観測量であり、また、射影ヒストグラムが汚れ等の影響を緩和する平滑作用があり、更に、正規化自己相関が所定閾値まで下がった点で評価することにより、更に射影ヒストグラムが汚れ等の影響を受け難いように、平滑作用を得ることができる。
比較領域候補の補正に関しては、汚損等によりオブジェクト最外接矩形が本来の値より大きくなっている可能性のあることが事前にわかっている画像を画像乙とし、汚損等の影響が画像Aよりも小さく本来の値に近いと期待できることが事前にわかっている画像を画像甲とする、2つの画像のプライオリティ付けを行い、画像甲の比較領域候補よりも画像乙の比較領域候補を優先して補正する。
他方、オブジェクト最外接矩形の第一アスペクト比推定値とオブジェクト最外接矩形の第二アスペクト比推定値との平均値を算出して、比較元画像と比較先画像間の比較領域候補のアスペクト比と上記平均値との差が小さい方の比較領域候補のアスペクト比を持つ画像を本来の値に近いと期待できる画像甲とし、他方を本来の値と異なっている可能性のある画像乙とする、2つの画像のプライオリティ付けを行い、画像甲の比較領域候補よりも画像乙の比較領域候補を優先して補正する方法もある。
更に、オブジェクト最外接矩形の第一アスペクト比推定値とオブジェクト最外接矩形の第二アスペクト比推定値との平均値を算出して、2つの画像の比較領域候補のアスペクト比と上記平均値との差の小さい方が予め定めた閾値よりも小さい場合には、小さい方の比較領域候補のアスペクト比を持つ画像を本来の値に近いと期待できる画像甲とし、他方を本来の値と異なっている可能性のある画像乙とする、2つの画像のプライオリティ付けを行い、画像甲の比較領域候補よりも画像乙の比較領域候補を優先して補正する方法もある。
更に、2つの画像の比較領域候補のアスペクト比と上記平均値との差の小さい方が予め定めた閾値以上の場合には、汚損などによりオブジェクト最外接矩形が本来の値より大きくなっている可能性のあることが事前にわかっている画像を画像乙とし、汚損などの影響が画像乙よりも小さく本来の値に近いと期待できることが事前にわかっている画像を画像甲とする、2つの画像のプライオリティ付けを行い、画像甲の比較領域候補よりも画像乙の比較領域候補を優先して補正する方法もある。
そして、このようなプライオリティ付けした2つの画像に関して、以下の処理分岐により、比較領域候補の補正を行う。
まず、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値以下の場合には、比較領域候補の水平方向のサイズの比および鉛直方向のサイズの比を算出し、その水平方向のサイズの比と相似比第一推定値の差の絶対値を算出し、その鉛直方向のサイズの比と相似比第二推定値の差の絶対値を算出する。
そして、これら2つの差の絶対値を比較し、水平方向のサイズの比と相似比第一推定値の差の絶対値が小さいあるいは等しい場合には、相似比第一推定値と画像甲の水平および鉛直サイズを用いて、画像乙の水平および鉛直方向のサイズを補正する。
また、これら2つの差の絶対値を比較し、鉛直方向のサイズの比と相似比第二推定値の差の絶対値が小さい場合には、相似比第二推定値と画像甲の水平および鉛直サイズを用いて、画像乙の水平および鉛直方向のサイズを補正する。
他方、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値より大きい場合であって、相似比第一推定値と比較領域候補の水平方向のサイズ比の差が所定閾値以下の場合には、画像甲の比較領域候補の鉛直方向のサイズと相似比の第一推定値を用いて、画像乙の鉛直方向のサイズを補正する。
更に、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値より大きい場合であって、相似比第二推定値と比較領域候補の水平方向のサイズ比の差が所定閾値以下の場合には、画像甲の比較領域候補の鉛直方向のサイズと相似比の第二推定値を用いて、画像乙の鉛直方向のサイズを補正する。
更に、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値より大きい場合であって、相似比第一推定値と比較領域候補の鉛直方向のサイズ比の差が所定閾値以下の場合には、画像甲の比較領域候補の水平方向のサイズと相似比の第一推定値を用いて、画像乙の鉛直方向のサイズを補正する。
更に、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値より大きい場合であって、相似比第二推定値と比較領域候補の鉛直方向のサイズ比の差が所定閾値以下の場合には、画像甲の比較領域候補の水平方向のサイズと相似比の第二推定値を用いて、画像乙の鉛直方向のサイズを補正する。
更に、相似比第一推定値と相似比第二推定値の大きさの差異が所定閾値より大きく、且つ、相似比第一推定値と水平方向のサイズ比の差が所定閾値より大きく、且つ相似比第二推定値と水平方向のサイズ比の差が所定所定閾値より大きく、且つ相似比第一推定値と鉛直方向のサイズ比の差が所定所定閾値より大きく、且つ相似比第一推定値と鉛直方向のサイズ比の差が所定閾値より大きい場合においては、相似領域ではないと判定し、後段の位置補正処理及び比較処理はキャンセルする。
<<実施形態2>>
実施形態2は、実施形態1の応用例であり、図2のステップS203で、比較元画像と比較先画像間の比較領域候補が相似している場合には、図16に示すような、その比較領域の最適化処理(ステップS203a)を実行する構成について説明する。
ステップS203の処理後には、画像甲及び画像乙の2つの画像の内、画像乙の比較領域サイズを補正することになるが、この段階では、オブジェクト最外接矩形中の比較領域の座標が定まっていない。
これは、図17のように、処理対象の画像中に書込や汚損等が発生していて、オブジェクト最外接矩形が大きくなっていることが原因と考えられる。
実施形態2では、図16に示すように、ステップS203aで、比較領域の座標を最適化する最適化処理を実行する。これは、オブジェクト最外接矩形中において、より正しい比較領域を、後段の平行移動位置ずれを考慮した比較処理に渡すことで、処理対象画像中の誤差を安全に吸収することを可能にする。
以下、このステップS203aの最適化処理の詳細について、図18を用いて説明する。
図18は本発明の実施形態2のステップS203aの最適化処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS801において、画像乙のオブジェクト最外接矩形の面積と、ステップS202で決定された比較領域サイズから算出した面積との面積差の絶対値Sdiffを算出する。
次に、ステップS802において、Sdiff≧Th6であるか否かを判定する。Sdiff≧Th6でない場合(ステップS802でNO)、オブジェクト最外接矩形中の比較領域サイズの任意領域を比較領域とし、その座標を最適な比較領域座標とする。具体的には、例えば、画像乙のオブジェクト最外接矩形の左上端点を起点とし、比較領域サイズとなる比較領域座標を設定する。
一方、Sdiff≧Th6である場合(ステップS802でYES)、ステップS804において、画像甲及び乙それぞれのオブジェクト最外接矩形のサイズと比較領域サイズとの差が小さい方の画像(画像甲あるいは画像乙)のオブジェクト最外接矩形をブロック分割して、特徴量F1を算出する。
ステップS805において、画像乙のオブジェクト最外接矩形のオブジェクト領域中に比較領域サイズとなる比較領域候補を設定し、それぞれをブロック分割して特徴量を算出する。図17の例では、画像乙のオブジェクト最外接矩形のオブジェクト領域中に比較領域サイズとなる6個の比較領域候補を設定し、それぞれをブロック分割して特徴量を算出する。
尚、図17では、比較領域候補を6個とする例を挙げて説明しているが、この比較領域候補の個数はこれに限定されるものではない。
ステップS806において、算出した比較領域候補の特徴量と特徴量F1との間で、ブロック同士の差を累積した累積距離(類似度)を算出し、最小(類似度が最高)となる比較領域候補R0を選択する。
ステップS807において、比較領域候補R0の座標を画像乙の比較領域座標に設定する。これにより、後段の平行移動位置ずれを考慮した比較処理に対して、安全に収束できる初期値を与えることができる。
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、特に、比較領域サイズの補正において、その尤もらしい位置の推定ができていない可能性を考慮して、位置の推定のためにオブジェクトの最外接矩形領域内に、複数の比較領域候補を設定し、これらに対して特徴量を算出し、オブジェクトの最外接矩形領域の補正のない方の特徴量と比較を行い、最も類似度の高いものを選択して、これを比較領域とする。これにより、後段の位置ずれを考慮した比較処理の初期値を適切に設定でき、ノイズや手書きや汚損等の要因を受けない、精度が高く堅牢性のある類似比較処理を実現することができる。
以下、実施形態2の特徴的な構成についてまとめると、以下のようになる。
比較対象画像となる2つの画像を入力し、比較対象の2画像のオブジェクト最外接矩形とその中の比較領域サイズを決定し、オブジェクト最外接矩形とその中の比較領域サイズから最適な比較領域座標を決定して、比較処理の初期状態を決定する。
つまり、処理対象の2つの画像の内、画像乙の比較領域サイズを補正するが、この段階では、オブジェクト最外接矩形中の比較領域の座標が定まっていない。
これは、書込や汚損などによりオブジェクト最外接矩形が大きくなっていることが原因と考えられる。
そこで、比較処理の初期状態の決定としては、後段の平行移動位置ずれを安全に吸収するためには、その初期値として、適切な比較領域を決定する。
この決定において、画像乙のオブジェクト最外接矩形のサイズと比較領域サイズとの差が所定閾値より小さい場合には、オブジェクト最外接矩形中の比較領域サイズの任意領域を比較領域とし、その座標を最適な比較領域座標とする。
一方、画像乙のオブジェクト最外接矩形のサイズと比較領域サイズとの差が所定閾値以上の場合には、画像甲及び乙それぞれのオブジェクト最外接矩形のサイズと比較領域サイズとの差が小さい方の画像(画像甲あるいは画像乙)のオブジェクト最外接矩形をブロック分割して、特徴量F1を算出する。
次に、画像甲及び乙それぞれのオブジェクト最外接矩形のサイズと比較領域サイズとの差が小さい方の画像(画像甲あるいは画像乙)のオブジェクト最外接矩形のオブジェクト領域中に比較領域サイズとなる複数の比較領域候補を設定し、それぞれをブロック分割して、それらの特徴量を算出する。そして、算出した比較領域候補の特徴量と特徴量F1との間で、ブロック同士の差を累積した累積距離を算出し、最小となる比較領域候補の座標を最適な比較領域座標とする。尚、この時のブロック分割数は小さい、即ち、低解像度のものでよい。
次に、実施形態1の構成で決定された比較領域、あるいは実施形態2の構成で決定された比較領域を、指定されたブロック分割数(水平(横)方向及び鉛直(縦)方向のブロック分割数)で複数のブロックに分割する。
尚、以下の説明は、実施形態1及び実施形態2で共通な特徴的な構成について説明するものである。
次に、各ブロックに対して、比較領域の特徴量を算出する。比較領域の類似比較を、その位置をずらして行うための複数種類の位置ずらしパターンそれぞれによって、その位置のずらし後の比較元比較領域と比較先比較領域間の類似距離を、算出した特徴量に基づいて算出する。
次に、算出した類似距離の内、最小の類似距離に対する位置ずらしパターン(あるいは、その位置ずらしパターンと、最小の累積距離から得られる閾値以内に収まる2番目に小さい累積距離に対する位置ずらしパターン)と、分割されたブロックのサイズに基づいて、次回の類似比較を行う際の比較元比較領域の位置を補正する位置補正量を算出する。
位置補正量が算出される毎に、前回の類似比較におけるブロック分割数よりも大きいブロック分割数を指定して、上記の処理を再帰的に実行する再帰処理を実行するとともに、位置補正量が算出される毎に、その再帰処理を終了するか否かを判定する。そして、判定の結果、再帰処理を終了する場合、その時点の位置補正量を、比較元比較領域の最終的な位置補正量として確定する。
これにより、最適な位置補正量で比較元比較領域を位置補正した上で、比較先比較領域との比較を行うことができ、比較元比較領域と比較先比較領域間の差異情報(例えば、差分画像)を生成することが可能となる。
ここで、比較元比較領域と比較先比較領域間のサイズが異なる場合には、ブロック分割の性質上、ブロック分割を行う前の段階で比較領域のサイズを同一(等価)にする等価処理を施しておくことが好ましい。それには、比較元画像と比較先画像間の相似比を算出し、その算出した相似比に基づいて、比較元比較領域と比較先比較領域と両者のサイズが等しくなるように、比較元比較領域と比較先比較領域の少なくとも一方を変倍(拡大/縮小)する。そして、変倍後の比較元比較領域と比較先比較領域を用いて類似比較を行うことで、厳密な類似比較を行うことができる。
また、比較対象領域間の色数や階調数等の特徴量レベルが異なる場合には、同一の特徴量レベルで類似比較を行うことが好ましい。それには、特徴量の算出の前の段階で、比較対象領域間の特徴量レベルが異なる場合には、比較対象領域がカラー画像とグレースケール画像である場合は、カラー画像の方をグレースケール画像へ変換し、このグレースケール画像を特徴量算出用画像として記憶する。また、比較対象領域の少なくとも一方が2値画像である場合は、一方を2値画像へ変換し、この2値画像を特徴量算出用画像として記憶する。そして、比較対象領域の特徴量の算出時には、記憶したブロック特徴量算出用画像を用いる。
また、比較対象領域間の位置合わせ処理の速度を稼ぐため、上記の処理に加えて、比較対象領域の双方がカラー画像である場合は、両者をグレースケール画像に変換し、そのグレースケール画像を特徴量算出用画像として記憶しても良い。
また、ブロック毎の特徴量の算出においては、比較対象領域の双方がカラー画像である場合には、そのカラー画像の各カラーチャンネルの平均を特徴量とする。また、比較対象領域がカラー画像とグレースケール画像あるいは双方がグレースケール画像である場合は、平均輝度を特徴量とする。更に、比較対象領域の少なくとも一方が2値画像である場合は、ブロック内の2値の過半を占めるものを特徴量とする。このように構成することで、比較対象領域間の特徴量レベルの差異を吸収することが可能となる。
また、比較対象領域間の差異情報の生成においては、比較対象領域の双方がカラー画像である場合は、カラー情報における差分情報を生成する。また、比較対象領域の双方がグレースケール画像あるいは一方がカラー画像で他方がグレースケール画像である場合は、グレースケール情報における差分情報を生成する。更に、比較対象領域の少なくとも一方が2値画像である場合は、2値情報における差分情報を生成する。
もちろん、比較領域のサイズの等価処理を行った場合には、等価処理後の比較対象領域から差異情報を生成する。
また、類似距離の算出においては、位置ずらしパターンで規定されるブロック単位の位置ずらし方向は、水平2方向、鉛直2方向、不動の1方向の計5方向を最小限とする。但し、再帰処理で、ブロック分割数を増加させながら詳細な位置補正を正確に行うための処理の収束性を安全に図るのであれば、水平2方向、鉛直2方向、斜め方向4方向、不動の1方向の計9方向とすることが好ましい。
ブロック分割数の増加においては、縦方向のブロック分割数を増加させ、これが縦方向の所定の上限ブロック分割数を超えないように、そのブロック分割数の増加を制限する飽和処理を行う。同様に、横方向のブロック分割数を増加させ、これが横方向の所定の上限ブロック分割数を超えないように、そのブロック分割数の増加を制限する飽和処理を行う。ここで、縦方向及び横方向のブロック分割数を増加させた数が、縦方向及び横方向の上限ブロック分割数を超えない場合には、飽和処理を行わないで、その増加させたブロック分割数を新たに比較対象領域に適用するブロック分割数として更新する。
位置補正量の算出においては、最小の類似距離の第一定数倍以内に収まる2番目に小さい累積距離となる位置ずらし方向が存在する場合は、類似距離が最小となる位置ずらし方向との平均による方向ベクトルを取得する。一方、最小の類似距離の第一定数倍以内に収まる2番目に小さい累積距離となる位置ずらし方向が存在しない場合は、最小の類似距離の方向ベクトルを取得する。
そして、縦方向のブロック分割数を増加させ、これが縦方向の所定の上限ブロック分割数で飽和処理を行った場合には、位置補正量となる補正方向ベクトルの縦方向成分は、取得した方向ベクトルの縦方向成分の値に設定し、補正方向ベクトルの横方向成分は、横方向のブロック分割数に取得した方向ベクトルの横方向成分へ乗じた値を設定する。
また、横方向のブロック数を増加させ、これが横方向の所定の上限ブロック分割数で飽和処理を行った場合には、位置補正量となる補正方向ベクトルの横方向成分は、取得した方向ベクトルの横方向成分の値に設定し、補正方向ベクトルの縦方向成分は、縦方向のブロック分割数を取得した方向ベクトルの縦方向成分へ乗じた値に設定する。
更に、縦方向及び横方向のブロック分割数を増加させ、これらがそれぞれ縦方向及び横方向の上限ブロック分割数で飽和処理を行わなかった場合には、位置補正量となる補正方向ベクトルの縦方向及び横方法成分は、縦方向及び横方向のブロック分割数に取得した方向ベクトルの縦方向及び横方向成分それぞれ乗じた値に設定する。
再帰処理の終了条件の1つには、図13で示したように、縦方向及び横方向のブロック分割数がそれぞれ縦方向及び横方向の所定の上限ブロック分割数である状態で、所定回数分の再帰処理で実行された場合とする方法があるが、図14で示したように、所定回数の再帰処理を行う間に、位置補正量が0となれば、位置補正が収束しているので、その時点再帰処理を終了する構成としても良い。更に、図15で示したように、縦方向及び横方向のブロック分割数がそれぞれ縦方向及び横方向の所定の上限ブロック分割数に達し、かつその時点の類似距離の最小値が所定閾値を下回った時点で、再帰処理を終了する構成としても良い。
縦方向及び横方向の上限ブロック分割数は、通常、それぞれ比較対象領域の縦方向及び横方向のサイズとすれば良いが、画像の劣化等がある場合には、平滑化作用を期待して、縦方向及び横方向サイズの整数分の一として、例えば、2画素×2画素が1つのブロックとなるブロック分割数を指定するようにしても良い。
次回の類似比較におけるブロック分割数の指定は、現在のブロック分割数に定数を乗じて得ることが簡易な方法であり、この定数は、1.0より大きく望むべくは2.0程度、大きくとも3.0を超えない値を上限とする。これは、定数が大きすぎる場合には、位置補正処理が収束しづらくなるからである。
差異情報の生成においては、比較対象領域のサイズの等価処理後の双方がカラー画像である場合は、カラー情報における差分情報を生成する。また、双方がグレースケール画像である場合、あるいは一方がカラー画像で他方がグレースケール画像である場合には、グレースケール情報における差分情報を生成する。更に、少なくとも一方が2値画像である場合は、2値情報における差分情報を生成する。
また、差異情報とは、位置ずれ補正後の比較対象領域内の対応する画素の差分画素値や差分画素値の統計情報や差分画素値の量子化情報が挙げられる。あるいは、位置ずれ補正後の比較対象領域内の対応する画素の差分画素値の累積画素値を比較対象領域内の総画素数で割った値、即ち、1画素あたりに希釈した差異指標である。あるいは、比較対象領域のサイズの等価処理前の比較元画像と比較先画像のサイズに換算した比較対象領域の座標情報として、本発明の処理を正確な位置合わせを前提とした後工程のための前処理としても良い。更に、これらの任意の組み合わせを、差異情報としても良い。
また、差分情報の生成においては、位置ずれ補正後の比較元比較領域内及び比較先比較領域内の対応する画素の差分画素値を算出して、これが所定閾値以上となる画素を判定して、該当する差分画素値を複数の量子化ステップで量子化し、その量子化レベルと位置を対にして記憶する。そして、比較元画像がカラーである場合は、グレースケール画像に変換しておき、差異を表示する量子化レベル下限を指定して、そのグレースケール画像上に量子化レベル下限以上の画素をその量子化レベル毎に異なる色で表示することにより、比較対象領域間の差異を直感的に掴むことが可能となる。
また、簡易には、位置ずれ補正後の比較元比較領域内及び比較先比較領域内の対応する画素の差分画素値を算出して、これが所定閾値以上となる画素及びその位置を記憶する。そして、比較元画像がカラーである場合は、グレースケール画像へ変換し、そのグレースケール画像上に差分画素値が所定閾値以上の画素を所定色(目立つ色、例えば、赤)で表示することにより、簡便な処理で比較対象領域間の差異を直感的に掴むことが可能となる。
ここで、所定閾値を、0を含む正の値とすることにより、比較元画像からの比較先画像の差異のみを所定色(目立つ色)で表示することが可能となる。
また、比較元画像を基準とするのではなく、比較先画像を基準とした場合に、両者の差異情報の表示にも同様のことを実現することができる。この場合には、先の説明において、表示するグレースケール画像を比較先画像とし、位置ずれ補正後の比較元比較領域と比較先比較領域間の対応する画素同士の差分情報は、比較元比較領域内の画素値からこれに対応する比較先画像比較領域内の画素値の差分を算出すれば良い。
<<他の実施形態>>
上記実施形態1や2において、図6AのステップS602〜ステップS609において、最外接矩形のアスペクト比の推定値に基づいて、画像Aと画像Bのどちらの比較領域抽出処理が正しいらしいかを判定している。
ここで、上記実施形態のように比較先画像である画像Aを蓄積画像データ、比較元画像である画像Bを書込・汚損等が発生している可能性のある原稿のスキャンデータというように、明らかに画像Bの比較領域が間違っている可能性が高い場合には、ステップS605〜ステップS609では、単純に画像Aを画像甲とし、画像Bを画像乙とし、画像乙、即ち、画像Bの比較領域を補正対象に設定しても良い。
この場合には、オブジェクト最外接矩形の相似比の推定値は用いるが、オブジェクト最外接矩形のアスペクト比の推定値は用いなくとも良い。この場合、ステップS620、ステップS621、ステップS624、ステップS625、ステップS628、ステップS629、ステプS632、ステップS633の処理は不要となり、処理工程数を軽減することが可能となる。
一方、上記実施形態のような環境とは異なり、明らかに比較領域が間違っている可能性が高い画像を特定できない環境下では、ステップS605とステップS606の処理を省略しても良く、画像Aあるいは画像Bの比較領域を補正するか否かの判定は、ステップS607の判定のみにゆだねられることとなる。
更に、ステップS631において、E2≦Th4でない場合、即ち、abs(SV(A)/SV(B)−R2)≦Th4でない場合、すべての判定結果において、相似している根拠がないため、非相似と判定して比較領域の補正処理を禁止する。そして、その場合は、図2のステップS203及びステップS204を経て、その後の比較処理をキャンセルして処理を終了する構成としているが、比較領域の補正を行わずに、比較処理に係る精度を期待できなくとも、そのまま比較処理を強行する構成も、用途や目的に応じて実行する構成も可能である。
実施形態1や2においては、比較元画像と比較先画像間の比較領域の相似比を算出して、比較領域の大きい画像の全体を相似比に基づき縮小処理するとともに、その比較領域の座標情報も縮小処理することで、比較元画像と比較先画像間の比較領域のサイズを合わせる例について示したが、これに限定されない。
例えば、比較領域の小さい画像の全体を相似に基づき拡大処理するとともに、その比較領域の座標も拡大処理することで、比較元画像と比較先画像間の比較領域のサイズを合わせる構成としても良い。但し、この場合の拡大処理に関しては、単純な線形補間法などではなく、アフィン変換等の画質劣化の少ない方法を用いることが寛容である。
つまり、実施形態1や2では、比較元画像と比較先画像間の比較領域のサイズの一方を変倍(拡大/縮小)することで、両者間の比較領域のサイズを合わせる。また、比較元画像と比較先画像間の比較領域のサイズの一方ではなく、比較元画像と比較先画像それぞれの比較領域が等しくなるのであれば、両者を適宜変倍するようにしても良い。
また、実施形態1や2においては、比較元画像と比較先画像間の特徴量レベル(色数および階調数)を特徴量レベルの低い方へ合わせて変換する例について示したが、当然、高速化のために無条件で低い特徴量レベル(色数および階調数)に両画像を変換する構成としても良い。
例えば、比較元画像と比較先画像がともにカラー画像の場合には、3チャンネルの情報を処理しなければならないが、両者をグレースケール画像に変換した場合には1チャンネルの情報となり、概算で比較処理コストは1/3に減じることが可能となる。
更に、実施形態1や2においては、差分画像生成処理による差分画像の表示に関して、複数の量子化レベルで差異のある画素色を異ならせて、オーバーレイ表示する例について示したが、これに限定されない。
つまり、単純に、位置ずれ補正後の比較元画像の比較領域内および比較先画像の比較領域内の対応する2画素の差分画素値を算出して、これらの内、予め決められた閾値以上のものをその位置に対応させて記憶し、比較元画像がカラーであればグレースケール画像へ変換し、グレースケール画像上に、差分画素値が予め決められた閾値以上の画素を所定色で表示することにより、差異を直感的に判るような表示を構成とすることもできる。
また、差分画像の表示に関して、上述のような画像情報ではなく、比較処理画像の比較領域内の画素差分累積値を比較領域内の画素数で割った値を、位置画素あたりの差異の期待値として表示しても良く、もちろん両者を合わせて表示する、更に画像表示において、より視認性を高めるために、比較領域を矩形で囲む、ブリンク表示にする等の複合的な表示形態を採用して表示する構成としても良い。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態1の画像処理装置の構成例を示す図である。 本発明の実施形態1の画像処理装置の処理概要を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1のステップS202の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の比較領域の決定方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の射影ヒストグラムの正規化自己相関によるインターバル決定を説明するための図である 本発明の実施形態1のステップS314の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1のステップS314の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1のブロック分割の注意点を説明するための図である。 本発明の実施形態1の比較処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の位置ずらしパターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態1の位置ずらしの一例を示す図である。 本発明の実施形態1の位置補正量の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の差分画像生成処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の判定処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の画像処理装置の処理概要を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の比較領域候補を複数設定する場合を説明するための図である。 本発明の実施形態2のステップS203aの最適化処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 キーボード
105 マウス
106 外部記憶装置
107 NIC
108 表示装置
109 I/F
110 画像入力装置

Claims (14)

  1. 比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出手段と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出手段と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出手段と、
    前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記比較領域決定手段は、前記比較元画像と前記比較先画像の内で、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が大きい方の画像の比較領域候補を優先して補正することで、前記比較領域を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記比較領域決定手段は、前記比較元画像の第1のアスペクト比と前記比較先画像の第1のアスペクト比の平均値と、前記比較元画像と前記比較先画像の内で、前記第2のアスペクト比との差が大きい方の画像の比較領域候補を優先して補正することで、前記比較領域を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記相似比は、水平方向の第一相似比と鉛直方向の第二相似比とからなり、
    前記比較領域決定手段は、前記第一相似比と前記第二相似比との差に基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の一方を用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第一相似比と前記第二相似比との差が閾値以下の場合、
    前記比較領域決定手段は、
    前記比較元画像及び前記比較先画像間の前記比較領域候補の水平方向の第一比較領域候補相似比と前記第一相似比間の差の第一絶対値と、
    前記比較元画像及び前記比較先画像間の前記比較領域候補の鉛直方向の第二比較領域候補相似比と前記第二相似比間の差の第二絶対値と
    に基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の一方を用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第一相似比と前記第二相似比との差が閾値より大きい場合、
    前記比較領域決定手段は、
    前記第一及び第二相似比と前記第一及び第二比較領域候補相似比と
    に基づいて、該第一及び第二相似比の一方と、前記比較元画像と前記比較先画像の一方とを用いて、他方を補正することで、前記比較領域を決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記比較領域決定手段で決定された比較領域を用いて、前記比較元画像と比較先画像とを比較する比較手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第一及び第二相似比と前記第一及び第二比較領域候補相似比とに基づいて、前記比較手段による比較をキャンセルする制御手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとに基づいて算出される、前記比較元画像と前記比較先画像それぞれの比較領域候補とするオブジェクト最外接矩形のどちらか一方の面積と、前記比較領域の面積との面積差を算出する面積差算出手段と、
    前記面積差算出手段で算出した面積差に基づいて、前記比較領域の位置を決定する位置決定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記位置決定手段は、前記面積差が閾値以上である場合、
    前記比較元画像と前記比較先画像それぞれの比較領域候補とするオブジェクト最外接矩形のサイズと、前記比較領域のサイズとのサイズ差が小さい方の画像のオブジェクト最外接矩形をブロック分割して、第1特徴量を算出する第1算出手段と、
    前記サイズ差が大きい方の画像のオブジェクト最外接矩形のオブジェクト領域中に、前記比較領域のサイズとなる複数の比較領域候補を設定して、それぞれをブロック分割して、前記複数の比較領域候補それぞれの第2特徴量を算出する第2算出手段と、
    前記第1特徴量と前記第2特徴量とを比較し、前記複数の比較領域候補の中から前記第2特徴量に最も類似する第1特徴量を算出した比較領域候補を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段で判定された比較領域候補の座標を前記比較領域の座標として決定する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 第1の画像と第2の画像とを比較する画像処理装置であって、
    前記第1の画像と前記第2の画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムを算出するヒストグラム算出手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記第1の画像と前記第2の画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記第1の画像と前記第2画像との夫々に比較領域候補を設定する設定手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記第1の画像と前記第2の画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の画像の比較領域候補と前記第2の画像の比較領域候補の相似比を算出する第3の算出手段と、
    前記第1の画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記第2の画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  12. 前記設定手段は、前記第1の画像と前記第2の画像の夫々からの前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、閾値以上の値を有する区間に外接する矩形を、前記第1の画像と前記第2の画像の夫々の前記比較領域候補として設定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出工程と、
    前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定工程と、
    前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出工程と、
    前記ヒストグラム算出工程で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出工程と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出工程と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出工程と、
    前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、比較元画像と比較先画像間の類似比較を行うために夫々の画像について比較領域を決定するための画像処理を実行する画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々から水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムとを算出するヒストグラム算出手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向射影ヒストグラムと前記鉛直方向射影ヒストグラムに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像との夫々に比較領域候補を設定する設定手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の水平方向射影ヒストグラムと鉛直方向射影ヒストグラムについて、前記比較領域候補に対応する自己相関値が所定閾値までに達するまでのインターバルとして、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々に対する水平方向インターバルと鉛直方向インターバルとを算出するインターバル算出手段と、
    前記ヒストグラム算出手段で算出した前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバルと前記鉛直方向インターバルとに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第1のアスペクト比を算出する第1のアスペクト比算出手段と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記比較領域候補の鉛直方向の長さと水平方向の長さに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像の夫々について前記比較領域候補に関する第2のアスペクト比を算出する第2のアスペクト比算出手段と、
    前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記水平方向インターバル、あるいは前記比較元画像と前記比較先画像の夫々の前記鉛直方向インターバルを用いて、前記比較元画像と前記比較先画像との相似比を算出する相似比算出手段と、
    前記比較元画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差と、前記比較画像における前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差との少なくとも一方が所定値以上である場合に、前記相似比と、前記第1のアスペクト比と前記第2のアスペクト比との差が所定値以上となる画像の前記比較領域候補とに基づいて、前記比較元画像と前記比較先画像とを比較するための比較領域を決定する比較領域決定手段と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
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