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JP4385968B2 - 浴室ユニットの床パン構造 - Google Patents
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Description

本願発明は、洗い場を有する浴室ユニットの床パン構造に関するものである。
従来より、洗い場側床パンと浴槽側床パンを備えた浴室ユニットの床パン構造では、洗い場側床パンに点検口を形成し、その点検口を閉塞するために洗い場蓋が設けられている。
図2に、従来の浴室ユニットの床パン構造における洗い場側の構造を模式的に断面図で示す。洗い場側床パン21の端部は上方に起立した起立部22となっている。また、洗い場側床パン21の端部には、壁パネル23を設置するための壁載せ部24を有する壁パネル設置部25が設けられている。壁パネル設置部25の外側下方には、床パン21の起立部22と係合する凹部26が形成されている。また、洗い場側床パン21の適所には点検口27が形成されており、この点検口27を閉塞するために洗い場蓋28が取り付けられている。洗い場蓋28は端部が下方に垂下した立下り部29となっている。このように洗い場蓋28の端部が垂下して立下り部29となった構造は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2001−279752号公報
しかしながら、上記のような従来の床パン構造においては、洗い場蓋28の幅寸法は浴室内方寸法より小さいものであり、洗い場蓋28は洗い場側床パン21の上方から落とし込む施工方法となっていた。洗い場蓋28の内方寸法は、洗い場側床パン21の収容寸法とほとんど同じであるため洗い場蓋28の施工には、壁等を傷つけないように細心の注意を払う必要があった。また、洗い場蓋28と床パン側(図2では壁パネル設置部25を介する)の間には必然的に平面的な隙間(図2に楕円状破線で示す部位)が出現するため、床(フロア)廻りが汚れやすく、清掃も困難であった。さらに、その隙間をシール材等を用いてシールすることも行われていたが、シール材に汚れが付着しやすく、カビの付着や変色の原因となっていた。
本願発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたもので、洗い場蓋の施工性にすぐれた浴室ユニットの床パン構造を提供することを課題とする。
また、本願発明は、床(フロア)廻りの防汚性能を向上させることを別の課題とする。
本願発明の浴室ユニットの床パン構造は、上記課題を解決するため、第1には、洗い場を有する浴室ユニットの床パンに形成した点検口を洗い場蓋で閉塞する浴室ユニットの床パン構造において、床パンの端部には、上面に壁載せ部が形成された壁パネル設置部が設けられ、浴槽側以外の壁パネル設置部には凹部が形成され、洗い場蓋の端縁が、互いに対向する壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、洗い場蓋の端縁が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられるようになっていることを特徴とする。
また、第2には、上記第1の発明において、洗い場蓋の端縁に、上方に折り返した立上り部を有し、立上り部の外壁に上方に突出する凸部が形成され、床パンの端部には、内方に壁載せ片が突設された壁パネル設置部が設けられ、洗い場蓋の立上り部の凸部が、互いに対向する壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、凸部を含む立上り部が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられるようになっていることを特徴とする。
また、第3には、上記第1又は第2の発明において、互いに対向する壁パネル設置部の凹部の奥行きが互いに異なり、一方を奥行きが深い凹部、他方を奥行きが浅い凹部としたことを特徴とする。
さらに、第4には、上記第1から第3のいずれかの発明において、洗い場蓋の端縁に形成された立上り部の凸部の水平方向寸法をA、互いに対向する壁パネル設置部の凹部のうち深い凹部の奥行きをB、浅い凹部の奥行きをCとしたときに、B≧2A、かつC≧Aの関係を有することを特徴とする。
本願請求項1の発明によれば、床パンの端部に、上面に壁載せ部が形成された壁パネル設置部を設け、浴槽側以外の壁パネル設置部に凹部を形成し、洗い場蓋の端縁が、互いに対向する壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、洗い場蓋の端縁が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられる構成としたので、洗い場蓋の施工性が向上する利点がある。
本願請求項2の発明によれば、洗い場蓋の外周部を上方に折り返した形状を有する立上り部とし、洗い場蓋の立上り部の凸部を、互いに対向する2つの壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、凸部を含む立上り部が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられる構成としたので、上記効果に加え、床(フロア)廻りの防汚性能を向上させることができる。
本願請求項3の発明によれば、対向する2つの壁パネル設置部の凹部の奥行きを異なるものとしたので、洗い場蓋の施工性をさらに良好なものとすることができる。
本願請求項4の発明によれば、洗い場蓋の立上り部の外壁厚み及び凸部の水平方向の寸法と、互いに対向する2つの壁パネル設置部の凹部の奥行きとの関係を特定化したので、洗い場蓋の施工性をさらに一層良好なものとすることができる。
本願発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
図1は、本願発明による浴室ユニットの床パン構造の一実施形態における洗い場側の構造を模式的に示すとともに、洗い場蓋の施工方法(取付方法)の手順を示す断面図であり、図1(a)〜(d)が図2と同様な方向の断面図、図1(e)が図2と直角な方向の断面図である。
図1(e)、(d)が本実施形態における洗い場蓋の施工後の様子を示す図である。本実施形態では、洗い場側床パン1は全体平面形状が略四角形状となっており、4つの端部のうち、浴槽側端部以外の3つの端部は上方に起立した起立部2となっている。浴槽側端部は、図1(e)に示すように、起立部3と折り返し部とこれらを接続する水平接続部を有している。また、洗い場側床パン1の端部には、壁パネル6を設置するための壁載せ片7を有する壁パネル設置部8が設けられている。また、洗い場側床パン1の適所には点検口9が形成されており、この点検口9を閉塞するために洗い場蓋10が取り付けられている。洗い場蓋10は端部が上方に折り返した形状を有する立上り部11となっている。立上り部11の上方には外方に向けて突出する凸部12が設けられている。洗い場蓋10のスライド方向と直角な方向の寸法は、浴室内方寸法より大きく設定する。
壁パネル設置部8は、洗い場側床パン1とは別体の部材(幅木)となっており、上方には内方に向かって突出する壁載せ片7が突設され、そこに壁パネル6を載せることができるようになっている。また壁パネル設置部8の壁載せ片7の下方には、洗い場蓋10の凸部12を含む立上り部11を収容する凹部13(13A、13B、13C)が形成されている。
ここで本実施形態では、図1(a)〜(d)に示すように、互いに対向する2つの壁パネル設置部8の凹部13A、13Bを奥行きが異なるように形成し、一方の凹部13Aの奥行きを深く、他方の凹部13Bの奥行きを浅くしている。また、洗い場蓋10の立上り部11の凸部12の水平方向寸法をA、互いに対向する2つの壁パネル設置部8の凹部13A、13Bのうち深い凹部13Aの奥行きをB、浅い凹部13Bの奥行きをCとしたときに、B≧2Aの関係としている。またC≧Aの関係を有するようにしている。また、浴槽と反対側の洗い場側床パン1の端部に設けられた壁パネル設置部8の凹部13Cの奥行きをDとすると、D≧Aとしている。このように規定することで洗い場蓋の施工性を向上させている。
また、壁パネル6の内壁(意匠面)14と洗い場蓋10の立上り部11の内壁15とがほぼ同一面(面一)となり、浴室を見栄えのよいものとしている。また、壁パネル設置部8の外側下方には洗い場側床パン1の起立部2と相補的な形状を有する凹部16が形成され、その凹部16と洗い場側床パン1の起立部2が係合するようになっている。
壁パネル6と壁パネル設置部8の壁載せ片7との間の間隙と、壁パネル設置部8の壁載せ片7と洗い場蓋10の立上り部11の上面との間の間隙は、たとえば1箇所でシール材によりシールすることにより、止水性を持たせることができる。この場合、壁載せ片7の厚みは壁パネル6の設置に支障のない程度の肉薄とすることが好ましい。1箇所でのシール、すなわち1本の目地仕上がりとすると、浴室が見栄えのよいものとなる。
洗い場蓋10の固定は、図1(e)に示すように起立部17と折り返し部18とこれらを接続する水平接続部19を有する浴槽側端部で、浴槽のエプロンの内側において、例えば図中の矢印の方向(上方又は側方から)ネジ止めにより固定することができる。このネジ止めのため折り返し部18には固定用片20が取り付けられている。このような固定方法にすると、固定部分がエプロンで隠れるため、浴室が見栄えのよいものとなる。
本実施形態で洗い場蓋10の施工をする場合、先ず図1(a)、(b)に示すように、洗い場蓋10を洗い場側床パン1に取り込み、洗い場蓋10の一方の立上り部11の凸部12を、壁パネル設置部8の凹部13A(奥行き大)に入り込ませた状態とする。そして凸部12を凹部13Aに押し当てながら、洗い場蓋10を下方へ落とし込む。図1(c)に示すように、洗い場蓋10の表面が凹部13Aと凹部13Bの底面を結ぶ面上に位置するようになったら、洗い場蓋10を凹部13B側にスライドさせる。そして図1(d)に示すような状態となったら洗い場蓋10の凹部13A、13B間での往復動を停止し、最後に図1(e)に示すように、洗い場蓋10を凹部13C側へスライドさせ、所定の位置に配置する。その後、固定用片20の所でネジ止めをする。
上記のようにして洗い場蓋10の施工を容易に行うことができる。そして、施工後には、洗い場蓋10の隅部に平面的な隙間が現れないため床(フロア)廻りの防汚性能を向上させることができる。
以上、本願発明を一実施形態に基づいて説明したが、もちろん本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、壁パネル設置部は床パンと別体のもの(幅木)としたが、本願発明によれば、両者を一体化させてもよい。
また、上記実施形態では、壁載せ片を設けたが、本願発明によれば、壁載せ部の構造は壁載せ片に限定されず、種々の構造のものとすることができる。
本願発明による浴室ユニットの床パン構造の一実施形態における洗い場側の構造を模式的に示すとともに、洗い場蓋の施工方法(取付方法)の手順を示す断面図である。 従来の浴室ユニットの床パン構造における洗い場側の構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 洗い場側床パン
2 起立部
3 起立部
水平接続部
折り返し部
6 壁パネル
7 壁載せ片
8 壁パネル設置部
9 点検口
10 洗い場蓋
11 立上り部
12 凸部
13 凹部
14 壁パネルの内壁(意匠面)
15 洗い場蓋の立上り部の内壁
16 凹部
17 起立部
18 折り返し部
19 水平接続部
20 固定用片

Claims (4)

  1. 洗い場を有する浴室ユニットの床パンに形成した点検口を洗い場蓋で閉塞する浴室ユニットの床パン構造において、床パンの端部には、上面に壁載せ部が形成された壁パネル設置部が設けられ、浴槽側以外の壁パネル設置部には凹部が形成され、洗い場蓋の端縁が、互いに対向する壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、洗い場蓋の端縁が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられるようになっていることを特徴とする浴室ユニットの床パン構造。
  2. 洗い場蓋の端縁に、上方に折り返した立上り部を有し、立上り部の外壁に上方に突出する凸部が形成され、床パンの端部には、内方に壁載せ片が突設された壁パネル設置部が設けられ、洗い場蓋の立上り部の凸部が、互いに対向する壁パネル設置部の凹部に入り込んだ状態で洗い場蓋を対向方向に往復動させることにより、凸部を含む立上り部が凹部に収容され、洗い場蓋が取り付けられるようになっていることを特徴とする請求項1記載の浴室ユニットの床パン構造。
  3. 互いに対向する壁パネル設置部の凹部の奥行きが互いに異なり、一方を奥行きが深い凹部、他方を奥行きが浅い凹部としたことを特徴とする請求項1又は2記載の浴室ユニットの床パン構造。
  4. 洗い場蓋の端縁に形成された立上り部の凸部の水平方向寸法をA、互いに対向する壁パネル設置部の凹部のうち深い凹部の奥行きをB、浅い凹部の奥行きをCとしたときに、B≧2A、かつC≧Aの関係を有することを特徴とする請求項3記載の浴室ユニットの床パン構造。
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