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JP4392269B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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JP4392269B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、半導体製造や磁気ディスク製造などに利用される液体吐出装置に関し、特に定量吐出を安定して行う吐出精度の高い液体吐出装置に関する。
半導体製造業や磁気ディスク製造業などの製造プロセスでは、塗布膜の形成にはスピンコート法が使用され、高速回転するウェハの中心に液状の塗布材料を垂らし(吐出し)、遠心力によって塗布材料を外周へ押し広げる方法が使用されていた。しかし、これでは塗布材料がウェハの外に振り切られてしまい、吐出した量の9割もの塗布材料が有効に利用されていなかった。そこで、本出願人は、特開2003−117477号公報に新たな塗布方法を提案した。これはスピンコート法に代わる液膜形成方法であり、薬液供給ノズル8から吐出される微細噴流の薬液を、回転するウェハ10に対して螺旋状に塗布するいわゆる螺旋塗布を実行するものである。図6は、そうした螺旋塗布を実行するための塗布システムを示した図である。以下に、その螺旋塗布方法について簡単に説明する。
この塗布システムでは先ず、回転駆動モータ101によって回転テーブル102に回転が与えられ、吸着プレート103に保持されたウェハ105が回転駆動モータ101の出力に応じた所定の回転数で回転する。一方、薬液供給ポンプ112によって薬液タンク111内の薬液が薬液供給ノズル106へ圧送され、その薬液供給ノズル106からは微細噴流となった薬液が直下に吐出される。薬液は細い流線となって途切れることなく吐出され、薬液供給ノズル106が移動する間にスリット107を通ってウェハ105上に供給される。
ウェハ105に対する薬液の供給は、薬液供給ノズル106がウェは105の中心部から外周部に向けて又はその逆方向に移動しながら行われる。薬液供給ノズル106の移動はノズル移動モータ108の駆動によって行われ、回転軸109に回転が与えられると、その回転が不図示のボールネジや磁気ネジによって薬液供給ノズル106の直線運動に変換される。そのため、薬液供給ノズル106は、スライドレール110を摺動して吐出口を真下にした姿勢を崩さずに移動していく。
ここで図7は、螺旋塗布のイメージ図であるが、液膜形成時には回転するウェハ105に対して径方向に移動する薬液供給ノズル106から薬液が吐出されると、ウェハ105上には、図示するように微細噴流の薬液が流線になって渦巻き状に順次供給される。そして渦巻き状に供給された薬液は広がって隣接する薬液同士が結合し、ウェハ105上には一つの液膜が形成される。なお、こうして形成されたウェハ105上の液膜はその後、液膜中にある溶剤の乾燥除去が行われるが、その乾燥手法には加熱や溶剤の飽和蒸気圧以下での減圧乾燥、表面の気流に接触させる手法などが用いられる。
特開2003−117477号公報(第7−8頁、図1、図2)
こうした螺旋塗布方法を行う塗布システムでは、薬液供給ノズル106から定量吐出される薬液は、空気圧供給弁113からの空気圧によって薬液供給ポンプ112が動作し、薬液タンク111内から液チューブ114,115を介して送り出される。そのため、薬液を螺旋塗布する場合に薬液供給ノズル106が移動すると、その薬液供給ノズル106に接続された液チューブ115が移動に伴って発生する加速度により振動し、あるいはコリオリ力が働くことによって薬液供給ノズル106からの液体の吐出が乱れてしまう。そして、このとき薬液の吐出圧力や吐出量に微妙な変化が起こり定量吐出が乱れてしまい、薬液供給ポンプ112への供給エアを高精度に制御しても吐出面が不均一な状態になって塗りムラができてしまう。
更に、螺旋塗布方法を行う塗布システムでは、薬液を吐出しない時には不図示のバキュームによって薬液供給ノズル106内の液体のバランス調整して液ダレが生じないようにしている。しかし、そのバランス調整は制御が微妙であり、場合によっては吸引しすぎて液体内に気泡が混入してしまう。そうした場合に、そのまま薬液塗布を行うと気泡が出たところで定量吐出が乱れてしまい、やはり吐出面が不均一な状態になって塗りムラができてしまう。
そこで本発明は、かかる課題を解決すべく、定量吐出を安定して行うための液体供給装置を提供することを目的とする。
本発明の液体吐出装置は、液チューブを介して液体供給ポンプに接続され、水平方向に移動しながら液体をノズルから吐出するものであって、前記液チューブを介して液体供給ポンプから供給される液体を液室に充填し、その液室内に充填した液体を移動に伴って押し出すことによりノズルから吐出するためのポンプ機構と、前記液室と前記液チューブが連結される液供給ポートとをつなぐ液流路の途中に弁からなる液遮断機構とを有することを特徴とする。
また、本発明の液体吐出装置は、前記ポンプ機構は、空気室内のエアによる加圧及び減圧によって駆動させるものであって、その空気室の加圧又は減圧によって前記液遮断機構を構成する弁が駆動するものであることを特徴とする。
よって、本発明の液体吐出装置では、ポンプ機構の駆動により液室内の液体を押し出してノズルから吐出する際、液遮断機構によって液供給ポートと液室とをつなぐ液流路を遮断する。その一方、ポンプ機構の液室に液体を送り込む場合には液遮断機構によって液供給ポートと液室とをつなぐ液流路を連通させ、液室への液体充填を可能とする。例えばこうした液遮断機構の駆動は、ポンプを駆動させる空気室内のエアによる加圧及び減圧に連動させることによって行う。
また、本発明の液体吐出装置は、液チューブを介して液体供給ポンプに接続され、水平方向に移動しながら液体をノズルから吐出するものであって、前記液チューブを介して液体供給ポンプから供給される液体を液室に充填し、その液室内に充填した液体を移動に伴って押し出すことによりノズルから吐出するためのポンプ機構と、前記液室と前記ノズルとをつなぐ液流路の途中に、前記ノズルから前記液室への液体の逆流を防止するチェック機構とを有することを特徴とする。
よって、本発明の液体吐出装置では、ポンプ機構の駆動により液室内の液体を押し出してノズルから吐出する際、チェック機構は液室の二次側流路を遮断させることはないが、ポンプ機構の液室に液体を送り込む場合には、拡張する液室内が減圧して二次側流路内の液体が逆流しようとするが、チェック機構が機能して流体の逆流が阻止される。
本発明の液体吐出装置は、液チューブに接続する液供給ポートと液体を吐出するノズルとをつなぐ液流路の途中にシリンダ部が形成され、そのシリンダ部内には、ベローズの一端がピストン部材で塞がれ他端には固定部材が設けられたベローズ組立が挿入固定されて該ベローズ組立の内側と外側との一方が液室として他方が空気室として形成され、エア給排気ポートに接続された前記空気室内のエアによる加圧及び減圧によってベローズを伸縮させて、前記液室内に充填された液体をノズルから吐出させ、または液チューブから供給された液体を前記液室内に充填するものであって、前記液供給ポートと液室とをつなぐ流路上に弁座が形成され、その弁座に対して設けられたダイアフラム弁体が前記空気室内の加圧及び減圧によって弁座に当接・離間するものであることを特徴とする。
よって、本発明の液体吐出装置では、空気室内にエアが送り込まれてピストン部材が加圧されると、ベローズが収縮又は伸長して液室内の液体がそこから押し出されてノズルから吐出される。その際、空気室内のエア圧によってダイアフラム弁体も作動して弁座に当接し、液供給ポートと液室とをつなぐ液流路が遮断される。一方、空気室内からエアを吸い出して排出すると、空気室内が減圧してベローズが伸長又は収縮し液室内の容積が拡張する。その際、空気室内の減圧によってダイアフラム弁体も作動して弁座から離間し液供給ポートと液室とをつなぐ液流路が連通するため、液供給ポートから送り込まれた液体が拡張した液室内に充填される。
本発明の液体吐出装置は、液チューブに接続する液供給ポートと液体を吐出するノズルとを結ぶ液流路の途中にシリンダ部が形成され、そのシリンダ部内には、ベローズの一端がピストン部材で塞がれ他端には固定部材が設けられたベローズ組立が挿入固定されて該ベローズ組立の内側と外側との一方が液室として他方が空気室として形成され、エア給排気ポートに接続された前記空気室内のエアによる加圧及び減圧によってベローズを伸縮させて、前記液室内に充填された液体をノズルから吐出させ、または液チューブから供給された液体を前記液室内に充填するものであって、前記液供給ポートと液室とをつなぐ流路上にボールを挿入した弁室が設けられ、その弁室の液室側に形成された一次側開口部は、ボールがはまり込むように形成され、ノズル側に形成された二次側開口部は、その中心がボールの半径よりも弁室を構成する壁に近い位置にあって、そのボールが壁に当たって塞がれることがないように形成されたものであることを特徴とする。
よって、本発明の液体吐出装置では、空気室内にエアが送り込まれてピストン部材が加圧されると、ベローズが収縮又は伸長して液室内の液体がそこから押し出される。その際、弁室内では液室から押し出された液体が二次側開口部から流れ出るため、ボールもその流れに従って二次側開口部へと移動するが、弁室を構成する壁に当たってその二次側開口部を塞ぐことはできない。そのため、液体はノズルへと流れて吐出される。一方、空気室内からエアを吸い出して排出すると、空気室内が減圧してベローズが伸長又は収縮し液室内の容積が拡張する。その際、液室内の減圧によってノズル側の液体が逆流しようとするが、弁室内ではボールが吸い上げられて一次側開口部を塞ぐため、液室の二次側の流路は遮断されノズルからの液体も逆流は起きない。
本発明は、液チューブを介して液体供給ポンプに接続され、水平方向に移動しながら液体をノズルから吐出するものであって、前記液チューブを介して液体供給ポンプから供給される液体を液室に充填し、その液室内に充填した液体を移動に伴って押し出すことによりノズルから吐出するためのポンプ機構と、前記液室と前記液チューブが連結される液供給ポートとをつなぐ液流路の途中に弁からなる液遮断機構とを有する構成としたので、定量吐出を安定して行うための液体供給装置を提供することが可能となった。
また、本発明は、前記ポンプ機構が空気室内のエアによる加圧及び減圧によって駆動させるものであって、その空気室の加圧又は減圧によって前記液遮断機構を構成する弁が駆動する構成としたので、ポンプ機構と液遮断機構を駆動させるエアの供給或いは排気する駆動源が1つで済む簡便かつ低コストな構造となった。
また、本発明は、液チューブを介して液体供給ポンプに接続され、水平方向に移動しながら液体をノズルから吐出するものであって、前記液チューブを介して液体供給ポンプから供給される液体を液室に充填し、その液室内に充填した液体を移動に伴って押し出すことによりノズルから吐出するためのポンプ機構と、前記液室と前記ノズルとをつなぐ液流路の途中に、前記ノズルから前記液室への液体の逆流を防止するチェック機構とを有する構成としたので、液充填を行う場合にノズルからの液ダレを防止することができ、液室への気泡の混入を防止した液体供給装置を提供することが可能になった。
本発明は、液供給ポートと液室とをつなぐ流路上に弁座が形成され、その弁座に対して設けられたダイアフラム弁体が前記空気室内の加圧及び減圧によって弁座に当接・離間する構成としたので、液体の吐出時に液体吐出装置の移動に伴って液供給ポートに接続された液チューブが動いても液体中を振動が伝わってノズルから吐出される吐出液の吐出圧力に影響を及ぼすことがなくなって、定量吐出を安定して行うための液体供給装置を提供することが可能になった。
また、本発明では、ボールを挿入した弁室が、液流路のうち、液室とノズルとの間に設けられ、その弁室の液室側に形成された一次側開口部は、ボールがはまり込むように形成され、ノズル側に形成された二次側開口部は、その中心がボールの半径よりも弁室を構成する壁に近い位置にあって、そのボールが壁に当たって塞がれることがないように形成されているので、液充填を行う場合にノズルからの液ダレを防止することができ、液室への気泡の混入を防止した液体供給装置を提供することが可能になった。
次に、本発明に係る液体吐出装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態の液体吐出装置は、例えば従来例でも説明したように、半導体製造工程における塗布膜の形成に使用されるものであり、図6に示したノズル106のようにウェハ105の中心から外周側にスキャンさせ、そのウェハ全面に必要量の塗布材料を吐出して塗布する螺旋塗布装置に組み込まれるものである。そして、そのノズル106に代わる本実施形態の液体吐出装置は自らポンプを備えるものである。図1及び図2は、その液体吐出装置を示した断面図であり、液体吐出状態と液体充填状態とを示している。
液体吐出装置1は、まずエア圧によって塗布材料(液体)を押し出して吐出するポンプ機構を持つのものであり、この液体吐出装置1に液体を供給するための液供給ポート2と、ポンプを駆動させるための圧縮エアの供給及び排気を行うためのエア給排気ポート3とが上方に設けられ、下方にはポンプの駆動によって液体が垂直に吐出するようにノズル4が垂設されている。そして、液体吐出装置1のポンプ構造は、ボディ5に形成されたシリンダ部11内にベローズ組立12を挿入して構成されている。すなわちボディ5にはシリンダ部11を形成する穴が底面側に開口して形成され、そこにベローズ組立12が挿入され、開口部が下板6によって気密に閉じられている。
ベローズ組立12は、ベローズ12aの上端部分がピストン部12bによって塞がれ、下端のアダプタ12cがボディ5と下板6に挟み込まれて組み付けられている。液体吐出装置1のポンプ構造は、シリンダ部11内がこうしたベローズ組立12によって、そのピストン部12b上方の空気室11aとベローズ12a内の液室11bとに分けらている。そして、その空気室11aには、ボディ5及びボディ5上面に固定された上板7に形成されたエア流路21を介してエア給排気ポート3に接続されている。そして他方のベローズ組立12内の液室11bには、ボディ5、下板6および上板7にわたって形成された液流路22を介して液供給ポート2に接続されている。
次に、この液体吐出装置1には、液流路22上に、定量吐出の不安定要因となる振動やコリオリ力の影響を受けないための液遮断機構が設けられている。その液遮断機構は、図面上に波線で囲んだA部分にあって、ボディ5と上板7との間に形成されている。上板7の底面には、液流路22の一部を構成する2つの切欠き溝25,26が形成され、液遮断機構は、これら液流路22の途中にある切欠き溝25,26を連通及び遮断するための弁である。ここで、図3はその液遮断機構を示したA部分の拡大断面図であり、図(a)は流路を連通する開弁時の状態を示した図で、図(b)は流路を遮断する閉弁時の状態を示した図である。
ボディ5には、シリンダ部11の上に凹部31が形成され、そこにダイアフラム弁体32が入れられてその凹部31が弁プレート33によって塞がれている。その弁プレート33には、切欠き溝25,26の位置に対応して貫通孔35,36が形成され、二次側の貫通孔36には下端開口部に弁座34が形成されている。一方、ダイアフラム弁体32は、中心には弁座34と当接・離間する弁体部32aを有し、その外周面から外側に連続して広がった膜部32bと、その膜部32bの外周に形成された環状の固定部32cとが形成されている。
そのダイアフラム弁体32は、固定部32cが弁プレート33によって図示するように挟み込まれ、弁体部32aが可撓性の膜部32bの撓みによって上下に移動するように構成されている。液遮断機構は、凹部31内の空間がダイアフラム弁体32によって上下に仕切られ、上方の空間は切欠き溝25,26を連通する液流路22の一部なっており、下方の空間は連通孔37によってシリンダ部11の空気室11aとつながった空気室の一部となっている。従って、液遮断機構は、空気室11a内の圧力によってダイアフラム弁体32が加圧されて弁体部32aが持ち上げられて弁座34に当接し、逆に空気室11aが減圧した場合には下方に引っ張られて弁座34から離間するように構成されている。
次に、ベローズ組立12内に形成された液室11bの二次側には二次側液流路23が形成され、ノズル4先端のオリフィス27に連通している。ここで図4は、図1に波線で示したB部分であってノズル4先端部分を示した拡大断面図である。このノズル4先端に形成されたオリフィス27は、例えば一定の圧力でベローズ組立12内の液体が押し出され、ウェハ上に4cm3 の液体を1分以上で吐出できるように形成された絞りである。そして、この液体吐出装置1には、ノズル4までの二次側流路23上にノズル4から液ダレが起きるのを防止するためのチェック機構が形成されている。
ボディ5の底面に固定された下板6は、二次側流路23及びチェック機構が形成された凸部46が設けられ、そこにはノズル4が取り付けられている。チェック機構は、図1に波線で示すC部分にあって、下板6の凸部46が位置する部分に形成れた凹部41に設けられている。ここで図5は、図1に波線で示したC部分にあるチェック機構を示した拡大断面図である。チェック機構は、凹部41内に装填されたブロック43によって弁室42が形成され、その弁室42内にチェック弁として機能するボール44が入れられている。弁室42は、その二次側開口部42bが図5(a)に示すようにボール44によって塞がれないように形成され、一次側開口部42aは図5(b)に示すようにボール44がはまり込んで塞がれるように形成されている。すなわち、二次側開口部42bは、その中心がボール44の半径よりも弁室42を構成する壁に近い位置にあって、ボール44がオフセット状態となるように形成されている。
こうした構成の液体吐出装置1は、図6に示した液体供給ノズル106に代わるものであり、スライドレール110に対して摺動可能に取り付けられ、液供給ポート2には液チューブ115から薬液供給ポンプ112を介して薬液タンク111に接続される。またエア給排気ポート3には不図示のエアコンプレッサや吸引ポンプに切換え弁を介するなどして接続されている。
そこで、モータ108の駆動によって回転軸109に回転が与えられると、その回転が不図示のボールネジや磁気ネジによって液体吐出装置1がスライドレール110を摺動し、図7に示すように回転するウェハ105上を径方向に移動しながら薬液を定量吐出する。そのため、ウェハ105上には図7に示するように微細噴流の薬液が流線になって渦巻き状に順次供給され、その薬液が広がって隣接する薬液同士が結合し、ウェハ105上に液膜が形成される。
こうした薬液塗布を行う液体吐出装置1は、移動しながら吐出動作を行う場合、先ず図2に示すようにベローズ組立12のベローズ12aが伸びてその中に薬液が充填された吐出可能状態になっている。そこで、液体吐出装置1には移動に伴いエア給排気ポート3に接続されたエアチューブを介して圧縮エアが供給され、エア給排気ポート3からエア流路21を通ってシリンダ部11の空気室11a内に圧縮エアが送り込まれる。そして、空気室11a内が圧縮エアによって加圧されると、ベローズ組立12はピストン部12bが上方からエア圧によって押し下げられ、ベローズ12aが収縮して液室11b内の薬液を押し出すポンプ動作が行われる。
一方、こうして薬液が液体吐出装置1から吐出される場合、液流路22上に設けられた液遮断機構が作用し、液供給ポート2に接続された不図示の液チューブとベローズ組立12内の液室11bとの間が遮断される。
すなわち、液吐出に際してシリンダ部11の空気室11aが圧縮エアによって加圧されると、図3(a)に示す状態にあったダイアフラム弁体32が連通孔37を介して送り込まれる圧縮エアによって下から加圧される。するとダイアフラム弁体32は、図3(b)に示すように弁体部32aが上昇して弁座34に当接し、液流路22上ではこの液遮断機構が構成された切欠き溝25,26間が閉弁され、不図示の液チューブとベローズ組立12内の液室11bとの間が遮断される。
液体吐出装置1は、液流路22が遮断された状態でベローズ組立12のポンプ動作によって薬液が押し出されて吐出するが、その際、液室11b内の薬液はチェック機構を通って二次側流路23を介してノズル4先端のオリフィス27から微少量が吐出される。薬液が吐出される場合のチェック機構では、ボール44が流体圧によって下流側に押される。しかし、このチェック機構の構造では、図5(a)に示すようにボール44が弁室42の壁に当たって二次側開口部42bに対してオフセット状態となり閉じることができない。従って、ベローズ組立12によって液室11bから押し出された薬液は、弁室42をボール44による二次側開口部42bの隙間を通って流れ、二次側流路23を通りノズル4先端のオリフィス27から吐出される。
液体吐出装置1は、図2に示すようにベローズ組立12のベローズ12aが伸びきった状態で液室11b内に最大量の液体充填が可能であり、その状態から図1に示すようにベローズ12aが縮みきった状態で液吐出が不可能になる。そこで、薬液の吐出によって図1に示すようにベローズ12aが縮みきった状態になり、或いはその少し手前の状態で液室11bに対する薬液の充填が行われる。
そこで、液体吐出装置1内に薬液を充填する場合には、エア給排気ポート3に接続されたエアチューブを介して空気室11a内の空気が吸い出される。空気室11a内の空気が吸い出されて減圧されると、ベローズ組立12はピストン部12bが吸い上げられて上昇し、ベローズ12aが伸びる。また同時に液供給ポート2から薬液が送り込まれるため、その薬液は液流路22を流れて容積が拡大した液室11bに流れ込んで充填される。
こうしてエア給排気ポート3から空気が吸い出されて空気室11a内が減圧状態になると、図3()に示すようにダイアフラム弁体32が下方に引かれて弁体部32aが弁座34から離間する。従って、液供給ポート2から送り込まれた薬液は、ダイアフラム弁体32からなる液遮断機構部分を通って液流路22を流れ、ベローズ組立12の伸長動作により拡張した液室11b内に充填される。
一方、ベローズ組立12のピストン部1bが引き上げられて拡張した液室11b内は減圧状態になるため、二次側流路23内の薬液が一次側に引き戻されることになる。しかし、液体吐出装置1では、チェック機構によって二次側流路23における逆流が阻止される。すなわち、液室11b内が減圧されると弁室42内のボール44が引き上げられ、一次側開口部42aにはまり込んで流路が塞がれるからである。
よって、本実施形態の液体吐出装置1によれば、安定した液体吐出が可能になり供給エアを高精度に制御しなくても吐出面を均一にすることが可能になった。すなわち、液体吐出装置1を移動させながら液体吐出を行う場合には、発生する加速度により液チューブが振動したりコリオリ力が生じるが、この液体吐出装置1によれば、ノズル4から液体を吐出させる際にベローズ組立12を収縮させる際、そのための圧縮エアの供給によってダイアフラム弁体32などからなる液遮断機構が同時に動作して液チューブとの流路を遮断する。そのため、この液体吐出装置1の移動に伴って液チューブが動いても液体中を振動が伝わってノズル4から吐出される吐出液の吐出圧力に影響を及ぼすことはない。従って安定した液体の定量吐出が可能になる。
また本実施形態の液体吐出装置1によれば、弁室42内にボール44を設けたチェック機構によって液ダレ防止が可能になった。すなわち、ベローズ組立12内へ液充填を行う際には液室11b内の減圧によってボール44が一次側開口部42aを塞ぐため、液体吐出装置1へ送り込まれた液体がノズル4側へは流れない。この点、従来は液ダレ防止のためにバキュームによってバランスをとっていたが、本実施形態では液充填に伴ってチェック機構が作動する簡便な構成で液ダレを防止している。更に、従来のバキューム調整ではノズルの先から気泡が入り込み易かったが、本実施形態では、ボール44が開口部42aを塞いでチェック弁として機能するため、気泡の混入を考慮する必要がなくなって操作性の点も非常に簡単になっている。そして、気泡の発生を防止することにより難しい制御を行う必要がなく、かつ高い吐出性能を維持している。
更に、本実施形態の液体吐出装置1では、前記効果を奏する液遮断機構やチェック機構は液体を吐出或いは充填するために行う圧縮エアの供給或いは排気に連動させる構成をとっているため、駆動源が1つで済む簡便かつ低コストな構造とすることができた。しかもこうした構造の簡便さは液体吐出装置1を含む図6に示すシステム全体の小型化や軽量化に寄与し、更にはメンテナンスを容易にするという効果も奏する。
また、ベローズ組立12の伸縮動作によって液体を吐出しているため、液体が外部との接触をもたないことによってパーティクルの混入を防いだものとなっている。
なお。本発明は前記実施形態の液体吐出装置に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、ベローズ12内に液室を形成し、その液室の容積を拡張及び縮小することによって、液体の吐出と充填とを行うよう構成されているが、例えばベローズの向きを上下逆転させてベローズの外に液室を形成するようにしてもよい。
液体吐出装置の一実施形態を示した液吐出状態の断面図である。 液体吐出装置の一実施形態を示した液充填状態の断面図である。 液体吐出装置の液遮断機構を示した拡大断面図であり、図(a)は液吐出時の状態を示した図で、図(b)は液充填時の状態を示した図である。 液体吐出装置のノズル先端部分を示した拡大断面図である。 液体吐出装置のチェック機構を示した拡大断面図である。 螺旋塗布を実行するための塗布システムを示した図である。 螺旋塗布のイメージ図である。
符号の説明
1 液体吐出装置
2 液供給ポート
3 エア給排気ポート
4 ノズル
11 シリンダ部
11a 空気室
11b 液室
12 ベローズ組立
22 液流路
32 ダイアフラム弁体
34 弁座
42 弁室
44 ボール

Claims (2)

  1. 液チューブに接続する液供給ポートと液体を吐出するノズルとをつなぐ液流路の途中にシリンダ部が形成され、そのシリンダ部内には、ベローズの一端がピストン部材で塞がれ他端には固定部材が設けられたベローズ組立が挿入固定されて該ベローズ組立の内側と外側との一方が液室として他方が空気室として形成され、
    エア給排気ポートに接続された前記空気室内のエアによる加圧及び減圧によってベローズを伸縮させて、前記液室内に充填された液体をノズルから吐出させ、または液チューブから供給された液体を前記液室内に充填する液体吐出装置であって、
    前記液供給ポートと液室とをつなぐ流路上に弁座が形成され、その弁座に対して設けられたダイアフラム弁体が前記空気室内の加圧及び減圧によって弁座に当接・離間するものであること、
    前記ダイアフラム弁体のエアの受圧側と、前記ピストン部材のエアの受圧側とが、前記空気室を挟んで対向した配置になっており、前記ベローズ組立と、前記ダイアフラム弁体及び前記弁座とが、前記シリンダ部を設けたボディに、一体で構成されていること、
    前記ダイアフラム弁体及び前記ベローズが、前記エア給排気ポート内のエア圧によって同時に制御されていることを特徴とする液体供給装置。
  2. 液チューブに接続する液供給ポートと液体を吐出するノズルとを結ぶ液流路の途中にシリンダ部が形成され、そのシリンダ部内には、ベローズの一端がピストン部材で塞がれ他端には固定部材が設けられたベローズ組立が挿入固定されて該ベローズ組立の内側と外側との一方が液室として他方が空気室として形成され、
    エア給排気ポートに接続された前記空気室内のエアによる加圧及び減圧によってベローズを伸縮させて、前記液室内に充填された液体をノズルから吐出させ、または液チューブから供給された液体を前記液室内に充填する液体吐出装置であって、
    ボールを挿入した弁室が、前記液流路のうち、前記液室と前記ノズルとの間に設けられ、その弁室の液室側に形成された一次側開口部は、ボールがはまり込むように形成され、ノズル側に形成された二次側開口部は、その中心がボールの半径よりも弁室を構成する壁に近い位置にあって、そのボールが壁に当たって塞がれることがないように形成されたものであることを特徴とする液体供給装置。
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