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JP4401929B2 - ウイング車両のレール部材を覆うシート部材取り付け構造 - Google Patents
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Description

本発明は、ウイング車両におけるレール部材を覆うシートの取り付け構造に関し、特にリベット等の使用をすることなく、ウイング屋根の回動動作により取り付けが可能なシート取り付け構造に関する。
図1は、典型的なウイング車両の後方斜視図を示す。ウイング車両1は、前枠2(図示せず)と後枠3の中央にレール部材4が連結され、天井屋根を構成する天井部壁11とその一端から垂直に伸長する側方屋根を構成する側部壁12から構成される断面がL字形のウイング屋根13、14がレール部材に連結されている。シリンダー等(図示せず)により、ウイング屋根13、14はレール部材4を中心に回動して、車両の側面全体を開閉することができる。
図2は、図1のA−A線にそった部分断面図であって、ウイング屋根とレール部材との間の典型的な従来の連結構造を示す(特許文献1を参照)。レール部材4に固定されたピン固定部材20とウイング屋根13の天井部壁11の端部に設けられた枠材21(ウイング屋根14も同様の構造)に設けられたヒンジ22とがピン23により連結され、ウイング屋根13(14)は、シリンダー等によりピン23を中心に回動する。
実開平1−107623号公報
ウイング屋根13、14とレール部材4との間には、隙間があり、雨水等の侵入を防止するために、レール部材4を覆うようにシート部材24が設けられている。(レール部材4にそった方向の)シート部材の両端は、リベット25により枠材21に固定され、さらにシール剤26でコーティングされている。
このようなリベットによる固定は、不安定なウイング屋根上で行わなければならず、取り付け効率が悪い。
また、シート部材は緊張状態で固定されていないと、シート部材上の雨水が溜まりかねないが、リベットでの取り付けは、緊張状態を保ったまま固定することが難しい。
さらに、リベットの固定の後、さらにシール剤でコーティングする必要があり、多くの労力を必要とする。
そこで、本発明は、容易な取り付け動作で、レール部材を覆うようにシート部材を取り付けることができる取り付け構造を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ウイング屋根の閉じる動作で、シートを取り付けることができる上記取り付け構造を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、シール剤等のコーティングの必要がない、シートを取り付ける上記取り付け構造を提供することである。
本発明のシート部材取り付け構造は、前枠および後枠と、前後枠を連結するレール部材と、天井部壁および該天井部壁の一端から垂直に伸長する側部壁からなる、左右のL字形ウイング屋根であって、それぞれがレール部材の各側面に回動自在に取り付けられるところのウイング屋根と、レール部材の上方を覆うシート部材と、を有するウイング車両において、シート部材を取り付けるもので、各ウイング屋根の他端の近傍上面に、長手方向にそって形成された、一端の方向に向いた開口のある凹所をもつ受入膨出部と、シート部材の長手方向の両縁に固定される、受入膨出部の開口部から凹所に挿入される挿入部とを有する。ここで、シート部材の、レール部材を横切る方向の長さが、各ウイング屋根が閉じたときの受入膨出部の間の距離に対応する。
挿入部は、二つの平行な部片を有し、一方の部片が受入膨出部の開口部から凹所に挿入され、他方の部片が受入膨出部の外側に位置することが望ましい。また、挿入部が受入膨出部の開口部から抜け出ることを防止するために、受入膨出部の凹所内部に凸部(または凹部)が形成され、挿入部の一方の部片に凹部(または凸部)が形成されることが望ましい。
シート部材の取り付けのために、まず、ウイング屋根を予め開けておく。ウイング屋根が開くと、それぞれの屋根にある受入膨出部の間の距離は、屋根が閉じているときよりも狭い。そして、各挿入部を各受入膨出部に配置する。つぎに、ウイング屋根を閉じると、シート部材の、レール部材を横切る方向の長さは、各ウイング屋根の受入膨出部の間の距離に対応する長さであることから、各挿入部は、各受入膨出部の開口から凹所内に滑入する。ウイング屋根が完全に閉じると、各挿入部は、受入膨出部の凹所内に挿入されるとともに、シート部材は緊張状態で取り付けられ、レール部材の上方を覆うことができる。
図3Aおよび図4Bは、左右ウイング屋根とレール部材との連結構造を示すウイング車両の部分断面図である。図示されているように、レール部材30の両側にピン固定部材31、32が固定されている。レール部材30に連結されるウイング屋根13(屋根が左右対称につき、一方の屋根13について説明する)は、天井部壁11の端部に、レール部材30と平行になる枠材34が固定されている。枠材34は、好適にアルミ押出成型材であり、その端部にヒンジ35が固定されている。このヒンジ34はピン36により、ピン固定部材31に連結され、したがって、ウイング屋根13は、このピンを中心に回動自在となる(ウイング屋根14も同様である)。
枠材34の上面には、本発明を構成する受入膨出部40が形成されている。この受入膨出部40は枠材の長手方向に伸長し、断面が逆L字形となるように枠材の面から垂直に伸びる垂直部41、その垂直部41から水平に伸びる水平部42を有してなる(図3B)。これら垂直部41と水平部42とにより内部に凹所40’が形成される。枠材34の表面と、水平部42とにより、ウイング屋根の外側方向(ウイング屋根の一端方向)に、開口部43が形成される。
シート部材Sはレール部材30の上方を覆い、ウイング屋根とレール部材との間の隙間からの雨水等が荷箱内に侵入するのを防止するもので、シート部材の長手方向(レール部材にそった方向)の両縁に、本発明を構成する挿入部50、50’(両挿入部は同一の構成をとるため、一方のみを説明する)が固定されている。
挿入部50は、受入膨出部40に対応する全長をもち、二つの平行な部片51および52を有する。さらに、挿入部50の上部に、シート部材Sの縁を嵌入固定する溝53を有する。
挿入部50の下側の部片52は、挿入部の挿入に際し、受入膨出部40の開口部43内に、そして上側の部片51は受入膨出部40の上に位置する。したがって、図4Aに示されているように、挿入部50が受入膨出部40の開口部に位置して、挿入部50に固定されたシート部材Sがレール部材30の方向に引っ張られると、部片52は開口部43から凹所40’内に滑入するとともに、部片51が受入膨出部40の上に位置することになる。
挿入部50が受入膨出部40内に挿入された後、外れることを防止するために、
受入膨出部40の凹所内部に凸部44を、部片52に凹部54を有する。
上記のように、シート部材Sの両縁にはそれぞれ挿入部50、50’が固定されているが、図4Bに示されているように、シート部材Sの、レール部材30を横切る方向の長さが、ウイング屋根13および14に形成された受入膨出部の間の距離に対応する長さとなっている。したがって、図4Bに示されてように、各挿入部が受入膨出部内に挿入されると、シート部材Sは緊張状態となる。
シート部材取り付け動作
シート部材を取り付けるためには、まず、図3Aに示されように、ウイング屋根を開いた状態にする。図では両屋根を開いているが、片方の屋根を開いてもよい。この状態では、各屋根の受入膨出部の間の距離が、屋根が閉じたときよりも狭くなっている。次ぎに、図3Bに示されているように、シート部材に固定された挿入部50を、受入膨出部40の開口部43の近くに配置する(他方の挿入部50’も同様)。この状態で、ウイング屋根を閉じると、各屋根の受入膨出部の間の距離が次第に広くなり、そのため図4Aに示されているように、挿入部50(挿入部50’も同様)は、受入膨出部40の開口部41に滑入する。そして、部片51は受入膨出部40の上に、部片52は開口部41を通って凹所40’中に移動し、ウイング屋根が完全に閉じると、図4Bに示されているように、挿入部50は完全に受入膨出部40に固定される。このとき、シート部材Sの、レール部材30を横切る方向の長さは、受入膨出部の間の距離に対応しているため、シート部材Sは緊張状態となる。
このように、シート部材の取り付けは、開いたウイング屋根の各受入膨出部の近くに、シート部材が固定された各挿入部を配置し、そしてウイング屋根を閉じることで達成することができる。
また、ウイング屋根を閉じると、シート部材は挿入部を常にレール部材の方向に力を作用させるために、挿入部と受入膨出部との密着性が高くなることから、コーティング材を使用してシート部材の縁にそって密封を図る必要もない。
図1は典型的なウイング車両の後方斜視図を示す。 図2は、図1の線A−Aにそった部分断面図で、ウイング屋根とレール部材との従来の連結構造を示す。 図3Aは、ウイング屋根とレール部材との連結構造において、本発明にしたがった、シート部材取り付け構造を示す。 図3Bは、本発明のシート部材の取り付け構造の拡大図を示す。 図4Aは、ウイング屋根が閉じたとき、シート部材の挿入部が受入膨出部へと滑入する状態を示す。 図4Bは、ウイング屋根が完全に閉じて、シート部材の挿入部が受入膨出部へと完全に挿入された状態を示す。
符号の説明
S シート部材
11 天井部壁
13 ウイング屋根
35 ヒンジ
36 ピン
40 受入膨出部
41 垂直部
42 水平部
43 開口部
44 凸部
50、50’ 挿入部
51 部片
52 部片
53 溝
54 凹部

Claims (2)

  1. 前枠および後枠と、
    前記前後枠を連結するレール部材と、
    天井部壁および該天井部壁の一端から垂直に伸長する側部壁からなる、左右のL字形ウイング屋根であって、それぞれが前記レール部材の各側面に回動自在に取り付けられるところのウイング屋根と、
    前記レール部材の上方を覆うシート部材と、
    を有するウイング車両において、
    前記各ウイング屋根の他端の近傍上面に、長手方向にそって形成された、前記一端の方向に向いた開口のある凹所をもつ受入膨出部と、
    前記シート部材の長手方向の両縁に固定される、前記受入膨出部の前記開口部から前記凹所に挿入される挿入部と、
    を有し、
    前記シート部材の、前記レール部材を横切る方向の長さが、前記各ウイング屋根が閉じたときの前記受入膨出部の間の距離に対応し、
    前記挿入部は、二つの平行な部片を有し、一方の部片が前記各ウイング屋根の前記受入膨出部の前記開口部から前記凹所に挿入され、他方の部片が前記各ウイング屋根の前記受入膨出部の外側に位置する、
    ことを特徴とするシート部材取り付け構造。
  2. 前記挿入部が前記各ウイング屋根の前記開口部から抜け出ることを防止するために、前記各ウイング屋根の前記受入膨出部の前記凹所内部に凸部が形成され、前記挿入部の前記一方の部片に凹部が形成される、請求項1に記載のシート部材取り付け構造。
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