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JP4411583B2 - 押出造粒装置及びそれに用いる円筒形ダイの組み付け方法 - Google Patents
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JP4411583B2 - 押出造粒装置及びそれに用いる円筒形ダイの組み付け方法 - Google Patents

押出造粒装置及びそれに用いる円筒形ダイの組み付け方法 Download PDF

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本発明は、肥料や工業薬品、セラミックス原料等の粉粒状の原料をペレットとして造粒成形する押出造粒装置及びその押出造粒装置用の円筒形ダイの組み付け方法に関する。
従来、2本の平行な回転軸の先端に複数個の成形孔が側面に穿通された円筒形ダイの外周を対向接触するように装着し、当該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置は一般に用いられている。
このタイプの押出造粒装置には生産量(処理量)を増やすために原料の供給量を増加させると負荷の増加に伴い一対の円筒形ダイが変形してその接触面の間隔が広がってしまうという問題があり、かかる問題を解決するために特公平7−63611号に記載の押出造粒装置においては円筒形ダイの剛性を高めて当該円筒形ダイの間隔が広がることを防止するため該円筒形ダイの外周縁部にフランジを突設させた形状のものが提案されている(特許文献1参照)。
また、乾式圧縮造粒装置において造粒中に圧縮ロールの側面部から原料が漏れることを防ぎ、均一な密度の造粒品を得るための粉体圧縮用ロールとして特公昭53−42474号にはロール表面の円周方向に深さ0.5〜10mm,底面との角度20〜85°の溝を有するロールと、該ロール溝に対応する凸部を有するロールが提案されている(特許文献2参照)。
さらに、押出造粒装置や乾式圧縮造粒装置における造粒物の品質(密度、硬さ、サイズ)を制御するためには円筒形ダイ或いは圧縮ロールの間隔を調整することが一つの重要な方法である。この点について造粒装置ではないが特開平6−47298号にはロールのギャップを調整可能な調整機構を有するロールミルが提案されている(特許文献3参照)。
特公平7−63611号公報 特公昭53−42474号公報 特開平6−47298号公報
しかしながら、これらの技術には以下に示すような大きな問題が存在している。
まず、特許文献1に示す構成では生産量をさらに上げる為に円筒形ダイの幅を増大させた場合には当該円筒形ダイ自身のみならず、平行な2本の回転軸の間隔が開いてしまうことによる円筒形ダイの開きが増大するため、前記円筒形ダイの外周縁部にフランジを突設させた形状とすることのみでは当該円筒形ダイの間隔が広がることを完全に防ぐことはできない。
また、特許文献2に開示されているロール形状を、円筒形ダイを回転軸による片持支持方式の押出造粒装置に適用する場合には、当該円筒形ダイと回転軸との接続に印籠継手が用いられることがほとんどであるため、該円筒形ダイを一つづつ回転軸に着脱しようとすると、前記円筒形ダイの外周形状が障害となり、互いに干渉してしまうため2つのダイを組合せた状態で同時に着脱する必要がある。このためダイの組み付け作業の効率が悪いという問題があった。
さらに、特許文献3に開示されたロールのギャップを調整する機構は小ねじジャッキを用いた複雑な機構が別途必要となる。このため、簡易な機構で造粒装置の円筒形ダイや圧縮ロールの間隔を調整して造粒物の品質を自由に制御する機構が望まれていた。
本発明は、上記の問題に鑑みて成されたもので、対向する一対の円筒形ダイの間隔が広がることを防止できる押出造粒装置と円筒形ダイ及び圧縮ロールの間隔を予め調整可能な押出造粒装置及び乾式圧縮造粒装置、並びに組み付けの作業性に優れた形状の押出造粒装置用円筒形ダイの組み付け方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明における押出造粒装置は、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記円筒形ダイの装着端と反対側の端部は前記成形面より外径が段付き状に縮小された支持部を形成し、当該支持部の外周が枠状のダイ間隔固定部材によって包囲されているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とする。
また、本発明における押出造粒装置は、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記回転軸のうちの一方は筒状の軸用偏心部材に貫装されており、前記軸用偏心部材の縦断面は内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心しているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とする。
さらに、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記回転軸のうちの一方を貫装する筒状の軸用偏心部材と、当該回転軸における前記円筒形ダイの前記支持部に環装された環状のダイ用偏心部材と、を具備し、前記軸用偏心部材及びダイ用偏心部材の縦断面は、共に内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心していることを特徴とする。
また、本発明における押出造粒装置の円筒形ダイの組み付け方法は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が拡大された形状の円筒形ダイを一方の前記回転軸に装着し、その後、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が縮小している形状の円筒形ダイを他方の前記回転軸に装着することを特徴とする。
上記の説明から明らかなように本発明は、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記円筒形ダイの装着端と反対側の端部は前記成形面より外径が段付き状に縮小された支持部を形成し、当該支持部の外周が枠状のダイ間隔固定部材によって包囲されているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とするため、造粒中における前記円筒形ダイの先端部分の間隔が広がることを防止することができる。さらに、当該円筒形ダイを一つずつ回転軸へ着脱することが可能であるため、円筒形ダイの押出造粒装置本体への着脱作業の労力を軽減することができる。
また、本発明は、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記回転軸のうちの一方は筒状の軸用偏心部材に貫装されており、前記軸用偏心部材の縦断面は内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心しているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大しているため、前記回転軸の間隔を変更することによって前記円筒形ダイの間隔を調整することができる。これによって、造粒物の密度や硬さ、大きさ等の性状を予め制御することができる。
また、本発明は、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、前記回転軸のうちの一方を貫装する筒状の軸用偏心部材と、当該回転軸における前記円筒形ダイの前記支持部に環装された環状のダイ用偏心部材と、を具備し、前記軸用偏心部材及びダイ用偏心部材の縦断面は、共に内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心しているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とするため、造粒物の密度や硬さ、大きさ等の性状を予め制御することができると共に造粒中における前記円筒形ダイの先端部分の間隔が広がることを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明は、2本の平行な回転軸の先端に各々装着された円筒形ダイの装着端とは反対側の端部が、前記成形面より外径が段付き状に縮小された支持部を形成し、当該支持部の外周が枠状のダイ間隔固定部材によって包囲されていることを特徴とする。
また、本発明は回転軸のうちの一方が筒状の軸用偏心部材に貫装されており、前記軸用偏心部材の縦断面は内心が当該回転軸と同心であるが外心は当該回転軸の軸心から偏心している押出造粒装置又は乾式圧縮造粒装置であることを特徴とする。さらに、本発明は対向する前記一対の円筒形ダイのうちの一方が、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大している形状にされていることを特徴とする。なお、円筒形ダイの段付き形状は、当該円筒形ダイの側壁となす傾斜角θが20〜85°であり、拡大或いは縮小量hは0.5〜10mmの範囲内であることが必要である(図6)。
ここで、本発明における押出造粒装置とは、複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、当該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物(ペレット)を製造する方式の押出造粒装置を意味する。そして、円筒形ダイを2本の回転軸の先端に各々装着しているとは、本発明の押出造粒装置は片持支持方式であることを意味する。
本発明において円筒形ダイとは、投入された原料を加圧してその外周面に貫通開設された多数の成形孔を通して所定の形状の造粒物を得るために押出造粒装置の回転軸の先端に装着される当該押出造粒装置の構成部品を意味する。
以下、図面に基づき本発明を説明する。図1は、本発明における押出造粒装置の円筒形ダイと回転軸との関係を示す要部断面図である。
平行な2本の回転軸1a,1bは、両端部の外径がそれぞれ中央部の外径より段付き状に縮小された形状にされると共に、先端の外周部にはフランジ形状の取付け座3a,3bが各々嵌合されている。前記取付け座3a,3bには円筒形状の円筒形ダイ2a,2bがボルトによって着脱可能に締結されている。
そして、一方の前記回転軸1aは、その両端部がベアリング6によって回転可能に支持されており、前記ベアリング6は箱型状のケーシング4内に固設されたベアリングケース5に嵌合されている。また、他方の回転軸1bはその両端部がベアリング8によって回転可能に支持されており、前記ベアリング8は前記ケーシング4に架設された軸用偏心部材である軸用偏心ブッシュ7内の両端部に固設されている。
前記軸用偏心ブッシュ7の縦断面は、図2に示すようにその内心は前記回転軸1bと同心であるが外心Cは前記回転軸1bの軸心からδだけ偏心しており、当該軸用偏心ブッシュ7の端面には円周方向に一定間隔で放射状に8個の固定溝7aが形成されている(図3)。そして、前記ケーシング4の端面には、前記固定溝7aの形成角度に対応する角度で長板状の軸ストッパー9が固定ボルト9a及び9bによって締結されており、前記ストッパー9の端部が前記固定溝7aに嵌合することによって前記軸用偏心ブッシュ7は前記ケーシング4に固定されている。
前記回転軸1aの基端にはプーリー10が連結されており当該プーリー10は図示されない駆動手段であるモーターと連結されている。そして、前記回転軸1a、1b同士は各々の基端部に設けられたギア11,11によって互いに係合させられているため前記モーターを駆動して前記回転軸1aを回転させると前記回転軸1bも同期して共に回転するようになっている。
前記円筒形ダイ2a、2bは共にその成形面12に複数個の成形孔が穿通されており、当該円筒形ダイ2a,2bが前記回転軸1a,1bに装着されている端部と反対側の端部には前記成形面12より段付状に外径が小さくされた支持部が形成されている。一方の前記円筒形ダイ2aは、その支持部がベアリング13によって支持されることによって回転可能にされており、当該ベアリング13はその外周が枠状のダイ間隔固定部材であるハウジング14に内接して固定されている。
他方の前記円筒形ダイ2bは、その支持部がベアリングケース15内に嵌合されたベアリング16に支持されることによって回転可能にされており、当該ベアリングケース15は筒状のダイ用偏心部材であるダイ用偏心ブシュ17内に嵌合されており、前記ダイ用偏心ブシュ17は前記ハウジング14に内接して固定されている。そして、前記ダイ用偏心ブッシュ17の縦断面は、前記軸用偏心ブッシュ7と同様に内心が前記回転軸1bと同心であるが外心は当該回転軸1bの軸心からδだけ偏心している。
すなわち、前記軸用偏心ブッシュ7とダイ用偏心ブッシュ17とは両者の内心及び外心が共に同一線上にあるため、前記軸用偏心ブッシュ7の回転量に合致するように当該ダイ用偏心ブッシュ17を回転させることで前記回転軸1bが前記回転軸1aから相対的に平行移動した距離と同じ距離だけ前記円筒形ダイ2bを前記円筒形ダイ2aから相対的に平行移動させることが可能となっている。
また、前記ダイ用偏心ブッシュ17の端面には8個の固定溝17aが前記軸用偏心ブッシュ7における前記固定溝7aと等間隔で円周方向に放射状に形成されており、前記ハウジング14の端面には前記固定溝17aの形成角度に対応する角度で長板状のダイストッパ18ーが固定ボルト18a及び18bによって締結されている。前記ダイストッパー18の端部が前記固定溝17aに嵌合することによって前記軸用偏心ブッシュ17は前記ハウジング14に固定されている(図4)。
次に、本発明に係る押出造粒装置における実際の造粒工程を説明する。まず、最初に造粒する原料粉末に最適な前記円筒形ダイ2a,2bの間隔を選定する。この間隔は、過去の造粒データから経験的に得られているか、予め予備テストによって見出された結果に基づいて決定される。前記円筒形ダイ2a,2bの間隔を調整する操作は以下のように行う。
まず、前記軸用偏心ブッシュ7の前記ケーシング4への固定を解除する。
すなわち、前記軸用偏心ブッシュ7の端面に形成された固定溝7aに係合された前記軸ストッパー9の固定ボルト9a及び9bを緩めて前記ケース4に穿孔された図示されないネジ孔から前記固定ボルト9a及び9bを外し、該軸ストッパー9を前記固定溝7aから抜き出す。これによって前記軸ストッパー9による前記軸用偏心ブッシュ7の前記ケース4への固定が解除され前記軸用偏心ブッシュ7は当該ケース4に対して相対的に回転可能な状態となる。次に、前記軸用偏心ブッシュ7を前記回転軸1bと共に左右いずれかに所要量回転させ、初めとは異なる位置における前記固定溝7aをその中心が前記ケース4に穿孔された前記固定ボルト9a及び9b用の各ネジ孔を結ぶ線上に来るように位置させる。
続いて、前記軸ストッパー9を前記ネジ孔に前記固定ボルト9a及び9bをねじ込むことによって前記ケース4に締結し、該軸ストッパー9の端部を前記固定溝7aに嵌合させて前記軸用偏心ブッシュ7を当該ケース4に固定して再び回転できない状態とする。
次に、前記ダイ用偏心ブッシュ17を同様な手順で必要量回転させる。すなわち、前記ダイ用偏心ブッシュ17の端面に形成された前記固定溝17aに端部が嵌合された前記ダイストッパー18の前記固定ボルト18a及び18bを緩めて前記ハウジング14の壁面に穿孔された図示されないネジ孔から前記固定ボルト18a及び18bを外し、該ダイストッパー18を前記固定溝17aから抜き出す。
これによって当該ダイストッパー18による前記ダイ用偏心ブッシュ17の前記ハウジング14への固定が解除され、前記ダイ用偏心ブッシュ17が回転可能な状態となる。そして、前記ダイ用偏心ブッシュ17を前記円筒形ダイ2bと共に前記軸用偏心ブッシュ7の回転と同一方向に同じ量だけ回転させ、前記固定溝17aをその中心が前記ハウジング14に穿孔された前記固定ボルト18a及び18bの図示されない各ネジ孔を結ぶ線上に来るように位置させる。続いて、前記ダイストッパー18を前記ネジ孔に前記固定ボルト18a、18bをねじ込むことによって前記ハウジング14に締結し、該ダイストッパー18の端部を前記固定溝17aに嵌合させて前記ダイ用偏心ブッシュ17を当該ハウジング14に固定する。
これによって前記円筒形ダイ2bの軸心と前記回転軸1bの軸心とは一致し、当該円筒形ダイ2bと円筒形ダイ2aとの間隔は最初に選定した値に合わされることになる。上記の円筒形ダイ2a,2bの間隔は0より大きく、最大で2δの範囲で変更することができる可能である。なお、前記軸用偏心ブッシュ7を回転させて前記回転軸1bと回転軸1aとの軸間距離を変更する操作を行った後に、前記ダイ用偏心ブッシュ17を回転させて前記円筒形ダイ2aと円筒形ダイ2bとの間隔を変更する操作を行うように説明したが、前記円筒形ダイ2a,2bは前記回転軸1a,1bに一体的に装着されている関係にあるためこのように完全に独立した操作は困難である。
従って、実際には、前記回転軸1a、1b間の軸間距離を調整する操作を行いながら同時に前記円筒形ダイ2a,2b間の距離を調整する操作を行うか、或いは前記回転軸1a、1b間の軸間距離を極僅かだけ変更し、続いてこれに対応する距離分だけ前記円筒形ダイ2a,2b間の距離を変更する操作を行い、これを交互に繰り返して最終的に必要な前記円筒形ダイ2a,2b間の間隔とするという操作を行う必要がある。
次に、図示されない駆動手段たるモータを駆動し前記プーリー10と連結された前記回転軸1aを回転させることでこれに同期して前記回転軸1bも回転させ、両回転軸1a,1bの先端に装着された前記円筒形ダイ2a,2bを共に一定速度で回転させる。その後、押出造粒装置の上方に設けられた図示されない原料投入ホッパーから前記円筒形ダイ2a,2b上に原料粉末を供給し、当該円筒形ダイ2a,2bの間で供給された原料粉末を圧縮しながら前記成形孔を通すことによって造粒し、該円筒形ダイ2a,2bの内側中空部を通して当該円筒形ダイ2a,2bの正面から造粒物を取り出す。
造粒操作中において処理量を増やすために原料の投入量を増加させたり、あるいは大量処理のために最初から前記円筒形ダイ2a,2bの幅(成形面)を大きくしたものを用いた場合には造粒時の負荷が大きくなるため、当該円筒形ダイ2a,2bに対してその先端が開く方向に加わる力が増大するが、上述したように前記円筒形ダイ2a,2bのうちの円筒形ダイ2aはその支持部が、前記ベアリング13に回転可能に支持されており当該ベアリング13はその外周が前記ハウジング14に内接して固定されていると共に、前記円筒形ダイ2bの支持部は前記ベアリングケース15内に嵌合された前記ベアリング16によって回転可能に支持されており、当該ベアリングケース15は前記ハウジング14に内接する前記ダイ用偏心ブシュ17に嵌合されている構成とされているため、前記円筒形ダイ2a,2bは一体的に固定された状態にあり当該円筒形ダイ2a,2bの間隔が広がることは完全に抑えられる。
造粒するためには前記円筒形ダイ2a,2bを必ず前記回転軸1a,1bに装着する必要がある。また、前記円筒形ダイ2a,2bが磨耗し、或いは造粒物の大きさや形状を変える場合には当該円筒形ダイ2a,2bを新たなものに交換する必要がある。本願発明における前記円筒形ダイ2aは、先端から基端に向かってその成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイ2bは、先端から基端に向かってその成形面の前後の各位置で段付き状に該円筒形ダイ2aにおける外径の縮小量とほぼ同じ量で外径が拡大している形状をしているため、前記円筒形ダイ2aと2bとを予め組み合わせた状態で回転軸1a,1bに着脱する必要はなく、前記円筒形ダイ2bを先に前記回転軸1bに着脱し、その後他方の前記円筒形ダイ2aを前記回転軸1aに着脱することができる。
すなわち、前記円筒形ダイ2a,2bを最初に装着する場合には、まず、前記円筒形ダイ2bのみを前記取付け座3bに締結することによって前記回転軸1bに装着した後、当該円筒形ダイ2aをその基端側から前記円筒形ダイ2bの先端側からその成形面外周に沿って前記回転軸1aの基端方向に徐々に移動させ、前記取付け座3aに到達した時点で当該取付け座3aに締結して当該回転軸1aに装着することが可能である。また、前記円筒形ダイ2a,2bを前記回転軸1a,1bから取り外す場合には上術した当該円筒形ダイ2a,2bの取り付け操作とは逆に、まず前記円筒形ダイ2aを前記回転軸2aから取り外した後、前記円筒形ダイ2bを前記回転軸1bから取り外す手順で行う。このため、造粒中に円筒形ダイの側面部から原料が漏れることを防ぎ、均一な密度の造粒品を得ることができるとういう効果を維持しつつ、円筒形ダイ2a,2bの交換のための作業効率を高めることが可能である。
また、本発明における乾式圧縮造粒装置とは、外周面にブリケットの成形型となるポケットを有する圧縮ロールを平行な2本の回転軸に装着し,その圧縮ロール間に連続的に原料粉末を供給して圧縮し高密度で形状のそろった成形物を製造する装置(ブリケッティングマシン)と、同様の構造ではあるが外周面にポケットを有していない圧縮ロールを用いて成形物を製造する装置(ロールコンパクティングマシン)の双方を意味する。そして、本発明における乾式圧縮造粒装置には圧縮ロールが回転軸の先端に装着された片持支持方式に限られず、回転軸の中央部に圧縮ロールが装着された両持支持方式の双方のものが含まれる。
なお、本願の請求項1に係る発明は、押出造粒装置に限られず圧縮ロールの端部に形成された支持部をロール間隔固定部材によって包囲されたことを特徴とする片持支持方式の乾式圧縮造粒装置としても適用が可能である。また、本願の請求項4に係る発明は押出造粒装置用円筒形ダイに限られず片持支持方式の乾式圧縮造粒装置用圧縮ロールにも適用可能であり、同様に請求項6に係る円筒形ダイの組み付け方法は片持支持方式の乾式圧縮造粒装置における圧縮ロールの組み付け方法にも適用可能である。
押出造粒装置における円筒形ダイ同士の間隔が造粒中に広がることを防ぐことができる。また、押出造粒装置における一対の円筒形ダイの間隔や乾式圧縮造粒装置における一対の圧縮ロールの間隔を変更する機構を有するため造粒物の密度や硬さ、大きさ等の品質を制御することが可能であり、更には、円筒形ダイの形状をその交換作業が比較的容易となるような形状としているため産業上の利用の可能性は大である。
本発明における押出造粒装置の要部断面図である。 本発明の軸用偏心ブッシュ7による回転軸間距離の調整機構を説明した図である。 図1におけるB−B矢視図である。 図1におけるC−C矢視図である。 本発明における押出造粒装置の要部外形図である。 本発明の押出造粒装置における一対の円筒形ダイのうちの一方の断面拡大図である。
符号の説明
1a,1b 回転軸
2a,2b 円筒形ダイ
17 ダイ間隔固定部材
7 軸用偏心部材
17 ダイ用偏心部材

Claims (4)

  1. 複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、
    前記円筒形ダイの装着端と反対側の端部は前記成形面より外径が段付き状に縮小された支持部を形成し、当該支持部の外周が枠状のダイ間隔固定部材によって包囲されているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とする押出造粒装置。
  2. 複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置であって、
    前記回転軸のうちの一方は筒状の軸用偏心部材に貫装されており、前記軸用偏心部材の縦断面は内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心しているとともに、対向する円筒形ダイのうちの一方は、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が縮小され、他方の円筒形ダイは先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が拡大していることを特徴とする押出造粒装置。
  3. 請求項1に記載の押出造粒装置において、
    前記回転軸のうちの一方を貫装する筒状の軸用偏心部材と、当該回転軸における前記円筒形ダイの前記支持部に環装された環状のダイ用偏心部材と、を具備し、前記軸用偏心部材及びダイ用偏心部材の縦断面は、共に内心が当該回転軸と同心であるが外心は該回転軸の軸心から偏心していることを特徴とする押出造粒装置。
  4. 複数個の成形孔が穿通された円筒形ダイを当該円筒形ダイの成形面が対向接触するように平行な2本の回転軸の先端に各々装着し、該円筒形ダイの間に送り込んだ原料粉末を前記成形孔内に圧入して造粒物を得る押出造粒装置における円筒形ダイの組み付け方法であって、
    先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で段付き状に外径が拡大された形状の円筒形ダイを一方の前記回転軸に装着し、その後、先端から基端に向かって前記成形面の前後の各位置で対応して段付き状に外径が縮小している形状の円筒形ダイを他方の前記回転軸に装着することを特徴とする押出造粒装置における円筒形ダイの組み付け方法。
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