JP4415577B2 - 投写型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画素ごとに変調可能なミラーアレイ素子や、液晶パネルを反射、若しくは、透過型のライトバルブとして使用し、そのライトバルブに光を照射する光源と、ライトバルブで反射、若しくは、透過し画素ごとに変調された光束をスクリーンに拡大投写する投写レンズを備え、光源からの光束を一部若しくは全てを遮る可動式の絞り板が設けられた投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この手の投写型表示装置において、輝度を出来るだけ低下させずに高コントラスト比を実現する方法として、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
図6に従来のこの手の投写型表示装置において、コントラスト比を悪化させずに高輝度化可能になる非対称開口の例が説明してある。図中ミラーアレイ素子101は画素数分の微小ミラー102を持ち、その微小ミラー102は回動軸103に対し所定角度任意に回動可能である。このミラーアレイ素子101を照明する照明光は開口形状104に示す非対称開口形状としている。具体的な実施方法としてはミラーアレイに光を照射する照明光学系の光路中に所定形状の絞りを設置したり、構成するレンズに歪像レンズを用いる方法等が開示されている。さらに、照明光路中にその光束の一部を遮光する可動式の絞り板を設け、映像の種類(例えばパソコンからのプレゼンテーション画像や映画等の映像など)や、外光強度の応じ駆動モータを用い絞り板の挿入量を調整し、高輝度と高コントラスト比を両立させる技術が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特表平9−500738号公報
【0005】
しかしながら上記の従来の方法の固定式の非対称開口の例では、映像の急激な変化等に対応することが困難であるだけでなく、絞り板が光路中に挿入された状態で駆動装置の故障や、駆動回路の故障が発生した場合、絞り板を光路から迅速に退避させることができず、引き続き使用しても高輝度状態を維持できない等の問題点を有していた。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するもので、照明光の光束を遮る絞り板を備える高速駆動可能な絞り板の駆動機構において、絞り板が光路中に挿入された状態で駆動装置の故障や、駆動回路の故障が発生した場合であっても、絞り板を光路中から退避させることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、投写型表示装置は、入力信号に応じ画素ごとに変調可能なライトバルブと、ライトバルブに照射する光を発する光源と、光源から出射した光を集光しライトバルブに照射する複数の光学素子からなる照明光学系と、ライトバルブの反射、若しくは透過光を投写する投写レンズと、照明光学系内に位置し、照明光学系内の光束の一部を遮る第1の位置と、光束を遮らない第2の位置に移動可能な絞り板と、絞り板を第1の位置と第2の位置の間を移動させるボイスコイルモータと、絞り板を第2の位置に付勢して固定する付勢手段と、付勢手段の付勢力が絞り板に働かない位置で付勢手段を保持する保持手段と、絞り板の第1の位置から第2の位置までの間を検出する検出手段と、を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
【0009】
(実施の形態1)
図1は本発明の投写型表示装置の一実施の形態の主要部である絞り板駆動機構1を示す正面図で、図2はその絞り板駆動機構1を含む投写型表示装置全体を示す平面図である。光源としてのランプ2と、その光を集光する楕円面鏡3と、赤、緑、青の光を選択的に透過するフィルタで構成され、駆動モータにより回転駆動されるカラーホィール装置4と、カラーホィール装置4を透過した所定の広がり角を持つ光束を平行光にし、かつ、ライトバルブに集光、照射する照明光学系5としてのコンデンサーレンズ6、第1レンズアレイ7、第2レンズアレイ8、折り返しミラー9、フィールドレンズ10と、照明光学系5からの光束をライトバルブ側に反射させ、ライトバルブからの反射光を真直ぐ透過させるTIRプリズム11と、ライトバルブとしてのミラーアレイ素子12と、そのミラーアレイ素子で所定方向に反射された光を装置外のスクリーン等に拡大投写する投写レンズ13とから構成される。ミラーアレイ素子12は図3に示すように微小ミラー14とその回動軸15が規則正しく配列されており、斜め方向から光束のうちONさせたい画素のみの微小ミラーを光の入射方向に回動させその反射光が投写レンズ13で投写できる方向に反射させる、OFFさせたい画素に対応した微小ミラーはその反対方向に回動させその反射光が投写レンズ13でけられる方向に反射させる、このことによりミラーアレイ素子はライトバルブとして作用する。また、第2レンズアレイ(投写レンズ12の絞り位置と共役な位置)のランプ側近傍に照明光を一方向から任意の位置まで遮る絞り板16を有する絞り板駆動機構1が設けられている。駆動方式はボイスコイルモータ(以降VCMと称す)の形式で、その詳細は図1に示す、可動側は絞り板16とその絞り板16が取り付けられ、回動可能なアクチュエータハブ17と、そのアクチュエータハブ17にはコイル18と、そのアクチュエータハブ17の回動角度を検出するためのセンサープレート19が一体となって取り付けられている。固定側には高温マグネット20と、そのマグネット20が取り付けられたヨーク21と、コイル18を挟んで反対側に設けられたヨーク22と、アクチュエータハブ17の回動支軸23と、センサープレート19の反射光を基にアクチュエータハブ17の回動角度を検出可能な反射式センサ24から構成されている。また、回動支軸23には、アクチュエータハブ17の係合部25と係合し、所定位置に鉄心26が固定されたアーム27が回動自在に取り付けられるとともに、固定側のヨーク21との間に引っ張りばね28が張架され、常に矢印A方向に付勢されている。さらに固定側には通電により、アーム27の鉄心26が接触若しくはごく近傍まで来たとき引っ張りばね28の付勢力に抗し、吸着することが可能な電磁石29を備えている。詳細を図5に示す。
【0010】
以上説明した絞り板駆動機構1はその絞り板16で照明光を直接的に遮るため100℃以上の高温になることが知られており、使用するVCMの部品も高温環境下での使用に耐える必要がある。例えばマグネット20に関しても、サマリュームコバルト磁石やアルニコ磁石などを使用している、また、コイル18に関しても高温使用に耐えられる巻線を例えばポリイミドイミド銅線等を使用している。
【0011】
以上のように構成された投写型表示装置について、以下、その動作を述べる。光学的な基本動作としてはランプ2からの白色光を楕円面鏡3で集光しスポット状にして、カラーホィール装置4に照射する。カラーホィール装置4は回転するフィルターを備え、赤、緑、青の光を時分割で透過させる。この光束をコンデンサレンズ6の作用で平行光にし、第1レンズアレイ7、第2レンズアレイ8の作用で、ミラーアレイ素子12の面が均一に照明される。このミラーアレイ素子12では微小ミラーを入力情報に応じ回動させることで、それぞれの色の画像を所定タイミングで投写レンズ13を通し、外部のスクリーンに投写することでフルカラーの画像を投写させることが出来る。
【0012】
次に照明光学系の途中に配置された絞り板駆動機構1の動作を図4を用いて説明する。この絞り板駆動機構1の基本構成はVCMでありマグネット20と、ヨーク21、22で形成される磁界中のコイル18に図示しないドライブ回路から通電することでアクチュエータハブ17に回動支軸23回りのモーメントを発生させることで、高速動作が可能である。実際の使用時は図4(d)の状態で使用し、この状態で映像信号から投写画像の明るさの成分を取り出し、明るいシーンでは絞り板16が照明光路から退避した位置に、また、暗いシーンでは照明光路を遮る位置に制御される。これはVCMに取り付けられた反射式センサ24とセンサプレート19により、アクチュエータハブ17の角度検出し、サーボ回路で高速に位置制御することで実現している。
【0013】
次に電源ON、OFF時、回路が故障を起こした場合について述べる。電源OFF時に図4(a)状態(絞り板16が照明光束30から退避した状態)で引っ張りばね28の付勢力により矢印A方向に付勢されて固定されている。動作開始後、VCMによりアーム27はアクチュエータハブ17の係合部25により矢印B方向に回動し、図4の(b)を経て、(c)の状態になる。このとき電磁石29に通電することで、アーム27の鉄心26が吸着される。その後、図4(d)の状態でアクチュエータハブ17には引っ張りばね28の付勢力は作用せず高速に回動可能になる。使用中何らかの原因でドライブ回路が故障を起こした場合、電磁石29への導通が遮断される回路としておくことで、電磁石29の吸引力が無くなりアーム27の鉄心26が開放され結果引っ張りばね28によりアーム27が矢印A方向に回動し、途中アクチュエータハブ17の係合部25を引っ掛けた状態で移動し、再び図4(a)の状態になる。なお、特許請求の範囲に記載した第1の位置とは例えば図4(c)の位置のような光束の一部を遮るような位置をいう。
【0014】
第2の位置とは例えば図4(a)の位置のような光束を遮らないような位置をいう。
【0015】
このように、絞り板を高速に回動可能に構成することで、入力情報を基にコントラストと輝度が最適になるよう照明光束30を遮る量を決定し、かつ、それに応じ絞り板16を駆動することが可能になる。また、絞り板16が照明光束30に挿入された状態でドライブ回路が故障を起こしても、速やかに絞り板16を照明光束30を遮らないよう退避させることが可能になる。また、輸送中においても絞り板16が一方向に固定され、大変有用である。
【0016】
なお、以上の説明では、ミラーアレイ素子を1個使った方式について説明したが、ミラーアレイ素子を複数使用する方式にも同様に実施可能である。
【0017】
以上のように本発明によれば、投写型表示装置の照明光路中の所定位置で光束の一部を遮る量を高速に変化させるだけでなく、使用中に駆動回路の故障等が発生した場合、絞り板が光路を遮らない位置に速やかに退避することができるため、継続して使用しても高輝度の映像を引き続き投写が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の絞り板駆動機構の正面図
【図2】投写型表示装置全体の構成を示す平面図
【図3】ミラーアレイ素子の構造を示す図
【図4】絞り板駆動機構の動作を示す図
【図5】アクチュエータハブの係合部の詳細を示す斜視図
【図6】従来技術のミラーアレイ素子に対する固定開口形状の図
【符号の説明】
1 絞り板駆動機構
2 ランプ
3 楕円面鏡
4 カラーホィール装置
5 照明光学系
6 コンデンサーレンズ
7 第1レンズアレイ
8 第2レンズアレイ
9 折り返しミラー
10 フィールドレンズ
11 TIRプリズム
12 ミラーアレイ素子
13 投写レンズ
14 微小ミラー
15 回動軸
16 絞り板
17 アクチュエータハブ
18 コイル
19 センサープレート
20 マグネット
21、22 ヨーク
23 回動支軸
24 反射式センサ
25 係合部
26 鉄心
27 アーム
28 引っ張りばね
29 電磁石
30 照明光束
101 ミラーアレイ素子
102 微小ミラー
103 回動軸
104 開口形状
Claims (3)
- 入力信号に応じ画素ごとに変調可能なライトバルブと、
前記ライトバルブに照射する光を発する光源と、
前記光源から出射した光を集光し前記ライトバルブに照射する複数の光学素子からなる照明光学系と、
前記ライトバルブの反射、若しくは透過光を投写する投写レンズと、
前記照明光学系内に位置し、前記照明光学系内の光束の一部を遮る第1の位置と、前記光束を遮らない第2の位置に移動可能な絞り板と、
前記絞り板を前記第1の位置と前記第2の位置の間を移動させるボイスコイルモータと、
前記絞り板を第2の位置に付勢して固定する付勢手段と、
前記付勢手段の付勢力が前記絞り板に働かない位置で前記付勢手段を保持する保持手段と、
前記絞り板の前記第1の位置から前記第2の位置までの間を検出する検出手段と、
を備えたことを特徴とする投写型表示装置。 - 前記保持手段は、電磁作用を利用したものであって、
通電状態では前記付勢手段が前記絞り板に作用しないように前記付勢手段を保持し、
通電が停止した状態では前記付勢手段を保持せずに前記付勢手段が前記絞り板を付勢する
ことを特徴とする請求項1に記載の投写型表示装置。 - 前記絞り板が前記第1の位置に移動するときに前記ボイスコイルモータは前記付勢手段を前記保持手段の保持可能な位置まで移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の投写型表示装置。
Priority Applications (1)
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| JP2003184166A JP4415577B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 投写型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003184166A JP4415577B2 (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 投写型表示装置 |
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Family
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