JP4417910B2 - リニアモータ - Google Patents
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Description
また、コイルを可動子部として備えるリニアモータには、コイルにおける発熱の問題がある。つまり、運動しているコイルの発熱を冷却するために様々な工夫が必要である。
上記の問題を解決するために、磁石を可動子部とした可動磁石型のリニアモータも提案されている。このタイプのリニアモータは、複数のコイルを走行方向に直列的に並べて設置した固定子部を有する。可動子部は1つ以上の磁石を有し、コイルに対してギャップを置いて移動可能に組み合わされて構成される(例えば、特開平6−54516号公報参照)。
ところで、リニアモータにおいては、可動子部を所定の位置に停止させるために位置検出装置が必要である。これまでのリニアモータは、可動子部の位置を検出するために、固定子部側には走行方向に沿ってリニアスケールを設置し、可動子部側にはリニアスケールに対向して磁気センサを設ける。つまり、リニアスケールと磁気センサとの組み合わせによる位置検出装置により可動子部の位置を検出する。位置検出装置の検出値に基づいてコイルへの電流を制御することで可動子部の走行制御及び位置制御を行う。
しかしながら、リニアスケールは安価ではなく、これによる部品コスト増、リニアスケール設置のための作業コスト増、メンテナンスコスト増という問題がある。
そこで、本発明の目的は、リニアスケール無しで走行制御を可能にした可動磁石型のリニアモータを提供することにある。
本発明の他の目的は、リニアスケール無しで位置制御を可能にした可動磁石型のリニアモータを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、固定子部はコイル部として位相差を持つ電流が流されるN相(但し、Nは3以上の整数)のコイル部を有する。各相のコイル部は時計回りに巻回した第1のコイルと反時計回りに巻回した第2のコイルとを対として移動方向に隣接させると共に直列接続したものを移動方向に複数対配列して成る。第1のコイルと第2のコイルとの延在長を360度とした場合、第2相のコイル部は第1相のコイル部に対して(360/N)度だけ、第3相のコイル部は第2相のコイル部に対して(360/N)度だけ、第N相のコイル部は第(N−1)相のコイル部に対して(360/N)度だけそれぞれ移動方向に関してずらし、かつ重ねて設置される。N相のコイル部には磁石が組み合わされる。磁石の移動方向の長さはコイルにより形成される磁束の波長の1/2以下の長さとされる。可動子部には、磁石の中心からあらかじめ定められた距離だけ移動方向に離れた位置に第1の磁電変換素子が取り付けられる。第1の磁電変換素子の出力に基づいて各コイル部への電流の制御が行われる。
本発明の第2の態様によれば、固定子部はコイル部として90度の位相差を持つ電流が流されるA相、B相のコイル部を有する。各相のコイル部は時計回りに巻回した第1のコイルと反時計回りに巻回した第2のコイルとを対として移動方向に隣接させると共に直列接続したものを移動方向に複数対配列してなる。第1のコイルと第2のコイルとの延在長を360度とした場合、B相のコイル部はA相のコイル部に対して90度だけ移動方向に関してずらし、かつ重ねて設置される。A相、B相のコイル部には磁石が組み合わされる。磁石の移動方向の長さはコイルにより形成される磁束の波長の1/2以下の長さとされる。可動子部には、磁石の中心からあらかじめ定められた距離だけ移動方向に離れた位置に第1の磁電変換素子が取り付けられる。第1の磁電変換素子の出力に基づいて各コイル部への電流の制御が行われる。
第1、第2の態様のいずれにおいても、コイル部は、各相の積層方向が磁束の発生方向と同じになるように設置され、磁石は略逆U形状を有して積層されたコイル部を跨ぐように組み合わされる。これにより、積層されたコイル部の両側面の一方にギャップをおいて磁石の一方の磁極が対向し、積層されたコイル部の両側面の他方にギャップをおいて磁石の他方の磁極が対向するようにされる。
第1、第2の態様のいずれにおいても、磁石を2個以上備える場合、2個以上の磁石は、異磁極が互いに隣接するように移動方向に並べて備えられることが好ましい。
第1、第2の態様のいずれにおいても、第1の磁電変換素子の検出信号は無線信号あるいは光信号で固定部側に設置された受信機に送信されるのが好ましい。
第1、第2の態様のいずれにおいても、磁石の中心と第1の磁電変換素子との間のあらかじめ定められた距離は、コイルにより形成される磁束の1/2波長の整数倍の値にされることが好ましい。
第1、第2の態様のいずれにおいても、可動子部には更に、磁石の中心と第1の磁電変換素子とを結ぶ線分上であって第1の磁電変換素子とは別の位置に少なくとも1個の第2の磁電変換素子が取り付けられても良い。この場合、第1の磁電変換素子と第2の磁電変換素子との間の距離はコイルにより形成される磁束の1/4波長の値にされる。また、第1の磁電変換素子、第2の磁電変換素子の検出信号は無線信号あるいは光信号で固定部側に設置された受信機に送信するようにされる。更に、受信機で受信された第1の磁電変換素子、第2の磁電変換素子の検出信号を受けて可動子部の位置制御を行う制御部を備えることが望ましい。
図2は、本発明を三相リニアモータに適用した場合の三相のコイル部を説明するための図であり、
図3は、本発明による三相リニアモータにおけるコイル部と磁石部との関係を示した図であり、
図4は、本発明による三相リニアモータの各コイル部に流される電流波形の一例を示した波形図であり、
図5は、本発明による三相リニアモータにおいて三相のコイル部と磁石部との相互作用により磁石部に作用する力を説明するための図であり、
図6(a)、図6(b)は、本発明による三相リニアモータにおいて三相のコイル部と磁石部との相互作用により磁石部が移動する原理を説明するための波形図であり、
図7(a)、図7(b)は、本発明による三相リニアモータにおいて三相のコイル部と磁石部との相互作用により磁石部が移動する原理を説明するための波形図であり、
図8(a)、図8(b)は、本発明による三相リニアモータにおいて三相のコイル部と磁石部との相互作用により磁石部が移動する原理を説明するための波形図であり、
図9(a)、図9(b)は、本発明による三相リニアモータにおいて三相のコイル部と磁石部との相互作用により磁石部が移動する原理を説明するための波形図であり、
図10(a)、図10(b)は、本発明による三相リニアモータに備えられるホール素子の位置を説明するための図であり、
図11(a)〜図11(c)は、本発明による三相リニアモータに備えられたホール素子の機能を説明するための図であり、
図12(a)〜図12(c)は、本発明による三相リニアモータに備えられたホール素子の検出信号を用いてコイル電流の振幅制御を行う場合について説明するための図であり、
図13は、本発明を二相リニアモータに適用した場合の二相のコイル部、磁石部との関係、ホール素子の取り付け位置を説明するための図であり、
図14(a)〜図14(c)は、本発明によるリニアモータの磁石部に2個以上の磁石を備える場合について説明するための図であり、
図15(a)〜図15(d)は、本発明によるリニアモータに2個のホール素子を取り付けて位置制御を行う場合について説明するための図であり、
図16は、図1に示された制御部の構成を説明するブロック図であり、
図17は、リニアモータの動作原理を説明するための図である。
一方、磁石部300は、永久磁石本体(以下、磁石本体と呼ぶ)301と、その両磁極端から下方に延びるように垂設されたヨーク部302、303とから成り、略逆U字形状を有する。ここでは、ヨーク部302がS極、ヨーク部303はN極であり、S極、N極の磁極面がそれぞれコイル100にギャップをおいて対向している。なお、磁石部300は、図示しない支持部を介して矢印305で示す方向に自由に移動可能にされているものとする。また、磁石部300の移動方向の長さは、1個のコイル100の移動方向の延在長以下としている。
ここで、コイル100に矢印で示す方向に電流が流れるとする。この場合、コイル100の四辺のうちヨーク部302、303間にある垂直方向の一辺に流れる電流がヨーク部302、303間の磁束と作用し、フレミングの左手の法則によりコイル100には図17中、右方向への駆動力が発生する。しかし、コイル100は固定されているので、移動可能にされている磁石部300が図17中、左方向へ移動する。なお、コイル100の設置面に平行なコイル100の二辺に発生する駆動力は相殺される。
図17は、説明を簡略化するためにコイル100を1個のみ示しているが、本発明によるリニアモータは、三相あるいは二相のコイルを使用する。以下では、本発明の第1の実施例として、三相コイルを使用する場合について説明する。
図2を参照して、三相コイル部はU相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wを有する。はじめに、U相コイル部10Uについて説明する。U相コイル部10Uは、時計回りに複数回巻回した矩形状の第1のコイルと反時計回りに複数回巻回した矩形状の第2のコイルとを対として有する。これら一対のコイルは可動子部の移動方向に隣接するようにされると共に直列接続される。しかも、複数対のコイルが移動方向に配列されると共に直列接続される。以下では、可動子部の移動方向を単に移動方向と呼ぶ。U相コイル部10Uは、磁束の発生方向が移動方向に直角、かつ設置面に平行な方向となるように立設される。換言すれば、矩形状のコイルの四辺のうち、二辺が設置面に垂直になるように立設される。ここで、一対のコイルの延在長を360度[2π(rad)]とする。
U相コイル部10Uと同様にV相コイル部10V、W相コイル部10Wが作られる。V相コイル部10VはU相コイル部10Uから120度[2π/3(rad)]ずらして配置される。W相コイル部10WはV相コイル部10Vから120度ずらして配置される。しかも、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wは積層される。積層方向は、磁束の発生方向、つまり移動方向に直角かつ設置面に平行な方向とする。
上記のように、三相コイルは、U相コイル部10Uと、U相コイル部10Uに対して120度ずらして配置されたV相コイル部10Vと、240度ずらして配置されたW相コイル部10Wとを積層した構成を持つ。これにより、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wにそれぞれ120度ずつ位相のずれた電流を流すと、同一方向に磁束が発生される。
なお、各コイルは、巻線が同心状に多重巻きされた、いわゆる完全な空心コイルで良い。
図3を参照して、磁石部30は、磁石本体31と、その両磁極端から下方に延びるように垂設されたヨーク部32,33とから成り、略逆U字形状を有する。磁石部30全体を1つの磁石で構成しても良く、また、ヨーク部32、33に磁石を備える構成であっても良い。いずれにしても磁石部30全体を1つの磁石とみなすことができる。磁石部30は、積層された三相コイル(以下、積層コイル部と呼ぶ)を跨ぐように設置される。ここでは、ヨーク部32はS極、ヨーク部33はN極であり、S極、N極はそれぞれ積層コイル部の両側面にギャップをおいて対向している。後述するように、磁石部30の移動方向の延在長は、積層コイル部により形成される磁束の波長の1/2以下とする。勿論、磁石部30は、図示しない支持部を介し、ガイド部に沿って矢印37で示す方向に移動可能にされているものとする。
上記のように積層コイル部に磁石部30を移動可能に組み合わせ、図4に示すように、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wのそれぞれに120度の位相差を持つ交流電流を流す。すると磁石部30からの磁束とU相コイル部10U、V相コイル10V、W相コイル部10Wに流れる電流、特に設置面に垂直方向の電流とにより、両者の間には力が生ずる。
図4のT/4のタイミングにおいてU相、V相、W相のコイル部により磁石部30に作用する3つの力とそれらの合力を図5に示す。図5において、例えば位置AではU相コイル部10Uにより磁石部30に作用する力は0であり、V相コイル部10V、W相コイル部10Wにより磁石部30に作用する力は互いに反対向きで同じである。それ故、上記3つの力の合力は0である。位置Bでは、U相コイル部10Uにより磁石部30に作用する力は最大であり、V相コイル部10V、W相コイル10Wにより磁石部30に作用する力は同じ値でしかも同じ向きである。それ故上記3つの力の合力は最大である。その結果、磁石部30に働く力は図5のA−C間について言えば図5中右向きとなり、C−E間について言えば図5中左向きとなる。
図6(a),図6(b)〜図9(a),図9(b)は、上記のような三相の積層コイル部に流れる電流と磁石部30との相互作用により、磁石部30が移動する原理を順に示している。磁石部30は、その延在長がコイル部により形成される磁束の波長の1/2とされているものとする。
なお、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)はある時刻における力の波形を示しており、横軸はコイルに対する位置を示す。ある時刻における力の波形は、ある時刻における磁束の波形と同じと考えて良い。それゆえ、後述される図10〜図15では、合成磁束の波形を示している。一方、図6(b)、図7(b)、図8(b)、図9(b)は電流波形を示しており、横軸は時間を示す。
図6は三相のコイル電流が時刻Taの時、つまりU相の電流値が正の最大値、V相、W相の電流値が負の同じ値である時に、各相のコイル電流と磁石部30の磁束との相互作用により磁石部30に作用する3つの力とそれらの合力を示す。
図7は、各相のコイル電流が時刻Tbの値に変化することにより、合力の最大値が図6(a)のA点から図7(a)のB点、つまり図7(a)中右側にシフトしたことを示している。これにより、磁石部30は図中右方向に移動する。
図8は、各相のコイル電流が時刻Tcの値に変化することにより、合力の最大値が図7(a)のB点から図8(a)中右側のC点にシフトしたことを示している。これにより、磁石部30は更に図中右方向に移動する。
図9は、各相のコイル電流が時刻Tdの値に変化することにより、合力の最大値が図8(a)のC点から図9(a)中右側のD点にシフトしたことを示している。これにより、磁石部30は更に図中右方向に移動する。
以上のように、U相、V相、W相の各コイル部への電流がTa→Tb→Tc→Tdと変化した時、各相のコイル部に流れる電流と磁石部30の磁束との相互作用により、移動自在にされている磁石部30は、電流変化に追随、つまり同期してA点→B点→C点→D点のように順に移動する。
図6〜図9のように磁石部30は移動可能である。しかし、例えば磁石部30の移動に際して負荷が大きくなり駆動力を多く必要とした場合、積層コイル部の磁束により正確に磁石部30を駆動することができない場合がある。この場合、積層コイル部の磁束に対して磁石部30が遅れ無しで確実に動いているかどうかわからない。
この問題点を解決するために、本実施例によるリニアモータは、図10に示すように、磁石本体31の中心からあらかじめ定められた距離だけ移動方向に離れた位置に、磁電変換素子としてホール素子(第1のホール素子)40を備えている。磁電変換素子は磁界強度を電気信号に変換する素子であり、ホールIC、ホール素子、磁気抵抗素子等が知られている。本発明では、これらのいずれの素子を用いても良いが、以下ではホール素子を用いる場合について説明する。
図10(a)、図10(b)は三相の積層コイル部の合成磁束波形を示す。ホール素子40は磁界強度を計測するためのものであり、磁石本体31と共に移動可能である。あらかじめ定められた距離は、磁石本体31が左右からの力に対してバランスしている状態において、磁石本体31の中心から積層コイル部の磁束(合成磁束)の1/2波長の整数倍だけ移動方向に進んだ箇所である。ここでも、磁石本体31の移動方向の延在長は、積層コイル部により形成される合成磁束の波長の1/2としている。
図10(a)は積層コイル部の磁束の1/2波長の2倍だけ移動方向に進んだ箇所にホール素子40を取り付けた例を示す。図10(b)は積層コイル部の磁束の1/2波長の1倍だけ移動方向に進んだ箇所にホール素子40を取り付けた例を示す。
図10(a)の例について説明する。磁石本体31の移動中、ホール素子40により磁界強度を測定すると、図11(a)のように、磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置にある時、つまり同期状態で移動している時にはホール素子40も合成磁界強度0の位置にあり出力は現れない。しかし、例えば図11(b)に示すように、同期状態から外れて磁石本体31の移動が遅れると磁石本体31の中心も合成磁界強度0の位置から外れ、ホール素子40は合成磁界強度0の位置よりやや手前に位置することになる。その結果、ホール素子40はその位置での合成磁界強度に対応した出力(正の値)を発生する。図11(c)に示すように、磁石部30の移動が図11(b)の場合よりも更に遅れると、ホール素子40は、図11(b)の場合より更に手前に位置することになる。その結果、ホール素子40は図11(b)の場合より更に大きな出力を発生する。つまり、積層コイル部の磁束(合成磁束)に対して磁石本体31の移動が図11(b)、図11(c)のように遅れると、ホール素子40はその遅れに応じた値の検出信号を発生する。
この検出信号は後述する制御部にフィードバックされる。制御部は、図12のように、磁石本体31の遅れに対してコイル電流の振幅を増加させることにより、確実にコイル部の磁束に追随するように磁石本体31を移動させる走行制御を行う。図示していないが、磁石本体31の遅れに応じてコイル電流の位相をずらすことにより磁石本体31の走行制御を行うようにしても良い。
なお、ホール素子40は、磁石本体31が遅れると正の検出信号を出力するが、仮に磁石本体31が進み過ぎた場合には負の検出信号を出力する。この場合、制御部は、コイル電流の振幅を増加させて磁石本体31に加わる左方向の力を強くするか、又は、位相を上記とは反対方向にずらす制御動作を実行する。コイル電流の振幅あるいは位相制御は、三相のそれぞれについて同じ比率で行われる。いずれにしても制御部は、磁石本体31の走行中、常に磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置近くにあるように走行制御を行う。
図10(b)の例は、図10(a)とは次の点について異なる。まず、上述のようにホール素子40を取り付ける位置が異なる。このことにより、磁石部30の移動中、磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置にない時、つまり同期状態から外れて磁石部30の移動が遅れている時、ホール素子40は負の値を持つ出力を発生する点で異なる。図10(b)のこれらの点以外の態様については図10(a)と同様である。
図1は本発明の第1の実施例によるリニアモータとその制御系の構成図を示す。磁石部30はスライダ50に取り付けられている。スライダ50は、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wから成る積層コイル部の延在方向に移動可能に支持(支持構造は図示省略)されている。上述したように、磁石本体31の中心から積層コイル部の磁束(合成磁束)の1/2波長の整数倍だけ移動方向に進んだ箇所のスライダ50にホール素子40を取り付けている。特に、ホール素子40は、積層コイル部の両側面のうちの一方にギャップをおいて対向するように配置されている。スライダ50にはまた、ホール素子40からの検出信号を無線信号で送信するために、アンテナを含む発信器51及び送信電力を確保するためのバッテリー52等を搭載している。バッテリー52は送信電力を得るためのものであるので、小容量でも長時間の使用が可能である。なお、検出信号は光信号として送信されても良い。
一方、固定部側には、発信器51からの検出信号を受信するアンテナ61と、制御部60に接続され、アンテナ61からの検出信号を受けて上述したU相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wへ流す電流の振幅制御や位相制御を行う事で可動部の走行制御を行う制御部60とが設置されている。
なお、ホール素子40の信号は、無線や光を利用する他に、スライダ50と制御部60との間を有線で接続するようにしても同じ効果を発揮することができる。この場合、検出信号用の配線は信号線とGND線とによる1回線で良く、可動コイルとした場合に三相のコイルに電力を供給するための三相電力ケーブルとは異なり、配線はそれほど難しいことではない。
上記の第1の実施例は三相リニアモータの場合であるが、本発明はN相(Nは3以上の整数)のリニアモータに適用可能である。この場合、固定子部はコイル部として位相差を持つ電流が流されるN相のコイル部を有する。各相のコイル部は時計回りに巻回した第1のコイルと反時計回りに巻回した第2のコイルとを対として移動方向に隣接させると共に直列接続したものを移動方向に複数対配列して成る。第1のコイルと第2のコイルとの延在長を360度とした場合、第2相のコイル部は第1相のコイル部に対して(360/N)度だけ移動方向にずらして配置される。第3相のコイル部は第2相のコイル部に対して(360/N)度だけ移動方向にずらして配置される。同様にして、第N相のコイル部は第(N−1)相のコイル部に対して(360/N)度だけ移動方向にずらして配置される。勿論、N相のコイル部は積層される。積層コイル部には磁石部が移動可能に組み合わされる。
また、上記の第1の実施例では、ホール素子40の取り付け位置を磁石本体31の中心位置から合成磁束の1/2波長の整数倍の位置としているが、これに限定されない。つまり、ホール素子40は磁石本体31の中心位置からの距離があらかじめ定められていれば、どの位置に取り付けられても良い。これは後述する第2の実施例でも同様である。
図13は、本発明を二相リニアモータに適用した第2の実施例を示す。二相リニアモータの場合、コイル部が二相であることと、制御部による駆動電流の制御動作が二相制御である点を除いて、制御系を含む全体構成は図1に示された構成とほぼ同じである。それ故、リニアモータにおける本発明の要部にのみについて説明する。
図13において、二相リニアモータはA相コイル部10AとB相コイル部10Bとを有する。A相コイル部10Aについて説明する。A相コイル部10Aは、時計回りの矩形状に巻回した第1のコイルと反時計回りの矩形状に巻回した第2のコイルとを対として有する。これら一対のコイルは移動方向に隣接するようにされると共に直列接続される。しかも、複数対のコイルが移動方向に配列されると共に直列接続される。A相コイル部10Aは、磁束の発生方向が移動方向に直角、かつ設置面に平行な方向となるように立設される。勿論、隣接する対の間も直列接続される。第1の実施例と同様、一対のコイルの延在長を360度とする。A相コイル部10Aと同様にB相コイル部10Bを作り、A相コイル部10Aから90度ずらしてA相コイル部10AにB相コイル部10Bを積層する。勿論、積層方向は、磁束の発生方向、つまり移動方向に直角かつ設置面に平行な方向とする。磁石部30は、第1の実施例と同じもので良い。つまり、磁石部30は略逆U字形状を有し、その移動方向の延在長を、積層コイル部により形成される合成磁束の波長の1/2としている。そして、第1の実施例と同様、磁石部30の磁石本体の中心から積層コイル部の磁束(合成磁束)の1/2波長の整数倍だけ移動方向に進んだ箇所のスライダにホール素子40が取り付けられる。前述したように、ホール素子40は、積層コイル部の両側面のうちの一方にギャップをおいて対向するように配置される。
リニアモータとしての動作、ホール素子40の機能、ホール素子40からの検出信号を用いた走行制御動作は、第1の実施例とほぼ同じであるので説明は省略する。
上記の第1、第2の実施例では、磁石部30の移動方向の長さをコイルにより形成される磁束(合成磁束)の波長の1/2の長さとし、磁石本体31として1個の磁石を使用する場合について説明した。代わりに、図14(a)〜図14(c)に示すように、2個以上の磁石をN極−S極−N極というように交互に合成磁束の波長の1/2ピッチで配置するようにしても良い。このような磁石部を用いることにより、大きな駆動力を得ることができる。
図14(a)は磁石本体31が1個の場合を示し、図14(b)は2個の磁石本体31、31−1を用いる場合を示す。また、図14(c)は3個の磁石本体31、31−1、31−2、を用いる場合を示している。勿論、磁石本体31、31−1、31−2のそれぞれの長さは、コイルにより形成される磁束(合成磁束)の波長の1/2以下であれば良い。
図15(a)〜図15(d)に示すように、スライダ50(図1参照)に2つのホール素子40a、40bを備えることによりスライダ50の現在位置を正確に把握することができる。この場合、ホール素子40aは第1のホール素子、ホール素子40bは第2のホール素子と呼ばれても良い。
図15(a)において、磁石本体31の中心とホール素子40aとを結ぶ線分上であってホール素子40aとは別の位置にホール素子40bが配置される。言い換えれば、2つのホール素子40a、40bは、磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置にある時、ホール素子40a、40bが異なる位置で同じ強さの合成磁束を受けることができるように配置される。例えば、ホール素子40aは磁石本体31の中心から合成磁束の(225/360)波長分[5π/4(rad)]だけ進んだ位置に配置し、ホール素子40bは磁石本体31の中心から合成磁束の(315/360)波長分[7π/4(rad)]だけ進んだ位置に配置する。つまり、ホール素子40bは、ホール素子40aから合成磁束の(1/4)波長分[π/2(rad)]だけずれた位置に配置されている。
このように2つのホール素子40a、40bを使用すると、合成磁界強度を検出できる他、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルを比較することでスライダ50の位置を検出できる。すなわち、磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置に対して遅れている量をより正確に判別をすることができる。
以上の検出能力により、電源投入時に磁石本体31の中心を合成磁界強度0の位置に合わす動作である磁極検知動作(力率検知動作とも言う)の時に磁石本体31すなわちスライダ50を大きく動かさずに、合成磁束を作っているコイル電流の位相を変えて磁極検知することができる。
図15(a)〜図15(d)を使用して説明すると次のようになる。磁極検知動作無しの場合は、電源投入時に磁石本体31が図15(c)の位置にある時、磁石本体31は合成磁束により右方向に力を受けて、図15(c)→図15(b)→図15(a)と動いて、磁石本体31は図15(a)の位置で左右からの力がバランスして停止する。
磁極検知動作がある場合は、電源投入時に磁石本体31が図15(c)の位置にある時、電源投入と同時にホール素子40a、40bの検出信号レベルを後述する図16の制御部60で比較して磁石本体31と合成磁束の位相ずれ量を計算する。制御部60は、計算した位相ずれ量に応じて図15(d)のように合成磁束の位相を制御して、磁石本体31に位置に合成磁束の位相を合わせる。これは、電源投入時に磁石本体31を動かすこと無く、合成磁束の位相合わせを行うことができることを意味する。
図16は、前述した三相リニアモータ用の制御部60の内部構成を示す。この制御部60は、図10のようにホール素子が1個のみ備えられる場合、図15のようにホール素子が2個備えられる場合、あるいは3個以上備えられる場合のいずれにも適用され得る。
制御部60は、CPU60−1、記憶装置60−2、発振器60−3、発振器60−3の出力パルスをカウントするカウンター60−4を含む。制御部60はまた、U相コイル部10U用のドライブ系として波形変換器60−5U、D/A変換器60−6U、電流増幅器60−7Uを備える。制御部60は更に、V相コイル部10V用のドライブ系として波形変換器60−5V、D/A変換器60−6V、電流増幅器60−7Vを備え、W相コイル部10W用のドライブ系として波形変換器60−5W、D/A変換器60−6W、電流増幅器60−7Wを備える。
なお、図16では制御部60の機能を理解し易くするために発振器60−3を独立した構成要素として示しているが、実際には発振器60−3の機能はCPU60−1で実現される。つまり、CPU60−1はクロックパルス生成機能を有する。勿論、CPU60−1とは別に、周知のパルス生成器が備えられても良いことは言うまでも無い。
CPU60−1には、電源投入時に図示しない設定値入力部から初期データが与えられる。初期データというのは、本リニアモータに固有の固定データである。例えば、ホール素子により合成磁界強度を測定し、磁石本体31の位置に対して積層コイル部により形成される合成磁界の位相を合わせる磁極検知(力率検知)動作や、スライダ50を原点センサ(図示せず)に合わせて原点位置データを取得する原点サーチ動作等を行うために必要なデータである。
CPU60−1にはまた、スライダ50の走行開始に先立ち、設定値入力部から可変データが与えられる。可変データというのは、必要に応じて変更可能なデータであり、例えばスライダ50の走行速度データ、停止位置(目標位置)データ等である。CPU60−1は、上記の固定データ、可変データを受信すると記憶装置60−2に記憶する。
CPU60−1は、スライダ50の走行制御を開始する際には、記憶装置60−2から上記の各種データを読み出し、読み出したデータに基づいて発振器60−3の発振周波数を決定して発振器60−3を発振させる。発振器60−3からの出力パルスはカウンター60−4でカウントされ、カウント値が波形変換器60−5U、60−5V、60−5Wに出力される。波形変換器60−5U、60−5V、60−5Wは、それぞれカウンター60−4のカウント値に基づいてU相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Vに流す電流波形を規定する波形データを作成し、ディジタルデータとして出力する。これらのディジタルデータはD/A変換器60−6U、60−6V、60−6Wによりアナログ電流に変換される。電流増幅器60−7U、60−7V、60−7Wは、それぞれD/A変換器60−6U、60−6V、60−6Wからのアナログ電流を増幅して、上記の波形データに対応する波形を持つU相、V相、W相の電流をU相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wに流す。
CPU60−1はまた、必要に応じて電流増幅器60−7U、60−7V、60−7Wに対してコイル電流の振幅制御、位相制御のための制御信号S1を出力する。
ホール素子40a、40bの検出信号がCPU60−1に入力された場合に行われる制御を説明すると次のようになる。図15(a)で説明したように、スライダ50(図1)、つまり磁石本体31に遅れが生じていない場合、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルはいずれも正でかつ同じ値である。この場合、CPU60−1は、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルがいずれも正でかつ同じ値であれば、スライダ50は合成磁束に同期して移動している、つまり遅れは発生していないと判定する。
しかし、図15(b)に示すように、磁石本体31に遅れが生じ始めると、ホール素子40aの検出信号のレベルは減少し始め、ホール素子40bの検出信号のレベルは増加し始める、つまり、図15(b)は、スライダ50に大きな負荷がかかり、磁石本体31に遅れが生じた場合を示している。磁石本体31はスライダ50と共に移動するので、スライダ50の遅れと磁石本体31の遅れは同じである。それゆえ、以下では遅れの対象を磁石本体31として説明を行う。磁石本体31が同期状態(正常状態)から遅れた場合、CPU60−1は以下の制御動作を実行する。
CPU60−1は、ホール素子40a、40bからの検出信号を基に磁石本体31(スライダ50)の位置と各コイル部に流れている電流を把握する。磁石本体31に遅れがある場合、CPU60−1は電流増幅器60−7U、60−7V、60−7Wに電流振幅を増加することを示す制御信号S1を出力する。その結果、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wに流れる電流振幅が増加される。これにより、積層コイル部が形成する合成磁界強度が増大し、磁石本体31にはその中心が合成磁界強度0の位置に位置するように推力が作用する。
しかし、それでもスライダ50にかかる負荷が大きくて磁石本体31が合成磁束に追従しない時は、磁石本体31は図15(c)に示すように、図15(a)の同期状態から合成磁束の(1/4)波長[π/2(rad)]分だけ遅れてしまう。この場合、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルは同じ値であるが極性は異なる。つまり、ホール素子40aの検出信号のレベルは負、ホール素子40bの検出信号のレベルは正である。これは、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルが正で同じ値である状態から、ホール素子40a、40bの検出信号のレベルが同じで極性が異なる状態までの間は、磁石本体31の遅れは合成磁束の(1/4)波長[π/2(rad)]未満であることを意味する。CPU60−1は、ホール素子40a、40bの検出信号のレベル及び極性の相関関係から上記の判別を行う。CPU60−1はまた、上記の相関関係から磁石本体31の遅れがどの程度であるかを距離で算出することができる。この場合の距離は、同期状態において磁石本体31があるべき位置から外れた距離を意味する。
図15(c)の遅れ状熊になると、CPU60−1は、ホール素子40a、40bからの検出信号を基に、発振周波数を下げるように発振器60−3に指示を出す。その結果、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wに流れる電流の周波数が低下し、合成磁束の進む速度(合成磁束の変化速度)が遅くなるので、スライダ50は合成磁束に追随し易くなる。
しかし、それでも、移動中である磁石本体31が遅れる場合、CPU60−1は、まず発振器60−3を停止させる。この場合、カウンター60−4は発振器60−3停止時のカウント値を保持し続ける。そして、更に遅れが続くのであれば、カウンター60−4のカウント値を減らす。この場合は、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wに流れる電流はW相→V相→U相→W相→V相・・・と今までカウンター60−4のカウント値が増加していた時とは逆となり、合成磁束の進む方向も逆となって、図15で示すと図15(c)から図15(d)の方向に進むこととなる。この場合、時間の経過と共に図15中、右から左へと移動していた合成磁束皮形を、図15(c)から図15(d)の波形となるように逆行させることで磁石本体31の遅れを解消することができる。
上記のようにして、CPU60−1は、磁石本体31の中心が合成磁界強度0の位置にある同期状態から合成磁束の(1/4)波長以上は遅れないようにしている。つまり、磁石本体31は、同期状態から合成磁束の(1/4)波長近くまで遅れることはあっても脱調することは無い。
以上の説明は、負荷に起因して磁石本体31が正常状態(同期状態)から遅れる場合であるが、停止している磁石本体31を強制的に前進させようとした場合も、磁石本体31が正常状態から合成磁束の1/4波長まで進む間は、U相コイル部10U、V相コイル部10V、W相コイル部10Wの電流は増加されるが、磁石本体31が正常状態から合成磁束の1/4波長以上になると、CPU60−1はカウンター60−4のカウント値を増加させ、合成磁束の波形を前(図15では右側)に進める。
スライダ50は、原点センサの位置に対応する原点位置から走行を開始するものとする。前述したように、走行開始後のスライダ50の走行速度、停止位置(目標位置)、つまり原点位置からの移動距離は、外部の設定値入力部から可変データとしてCPU60−1に入力され、記憶装置60−2に記憶されている。CPU60−1は、走行開始に際し、記憶装置60−2から上記の可変データを読み出す。CPU60−1は、読み出した可変データに基づいて上記の走行速度、移動距離を実現するために必要な発振器60−3の発振周波数F1、総出力パルス数P1を算出し、算出値に基づいて発辰器60−2を制御する。この時、CPU60−1は、総出力パルス数P1の算出のために、発振器60−3の出力パルス1周期当たりのスライダ50の移動距離L1も算出する。CPU60−1は、これらの算出値を保持する。
CPU60−1は、カウンター60−4のカウント値に上記の移動距離L1を乗算してスライダ50の現在位置を算出する。CPU60−1はまた、総出力パルス数P1とカウンター60−4のカウント値とを比較し、両者の差が0になるまで発振器60−2の発振を継続させる。総出力パルス数P1とカウンター60−4のカウント値との差が0になると、CPU60−1はスライダ50が目標位置に到達したものとして発振器60−2の発振を停止させる。
発振器60−2の発振を停止させると、停止させる直前に流された各電流値が引き続き各相コイル部に供給されることとなる。これにより時間の経過と共に合成磁束波形が移動しなくなり、磁石本体31(スライダ50)は一定の位置に保持される。
上記の説明で明らかなように、スライダ50の現在位置は、カウンター60−4のカウント値に移動距離L1を乗算して算出する。ここで、磁石本体31が図15(a)のように、合成磁束の安定停止位置に対して合成磁束の1/4波長以上位置がずれると、これがホール素子40で検出される。この場合、CPU60−1は、カウンター60−4の数値を加算あるいは減算し、ホール素子40のずれを解消するように制御する。CPU60−1はまた、カウンター60−4のカウント値を見る事によりスライダ50(磁石本体31)の位置を正確に把握することができる。ホール素子が1個であっても、ホール素子が2個の場合と同様な効果が得られる。しかし、ホール素子が2個の場合の方が磁石本体31の位置をより詳しく把握できるためより早くカウンター60−4のカウント値の修正ができ、これにより磁石本体31の位置を精密に制御できる。なお、ホール素子の数は1個あるいは2個に限らず、3個以上が備えられても良い。
なお、センサを3個以上備える場合には、誤差のある位置情報を除外して位置を算出することができるため磁石31の制御をより精密に行うことができる。
Claims (5)
- 移動方向に直列的に並べて固定配置されたコイル部を持つ固定子部と、前記コイル部で発生される磁束と作用して前記移動方向に移動可能であるように組み合わされた1つ以上の磁石を持つ可動子部とを備えたリニアモータにおいて、
前記固定子部は前記コイル部として位相差を持つ電流が流されるN相(但し、Nは3以上の整数)のコイル部を有し、各相のコイル部は時計回りに巻回した第1のコイルと反時計回りに巻回した第2のコイルとを対として移動方向に隣接させると共に直列接続したものを移動方向に複数対配列して成り、しかも前記第1のコイルと第2のコイルとの延在長を360度とし、第2相のコイル部は第1相のコイル部に対して(360/N)度だけ、第3相のコイル部は前記第2相のコイル部に対して(360/N)度だけ、第N相のコイル部は第(N−1)相のコイル部に対して(360/N)度だけそれぞれ移動方向に関してずらし、かつ重ねて設置されており、
前記N相のコイル部に前記磁石が組み合わされ、該磁石の移動方向の長さを前記コイルにより形成される磁束の波長の1/2以下の長さとし、
前記可動子部には、前記磁石の中心からあらかじめ定められた距離だけ移動方向に離れた位置に第1の磁電変換素子が取り付けられ、該第1の磁電変換素子の出力に基づいて各コイル部への電流の制御を行うことを特徴とするリニアモータ。 - 移動方向に直列的に並べて固定配置されたコイル部を持つ固定子部と、前記コイル部で発生される磁束と作用して前記移動方向に移動可能であるように組み合わされた1つ以上の磁石を持つ可動子部とを備えたリニアモータにおいて、
前記固定子部は前記コイル部として90度の位相差を持つ電流が流されるA相、B相のコイル部を有し、各相のコイル部は時計回りに巻回した第1のコイルと反時計回りに巻回した第2のコイルとを対として移動方向に隣接させると共に直列接続したものを移動方向に複数対配列して成り、しかも前記第1のコイルと第2のコイルとの延在長を360度とし、前記B相のコイル部は前記A相のコイル部に対して90度だけ移動方向に関してずらし、かつ重ねて設置されており、
前記A相、B相のコイル部に前記磁石が組み合わされ、該磁石の移動方向の長さを前記コイルにより形成される磁束の波長の1/2以下の長さとし、
前記可動子部には、前記磁石の中心からあらかじめ定められた距離だけ移動方向に離れた位置に第1の磁電変換素子が取り付けられ、該第1の磁電変換素子の出力に基づいて各コイル部への電流の制御を行うことを特徴とするリニアモータ。 - 前記第1の磁電変換素子の検出信号を無線信号あるいは光信号で固定部側に設置された受信機に送信するようにしたことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のリニアモータ。
- 前記あらかじめ定められた距離は、前記コイルにより形成される磁束の1/2波長の整数倍の値にされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリニアモータ。
- 前記可動子部には更に、前記磁石の中心と前記第1の磁電変換素子とを結ぶ線分上であって前記第1の磁電変換素子とは別の位置に少なくとも1個の第2の磁電変換素子が取り付けられ、前記第1の磁電変換素子と前記第2の磁電変換素子との間の距離は前記コイルにより形成される磁束の1/4波長の値にされ、前記第1の磁電変換素子、第2の磁電変換素子の検出信号は無線信号あるいは光信号で固定部側に設置された受信機に送信するようにされ、前記受信機で受信された前記第1の磁電変換素子、第2の磁電変換素子の検出信号を受けて前記可動子部の位置制御を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリニアモータ。
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