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JP4418330B2 - コンクリート材と鉄骨材との結合構造 - Google Patents
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JP4418330B2 - コンクリート材と鉄骨材との結合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート材と鉄骨材との結合構造に関する。さらに詳しくは、鉄骨材の再利用の利便性が図られたコンクリート材と鉄骨材との結合構造に関する。
従来より、鉄骨構造の耐力および剛性を向上させるために、鉄骨材をRCスラブ(鉄筋補強コンクリート板)などのコンクリート材と緊結し、補強することが行われている。この場合、コンクリート材は鉄骨材に取り付けられたスタッドボルトにより鉄骨材と結合されるのが一般的である。
図4に、そのようなコンクリート材と鉄骨材との結合構造の一例を示す(特許文献1参照)。この結合構造100においては、図4に示すように、スタッドボルト101先端部分に設けられた雄ねじ101aを、鉄骨材(鉄骨梁)102の上側フランジに設けられた雌ねじ孔102aに螺合させ、これによりスタットボルト101が鉄骨材102に取り付けられている。そして、スタットボルト101にコンクリート材103を付着させてコンクリート材103と鉄骨材102との結合がなされている。
このように、従来、鉄骨構造の補強は、鉄骨材102をコンクリート材103とスタッドボルト101を用いて強固に結合することによりなされているため、解体時には、例えば鉄骨材102を切断、破壊しながらコンクリート材103を鉄骨材102と分離していく必要があり、鉄骨材102をそのままの形で別の建物に用いるなどの再利用が困難であるといった問題がある。
これを避けるために、例えば結合部分のコンクリート材103をはつりながら鉄骨材102とコンクリート材103とを分離する方法も考えられる。しかしながら、そのような作業は大きな騒音を発生し、大変な手間を要するものであるため、住宅地などでは施工が困難な場合があるとともに、コストの増大を招くといった問題がある。
特開2003−56127号公報
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、鉄骨材の再利用を容易にすることができるコンクリート材と鉄骨材との結合構造を提供することを目的としている。
本発明のコンクリート材と鉄骨材との結合構造は、ろう付けを用いて固設されたコンクリート固定部材により鉄骨材とコンクリート材とを結合してなることを特徴とする。
本発明のコンクリート材と鉄骨材との結合構造においては、鉄骨材の表面にコンクリート固定部材を嵌装する穴が設けられてなるのが好ましい。
また、本発明のコンクリート材と鉄骨材との結合構造においては、鉄骨材が柱とされ、コンクリート材が根巻コンクリートとされ、前記根巻コンクリートにろう付け用金属からなる空洞生成部材が複数、柱に対して所定配列、例えば柱の軸方向と平行に埋設させてもよい。
さらに、本発明のコンクリート材と鉄骨材との結合構造においては、空洞生成部材が所定形状、例えば棒状部材とされ、その棒状部材が対角線状に埋設されもよい。
本発明によれば、コンクリート材と鉄骨材とを緊結するためのスタッドボルトなどのコンクリート固定部材を低融点の金属により固定しているので、解体時に、前記金属を加熱溶融してコンクリート材と鉄骨材とを容易に分離できるという優れた効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
図1に、本発明の実施形態1に係るコンクリート材と鉄骨材との結合構造を示す。
結合構造Kは、図1に示すように、例えばH形鋼からなる鉄骨材(鉄骨梁)1によりRCスラブからなるコンクリート材2を下支えして床10を形成するように、コンクリート材2と鉄骨材1とを結合するための結合構造とされる。ここで、鉄骨材1にはスタッドボルト(コンクリート固定部材)3が取り付けられており、鉄骨材1に取り付けられたスタッドボルト3がコンクリート材2の内部に埋め込まれて、鉄骨材1とコンクリート材2とが結合される。
実施形態の結合構造Kにおいては、図2に示すように、スタッドボルト3の軸部3aの先端部分3bは鉄骨材1の上フランジ上面に穿設された孔1aに嵌装されており、その周囲に低融点の金属(以下、溶着金属という)4が溶着され、これにより、スタッドボルト3が鉄骨材1に取り付けられるものとされる。つまり、スタッドボルト3は、溶着金属4により鉄骨材1にろう付けされる。ここで、前記溶着金属4には、例えば亜鉛(融点:摂氏419度)または錫(融点:摂氏232度)が用いられる。
また、結合構造Kにおいては、解体時には、前記溶着金属4が加熱溶融され、ろう付けされたスタッドボルト3が鉄骨材1から取り外される。このため、結合部分のコンクリートのはつり作業を行ったり、鉄骨材1を破壊したりすることなく、容易にコンクリート材2と鉄骨材1とを分離することができる。したがって、鉄骨材1を、そのままの形で再利用することが可能となる。
ここで、溶着金属4を溶融するための加熱方法は、例えば通電による発熱(ジュール熱)が利用される。すなわち、亜鉛であれば摂氏419度以上、錫であれば摂氏232度以上となるように所定電圧(比較的低電圧である)を溶着金属4に印可し、大電流を通ずるものとされる。
また、いわゆる高周波誘導加熱により溶着金属4を溶融するものとしてもよい。高周波誘導加熱は、高周波交流電流が通電されたコイルを金属に近接させ、その金属表面に渦電流を生じさせ、それにより金属を加熱する方法である。
また、ガスバーナにより溶着金属4を加熱溶融するものとしてもよい。
このように、実施形態1の結合構造Kによれば、低融点の溶着金属4を用いてスタッドボルト3が鉄骨材1に取り付けられ、このスタッドボルト3によりコンクリート材2と鉄骨材1とが結合される。このため、解体時には、溶着金属4を加熱溶融するだけで簡易にコンクリート材2と鉄骨材1とを分離することができる。
したがって、鉄骨材1を損傷することなくコンクリート材2と分離することが可能となり、鉄骨材1をそのままの形で、例えば別の建物の梁として用いるなどして再利用することができる。
また、解体時に、コンクリートのはつり作業を行う必要がないので、解体作業の低騒音化、低公害化が図れる。
また、スタッドボルト3は鉄骨材1上面の孔1aに嵌装されるため、その係合関係により鉄骨材1とコンクリート材2との接合面に平行な方向に働く力を受けることができる。したがって、前記接合面に垂直な方向の力(特に、引っ張り力)が働かない構造に適用されるかぎり、強度的な問題を生じることもない。
なお、溶着金属4は亜鉛または錫に限らず、各種低融点の金属(例えば、はんだ)とすることができる。また、錫は亜鉛よりも融点が低く、したがって解体のためには錫を用いる方が有利であるが、錫の単価が亜鉛の7〜8倍と割高であることから実用的には亜鉛が最適であるものといえる。
実施形態2
図3に、本発明の実施形態2を示し、実施形態2の結合構造K1は実施形態1を改変してなるもので、鋼管柱1Aの柱脚部分を補強する場合に適用してなるものとされる。
すなわち、図3に示すように、結合構造K1は、鉄骨材としての鋼管柱1Aの柱脚に根巻用のコンクリート材2Aを結合する場合に適用されるものとされる。ここで、結合構造K1においては、コンクリート材2A内部に、解体時の破壊を容易とするために、所要数の低融点金属(例えば、亜鉛、錫)からなる金属線(空洞生成部材)14が所定の態様で埋設されるものとされる。金属線14は、例えばコンクリート材2Aの横断面の対角線L1、L2に沿って軸方向と平行になるように所定間隔で埋設される。なお、金属線14は前記に限定されるものではなく、適宜配列とすることができる。
この構成により、解体時には、金属線14を加熱溶融し、これによりコンクリート材2A内部に人工的に「す」を発生させることが可能となる。このため、少しの衝撃を加えるだけでコンクリート材2Aを破壊することができる。したがって、鋼管柱1Aを損傷することなくコンクリート材2Aと容易に分離できる。
なお、鋼管柱1Aとコンクリート材2Aとが、鋼管柱1Aの外周面に取り付けられるスタッドボルト3Aにより結合される点、スタッドボルト3Aの軸部先端が鋼管柱外周面に設けられる孔(不図示である)に嵌装される点、および前記孔の周囲に低融点の金属4Aが溶着され、スタッドボルト3Aが鋼管柱1Aにろう付けされる点は実施形態1と同様である。
このように、実施形態2によれば、鋼管柱1Aとコンクリート材2Aとを結合するために用いられるスタッドボルト3Aが低融点の金属からなる溶着金属4Aによりろう付けされて、鋼管柱1に取り付けられるとともに、同じく低融点の金属からなる金属線14がコンクリート材2A内部に所定の態様で埋設されるため、それら溶着金属4Aおよび金属線14を加熱溶融することによって容易に鋼管柱1Aからコンクリート材2Aを取り除くことができる。これにより、鉄骨材としての鋼管柱1Aをそのままの形で再利用することが容易となる。
本発明は、コンクリート材と鉄骨材との結合構造を有する各種建築物適用できる。
本発明の実施形態1に係るコンクリート材と鉄骨材との結合構造を模式的に示す断面図である。 同結合構造要部の拡大図である。 本発明の実施形態2のコンクリート材と鉄骨材との結合構造を模式的に示す断面図である。 従来のコンクリート材と鉄骨材との結合構造を模式的に示す断面図である。
符号の説明
K、K1 結合構造
1、1A 鉄骨材
2、2A コンクリート材
3、3A スタッドボルト(コンクリート固定部材)
4、4A 溶着金属(低融点の金属)
14 空洞生成部材

Claims (4)

  1. ろう付けを用いて固設されたコンクリート固定部材により鉄骨材とコンクリート材とを結合してなることを特徴とするコンクリート材と鉄骨材との結合構造。
  2. 鉄骨材の表面にコンクリート固定部材を嵌装する穴が設けられてなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート材と鉄骨材との結合構造。
  3. 鉄骨材が柱とされ、コンクリート材が根巻コンクリートとされ、
    前記根巻コンクリートにろう付け用金属からなる空洞生成部材が複数、柱に対して所定配列にて埋設されてなることを特徴とする請求項1または2記載のコンクリート材と鉄骨材との結合構造。
  4. 空洞生成部材が所定形状とされてなることを特徴とする請求項3記載のコンクリート材と鉄骨材との結合構造。
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