以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのタンデム方式のデジタルカラー複写機を示す構成図である。また、このタンデム型のデジタルカラー複写機は、画像読取装置を備えているが、当該画像読取装置を備えずに、図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データに基づいて画像を形成するプリンタ等の画像形成装置であっても良いことは勿論である。
図2において、1はタンデム方式のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカラー複写機本体1は、その一端側の上部に、原稿2の画像を読み取る画像読取装置(IIT:Image Input Terminal)3を備えている。また、上記デジタルカラー複写機本体1の内部には、画像読取装置3や図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データ、あるいは電話回線やLAN等の通信回線を介して送られてくる画像データを必要に応じて一時的に蓄積し、当該画像データに所定の画像処理を施す画像処理装置(IPS:Image Processing System)4と、CPU、ROM、RAM等を含んで構成され、カラー複写機における処理全般を制御する制御部5と、前記制御部5によって画像形成動作が制御されて、前記画像処理装置4で所定の画像処理が施された画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置(IOT:Image Output Terminal)6とが配設されている。
上記デジタルカラー複写機本体1の内部には、画像出力装置6を構成する複数の画像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に対応した画像形成部7Y、7M、7C、7Bkが、水平方向に沿って一定の間隔をおいて配列されている。さらに、上記4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bkの下方には、これらの画像形成部で順次形成される各色のトナー像を、互いに重ね合わせた状態で転写する中間転写体としての中間転写ベルト8が、矢印B方向に沿って循環移動可能に配設されている。そして、上記中間転写ベルト8上に多重に転写された各色のトナー像は、給紙トレイ9等から給紙される記録媒体としての記録用紙10上に一括して転写された後、定着装置11によって記録用紙10上に定着され、カラー画像が形成された記録用紙10が外部に排出されるようになっている。
更に、図2に基づいて、上記タンデム方式のデジタルカラー複写機の構成について詳細に説明する。
なお、ここではタンデム方式のデジタルカラー複写機を用いて、本発明の構成を説明するが、本発明は、カラープリンタやファクシミリ等においても有効であることは勿論である。
図2において、1は上述したようにタンデム方式のデジタルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルカラー複写機本体1の一端側の上部には、原稿2を載置するプラテンガラス12と、当該プラテンガラス12上に載置された原稿2の画像を読み取る画像読取装置3が配設されている。この画像読取装置3は、プラテンガラス12上に載置された原稿2を2本の光源13によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー14及びハーフレートミラー15、16及び結像レンズ17からなる走査光学系を介してCCDセンサ等からなる画像読取素子18上に走査露光して、この画像読取素子18によって原稿2の反射光像を所定の解像度で読み取るように構成されている。
上記画像読取装置3によって読み取られた原稿2の反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置4(Image Processing System)に送られ、この画像処理装置4では、原稿2の反射率データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
そして、上記の如く画像処理装置4で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)(例えば、各8bit)の4色の階調データ(ラスタデータ)に変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像形成部7Y、7M、7C、7Bkに配設されたROS(Raster Output Scanner)19Y、19M、19C、19Bkに送られ、これらのROS19Y、19M、19C、19Bkでは、対応する色の階調データに応じてレーザービームLBによる画像露光が行われる。
ところで、上記タンデム型のデジタルカラー複写機本体1の内部には、上述したように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bkが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。
これらの4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bkは、形成する画像の色が異なる以外は、すべて同様に構成されており、大別して、矢印A方向に沿って所定の速度で回転する感光体ドラム20と、この感光体ドラム20の表面を一様に帯電する一次帯電用のスコロトロン21と、当該感光体ドラム20の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する露光装置としてのROS19と、感光体ドラム20上に形成された静電潜像を現像する現像装置22と、この現像装置22に所定の色のトナーを供給するトナー供給装置23と、クリーニング装置24とから構成されている。
上記画像処理装置4からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各画像形成部7Y、7M、7C、7BkのROS19Y、19M、19C、19Bkに各色の画像データ(ラスタデータ)が順次出力され、これらのROS19Y、19M、19C、19Bkから画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム20Y、20M、20C、20Kの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。
上記ROS19Y、19M、19C、19Bkは、図3に示すように、画像データに応じて変調されたレーザービームLBを出射する半導体レーザー70を備えている。上記半導体レーザー70から出射されたレーザービームLBは、コリメータレンズ71によって平行光化され、2枚の平面ミラー72、73によって反射された後、ポリゴンミラー74の表面に照射される。このポリゴンミラー74は、矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され、当該ポリゴンミラー74の表面(鏡面)に照射されたレーザービームLBは、主走査方向(感光体ドラムの軸方向)に沿って偏向走査される。上記ポリゴンミラー74で偏向走査されたレーザービームLBは、f−θレンズ75、76によって、偏向角度に応じて焦点距離が調整された後、折り返しミラー77を介して感光体ドラム20上にドット状に絞られた状態で照射されるようになっている。また、上記感光体ドラム20の軸方向の一端部には、レーザービームLBの走査方向のうち、走査開始側の端部(SOS:Start Of Scan)に相当する位置に、走査開始位置検出センサ78が配設されている。
上記各感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bk上に形成された静電潜像は、図2に示すように、現像装置22Y、22M、22C、22Bkによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像として現像される。
上記各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkの感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bk上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像は、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkの下方に配置された中間転写体としての中間転写ベルト8上に、一次転写手段としての一次転写コロトロン25Y、25M、25C、25Bkによって互いに重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト8は、ドライブロール26と、テンションロール27と、ステアリングロール28と、バックアップロール29との間に一定のテンションで掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロール26により、矢印B方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記中間転写ベルト8としては、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成したものが用いられる。
上記中間転写ベルト8上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像は、バックアップロール29に所定のタイミングで圧接する二次転写手段としての二次転写ロール30によって、圧接力及び静電気力で記録用紙10上に二次転写され、これら各色のトナー像が転写された記録用紙10は、搬送ローラ対31によって定着装置11へと搬送される。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙10は、定着装置11によって熱及び圧力で定着処理を受け、複写機本体1の外部に設けられた排出トレイ32上に排出される。
上記記録用紙10は、図2に示すように、給紙トレイ9から所望のサイズのものが、給紙ローラ33及び用紙搬送用のローラ対34、35を備えた用紙搬送経路36を介して、1枚ずつ分離された状態でレジストロール37まで一旦搬送され、停止される。上記給紙トレイ9から供給された記録用紙10は、中間転写ベルト8上のトナー像に同期して、所定のタイミングで回転駆動されるレジストロール37によって、中間転写ベルト8上へ送出される。
それに先だって、上記イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bkでは、上述したように、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像が所定のタイミングで順次形成されるようになっている。
また、上記の如く構成されるタンデム方式のデジタルカラー複写機本体1の上面には、メッセージ等を表示するディスプレイ39と、オペレータが各種コマンド等を入力するためのキーボード40とを含んで構成された操作部41が設けられている。
図2中、42はイエロー色の画像形成部7Yの上流側に配設された吸着ロールを示すものであり、この吸着ロール42は、必要に応じて、中間転写ベルト8のトナーの吸着性を良好にするために、当該中間転写ベルト8の表面電位を所定電位に維持するためのものである。また、43は中間転写ベルト8における基準位置を検出する基準位置検出センサを示すものである。この基準位置検出センサ43としては、例えば、中間転写ベルト8の表面に設けられた反射板や開口部を、光学的に検出することによって、中間転写ベルト8の基準位置を検出するものが用いられる。
なお、上記感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkは、トナー像の転写工程が終了した後、クリーニング装置24Y、24M、24C、24Bkによって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。また、中間転写ベルト8は、ベルト用クリーナー38によって残留トナー等が除去される。
ところで、上記の如く構成されるタンデム方式のデジタルカラー複写機では、運搬・設置時の振動や、給紙トレイの開け閉め、あるいは温度変化や経年変化等、種々の要因によって、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkそのものの位置や、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkを構成する感光体ドラム20Y、20M、20C、20BkやROS19Y、19M、19C、19Bk等に位置的な変動が生じ、画像の位置ずれ(カラーレジずれともいう。)が発生する場合がある。
まず、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkにおいて、感光体ドラム20Y、20M、20C、20BkやROS19Y、19M、19C、19Bkに位置ずれがあると、図4に示すように、ROS19Y、19M、19C、19Bkと感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bk間の距離(光路長)や傾きが変動し、主走査方向(レーザビームの走査方向)の倍率のずれや、主走査方向の部分倍率のずれが発生する。また、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkにおいて、ROS19Y、19M、19C、19Bkの書き込み位置に主走査方向に沿った位置ずれがある場合や、ベルトの斜行状態が変化した場合、図5に示すように、主走査方向のマージン(位置)ずれが生じる。
さらに、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkにおいて、図6に示すように、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkの回転軸の傾きや、2次転写時の用紙スキューなどに起因して、リードやサイドのスキューずれが発生する。また、各感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkに、図7に示すように、副走査方向に沿った位置ずれがあると、副走査方向のマージン( 位置) ずれが発生する。
また、上記のレジずれに加えて、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkにおいて、図8に示すように、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkに速度変動があると、副走査方向の周期的な変動(AC変動)が生じ、これが原因で互いに異なる色の間でレジずれが発生する。さらに、ベルトの蛇行などに起因して、主走査方向の周期的な変動(AC変動)が生じ、これが原因で互いに異なる色の間でレジずれが発生する。
さらに、上記感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bk上に画像が湾曲した状態で走査露光されると、ボウと呼ばれるリードやサイドの湾曲などのリニアリティ(直線性)のレジずれが発生する。
このように、種々の要因によって、主走査方向及び副走査方向の位置、主走査方向の倍率、主走査方向の部分倍率、副走査方向の倍率、副走査方向の部分倍率、リードのスキュー、サイドのスキュー、リードのリニアリティ、サイドのリニアリティ、副走査方向の周期的ずれ、主走査方向の周期的ずれ等のレジずれが生じるが、これらの画像のレジずれが重ね合わされて、図10に示すように、DC的なずれ(均一なずれ)やAC的なずれ(周期的なずれ)が生じ、カラーレジずれとなって現れる場合がある。
そこで、この実施の形態では、図11に示すように、特定のタイミングで、中間転写ベルト8上に所定のタイミングで、シェブロンパターンと呼ばれる画像位置検出用のパターン50を形成し、この画像位置検出パターン50を画像位置検出器(画像位置検出手段)60によって検出して、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkで形成される画像の位置ずれ量を求めて補正した後、所望のカラー画像を形成するように構成されている。なお、上記画像位置検出器60A、60B、60Cは、図2に示すように、ブラック色の画像形成部7Bkの下流側に設けられた検出位置44において、図11に示すように、中間転写ベルト8の幅方向に沿って、カラー複写機本体1のOUT側(図中、手前側)と、CENTER部(中央部)と、IN側(図中、奥側)にそれぞれ配置されているが、必要に応じて、中間転写ベルト8の幅方向に沿ってその両端部のみ、あるいは中間転写ベルト8の幅方向に沿って等間隔に複数個(4個以上)設けてもよく、検知する画像位置ずれの種類に応じて適宜配置される。
画像位置検出用のパターン50としては、種々の形状のものを用いることができるが、例えば、図12に示すように、中央部を先頭として、左右両側に副走査方向に沿って等しい角度だけ傾斜させた直線状の画像からなる山型マーク51を、副走査方向(中間転写ベルト8の移動方向)に沿って所定の間隔で複数形成したものが用いられる。
更に説明すると、上記画像位置検出用のパターン50としては、図12に示すように、第1の基準色(図示例では、シアン色)からなる第1番目の山型マーク51CCと、第2の被測定色(図示例では、イエロー色)からなる第2番目の山型マーク51YYと、第1の色と第2の色からなる第3番目の山型マーク51CYを、1つの単位として被測定色のすべてを組み合わせたパターンが用いられる。図12に示すパターン50の組み合わせが基準色と対象色における1ブロックとする。このパターンを実際に用いる場合には、数ブロック分繰り返して形成してサンプリングする。なお、黒色の山形マーク51は、検出精度を上げるため、下地を反射率の高いイエロー色とし、その上に黒色のトナーで所定の山形マーク51の部分が開口したマクスを施すことによって、黒色の山形マーク51を形成するようになっている。なお、上記画像位置検出用のパターン50を出力するための画像データは、例えば、画像形成装置の制御部5のROM等に予め記憶されている。
図13は上記画像位置検出用パターン50を検出する画像位置検出器60を示す構成図である。
図13において、61はパターン検出器60の筐体であり、62、63は中間転写ベルト8上に形成された画像位置検出用パターン50をそれぞれ照明する2つのLED等からなる発光素子であり、64、65は2つの受光素子をそれぞれ一組とした" バイセル" と呼ばれる受光素子対を示すものである。この" バイセル" と呼ばれる受光素子対64、65としては、例えば、特開平6−118735号公報に開示されているように、2つのフォトダイオード等からなる受光素子64a、64b及び65a、65bを組み合わせた検出器を左右対称に配置したものである。なお、上記受光素子対64、65の傾斜角度は、山型パターン51の傾斜角度に等しく設定されている。そして、64a、64b及び65a、65bは、中間転写ベルト8上に形成された画像位置検出用パターン50の山型マーク51からの反射光をそれぞれ受光するフォトダイオード等からなる2組の各受光素子を示している。上記2つの発光素子62、63としては、例えば、特定波長(赤外領域)の光、あるいは所定の波長分布を持った光を出射するLEDなどが用いられ、これらの発光素子62、63は、中間転写ベルト8上の2つの検出位置を、互いに所定の角度だけ傾斜した状態で照明するように配置されている。また、上記2組の受光素子対64及び65は、中央部が互いに接触し、両端部が水平方向に対して所定の角度だけ下方に傾斜した状態で配置された、2つの受光素子64a、64bと65a、65bとを備えており、各受光素子64a、64bと65a、65bは、図13(B)に示すように、反射光の検知タイミング及び検知角度が互いに異なるように設定されている。
上記画像位置検出器60は、中間転写ベルト8上に形成された画像位置検出用パターン50を検出すると、当該画像位置検出用パターン50の直線状のマーク51によって、一方の受光素子64bからは、山型の波形が出力され、幾らか遅れて、他方の受光素子64aからも、山型の波形が出力される。そして、これら2つの受光素子64b、64aから出力される波形を増幅してから差分をとるか、差分をとってから増幅することにより、図12に示すように、一旦大きく山型に立ち下がってから、今度は大きく山型に立ち上がる出力波形が得られる。そこで、上記2つの受光素子64a、64bから出力される波形の差分をとることにより、CCD等の高精度のセンサーを使用しなくとも、画像位置検出用パターン50の直線状マーク51の位置を、高解像度で精度良く検出することが可能となる。
そして、上記画像位置検出用のパターン50が画像位置検出器60によって検出されると、当該画像位置検出器60からは、図12に示すような波形が、画像位置検出用のパターン50を検出した時にのみ出力される。したがって、上記画像位置検出器60からの出力を、一定の閾値と比較することによって、画像位置検出用のパターン50を検出したときに、" OFF" から" ON" に変化し、当該画像位置検出用のパターン50が通過したときに、" ON" から" OFF" に変化するパルス信号が得られる。
このように、本結果の" ON" のみ着目すると、上記にて述べた通り" ON" の期間はパターンを検出している期間であり、" OFF" の期間はパターンを検出していない期間である。故に、" ON" →" ON" の時間間隔を測定すれば、上記パターン間の距離を測定したことになり、その結果から基準色の画像に対する各色のずれ量を計算し、そのずれ量分から複数種類の位置ずれ量を求めて、各画像形成部にて補正することで常に安定/良好な画像を得ることが可能となる。
図14は上記画像位置検出器60の信号処理回路を示すブロック図である。
上記画像位置検出器60は、図14に示すように、一方のLED62に対応した反射光量検出部66aと、他方のLED63に対応した反射光量検出部66bとを備えている。一方の反射光量検出部66aにおいて、フォトダイオード64aの出力端は、電流−電圧変換器80、増幅器(AMP)81、A/D変換器82を介して制御部5のマイクロコンピュータ83に接続されており、フォトダイオード64aから出力される受光量に応じた大きさの電流は、フォトダイオード64aの出力電圧を表すデジタルデータに変換されてマイクロコンピュータ83に入力される。マイクロコンピュータ83は、LEDドライバ84を介して発光素子(LED)62に接続されている。そして、上記マイクロコンピュータ83は、LEDドライバ84を介して、フォトダイオード64aからの出力電圧が所定の範囲内となるように、LED62に供給する駆動電流を制御する。
また、他方のフォトダイオード64bの出力端は、電流−電圧変換器85を介して差動入力増幅器86の2つある入力端のうちの一方に接続されており、2つある入力端の他方には、フォトダイオード64aからの出力である電流−電圧変換器80の出力端が接続されている。上記差動入力増幅器86は、電流−電圧変換器85、80から入力された信号の差分(フォトダイオード64a、64bの受光量差に相当)を増幅して出力する。なお、図5には、画像位置検出器60が画像位置検出用のパターン50を検出した際の差動入力増幅器86の出力電圧のおおよその変化が、パターン51と対応させて示されている。
上記差動入力増幅器86の出力端は、コンパレータ87、バッファ88、カウンタ89を介してマイクロコンピュータ83に接続されている。コンパレータ87は、差動入力増幅器86から入力された信号のレベルを予め設定された閾値と比較し、信号のレベルが閾値以上のときには出力信号をハイレベル(便宜的に「ON」という)、信号のレベルが閾値未満のときには出力信号をローレベル(便宜的に「OFF」という)に切替える。コンパレータ87からの出力信号は、バッファ88を介してカウンタ89へ入力される。
そして、上記カウンタ89は、入力された信号のレベルが「OFF」から「ON」に切り替わるとカウントを開始し、信号のレベルが「ON」から「OFF」に切り替わった後に再度「OFF」から「ON」に切り替わると、それまでのカウント値をマイクロコンピュータ83へ出力すると共にカウント値をリセットし、次に信号のレベルが「OFF」から「ON」に切り替わる迄の時間をカウントすることを繰り返す。
マイクロコンピュータ83は、後述する画像位置補正時(画像位置検出器60が画像位置検出用のパターン50を検出した時)に、カウンタ89から入力されたカウント結果に基づいて画像位置検出用のパターン50の位置を検出し、画像形成部7Y、7M、7C、7Bkによる画像形成位置のずれ(レジずれ)を補正するように構成されている。
なお、他方の反射光量検出部66bのフォトダイオード65a、65bにも反射光量検出部66aと同一構成の回路が接続されているので、図14に示すように、接続されている回路の各部に同一の符号を付して、その説明を省略する。
上記マイクロコンピュータ83は、レジずれの補正に際して、図12に示すような画像位置検出用パターン50が中間転写ベルト8の外周面上に形成されるように画像形成部7Y、7M、7C、7Bkを制御する。本実施の形態に係る画像位置検出用パターン50は、図12に示すように、検出部の受光面の形状(図13(B)参照)と略同様に略山型 (略V字状)で、山型の頂部に相当する位置が副走査方向に沿った最上流側に位置するように形成されるパターン(以下、便宜的に「山型パターン」と称する)を基本パターンとし、3個の山型パターンが一定間隔毎に形成されて成るパターン群が、副走査方向に沿って多数形成されて構成されている。
各山型パターンは、Y,M,C各色のトナーのうちの少なくとも1色のトナーにより形成されることでY,M,C3色のうちの少なくとも1色を含んでいると共に、同一のパターン群に含まれる3個の山型パターンは、互いに他の山型パターンと少なくとも部分的に異なる色で形成されている。
中間転写ベルト8に上記の画像位置検出用パターン50が形成されると、画像位置検出器60による画像位置検出用パターン50の検出が行われる。ここで、中間転写ベルト8の外周面上でのフォトダイオード64a、64bによる検出位置は、副走査方向にずれているため、画像位置検出用パターン50の検出時には、差動入力増幅器86からは、電流−電圧変換器85、80から入力された信号の差分(フォトダイオード64a、64bの受光量差)に相当する波形、すなわち図12に「検出波形」として示すように、中間転写ベルト8の外周面上でのフォトダイオード64a、64bによる検出位置を単一の山型パターンが横切る毎に、出力信号のレベルが負方向及び正方向にパルス状に変化する波形の信号が出力される。
差動入力増幅器86の出力信号は、コンパレータ87に入力され、コンパレータ87によって上記出力信号のレベルが予め設定された閾値と比較される。コンパレータ87は、入力された信号のレベルが閾値以上のときには出力信号のレベルを「ON」とし、入力された信号のレベルが閾値未満のときには出力信号のレベルを「OFF」とする。コンパレータ87から出力された信号はバッファ88を介してカウンタ89に入力され、信号のレベルが「OFF」から「ON」に切り替わる時間間隔が順次カウントされる。カウンタ89によるカウント値は、パターン検知信号(図7参照)としてマイクロコンピュータ83に入力される。
マイクロコンピュータ83には、パターン検知信号として、単一の画像位置検出器60当り2個(合計6個)のカウンタ89からカウント値が各々入力される。コンパレータ87から出力される信号において、レベルが「ON」となっている期間は検出器が山型パターンを検出している期間に相当し、レベルが「OFF」となっている期間は検出器が山型パターンを検出していない期間(山型パターンの間隙を検出している期間)に相当する。従って、カウンタ89から入力されるカウント値は、画像位置検出用パターン50における山型パターン51の形成間隔を表している。
更に説明すると、マイクロコンピュータ83は、図15に示すように、各カウンタ89から入力されるカウント値に基づいて、画像位置検出用パターン50内の各部位における山型パターン51の形成時間間隔(図15(A)に示す時間間隔a,b,c,d)を検知する。単一の画像位置検出器60から入力される2個のカウント値から求めた時間間隔a,b,c,dは、主走査方向(以下、FS(Fast Scan) 方向という)及び副走査方向(以下、SS(Slow Scan) 方向という)についてパターン形成位置のずれが無ければ、図15(B)に示すように互いに等しい値(a=b=c=d)となるが、図15(C)又は(D)に示すようにパターンの形成位置がFS方向にずれている場合、或いは図15(E)又は(F)に示すようにパターン形成位置がSS方向にずれている場合には、時間間隔a,b,c,dの少なくとも何れかの値が他の値と相違する。
このため、位置ずれ量演算部101は、下記の演算式に従い、特定の色(例えばC)を基準として他の3色(例えばY、M、Bk)のFS方向の色ずれ量FSerr 及びSS方向の色ずれ量SSerr を演算することを、画像位置検出器60A、60B、60Cについて各々行う。
FSerr [sec ]=(1/2)・(b−a)
FSerr [mm]=FSerr [sec ]・(プロセススピード)[mm/sec]
SSerr [sec ]=(d−c)+(1/2)・(b−a)
SSerr [mm]=SSerr [sec ]・(プロセススピード)[mm/sec]
これにより、FS方向に沿った各位置(SOS付近、COS(Center Of Scan)付近、及びEOS(End Of Scan) 付近)における色ずれ量がFS方向及びSS方向について各々検知される。そして、或る色についてのSOS付近、COS付近、及びEOS付近における色ずれ量FSerr ,SSerr に基づいて、FS方向に沿った位置(座標値Y)と色ずれ量FSerr ,SSerr との関係(例として図16に実線で示す関係)を求める。
また、位置ずれ補正量演算部102は、基本的に、座標値Yから色ずれを補正するための色ずれ補正量を演算するための演算式(この演算式が表す座標値Yと色ずれ補正量との関係を例として図10に破線で示す)をFSerr 及びSSerr について各々求めることを、基準色以外の3色について各々行う。
上記で求めた演算式に画像上のFS方向に沿った各位置における座標値Yを代入することにより、画像上のFS方向に沿った各位置における色ずれ補正量を求めることができ、この色ずれ補正量に基づいて各画素の位置を各色毎に独立に補正することで色ずれを補正することができる。なお、図16はSOS付近における色ずれ量とCOS付近における色ずれ量との偏差、及びCOS付近における色ずれ量とEOS付近における色ずれ量との偏差が等しい場合を示しているが、実際には両者は一致するとは限らない。両者が等しくない場合、FS方向に沿った位置と色ずれ量との関係や、FS方向に沿った位置から色ずれ補正量を求める演算式は、例えば最小二乗法等を適用して求めればよい。
また、位置ずれ補正量演算部102は、画像位置検出器60A、60B、60Cで画像位置検出用パターン50が検出されたタイミング、及び画像位置検出器60A、60B、60Cの検出位置に対する画像位置検出用パターン50の形成位置のずれ量に基づいて、走査線の副走査方向に沿った位置ずれ(Yマージン)、走査線の傾き(スキュー)、走査線の湾曲(ボウ)などを各々検出し、それぞれを補正するための補正量を公知の方法によって求める。
そして、マイクロコンピュータ83は、上記の如く求められた走査線の副走査方向に沿った位置ずれ(Yマージン)、走査線の傾き(スキュー)、走査線の湾曲(ボウ)などの補正量に基づいて、走査線の副走査方向に沿った位置ずれ(Yマージン)は、感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bk上にレーザービームを走査する走査開始タイミング等を制御するなどの公知の方法によって補正する。また、走査線の傾き(スキュー)や走査線の湾曲(ボウ)などは、図3に示すように、走査ミラー77の傾きを変化させたり、当該走査ミラー77を走査線の湾曲(ボウ)を補正するように湾曲させることによって補正する。さらに、上記感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkの回転方向に沿った画像の位置ずれは、当該感光体ドラム20Y、20M、20C、20Bkの回転に応じて、ROS19Y、19M、19C、19Bkの書き込みタイミングなどを動的に変化させることによって補正可能である。
ところで、この実施の形態では、色の異なる画像を形成する複数の画像形成部を備え、前記複数の画像形成部で形成された色の異なる画像を互いに重ね合わせることによって、単一の画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成装置内の温度を検出する温度検出手段と、前記複数の画像形成部のうち、少なくとも1つの画像形成部で形成される画像の位置ずれを、前記温度検出手段の検出結果に基づいて予測補正する位置ずれ予測補正手段とを備え、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、温度の上昇時と下降時とで、前記位置ずれ予測補正手段による予測補正を異ならせるように構成されている。
また、この実施の形態では、前記位置ずれ予測補正手段は、例えば、色毎に画像の位置ずれの予測補正を実行するように構成されている。
さらに、この実施の形態では、前記位置ずれ予測補正手段は、画像の位置ずれの成分毎に予測補正を実行するように構成されている。
更に、この実施の形態では、前記位置ずれ予測補正手段は、画像の位置ずれ量を予測して、当該予測される画像の位置ずれ量に基づいて、画像の位置ずれを補正するように構成される。
図1はこの実施の形態に係るデジタルカラー複写機の制御回路を示すブロック図である。
図1において、83はデジタルカラー複写機の画像形成動作を制御するマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピュータ83には、レジずれ補正動作で適宜使用されるレジずれ検出用パターンの画像情報やパラメータを記憶する記憶手段としての不揮発性メモリ(NVM)90が接続されている。また、上記マイクロコンピュータ83には、画像データを展開するための描画メモリ91を備えた画像データ展開回路(Video Asic)92が接続されており、当該画像データ展開回路(Video Asic)92からは、ROS19Y、19M、19C、19Bkに各色の画像データが送られるようになっている。
また、上記マイクロコンピュータ83は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4つの画像形成部7Y、7M、7C、7Bkのうち、例えば、基準色の画像形成部以外の3つの画像形成部で形成される画像の位置ずれを、後述する温度検出手段の検出結果に基づいて予測補正する位置ずれ予測補正手段としての機能を備えている。また、上記マイクロコンピュータ83は、画像位置検出器60による画像位置検出用パターン50の検出結果に基づいて、各画像形成部7Y、7M、7C、7Bkにおける画像形成位置の位置ずれ量を演算する位置ずれ量演算手段としても機能するようになっている。さらに、94はカラー複写機本体1内の温度を検出する温度検出手段としての温度センサーを示すものであり、この温度センサー94は、図2に示すように、例えば、信号線の配線等の関係上、画像位置検出器60のいずれか1つに配置されている。
以上の構成において、この実施の形態に係るカラー画像形成装置では、次のようにして、装置内の温度を検出して、カラーレジずれを予測補正するように構成した場合であっても、温度の上昇時と下降時とも、カラーレジずれを精度良く予測補正することが可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係るカラー複写機では、装置の電源を投入した際や、所定枚数の記録用紙10に画像を形成する毎、あるいは所定時間だけ休止した場合や、装置内の温度が所定温度以上変化した場合などに、カラーレジずれの補正動作専用の時間をとり、カラーレジずれ量の演算及び補正動作を実行するようになっている。
このカラーレジずれ量の演算及び補正動作は、図17に示すようなプロセスに従って行われる。
まず、上記カラー複写機においては、図17に示すように、現在の色ずれ量を測定するため、マイクロコンピュータ83は、色ずれを検知可能な画像位置検出用パターン50を中間転写ベルト8上に形成し(ステップ101)、この画像位置検出用パターン50を画像位置検出器60で検出し(ステップ102)、当該画像位置検出器60の検出データに基づいて色ずれ量を演算し(ステップ103)、その演算結果から色ずれを補正するための色ずれ補正量を演算して、最終的に色ずれの補正動作が行われる。
その後、上記カラー複写機では、図11に示すように、画像位置検出用パターン50を検知して、色ずれの補正を行った後、当該カラー複写機本体1内の温度が温度検知センサ94によってモニターされる。マイクロコンピュータ83は、図2に示すように、温度検知センサ94によってカラー複写機本体1内の温度をモニターし、画像形成動作に伴ってカラー複写機本体1内の温度が上昇したり、休止時間に伴ってカラー複写機本体1内の温度が下降したりするかを判別する。
マイクロコンピュータ83は、図18に示すように、カラー複写機本体1内の温度変化に対して、例えば、2つの閾値温度OLT1とOLT2を設定している。ここで、上記2つの閾値温度OLT1、OLT2によって分割された温度領域をエリアA、B、Cとする。また、各々の温度領域内での温度を因子としたカラーレジずれの補正成分の変位勾配を、温度が上昇する場合には、AUp、BUp、CUpとし、温度が下降する場合には、ADwn、BDwn、CDwnとする。
上記図18は、シアン色を基準色とした場合、当該基準色としてのシアン色の画像に対する他のイエロー色、マゼンタ色、ブラック色の各色の画像位置ずれを、カラー複写機本体1内の温度に対して、予め予測したものであり、当該図18に示すような特性は、実験によって予め求められており、不揮発性メモリ等に予め記憶されている。
また、図18において、縦軸のカラーレジずれの補正量は、走査線の副走査方向に沿った位置ずれ(Yマージン)、走査線の傾き(スキュー)、走査線の湾曲(ボウ)などレジずれ量のうち、いずれか1つに対応して、これを補正するための補正量を示したものである。基本的に、図18に示すような温度に対するレジずれ補正量の特性は、レジずれの種類毎に用意されるが、同様の特性を有するものは、1つの特性グラフで代表させて、この1つの特性グラフを用いても良い。
予測制御を行う場合には、パターン50を形成しないので、上記カラーレジずれの結果か、当該カラーレジずれを補正するための補正量の結果を予測することになる。
まず、カラーレジずれの補正量を予測する場合について説明する。
マイクロコンピュータ83は、図18に示すように、カラー複写機本体1内の温度を温度検知センサ94によってモニターし、カラー複写機本体1内の温度がOLT1に達したことを検知すると、温度勾配が1℃当たりのものであれば、差分のOLT1×AUpをカラーレジずれの補正量として算出する。そして、最終的な補正量は、パターンを検知して補正したときの現補正量をHOSEIとした場合に、
HOSEI=HOSEI+OLT1×AUp
となる。マイクロコンピュータ83は、この算出結果に基づいて、図17のステップ107に示すように、フローチャートの補正部分に進み、実際の補正が行われる。
なお、別の形態としては、温度領域の閾値OLT1時の補正量そのものを、AUpとしてメモリー等に持つ場合には、上記式のOLT1×AUpをAUpと置き換えて、補正動作を行えば良い。
次に、カラー複写機本体1内の温度がさらに上昇し、温度検知センサ94によってモニターされるカラー複写機本体1内の温度が、第2の閾値OLT2に達すると、上記で補正された補正量に加えた補正がマイクロコンピュータ83によって行われる。マイクロコンピュータ83は、温度勾配が1℃当たりのものであれば、機内の温度上昇の差分として、(OLT2−OLT1)×BUpを追加して補正を行う。カラーレジずれの補正量HOSEIは、
HOSEI=HOSEI+(OLT2−OLT1)×BUp
となる。
なお、温度の閾値OLT2での補正量をBUpとして持つのであれば、上記の場合と同様に(OLT2−OLT1)×BUpをBUpと置き換えて、補正動作を行えば良い。
また、この場合は、前回の閾値OLT1のときに補正した補正量の値HOSEIが、何らかの形で次の閾値OLT2の補正を行うまで記憶されて残されている場合に適用できる。
また、別の形態として、パターンを形成して補正専用の時間をとって補正を行ったときのデータしか残していない場合には、
HOSEI=HOSEI+OLT1×AUp+(OLT2−OLT1)×BUp
と補正量を算出した後に、補正動作を実行すれば良い。
一方、上記カラー複写機において、画像形成動作の休止状態が続いた場合には、カラー複写機本体1内の温度が徐々に低下し、当該カラー複写機本体1内の温度の下降が温度検知センサ90によってモニターされる。
なお、この実施の形態では、カラー複写機本体1内の温度が上昇から下降に変化した場合には、基本的にその時点でパターン50を形成したレジずれ補正を行うように構成されている。
マイクロコンピュータ83は、図18に示すように、カラー複写機本体1内の温度を温度検知センサ90によってモニターし、カラー複写機本体1内の温度が下降して閾値OLT2に達したことを検知すると、温度勾配が1℃当たりのものであれば、差分のOLT2×CDwnをカラーレジずれの補正量として算出する。そして、最終的な補正量は、パターンを検知して補正したときの現補正量をHOSEIとした場合に、
HOSEI=HOSEI−OLT2×CDwn
となる。マイクロコンピュータ83は、この算出結果に基づいて、図17のステップ107に示すように、フローチャートの補正部分に進み、実際の補正が行われる。
その他の動作も上昇時と同様に行われる。
なお、上記補正は、色毎、あるいはカラーレジずれ成分毎に独立なパラメータ(OLTX、XUp、XDwn)を設定すればよく、温度の閾値の数も例では2つであったが、それに拘束されるものではない。
また、前記で述べた補正量そのものをパタメータとして持つ場合には、温度上昇、下降の回数を数えてそれに見合うだけの補正量を決定するように構成しても良い。
このように、上記実施の形態によれば、カラー複写機本体1内の温度を温度検知センサ90によって検出して、カラーレジずれを予測補正する際に、温度の上昇時と下降時とで、位置ずれ予測補正手段としてのマイクロコンピュータ83による予測補正を異ならせるように構成したので、装置内の温度を検出して、カラーレジずれを予測補正するように構成した場合であっても、温度の上昇時と下降時とも、カラーレジずれを精度良く予測補正することが可能となる。
実施の形態2
この実施の形態2では、前記実施の形態1と異なり、温度変化に伴うカラーレジずれのずれ量を予測し、この予測値に基づいて補正動作を行うように構成されている。
すなわち、この実施の形態2では、図18に示すように、マイクロコンピュータ83は、カラー複写機本体1内の温度を温度検知センサ90によってモニターし、カラー複写機本体1内の温度がOLT1に達したことを検知すると、温度勾配が1℃当たりのものであれば、差分のOLT1×AUpを色ずれ量として算出する。なお、ここで、AUpは、前記実施の形態と同じ表示を用いているが、温度勾配が1℃当たりのカラーレジずれ量を示している。
そして、最終的なずれ量は、パターンを検知して補正したときのずれ量をZUREとした場合に、
ZURE=ZURE+OLT1×AUp
となる。マイクロコンピュータ83は、この算出結果に基づいて、図17のステップ105に示すように、フローチャートの演算2に進み、求められたずれ量ZUREに基づいて補正量を算出して実際の補正が行われる。
なお、別の形態としては、温度領域の閾値OLT1時の色ずれ量そのものを、AUpとして持つ場合には、上記式のOLT1×AUpをAUpと置き換えれば良い。
次に、カラー複写機本体1内の温度がさらに上昇し、温度検知センサ94によってモニターされるカラー複写機本体1内の温度が、第2の閾値OLT2に達すると、上記でY側した色ずれ量に加えた色ずれ量の予測がマイクロコンピュータ83によって行われる。マイクロコンピュータ83は、温度勾配が1℃当たりのものであれば、機内の温度上昇の差分として、(OLT2−OLT1)×BUpを追加して色ずれ量を求める。カラーレジずれ量ZUREは、
ZURE=ZURE+(OLT2−OLT1)×BUp
となる。
なお、温度の閾値OLT2でのずれ量をBUpとして持つのであれば、上記の場合と同様に(OLT2−OLT1)×BUpをBUpと置き換えて、補正動作を行えば良い。
また、この場合は、前回の閾値OLT1のときに求めたずれ量の値ZUREが、何らかの形で次の閾値OLT2における算出を行うまで記憶されて残されている場合に適用できる。
また、別の形態として、パターンを形成して補正専用の時間をとって補正を行ったときのデータしか残していない場合には、
ZURE=ZURE+OLT1×AUp+(OLT2−OLT1)×BUp
としてずれ量を算出した後に、補正動作を実行すれば良い。
なお、温度の下降時には、上記の温度上昇時と逆の動作を実行すれば良い。
その他の構成及び作用は前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3
図19はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、温度に基づいて位置ずれを予測補正する際の補正関数が前記実施の形態と異なるように構成されている。
すなわち、前記実施の形態1では、補正を行うときに温度を因子とした一次式を用いて補正を行うように構成されていた。しかし、図 に示すようなヒステリシス特性を持つ場合には、適切な値を提供しよとすると、曲線部で閾値を細かく持つ必要がある。それは、前記実施の形態1で用いた一次式による補正では、実際のずれ量と乖離が大きくなるため、閾値を細かく設定する必要があるからである。
そこで、この実施の形態3では、温度を因子とする異なる補正関数として、2次曲線を用いるように構成されている。
この実施の形態3では、図19に示すように、温度変化に対するカラーレジずれ量の変化が大きいエリアBの領域で、補正関数として2次曲線を用いることにより、曲線をより好ましく近似することが可能となる。
同様に、エリアCの領域では、図19に示すように、負の2次曲線を用いることが好ましい。エリアAのように温度変化に対するカラーレジずれ量の変化が小さい箇所では、1次式でも十分である。
特に、このような曲線近似を行う場合では、図20に示すように、最も適切な関数を選択するために温度の上昇時と下降時とで閾値を異ならせることが望ましい。
19Y〜19K:ROS、83:マイクロコンピュータ(位置ずれ予測補正手段)、90:不揮発性メモリ、91:描画メモリ、92:Video Asic、94:温度検出センサ。