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JP4438549B2 - パイプの接続構造 - Google Patents
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Description

本願発明は、新しいパイプの接続構造に関するものである。
従来、竪樋等のパイプ同士の接続は、たとえば、複数の貫通孔が設けられている継手を利用することが提案されている(特許文献1)。
この特許文献1の継手を利用して竪樋を接続する場合には、竪樋の固定のために継手に塗布した接着剤(通常、接着剤は粘度の高いものが多く使用される)のうち、竪樋を継手に差し込んで取り付けた際の余分な接着剤は、継手の貫通孔を通じて内周面(つまり、排水流路)に押し出されるため、余分な接着剤を排水流路内で流れる雨水とともに流して除去することができる竪樋の接続構造としている。そして、このような接続構造は、余分な接着剤による竪樋接続部周辺の変形等を防止することができる。
特開2001−164716号公報
しかしながら、上記特許文献1の継手を利用した接続構造は、パイプである竪樋を継手に差し込んで取り付けた際の余分な接着剤を除去するためには、雨水が排水流路内に流れている必要があり、天候に左右されるという問題があり、また余分な接着剤は、継手の内周面に粘度の高い接着剤が塗布されているため、その除去には確実性に欠けるという問題もあった。このため、除去しきれていない残存した接着剤が原因となり、竪樋等の各部材をはじめ竪樋接続部周辺が変形するという問題があった。また、雨水の代わりに人為的に排水流路中に水を流し、余分な接着剤を除去することを考慮することもできるが、継手の内周面には粘度の高い接着剤が塗布されており、単に流水による除去では接着剤の除去は困難であり、確実性に欠け、残存した接着剤により竪樋等の各部材や竪樋接続部周辺が変形するという問題が依然として残っていた。
そこで、以上のとおりの背景から、本願発明は、従来の問題点を解消して、パイプを接続する際に生じる余分な接着剤を除去する必要がなく、パイプ等の各部材やパイプ接続部周辺における変形を防止できる、新しいパイプの接続構造を提供することを課題としている。
本願発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、両端部にパイプ保持管外装部を有する中央管と、中央管への外装方向側の一端において外周に向かって突設されている当接部とともに内周面全周に亘って接着剤載置部が形成され、前記接着剤載置部には、複数の貫通孔が設けられているパイプ保持管とをもって形成される互いに対向するパイプの接続構造であって、パイプ保持管の接着剤載置部には接着剤が塗布され、パイプ保持管の内部に、中央管両端部のパイプ保持管外装部が嵌合して中央管とパイプ保持管とが接着されるとともに、前記貫通孔から外周側に接着剤が押し出され、この接着剤によって、パイプ保持管の外周面とパイプの内周面とが、パイプ保持管の当接部にパイプの先端が当接状態で接着されることを特徴とする。
また、本願発明は、第2には、中央管には係止爪が配設されており、パイプ保持管に設けられた係合穴に係合されることを特徴とし、第3には、係止爪は、中央管とパイプ保持管とが接続された際にはパイプ保持管の外周面に対して略面一になることを特徴とする。さらに、第4には、接着剤載置部が傾斜面状であり、中央管の先端部は、前記接着剤載置部と対応する傾斜形状であることを特徴とする。
上記のとおりのこの出願の第1の発明によれば、パイプを接続する際に生じる余分な接着剤を除去する必要がなく、パイプ等の各部材やその周辺部における変形を防止できる。
また、第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、中央管の係止爪をパイプ保持管の係合穴に係合させることによって、出荷時には中央管とパイプ保持管とを分離することなく、結合して運搬することができ、施工時には係合により中央管とパイプ保持管との嵌合がより確実になり、パイプの挿入がスムーズにできる。
さらに、第3の発明によれば、上記第2の発明の効果に加え、中央管の係止爪とパイプ保持管の係合穴からの水漏れをより確実に防止できる。また、第4の発明によれば、上記第1から第3の効果に加え、さらに効率よく接着剤をかき出すことができる。
本願発明は、上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下に、添付した図面に沿って、本願発明の実施形態について詳細かつ具体的に説明する。
図1は、本願発明のパイプの接続構造の一実施形態を例示した分解斜視図である。図2は、図1のパイプの接続構造における接続工程を例示した断面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。また、図3は、図1のパイプの接続構造における接続工程を例示した要部拡大断面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。図4は、図3(C)をさらに拡大した拡大断面図である。
図1から図4に例示したとおり、本願発明のパイプの接続構造は、竪樋をはじめ、給水管や排水管等のパイプ4を、パイプ保持管2を介して中央管1に嵌め込むことで互いに対向するパイプ4同士を接続している。この中央管1には、両端部にパイプ保持管2を嵌合するための段部状のパイプ保持管外装部11が形成されている。また、パイプ保持管2には、中央管1への外装方向側の一端である周縁部の一部もしくは全周において、外周に向かって鍔状に突設されている当接部24とともに、その円周部21には周方向に沿って複数の貫通孔22が設けられており、またその内周面には前記貫通孔22の近傍に接着剤3を載置するための接着剤載置部23が、たとえば、傾斜面状に形成されている。すなわち、内周面全周にわたる傾斜面に貫通孔22が設けられているといえる。
このようなパイプ保持管2二つを、貫通孔22に沿って、かつ、接着剤載置部23に接着剤3を塗布して、互いのパイプ保持管2の当接部24を向き合わせるようにして、中央管1のパイプ保持管外装部11に嵌合する。そして、このとき、パイプ4の先端41を当接部24に当接させてパイプ4とともにパイプ保持管2を嵌合することで、中央管1との嵌合の際に押し出された接着剤3により、パイプ保持管2それぞれにパイプ4を取り付けて互いに対向するパイプ4同士を接続することができる。
すなわち、貫通孔22に沿って、かつ、接着剤載置部23に塗布された接着剤3は、中央管1にパイプ保持管2を嵌合することで、中央管1とパイプ保持管2とを接着することができる。このとき、一部の接着剤3は、中央管先端12によってパイプ保持管2の内面へとかき出され、このかき出された接着剤31も中央管先端12にて中央管1とパイプ保持管2との接着に寄与している。そして、これと同時に中央管1にパイプ保持管2を嵌合した際に貫通孔22を通じてパイプ保持管2の外周側、つまりパイプ4と接触する側に押し出される接着剤3によって、パイプ保持管2とパイプ4とを接着させることができる。すなわち、パイプ保持管2は、中央管1との接着および固定と同時に、パイプ4との接着および固定をも確実に行うことができる。そして、パイプ4を接続する際に生じる余分な接着剤を除去する必要がなく、接着剤3を有効に活用することができる。つまり、パイプ4を接続する際に押し出される接着剤3をパイプ4内面の全周に亘って均等に塗布できて、中央管先端12によってかき出された接着剤31も中央管1とパイプ保持管2との接着に寄与でき、しかも、パイプ4等の各部材やその周辺部における変形を防止できる。
なお、中央管1のパイプ保持管外装部11の形状としては、上記のとおり、段部とすることで、パイプ保持管2の当接部24がこの段部に突き当たり、パイプ保持管2の位置決め段部となり好ましいが、その形状は特に制限されるものではない。たとえば、図には示していないが、略平坦状等として形成していてもよく、この場合、互いのパイプ保持管の当接部同士が直接突き合う状態で中央管にパイプ保持管が嵌合される。このような構成の場合は、中央管の形状をシンプルにすることができる。また、上記図3および図4に例示したように、中央管先端12は、傾斜面状に形成された接着剤載置部23と略対応した形状とすることで、効率よく接着剤3をかき出すことができて好ましい。
図5は、本願発明のパイプの接続構造における中央管の一実施形態を例示した正面図、平面図および側面図である。図6は、本願発明のパイプの接続構造におけるパイプ保持管の一実施形態を例示した正面図、平面図および側面図である。
本願発明のパイプの接続構造は、図5に例示したように、中央管1に係止爪13が配設されていてもよい。そして、図6に例示したように、パイプ保持管2には、中央管1に配設されている係止爪13と係合する係合穴25が設けられていてもよい。
この図5の中央管1および図6のパイプ保持管2を用いたパイプの接続構造とすることで、図1から図4の例と同様に、中央管1にパイプ保持管2を嵌合する際、中央管1の係止爪13がパイプ保持管2の係合穴25に着脱自在に係合される。これによって、上記のとおりの効果に加えて、あらかじめ中央管1とパイプ保持管2とを着脱自在に装着させることができるため、出荷時には、中央管1とパイプ保持管2とを分離することなく結合して運搬することができる(つまり、出荷時には、中央管1とパイプ保持管2とを一体化させて運搬することができる)。また、施工時には、係合により中央管1とパイプ保持管2との嵌合がより確実になり、パイプ4の挿入がスムーズにできる。
図7は、図5の中央管および図6のパイプ保持管を用いたパイプの接続構造における接続工程の一例を例示した側面図である。図8は、図7のパイプの接続構造における接続工程を例示した側面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。図9は、図8(C)の丸印における要部拡大断面図である。
そして、さらに図7から図9に例示したように、本願発明のパイプの接続構造における中央管1の係止爪13は、中央管1とパイプ保持管2とを接続した際に中央管1の外周面に対して略面一になるようにしてもよい。図8および図9に沿ってさらに説明すると、まず、図8および図9に例示したパイプ4の接続工程は、図2から図4の例と略同様であるが、中央管1には係止爪13が配設され、パイプ保持管2には係止爪13と係合する係合穴25が、係止爪13の配設位置と対応する位置に設けられている点で異なっている。
このような構成とすることで、パイプ4同士の接続が完了したとき、中央管1の係止爪13が引っ込み、この係止爪13もパイプ保持管2の外周面の一部となる。つまり、係止爪13は、パイプ保持管2の外周面に対して略面一となり、係止爪13によって接着剤3を押し出すことができる。そして、係止爪13もパイプ保持管2に接着されることになり、上記の種々の効果に加えて、中央管1の係止爪13とパイプ保持管2の係合穴25からの水漏れをも、より確実に防止することができる。
もちろん、本願発明のパイプの接続構造は、以上の例示によって限定されるものではない。たとえば、中央管1やパイプ保持管2、竪樋等のパイプ4等の材質としては、特に制限されるものではないが、プラスチック等の樹脂類、あるいは、金属類等が使用できる。
本願発明のパイプの接続構造の一実施形態を例示した分解斜視図である。 図1のパイプの接続構造における接続工程を例示した断面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。 図1のパイプの接続構造における接続工程を例示した要部拡大断面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。 図3(C)をさらに拡大した拡大断面図である。 本願発明のパイプの接続構造における中央管の一実施形態を例示した正面図、平面図および側面図である。 本願発明のパイプの接続構造におけるパイプ保持管の一実施形態を例示した正面図、平面図および側面図である。 図5の中央管および図6のパイプ保持管を用いたパイプの接続構造における接続工程の一例を例示した側面図である。 図7のパイプの接続構造における接続工程を例示した側面図であり、(A)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する状態を、(B)は中央管にパイプ保持管をパイプとともに嵌合する途中の状態を、(C)はパイプの接続完了の状態を示している。 図8(C)の丸印における要部拡大断面図である。
符号の説明
1 中央管
11 パイプ保持管外装部
12 中央管先端
13 係止爪
2 パイプ保持管
21 円周部
22 貫通孔
23 接着剤載置部
24 当接部
25 係合穴
3 接着剤
31 かき出された接着剤
4 パイプ
41 先端

Claims (4)

  1. 両端部にパイプ保持管外装部を有する中央管と、中央管への外装方向側の一端において外周に向かって突設されている当接部とともに内周面全周に亘って接着剤載置部が形成され、前記接着剤載置部には、複数の貫通孔が設けられているパイプ保持管とをもって形成される互いに対向するパイプの接続構造であって、パイプ保持管の接着剤載置部には接着剤が塗布され、パイプ保持管の内部に、中央管両端部のパイプ保持管外装部が嵌合して中央管とパイプ保持管とが接着されるとともに、前記貫通孔から外周側に接着剤が押し出され、この接着剤によって、パイプ保持管の外周面とパイプの内周面とが、パイプ保持管の当接部にパイプの先端が当接状態で接着されることを特徴とするパイプの接続構造。
  2. 中央管には係止爪が配設されており、パイプ保持管に設けられた係合穴に係合されることを特徴とする請求項1記載のパイプの接続構造。
  3. 係止爪は、中央管とパイプ保持管とが接続された際にはパイプ保持管の外周面に対して略面一になることを特徴とする請求項2記載のパイプの接続構造。
  4. 接着剤載置部が傾斜面状であり、中央管の先端部は、前記接着剤載置部と対応する傾斜形状であることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載のパイプの接続構造。
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