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JP4444897B2 - 関節用サポータ、関節用サポータに用いるヒンジ - Google Patents
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JP4444897B2 - 関節用サポータ、関節用サポータに用いるヒンジ - Google Patents

関節用サポータ、関節用サポータに用いるヒンジ Download PDF

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Description

本発明は、肘、膝、足首等の関節に装着する関節用サポータ及び関節用サポータに用いるヒンジに関する。
肘、膝、足首等の関節部分を保護するためにサポータを用いる場合がある。このサポータはいわゆる円筒状に形成されており、関節部分にある程度の圧接力によって装着することにより関節をガードして曲げ伸ばし時の関節のずれ等を防止するものである。このサポータの側部にはシリコーンゴム等をヒンジとして利用することにより関節の補強部材としている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特公平5−1021号公報 特許第3225393号公報
ところが、従来のサポータに用いられているヒンジは直線的に伸びているため、関節の曲げ伸ばしに伴ってサポータが曲がるときであっても、サポータに装着されているヒンジの折れ曲がる部分定まっていなかった。このため、関節を曲げた場合でもヒンジが関節部分から離れた位置で曲がってしまい、その結果サポータを装着することによって逆に関節を曲げにくくなる場合があるという問題点があった。
本発明は同問題点に鑑み、装着した場合でも関節が動きやすく使用時の安定性に優れた関節用サポータ及び関節用サポータに用いるヒンジを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、関節に装着する関節用サポータであって、同サポータはサポータ本体の少なくとも一方の側部に弾性体からなるヒンジを装着しており、同ヒンジはM字状或いはW字状を含む形状に形成されて関節に対応する位置に関節の曲げ伸ばしに伴いヒンジが折れ曲がる際の支点となる折曲部を3箇所以上有することを要旨とする。これにより、関節に対応した折局部にてヒンジが折れ曲がるためヒンジが関節の動きに追随することが可能となり、サポータを装着しても関節の動きが妨げられない。また、ヒンジが各折曲部にてジグザグ状に折れ曲がることができ関節の曲げ等によりヒンジに圧縮方向の力が作用した場合でも折曲部以外の部分にその力が作用することがない。
また、請求項2に記載の発明では、前記ヒンジは、コイルスプリングを平面状に押し潰して形成されていることを要旨とする。これによりヒンジはコイルスプリングの有する弾性力を有することができる。
請求項3に記載の発明では、関節用サポータは膝、肘又は足首に装着されることを要旨とする
請求項4に記載の発明は、前記ヒンジにはヒンジに形成されている折曲部を覆うようにパッドが装着されていることを要旨とする。これによりヒンジの曲げ伸ばし動作の際に関節部分の皮膚がヒンジに挟まれることが防止される。
請求項5に記載の発明は、関節用サポータに用い、サポータ本体に装着する弾性体からなるヒンジであって、同ヒンジはM字状或いはW字状を含む形状に形成されて関節に対応する位置に関節の曲げ伸ばしに伴いヒンジが折れ曲がる際の支点となる折曲部を3箇所以上有する関節用サポータに用いるヒンジを要旨とする。このヒンジを関節用サポータに装着することにより関節に対応した位置にある折曲部にてヒンジが折れ曲がってヒンジが関節の動きに追随することが可能となり関節の動きが妨げられない。
本発明によれば、関節用サポータを装着した場合でも関節が動きやすく使用時の安定性に優れた効果を奏することができる。
以下、第一実施形態として本発明を具体化した膝関節用サポータを図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態における膝関節用サポータ(以下、「膝サポータ」という。)10の外観はほぼ同径の筒状をなすサポータ本体11を主構成として形成されている。なお、図1に示す膝サポータ10は左右の膝関節Nの一方に装着するものであるが、装着する側は限定されておらずいずれの側にも装着することができる汎用性を有している。サポータ本体11は、伸縮性生地としてのメリヤス生地から形成されている。このメリヤス生地はポリウレタン繊維及び綿から構成される横編みの生地で伸縮性に富んでおり、その伸縮性によってサポータ本体11は膝部に適度な圧接力で密着されるようになっている。また、このサポータ本体11は、丸網によって形成されており生地に継ぎ目がないいわゆるシームレス構造となっている。なお、サポータ本体11の上端部11a及び下端部11bのいわゆる耳の部分はバイアステープによりパイピング加工されてほつれが防止されている。
サポータ本体11の前面中央部には、生地を円形にくり抜いた孔部からなる膝頭当接部12が形成されている。膝サポータ10を膝関節Nに装着する際には膝頭(膝蓋骨)をこの膝頭当接部12となる孔部に嵌入させて膝蓋骨がずれないように支持させる。なお、膝頭当接部12が孔部のままでは膝頭が露出するため、サポータ本体11の生地内面側から孔部を覆うようにサポータ本体11の生地より伸縮性に富む薄手の生地を逢着して孔部をカバーしてもよい。
図2(a)に示すように、膝サポータ10は膝関節Nに装着していない状態では前面中央と後面中央をそれぞれ折り目として平面状に折り畳むことができる。膝サポータ10は、折り畳んだ状態では矩形状を基本形状とし、前面側に向かってわずかに「くの字」状となるように形成されている。これは、サポータ本体11には膝頭当接部12である孔部が形成されているため前面側が後面側より生地の張力を受けにくいことによる。また、この形状は人体の膝関節Nでは直立状態であっても膝頭が前方に突き出たくの字状となっていることに対応しており、膝関節Nに膝サポータ10を装着した際の違和感を与えにくくする作用も発揮する。なお、膝サポータ10を「くの字状」に形成せず直線状に形成してもよい。図1及び図2(a)に示すようにサポータ本体11の左右両側の側部には、それぞれヒンジ14,15が装着されている。なお、図1の状態では膝サポータ10の内周面に装着されているヒンジ14,15はサポータ本体11に隠れてその大部分が見えないがサポータ本体11とヒンジ14,15との関係を明確にするためヒンジ14,15を図示している。
ヒンジ14,15はサポータ本体11とは別個に形成された部材であり、サポータ本体11の内周面にてサポータ本体11の生地に固定されている。すなわち、ヒンジ14,15はサポータ本体11の左右両側の側部に、膝サポータ10を図2(a)の状態で折り畳んだ場合にほぼ中央となる位置に配置されている。なお、図2(a)中のヒンジ14は手前側(左側)のもののみ図示しているが、図に示されているヒンジ14と重なる奥側の位置には図示していない一方(右側)のヒンジ15が配置されている。したがって、一つの膝サポータ10に装着されている2つのヒンジ14,15は対称形状に形成されている。以下、ヒンジ14,15の説明にあたっては図2(a)に示される左側のヒンジ14についてのみ行い右側のヒンジ15の説明は省略するが、右側のヒンジ15についても左側のヒンジと構成、固定方法等は同じである。
ヒンジ14は図2(b)に示すように全体が長尺状に形成されており途中に3箇所の折れ曲がり部を有している。このため、ヒンジ14は全体としてM字状或いはW字状をなす。ヒンジ14には弾性体であるコイルスプリング16が材料として用いられており、円筒状であるコイルスプリング16を扁平となるように直径方向から押しつぶすことにより、図2(b)に示すようにコイルスプリング16の螺旋が平面的に形成されることとなる。コイルスプリング16の上下両端はコ字状の金属製カバー16a,16bで覆われてコイルスプリング16の先端の突出部の露出を防止している。
また、ヒンジ14には、コイルスプリング16が押しつぶされて形成される平面と同じ面上でコイルスプリング16が折り曲げられて形成された複数の折れ曲がり部を有する。この折れ曲がり部は図2(b)において上側から順に、膝頭方向である前方に向かって山折りとなる第1折曲部17と、逆に後方に向かって山折りとなる第2折曲部18と、再び前方に向かって山折りとなる第3折曲部19との3箇所の折れ曲がり部によって構成されている。このうち第2折曲部18はヒンジ14の全長のほぼ中央部分となる位置に形成されており、また、第1折曲部17及び第3折曲部19はヒンジ14の上下端部と第2折曲部18との中間部分よりも第2折曲部18寄りに形成されている。なお、第1折曲部17から第3折曲部19までの距離L1は膝頭部分の膝蓋骨の直径と同じ程度の長さを目安として形成されている。
この結果、ヒンジ14は全体として緩やかなM字状或いはW字状をなす弓なり形状となるように形成されている。したがって、図2(b)中の左右方向からヒンジ14に対して力が加わった場合にはヒンジ14は第1折曲部17乃至第3折曲部19を支点として折れ曲がる(回動する)。このときヒンジ14は全体形状が変形することとなるがヒンジ14はコイルスプリング16により形成されているため前記変形は弾性変形であり、ヒンジ14に作用していた力が除去された場合には自身の弾性復元力によって元の形状に戻る。また、図2(b)中の上下方向からヒンジ14に対して力が加わった場合にはヒンジは第1折曲部17乃至第3折曲部19を支点として弾性変形によって折れ曲がってヒンジ14の全長が短くなり、加わっていた力が除去された場合には自身の弾性復元力によって元の形状に戻る。
ヒンジ14はサポータ本体11に対して第2折曲部18が膝頭当接部12とほぼ同じ高さとなるように固定される。ヒンジ14をサポータ本体11に固定する方法は限定されず、縫着、面ファスナ、両面テープ、或いはサポータ本体11の内面にヒンジ収納ポケットを作って同ポケットにヒンジ14を収納する等の手段を採用することができる。ただし、使用時の膝関節Nの動きに伴ってヒンジ14の第1折曲部17乃至第3折曲部19の折れ曲がりが妨げられないよう、かつヒンジ14全体がサポータ本体11に対して相対移動することがないように両者を固定する必要がある。すなわち、ヒンジ14装着時においてサポータ本体11に対してヒンジ14は相対移動が不能であり、かつサポータ本体11に曲げ荷重が作用した場合にはヒンジ14は第1折曲部17乃至第3折曲部19にて折れ曲がり、サポータ本体の折れ曲がりに追随することが可能となっている。
図1、図2(a)(b)に示すように、ヒンジ14をサポータ本体11に装着した状態で、ヒンジ14の内周側中央部には円形のパッド20が取り付けられている。このパッド20は発泡ウレタン樹脂シートを円形に形成したものであり、パッド20の中心部をヒンジ14の第2折曲部18に紐等に結びつけることによってパッド20は1点においてヒンジ14に固定されている。したがって、パッド20をヒンジ14に装着した場合であっても第1折曲部17乃至第3折曲部19の折れ曲がりがパッド20によって阻害されることはない。なお、このパッド20はヒンジ14の内側に取り付けられており、膝サポータ10を膝関節Nに装着した状態で膝関節Nとヒンジ14との接触、特に装着者の皮膚とヒンジ14の第1折曲部17乃至第3折曲部19との接触を防ぐことを目的としている。
次に、膝サポータ10の装着・使用方法について説明する。まず、膝サポータ10を図1に示す展開状態とし装着者の膝関節Nに装着する。装着方法は従来の膝関節N用のサポータと何ら変わるものではなく、また本実施形態の膝サポータ10は左右兼用であって右足左足の区別なく装着することができるが、本実施形態の膝サポータ10は前後の区別がされているため膝頭当接部12が前面側となるように装着する。装着者は膝頭の一部を膝頭当接部12である孔部に嵌入するよう装着することにより、膝関節Nに対して膝サポータ10が位置決めされて装着が完了する。
図3(a)に膝サポータ10を膝関節Nに装着した状態を示す。装着者が直立した状態では膝関節Nはほぼ真っ直ぐの状態であるため、同図に示すように膝サポータ10もほぼ真っ直ぐの状態(図1に示す状態)である。一方、人が歩行する場合には、膝関節Nはほぼ真っ直ぐ伸びた状態(図3(a))と膝関節Nの関節面(大腿骨と頸骨との関節面)を中心として「くの字状」に折れ曲がった状態(図3(b))とを交互に繰り返す。このため、膝関節Nに装着されている膝サポータ10も膝関節Nの動きに伴って同様に真っ直ぐ伸びた状態と「くの字状」に折れ曲がった状態とを繰り返すこととなる。なお、歩行に限らず装着者がしゃがみ込んだ後立ち上がる等のいわゆる屈伸動作を行った場合も関節は同様の動作を行うが、屈伸動作の場合の関節が曲がる角度は歩行動作に比してより急なものとなる。
歩行等による膝関節Nの動きに伴って膝サポータ10が真っ直ぐ伸びた状態から「くの字状」に折れ曲がった状態に至る際にはサポータ本体11に装着されているヒンジ14もサポータ本体11の動きに追随して折れ曲がることとなる。このとき、ヒンジ14には関節に対応する部分を中心として曲げ荷重が作用することとなり、この曲げ荷重は特にヒンジ14に形成されている第1折曲部17及び第3折曲部19に対して主に作用する。したがって、装着者の歩行等によって膝関節Nが真っ直ぐ伸びた状態から「くの字」に折れ曲がった状態に至る工程では、膝サポータ10に装着されているヒンジ14の第1折曲部17及び第3折曲部19はそれらの角度がより鋭角となる方向に自身の弾性力に抗して折り曲げられることとなる。
加えて、膝関節Nが折れ曲がるときは、膝関節Nの周囲、特に後ろ側には上下を圧縮するような力が作用することから、ヒンジ14が膝関節Nの動きに伴って折り曲げられる際にはヒンジ14自身の長さが圧縮される方向の力も加わることとなる。このときヒンジ14は第1折曲部17及び第3折曲部19の角度がより鋭角となる方向に折り曲げられると同時に第2折曲部18もその弾性力に抗して角度がより鋭角となる方向に折り曲げられることによって、第1折曲部17乃至第3折曲部19は蛇腹を折り畳むように折り曲げられて第1折曲部17から第3折曲部19に至る長さが短くなる。一方、膝関節Nを折り曲げた状態から伸ばした状態に戻るときには、膝サポータ10に装着されているヒンジ14の第1折曲部17乃至第3折曲部19の弾性復元力によって元の状態に復帰する。
上記実施形態の膝サポータ10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、サポータ本体11の左右両内側面にヒンジ14,15を装着している。このため、膝関節Nの曲げ伸ばし動作をヒンジ14,15が補助し、膝関節Nに対するねじれ等を軽減させることができる。
(2)上記実施形態では、サポータ本体11の左右両内側面に装着したヒンジ14,15に第1折曲部17乃至第3折曲部19を形成し、ヒンジ14,15が全体としてM字或いはW字状をなすように形成されている。このため、膝関節Nを曲げる際にはヒンジ14,15はこれらの折曲部が支点となって折れ曲がる(回動する)こととなり、膝関節Nの動きを妨げることがない。
(3)ヒンジ14,15には第2折曲部18を中心としてその上下近傍に第1折曲部17と第3折曲部19とが形成されている。したがって、膝サポータ10の装着位置が上下にずれた場合であっても第1折曲部17と第3折曲部19のいずれかが膝関節Nの動きに追随して折り曲がることとなり、膝関節Nの動きを妨げることがない。
(4)ヒンジ14,15にはコイルスプリング16を厚み方向から押しつぶして平面状にしたものが用いられている。したがって、ヒンジ14,15はコイルスプリング16に由来する弾性復元力を有しており、膝関節Nに追随して折れ曲がった場合でも自身の弾性復元力によってもとの形状に戻る。このため、膝関節Nの繰り返しの曲げ伸ばし動作によってもヒンジ14,15の塑性変形が生じにくい。
(5)ヒンジ14,15は全体として前側に反った弓なり形状をなしている。このため、関節が曲がる際にヒンジ14,15に圧縮方向の力が作用しても、第1折曲部17と第3折曲部19とが折れ曲がるとともに第2折曲部18も折れ曲がり、第1折曲部17から第3折曲部19に至る距離L1が短くなって、ヒンジ14に対する圧縮方向の力をこれら各折曲部において受け止めることができる。また、膝関節Nを伸ばすときにはこの第1折曲部17から第3折曲部19の弾性復元力が補助力として作用するため膝関節Nの伸ばし動作が容易となる。
(6)ヒンジ14,15の内周面側中央部にはパッド20を取り付けている。このため、パッド20にて膝関節N部分を圧接することとなり、膝関節Nの安定性が増すこととなる。また、パッド20は第1折曲部17乃至第3折曲部19を覆うように配置される。このため、第1折曲部17乃至第3折曲部19が折れ曲がった際にヒンジ14,15に皮膚が挟まれることを防止することができる。更に、パッド20はその中心部がヒンジ14,15の第2折曲部18に固定されることにより取り付けられている。したがって、パッド20によりヒンジ14,15の第1折曲部17乃至第3折曲部19の折れ曲がりが妨げられることもない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ ヒンジ14,15に装着したパッド20のいずれか一方或いは双方を省略してもよい。パッド20を用いないことによってパッド20により生ずる機能は発揮されないこととなるが、ヒンジ14,15により生ずる機能を発揮するため、発明の目的は達成しえる。
○ ヒンジ14,15に形成されている折曲部の数を変更してもよい。例えば、折曲部を4箇所以上設けてヒンジ14,15をジグザグ状とする場合や、折曲部を2箇所としてもよい。
○ ヒンジ14,15としてコイルスプリング16を平面状に押し潰して形成したものを使用しているが、折曲部が形成可能な弾性素材であればコイルスプリング以外の材料を使用してもよい。
○ 第1実施形態は膝サポータ10に関するものであるが、このサポータを形状変更のうえ肘関節用サポータとしてもよい。
○ 一つのサポータ本体11の両側部に装着されるヒンジ14,15は左右同じものであったが、左右のヒンジ14,15を個別に長さや形状、弾性力等を変更してもよい。左右のヒンジ14,15の弾性力等を変更することにより装着者の膝関節Nのねじれ方向に応じた膝サポータ10を得ることができる。また、ヒンジは両側部ではなく左右どちら一方のみに装着してもよい。
次に、本発明を具体化した足首関節用サポータの第2の実施形態を図4〜図5にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の膝サポータ10を足首用に変更した構成であり、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図4(a)に示す足首関節用サポータ(以下、単に「足首サポータ」という。)30は、足首A全体を覆う側面視L字状に形成されたサポータ本体31を備えている。なお、この足首サポータ30はくつ下の上からでも装着することができるようにつま先部分はサポータ生地にて覆われておらず足指が露出するようになっているが、サポータ本体31の形状をつま先も含めて覆うような形状(くつ下形状)にしてもよい。なお、サポータ本体31は第1実施形態にて説明した生地と同じ生地にて形成されるが、足首サポータ30にあってはその上からくつ下や靴をはく場合があることからより生地の厚みが少ない素材を使用してもよい。
サポータ本体31の左右内周面には第1実施形態と同様にコイルスプリング34を平面状に押し潰した形状のヒンジ32が装着されている。図4(a)には右側のヒンジ32のみ図示しているが、一つの足首サポータ30には左右両側にヒンジが装着されており図示しない左側のヒンジは右側のヒンジ32と対称形状に形成されている点及びサポータ本体31へのヒンジの装着方法についても第1実施形態と同様である。以下、説明の便宜上、図示されている右側のヒンジ32についてのみ説明を行い図示されな左側のヒンジについては説明を省略する。
サポータ本体31に装着されているヒンジ32には第1折曲部35、第2折曲部36及び第3折曲部37が形成されている点は第一実施形態と同様であるが、各折曲部の形状が第1実施形態と相違する結果、ヒンジ32の全体形状も第1実施形態とは異なっている。すなわち、図4(b)に示すように、ヒンジ32には上側から順に、踵方向である後方に向かって折りまげられている第1折曲部35と、逆に前方に向かって折りまげられている第2折曲部36と、再び後方に向かって山折りとなる第3折曲部37の3箇所の折れ曲がり部が形成されている。なお、各折曲部の折れ曲がり方向が第1実施形態とは逆になっているのは、膝関節Nは前方に向かって折れ曲がるのに対して足首Aは後方に向かって折れ曲がっているように膝関節Nと足首Aとでは折れ曲がり方向が異なっているためである。
第1折曲部35は緩やかな折れ曲がりとして形成されており、また第2折曲部36は第1折曲部35から連続する弧状の折れ曲がりとして形成されている。第2折曲部36が弧状に形成されているのは足首Aのくるぶし部分とヒンジ32との干渉を防止するためである。また、第2折曲部36に続いて形成されている第3折曲部37は折れ曲がりの角度が鋭角に形成されており、ヒンジ32は通常の状態(図4(a)に示す状態)において全体としてL字状に形成されている。
次に足首サポータ30の装着・使用方法について説明する。足首サポータ30はくつ下と同様の方法にて足首Aに装着する。この足首サポータ30も左右の区別はない汎用性を有しているため左右を気にすることなく装着することができ、図4(a)において図中右側がつま先側となるように足首Aに装着すればよい。図5(a)に足首サポータ30を足首Aに装着した状態を示す。装着者が直立した状態ではすねの部分は地面に対してほぼ直立した状態であるため、同図に示すように足首サポータ30もほぼL字状である。一方、人が歩行する場合には、図5(a)に示す通常の状態を基本として、足首Aがより曲がった状態(図5(b))と、足首Aが伸びた状態(図5(c))とを交互に繰り返すため、装着されている足首サポータ30も足首Aの動きに伴って同様に伸びた状態と曲がった状態とを繰り返すこととなる。なお、ヒンジ32の変化を説明するために図5では足首サポータ30の内側に装着されているヒンジ32の輪郭を実線で示している。
そして、歩行等による足首Aの動きに伴って足首サポータ30が基本の状態(図5(a))から足首Aをより曲げた状態(図5(b))に至る際にはサポータ本体31に装着されているヒンジ32もサポータ本体31の動きに追随して折れ曲がることとなる。このとき、ヒンジ32に形成されている第1折曲部35〜第3折曲部37のうち足首Aに近い第3折曲部37に対して主に曲げ応力が作用することとなる。したがって、歩行等によって直立した基本の状態から足首Aをより曲げた状態に至ったときには、足首サポータ30の両側面に固定されているヒンジ32の第3折曲部37はその角度がより鋭角となる方向に自身の弾性力に抗して折り曲げられることとなる(図5(b))。また、足首Aが曲がるときは足首Aの前方部分ではその上下方向を圧縮する力が作用することとなり、比較的前方に装着されているヒンジ32自身にも同方向の力が加わることとなる。したがって、ヒンジ32は第1折曲部35乃至第3折曲部37の各折曲部の角度が急となる方向に折り曲げられることによって第1折曲部35から第3折曲部37に至る距離L2が短くなる。
続いて、足首Aをより曲げた状態(図5(b))から足首Aを伸ばす状態に至る場合には、足首Aをより曲げた状態から一旦通常の状態(図5(a))に戻り、続いてヒンジ32には足首Aに対応する部分を中心として逆方向への曲げ応力が作用することとなる。特にヒンジ32のうち足首Aに近い第3折曲部37に対して逆方向への曲げ応力が作用し、第3折曲部37はその角度が鈍となる方向に自身の弾性力に抗して折り曲げられることとなる(図5(c))。足首Aをより曲げた状態(図5(b))或いは足首Aを伸ばした状態(図5(c))では、サポータ本体31に装着されているヒンジ32の第1折曲部35乃至第3折曲部37は自身の弾性力に抗して弾性的に変形しているため、通常の状態(図5(a))に戻る際にはヒンジ32自身の弾性復元力によって元の形状に復帰する。
上記実施形態の足首サポータ30によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2実施形態では、足首サポータ30の両側部に対して折曲部を有するヒンジ32を装着している。このため、足首Aの曲げ伸ばし動作をヒンジ32が補助し、歩行時等に生ずる足首Aに対するねじれ等を軽減させることができる。
(2)足首サポータ30に用いるヒンジ32は第3折曲部37が鋭角に曲げられて全体としてL字状に形成されている。したがって、足首Aの形状に沿った形状のヒンジ32とすることができ、またヒンジ32は足首Aに近い第3折曲部37を中心に折れ曲がることとなって足首Aの動きに追随することができる。
(3)足首サポータ30に用いるヒンジ32には弧状に形成された第2折曲部36が形成されている。このため、足首サポータ30を装着してもヒンジ32はこの第2折曲部36によりくるぶしを迂回することとなり、ヒンジ32とくるぶしとの干渉が防止される。
(4)足首サポータ30は、足のうち湿度が高くなり易いつま先部分は開放状態となっている。このため、くつ下の上から重ねて装着することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第2折曲部36は弧状に形成しなくてもよい。ヒンジ32とくるぶしとの干渉を防止するために第2折曲部36を弧状としたが、くるふしとの干渉が防止されるのであれば第1実施形態同様の山折りの折曲部としてもよい。
○ ヒンジ32としてコイルスプリング34を平面状に押し潰して形成したものを使用しているが、折曲部が形成可能な弾性素材であればコイルスプリング以外の材料を使用してもよい。
○ 第2実施形態は足首サポータ30に関するものであるが、このサポータを形状変更のうえ手首関節用サポータとしてもよい。
○ 一つのサポータ本体31の両側部に装着するヒンジ32を右側用と左側用との間で個別に形状や弾性力等を変更してもよい。また、ヒンジを両側部ではなく左右何れか一方にのみ装着してもよい。
○ 折曲部に足首の皮膚との直接の接触を防止するパッドを取り付けてもよい。ただし、装着感が悪くならないように薄手の素材が好ましい。
第1実施形態の膝サポータの斜視図。 (a)は第1実施形態の膝サポータの側面図、(b)は膝サポータに使用されるヒンジの側面図。 膝サポータの装着・使用状態を示す概要図、(a)は直立して膝関節を伸ばした状態、(b)は歩行等により膝関節を曲げた状態。 (a)は第2実施形態の足首サポータの側面図、(b)は足首サポータに使用されるヒンジの側面図。 足首サポータの装着・使用状態を示す概要図、(a)は直立してすねを地面に対してほぼ直立させた通常の状態、(b)は歩行等により足首を曲げた状態、(c)は歩行等により足首を伸ばした状態。
符号の説明
10・・膝サポータ、11,31・・サポータ本体、14,15,32・・ヒンジ、16,34・・コイルスプリング、17,34・・第1折曲部、18,35・・第2折曲部、18,36・・第3折曲部、20・・パッド、N・・膝関節、A・・足首。

Claims (5)

  1. 関節に装着する関節用サポータであって、同サポータはサポータ本体の少なくとも一方の側部に弾性体からなるヒンジを装着しており、前記ヒンジはM字状或いはW字状を含む形状に形成されて関節に対応する位置に関節の曲げ伸ばしに伴いヒンジが折れ曲がる際の支点となる折曲部を3箇所以上有する関節用サポータ。
  2. 前記ヒンジは、コイルスプリングを平面状に押し潰して形成されている請求項1に記載の関節用サポータ。
  3. 肘、膝又は足首に装着される請求項1又は2に記載の関節用サポータ。
  4. 前記ヒンジにはヒンジに形成されている折曲部を覆うようにパッドが装着されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の関節用サポータ。
  5. 関節用サポータに用い、サポータ本体に装着する弾性体からなるヒンジであって、同ヒンジはM字状或いはW字状を含む形状に形成されて関節に対応する位置に関節の曲げ伸ばしに伴いヒンジが折れ曲がる際の支点となる折曲部を3箇所以上有する関節用サポータに用いるヒンジ。
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