図6に従来構成の画像処理装置のブロック図を示す。画像処理装置900は、画像を撮像するセンサ部901と、センサ部901より与えられるデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)902と、RAM902からデータを読み出して利用者が視覚的に確認できる形式に表示する表示部903と、で構成される。表示部903は、通常液晶ディスプレイ等によって構成される。
画像処理装置900によって撮像された撮像データは、フレーム毎にセンサ部901からRAM902に与えられる。センサ部901は、マトリクス状に配置された複数の画素で構成されており、各ライン毎に画素データを一時的に格納するラインメモリ(不図示)を備える。そして、ラインメモリよりライン毎に保持された画素データが順次RAM902に与えられる。
一方、表示部903は、RAM902に格納されたデータを読み込んで所定のタイミングで表示する。このとき、ラインメモリよりRAM902に与えられた撮像データを逐次表示部903に出力することで、撮像後に表示部903に映像が表示されるまでの時間を短縮化できる。
しかしながら、表示部903において撮像データの回転処理あるいは反転処理を行うような場合については、センサ部901によって撮像された1フレーム分の撮像データすべてを表示部903が読み出すまで、当該映像を表示させることができない。図7は、表示部903において反転処理を行うときのデータ転送の流れを説明するための概念図である。図7において、(a)はセンサ部901を示しており、(b)は表示部903を示している。
図7(a)に示すように、センサ部901に取り込まれた撮像データは、ライン毎に第1行から第n行まで順次RAM902に与えられる(nは2以上の自然数とする)。このとき、上述したように、表示部903においてセンサ部901で取り込まれた撮像データに反転処理を施したデータを表示させる場合においては、図7(b)に示すように第n行から順次第1行までデータを読み出す必要がある。
この場合、表示部903に第n行のデータを転送させるためには、RAM902に第n行の撮像データが格納されている必要があり、このため、センサ部901からRAM902に対して第n行の撮像データが与えられるまで表示部903は表示処理を行うことができない。すなわち、センサ部901から表示部903に対してデータを転送するのにかかる時間が増すことになる。
このように表示部903に対するデータ転送時間が増大し、この転送時間が、センサ部901から出力される撮像データの出力時間間隔(フレーム毎のデータ出力時間間隔)よりも長くなった場合、センサ部901から次のフレームにかかる撮像データをRAM902に出力する時点で、まだ表示部903がRAM902にアクセスしてデータの読み出しを行っているため、センサ部901からRAM902に書き込みが行えないという問題が発生する。この状態を図8を用いて説明する。
図8は、図6のセンサ部901から与えられる撮像データがRAM902を介して表示部903に出力されるまでのタイムチャートである。図8中、データD−91〜D−94は、それぞれ1フレーム分の撮像データを表しており、各データにはセンサ部901が備える画素数分のデータ量が含まれているとしてよい。なお、図8に示すタイムチャートは、前述のようにフレーム毎の撮像データ出力時間間隔が表示部903へのデータ転送時間より長い場合の状態図を示している。
カメライネーブル信号ENは、センサ部901からRAM902に対して撮像データが入力されている間High状態を示し、入力が終わるとLow状態を示す2値の信号である。
最初のフレームにかかる信号であるデータD−91がセンサ部901からRAM902に対して入力されると、この入力されている時間、RAM902は書き込み状態を示す(W−91)。そして、データD−91の入力が終了すると、RAM902よりデータD−91を表示部903に転送する読み出し状態へと移行する(R−91)。そして表示部903において読み出されたデータD−91が表示される。
このとき、上述のようにデータ読み出しの時間がフレーム毎のデータ出力時間間隔より長い場合、データD−91のread期間が終わらないうちに、すなわち表示部903がRAM902からデータD−91の読み出しを行っている(R−91)最中に次のフレームの撮像データであるデータD−92がセンサ部901からRAM902に出力されることになる。しかしながら、RAM902は表示部903により読み出しのためのアクセスがされているため、データD−92がRAM902に対して書き込みを行うことができず、このデータD−92が欠落してしまうという問題が発生する。
同様に次のフレームの撮像データであるデータD−93がRAM902に対して入力され、書き込まれた後、このデータD−93が表示部903によって読み出されている間に、その次のフレームの撮像データであるデータD−94がRAM902に対して与えられるため、データD−94がRAM902に対して書き込みを行えず、欠落してしまう。
このような問題を解決する手法の一つとして、データを格納できるRAMを複数備え、一方のRAMからデータが読み出されている期間内にデータが入力される場合に、もう一方のRAMに当該データを書き込むことでデータの欠落を防止する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−208614号公報
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態である画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す画像処理装置1は、画像を撮像するセンサ部2と、センサ部2より撮像データが入力されるデータ入力部3と、データ入力部3より転送されたデータを利用者が視覚的に確認できる形式に表示する表示部4と、で構成される。表示部4は、通常液晶ディスプレイ等によって構成される。
画像処理装置1によって撮像された撮像データは、フレーム毎にセンサ部2からデータ入力部3に与えられる。センサ部2は、マトリクス状に配置された複数の画素で構成されており、各ライン毎に画素データを一時的に格納するラインメモリ(不図示)を備える。そして、ラインメモリよりライン毎に保持された画素データが順次データ入力部3に与えられる。
データ入力部3は、データを一時的に格納するためのバッファ6と、RAM7とを備える。このうち、バッファ6はRAM7より記憶容量が大幅に小さい構成であるとしてよい。
さらに、データ入力部3は、センサ部2から入力されるデータに縮小処理を施す縮小処理部5を備える。通常、センサ部2が備える画素数(以下、「撮像画素数」と称する)は、表示部4が備える画素数(以下、「表示画素数」と称する)より多いため、撮像画素数分のデータ量で構成される撮像データを、表示画素数分のデータ量に縮小した縮小データを生成して、この縮小データを表示部4が読み出すことで表示部4に撮像データに対応した表示用データが表示される構成である。縮小処理部5は、センサ部2から与えられる撮像データを表示用データに変換するために、画素数を減少させる縮小処理を行うブロックであり、縮小アルゴリズムを備えるハードウェアあるいはソフトウェアで構成される。また、縮小処理部5は、一時的にデータを格納するアクセスメモリ(不図示)を備える。なお、以下では、縮小処理部5によって縮小処理が施された後の撮像データを「表示用データ」と称する。
また画像処理装置1は、データ入力部3の各構成要素を制御する入力制御部8を備える。後述するように、センサ部2からライン毎に入力される撮像データは、縮小処理部5に入力されると、縮小処理を行うのに必要なライン数の撮像データが入力されるまでアクセスメモリに一時的に格納される。そして、必要なデータがアクセスメモリに格納されると、このアクセスメモリよりデータを読み出して縮小処理を施した後、RAM7またはバッファ6に出力する。このとき、RAM7かバッファ6かのいずれに出力するかについては、入力制御部8によって制御される。
さらに、入力制御部8は、RAM7にデータを書き込む際の書き込み先アドレスを指定するためのカウンタを備える。このカウンタに関する動作説明については後述する。
なお、後述するように、縮小処理部5は、与えられるセンサからの撮像データを所定の行数毎に縮小処理を施すことによりデータ量を圧縮する。このとき、例えば3行ごとに縮小処理を施してデータ量を1/3に圧縮する処理を施す場合、初めの2行にかかるデータをアクセスメモリに保持しておき、3行目のデータが入力されると、アクセスメモリより読み出しを行って、入力値とメモリから読み出された値とを用いて圧縮処理を施す構成とすることができる。
さらに、入力制御部8は、バッファ6に格納されたデータをRAM7に転送するタイミング制御を行う。上述したように、縮小処理部5によって縮小処理が施されたデータのうち、一部のデータはバッファ6に書き込まれるため、このバッファ6に書き込まれたデータを所定のタイミングでRAM7に転送することによって、表示部4はRAM7にのみアクセスすることで必要なデータを全て取得することができる構成である。
次に縮小処理部5で行われる縮小処理について、図面を参照して説明する。図2は、センサ部2から与えられる撮像データに対して縮小処理を施した後、RAM6あるいはバッファ7に出力する過程を示す概念図である。
上述したように、センサ部2は、マトリクス状に配置された複数の画素で構成されており、各ライン毎に画素データがラインメモリに格納される。そして、ライン毎に保持された画素データが順次ラインメモリより縮小処理部5に与えられる。
縮小処理部5は、アクセスメモリに与えられたデータを一時的に格納し、縮小処理演算に必要な所定のデータ量が与えられた時点でアクセスメモリからデータを読み出して縮小処理を施して、出力する。図2では、3ラインごとに縮小演算を施すことで、データ量を1/3に縮小する演算を施す一例を示している。
図2に示す例によれば、センサ部2より第1行から順次撮像データが入力され、第2行のデータが入力されるまでアクセスメモリに当該データが保持される。そして、第3行のデータが入力されるとともにアクセスメモリより第1行および第2行にかかるデータが読み出され、入力される第3行にかかるデータと合わせて縮小処理が施される。そして、縮小処理が施された3ライン分のデータが、RAM7あるいはバッファ6に書き出される(L−1d)。第4行以後についても同様の手順で行われる。
なお、後述するように、縮小処理が施された演算結果は、入力制御部8によってRAM7もしくはバッファ6のいずれかに出力されるように選択されるが、図2及び図3においては、演算結果をすべてRAM7に出力するように指定されているものとして説明を行う。
図3は、センサ部2から縮小処理部5を介して縮小処理が施されたあるフレームにかかるデータがRAM7に書き出されるまでのタイムチャートである。図3に示すセンサ出力は、あるフレームにかかるライン毎の撮像データが順次出力される状態を示しており、L−1〜L−7はそれぞれ第1行〜第7行にかかる撮像データを表している。なお、図3においても、3ライン毎に縮小処理が施されるものとして説明するが、3ライン毎に限られるものではなく、所定の行数毎に行うものとして構わない。
上述したように、データL−1、L−2がアクセスメモリにそれぞれ書き込まれた後、第3行にかかるデータL−3がセンサ部2より入力されると、縮小処理部5は、アクセスメモリに格納されたデータL−1およびL−2を読み出すとともに、入力されるデータL−3とを用いて縮小演算を行う。このとき、例えば各列ごとに平均値をとる演算を行う場合には、データL−3が完全に入力されるまで待機する必要がなく、第3行を構成する各列のデータが順次入力される毎に、当該データと同列に位置する第1行および第2行にかかるデータを用いて演算をすることが可能である。この場合、データL−3の入力が終了してから、縮小処理部5によるデータL−1〜L−3の3行に対する縮小処理が完了するまでの時間はごくわずかな時間となる。
縮小処理部5は、縮小処理にかかる演算を行うと、その都度演算結果をRAM7に出力する。このとき、上述の例のように、各列ごとに平均値をとる演算を行う場合には、各列毎の演算が完了すると、都度その演算結果を出力するとともに、次の列の演算に移行することができる。すなわち、第3行のデータL−3の入力が終了してから、縮小処理部5によるデータL−1〜L−3の3行に対する縮小処理結果がRAM7に出力されるまでの時間は、やはりごくわずかな時間となる。
データL−3の読み出しが完了すると、引き続き第4行にかかるデータL−4が入力される。第4行から第6行についても第1行から第3行の縮小処理と同様の手順で行われる。すなわち、第4行のデータL−4と第5行のデータL−5を一旦アクセスメモリに格納するとともに、第6行のデータL−6が入力されると、アクセスメモリよりL−4およびL−5を読み出すとともに、入力されるデータL−6とを用いて、縮小処理を行い、この演算結果をRAM7に出力する。
すなわち、図3のタイムチャートに示すように、あるフレームにかかる撮像データがライン毎にデータ入力部3に与えられてRAM7に書き込まれる際、センサ部2からは順次連続的にデータが入力される一方、データを書き込むためにRAM7にアクセスされるのは連続的ではなく、アクセスされない時間が発生する。後述するように、センサ2からデータ入力部3に対して撮像データが入力される間に生じるRAM7にアクセスされないこの時間を利用して、入力制御部8がバッファ6に格納されたデータをRAM7に書き込む制御を行う。
図4は、本実施形態における画像処理装置1において、センサ部2から与えられる撮像データがデータ入力部3を介して表示部4に出力されるまでのタイムチャートである。図4中、データD−1〜D−4は、それぞれ1フレーム分の撮像データを表しており、各データにはセンサ部2が備える画素数分のデータ量が含まれているとしてよい。なお、図4に示すタイムチャートは、本発明の効果を強調するため、図8と同様に、フレーム毎の撮像データ出力時間間隔が表示部4へのデータ転送時間より長い場合の状態図を示している。
カメライネーブル信号ENは、センサ部2からデータ入力部3に対して撮像データが入力されている間High状態を示し、入力が終わるとLow状態を示す2値の信号である。
最初のフレームにかかる信号であるデータD−1がセンサ部2からデータ入力部3に対して入力されると、前述したように縮小処理部5で縮小処理が施された後、縮小処理後のデータd−1がRAM7に書き込まれる(W−1)。そして、データd−1がRAM7に対して書き込まれると、表示部4がRAM7にアクセスしてデータd−1の読み出しを行う(R−1)。
そして、表示部4がRAM7からデータd−1の読み出しを行っている最中に、次のフレームであるデータD−2がセンサ部2からデータ入力部3に対して入力される。このデータD−2は、D−1と同様に、縮小処理部5にて縮小処理が施される。そして、この処理後のデータd−2のうち、表示部4がRAM7にデータd−1を読み出すための読み出しアクセスを行っている期間(R−1)に縮小処理部5から出力されたデータd−21についてはバッファ6に出力し(W−21)、表示部4からの読み出しアクセスが終了して以後に縮小処理部5から出力されたデータd−22についてはRAM7に出力する(W−22)。
図3で上述したように、センサ部2から与えられる撮像データに縮小処理を施した後、RAM7に書き込まれる一連の処理において、縮小処理部5からの出力を書き込むために実際にRAM7にアクセスされている時間は飛び飛びの時間であり、連続的ではない。すなわち、データd−22をRAM7に出力(W−22)中、RAM7に書込のためのアクセスがされていない時間が存在する。
このアクセスされていない時間を利用して、入力制御部8がバッファ6に対して格納されたデータd−21をRAM7に書き出す制御を行う。入力制御部8は、縮小処理部5にアクセスすることで、予め縮小処理にかかる演算を行うタイミングを把握することができる構成であるとする。すなわち、演算を行うのに必要なデータをアクセスメモリに格納している期間内は縮小処理部5がRAM7に書き込みのためのアクセスを行わないことから、入力制御部8が縮小処理部5からの演算結果がRAM7に書き出されるタイミング、およびRAM7に対する書込アクセスを行わないタイミングを把握することができる構成である。
従って、入力制御部8によって、RAM7に対して縮小処理部5が書き込みアクセスを行っていない時間に、バッファ6に保持されているデータd−21をRAM7に書き込む旨の制御が行われる。これによって、データd−2のうち、RAM7に書き込まれていなかったデータd−21についてもRAM7に保持される。
なお、縮小処理部5から直接RAM7に書き込まれるデータd−21と、バッファ6からRAM7に書き込まれるデータd−22とから、正しくデータd−2を復元させるために、データd−21あるいはデータd−22をRAM7に書き込むべきアドレスを指定する必要がある。このアドレスの指定方法については後述する。
以下、同様に、次のフレームにかかる撮像データD−3についても、縮小処理部5によって縮小処理が施され、この処理後のデータd−3のうち、表示部4がRAM7にデータd−2を読み出すための読み出しアクセスを行っている期間(R−2)に縮小処理部5から出力されたデータd−31についてはバッファ6に出力し(W−31)、表示部4からの読み出しアクセスが終了して以後に縮小処理部5から出力されたデータd−32についてはRAM7に出力する(W−32)。そして、入力制御部8によって、RAM7に縮小処理部5が書込アクセスを行っていない時間に、バッファ6に保持されているデータd−31をRAM7に書き込む旨の制御が行われる。以下、各フレームについて同様の制御が行われる。
このような制御が行われることにより、単独のRAM7を備える画像処理装置1においても、表示部4がRAM7に読み出しアクセスを行っている最中に入力される撮像データを、一旦バッファ6に格納し、RAM7に書き出すことのできる空き時間を見つけてバッファ6からRAM7に当該データを書き出すことができるため、RAM7には各フレームにかかる表示用撮像データが、データ欠落のない状態で保持される。これによって、全てのフレームにかかる撮像データを、表示用データとして表示部4に出力することができる。
以下に、縮小処理部から直接RAM7に書き込まれるデータと、バッファ6に一旦保持された後、バッファ6からRAM7に書き込まれるデータとから、表示用データを復元する方法について図面を用いて説明する。図5は、図4において、データd−2が縮小処理部5からRAM7及びバッファ6に書き出される過程を説明するためのタイムチャート及び概念図である。図5(a)がタイムチャートであり、図5(b)が概念図である。なお、以下ではデータd−2についての説明を行うが、他のデータについても同様に行うものとする。
なお、図5において、データd−2はM行のデータから構成されるものとする(Mは4以上の自然数、以下同様)。また、RAM7に書き込まれた第1フレームにかかるデータd−1の読み出し中(R−1)に縮小処理部5から出力されるラインは第1行から第3行までの3ラインとし(d−21)、第4行から第M行にかかる表示用データが出力されている間(d−22)は、表示部4からRAM7に対する読み出しアクセスがないものとする。
図5(a)に示すように、第1行から第3行にかかる表示用データが縮小処理部5から出力されると、入力制御部8によってバッファ6に書き込まれる旨の制御が行われる。そして、第4行から第M行にかかる表示用データについては、入力制御部8によってRAM7に書き込まれる旨の制御が行われる。
図5(b)は、上記表示用データd−2がRAM7に書き込まれる際の概念図を示している。上述のように、RAM7は、縮小処理部5から与えられる第4行から第M行までの表示用データが書き込まれるが、このとき、バッファ6から与えられる第1行から第3行にかかる表示用データを書き込むための領域を確保した上で、第4行以後の表示用データの書き込みを行う。そして、上述したRAM7への書き込みアクセスが行われない時間を利用してバッファ6から第1行ないし第3行にかかる表示用データを読み出して、予め確保された所定領域に書き込みを行う。
上述したように、RAM7にデータを書き込む際、当該データの書き込み先アドレスは、入力制御部8によって制御される。このアドレスを指定するため、入力制御部8にはアドレス指定用カウンタが備えられる。このとき、縮小処理部5から出力される表示用データをRAM7に書き込む際の書き込み先アドレスを指定するためのカウンタ(以下、「第1カウンタ」と称する)と、バッファ6に書き込まれた表示用データを読み出してRAM7に書き込む際の書き込み先アドレスを指定するためのカウンタ(以下、「第2カウンタ」と称する)と、バッファ6に書き込まれた表示用データのデータ数をカウントするためのカウンタ(以下、「第3カウンタ」と称する)が備えられるものとする。
そして、これら第1〜第3カウンタは、次のフレームにかかるデータが入力されるとき、すなわちカメライネーブル信号ENの立ち上がりに応じてリセット処理が施されるものとする。
なお、前記第1〜第3カウンタは、各々個別のカウンタ用回路で構成される必要はなく、同一カウンタ用回路内で、桁毎に個別に動作させることで、個別の3カウンタと同等の動作を行う構成にしてもよい。
第1カウンタは、縮小処理部5によって縮小処理が施されたデータが出力される毎に、カウントアップされる構成である。図2に示す例で言えば、3ライン分の縮小処理を施した後の1ライン分のデータが出力されると、1つカウントアップされる。このとき、出力先がRAM7であるかバッファ6であるかに関わらず、データを出力するごとに第1カウンタは1ずつカウントアップされる。
第2カウンタは、縮小処理部5から出力される表示用データがバッファ6に対して出力される毎に、カウントアップされる構成である。図5に示す例で言えば、データd−2のうち、初めの3ラインにかかるデータがバッファ6に書き込まれる構成であるため、バッファ6にデータが書き込み完了した時点、すなわち表示部4からRAM7に対する読み出しアクセスが完了し縮小処理部5からRAM7に対する書き込みアクセスが可能になった時点では、第2カウンタのカウント値は「3」を示している。第4行以後のデータは、縮小処理部5から直接RAM7に書き込まれるため、第2カウンタのカウント値は、第M行にかかるデータがRAM7に書き込まれるまで「3」を保持している。
バッファ6は、縮小処理部5から表示用データが与えられると、第2カウンタのカウント値に応じたアドレス位置に当該データを保持する。例えば、図5に示す例で言えば、第1行にかかるデータが縮小処理部5から与えられると、その時点における第2カウンタのカウント値が「1」を示しているため、カウント値「1」に応じたアドレス位置に当該データを保持する。以下同様に、第2行にかかるデータはカウント値「2」に応じたアドレス位置に保持され、第3行にかかるデータはカウント値「3」に応じたアドレス位置に保持される。以下、適宜図5に示す例を用いて説明を行う。
第3行までのデータがバッファ6に出力された後、第4行以後のデータについてはRAM7に書き出すように入力制御部8が制御を行う。このとき、第4行のデータを縮小処理部5が出力する時点で、入力制御部8が第1カウンタのカウント値を確認し、当該カウント値に応じたRAM7のアドレス位置に出力する指示を与える。上述のように、第1カウンタは、縮小処理部5からデータが出力される毎にカウントアップされる構成であるため、第4行のデータが出力される時点では、当該カウンタのカウント値は「4」を示している。
入力制御部8は、第1カウンタのカウント値「4」を確認すると、第4行のデータをRAM7のカウント値「4」に応じたアドレス位置に書き出す旨の指示を与える。以下、第5行以後も同様に、縮小処理部5で縮小処理が完了すると、入力制御部8が第1カウンタのカウント値を確認して、当該カウント値に応じたRAM7のアドレス位置にデータを書き出す指示を行う。
このように構成されるとき、第M行にかかるデータがRAM7に書き出された時点では、RAM7のカウント値「1」、「2」、「3」に応じたアドレス位置にはデータの書き込みが行われていない。つまり、すでにバッファ6に保持されている第1行から第3行にかかるデータをRAM7に書き込むべき領域が確保されていることになる。
上述したように、図5におけるW−22期間内にRAM7に対する書込アクセスを行わないタイミングが存在し、このタイミングは入力制御部8によって把握することができる構成であるため、縮小処理部5からRAM7に対する書き込みアクセスがされていないタイミングが訪れると、入力制御部8がバッファ6に対して、バッファ6に保持されたデータ(第1行から第3行にかかるデータ)をRAM7に書き込む指示を行う。
このとき、第2カウンタはカウント値「3」を示しているため、入力制御部8がこの第2カウンタのカウント値を確認することで、バッファ6に保持されているデータ数を把握することができる。そして、バッファ6からデータを読み出して、そのデータが保持されているアドレスに該当するRAM7のアドレスに書き込みを行う。このとき、第3カウンタがカウントアップされる。
例えば、入力制御部8がバッファ6より第1行にかかるデータを読み出すと、この第1行にかかるデータをRAMの所定のアドレス位置に格納する。このとき、入力制御部8が、バッファに格納されるアドレス位置に応じて書き込むべきRAM7のアドレス位置を指定するものとしても構わないし、第3カウンタのカウント値を確認して、そのカウント値に応じてRAM7のアドレス位置を指定するものとしても構わない。後者の場合、第1行にかかるデータをバッファ6から読み出した時点では、第3カウンタのカウント値が「0」であるため、予めカウント値「0」の時点でバッファ6から与えられるデータが第1行にかかるデータである旨の内容を入力制御部8が把握しておくことで、この第1行にかかるデータをRAM7の所定アドレス領域に書き込む指示を与えることができる。
なお、第3カウンタについては、あらかじめリセットの際にカウント値を「1」に設定する構成としても構わない。
バッファ6から第1行にかかるデータがRAM7に書き込まれると、第3カウンタがカウントアップされる。そして、次に入力制御部8が、RAM7に書き込みアクセス可能なタイミングを認識すると、次の第2行にかかるデータを読み出して、同様にRAM7の所定領域に書き込みを行い、第3カウンタをカウントアップする。この動作を第2カウンタのカウント値が示すデータ数回行うことで、バッファ6に保持されたデータを全てRAM7に正しく転送させることが可能となる。
このように構成されることで、表示部4がRAM7を読み出し中に縮小処理部5からデータが出力されたためにRAM7に書き込むことができず、バッファ6に一時的に保持されたデータについても、当該データをRAM7上で格納すべきアドレスが予め確保されているため、このアドレス領域に書き込むことで、縮小処理部5から出力された1フレーム分の表示用データがRAM7上で復元されることが可能となる。
従って、RAM7に対する書き込み完了後、表示部4がRAM7に読み出しアクセスを行うことで、このフレームにかかる表示データが表示部4に転送され、表示部4では当該フレームにかかる表示画面が正しく出力される。
本発明の構成によれば、表示部がRAMに格納されたデータを読み出し中にセンサ部から出力される撮像データ(厳密に言えば、この撮像データを縮小処理した表示データ)のみを一時的に保持するバッファを備え、表示部からの読み出しアクセスが完了後、センサ部から出力される撮像データをRAMに書き込むとともに、縮小処理の過程でRAMに書き込みを行わないタイミングを利用して、バッファに保持されたデータをRAMに転送することで、データ欠落のない単独RAMで構成される画像処理装置を実現することが可能となる。
また、バッファは、表示部がRAMに格納されたデータを読み出し中にセンサ部から出力されるデータを保持する目的にのみ用いられるため、RAMと比較して、その容量を大幅に縮小することができる。すなわち、RAMを複数備える画像処理装置と比較して、回路規模を縮小化することができる。
さらに、本発明の構成では、表示部が表示データを読み出す読み出し元のRAMが単独であるため、複数のRAMを備える画像処理装置と比較して、表示部によってデータを読み出される読み出し元を選択する制御を行う必要がない。すなわち、表示部がデータを読み出す際の読み出し制御が簡素化される。