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JP4459694B2 - 移動式のケナフ破砕パルプ製造装置 - Google Patents
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JP4459694B2 - 移動式のケナフ破砕パルプ製造装置 - Google Patents

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本発明はケナフの皮からパルプを製造する装置に関するものである。
ケナフからパルプを製造する方法は、従来から各種ある。主な方法として、ケナフを水や炭酸水素ナトリウムを入れた水で煮て軟らかくし、それをミキサーで粉砕する方法がある。
従来の煮る方法では数時間も煮なければならないため、パルプにするまでに時間がかかる。また、釜で煮るだけでなく、ミキサーで粉砕するため、作業が面倒である。炭酸水素ナトリウムを使用する方法では、その廃液が公害になる。
本発明のパルプ製造装置は、圧力釜も炭酸水素ナトリウムも使用せずに、ケナフの皮から手軽にパルプを製造可能なものである。
本発明のケナフのパルプ製造装置は、請求項1記載のように、回転車輪を備えて移動可能としたフレームの上に上面開口の有底のケースが設けられ、そのケース内に石製で肉厚円盤状である石臼状の二つの挽き具が上下に対向して配置収容され、上方の挽き具はその対向面中心部に設けられた突起が、下方の挽き具の対向面中心部に設けられた受け具に回転可能に嵌入されて、上下の挽き具の位置ずれ防止をし、上方の挽き具は、その外周にバンドが巻かれ、そのバンドが前記ケースの底面から上方に突設された支持具に支持されて、回転しないようにケースに固定され、下方の挽き具は前記ケースの下の前記フレームに搭載された回転駆動体で回転させられる回転軸に取り付けられた支持材の上に搭載され、前記回転駆動体により正逆回転され、切替スイッチの操作により回転切換可能であり、上方の挽き具は前記支持具での支持位置を変えることにより高さ調節可能であり、その高さ調節により両挽き具の対向面の間隔を調節可能であり、上方の挽き具の中心より外側偏心位置にはケナフの皮を供給可能とした供給口が上方の挽き具の上面から底面まで縦に貫通して設けられ、上下の挽き具の対向面には前記供給口から供給されるケナフの皮を挽いて破砕化できる多数本の凹溝と凸条が夫々の対向面の中心から外周縁寄りまで細長く形成され、上方の挽き具の対向面に開口する前記供給口の出口の両側方にガイド凹部が前記対向面よりも凹陥して形成され、このガイド凹部は供給口から供給されてその出口から出てくるケナフの皮を挽き具の対向面の周方向に送り出すことができるように、前記出口に連通し且つその出口の外側の凸条及び凹溝を横切って対向面の外側方向に細長に形成され、下方の挽き具が回転すると前記供給口から供給されたケナフの皮が前記出口から出て前記ガイド凹部に案内されて上下の挽き具の対向面の周方向に送られて、対向する凸条と凹溝で挽かれて破砕されてパルプにされ、前記ケースは上下の挽き具の対向面の間から上下の挽き具の外に送り出される前記パルプを収容できるように上下の挽き具の外よりも大きく、且つその上方開口面が前記二つの挽き具の対向面よりも高くなる深さに形成され、このケースに前記パルプを送り出す排出口が開口されたものである。
本発明のケナフのパルプ製造装置は次のような効果がある。
1.石臼状の二つの挽き具を上下に配置し、その一方を回転させるだけであるため、構造が簡潔である。
2.一方の挽き具を回転させながら、上方の挽き具の供給口にケナフの皮を供給するだけで、ケナフの皮が自動的に挽かれて破砕され、パルプになるため、誰でも手軽に使用でき、必要な量のパルプを手軽に作ることができる。
3.上下に配置した挽き具がケース内に収容されているため、挽かれたケナフはケース内に落下し、回収が容易である。また、挽き具がケース内に収容されているため、挽き具が回転しても、作業着等が巻き込まれることがなく安全である。
4.下方の挽き具を回転させれば、回転していない上方の挽き具の供給口にケナフの皮を供給することができるため、供給し易く、手が巻き込まれることも無く安全である。
5.一方又は双方の挽き具の高さを調節することにより、両挽き具の対向面の挽き歯の噛み合い度合いを調節することができるため、挽かれたケナフの皮を細かくしたり、粗くしたりすることができる。
6.一度挽いたケナフの皮を、繰り返し供給口に入れて繰り返し挽くことができるため、必要な細かさのパルプにすることができる。
(実施形態1)
本発明のケナフのパルプ製造装置の実施形態の一例を図1〜4に基づいて説明する。これら図に示したケナフのパルプ製造装置は、上方開口の有底のケース1内に、石臼状の二つの挽き具2、3を上下に配置し、下方の挽き具2は回転駆動体4で回転可能とし、上方の挽き具3にはケナフの皮5(図2)を供給するための供給口6を縦に貫通し、両挽き具2、3の対向面7、8に凹溝9、10を形成して、対向面7、8を凹凸にしてある。
円筒状のケース1は錆びないようにステンレス製にしてある。ケース1の内径、深さ等は挽くケナフの皮の量に合わせて任意に選択することができる。ケース1の底面11には排出口12が開口されている。ケース1はパイプで作ったフレーム13の上に搭載されており、フレーム13の下に回転車輪14を取り付け、ハンドル15を押すとフレーム13と共に移動できるようにしてある。
上下の挽き具2、3の材料には御影石とか他の石材等を使用することができる。場合によっては石以外の材料を使用することもできる。挽き具2、3は石臼の形状をしており、いずれも円形で肉厚に形成されている。その直径、厚さ等は任意に選択することができる。
図3下方の挽き具2の上面(対向面)7は凹溝9が一定間隔で形成されて凹凸面となっている。凹溝9は、対向面7の全面を6つの区画に分割し、夫々の区画内に凹溝9を中心部から外周に向けて放射状に形成し、しかも、隣り合う区画内の凹溝9の向きを60度ずらしてある。区画は6つとは限らず、それより多くても少なくても良く、場合によっては、区画しくともよい。対向面7の中心部にはステンレス製の上向き凹陥状の受け具18(図3)が取り付けられている。この挽き具2は図1のように底面19が円盤状の支持材20の上に搭載され、支持材20を挽き具2に釘とかネジ等の固定具21で固定してある。
図1のように、支持材20はその中心部が回転軸22に取り付けられ、回転軸22がモータ23と減速機25による回転駆動体により回転させられるようにしてある。具体的には、モータ23のプーリ24が減速機25のプーリ26にVベルト27で連結され、減速機25のプーリ26が回転軸22に取付けられて、モータ23が回転するとその回転力が回転軸22に伝達され、支持材20が回転し、上方の挽き具3が回転するようにしてある。モータ23、減速機25、モータ23のプーリ24、減速機25のプーリ26、Vベルト27等はケース1の下に取付けたカバー28で被覆されている。カバー28の外側にはモータ23をON−OFFさせるための電源スイッチ釦29、モータ23を右回転させるための右回転釦30、モータ23を左回転させるための左回転釦31が設けられている。
上方の挽き具3は図2のように、上面の外周縁部32をその内側部分33より少し高くして、内側部分33に水が溜まるようにしてある。上方の挽き具3の中心よりも外周寄り偏心位置には供給口6が縦向きに貫通されている。図3のように、この対向面8にも凹溝10が一定間隔で形成されて凹凸面としてある。この凹溝10も対向面8の全面を6つの区画に分割し、夫々の区画内に中心部から外周に向けて放射状に形成し、しかも、隣り合う区画内の凹溝10の向きを60度ずらしてある。この場合の区画も6つとは限らず、それより多くても少なくても良く、場合によっては、区画しなくともよい。
上方の挽き具3の対向面8には図3、4のようにガイド35が形成されている。ガイド35は供給口6の出口36の周囲に形成されている。ガイド35はその出口36の周囲から対向面8の外周側に向けて円弧状に凹陥させて、その出口36から出てくるケナフの皮がガイド36に沿って対向面8の外周側に拡散し易くなるようにしてある。対向面8の中心部にはステンレス製の突起37を取り付け、その突起37を下方の挽き具2の受け具18に嵌入して、下方の挽き具2と上方の挽き具3とが位置ずれしないようにしてある。
上方の挽き具3は4本の支持具38によりケース1の底面11に支持されている。支持具38はケース1の底面11から上方に突設してあり、その上部のネジ部39を上方の挽き具3の外周に巻いたバンド40の連結片41に差込み、連結片41の下と上にナット42、43のダブルナットで取り付けてある。ダブルナット42、43の位置を上下に調節することによりバンド40の上下の位置、すなわち、上方の挽き具3の高さを上下に調節して、上方の挽き具3の対向面8と下方の挽き具2の対向面7との間の間隔を調節できるようにしてある。
(本発明のパルプ製造装置の使用例)
本発明のパルプ製造装置を使用してパルプを製造するには次のようにする。
(1)電源スイッチ釦29をONにして下方の挽き具2を右回転或いは左回転させ、上方の挽き具3の供給口6にケナフの皮5を供給する。ケナフの皮は数cmの長さに切断したものでも、切断しない長いものでもよい。このとき、ホース45(図2)から供給口6に水を供給する。
(2)ケナフの皮5が上下の挽き具2、3の対向面7、8間に引き込まれて、両対向面7、8の凹凸により摺られて破砕される。破砕されたケナフは両挽き具2、3の対向面7、8の間から水と共に側方に流出してケース1内に落下し、ケース1の底11の排出口12からケース1の下に配置したバケツ等の容器46(図1)に落下して、容器46の中に溜まる。破砕されたケナフは水に濡れてネバネバしたパルプとなる。
(3)容器46内の水は容器46内に収容した図示されていないポンプにより図2のホース45に循環させることもできる。
(4)パルプは供給口6に入れて繰り返し挽くこともできる。
(5)前記(1)において、下方の挽き具2を回転させるため、停止している上方の挽き具3の供給口6にケナフの皮5を供給し易い。又、手が巻き込まれることも無く安全である。上方の挽き具3を高さ調節して、両挽き具2、3の対向面7、8の噛み合い度合いを調節して、ケナフの皮を細かく挽いたり、粗く挽いたりすることができる。
(6)パルプは水洗いしてから、和紙を漉く場合と同様に漉いて紙を作る。パルプは漂白剤を使用して白くすることもできる。
(7)上記使用において、ケナフが詰まったり、引き込みが不十分なときは右回転釦30又は左回転釦31を押して、それまでの回転と逆回転させると、詰まり解消され、引き込みがよくなる。
本発明のケナフのパルプ製造装置の一例を示す断面図。 本発明のケナフのパルプ製造装置の一例を示す上方斜視図。 本発明のケナフのパルプ製造装置における下方の挽き具を下方から、上方の挽き具を上方から見た状態の斜視図。 図3のA−A断面図。
1 ケース
2、3 挽き具
4 回転駆動体
5 ケナフの皮
6 供給口
7、8 対向面
9 下方の挽き具の凹溝
10 上方の挽き具の凹溝
11 ケースの底面
12 排出口
13 フレーム
14 回転車輪
15 ハンドル
18 受け具
19 下方の挽き具の底面
20 支持材
21 固定具
22 回転軸
23 モータ
25 減速機
24 モータのプーリ
25 減速機
26 減速機のプーリ
27 Vベルト
28 カバー
29 電源スイッチ釦
30 右回転釦
31 左回転釦
32 上方の挽き具の外周縁部
33 上方の挽き具の内側部分
35 ガイド
36 供給口の出口
37 突起
38 支持具
39 ネジ部
40 バンド
41 連結片
42、43 ナット
45 ホース
46 容器

Claims (1)

  1. 回転車輪を備えて移動可能としたフレームの上に上面開口の有底のケースが設けられ、そのケース内に石製で肉厚円盤状である石臼状の二つの挽き具が上下に対向して配置収容され、
    上方の挽き具はその対向面中心部に設けられた突起が、下方の挽き具の対向面中心部に設けられた受け具に回転可能に嵌入されて、上下の挽き具の位置ずれ防止をし、
    上方の挽き具は、その外周にバンドが巻かれ、そのバンドが前記ケースの底面から上方に突設された支持具に支持されて、回転しないようにケースに固定され、下方の挽き具は前記ケースの下の前記フレームに搭載された回転駆動体で回転させられる回転軸に取り付けられた支持材の上に搭載され、前記回転駆動体により正逆回転され、切替スイッチの操作により回転切換可能であり、
    上方の挽き具は前記支持具での支持位置を変えることにより高さ調節可能であり、その高さ調節により両挽き具の対向面の間隔を調節可能であり、
    上方の挽き具の中心より外側偏心位置にはケナフの皮を供給可能とした供給口が上方の挽き具の上面から底面まで縦に貫通して設けられ、
    上下の挽き具の対向面には前記供給口から供給されるケナフの皮を挽いて破砕化できる多数本の凹溝と凸条が夫々の対向面の中心から外周縁寄りまで細長く形成され、
    上方の挽き具の対向面に開口する前記供給口の出口の両側方にガイド凹部が前記対向面よりも凹陥して形成され、このガイド凹部は供給口から供給されてその出口から出てくるケナフの皮を挽き具の対向面の周方向に送り出すことができるように、前記出口に連通し且つその出口の外側の凸条及び凹溝を横切って対向面の外側方向に細長に形成され、
    下方の挽き具が回転すると前記供給口から供給されたケナフの皮が前記出口から出て前記ガイド凹部に案内されて上下の挽き具の対向面の周方向に送られて、対向する凸条と凹溝で挽かれて破砕されてパルプにされ、
    前記ケースは上下の挽き具の対向面の間から上下の挽き具の外に送り出される前記パルプを収容できるように上下の挽き具の外よりも大きく、且つその上方開口面が前記二つの挽き具の対向面よりも高くなる深さに形成され、このケースに前記パルプを送り出す排出口が開口された、
    ことを特徴とする移動式のケナフ破砕パルプ製造装置。
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