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JP4459762B2 - 統合同報通信システム - Google Patents
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JP4459762B2 - 統合同報通信システム - Google Patents

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Description

この発明は、例えば市町村ごとに防災行政用として設置される複数の同報通信システムを統合した統合同報通信システムに関する。
防災行政用の同報通信システムは、例えば親局と複数の子局、或いはそれに中継局を加えることにより構成される。親局は市町村庁舎等に設置され、子局に向け選択信号及び通報信号を無線送信する。各子局は、上記親局から自局宛ての呼出信号が送られた場合に通報信号を受信し、受信された通報信号を復号してスピーカから拡声出力することにより住民に知らせる。子局には屋外型と戸別型とがあり、屋外型は親局との間で双方向通信が可能である。これに対し戸別型は受信のみ可能である。なお、中継局は山上等の見通しの良好な場所に設置され、上記親局から送信された中継波を同報波に周波数変換して子局に向け送信する(例えば、非特許文献1を参照。)。
「市町村デジタル同報通信システム推奨規格(案)」社団法人電波産業界 平成15年3月。
ところで、近年、市町村合併が活発に実施または検討されている。市町村合併が行われると、それに伴い市町村間の同報通信システムについても統合或いは変更する必要が生じる。ところが、同報通信システムは市町村ごとに独立して設置・運用されており、システム間で使用する無線周波数や各子局に対する子局識別情報の割り当て等の運用形態が異なる。
そこで従来では、例えば統合対象の各システムの少なくとも一方において、その親局及び子局群が使用する無線周波数及び運用形態を変更することで、複数のシステムを統合するようにしている。ところが、このようなシステム変更手法は、親局はもとより多数の子局の各々についてその構成を変更しなければならないため、変更作業に多大な労力と時間を必要とする。また何よりも、既存の設備に変更を施すため、変更作業期間中にシステムのすべて或いは一部を一時的に運用停止状態にしなければならず、この期間に突然災害等が発生した場合にはシステムが機能せず、避難誘導等に支障を来すおそれがある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、既存の設備を変更することなく複数のシステムを統合できるようにし、これにより変更作業に要する労力と時間を大幅に低減すると共にシステムの運用停止期間を短縮してシステムの信頼性を高く保持できる統合同報通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、第1のエリアに親局及び複数の第1の子局を配設して当該親局から複数の第1の子局へ第1の呼出信号及び通報信号を第1の無線周波数を使用して送信する第1のシステムと、上記第1のエリアとは異なる第2のエリアに第2の呼出信号及び通報信号を第2の無線周波数を使用して受信する複数の第2の子局を配設した第2のシステムとを具備する統合同報通信システムにおいて、上記第1のエリアに変換装置を設置する。そして、この変換装置において、上記第1のシステムの親局から送信される第1の呼出信号及び通報信号を第1の無線周波数により受信し、この受信された第1の呼出信号を上記第2の呼出信号に変換する。そして、この変換された第2の呼出信号と、上記第1の無線周波数により受信された通報信号を、上記第2の無線周波数を使用して上記複数の第2の子局に向け送信するようにしたものである。
したがってこの発明によれば、第1のシステムの親局から送信された第1の子局向けの信号は、変換装置でその記述内容が第2のシステムに対応する形態に変換されたのち、第2のシステムに対応する無線周波数を使用して第2の子局群に向け再送信される。このため、第1及び第2のシステムとも親局や子局等の既存の設備をまったく変更する必要がなくなり、これにより変更作業に要する労力と時間を大幅に低減することができる。また何よりも、システム統合に伴うシステムの運用停止期間をきわめて短くすることができ、これにより突然の災害発生に対するシステムの信頼性を高く保持することができる。
また上記変換装置は、第1のシステムに属する複数の第1の子局のいずれか、或いは中継局に付設するとよい。このようにすると、第1の子局または中継局に備えられた第1の呼出信号及び通報信号の受信手段をそのまま利用することが可能となり、これにより変換装置の回路構成を簡単小型化することができる。
要するにこの発明では、第1のシステムのエリア内に変換装置を設け、この変換装置において、第1のシステムの親局から送信された第1の子局向けの信号の記述内容を第2のシステムに対応する形態に変換したのち、第2のシステムに対応する無線周波数を使用して第2の子局群に向け再送信するようにしている。
したがってこの発明によれば、既存の設備を変更することなく複数のシステムを統合できるようになり、これにより変更作業に要する労力と時間を大幅に低減すると共にシステムの運用停止期間を短縮してシステムの信頼性を高く保持できる統合同報通信システムを提供することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる統合同報通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。この実施形態の通信システムは、A市とB町の合併に伴い、A市が運用するディジタル同報通信システムと、B町が運用するディジタル同報通信システムとを統合したものである。
A市のエリアEA には、親局BSA と、複数の子局が配設されている。親局BSA と各子局との間では、直接或いは図示しない中継局を介して双方向又は単方向の無線通信が行われる。無線通信方式としては、例えばTDMA−TDD(Time Division Multiple Access−Time Division Duplex)方式が、また無線周波数としてはA市のシステムに予め割り当てられた無線周波数fA が使用される。
なお、無線通信方式としては他に、FDMA−FDD(Frequency Division Multiple Access−Frequency Division Duplex)方式や、CDMA−FDD(Code Division Multiple Access−Frequency Division Duplex)方式、CDMA−TDD(Code Division Multiple Access−Time Division Duplex)方式を採用することも可能である。また、変調方式としては一般にQPSK(Quadriphase Phase Shift Keying)等の位相変調方式が使用されるが、ほかに周波数変調方式やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の位相振幅変調方式を使用することも可能である。
親局BSA は、例えば市町村役場に設置されるもので、操作卓1と無線装置2とを備える。操作卓1は、システムオペレータが所望の子局に対し通報を行う際に呼出指示及び通報音声の入力を受け付ける入力インタフェース機能と、子局から到来する通話信号を拡声出力して報知する出力インタフェース機能とを備える。無線装置2は、上記操作卓1から出力された呼出信号及び通報信号により変調された下り無線信号を生成し、この生成された下り無線信号を無線周波数fA を使用して送信する。また、子局から上記無線周波数fA を使用して到来した上り無線信号を受信・復調し、この復調により再生された通話信号をシステムオペレータに報知するために操作卓1へ転送する。
子局には、屋外型の通信装置FSA1〜FSAnと、屋内型の通信装置GSA1〜GSAmとがある。
屋外型の通信装置FSA1〜FSAnは例えば学校の校庭等に設置される。そして、親局BSA から下り無線信号により到来した呼出信号が自装置の子局識別情報(以後子局IDと称する)を含んでいる場合に通報動作状態となる。そして、この状態で親局BSA から下り無線信号により到来する通報信号を受信・復調し、この復調により再生された通報音声を屋外拡声器から近隣の住民に向け拡声出力する。また屋外型の通信装置FSA1〜FSAnは送話機能を備える。そして、住民が入力した通話信号を変調して上り無線信号を生成し、この生成された上り無線信号を親局BSA に向け送信する。
これに対し屋内型の通信装置GSA1〜GSAmは受信機能のみを備え、住民の各住居内に設置される。以後、この屋内型の通信装置を戸別受信機と呼称する。この戸別受信機GSA1〜GSAmも上記屋外型の通信装置FSA1〜FSAnと同様に、親局BSA から下り無線信号により到来した呼出信号が自装置の子局IDを含んでいる場合に通報動作状態となる。そして、この状態で親局BSA から下り無線信号により到来する通報信号を受信・復調し、この復調により再生された通報音声を住居内の住民に向けスピーカから出力する。
一方、B町のエリアにも前記A市と同様に親局と複数の子局が配設されている。ただし、システム統合によりA市の親局BSA がB町の親局を兼用するため、B町の親局は使用されない。B町の子局も、屋外型の通信装置FSB1〜FSBkと、屋内型の通信装置GSB1〜GSBlとにより構成され、その構成は上記A市の屋外型の通信装置FSA1〜FSAn及び戸別受信機GSA1〜GSAmと同じである。しかし、B町のシステムには上記A市のシステムとは異なる無線周波数fB が割り当てられており、B町の屋外型の通信装置FSB1〜FSBk及び戸別受信機GSB1〜GSBlはこのB町に割り当てられた無線周波数fB を受信する。無線通信方式としては、上記A市のシステムと同様にTDMA−TDD方式が使用される。
また、A市のシステム及びB町のシステムにはそれぞれ異なる市町村コードが割り当てられ、さらにA市のシステムの各子局及びB市のシステムの各子局には子局IDが割り当てられている。各システムの子局IDは、システムごとにそのシステム管理者により任意に設定される。
ところで、この第1の実施形態の統合同報通信システムでは、A市のエリアEA 内でかつB町のエリアEB に近接する位置に設置された屋外型の通信装置(屋外型子局)FSAiに、変換装置MSを付設している。図2は、この変換装置MSの構成を屋外型の通信装置FSAiの構成と共に示したブロック図である。
屋外型の通信装置FSAiは、アンテナ11と、無線部12と、子局制御部13とを備え、さらに出力インタフェース14と、屋外拡声器15と、入力インタフェース16と、マイクロホン17とを備えている。アンテナ11及び無線部12は、親局BSA から送信された下り無線信号を受信・復調し、この復調により再生された呼出信号及び通報信号を子局制御部13に入力する。
子局制御部13は、上記入力された呼出信号を復号し、この復号データに含まれる子局IDを自装置が保持している子局IDと照合する。そして、両子局IDが一致すると通報動作状態となり、この状態で上記無線部12から入力される通報信号を音声復号し、復号再生された通話音声信号を出力インタフェース14に供給する。出力インタフェース14は、上記供給された通話音声信号を所定の拡声レベルに増幅したのち屋外拡声器15から拡声出力する。また子局制御部13は、上記無線部12から入力された呼出信号及び通報信号をそのまま変換装置MSへ転送する。
上記マイクロホン17及び入力インタフェース16は住民の送話音声を入力するためのもので、入力された送話信号を子局制御部13に供給する。子局制御部13は、上記供給された送話信号を符号化したのち無線部12へ出力する。無線部12は、上記符号化送話信号による変調された上り無線信号を生成し、この生成された上り無線信号を無線周波数fA によりアンテナ11から親局BSに向け送信する。
一方、変換装置MSは、子局インタフェース21と、変換制御部22と、記憶部23と、無線部24と、アンテナ25と、保守インタフェース26とを備えている。子局インタフェース21は、上記屋外型の通信装置FSAiの子局制御部13に対し信号ケーブルを介して接続される。そして、当該子局制御部13から転送される呼出信号及び通報信号を受信して一時保持する。
記憶部23には、市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bが設けられている。市町村コード変換テーブル23aには、A市のシステムの市町村コードCA に対応付けて、変換先となるB町のシステムの市町村コードCB が記憶されている。子局ID変換テーブル23bには、A市のシステムに属する各子局のIDに対応付けて、変換先となるB町のシステムに属する各子局のIDが記憶されている。図3及び図4はそれぞれ、上記市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bの記憶データの一例を示すものである。
変換制御部22はマイクロコンピュータを主制御部として備えたもので、この発明に関係する制御機能として呼出信号変換機能22aと、信号送信制御機能22bとを備える。なお、これらの制御機能はいずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより実現される。
呼出信号変換機能22aは、上記子局インタフェース21から呼出信号を取り込んで復号し、この復号により再生された選択呼出データ、つまり市町村コード及び子局IDを、上記市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bに記憶されたデータをもとにB町のシステムの対応する市町村コード及び子局IDに変換する。
信号送信制御機能22bは、上記呼出信号変換機能22aにより変換されたB町のシステムの市町村コード及び子局IDを符号化して呼出信号を生成し、この生成された呼出信号を無線部24へ出力する。またそれと共に、上記子局インタフェース21から取り込んだ通報信号をそのまま無線部24に供給する。
無線部24は、上記変換制御部22から供給される呼出信号及び通報信号により変調された無線信号を生成する。そして、この生成された無線信号をB町のシステムに割り当てられた無線周波数fB に周波数変換したのち所定の送信電力レベルに増幅し、アンテナ25からB町のエリアEB に向け送信する。
なお、保守インタフェース26には保守用のパーソナル・コンピュータ(図示せず)が接続される。この保守用のパーソナル・コンピュータを使用することで、例えば上記市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bの記憶データの更新処理等が可能となる。
次に、以上のように構成された統合同報通信システムの動作を説明する。図5は、このシステムの主要部にあたる変換装置MSの変換制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
A市のシステムの親局BSA から送信された下り無線信号は、A市のシステムに属する屋外型通信装置FSA1〜FSAn及び戸別受信機GSA1〜GSAmでそれぞれ受信される。これらの屋外型通信装置FSA1〜FSAn及び戸別受信機GSA1〜GSAmでは、先ず受信された呼出信号に含まれる市町村コード及び子局IDが自装置に予め保持された市町村コード及び子局IDと照合され、両コード及び両子局IDがいずれも一致すると通報信号を受信可能な状態となる。
続いて、通報信号が到来すると、この通報信号は受信復調されたのち復号され、屋外拡声器及びスピーカから拡声出力される。かくして、A市のシステムに属する屋外型通信装置FSA1〜FSAn及び戸別受信機GSA1〜GSAmのうち、呼出信号により選択された子局において通報が行われる。
一方、上記A市のシステムの親局BSA から送信された下り無線信号は、屋外型の通信装置(屋外型子局)FSAiでも受信される。屋外型通信装置FSAiでは、親局BSA から送信された下り無線信号が無線部12で受信・復調され、この復調により再生された呼出信号及び通報信号が子局制御部13から変換装置MSへ転送される。
変換装置MSは、上記屋外型通信装置FSAiから信号が転送されると、変換制御部22において先ず上記転送された信号が呼出信号であるか通報信号であるかをステップ6aで判定する。この判定の結果呼出信号であれば、当該呼出信号を復号したのち、ステップ6bに移行し、この復号により再生されたA市の市町村コード及び子局IDに対応するB町の市町村コード及び子局IDを、記憶部23内の市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bから読み出す。そして、ステップ6cにおいて、上記A市の市町村コード及び子局IDを、上記読み出されたB町の市町村コード及び子局IDに置き換える。
このような変換処理により、A市の市町村コードCA は図3に示すようにB町のコードCB に変換される。また、例えばA市の子局IDとしてIDA が受信されれば、図4に示すようにこのIDA はB町の対応する子局のIDB5に変換される。したがって、例えばA市の消防団に割り当てられた子局IDはB町の消防団に割り当てられた子局IDに変換される。また、A市のA2地域の住民に割り当てられた子局IDは、B町の当該A2地域と隣接する地域に割り当てられた子局IDに変換される。さらに、A市の所定の役職者に割り当てられた子局IDは、B市の当該役職者に相当する役職者の子局IDに変換される。
続いて変換装置MSは、上記市町村コード及び子局IDを符号化して呼出信号を生成し、この生成された呼出信号をステップ6dにより無線部24に出力する。また、それと共に、上記子局インタフェース21から取り込んだ通報信号をそのまま無線部24へ出力する。なお、このとき通報信号を変換制御部22で一旦復号再生したのち再符号化して出力するようにしてもよい。このようにすると、通報信号に符号誤りが発生している場合に、この符号誤りを変換装置MSにおいて訂正したのちB町の子局群に向け再送信することが可能となる。
無線部24は、上記変換制御部22から呼出信号及び通報信号が供給されると、これらの信号により変調された無線信号を生成する。そして、この生成された無線信号をB町のシステムに割り当てられた無線周波数fB に周波数変換したのち所定の送信電力レベルに増幅し、アンテナ25からB町のエリアEB に向け送信する。このとき、上記送信電力レベルは、B町のエリアEB 全域において上記下り無線信号を受信可能なレベルに設定される。
したがって、上記変換装置MSから送信された呼出信号及び通報信号は、B町のシステムに属する屋外型の通信装置FSB1〜FSBk及び戸別受信機GSB1〜GSBlによりそれぞれ受信される。そして、上記呼出信号に含まれる子局IDを保持する屋外型通信装置又は戸別受信機が通報動作可能状態となり、この状態で受信された通報信号が拡声出力される。
以上述べたように第1の実施形態では、A市のB町との境界付近に配置された屋外型通信装置FSAiに変換装置MSを付設し、この変換装置MSにおいて、A市の親局BSA から送信された呼出信号を市町村コード変換テーブル23a及び子局ID変換テーブル23bのデータをもとにB町に対応する呼出信号に変換し、かつこの変換された呼出信号及び上記A市の親局BSA から到来する通報信号をB町のシステムに割り当てられた無線周波数fB を使用してB町のエリアEB へ送信するようにしている。
したがって第1の実施形態によれば、システム統合に際しA市及びB町のシステムとも親局や子局等の既存の設備をまったく変更する必要がなくなり、これにより変更作業に要する労力と時間を大幅に低減することができる。また何よりも、システム統合に伴うシステムの運用停止期間をきわめて短くすることができ、これにより突然の災害発生に対するシステムの信頼性を高く保持することができる。
また、上記変換装置MSをA市の既存の屋外型通信装置FSAiに付設するようにしたので、屋外型通信装置FSAiに備えられたアンテナ11及び無線部12をそのまま利用することが可能となり、これにより変換装置MSを独立して設置する場合に比べ変換装置MSの回路構成を簡単小型化することができる。
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、既存の複数のシステムを統括する統合操作卓を新たに設け、この統合操作卓と上記既存の複数のシステムとの間に変換装置を設け、この変換装置において統合操作卓が出力した統合呼出指示を各システムに対応する内容の呼出指示データに変換し、この変換された呼出指示データをそれぞれのシステムの親局に与えるようにしたものである。
図7は、この発明に係わる統合同報通信システムの第2の実施形態を示す概略構成図である。同図において、C市のシステムとD市のシステムの上位には統合操作卓HSが設けられている。この統合操作卓HSは、有線回線を介してC市のシステムの親局BSC 及びD市のシステムの親局BSD にそれぞれ接続されている。また、上記統合操作卓HSと各システムの親局BSC ,BSD との間にはそれぞれ変換装置MSC ,MSD が介挿されている。
統合操作卓HSは、各システムに対し共通の統合呼出指示データ及び通報データを出力する。変換装置MSC ,MSD はそれぞれ変換テーブルを備え、上記共通の統合呼出指示データをこの変換テーブルをもとにそれぞれC市のシステム及びD市のシステムに対応する呼出指示データに変換する。そして、この変換された呼出指示データと、上記統合操作卓HSから出力された通報データを、C市の親局BSC 及びD市の親局BSD に与える。なお、上記変換装置MSC ,MSD の機能は統合操作卓HS内に設けることも可能である。
上記親局BSC ,BSD はいずれも、操作卓1C ,1D と無線装置2C ,2D とから構成される。操作卓1C ,1D はそれぞれ、上記変換装置MSC ,MSD から与えられた呼出指示データ及び通報データに応じて呼出信号及び通報信号を生成し、この生成された呼出信号及び通報信号を無線装置2C ,2D に供給する。無線装置2C ,2D はそれぞれ、上記供給された呼出信号及び通報信号により変調された下り無線信号を生成する。そして、この生成された下り無線信号をそれぞれ、C市のシステムに割り当てられた無線周波数fC 及びD市のシステムに割り当てられた無線周波数fD に周波数変換したのち、C市のエリアEC 及びD市のエリアED に存在する子局FSC1〜FSCn,FSD1〜FSDk及びGSC1〜GSCm,GSD1〜GSDlに向け送信する。
なお、子局FSC1〜FSCn,FSD1〜FSDk及びGSC1〜GSCm,GSD1〜GSDlの動作は、前記第1の実施形態において述べた子局と同一である。
したがって、統合操作卓HSから出力される統合呼出指示データに従い、C市のシステム及びD市のシステムの各々において、子局FSC1〜FSCn,FSD1〜FSDk及びGSC1〜GSCm,GSD1〜GSDlに対する選択的な通報がなされる。
一方、C市のシステム及びD市のシステムの屋外型通信装置FSC1〜FSCn,FSD1〜FSDkから送信された上り無線信号はそれぞれ親局BSC ,BSD により受信・復調される。そして、この復調により再生された送話信号は、親局BSC ,BSD から有線回線及び変換装置MSC ,MSD を介して統合操作卓HSに転送され、統合操作卓HSにおいて拡声出力される。
したがって第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様に、システム統合に際しC市及びD市のシステムとも親局や子局等の既存の設備をまったく変更する必要がなく、これにより変更作業に要する労力と時間を大幅に低減することができる。また、各システムとも既存の親局BSC ,BSD が引き続き使用されるので、システム統合に伴うシステムの運用停止期間を無くすことができ、これにより突然の災害発生に対するシステムの信頼性をきわめて高く保持することができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態ではB町のエリアEB を1台の変換装置MSによりカバーする場合を例にとって説明した。しかし、カバー対象のエリアが広く1台の変換装置MSではカバーしきれない場合には、複数台の変換装置をA町のシステムに属する複数の子局に分散配置するようにしてもよい。
さらに、第1の実施形態では変換装置MSを屋外型の通信装置FSAiに付設した場合を例にとって説明した。しかしそれに限定されるものではなく、中継局が存在する場合にはこの中継局に変換装置を付設するようにしてもよい。一般に、中継局は山上等の見通しの良好な場所に設置されているので、変換装置を中継局に付設することで、単一又は少数の変換装置により広いエリアをカバーすることが可能となる。
さらに、前記第1の実施形態では既存の子局FSAiに変換装置MSを付設する場合を例にとって説明した。しかしそれに限らず、独立した変換装置、又は変換装置の機能を内蔵した子局又は中継局を製作し、これらをA市のエリアEA 内の適切な位置に新たに設置するようにしてもよい。
また、前記第1の実施形態では、呼出信号判定機能22a及び信号送信制御機能22bをいずれも、アプリケーション・プログラムの実行により実現する場合を例にとって説明したが、これらの機能のすべて或いは一部をハードウエアにより実現するように構成してもよい。
その他、統合するシステムの数、変換装置の設置数やその設置位置、構成、変換制御手順と制御内容、変換テーブルの構成、呼出信号のフォーマットとこの呼出信号に挿入されるデータの種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる複数の実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる統合同報通信システムの一実施形態を示す概略構成図。 図1に示したシステムにおける変換装置及び屋外型通信装置の構成を示すブロック図。 図2に示した変換装置の記憶部に設けられる市町村コード変換テーブルの記憶データの一例を示す図。 図2に示した変換装置の記憶部に設けられる子局ID変換テーブルの記憶データの一例を示す図。 変換前の呼出信号と変換後の呼出信号との関係の一例を示す図。 図2に示した変換装置の変換制御部による変換制御手順と制御内容を示すフローチャート。 この発明に係わる統合同報通信システムの他の実施形態を示す概略構成図。
符号の説明
EA …A市のエリア、EB …B町のエリア、BSA ,BSC ,BSD …親局、FSA1〜FSAn,FSAi,FSB1〜FSBk,FSC1〜FSCn,FSD1〜FSDk…屋外型の通信装置、GSA1〜GSAm,GSB1〜GSBl,GSC1〜GSCm,GSD1〜GSDl…屋内型の通信装置(戸別受信機)、MS,MSC ,MSD …変換装置、HS…統合操作卓、1…操作卓、2…親局の無線装置、11…屋外子局のアンテナ、12…屋外子局の無線部、13…子局制御部、14…出力インタフェース、15…屋外拡声器、16…入力インタフェース、17…マイクロホン、21…子局インタフェース、22…変換制御部、22a…呼出信号変換機能、22b…信号送信制御機能、23…記憶部、23a…市町村コード変換テーブル、23b…子局コード変換テーブル、24…変換装置の無線部、25…変換装置のアンテナ、26…保守インタフェース。

Claims (3)

  1. 第1のエリアに配設される親局及び複数の第1の子局を備え、前記親局から第1の子局へ第1の呼出信号及び通報信号を第1の無線周波数を使用して送信する第1のシステムと、
    前記第1のエリアとは異なる第2のエリアに配設され、第2の呼出信号及び通報信号を第2の無線周波数を使用して受信する複数の第2の子局を備える第2のシステムと、
    前記第1のエリアに配設される変換装置と
    を具備し、
    前記変換装置は、
    前記第1のシステムの親局から送信される第1の呼出信号及び通報信号を前記第1の無線周波数により受信する手段と、
    前記受信された第1の呼出信号を前記第2の呼出信号に変換する手段と、
    前記変換された第2の呼出信号及び前記受信された通報信号を、前記第2の無線周波数を使用して前記複数の第2の子局に向け送信する手段と
    を備えることを特徴とする統合同報通信システム。
  2. 前記変換装置は、前記第1の子局のいずれか一つに設けられることを特徴とする請求項1記載の統合同報通信システム。
  3. 前記第1のシステムが、親局と複数の第1の子局との間で前記第1の呼出信号及び通報信号を中継する中継局をさらに備える場合に、
    前記変換装置は、前記中継局に設けられることを特徴とする請求項1記載の統合同報通信システム。
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