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JP4464374B2 - マイクロミラー装置および光スイッチ - Google Patents
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JP4464374B2 - マイクロミラー装置および光スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜角が可変なミラーを備えたマイクロミラー装置と、複数のマイクロミラー装置を用いる光スイッチに関するものである。
光スイッチを実現するための技術の一つとして、マイクロミラーを用いたものが提案されている(例えば非特許文献1参照)。
図4は従来の光スイッチの構成例を示す斜視図である。図4において、1aは入力ポート、1bは出力ポート、2aは入力側マイクロミラーアレイ、2bは出力側マイクロミラーアレイである。入力ポート1aと出力ポート1bは、それぞれ2次元的に配列された複数の光ファイバからなり、マイクロミラーアレイ2a,2bは、それぞれ2次元的に配列された複数のマイクロミラー装置3a,3bからなる。図4における矢印は光ビームの進行方向を示している。
ある入力ポート1aから出射した光信号は、この入力ポート1aに対応する入力側マイクロミラーアレイ2aのマイクロミラー装置3aにより反射偏向される。マイクロミラー装置3aのミラーは2軸周りに回動可能なため、マイクロミラー装置3aの反射光を出力側マイクロミラーアレイ2bの任意のマイクロミラー装置3bに向けることができる。マイクロミラー装置3bのミラーも同様に2軸周りに回動可能なため、ミラーの傾斜角を適当に制御することにより、マイクロミラー装置3bの反射光を対応する出力ポート1bに向けることができる。したがって、入力側マイクロミラーアレイ2aと出力側マイクロミラーアレイ2bのミラーの傾斜角を適当に制御することにより、2次元的に配列された任意の入力ポート1aと出力ポート1bとの間を接続することができ、光路の切り替えを行うことができる。
光スイッチの構成部品として最も特徴的なものがマイクロミラーアレイ2a,2bである。このマイクロミラーアレイ2a,2bを構成するマイクロミラー装置3a,3bは、例えば非特許文献1に開示されている。図5は、非特許文献1に開示されたマイクロミラー装置の構成を示す分解斜視図、図6は図5のマイクロミラー装置の断面図である。マイクロミラー装置は、ミラーが形成されたミラー基板200と、電極が形成された電極基板300とが平行に配設された構造を有する。
ミラー基板200は、板状の枠部210と、枠部210の開口内に配設された可動枠220と、可動枠220の開口内に配設されたミラー230とを有する。枠部210、トーションバネ211a,211b,221a,221b、可動枠220およびミラー230は、例えば単結晶シリコンで一体形成されている。ミラー230の表面には例えば3層のTi/Pt/Au層が形成されている。一対のトーションバネ211a,211bは、枠部210と可動枠220とを連結している。可動枠220は、一対のトーションバネ211a,211bを通る図5の可動枠回動軸xを軸として回動することができる。同様に、一対のトーションバネ221a,221bは、可動枠220とミラー230とを連結している。ミラー230は、一対のトーションバネ221a,221bを通る図5のミラー回動軸yを軸として回動することができる。可動枠回動軸xとミラー回動軸yとは、互いに直交している。結果として、ミラー230は、直交する2軸で回動する。
電極基板300は、板状の基部310と、段丘状の突出部320とを有する。基部310と突出部320は例えば単結晶シリコンからなる。突出部320は、基部310の上面に形成された角錐台の形状を有する第2テラス322と、第2テラス322の上面に形成された角錐台の形状を有する第1テラス321と、第1テラス321の上面に形成された柱状の形状を有するピボット330とから構成される。突出部320の四隅とこの四隅に続く基部310の上面には、4つの電極340a〜340dが形成されている。また、基部310の上面には、突出部320を挟むように並設された一対の凸部360a,360bが形成されている。さらに、基部310の上面には、配線370が形成されており、この配線370には、引き出し線341a〜341dを介して電極340a〜340dが接続されている。なお、基部310の表面には酸化シリコン等からなる絶縁層311が形成されており、この絶縁層311の上に電極340a〜340d、引き出し線341a〜341d、配線370が形成されている。
以上のようなミラー基板200と電極基板300とは、ミラー230と電極340a〜340dとが対向配置されるように、枠部210の下面と凸部360a,360bの上面とを接合することにより、図6に示すようなマイクロミラー装置を構成する。このようなマイクロミラー装置においては、ミラー230を接地し、電極340a〜340dに正の駆動電圧を与えて、しかも電極340a〜340d間に非対称な電位差を生じさせることにより、ミラー230を静電引力で吸引し、ミラー230を任意の方向へ回動させることができる。
T.Yamamoto,et al.,「A Three-Dimensional MEMS Optical Switching Module Having 100 Input and 100 Output Ports」,Photonics Technology Letters,IEEE,Vol.15,No.10,p.1360-1362
従来の光スイッチにおいてマイクロミラー装置3a,3bを制御する制御装置は、光パワーを制御するVOA(Variabie Optical Attenuator )の機能を実現する場合、マイクロミラー装置3a,3bに駆動電圧を供給してミラー230に摂動(振動)を与え、駆動電圧と出力光のパワーとの相関関係を求めて、ミラー230の最適な傾斜角が得られる最適な駆動電圧(例えば出力光のパワーが最適値となる駆動電圧)を求めるのが一般的である。したがって、従来の光スイッチは、出力ポート1bに入射する出力光のパワーを、マイクロミラー装置3a,3bのミラー230の角度で制御していることになる。
しかしながら、従来の光スイッチでは、出力光のパワーの損失が大きくなって、場合によっては出力光のパワーを最適値に制御できない可能性があった。その理由は、従来の光スイッチが専らミラー230の角度を制御することによって、出力光のパワーを制御しており、焦点制御をしていないことによる焦点ぼけや出力ポート1bにおける光のけられなどが原因で、出力光のパワーがミラー230の角度変化に対して急激に変化する可能性があるからである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、出力光のパワーを最適値に制御することができるマイクロミラー装置および光スイッチを提供することを目的とする。
本発明のマイクロミラー装置は、回動可能に支持されたミラーと、このミラーから離間して配置された複数の電極と、前記ミラーの反射光である出力光のパワーを検知する出力光検知装置と、電極に共通のバイアス電圧を生成して印加する制御装置とを備え、前記バイアス電圧は、前記出力光のパワーが最適値になるように前記ミラーの上下方向の位置を変化させる電圧であることを特徴とするものである。
また、本発明のマイクロミラー装置の1構成例において、前記制御装置は、前記ミラーの所望の傾斜角に応じた駆動電圧を前記電極毎に生成する駆動電圧生成手段と、前記出力光のパワーが最適値になるように前記バイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、前記バイアス電圧と前記電極毎の駆動電圧とをそれぞれ加算して、加算後の電圧を対応する前記電極に印加する加算手段とを有するものである。
また、本発明の光スイッチは、入力光を入力する1つ以上の入力ポートと、出力光を出力する1つ以上の出力ポートと、前記入力ポートを出射した1つ以上の入力光を独立に偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させる1つ以上のマイクロミラー装置と、前記出力ポートに入射した出力光のパワーを検知する出力光検知装置と、任意の前記入力ポートと前記出力ポートとの間を接続すべく前記マイクロミラー装置を制御する制御装置とを備え、各マイクロミラー装置は、回動可能に支持されたミラーと、このミラーから離間して配置された複数の電極とをそれぞれ有し、前記制御装置は、接続すべき前記入力ポートと前記出力ポートとの間の光路上にある前記マイクロミラー装置の各電極に共通のバイアス電圧を生成して印加し、前記バイアス電圧は、前記出力光のパワーが最適値になるように前記マイクロミラー装置のミラーの上下方向の位置を変化させる電圧であることを特徴とするものである。
また、本発明の光スイッチの1構成例において、前記制御装置は、前記光路上のマイクロミラー装置のミラーの所望の傾斜角に応じた駆動電圧を、このマイクロミラー装置の前記電極毎に生成する駆動電圧生成手段と、前記出力光のパワーが最適値になるように前記バイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、前記バイアス電圧と前記電極毎の駆動電圧とをそれぞれ加算して、加算後の電圧を前記光路上のマイクロミラー装置の対応する前記電極に印加する加算手段とを有するものである。
本発明によれば、ミラーの反射光である出力光のパワーが最適値になるようにマイクロミラー装置の各電極に共通のバイアス電圧を生成して各電極に印加することにより、出力光の焦点を制御することができ、出力光のパワーの急激な変化を抑えることができる。その結果、従来に比べてより適切な光パワーの制御が可能なマイクロミラー装置を実現することができる。
また、本発明では、接続すべき入力ポートと出力ポートとの間の光路上にあるマイクロミラー装置の各電極に共通のバイアス電圧を、出力ポートに入射する出力光のパワーが最適値になるように生成して印加することにより、出力光の焦点を制御することができ、出力光のパワーの急激な変化を抑えることができる。その結果、従来に比べてより適切な光パワーの制御が可能な光スイッチを実現することができる。また、本発明では、従来の光スイッチのように出力光のパワーを最適値に制御できないという問題が生じる可能性を低減することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る光スイッチの構成を示すブロック図であり、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。図1において、4は出力光検知装置、5は制御装置である。入力側マイクロミラー装置3aと出力側マイクロミラー装置3bの各々の機械的な構成は従来と同様であるので、図5、図6の符号を用いて説明する。
入力ポート1aから出射した入力光は、入力側マイクロミラー装置3aと出力側マイクロミラー装置3bのそれぞれのミラーにより反射され、出力ポート1bに入射する。
出力光検知装置4は、出力ポート1b毎に設けられる。各出力光検知装置4は、対応する出力ポート1bに入射した出力光のパワーを検出する。
制御装置5は、出力光のパワーが最適な値になるようにマイクロミラー装置3a,3bに印加する電圧を生成する。
本実施の形態と従来の光スイッチとの大きな相違点は、従来の光スイッチでは各マイクロミラー装置3a,3bのミラー230を所望の角度に制御するための駆動電圧をマイクロミラー装置3a,3bの電極340a〜340dに印加しているのに対して、本実施の形態では各電極340a〜340dに共通のバイアス電圧と電極毎の駆動電圧との組み合わせ(加減算)で各電極340a〜340dへの印加電圧を決定し、さらにバイアス電圧を出力光のパワーに応じて変化させる点である。
以下、本実施の形態と従来の光スイッチとの相違点についてより詳細に説明する。図2は制御装置5の構成例を示すブロック図である。なお、図2の例では、1つのマイクロミラー装置についてのみ記載している。
制御装置5のミラー電圧印加手段500は、マイクロミラー装置毎に設けられる。各ミラー電圧印加手段500は、対応するマイクロミラー装置の枠部210とトーションバネ211a,211bと可動枠220とトーションバネ221a,221bとを介してミラー230に接地電位を印加する。
制御手段501は、どの入力ポート1aと出力ポート1bとの間を接続すべきかを認識している。前述のとおり、任意の入力ポート1aと出力ポート1bとの間を接続するには、入力ポート1aに対応する入力側マイクロミラー装置3aと出力ポート1bに対応する出力側マイクロミラー装置3bのそれぞれのミラー230の傾斜角を適当な値に制御する必要がある。そこで、制御手段501は、図5に示す回動軸x周りのミラー230の傾斜角の目標値Axrefと回動軸y周りのミラー230の傾斜角の目標値Ayrefとをマイクロミラー装置毎に生成して出力する。また、制御手段501は、出力ポート1bに入射する出力光のパワーを最適な値にするため、出力光のパワーの目標値(最適値)Prefをマイクロミラー装置毎に生成して出力する。
駆動電圧生成手段502は、マイクロミラー装置毎に設けられる。各駆動電圧生成手段502は、対応するマイクロミラー装置のミラー230の傾斜角の目標値Axref,Ayrefに従って駆動電圧を対応するマイクロミラー装置の電極340a〜340d毎に生成する。図2に示すように、各駆動電圧生成手段502は、減算手段505,506と角度コントローラ507とから構成される。
減算手段505は、ミラー230の傾斜角の目標値Axrefから図示しないセンサによって検出された回動軸x周りのミラー230の傾斜角Axを減算し、減算手段506は、ミラー230の傾斜角の目標値Ayrefから図示しないセンサによって検出された回動軸y周りのミラー230の傾斜角Ayを減算する。
ミラー230の傾斜角Ax,Ayを検出するには、電極340a〜340dとは別に、マイクロミラー装置の基部310の絶縁層311上に、ミラー230と対向するようにセンサ電極を設けておき、ミラー230の傾斜角に応じて変化するミラー230とセンサ電極との距離に応じた静電容量を検出すればよい。
角度コントローラ507は、ミラー230の傾斜角Axが目標値Axrefと一致し、かつミラー230の傾斜角Ayが目標値Ayrefと一致するように(すなわち減算手段505,506の出力が零になるように)、駆動電圧を電極340a〜340d毎に生成する。
なお、本実施の形態では、回動軸x,yと電極340a〜340dの分割線とが45度で交差するように配置されているため、回動軸x周りのミラー230の回動に関係する電極は340a,340cであり、回動軸y周りのミラー230の回動に関係する電極は340b,340dである。したがって、減算手段505の出力が零になるように電極340a,340cへの駆動電圧が生成され、減算手段506の出力が零になるように電極340b,340dへの駆動電圧が生成される。こうして、ミラー230の傾斜角が所望の値になるように制御される。
次に、バイアス電圧生成手段503は、マイクロミラー装置毎に設けられる。各バイアス電圧生成手段503は、出力光のパワーの目標値Prefに従って、対応するマイクロミラー装置の各電極340a〜340dに共通のバイアス電圧Vbを生成する。前述のとおり、制御手段501は、接続すべき入力ポート1aと出力ポート1bとの間の光路上にあるマイクロミラー装置3a,3bに対して出力光のパワーの目標値Prefを出力する。図2に示すように、各バイアス電圧生成手段503は、減算手段508と光パワーコントローラ509とから構成される。
減算手段508は、出力光のパワーの目標値Prefから、この出力光が入射すべき出力ポート1bの出力光検知装置4によって検出された出力光のパワーの値Pを減算する。
光パワーコントローラ509は、出力光のパワーPが目標値Prefと一致するように(すなわち減算手段508の出力が零になるように)、バイアス電圧Vbを生成する。
電極340a〜340dに共通のバイアス電圧Vbを変化させると、ミラー230と電極340a〜340dとの距離(図6に示すミラー230の上下方向の位置)が変化する。入力ポート1aと出力ポート1bとの間の光路上にあるマイクロミラー装置3a,3bのミラー230の上下方向の位置が変化することは、入力ポート1aと出力ポート1bとの間の光路長が変化することを意味する。したがって、バイアス電圧Vbを調整することで、出力光の焦点を制御することができ、焦点ぼけや出力ポート1bにおける光のけられなどによる急激な光の損失の変化を回避することができる。
加算手段504a〜504dは、各電極に共通のバイアス電圧Vbと駆動電圧生成手段502が生成した電極毎の駆動電圧とをそれぞれ加算して、加算後の電圧を対応する電極340a〜340dに印加する。
本実施の形態では、従来と同様にマイクロミラー装置3a,3bのミラー230の角度を制御すると同時に、出力光のパワーが最適な値になるようにバイアス電圧Vbを制御して、出力光の焦点を制御するため、従来の光スイッチに比べて出力光のパワーの急激な変化を抑えることができ、より適切な光パワーの制御を実現することができる。また、従来の光スイッチのように出力光のパワーを最適値に制御できないという問題が生じる可能性を低減することができる。
なお、図2に示した例では、マイクロミラー装置毎にミラー230の傾斜角Ax,Ayを検出するセンサが必要になるが、センサを用いることなくミラー230の傾斜角を制御することもできる。この場合には、角度コントローラ507に、予めミラー230の傾斜角と駆動電圧値との関係が設定されたテーブルを設けておく。角度コントローラ507は、ミラー230の傾斜角の目標値Axref,Ayrefに対応する駆動電圧値をテーブルから取得して、駆動電圧を生成すればよい。
出力光のパワーの目標値(最適値)Prefの設定方法には、以下の2通りがある。出力光の焦点を制御すると、出力光のパワーは焦点の位置に応じて変動し、ある焦点の位置で極大値をとる。最適値Prefの設定方法の1つは、この既知の極大値をPrefとする方法である。もう1つの方法は、所謂VOAに対応する方法であり、システムから要求される所望の値を最適値Prefとする方法である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係る波長選択スイッチの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、光スイッチの一種である波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)に本発明を適用したものである。図3において、6は入力ポート、7a,7bは出力ポート、8はマイクロミラーアレイ、10は主レンズ、11は反射型回折格子、12は平行化レンズ、13a,13bはそれぞれ出力ポート7a,7bに設けられた出力光検知装置、14は制御装置である。マイクロミラーアレイ8は、1次元的に配列された複数のマイクロミラー装置9a,9b,9cからなる。
入力ポート6は、波長が異なる複数の光信号が多重化された波長多重光信号15を主レンズ10に向かって射出する。主レンズ10を通過した波長多重光信号15は、反射型回折格子11に入射する。反射型回折格子11に入射した波長多重光信号15は、反射型回折格子11で反射され、波長が異なる複数の光信号16a,16b,16cに分波される。分波された各光信号16a,16b,16cは、再び主レンズ10を通って、それぞれ所定のマイクロミラー装置9a,9b,9cに入射する。
各光信号16a,16b,16cは、それぞれ対応するマイクロミラー装置9a,9b,9cのミラーで反射された後、平行化レンズ12によって平行化された光信号17a,17b,17cとなり、主レンズ10を通って反射型回折格子11に入射する。そして、各光信号17a,17b,17cは、反射型回折格子11で反射された後、再び主レンズ10を通って複数の出力ポート7a,7bのうちのいずれか1つの出力ポートに入射する。図3の例では、マイクロミラー装置9a,9cで反射された光信号17a,17cが出力ポート7aに入射し、マイクロミラー装置9bで反射された光信号17bが出力ポート7bに入射している。
このように、入力ポート6からの波長多重光信号15を反射型回折格子11に入射させて複数の光信号に分波した後、分波した各光信号を対応するマイクロミラー装置9a,9b,9cのミラーに入射させ、このときに各ミラーの向きを制御手段14によって適宜制御することで、一つの波長の光信号あるいは波長が異なる複数の光信号から構成される光信号の組を一つあるいは複数組抽出して、各組毎に合波して所望の出力ポート7a,7bに入射させることができる。
なお、図3では、出力ポートは2ポート、マイクロミラー装置は3個で構成されているが、本発明は出力ポートのポート数ないしはマイクロミラー装置の個数で限定されるものではない。望ましい形態の例としては、マイクロミラー装置の数は、入力ポートより入力される光信号の波長数と同数であり、かつ出力ポート数は前記波長数以下とすればよい。
各マイクロミラー装置9a,9b,9cの構成は、第1の実施の形態のマイクロミラー装置3a,3bと同じである。
第1の実施の形態と同様に、各出力光検知装置13a,13bは、対応する出力ポート7a,7bに入射した出力光のパワーを検出する。
第1の実施の形態と同様に、制御装置14は、マイクロミラー装置9aのミラーを所望の角度に制御するための駆動電圧を決定すると同時に、マイクロミラー装置9aの各電極に共通のバイアス電圧を、対応する出力光検知装置13a,13bで検出された出力光のパワーが最適になるように決定して、各電極に共通のバイアス電圧と電極毎の駆動電圧とを組み合わせた電圧をマイクロミラー装置9aの各電極に印加する。制御装置14は、他のマイクロミラー装置9b,9cについても同様にマイクロミラー装置毎に各電極への印加電圧を決定する。
前述のとおり、図3の例では、マイクロミラー装置9a,9cで反射された光信号が出力ポート7aに入射し、マイクロミラー装置9bで反射された光信号が出力ポート7bに入射する。したがって、制御装置14は、出力光検知装置13aで検出された出力光のパワーが最適になるようにマイクロミラー装置9a,9cのバイアス電圧を決定し、出力光検知装置13bで検出された出力光のパワーが最適になるようにマイクロミラー装置9bのバイアス電圧を決定することになる。以上のような制御装置14は、第1の実施の形態で説明した制御装置5と同様の構成で実現することができる。
こうして、本実施の形態によれば、波長選択スイッチにおいて、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、マイクロミラー装置、および複数のマイクロミラー装置を用いる光スイッチに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光スイッチの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光スイッチの制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る波長選択スイッチの構成を示すブロック図である。 従来の光スイッチの構成例を示す斜視図である。 マイクロミラー装置の構成を示す分解斜視図である。 図5のマイクロミラー装置の断面図である。
符号の説明
1a,6…入力ポート、1b,7a,7b…出力ポート、2a,2b,8…マイクロミラーアレイ、3a,3b,9a,9b,9c…マイクロミラー装置、4,13a,13b…出力光検知装置、5,14…制御装置、10…主レンズ、11…反射型回折格子、12…平行化レンズ、200…ミラー基板、211a,211b,221a,221b…トーションバネ、220…可動枠、230…ミラー、300…電極基板、340a〜340d…電極、500…ミラー電圧印加手段、501…制御手段、502…駆動電圧生成手段、503…バイアス電圧生成手段、504a〜504d…加算手段、505,506,508…減算手段、507…角度コントローラ、509…光パワーコントローラ。

Claims (4)

  1. 回動可能に支持されたミラーと、
    このミラーから離間して配置された複数の電極と、
    前記ミラーの反射光である出力光のパワーを検知する出力光検知装置と、
    電極に共通のバイアス電圧を生成して印加する制御装置とを備え
    前記バイアス電圧は、前記出力光のパワーが最適値になるように前記ミラーの上下方向の位置を変化させる電圧であることを特徴とするマイクロミラー装置。
  2. 請求項1記載のマイクロミラー装置において、
    前記制御装置は、
    前記ミラーの所望の傾斜角に応じた駆動電圧を前記電極毎に生成する駆動電圧生成手段と、
    前記出力光のパワーが最適値になるように前記バイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、
    前記バイアス電圧と前記電極毎の駆動電圧とをそれぞれ加算して、加算後の電圧を対応する前記電極に印加する加算手段とを有することを特徴とするマイクロミラー装置。
  3. 入力光を入力する1つ以上の入力ポートと、
    出力光を出力する1つ以上の出力ポートと、
    前記入力ポートを出射した1つ以上の入力光を独立に偏向させて任意の前記出力ポートに選択的に入射させる1つ以上のマイクロミラー装置と、
    前記出力ポートに入射した出力光のパワーを検知する出力光検知装置と、
    任意の前記入力ポートと前記出力ポートとの間を接続すべく前記マイクロミラー装置を制御する制御装置とを備え、
    各マイクロミラー装置は、回動可能に支持されたミラーと、このミラーから離間して配置された複数の電極とをそれぞれ有し、
    前記制御装置は、接続すべき前記入力ポートと前記出力ポートとの間の光路上にある前記マイクロミラー装置の各電極に共通のバイアス電圧を生成して印加し、
    前記バイアス電圧は、前記出力光のパワーが最適値になるように前記マイクロミラー装置のミラーの上下方向の位置を変化させる電圧であることを特徴とする光スイッチ。
  4. 請求項3記載の光スイッチにおいて、
    前記制御装置は、
    前記光路上のマイクロミラー装置のミラーの所望の傾斜角に応じた駆動電圧を、このマイクロミラー装置の前記電極毎に生成する駆動電圧生成手段と、
    前記出力光のパワーが最適値になるように前記バイアス電圧を生成するバイアス電圧生成手段と、
    前記バイアス電圧と前記電極毎の駆動電圧とをそれぞれ加算して、加算後の電圧を前記光路上のマイクロミラー装置の対応する前記電極に印加する加算手段とを有することを特徴とする光スイッチ。
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