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JP4466415B2 - 透視機能搭載型x線撮影システム - Google Patents
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JP4466415B2 - 透視機能搭載型x線撮影システム - Google Patents

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Description

上下動可能にX線管装置を保持するX線管保持装置と透視受光機能を有する撮影台とX線発生器からなる透視機能搭載型X線撮影システムに関する。
一般にX線撮影は例えば図6に示すように、X線管装置2を上下動可能に保持するX線管保持装置1と、X線発生器(図6にはX線の発生源であるX線管装置2のみを示し、X線発生器全体の表示は省略している。)と、フィルム3を収納したカセッテ4を揺動させるブッキー撮影装置5を取り付けた水平撮影台6によって行われる。撮影を行うとき操作者は撮影部位ごとに経験的に得られているX線条件(管電圧、管電流、撮影時間)をX線発生器に設定するとともに、X線管装置2を上下に移動させて、X線管焦点7とフィルム3の間の距離である焦点・フィルム間距離が1m前後の撮影に適した距離になる高さでX線管装置2を静止させる。焦点・フィルム間距離の測定については例えば、X線管装置2の側面のX線管焦点7と同じ高さの位置に取り付けられたメジャー8を用いて水平撮影台6の天板表面までの距離を測定し、操作者にとって既知の値である天板表面からフィルム面までの距離を加算することにより行われる。X線撮影の中でこのような方法による撮影は一般撮影と呼ばれる。
一般撮影において最も普及しているのは上記のようなシステムであるが、撮影前に透視によって撮影部位の位置決めをより確実に行うことができる透視機能を有する撮影システムも整形外科を中心に広く使用されている。透視機能を有する撮影システムの一例を図7に示す。図6に示した透視機能を有しない撮影システムではブッキー撮影装置5が水平撮影台6の決められた位置に固定されているのに対して、透視機能を有する撮影システムではブッキー撮影装置5が水平撮影台6の天板の裏面に長手方向に水平移動可能な状態で保持されている。
これにより透視時に操作者はブッキー撮影装置5をその一部が退避位置確認センサ9に接触する位置まで退避させて透視時のX線によるフィルム3の感光を防ぐことができる。この状態で透視を行うと、X線照射野の中心と受光面の中心がほぼ一致するように設置されたイメージインテンシファイア10(以下IIと略す。)とその出力面に光学系11を経由して取り付けられたテレビカメラ12およびテレビカメラ12の出力ビデオ信号をケーブル13を経由して受け取り水平撮影台6の近傍で透視像を表示するモニタ装置14により透視像の観察が可能になるので、操作者は透視像を見ながらより適切に患者の位置決めを行うことができる。なお退避位置確認センサ9は例えばマイクロスイッチ等で構成され、ブッキー撮影装置5の一部が接触したとき位置検出信号を発生する。この信号はX線発生器にとって透視時のX線発生の許可条件の一つになる。
透視下で患者の位置決めを終了した後、操作者はブッキー撮影装置5を撮影位置に移動させて撮影を行う。なおブッキー撮影装置5が撮影位置まで移動して撮影位置確認センサ15に接触したとき発生する位置確認信号はX線発生器にとって撮影時のX線発生の許可条件の一つになる。
上記のような透視機能を有する撮影システムにおいても、X線管装置2は焦点・フィルム間距離が通常1m前後の撮影に適した距離になるように配置されなければならないが、図7からわかるようにII受光面16はフィルム3の面より下方にある。そのためII受光面16とフィルム3の面の距離を例えば10cmとし、焦点・フィルム間距離を1mとすると焦点・II受光面間距離は1.1mになる。X線管焦点7から発生したX線の強度は距離の二乗に比例して減衰するため、一般的に使用されているIIで受光した場合そのX線検出効率との関係から、焦点・II受光面間距離が1mを越えた状態で、位置決めのために必要な画質の透視像を得るためには透視電力を通常より大きくしなければならない。この結果透視時のX線管陽極への熱の蓄積が通常より大きくなり、その直後に行う撮影のX線条件を通常より低減しなければならない不都合が生じる。
このため透視機能を有する撮影システムにおいては、撮影時の焦点・フィルム間距離と透視時の焦点・II受光面間距離を等しくするのが一般的である。すなわち、操作者は撮影時の焦点・フィルム間距離を決めた後、焦点・II受光面間距離が撮影時の焦点・フィルム間距離と同じになる位置までX線管装置2を下降させて透視を行い、その後X線管装置2を意図する焦点・フィルム間距離になる位置まで上昇させて撮影を行う。この場合操作者は既知の値である天板表面からフィルム3の面およびII受光面16までの距離を勘案し、X線管装置2の側面のX線管焦点7と同じ高さの位置に取り付けたメジャー8を用いて、X線管焦点7と天板表面間の距離を透視および撮影のそれぞれについて測定することにより、X線管装置2を静止させる高さを決めている。
上記のメジャー8を用いた距離計測作業の省力化のために自動位置検出機能を有するX線管保持装置が用いられることがある(例えば特許文献1参照)。以下に図8および図9を用いて自動位置検出機能の一例について説明を行う。ここで図8は位置検出機構17の構成を説明するための図であり、図9は位置演算表示部18のブロック図である
自動位置検出機能は図8に示すX線管保持装置1に保持されたX線管装置2の高さ方向の位置情報を電気信号に変換する位置検出機構17とそれにより得られた電気信号を高さ方向の位置情報に変換し表示する位置演算表示部18とにより構成されている。
位置検出機構17は、図8に示すようにX線管保持装置1の支柱20の内部でX線管装置2の重量とバランスをとってX線管装置2を上下可動範囲内の任意の高さで静止させるために、バランスウエイト19a、定滑車19b、ワイヤ固定部19dおよびワイヤ19eとともにバランス機構19を構成する動滑車19cの回転量をX線管装置2の高さ方向の変位量に比例した値として電気信号に変換するものである。
動滑車19cはその中心軸が支柱20の下端部付近に回転可能に保持されており、その中心軸の支柱20の外部への延長部分に小歯車17aが同軸状に固定されている。小歯車17aはその回転を減速して伝えるためにそれより歯数の多い大歯車17bと噛合しており、大歯車17bの中心軸と同軸状にポテンショメータ17cの回転軸が結合されている。以上の構成によりX線管装置2の高さ方向の変位量がポテンショメータ17cの摺動子の出力電圧として得られ、これが位置演算表示部18の入力信号になる。
位置演算表示部18はX線管保持装置1にX線管装置2と一体的に取り付けられた筐体に内蔵され、筐体のパネル面には位置を表示するための位置表示器18aが取り付けられている。次に図9を用いて距離演算表示機能について説明する。なお図9の直流安定化電源18hはポテンショメータ17cの抵抗の両端に基準電圧を供給するためのものである。
システムの据付時にサービスマンは図7のX線管装置2を上下に移動させてX線管焦点7が水平撮影台6のフィルム3の面と同じ高さになるように静止させ、そのときの図9に示すポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)を電圧計等で測定し、dipスイッチ18fに設定する。次にサービスマンはX線管装置2を上下方向の可動範囲の上限位置に静止させ、そのときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を測定し、dipスイッチ18gに設定する。またこのときのX線管焦点7の面とフィルム3の面との距離L(m)をメジャー8等により測定しdipスイッチ18eに設定する。なおdipスイッチ18e、18f、18gはいずれも入出力ポート(図示しない)を経由して後述するコンピュータシステムのバスラインに接続されている。
その後はポテンショメータ17cの出力電圧VX(V)がAD変換器18bによりデジタル値に変換され、例えばマイクロコンピュータ等のCPU18cとPROMおよびRAMから成るメモリ18dで構成されるコンピュータシステムに読み込まれる。CPU18cはこの値と、dipスイッチ18fから読み込んだV0(V)、dipスイッチ18gから読み込んだVL(V)、dipスイッチ18eから読み込んだL(m)を用いて式(1)に示す計算を繰り返し行い、X線管装置2の上下方向の動きに対して常にそのときの焦点・フィルム間距離X(m)を算出し、フィルム面を基準にした焦点の位置を位置表示器18aに表示する。
X=L*(VX−V0)/(VL−V0) 式(1)
上記のような自動位置検出機能を有するX線管保持装置1と透視受光機能を有する撮影台とX線発生器から構成されるX線撮影システムにより撮影を行うとき、操作者は撮影時の焦点・フィルム間距離である撮影距離XR(m)を決めた後、透視受光機能を有する撮影台により決まるフィルム3の面とII受光面16の間の距離α(m)との差(XR−α)を算出し、位置表示器18aの表示Xがこの値、すなわち(XR−α)になる高さまでX線管装置2を下降させて透視を行う。透視による位置決めを終了した後、操作者はX線管装置2を位置表示器18aの表示XがXRになる高さまで上昇させて撮影を行う。この結果操作者はメジャー8等による距離計測の煩わしさから開放される。
特開平9−10196号公報
上記のように自動位置検出機能を有するX線管保持装置を用いることにより、操作者はメジャー等による距離計測の煩わしさから開放されるが、この方法でも操作者は撮影の都度撮影距離とフィルムとII受光面の間の距離の減算を行わねばならず、さらに透視中も撮影距離を記憶しておかなければならない。本発明は以上の事情に鑑み、撮影前に透視による位置決めを行う透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、操作者が撮影の都度撮影距離とフィルムとII受光面の間の距離の演算を行う煩わしさと透視中撮影距離を記憶しておく煩わしさを解消することを目的とする。
請求項1記載の発明は上記の目的を達成するために、X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能にX線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記撮影用検出器の撮影受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、撮影時のX線管焦点の前記撮影受光面を基準にした位置を設定する撮影位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置と前記撮影位置設定手段により設定された位置が一致したことを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影位置設定手段に設定された位置より前記透視用検出器の透視受光面と前記撮影受光面の高さ方向の距離だけ前記撮影受光面に近い位置を設定する透視位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置が前記透視位置設定手段により設定された位置と一致したことを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。
請求項2記載の発明は上記の目的を達成するために、X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記撮影用検出器の撮影受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、前記位置検出手段により検出された位置を撮影位置として入力する撮影位置入力手段と、前記撮影位置入力手段により入力された撮影位置を記憶する撮影位置記憶手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置と一致することを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影受光面と前記透視用検出器の透視受光面の高さ方向の距離を設定する距離設定手段と、前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置より前記距離設定手段に設定されている距離だけ前記撮影受光面に近い位置を算出する演算手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記演算手段の出力と一致することを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。
請求項3記載の発明は上記の目的を達成するために、X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記透視用検出器の透視受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX
線管保持装置から構成される透視機能搭載型X 線撮影システムにおいて、撮影時のX線管焦点の前記透視受光面を基準にした位置を設定する撮影位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置と前記撮影位置設定手段により設定された位置が一致したことを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影位置設定手段に設定された位置より前記透視受光面と前記撮影用検出器の撮影受光面の高さ方向の距離だけ前記透視受光面に近い位置を設定する透視位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置が前記透視位置設定手段により設定された位置と一致したことを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。

X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記透視用検出器の透視受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、前記位置検出手段により検出された位置を撮影位置として入力する撮影位置入力手段と、前記撮影位置入力手段により入力された撮影位置を記憶する撮影位置記憶手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置と一致することを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影用検出器の撮影受光面と前記透視受光面の高さ方向の距離を設定する距離設定手段と、前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置より前記距離設定手段に設定されている距離だけ前記透視受光面に近い位置を算出する演算手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記演算手段の出力と一致することを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4において撮影位置通知手段および透視位置通知手段がランプあるいは文字表示装置等の表示装置またはブザーあるいは音声発生装置等の音響装置である透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4において撮影位置通知手段および透視位置通知手段がブレーキ機構である透視機能搭載型X線撮影システムを提供する。
本発明によって、自動距離計測機能を有するX線管保持装置と透視受光機能を有する撮影台とX線発生器から構成される透視機能搭載型X線撮影システムを用いて透視下で位置決めを行った後撮影を行う場合、操作者が撮影の都度撮影距離とフィルムとII受光面の間の距離を演算する煩わしさと、透視を行う間撮影距離を記憶しておく煩わしさを解消することができる。
なお請求項1および請求項3の発明では撮影距離が据付時に固定されるのに対して、請求項2および請求項4の発明では撮影距離を操作者が撮影の都度自由に決めることができる。
請求項1および請求項2の発明の実施例をそれぞれ実施例1および実施例2に示す。
図1および図2を用いて本発明の請求項1の実施例について説明する。図1にはX線管保持装置1の内部に収納されたバランス機構19の一部を利用した位置検出機構17と位置演算表示部21が示されているが、位置検出機構17については背景技術の項で述べたのと同じなのでここでは説明を省略する。X線管保持装置1にX線管装置2と一体的に取り付けられた位置演算表示部21について、外観的には図8の位置演算表示部18のパネル面にLED2個が追加されている。
図2は位置演算表示部21のブロック図である。システム据付時にサービスマンはdipスイッチ21e、21f、21gに、それぞれ背景技術の項で述べた図9のdipスイッチ18e、18f、18gと同じく、フィルム面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がフィルム面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を設定する。さらにサービスマンは本発明により設けられたdipスイッチ21mおよび21nにそれぞれフィルム面とII受光面の距離α(m)と撮影時の焦点・フィルム間距離である撮影距離XR(m)を設定する。なおdipスイッチ21e、21f、21g、21m、21nはいずれも入出力ポート(図示しない)を経由してCPU21cおよびメモリ21dにより構成されるコンピュータシステムのバスラインに接続されている。
据付終了後位置演算表示部21の電源が投入されると、CPU21cは背景技術の項で述べたのと同じく、ポテンショメータ17cの出力電圧VX(V)がAD変換器21bによりデジタル値に変換された値を読み込み、この値とdipスイッチ21fから読み込んだV0(V)、dipスイッチ21gから読み込んだVL(V)、dipスイッチ21eから読み込んだL(m)を用いて式(1)に示す計算を繰り返し行い、X線管装置2の上下方向の動きに対して常にそのときの焦点・フィルム間距離X(m)を算出し、フィルム面を基準にした焦点位置を位置表示器21aに表示する。なお直流安定化電源21hはポテンショメータ17cの抵抗の両端に基準電圧を供給するためのものである。
CPU21cは上述したように式(1)の計算およびその結果の表示を繰り返すとともに、式(1)により算出される焦点・フィルム間距離X(m)とdipスイッチ21nに設定された撮影距離XR(m)の比較および撮影距離XR(m)からフィルム面とII受光面の距離α(m)を減算した距離、すなわち(XR−α)との比較を繰り返し、XがXRと一致するときは撮影高さ指示LED21kを点灯させ、(XR−α)と一致するときは透視高さ指示LED21jを点灯させる。操作者は透視高さ指示LED21jが点灯する高さでX線管装置2を静止させて透視を行い、その後X線管装置2を撮影高さ指示LED21kが点灯する高さまで上昇させて撮影を行う。これにより操作者は撮影の都度撮影距離とフィルムとII受光面の間の距離を演算する煩わしさと、透視を行う間撮影距離を記憶しておく煩わしさから開放される。
なお上記の実施例では請求項1に対応してdipスイッチ21e、21f、21gに、フィルム面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がフィルム面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を設定し、dipスイッチ21mおよび21nにそれぞれフィルム面とII受光面の距離α(m)と撮影時の焦点・フィルム間距離である撮影距離XR(m)を設定したが、請求項3に対応してdipスイッチ21e、21f、21gに、II受光面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がII受光面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を設定し、dipスイッチ21mおよび21nにそれぞれフィルム面とII受光面の距離α(m)と撮影時の焦点・II受光面間距離としての撮影距離XR(m)を設定しても同じ効果が得られる。
次に図3および図4を用いて本発明の請求項2の実施例について説明する。図3の位置検出機構17の構成と機能および位置演算表示部21が位置表示器21aにそのときの焦点・フィルム間距離X(m)を表示する機能は実施例1で述べたとおりで、据付時にサービスマンにより図4のdipスイッチ21e、21f、21gにそれぞれフィルム面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がフィルム面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)が設定され、dipスイッチ21mにはフィルム面とII受光面の距離α(m)が設定される。なおdipスイッチ21e、21f、21g、21mはいずれも入出力ポート(図示しない)を経由してコンピュータシステムのバスラインに接続されている。また直流安定化電源21hはポテンショメータ17cの抵抗の両端に基準電圧を供給するためのものである。
操作者は位置決めのための透視を行う前にまず撮影距離XR(m)の設定を行う。そのために操作者はX線管装置2を位置表示器21aの表示を見ながら上下させ、表示が自分の意図する撮影距離XRと一致するところで静止させる。その状態で操作者が高さ指定ボタン21iを押すと、CPU21cはこのとき位置表示器21aに表示されている焦点・II受光面間距離XすなわちXRを撮影距離としてメモリ21dに記憶する。
CPU21cは実施例1で述べたように式(1)の計算およびその結果の表示を繰り返すとともに、式(1)により算出される焦点・II受光面間距離Xとメモリ21dに記憶した撮影距離XRとの比較および撮影距離XRからdipスイッチ21mに設定されたフィルム面とII受光面の距離αを減算した距離、すなわち(XR−α)との比較を繰り返し、XがXRと一致するときは撮影高さ指示LED21kを点灯させ、(XR−α)と一致するときは透視高さ指示LED21jを点灯させる。この結果上述したように操作者が高さ指定ボタン21iを押して撮影距離XRの設定を行うと、焦点・II受光面間距離Xと撮影距離XRが一致するため撮影高さ指示LED21kが点灯する。
その後操作者が透視を行うためにX線管装置2を下降させると撮影高さ指示LED21kは消灯し、焦点・II受光面間距離Xが撮影距離XRからフィルム面とII受光面の距離αを減算した距離(XR−α)に一致したとき透視高さ指示LED21jが点灯するので、これを確認してX線管装置2を静止させる。操作者はこの状態で透視を行い、その後X線管装置2を撮影高さ指示LED21kが点灯する高さまで上昇させて撮影を行う。これにより操作者は撮影の都度撮影距離とフィルムとII受光面の間の距離を演算する煩わしさと、透視を行う間撮影距離を記憶しておく煩わしさから開放される。
なお上記の実施例では請求項2に対応してdipスイッチ21e、21f、21gに、フィルム面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がフィルム面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を設定し、dipスイッチ21mにフィルム面とII受光面の距離α(m)を設定したが、請求項4に対応してdipスイッチ21e、21f、21gに、II受光面から測定した焦点上限高さL(m)、焦点がII受光面にあるときのポテンショメータ17cの出力電圧V0(V)、焦点が上限高さにあるときのポテンショメータ17cの出力電圧VL(V)を設定し、dipスイッチ21mにフィルム面とII受光面の距離α(m)を設定しても同じ効果が得られる。
以上が本発明の実施例1および2の説明であるが、これらの例で焦点・フィルム間距離Xが撮影距離XRと一致しているとき撮影高さ指示LED21kが点灯し、撮影距離XRからフィルム面とII受光面の距離αを減算した距離(XR−α)に一致したとき透視高さ指示LED21jが点灯するようにしたが、それらの代わりに識別可能な2種類の警報音やメロディー、音声等の音や文章の表示等により操作者に知らせてもよい。
またはX線管保持装置の上下動機構にブレーキ機構を設けて、撮影高さ指示LED21kあるいは透視高さ指示LED21jを点灯させる代わりに、X線管装置の上下方向の動作をロックさせて操作者に知らせてもよい。このためのブレーキ機構の一例を図5に示す。図5(a)はX線管保持装置1が上下動が固定された上段の固定支柱22とその中を上下方向にスライドする下段の可動支柱23により構成されていることを示す図である。図5(b)はX線管保持装置1の横断面であり、可動支柱23の内部の溝が固定支柱22に取り付けられたベアリング24により摺動可能であるとともに、可動支柱23に取り付けられたレール27を固定支柱22に取り付けられたベアリング25が挟む構造により可動支柱23が固定支柱22の内部で上下方向にスライドする構造を示している。図5(c)はブレーキ機構を示す図であり、レール27に対して摩擦係数の高いブレーキ材26が引張りばねによって支点を介して押し付けられている。
撮影高さ指示LED21kあるいは透視高さ指示LED21jの代わりに図5に示すブレーキ機構を用いる場合には、図1あるいは図3の位置演算表示部21のパネル面にロック解除用押しボタン(図示しない)を設ける。図2または図4のCPU21cは焦点・フィルム間距離Xが撮影距離XRあるい撮影距離XR(m)からフィルム面とII受光面の距離α(m)を減算した距離(XR−α)のいずれかと一致してかつロック解除用押しボタンが押されていないときに限り、ソレノイド28の駆動をオフにしてブレーキをかけ上下動をロックする。それ以外の場合はソレノイド28の駆動がオンになり上下動のロックは解除されている。従って焦点・フィルム間距離Xが撮影距離XRあるい撮影距離XR(m)からフィルム面とII受光面の距離α(m)を減算した距離(XR−α)のいずれとも一致しないときはロックは解除されており、いずれかと一致して上下動がロックされていてもロック解除用押しボタンが押されればロックは解除される。
上下動可能にX線管装置を保持するX線管保持装置と透視受光機能を有する撮影台とX線発生器からなる透視機能搭載型X線撮影システムに関する。
本発明の実施例1を説明するための機構図。 本発明の実施例1を説明するための位置演算表示部のブロック図。 本発明の実施例2を説明するための機構図。 本発明の実施例2を説明するための位置演算表示部のブロック図。 X線管装置の上下動に対するブレーキ機構を説明するための図。 一般撮影の方法を説明するための図。 透視機能搭載型X線撮影システムによる撮影方法を説明するための図。 自動位置検出機能を説明するための機構図。 位置演算表示部の機能を説明するためのブロック図。
符号の説明
1:X線管保持装置
2:X線管装置
3:フィルム
4:カセッテ
5:ブッキー撮影装置
6:水平撮影台
7:X線管焦点
8:メジャー
9:退避位置確認センサ
10:イメージインテンシファイア
11:光学系
12:テレビカメラ
13:ケーブル
14:モニタ装置
15:撮影位置確認センサ
16:II受光面
17:位置検出機構
17a:小歯車
17b:大歯車
17c:ポテンショメータ
18:位置演算表示部
18a:位置表示器
18b:AD変換器
18c:CPU
18d:メモリ
18e:dipスイッチ
18f:dipスイッチ
18g:dipスイッチ
18h:直流安定化電源
19:バランス機構
19a:バランスウエイト
19b:定滑車
19c:動滑車
19d:ワイヤ固定部
19e:ワイヤ
20:支柱
21:位置演算表示部
21a:位置表示器
21b:AD変換器
21c:CPU
21d:メモリ
21e:dipスイッチ
21f:dipスイッチ
21g:dipスイッチ
21h:直流安定化電源
21i:高さ指定ボタン
21j:透視高さ指示LED
21k:撮影高さ指示LED
22:固定支柱
23:可動支柱
24:ベアリング
25:ベアリング
26:ブレーキ材
27:レール
28:ソレノイド

Claims (6)

  1. X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能にX線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記撮影用検出器の撮影受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、撮影時のX線管焦点の前記撮影受光面を基準にした位置を設定する撮影位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置と前記撮影位置設定手段により設定された位置が一致したことを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影位置設定手段に設定された位置より前記透視用検出器の透視受光面と前記撮影受光面の高さ方向の距離だけ前記撮影受光面に近い位置を設定する透視位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置が前記透視位置設定手段により設定された位置と一致したことを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システム。
  2. X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記撮影用検出器の撮影受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X線撮影システムにおいて、前記位置検出手段により検出された位置を撮影位置として入力する撮影位置入力手段と、前記撮影位置入力手段により入力された撮影位置を記憶する撮影位置記憶手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置と一致することを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影受光面と前記透視用検出器の透視受光面の高さ方向の距離を設定する距離設定手段と、前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置より前記距離設定手段に設定されている距離だけ前記撮影受光面に近い位置を算出する演算手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記演算手段の出力と一致することを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システム。
  3. X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記透視用検出器の透視受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX
    線管保持装置から構成される透視機能搭載型X 線撮影システムにおいて、撮影時のX線管焦点の前記透視受光面を基準にした位置を設定する撮影位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置と前記撮影位置設定手段により設定された位置が一致したことを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影位置設定手段に設定された位置より前記透視受光面と前記撮影用検出器の撮影受光面の高さ方向の距離だけ前記透視受光面に近い位置を設定する透視位置設定手段と、前記位置検出手段により検出される位置が前記透視位置設定手段により設定された位置と一致したことを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X
    線撮影システム。
  4. X線管装置と、撮影用検出器および透視用検出器を有する撮影台と、上下動可能に前記X線管装置を保持し、かつX線管焦点の上下方向の位置を前記透視用検出器の透視受光面を基準にして検出する位置検出手段を有するX線管保持装置から構成される透視機能搭載型X
    線撮影システムにおいて、前記位置検出手段により検出された位置を撮影位置として入力する撮影位置入力手段と、前記撮影位置入力手段により入力された撮影位置を記憶する撮影位置記憶手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置と一致することを通知する撮影位置通知手段と、前記撮影用検出器の撮影受光面と前記透視受光面の高さ方向の距離を設定する距離設定手段と、前記撮影位置記憶手段に記憶されている位置より前記距離設定手段に設定されている距離だけ前記透視受光面に近い位置を算出する演算手段と、前記位置検出手段により検出された位置が前記演算手段の出力と一致することを通知する透視位置通知手段を設けたことを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システム。
  5. 請求項1から請求項4において撮影位置通知手段および透視位置通知手段がランプあるいは文字表示装置等の表示装置またはブザーあるいは音声発生装置等の音響装置であることを特徴とする透視機能搭載型X
    線撮影システム。
  6. 請求項1から請求項4において撮影位置通知手段および透視位置通知手段がブレーキ機構であることを特徴とする透視機能搭載型X線撮影システム。
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