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JP4467100B2 - 遊技機 - Google Patents
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JP4467100B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばパチンコ遊技機やコイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関し、詳しくは、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られたものに、たとえば、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機があった。
【0003】
この種の遊技機には、遊技状態を制御する遊技制御手段の一例となる遊技制御基板と、可変表示装置を制御する表示制御手段の一例となる表示制御基板とが設けられている。たとえば、所定の可変開始条件が成立すれば、可変表示装置では識別情報の一例となる特別図柄が可変開始される。
【0004】
遊技制御基板にはたとえば遊技制御用マイクロコンピュータが搭載されており、可変開始条件が成立した場合には、特別図柄の表示制御に必要な指令情報が遊技制御用マイクロコンピュータから表示制御基板へ出力される。表示制御基板側では、この指令情報に従う特別図柄の表示制御が行なわれ、たとえば、趣向を凝らしたリーチ演出等の様々な演出がなされて、大当りに対する遊技者の期待感が高められる。そして、特別図柄の可変表示の結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば、同一数字図柄のゾロ目、111、222、777等)となれば、大当りとなり、特定遊技状態(大当り状態)に制御可能となる。
【0005】
また、特別図柄の可変表示の結果が、予め複数種類定められた特定の表示態様のうちの特別の表示態様(たとえば、777等)となった場合には、たとえば、特定遊技状態の終了後に大当り確率が向上され、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態の一例の確率変動状態に制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のこの種の遊技機においては、特別遊技状態となるか否かが、大当りであるかはずれであるかを示す特別図柄(識別情報)の可変表示の結果に付随して、いわば“おまけ”のように示されていた。このため、特別遊技状態に対する遊技者の期待感を十分に向上させることができず、特別遊技状態となるか否かを示す結果が導出される過程を遊技者が十分に楽しむことができないという問題があった。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特別遊技状態となるか否かを示す結果が導出される過程を遊技者が存分に楽しむことができる遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、
前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを含み、
前記遊技制御手段は、
前記特定遊技状態とするか否かを決定する特定遊技状態決定手段と、
前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かを決定する特別遊技状態決定手段と、
前記特定遊技状態決定手段および前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な決定結果コマンドとして、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態の双方に制御すること、前記特定遊技状態に制御し前記特別遊技状態に制御しないこと、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態のいずれにも制御しないこと、のうちのいずれかを示すコマンドを前記表示制御手段へ出力可能なコマンド出力手段とを含み、
該コマンド出力手段は、前記複数種類の識別情報を可変開始させてから表示結果を導出表示させるまでの変動時間を示す変動開始コマンドおよび前記決定結果コマンドを前記複数種類の識別情報を可変開始させるとき1回のみ出力するとともに、前記変動時間が経過したときに確定コマンドを出力し、
前記表示制御手段は、
前記複数種類の識別情報を可変開始させた後、前記変動開始コマンドが示す変動時間が経過して前記コマンド出力手段から前記確定コマンドが出力されたときに、前記決定結果コマンドが示す前記特定遊技状態決定手段の決定に従う表示結果として前記特定の表示態様または前記特定の表示態様以外の外れ表示態様を導出表示させる制御を行なう第1の制御手段と、
前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となった後に、予め定められた複数種類の表示パターンのうちのいずれかを用いて前記決定結果コマンドが示す前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な特別遊技状態情報を表示させる制御を行なう第2の制御手段とを含ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記表示制御手段は、前記複数種類の表示パターンを記憶する記憶手段を含み、
前記第2の制御手段は、前記記憶手段に記憶された表示パターンの中から制御に用いる表示パターンを選択することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生する特定遊技状態中に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記特別遊技状態は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となり易い遊技者にとって有利な状態であって、
前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態の終了後に前記特別遊技状態に制御可能となり、
前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生した特定遊技状態の終了後であって、かつ、前記複数種類の識別情報が可変開始する前に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第2の制御手段が前記複数種類の表示パターンのうちのいずれかを選択する際の各々の表示パターンに割当てられた選択率は、前記特別遊技状態決定手段により前記特別遊技状態とすることが決定されている場合と前記特別遊技状態としないことが決定されている場合とでは異なることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記特別遊技状態は、前記特定遊技状態決定手段が前記特定遊技状態とする旨の確率が向上された確率向上状態であることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表示制御手段は、前記遊技制御手段からの情報の入力を受けるが前記遊技制御手段への情報の出力を行なわない不可逆性入力手段を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手段の働きにより、遊技機の遊技状態が制御される。表示制御手段の働きにより、可変表示装置が制御される。特定遊技状態決定手段の働きにより、特定遊技状態とするか否かが決定される。特別遊技状態決定手段の働きにより、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かが決定される。コマンド出力手段の働きにより、前記特定遊技状態決定手段および前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な決定結果コマンドとして、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態の双方に制御すること、前記特定遊技状態に制御し前記特別遊技状態に制御しないこと、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態のいずれにも制御しないこと、のうちのいずれかを示すコマンドが前記表示制御手段へ出力される。さらに、コマンド出力手段の働きにより、前記複数種類の識別情報を可変開始させてから表示結果を導出表示させるまでの変動時間を示す変動開始コマンドおよび前記決定結果コマンドが前記複数種類の識別情報を可変開始させるとき1回のみ出力されるとともに、前記変動時間が経過したときに確定コマンドが出力される。第1の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報が可変開始された後、前記変動開始コマンドが示す変動時間が経過して前記コマンド出力手段から前記確定コマンドが出力されたときに、前記決定結果コマンドが示す前記特定遊技状態決定手段の決定に従う表示結果として前記特定の表示態様または前記特定の表示態様以外の外れ表示態様が導出表示される。第2の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となった後に、予め定められた複数種類の表示パターンのうちのいずれかにより前記決定結果コマンドが示す前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な特別遊技状態情報が表示される。
【0018】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第2の制御手段の働きにより、前記表示制御手段に含まれる記憶手段に記憶された複数種類の表示パターンの中から制御に用いる表示パターンが選択される。
【0020】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記第2の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生する特定遊技状態中に、前記特別遊技状態情報が表示される。
【0021】
請求項4に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第2の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となり易くなる特別遊技状態となるか否かを示す前記特別遊技状態情報が、特定遊技状態の終了後であって前記複数種類の識別情報が可変開始する前に表示される。
【0022】
請求項5に記載の本発明によれば、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、選択された表示パターンの種類によって、前記特別遊技状態が発生することを期待できる期待度が異なる。
【0023】
請求項6に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記特別遊技状態となれば、前記特定遊技状態決定手段が前記特定遊技状態とする旨の確率が向上される。
【0024】
請求項7に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記表示制御手段に含まれる不可逆性入力手段の働きにより、前記遊技制御手段への不正情報の入力が阻止される。
【0025】
請求項8に記載の本発明によれば、請求項7に記載の発明の作用に加えて、前記不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やスロットマシンなどであってもよく、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であれば、すべてに適用することが可能である。
【0027】
第1実施の形態
図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユニット50の正面図である。
【0028】
カードユニット50には、カード利用可表示ランプ151が設けられており、カードユニット50が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ランプ151の点灯または点滅により遊技者に知らされる。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器153により表示される。
【0029】
遊技者がカード残高の記録されたプリペイドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリペイドカードに記録されているカード残高が読取られる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことにより、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0030】
カードユニット50には端数表示スイッチ152が設けられている。この端数表示スイッチ152を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示される。図中156はカードユニット錠であり、このカードユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット50の前面側を開成できるように構成されている。
【0031】
パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作することにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央には、識別情報の一例となる特別図柄を可変開始させる可変表示装置8が設けられている。この可変表示装置8には、普通図柄が可変表示される普通図柄用の可変表示器10と、始動記憶表示器18とが設けられている。さらに、可変表示装置8の下方には、始動口14が構成された始動用電動役物15と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開放状態となる可変入賞球装置19とが設けられている。始動用電動役物15には、可動片が左右に設けられている。また、一般入賞口として、可変表示装置8の上部や、可変入賞球装置19の左右、遊技領域7の下方左右に入賞口24がそれぞれ設けられている。また、26は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収するアウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0032】
遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられており、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声などの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設けられている。
【0033】
可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表示装置8の中央の画像表示領域9では始動入賞が発生したことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向かってスクロール表示される。その後、所定時間が経過して可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目が予め複数種類定められた当りラインのうちのいずれかに揃って停止表示されれば大当りとなる。大当りとなれば、可変入賞球装置19の開閉板20が傾動して大入賞口が開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に制御され、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)となる。
【0034】
可変入賞球装置19の大入賞口内部には可変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカウントスイッチ22により検出された後、カウントスイッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッチ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される毎に15個の賞球が払出される。
【0035】
可変入賞球装置19の第1の状態は、大入賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウントスイッチ22により検出されたことを条件として、再度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第1の状態にされている状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1の状態にされ得る。
【0036】
可変表示装置8の左側方部分および右側方部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやすい状態となる。
【0037】
ワープ入口11に進入した打玉は、ゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ12で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示器10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器10が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限として通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器(図示省略)においてLEDの点灯数により表示される。
【0038】
普通図柄用可変表示器10は7セグメント表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示される。普通図柄用可変表示器10の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。普通図柄用可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、始動用電動役物15に設けられた左右1対の可動片が1回開成する。これにより始動用電動役物15が開放状態となって打玉がより始動入賞しやすくなる。始動用電動役物15が開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。また、始動用電動役物15が開放状態となってから所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片が元の位置まで閉成して開放状態は終了する。なお、確率変動状態においては、始動用電動役物15は2回開成し、かつ、1回の開成期間が延長される。
【0039】
始動口14に入賞した始動入賞玉は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ17により検出される。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開始される。可変表示装置8が可変表示中に始動口スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示器18においてLEDの点灯数により表示される。
【0040】
可変表示装置8に大当りの結果が導出表示された場合には、その後、所定のタイミングで趣向を凝らした面白みのある表示パターンによる画像の変動が開始されて、その画像の変動が終了した時の表示結果により、通常時(通常遊技状態)に比べて大当りが発生する確率が高く向上された確率変動状態となるか否かが遊技者に報知される。以下、確率変動状態となるか否かがを遊技者に報知するための画像の変動を“確変の抽選演出”という。また、“確変の抽選演出”によって確率変動状態となる結果が表示された場合には、その大当りを特に確変大当りといい、確率変動状態とならない結果が表示された場合には、その大当りを特に非確変大当りという。
【0041】
このパチンコ遊技機1では、確変の抽選演出用の表示パターンが複数種類の中から選択され、その選択された表示パターンによって確変の抽選演出が実行される。このため、大当りか否かを報知するための特別図柄による演出と、確率変動状態となるか否かを報知するための演出とが完全に分離独立されて行なわれることになる。
【0042】
この点において、たとえば、大当りの表示結果が導出表示された際の大当り図柄の種類によって併せて確率変動状態となるか否かが報知されるような従来からよくあるタイプの遊技機とまったく異なり、遊技者に対して大当りにする期待感と、確率変動状態に対する期待感とを完全に独立して別の時期に抱かせることができる。これにより、遊技者は、大当りとなった後において改めて確率変動状態に対して期待を抱くようになる。さらに、このパチンコ遊技機1では、確変の抽選演出用の趣向に富んだ表示パターンが複数種類用意されていることから、確変の抽選演出に対して遊技者を飽きさせることがなく、特別遊技状態となるか否かを示す結果が導出される過程を遊技者が存分に楽しむことができる。
【0043】
確変の抽選演出によって確率変動状態となる結果が導出表示されると、大当りに基づく特定遊技状態の終了後に確率変動状態となる。この確率変動状態は、次回、大当りが発生するまで継続し、次回の大当りが再度、確変大当りであった場合には、その2回目の確変大当りに伴なう特定遊技状態の終了後に、再び確率変動状態となる。
【0044】
したがって、確変大当りが連続する回数を制限しない場合には、極めて長期間に亘って確率変動状態に繰返し制御される場合があり、特別遊技状態により遊技者の射倖心を煽り過ぎてしまうことになる。
【0045】
そこで、このパチンコ遊技機1の場合には、初回の確変大当りが発生した後、所定回、確変大当りが連続すると、確変大当りが発生しないように制限がかけられる。なお、このような制限をかけることを以下においては、“リミッタの作動”と呼ぶ。また、初回の確変大当りを初当りともいう。
【0046】
次に、パチンコ遊技機1の背面の構造について説明する。図2は、カードユニットが隣接されたパチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。
【0047】
パチンコ遊技機1の遊技盤6の裏面側には、機構板36が設けられている。この機構板36の上部には玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方からパチンコ玉が玉タンク38に供給される。玉タンク38内のパチンコ玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に供給される。
【0048】
機構板36には、中継基板30を介して画像表示領域9の表示制御を行なう可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、およびパチンコ玉の払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されている。さらに、機構板36には、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、スピーカ27および遊技効果ランプ・LED28a,28b,28cに信号を送るためのランプ制御基板35が設けられている。
【0049】
図3は、パチンコ遊技機1の遊技盤6を背面から見た背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40により導かれた入賞玉は入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図示せず)に供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出スイッチ99(図4参照)が設けられており、入賞球検出スイッチ99の検出信号は遊技制御基板31に送られる。
【0050】
図4は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。図4には、制御基板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80が示されている。
【0051】
賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、たとえば、CPUやI/Oポートが設けられている。
【0052】
賞球基板37には、玉払出装置97、および、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板35には、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れランプ52、および遊技効果ランプ28b,28cが接続される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動する駆動モータ94とが接続される。駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示制御基板80には可変表示装置8(図示省略)が接続される。音声制御基板70にはスピーカ27が接続される。
【0053】
遊技制御基板31には、遊技制御プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、ランプ・LED回路60と、情報出力回路64と、初期リセット回路65と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0054】
基本回路53は、遊技制御用のマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53は、定期的(たとえば2msec毎)にリセットされてROM54に記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実行する。
【0055】
初期リセット回路65は、電源投入時に基本回路53をリセットする回路である。基本回路53は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセットパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。アドレスデコード回路67は、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのポートを選択するための信号を出力する回路である。
【0056】
スイッチ回路58は、各種スイッチからの信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、および、入賞球検出スイッチ99が接続される。
【0057】
情報出力回路64は、基本回路53から与えられるデータに従って、確率変動が生じて確率変動状態となっていることを示す確変情報、大当りが発生し特定遊技状態となっていることを示す大当り情報、および、始動入賞のうち画像表示領域9の可変表示に有効に使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する回路である。
【0058】
ソレノイド回路59は、始動用電動役物15の可動片を動作させるソレノイド16および可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動する回路である。
【0059】
ランプ・LED回路60は、可変表示器(普通図柄用可変表示器)10、装飾ランプ25、および始動記憶表示器18の点灯および滅灯を制御する回路である。
【0060】
遊技制御基板31から賞球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、および表示制御基板80には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0061】
遊技制御基板31から賞球基板37に伝送されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0062】
また、遊技制御基板31から表示制御基板80に伝送されるコマンドは表示制御コマンドであり、その表示制御コマンドのうち特別図柄に関するコマンドには、可変表示装置8の変動を開始させるための変動開始コマンドや確定図柄(予定停止図柄)を指定する確定図柄指定コマンド、変動の終了を指定する図柄確定コマンド等がある。この表示制御コマンドは1バイトデータからなるMODEデータとEXTデータとの2組の2バイトデータから構成されている。MODEデータは変動開始コマンドや確定図柄指定コマンド等のコマンド種別を示すデータであり、EXTデータはMODEデータにより示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を具体的に指定するデータである。
【0063】
基本回路53は、大当りあるいは入賞等の発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ制御基板35へ出力する。ランプ制御基板35では、ランプ制御コマンドに基づく上記電気的装飾部品の点灯制御が行なわれる。
【0064】
基本回路53は、大当りあるいは入賞等の発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制御基板70へ出力する。音声制御基板70では、音声制御コマンドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力させる制御が行なわれる。
【0065】
基本回路53は、入賞球検出スイッチ99の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置を制御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0066】
具体的には、可変入賞球装置19の大入賞口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品玉が払出されるように制御される。
【0067】
このような3種類の個数の景品玉を払出制御するべく、遊技制御基板31は、次のような制御動作を行なう。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力されると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用いる払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞球検出スイッチ99からの検出信号が入力されれば、その入力以前に始動口スイッチ17からの検出信号があったかどうかを払出個数決定用データを参照することによって判断し、あった場合には遊技制御基板31は賞球基板37に対し「6」の賞球個数を払出指令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があった場合に、それ以前にVカウントスイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信号があった場合には、遊技制御基板31は「15」の賞球個数の賞球指令信号を賞球基板37に出力する。さらに、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があった場合において、それ以前に始動口スイッチ17,Vスイッチ22,カウントスイッチ23のいずれからも検出信号が入力されていなかった場合には、遊技制御基板31は「10」の賞球個数を払出し指令するための賞球指令信号を賞球基板37に出力する。
【0068】
遊技制御基板31から賞球基板37に送られた賞球個数信号は、賞球基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信される。払出制御用マイクロコンピュータは、玉払出装置97を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球を払出す制御を行なう。
【0069】
図5は、表示制御基板80内の回路構成を、画像表示を実現するCRT82とともに示すブロック図である。RAM101aを内蔵する表示制御用CPU101は、制御データROM102に格納されたプログラムに従って動作し、遊技制御基板31から入力バッファ回路105における入力バッファ105aを介してINT信号(ストローブ信号、割込信号ともいう)が入力されると表示制御用CPU101が割込動作状態となって表示制御用のコマンドデータを取込む。そして、取込んだ表示制御コマンドデータに従って、CRT82に表示される画像の表示制御を行なう。制御データROM102には、確変の抽選演出用の表示パターンに関するデータが複数種類記憶されている。
【0070】
具体的には、表示制御用CPU101は、表示制御コマンドデータに応じた指令をVDP103に与える。VDP103は、キャラクタROM86から必要なデータを読出す。そして、VDP103は、入力したデータに従ってCRT82に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM87に格納する。そして、VRAM87内の画像データは、R(赤),G(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換され、D/A変換回路104でアナログ信号に変換されてCRT82に出力される。
【0071】
なお、図5には、VDP103をリセットするためのリセット回路83、VDP103に動作クロックを与えるための発振回路85、使用頻度の高い画像データを格納するキャラクタROM86、および表示制御コマンドデータを入力する入力バッファ回路105も示されている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の高い画像データとは、たとえば、CRT82に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0072】
表示制御用CPU101は、後述する表示制御コマンドデータを記憶しておくためのRAM101aを内蔵しており、遊技制御基板31から表示制御コマンドを受信すると、各変動パターンにおいて予め決められている背景やキャラクタを画面上で移動表示する制御を行なう。なお、予め決められているタイミングで背景やキャラクタの切換も行なわれるが、それらも表示制御用CPU101が独自に制御する。
【0073】
また、表示制御基板80側において表示制御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆性入力手段である。入力バッファ回路105を構成する入力バッファ105aとして、たとえば、汎用のCMOS−ICである74HC244が2チップ用いられる。この入力バッファ105aのイネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が与えれている。このような構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板31に信号が与えられる可能性を確実になくすことができる。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間の信号の一方向通信が担保され、表示制御コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(データ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。また、不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されているために、比較的容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止できる。なお、不可逆性入力手段として、個別のトランジスタ等の他の回路素子を設けてもよい。
【0074】
また、遊技制御基板31側において表示制御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
【0075】
図6は、遊技制御基板31側の基本回路53が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを示す図である。図6には、C_RND1、C_RND_K、C_RND_L、C_RND_C、C_RND_R、C_RND_RCHA、C_RND_RCH、およびC_RND_NRの8種類のランダムカウンタが示されている。
【0076】
C_RND1は、始動記憶がある場合にその始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定するために用いられるランダムカウンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である293まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0077】
C_RND_Kは、大当りを確変とするか否かを決定するために用いられる確変決定用のランダムカウンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎に0と1とに交互に更新される。たとえば、確変決定用のランダムカウンタの抽出値が1の場合には非確変とすることが決定され、抽出値が0の場合には確変とすることが決定される。
【0078】
C_RND_L、C_RND_C、C_RND_Rは、画像表示領域9に最終的に停止表示される停止図柄(確定図柄)の種類を決定するために用いられるランダムカウンタである。
【0079】
C_RND_Lは左図柄決定用であり、0から加算されてその上限である14まで加算されると再度0から加算される。C_RND_Lは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。なお、表示結果がはずれとなるリーチ状態を表示する場合には、このC_RND_Lによって左図柄と右図柄とが決定されることにより、リーチ図柄が定められる。
【0080】
C_RND_Cは、中図柄決定用のランダムカウンタであり、0から加算されてその上限である14まで加算されると再度0から加算される。C_RND_Cは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0081】
C_RND_Rは、右図柄決定用のランダムカウンタであり、0から加算されてその上限である14まで加算された後再度0から加算される。C_RND_Rは、前述のC_RND_Cの桁上げごとに1ずつ加算される。
【0082】
C_RND_RCHAは、C_RND1の抽出値に基づいてはずれとすることが決定された場合において、そのはずれの表示結果が導出表示される途中にリーチ状態を表示させるか否かを決定するために用いられるランダムカウンタである。C_RND_RCHAは、0から加算されてその上限である1530まで加算されると再度0から加算される。C_RND_RCHAは、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0083】
C_RND_RCHおよびC_RND_NRは、変動パターンを決定するために用いられる変動パターン振分用のランダムカウンタである。特に、C_RND_RCHはリーチ状態を表示する場合に用いられるランダムカウンタであり、C_RND_NRはリーチ状態を表示しない場合に用いられるランダムカウンタである。リーチ状態の表示の必要性の有無に応じて、C_RND_RCHおよびC_RND_NRのうちいずれか一方のカウンタ値が抽出されてその値に基づいて変動パターンが定められ、その定められた変動パターンを特定可能な変動パターンデータを含む変動開始コマンドが遊技制御基板31から表示制御基板80へ出力される。C_RND_RCHの0〜7の各値に対応する変動パターンデータを指定するEXTデータと、C_RND_RCHの0〜2の各値に対応する変動パターンデータを指定するEXTデータとは、基本回路53内に記憶されている。
【0084】
C_RND_RCHは0から加算されてその上限である7まで加算された後再度0から加算される。また、C_RND_NRは0から加算されてその上限である2まで加算された後再度0から加算される。C_RND_RCHおよびC_RND_NRは、前述したタイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。
【0085】
図7は、始動記憶がある場合にその始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0086】
始動入賞があれば、C_RND1のカウント値が抽出される。C_RND1の抽出値は特別図柄判定用バンクに格納される。ここで、特別図柄判定用バンクは、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出値のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、基本回路53のRAM55の作業領域に設けられている。始動入賞は最大4つまで記憶されるため、特別図柄判定用バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域を有するシフトレジスタにより構成されている。特別図柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点で、特別図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動入賞に対応するC_RND1の抽出値のデータが記憶されて行く。
【0087】
具体的に、始動入賞に応じたC_RND1の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミングでの抽出値が特別図柄判定用バンク0に記憶され、始動入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶されて行く。特別図柄判定用バンク0〜3のうちのバンク0に記憶されている抽出値が、大当りを発生させるか否かの判定に用いられる。そして、バンク0の判定が済むと、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、バンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンクずつバンク0に向けてシフトされる。そして、そのような大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行されることにより、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行なわれるのである。
【0088】
また、始動入賞が検出されるのと同時にC_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクについても特別図柄判定用バンクと同様に基本回路53のRAM55の作業領域に設けられており、左図柄判定用バンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を有するシフトレジスタにより構成されている。そして、左図柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが記憶されて行く。
【0089】
なお、始動入賞があれば、さらに確変決定用のランダムカウンタC_RND_Kのカウント値が抽出され、特別図柄判定用バンクと左図柄判定用バンクの抽出値に対応づけられて所定の記憶領域に記憶される。
【0090】
次に、特別図柄判定用バンクに格納された抽出値を判定するための大当り判定用の特別図柄判定値が設定される。ここで、高確率時(確率変動状態)でない通常時(通常遊技状態)においては、特別図柄判定値として「7」が設定される。一方、高確率時では、特別図柄判定値として「7」,「11」,「79」の3つが設定される。
【0091】
次に、設定された特別図柄判定値と抽出値とが比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには大当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれとすることが決定される。一方、高確率時では、抽出値が「7」,「11」,「79」のうちのいずれかのときには大当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれとすることが決定される。
【0092】
大当りとすることが決定された場合には、左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lの値が参照され、ゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽出値に基づいて決定される。一方、はずれとすることが決定された場合には、C_RND_C、C_RND_Rの値が抽出され、それらの抽出値と左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lとに基づいて画像表示領域9に最終的に停止させるはずれ図柄が決定される。ここで、この決定されたはずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄であった場合には、C_RND_Cの抽出値に「1」が加算され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0093】
図7を用いて説明した以上の処理は、特別図柄の可変表示を開始させる前に事前に行なわれる。
【0094】
次に、基本回路53により実行される処理の一部をフローチャートを参照して説明する。
【0095】
図8は、基本回路53により実行される遊技制御メイン処理および割り込み処理を示すフローチャートである。図8においては、(a)に遊技制御メイン処理が示され、(b)に割り込み処理が示されている。
【0096】
図8の(a)を参照して、遊技制御メイン処理においては、まず、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理が行なわれる(S1)。次いで、初期化処理が行なわれる(S2)。初期化処理では、RAM55にエラーが含まれているか判定され、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化することおよび各種フラグの初期設定などの処理が行なわれる。さらに、初期化処理では、後述する割り込み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をCPU56に設定する処理がなされる。これにより、電源投入等によるリセット後の最初の割り込み処理の実行タイミング規定のための計時が開始される。
【0097】
次に、停止図柄を決定する等のための表示用乱数更新処理が行なわれる(S3)。このパチンコ遊技機1においては、可変表示装置8の可変表示での特別図柄の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ値)に基づいて決定される。このS3では、そのように停止図柄を決定するための表示用乱数が更新される。表示用乱数更新処理は、無限ループにより繰返し実行され続けるが、後述する割り込み処理が起動された場合には、表示用乱数更新処理を構成するプログラムのうちの実行中の位置で一時停止され、その割り込み処理が終了すると一時停止したプログラムの位置から実行が再開される。
【0098】
次に、図8の(b)を参照して、割り込み処理は、CPU56により管理されるタイマ割り込み用のタイマの計時値が設定値(S2またはS13で設定されるタイマ割り込み時間)になるごとに実行が開始される。
【0099】
割り込み処理においては、まず、ランプ制御基板35および音声制御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマンドを送信するための処理が行なわれるとともに、情報出力回路64を介してホール管理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを送信するためのデータ出力処理が行なわれる(S4)。次に、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断をし、その結果に応じて必要ならば警報を発生させるためのエラー処理が行なわれる(S5)。次に、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更新する判定用乱数更新処理が行なわれる(S6)。
【0100】
次に、特別図柄プロセス処理が行なわれる(S7)。特別図柄プロセス処理では、複数種類の処理のうちの1つが特別図柄プロセスフラグの値に従って選択されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中において更新される。次に、普通図柄プロセス処理が行なわれる(S8)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる普通図柄用可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0101】
次に、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行なわれる(S9)。始動口スイッチ17により始動入賞が検出された場合には、このスイッチ処理において、始動記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ17により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大当り判定用のランダムカウンタのカウンタ値が抽出され、始動記憶用の特別図柄判定用バンクにその抽出値が記憶される。これにより始動記憶がなされる。前述したように始動記憶用の特別図柄判定用バンクは、バンク0〜バンク3の4つ構成されており、この4つのバンクによって最大4つの始動記憶を可能にしている。よって、始動入賞が検出された際にすべてのバンクに記憶がある場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0102】
次に、S3と同様の表示用乱数更新処理が行なわれる(S10)。次に、賞球基板37との間の入賞球信号処理が行なわれる(S11)。すなわち、基本回路53は、賞球基板37より賞球数要求信号が入力されると、賞球基板37に対して出力すべき賞球コマンド(賞球数指定信号)を選択する。次に、選択した賞球コマンドを出力するための賞球コマンド出力処理が行なわれる(S12)。賞球基板37は、この賞球数指定信号に基づいて玉払出装置97を駆動制御する。
【0103】
次に、タイマ割り込み時間設定処理が行なわれる(S13)。S13においては、前述したようなタイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をS2の場合と同様に設定する処理が実行される。S13の後、この割り込み処理が終了する。これにより、この割り込み処理の終了時にS13によってタイマ割り込み時間が設定され、次の割り込み処理の実行タイミングを規定するための計時が開始されることとなる。したがって、割り込み処理が終了するごとにタイマ割り込みのための時間が計時され、その後タイマ割り込み時間が経過するごとに割り込み処理が実行されることとなる。この割り込み処理が終了すると、前述したメイン処理のプログラムの実行が、一時停止していた位置から再開される。
【0104】
図9は特別図柄プロセス処理を説明するためのフローチャートである。特別図柄プロセス処理は、図8(b)のS7で実行される処理である。この特別図柄プロセス処理においては、特別図柄プロセスフラグの値に応じてS300〜S308のうちのいずれかの処理が実行された後、S309の表示制御データ処理が実行される。特別図柄プロセス処理が実行されることにより、特別図柄の変動が制御されるとともに、大当り状態における制御が行なわれる。ここで、特別図柄プロセスフラグとは、各特別図柄の可変表示を実行する際に実行するプロセスを指定するフラグをいう。
【0105】
図9には、特別図柄プロセスフラグ値が各ステップS300〜S308の左肩にPF1〜PF9として示されている。特別図柄の可変表示動作は、複数のプロセスに分けられており、特別図柄プロセスフラグのデータにより指定されるプロセスに応じた状態に制御される。
【0106】
特別図柄変動待ち処理(S300)は、始動入賞があるか否か(始動記憶があるか否か)を判定し、始動入賞がない場合には客待ちのための待機用の画面であるデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させるための指令情報を設定し、始動入賞がある場合には特別図柄プロセスフラグを更新して特別図柄判定処理に移行可能とする処理である。詳細については、図10を用いて後述する。
【0107】
特別図柄判定処理(S301)は、始動記憶に関連するデータを抽出し、大当りとするか否かなどを事前決定する処理である。詳細については、図11を用いて後述する。
【0108】
図柄変動設定処理(S302)は、停止図柄や変動パターンを設定する処理である。詳細については図12を用いて後述する。
【0109】
図柄確定設定処理(S303)は、可変表示を終了させる(特別図柄の変動を終了させる)ための図柄確定コマンドを表示制御基板80に対して出力する処理である。詳細については図13を用いて後述する。
【0110】
大当り開始処理(S304)は、1ラウンド目を開始させるためのコマンドを表示制御基板80に対して出力する処理である。詳細については、図14を用いて後述する。
【0111】
大当り中処理(S305)は、2ラウンド目以降を開始させるためのコマンドを表示制御基板80に対して出力する処理である。詳細については、図15を用いて後述する。
【0112】
大当り終了処理(S306)は、大当り状態を終了させる際に実行される処理である。詳細については、図16を用いて後述する。
【0113】
確変抽選処理(S307)は、確変の抽選演出結果を確変とするか否かを特定可能な抽選データを設定する処理である。この確変抽選処理において設定された抽選データは、確変抽選演出の表示制御前に事前に表示制御基板80に対して出力される。詳細については、図17を用いて後述する。
【0114】
確変設定処理(S308)は、確変の抽選演出結果が確変であった場合には、その大当りに基づいた特定遊技状態の終了後に確率変動状態に制御するための処理である。詳細については、図18を用いて後述する。
【0115】
表示制御データ処理(S309)は、上記各種処理(S300〜S308)において設定された表示制御用のコマンドデータを表示制御基板80へ出力する処理である。この表示制御データ処理(S309)については、特別図柄プロセスフラグの値如何にかかわらず、特別図柄プロセス処理が実行された際には常に実行される。表示制御データ処理の詳細については、図19を用いて後述する。
【0116】
図10は、特別図柄変動待ち処理を説明するためのフローチャートである。特別図柄変動待ち処理においては、まず、入賞(始動記憶)があるか否かが判断される(SB1)。入賞(始動記憶)が存在しない場合には、所定時間が経過したか否かが判断される(SB2)。前回、デモ画面の切換表示をしてから所定時間が経過していない場合には、特別図柄プロセスフラグが更新されることなく処理が終了する。一方、所定時間が経過している場合には、デモ画面の切換がなされる(SB3)。具体的には、デモ画面を切換えるための表示制御コマンドが設定される。このパチンコ遊技機1では、所定時間が経過した後に始動記憶が存在せず特別図柄を変動させることのできない状態が所定時間以上継続した場合には、画像表示領域9に所定のデモ画面が表示される。このデモ画面としては、図19を用いて後述するように画面1と画面2の2種類が用意されており、始動記憶が存在しない状態が継続する限り、所定時間が経過する毎に後に両画面に交互に切換えられる。その後、始動記憶が存在する状態となれば、SB1でYESの判断がなされ、特別図柄プロセスフラグの値が特別図柄判定処理を実行できる値「2」に更新され(SB4)、処理が終了する。
【0117】
なお、SB3で設定された表示制御コマンドは、特別図柄変動待ち処理の終了後に移行する表示制御データ処理(S307)において表示制御基板80へ出力される。
【0118】
図11は、特別図柄判定処理を説明するためのフローチャートである。特別図柄判定処理においては、まず、確率変動フラグがオンされているか、すなわち、パチンコ遊技機1が高確率状態に制御されている最中であるか否かが判断される(SA1)。高確率状態に制御されている場合には、高確率時すなわち確変状態にある場合の特別図柄判定値データを大当り判定用データとしてセットする処理を行なわれる(SA3)。確変状態にある場合の特別図柄判定値データとは、具体的には、「7」,「11」,「79」である。
【0119】
一方、高確率状態に制御されていない場合には、低確率時すなわち高確率状態にない通常時の特別図柄判定値データを大当り判定用データとしてセットする処理が行なわれる(SA2)。通常時の特別図柄判定値データとは、具体的には「7」である。
【0120】
SA2またはSA3の後、大当りフラグをクリアする処理が行なわれる(SA4)。これにより、前回の大当り状態の記憶がクリアされる。次に、特別図柄判定用バンク0に記憶された大当り判定用乱数が、SA2またはSA3でセットした特別図柄判定値データと一致するか否かが判断される(SA5)。SA5において、高確率時特別図柄判定値データにより判定がなされる場合には、複数の特別図柄判定値のうちの選択された1つの特別図柄判定値データを用いて1回の判定が行なわれる。高確率時特別図柄判定値データを構成する複数の特別図柄判定値のそれぞれは、判定に用いられる順序が予め定められており、最初の順番の特別図柄判定値から順にSA5での判断に用いられる。SA5での判断に用いられる特別図柄判定値が、後述するSA7の処理により順次更新されて行くことにより、高確率時特別図柄判定値データのすべてについての判定が行なわれる。
【0121】
SA5により特別図柄判定用バンク0のC_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると判断された場合は、大当りを発生させる場合であり、後述するSA6に進む。一方、SA5により特別図柄判定用バンク0のC_RND1の記憶データが特別図柄判定値ではないと判断された場合は、次の順序の特別図柄判定値のデータをSA5での判定に用いられる特別図柄判定値として設定する処理がなされる(SA7)。ここで、低確率時特別図柄判定値データおよび高確率時特別図柄判定値データのそれぞれは、特別図柄判定値の他に判定終了コードと呼ばれるデータを含んでいる。低確率時特別図柄判定値データがSA5での判定のために設定されている場合には、SA7において、常に判定終了コードが設定される。一方、高確率時特別図柄判定値データがSA5での判定のために設定されている場合にSA5で最後の順序の特別図柄判定値を用いた判定がなされた後には、SA7において、判定終了コードが設定される。
【0122】
SA7の後、SA7で設定された特別図柄判定値のデータが判定終了コードであるか否かの判断がなされる(SA8)。ここで判定終了コードではないと判断された場合には、SA7により設定された次の特別図柄判定値を用いて大当りの判定を行なうため、SA5に戻る。これにより、高確率時の場合には、複数の特別図柄判定値による大当りの判定が繰返し行なわれる。
【0123】
SA5により特別図柄判定用バンク0のC_RND1の記憶データが特別図柄判定値と一致すると判断された場合は、大当りを発生させるため、大当りフラグを設定する処理がなされる(SA6)。次にリーチフラグを設定する処理がなされる(SA11)。ここでリーチフラグとは、リーチ状態が表示される場合に設定されるフラグをいう。このリーチフラグの設定により、最終的な表示結果が導出表示される前には、リーチ状態が表示される。
【0124】
SA8により判定終了コードであると判断された場合には、特別図柄判定値を用いた大当りの判定がすべて終了し、はずれにすることが決定される。この場合には、以下のSA9、SA10においてはずれの表示結果を導出表示する前にリーチ状態を表示するか否かが決定される。
【0125】
まず、C_RND_RCHAのカウンタ値が抽出され(SA9)、続いてその抽出値に基づいて、リーチ状態を表示するか否かが決定される(SA10)。たとえば、C_RND_RCHAの抽出値が「0」〜「104」のいずれかである場合にはリーチ状態を表示することが決定され、「105」〜「1530」のいずれかである場合には、リーチ状態を表示しないことが決定される。そして、リーチ状態を表示することが決定された場合には、リーチフラグが設定される(SA11)。
【0126】
SA11でリーチフラグが設定された後、またはSA10でNOと判断された後、特別図柄プロセスフラグの値が図柄変動処理に移行できる値に更新され(SA12)、処理が終了する。
【0127】
図12は図柄変動設定処理を説明するためのフローチャートである。この図柄変動設定処理においては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される(SC1)。出力タイマは、特別図柄の変動パターン(可変表示期間等)を指定するコマンドデータが出力データ格納領域にセットされた後に、後述するSC7においてセットされる。出力タイマが設定されていない場合には、リーチフラグが設定されているか否かが判断される。リーチフラグは前記SA11で設定される。リーチフラグが設定されていると判断された場合には、リーチ変動振分用ランダムカウンタC_RND_RCHAの値が抽出され(SC3)、リーチフラグが設定されていないと判断された場合にはノーマル変動振分用ランダムカウンタC_RND_NRの値が抽出される(SC4)。その後、SC3またはSC4のいずれかで抽出されたランダムカウンタの値に基づいて、変動パターンが設定される(SC5)。
【0128】
遊技制御基板31の基本回路53において設定される変動パターンは、表示の演出態様を具体的に特定するものではなく、単に可変表示期間およびリーチ状態の表示の必要性の有無を指定するものである。表示制御基板80は、この変動パターンを受信した際に、その変動パターンに応じた演出態様を独自に決定する。
【0129】
次に、設定された変動パターンを特定可能な変動パターンデータが出力データ格納領域にセットされる(SC6)。出力データ格納領域は、表示制御基板80に対して出力するコマンドデータを格納する領域である。この出力データ格納領域にセットされたコマンドデータは、図9のS309に示した表示制御データ処理において、変動開始コマンドとして表示制御基板80に対して出力される。次に、変動パターンに対応した出力タイマがセットされる(SC7)。たとえば、変動パターンによって特定される可変表示期間が29.5秒の場合には、その可変表示期間に対応した時間が出力タイマとしてセットされる。遊技制御基板31は、出力データ格納領域にセットされた変動パターンデータが表示制御基板80に対して出力された時点からこの出力タイマの減算更新を開始し、出力タイマのタイマ値が0となった時点で後述するSC17によりプロセスフラグを更新して大当り開始処理または特別図柄変動待ち処理に移行する。
【0130】
変動パターンに対応した出力タイマがセットされた後、図柄テーブルから特別図柄データが抽出される(SC11)。特別図柄テーブルは、停止図柄決定用のランダムカウンタ(C_RND_L、C_RND_C、C_RND_R)のカウント値と特別図柄の種類との対応関係を定めたテーブルである。具体的には、大当りフラグが設定されている場合には、すでに左図柄判定用バンク0に格納されているC_RND_Lの抽出値と、特別図柄テーブルとに基づいて、大当り図柄が決定される。一方、大当りフラグが設定されていない場合には、C_RND_C、C_RND_Rのカウント値が抽出され、それらの抽出値およびすでに左図柄判定用バンク0に格納されているC_RND_Lの抽出値と、特別図柄テーブルとに基づいて、はずれ図柄が決定される。なお、大当りフラグが設定されておらず、リーチフラグが設定されている場合には、C_RND_Lの抽出値によって左右図柄が決定される。このSC11で決定された停止図柄は、可変表示結果として最終的に導出表示される確定図柄とされる。
【0131】
次に、SC11で定められた確定図柄データが、出力データ格納領域にセットされる(SC12)。次に、特別図柄判定用バンクと左図柄判定用バンクのデータをシフトさせる処理が実行される(SC13)。すなわち、バンク0のデータが廃棄され、バンク1〜3のそれぞれのデータが1つ先のバンクにシフトされる。これにより、特別図柄判定用バンクの場合には、次のデータ(新たにバンク0にシフトされたC_RND1の抽出値)が大当り判定の処理に用いられる状態になる。
【0132】
次に、特別図柄判定用バンク3の記憶データがクリアされる(SC14)。これは、SC13によるデータのシフトにより、データのシフト前の特別図柄判定用バンク3の記憶データを保持する必要がなくなったためであり、これにより、新たな始動入賞に応じたC_RND1の抽出値を特別図柄判定用バンク3に記憶させることが可能になる。
【0133】
次に、左図柄判定用バンク3の記憶データをクリアする処理がなされる(SC15)。これは、SA13によるデータのシフトにより、データのシフト前の左図柄判定用バンク3の記憶データを保持する必要がなくなったためであり、これにより、新たな始動入賞に応じたC_RND_Lの抽出値を左図柄判定用バンク3に記憶させることが可能になる。
【0134】
次に、出力タイマのタイマ値が0になっているか否かが判断される(SC16)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合には、変動パターンに対応した可変表示期間が終了していないために可変表示装置8において特別図柄の変動が継続されているものと判断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを更新する処理を行なうことなく、図柄変動設定処理が終了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理(図9参照)が実行された場合には、この図柄変動設定処理が再度実行され、SC1において出力タイマが設定済みであると判断されて再度SC16において出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そして、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には可変表示装置8における特別図柄の可変表示を終了させて表示結果を導出表示できる条件が成立していると判断できるために、プロセスフラグの値が図柄確定設定処理を実行できる値に更新される(SC17)。
【0135】
図13は、図柄確定設定処理を説明するためのフローチャートである。図柄確定設定処理においては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される(SC18)。ここでの出力タイマは後述する図柄確定コマンドを表示制御基板80に出力した後の待機期間を計時するタイマである。この出力タイマによって計時される待機期間においては表示制御コマンドが出力されないために、可変表示装置8の画像表示領域9には、図柄確定コマンドの受信に対応して停止表示された確定図柄がその待機期間だけ継続的に表示された状態となる。
【0136】
出力タイマが設定済みでない場合には、可変表示を終了させて(特別図柄の変動を終了させて)、確定図柄を表示させるための図柄確定コマンドが出力データ格納領域にセットされる(SC19)。出力データ格納領域は、表示制御基板80に対して出力するコマンドデータを一時的に格納する領域である。この出力データ格納領域にセットされたコマンドデータは、図9のS309に示した表示制御データ処理において表示制御基板80に対して出力される。次に、出力タイマに所定のタイマ値がセットされる(SC20)。ここでセットされるタイマ値は、前記待機期間に対応する値である。
【0137】
この出力タイマは、前述した確定図柄の継続表示期間の他、可変表示期間(変動時間)を計時する等、表示制御基板80側の表示制御とのタイミングをとるために、各プロセス(S300〜S307)のうち必要とされるプロセスにおいて様々な値にセットされる。なお、セットされた出力タイマの計時(更新)は、表示制御データ処理(S309)により行なわれる。
【0138】
次に、出力タイマのタイマ値が0となったか否かが判断される(SC21)。出力タイマのタイマ値が0でない場合には、特別図柄プロセスフラグが更新されることなく、処理が終了する。この場合には、図柄確定設定処理の後に実行される表示制御データ処理(S309)において、SC19で設定された図柄確定コマンドが表示制御基板80へ出力され、さらに、出力タイマが更新される。その後、再度特別図柄プロセス処理に移行した場合には、特別図柄プロセスフラグが更新されていないために再度図柄確定設定処理に移行する。かかる場合、SC18で出力タイマが設定済みであると判断され、再度SC21で出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そして、出力タイマのタイマ値が0となっていれば確定図柄の継続表示期間が終了しているために、SC21でYESの判断がなされて特別図柄プロセスフラグの値が大当り開始処理を実行できる値「5」または特別図柄変動待ち処理を実行できる値「1」に更新される(SC22)。具体的には、大当りフラグが設定されている場合には、特別図柄プロセスフラグの値が「5」に更新され、大当りフラグが設定されていない場合には特別図柄プロセスフラグの値が「1」に更新される。
【0139】
図14は、大当り開始処理を説明するためのフローチャートである。大当り開始処理においては、まず、出力タイマが設定されているか否かが判断される(SF1)。ここでの出力タイマは、大当り開始時に表示する大当り開始画面の継続表示時間を計時するタイマである。出力タイマが設定済みでないと判断された場合には、その大当り開始画面を表示すべきことを表示制御基板80に対して指令するための大当り開始時表示データ(コマンドデータ)が出力データ格納領域にセットされる(SF2)。次に、その大当り画面の継続表示時間を計時するための出力タイマがセットされる(SF3)。次に、遊技状態が大当り状態であることを示す大当り中フラグがセットされる(SF4)。次に、確率変動フラグが設定されている場合には、その確率変動フラグが一旦クリアされる(SF5)。ここで確率変動フラグが一旦クリアされることにより、大当り状態中においては、大当り確率が通常確率とされる。なお、このSF5で一旦クリアされた確率変動フラグは、大当り終了時に後述するSF7において再度設定される。
【0140】
次に、SF3で設定された出力タイマのタイマ値が0となっているか否かが判断される(SF6)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合には、一旦処理が終了する。これにより、次に図9に示した表示制御データ処理(S309)が実行され、SF2で出力データ格納領域にセットされた大当り開始時表示データが表示制御基板80に対して出力される。表示制御基板80は、出力された大当り開始時表示データに基づいて、画像表示領域9に大当り開始画面を表示させる。その後、再度特別図柄プロセス処理が実行された場合には、プロセスフラグが更新されていないために再度大当り開始処理に移行し、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される(SF1)。出力タイマが設定済みの場合には、出力タイマが0であるか否かがSF6によって再度判断される。この時点で出力タイマが0となっている場合には、大当り開始画面の継続表示時間が経過しているためにSF6でYESの判断がなされる。この場合には、1ラウンド目の表示を指令するための1ラウンドデータが出力データ格納領域にセットされ(SF7)、続いて出力タイマがセットされる(SF8)。次に、大入賞口を開放させるためのソレノイド21を励磁するために、大入賞口ソレノイドONがセットされる(SF9)。次に、プロセスフラグの値が、大当り中処理を実行できる値に更新され(SF10)、処理が終了する。
【0141】
図15は、大当り中処理を説明するためのフローチャートである。大当り中処理においては、まず、入賞個数カウンタがロードされる(SE1)。入賞個数カウンタは、大当り中の各ラウンドにおける大入賞口への打玉の入賞個数を計数するカウンタである。次に、ロードされた入賞個数カウンタのカウント値に基づいて、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっているか否かが判断される(SE2)。入賞個数が最大値に達していない場合には、各ラウンドにおける予定された開放時間が終了したか否かが判断される(SE3)。予定された開放時間が終了していない場合には、プロセスフラグが更新されることなく、処理が一旦終了する。一方、大入賞口への入賞個数が最大値以上となっているかもしくは予定された開放時間が終了していると判断された場合には、SE2もしくはSE3においてYESの判断がなされ、現在のラウンドが最終ラウンドであるか否かが判断される(SE4)。最終ラウンドでない場合には、そのラウンドにおいてV入賞が検出されているか否かが判断される(SE5)。V入賞が検出されている場合には、次のラウンドに移行する条件が成立しているために、次ラウンドデータがセットされ(SE6)、続いて出力タイマがセットされる(SE7)。
【0142】
一方、現在のラウンドが最終ラウンドであると判断された場合、もしくはV入賞が検出されていないと判断された場合には、大当り状態を終了させるべく、大入賞口ソレノイドONがリセットされてソレノイド21が非励磁状態とされ(SE8)、大当り中フラグがリセットされ(SE9)、プロセスフラグの値が大当り終了処理を実行できる値に更新される(SE10)。
【0143】
図16は、大当り終了処理を説明するためのフローチャートである。この大当り終了処理においては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される(SD1)。ここでの出力タイマは、大当り終了報知用の画像表示を継続する大当り終了報知継続期間を計時するタイマである。出力タイマが設定済みでない場合には、大当り終了時表示データが出力データ格納領域にセットされる(SD2)。次に、出力タイマが大当り終了報知継続期間に対応する値にセットされる(SD3)。次に、出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される(SD4)。出力タイマのタイマ値が0でない場合には、特別図柄プロセスフラグの値が更新されることなく、一旦大当り終了処理が終了する。この場合には、次に表示制御データ処理(S309)が実行されることにより、SD2で出力データ格納領域にセットされた大当り終了時表示データが表示制御基板80に対して出力され、出力タイマが更新される。その後、再度特別図柄プロセス処理が実行された場合には、特別図柄プロセスフラグが更新されていないために再度大当り終了処理に移行し、SD1で出力タイマが設定済みであると判断されてSD4で出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。このときに出力タイマのタイマ値が0である場合には、大当り終了報知継続期間が終了しているために、特別図柄プロセスフラグの値が確変抽選処理(S307)を実行できる値「8」に更新され(SD5)、大当り終了処理が終了する。
【0144】
図17は、確変抽選処理を説明するためのフローチャートである。確変抽選処理においては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断される(SG1)。ここでの出力タイマは、確変の抽選演出が行なわれる演出表示期間を計時するタイマである。表示制御基板80側では、この演出表示期間において、趣向を凝らした確変の抽選演出制御が行なわれる。
【0145】
出力タイマが設定済みでない場合には、リミッタ作動フラグがセットされているか否かが判断される(SG2)。ここで、リミッタ作動フラグは、確率変動のリミッタを作動させる必要が生じた場合に後述の図18のSH8において設定されるフラグである。リミッタ作動フラグがセットされている場合には、確変大当りとしないように制御する必要がある。一方、リミッタ作動フラグがセットされていない場合には、そのような制御が不要であるために、まず、すでに始動入賞の際に抽出されて所定の記憶領域に記憶されている確変判定用ランダムカウンタC_RND_Kの値がロードされる(SG3)。そして、その値に基づいて、確変とするか否かが判断される(SG4)。具体的には、抽出値が1の場合には非確変とすることが決定され、0の場合には確変とすることが決定される。確変とすることが決定された場合には、抽選演出結果を確変とすることを指定する確変時抽選データが出力データ格納領域にセットされ(SG5)、続いて、その確変時抽選データによって特定される演出表示期間に応じた出力タイマがセットされる(SG8)。一方、SG4で非確変とすることが決定された場合には、抽選演出結果を非確変とすることを指定する非確変時抽選データが出力データ格納領域にセットされ(SG6)、続いて、その非確変時抽選データによって特定される演出表示期間に応じた出力タイマがセットされる(SG7)。
【0146】
SG2でリミッタ作動フラグがセットされていると判断された場合には、確変判定用ランダムカウンタの値がロードされることなく、強制的に非確変時抽選データが出力データ格納領域にセットされ、その非確変時抽選データによって特定される演出表示期間に応じた出力タイマがセットされる(SG6、SG7)。
【0147】
SG7またはSG8の処理の後、出力タイマのタイマ値が0になっているか否かが判断される(SG9)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合には、設定された確変時抽選データまたは非確変時抽選データに対応した演出表示期間が終了していないために可変表示装置8においてまだ確変か非確変かを示すための抽選演出が行なわれていると判断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを更新する処理を行なうことなく、確変抽選処理が終了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理(図9参照)が実行された場合には、この確変抽選処理が再度実行され、SG1において出力タイマが設定済みであると判断されて再度SG9において出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そして、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には演出表示期間が終了して可変表示装置8に確変の抽選演出結果が表示されていると判断できるために、プロセスフラグの値が確変設定処理を実行できる値に更新される(SG10)。
【0148】
図18は、確変設定処理を説明するためのフローチャートである。この確変設定処理においては、まず、確変とすることが決定されているか非確変とすることが決定されているかが判断される(SH1)。この判断は、図17のSG4の結果に基づいて行なわれる。そして、確変とすることが決定されていると判断された場合には、確率変動フラグが設定される(SH2)。これにより、特定遊技状態に終了後に遊技状態が確率変動状態とされる。次に、確変カウンタのカウント値が1加算更新される(SH3)。そして、確変カウンタの値が最大継続回数以上であるかが判断される(SH4)。最大継続回数に達していないと判断された場合には、特別図柄プロセスフラグの値が特別図柄変動待ち処理(S300)を実行できる値「1」に更新され(SH9)、確変設定処理が終了するが、最大継続回数に達していると判断された場合には、リミッタ作動フラグがセットされる(SH8)。これにより、リミッタが作動状態となる。その後、前記SH9に進む。
【0149】
一方、SH1で非確変とすることが決定されていると判断された場合には、確率変動フラグがクリアされ(SH5)、確変カウンタの値がクリアされる(SH6)。さらに、リミッタ作動フラグがクリアされる(SH7)。その後、前記SH9で特別図柄プロセスフラグの値が更新され、確変設定処理が終了する。
【0150】
図19は、表示制御データ処理を説明するためのフローチャートである。表示制御データ処理においては、まず、出力データ格納領域が参照され(SX1)、出力すべき表示制御コマンドが格納されているか否かが判断される(SX2)。出力すべき表示制御コマンドが格納されていない場合には、後述するSX11に移行する。
【0151】
一方、たとえば、変動開始コマンド等の表示制御コマンドが出力データ格納領域に格納された後、表示制御データ処理に移行した場合には、このSX2においてYESの判断がなされる。そして、格納されている2バイト1単位のコマンドデータのうち、始めに先頭の1バイト目のMODEデータが出力コマンドデータとして設定される(SX3)。次に、表示制御データ出力処理が実行される(SX4)。この表示制御データ出力処理が実行されることにより、SX3で設定されたMODEデータが表示制御基板80に対して出力される。なお、表示制御データ出力処理の詳細については、図21を用いて後述する。
【0152】
次に、格納されている2バイト1単位のコマンドデータのうち、後半の2バイト目のEXTデータが出力コマンドデータとして設定される(SX5)。次に、出力待機処理が実行される(SX6)。出力待機処理は、1バイト目のMODEデータの出力が完了した後、所定期間をおいて2バイト目のEXTデータが出力されるように時間調整をするための処理である。詳細については、図20を用いて後述する。なお、この出力待機処理については、表示制御基板80側の表示制御用CPU101の性能によっては、省略することも可能である。すなわち、1バイト目のMODEデータと2バイト目のEXTデータとを連続送信するようにしてもよい。出力待機処理が終了した後、SX5で設定されたEXTデータを出力するための表示制御データ出力処理(SX7)が実行される。
【0153】
次に、出力した表示制御データの種別が判別され、その表示制御データが確定図柄指定コマンド以外であるか否かが判断される(SX8)。確定図柄指定コマンドは、確定図柄を指定するコマンドであり、前記SC12において出力データ格納領域にセットされるコマンドである。出力した表示制御データが確定図柄指定コマンド以外である場合には、特別図柄プロセス処理の各処理のいずれかにおいてセットされた出力タイマのタイマ値が更新される(SX11)。これにより、たとえば、出力された表示制御コマンドが変動開始コマンドの場合には、前記SC7で変動パターンに対応してセットされた出力タイマの計時が開始され、遊技制御基板31側での可変表示期間の計時が行なわれる。
【0154】
一方、SX8において確定図柄指定コマンドであると判断された場合には、確定図柄指定コマンドがすべて出力されたか否かが判断される(SX9)。確定図柄指定コマンドは、左中右図柄別に確定図柄(予定停止図柄)を指定するために、合計3つ出力する必要がある。これら3つの確定図柄指定コマンドがすべて出力された場合には、SX11で出力タイマのタイマ値が更新された後、処理が終了するが、そうでない場合には次の確定図柄指定コマンドを出力するためのポインタが設定され(SX10)、続いてSX11で出力タイマのタイマ値が更新された後、処理が終了する。この場合、再度、この表示制御データ処理に移行した際、SX2において次の確定図柄指定コマンドがまだ格納されており、SX3〜SX7でその確定図柄指定コマンドを出力する処理が実行される。そして、3つ目の確定図柄指定コマンドの出力が終了した段階でSX9においてYESの判断がなされる。
【0155】
図20は、出力待機処理を説明するためのフローチャートである。この出力待機処理においては、まず、出力待機カウンタが設定される(SX100)。出力待機カウンタは、2バイトからなる表示制御データの1バイト目のMODEデータを送信した後、2バイト目のEXTデータを送信するまでのデータ出力間のウエイト時間を設定するカウンタである。次に、出力待機カウンタが減算更新(−1)される(SX101)。次に、出力待機カウンタの値が0であるか否かが判断される(SX102)。出力待機カウンタが0でない場合には、再度、前記SX101に移行する。そして、出力待機カウンタが0になった時点で、出力待機処理が終了する。なお、MODEデータを送信した後、EXTデータを送信するまでのウエイト時間、すなわち出力待機カウンタのカウント値については、前述したように出力データの受け手である表示制御基板80側の性能に応じて設定される。
【0156】
図21は、表示制御データ出力処理を説明するためのフローチャートである。表示制御データ出力処理においては、まず、出力データ(出力コマンドデータ)が出力ポートに設定される(SY1)。次に、出力データ信号が有効であることを示すINT信号がオンに設定される(SY2)。次に、出力待機カウンタが設定される(SY3)。ここでの出力待機カウンタは、1バイトのデータを送信する期間、すなわち、INT信号のオン状態を維持する期間を定めるものである。この出力待機カウンタのカウント値は、出力データの受け手側である表示制御基板80の性能に応じて異なる。
【0157】
次に、出力待機カウンタの値が減算更新(−1)される(SY4)。次に、出力待機カウンタの値が0であるか否かが判断される(SY5)。出力待機カウンタの値が0でない場合には、再度前記SY4に移行する。そして、出力待機カウンタの値が0になった時点で、INT信号がオフに設定され(SY6)、表示制御データ出力処理が終了する。
【0158】
図22〜図26は、表示制御コマンドを説明するための説明図である。表示制御コマンドは、1バイトデータからなるMODEデータと、同じく1バイトデータからなるEXTデータとの計2バイトのデータからなる。このうち、MODEデータは、表示制御データの種別を指定するデータである。一方、EXTデータはMODEデータにより示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を具体的に指定するデータである。図22には、MODEデータ「80H」によって指定される変動開始コマンドが示されている。図23には、MODEデータ「81H」によって指定される特別画面コマンドデータが示されている。図24にはMODEデータ「90H」〜「92H」によって指定される確定図柄指定コマンドデータが示されている。図25にはMODEデータ「82H」によって指定される大当り画面指定用コマンドデータが示されている。図26にはMODEデータ「93H」によって指定される確変判定図柄コマンドデータが示されている。
【0159】
まず、図22を参照して、変動開始コマンドとしては、EXTデータ「00H」〜「0AH」によってその表示制御内容を指定する11種類のコマンドが用意されている。このうち、EXTデータ「00H」〜「02H」に対応する変動開始コマンドは、リーチ状態を表示しないことを指定したノーマル変動パターン1〜ノーマル変動パターン3のデータである。そして、その他のコマンドデータは、リーチ状態を表示することを指定したノーマルリーチ変動パターン1〜ノーマルリーチ変動パターン4、スーパーリーチ変動パターン1、スーパーリーチ変動パターン2、スーパーリーチ変動パターン3、全回転変動パターンのコマンドデータである。各変動開始コマンドにより、図示するように表示時間(可変表示期間)が指定される。
【0160】
ノーマル変動パターン1〜ノーマル変動パターン3については、図6に示したノーマル変動振分用ランダムカウンタのカウント値により振分が行なわれる。具体的には、ノーマル変動振分用ランダムカウンタC_RND_NRは図6に示したように0〜2の範囲で更新されるが、前記SC4においてノーマル変動振分用ランダムカウンタC_RND_NRの値が抽出された場合には、その抽出値0〜2に対応して、図22に示すノーマル変動パターン1〜ノーマル変動パターン3が選択される。
【0161】
一方、その他のリーチを伴う変動パターンについては、図6に示したリーチ変動振分用ランダムカウンタのカウント値により振分けられる。具体的には、リーチ変動振分用ランダムカウンタC_RND_RCHAは図6に示したように0〜7の範囲で更新されるが、前記SC3においてリーチ変動振分用ランダムカウンタC_RND_RCHAの値が抽出された場合には、その抽出値0〜7に対応して、図22に示すノーマルリーチ変動パターン1〜ノーマルリーチ変動パターン4、スーパーリーチ変動パターン1〜スーパーリーチ変動パターン3、全回転変動パターンが選択される。
【0162】
図には各変動開始コマンドに対応する各種の変動パターンが示されているが、各々の変動パターンに対応する具体的な演出態様については、実際には表示制御基板80側で独自に定められる。すなわち、変動開始コマンドによって指令される情報は、可変表示期間の情報のみである。よって、その2種類の情報に従う限り、各EXTデータ「00H」〜「0AH」に対応する演出パターンを自由に設計し、その設計データを表示制御基板80側のROM内に記憶させることができる。図示する各EXTデータに対応する表示内容の欄には、そのように上記2種類の情報に従って設計された変動パターンの一例が示されているのである。したがって、たとえば、EXTデータ「0AH」には全回転変動パターンのリーチが対応しているが、そのEXTデータ「0AH」によって指定された「表示時間(可変表示期間)T11」の内容に従う限り、その他のリーチ演出による変動パターンを採用することも可能である。
【0163】
なお、特定の表示時間(可変表示期間)を変動開始コマンドにより指定する場合、図示するEXTデータによって指定することに代え、表示時間そのものをコマンドとして指定するようにしてもよい。たとえば、可変表示期間が10秒の場合には、その時間を指定する「0AH」をEXTデータとすることが考えられる。
【0164】
次に、図23を参照して、特別画面コマンドデータとしては、EXTデータ「00H」〜「03H」によってその表示制御内容を指定する4種類のコマンドが用意されている。EXTデータ「00H」により指定される電源投入時画面とは、パチンコ遊技機の電源を投入した際に画像表示領域9に表示する画面を指定するデータである。これにより、パチンコ遊技機の電源を投入した際には、左図柄が4、中図柄が4、右図柄が5の画面が表示される。EXTデータ「01H」により指定される客待ち待機画面1、およびEXTデータ「02H」により指定される客待ち待機画面2は、図10の特別図柄変動待ち処理において始動記憶がないと判断される場合に、交互に表示されるデモ画面である。たとえば、客待ち待機画面1は大当り表示画面であり、客待ち待機画面2ははずれ表示画面である。図10のSB3においては、このMODEデータ「81H」と、EXTデータ「00H」または「01H」との2バイトで構成される表示制御コマンドが設定される。EXTデータ「03H」により指定されるエラー画面は、パチンコ遊技機でエラーが発生した場合に画像表示領域9に表示する画面を指定するデータである。
【0165】
次に、図24を参照して、確定図柄指定コマンドデータとしては、左図柄、中図柄、および右図柄別に、それぞれMODEデータ「90H」、「91H」、および「92H」によって指定されるコマンドデータが用意されている。そして、EXTデータ「00H」〜「0EH」によって確定図柄が指定される。たとえば、「90H 00H」によって、左図柄の確定図柄を数字図柄の「0」にすることが指定され、「91H 01H」によって、中図柄の確定図柄を数字図柄の「1」にすることが指定され、「92H 0EH」によって、右図柄の確定図柄を英字図柄の「E」にすることが指定される。
【0166】
次に、図25を参照して、大当り画面指定用コマンドデータとしては、EXTデータ「00H」〜「30H」によってその表示制御内容を指定する複数種類のコマンドが用意されている。たとえば、EXTデータ「00H」によって大当り開始画面を表示することが指定され、EXTデータ「01H」によって大当りの1ラウンド目の画面を表示することが指定される。大当りが発生した際には、これらのコマンドのうち上位のコマンドから順に表示制御基板80に対して出力される。
【0167】
次に、図26を参照して、確変判定図柄コマンドデータとして、EXTデータ「00H」、「01H」の2つが示されている。このうち、EXTデータ「01H」が確変の抽選演出結果をはずれ、すなわち、非確変とすることを指定するデータである。一方、EXTデータ「00H」が確変の抽選演出結果を確変とすることを指定するデータである。
【0168】
図27は、表示制御コマンドの出力タイミングと左中右図柄の変動との関係を説明するためのタイミングチャートである。特別図柄の変動を開始させる際には、最初に、MODEデータ「80H」により指定される変動開始コマンド「80H ××H」が遊技制御基板31から表示制御基板80に対して出力される。なお、「80H ××H」は、図22に示した「80H 00H」〜「80H 0AH」のうちのいずれかのコマンドである。この変動開始コマンドが表示制御基板80に受信されたタイミングで、特別図柄の一斉変動が開始される。なお、前述したように変動開始コマンドの種類によりリーチの有無および可変表示期間が指定されている。表示制御基板80はその指令に基づいてリーチの演出内容や大当り予告演出の有無等を決定する。
【0169】
その後、変動開始コマンドが出力されることによって特別図柄の一斉変動が開始されてから所定時間が経過すると、遊技制御基板31から表示制御基板80に対して左中右図柄に対応する3つの確定図柄指定コマンドが順に出力される。図には、左図柄用の確定図柄指定コマンド1「90H ××H」、中図柄用の確定図柄指定コマンド2「91H ××H」、および右図柄用の確定図柄指定コマンド3「92H ××H」がその順で出力されることが示されている。なお、「××H」は、図24に示した「00H」〜「0EH」のうちのいずれかである。表示制御基板80側ではこの確定図柄指定コマンド基づいて最終的に表示結果として導出表示する確定図柄の種類が決定される。
【0170】
各図柄の変動パターンとしては、たとえば、加速変動から高速変動を経て低速変動に至り、揺れ変動を経て確定図柄を停止表示させるパターンがしめされている。図示するタイミングチャートでは左図柄が最初に低速変動から揺れ変動に切換えられ、続いて右図柄、中図柄の順で低速変動から揺れ変動に切換えられている。また、加速変動の途中でキャラクタあるいは背景の変更などによる演出方法によって、所定の予告(大当り予告やリーチ予告等)表示がなされている。さらに、右図柄が高速変動から低速変動に切換えられた段階から各種のリーチ演出のための表示が開始されている。
【0171】
図柄の一斉変動が開始されてから、変動開始コマンドにより指定される変動時間Tnが経過した時点で、図柄確定コマンドが遊技制御基板31から出力される。これにより、図柄の揺れ変動が終了し、確定図柄が停止表示される。
【0172】
以上、図27を用いて説明したように、遊技制御基板31側から表示制御基板80に対しては、特別図柄の変動に関し、「変動開始時期」、「確定図柄」、「図柄確定時期」の3種類の情報のみが出力される。表示制御基板80は、これら3種類の情報に従い、リーチ演出の内容や予告の有無などを独自に決定する。
【0173】
また、可変表示装置8を可変開始させるタイミングで変動開始コマンドが出力され、表示結果を導出表示させるタイミングで図柄確定コマンドが出力されるために、それらのコマンドによって、表示制御基板80側の表示制御用CPU101は、可変開始時期と表示結果を導出表示させる時期とを特定できる。さらに、変動開始コマンドには可変表示期間やリーチの有無等の変動パターンを特定可能なデータが含まれており、そのコマンドによって表示制御用CPU101は可変開始時期に加えて、変動パターンをも特定できる。
【0174】
図28は、特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。遊技制御基板31から表示制御基板80へは、以下のタイミングで図22〜図26に示した各種表示制御コマンドが出力される。
【0175】
まず、特定遊技状態となる前には、図柄確定コマンド「A0H 00H」が出力され、特別図柄の変動が終了して可変表示装置8に大当りの表示結果が停止表示される。
【0176】
次に、大当り表示画面用のコマンド「82H 00H」が出力され、可変表示装置8に大当り開始画面が表示される。
【0177】
次に、大当り1ラウンド目の開始を示すコマンド「82H 01H」が出力され、可変表示装置8に1ラウンド目が開始されることを示す画面が表示される。また、その表示と同期して、可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21が励磁されて大入賞口が開口し、可変入賞球装置19が開放状態となる。
【0178】
次に、1ラウンド目にV入賞が発生して大当りの継続条件が成立した状態で1ラウンド目の終了条件が成立すると、1ラウンド目と2ラウンド目のインターバルを示すコマンド「82H 21H」が出力され、可変表示装置8に1ラウンド目と2ラウンド目のインターバル画面が表示される。また、その表示の開始と同期してソレノイド21が非励磁状態となり、大入賞口が閉塞される。
【0179】
その後、順次、各ラウンドが更新され、各ラウンドが開始されることを示すコマンドとインターバルを示すコマンドとが交互に出力される。そして、16ラウンド目の終了条件が成立すると、大当り終了を示すコマンド「82H 30H」が出力され、可変表示装置8に大当り終了画面が表示される。
【0180】
次に、確変判定図柄コマンド「93H ××H」が出力されると、複数種類の表示パターンの中から使用する表示パターンが表示制御基板80側で選択されて、その選択された表示パターンによって、確変の抽選演出の表示が開始される。その後、予め定められた演出表示期間が経過すれば、確変の抽選演出の表示結果が導出表示される。この表示結果が確変である場合には、その演出表示期間の経過後に図示のように大当り確率が向上される。その後、新たな変動開始コマンド「80H ××H」が出力されて特別図柄の変動が開始される。
【0181】
このように、この第1実施の形態では、特定遊技状態の終了後であって次回の特別図柄の変動が開始される前に確変の抽選演出がなされてその結果が表示されるために、その結果が確変であれば、遊技者は、次回以降の特別図柄の可変表示が確率変動状態で行なわれることを前もって知ることができるようになる。
【0182】
図29は、表示制御コマンドデータの出力タイミングと表示制御基板80側の表示制御コマンドのデータ取込タイミングとを説明するためのタイミングチャートである。前述したように、遊技制御手段(基本回路53)側のタイマ割込時間は2msとされている。このタイマ割込時間2msの期間において表示制御コマンドが出力される。
【0183】
まず、基本回路53はタイマ割込に伴って1バイト(D0〜D7)のMODEデータの出力を開始し、INT信号を無効状態から有効状態に切換える。表示制御基板80側では、INT信号が無効状態から有効状態に切換えられたタイミングでMODEデータの取込が行なわれる。その後、所定時間が経過すればINT信号が有効状態から無効状態に切換えられる。続いて、1バイト(D0〜D7)のEXTデータの出力が開始され、INT信号が所定の待機時間だけ無効状態となった後、有効状態に切換えられる。表示制御基板80側では、この有効状態に切換えられたタイミングにおいてEXTデータの取込が行なわれる。
【0184】
このように、遊技制御基板31の基本回路53は、表示制御基板80に対して連続的に同一の表示制御コマンドデータを繰返して出力するのではなく、所定の待機時間を設けるなどして表示制御基板80側のデータの受信性能を考慮し、表示制御コマンドデータを表示制御基板80側が認識可能な態様で1回のみ出力する。これにより、基本回路53が表示制御基板80に表示制御コマンドデータを出力する際の処理負担を軽減できる。
【0185】
図30および図31は、表示制御基板80側で表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明するための説明図である。図30および図31には、D_RND_Z1、D_RND_Z2、D_RND_L1、D_RND_L2、およびD_RND_Kの5種類のランダムカウンタが示されている。
【0186】
D_RND_Z1およびD_RND_Z2は、遊技制御基板31によって指定された確定図柄以外の停止図柄の種類を決定するためのランダムカウンタである。D_RND_Z1は、後述する表示用乱数処理1において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である14まで加算更新された後再度0から加算更新される。D_RND_Z2は、後述する表示用乱数処理2において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である14まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0187】
D_RND_L1は、遊技制御基板31側から送信された確定図柄指定コマンドに基づく確定図柄を表示する当りラインを決定するために用いられるランダムカウンタである。たとえば、確定図柄指定コマンドに基づく確定図柄が大当りの組合わせ(たとえば777)である場合には、その大当りの組合わせを表示する当りラインがこのD_RND_L1によって決定されることになる。一方、確定図柄指定コマンドに基づく確定図柄が、はずれの組合わせ(たとえば123等)である場合には、そのはずれの組合わせを表示する当りラインがこのD_RND_L1によって決定されることになる。D_RND_L1は、後述する表示用乱数処理1において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である20まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0188】
D_RND_L2は、画像表示領域9に表示する当りラインの本数を決定するために用いられるランダムカウンタである。D_RND_L2は、後述する表示用乱数処理2において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である20まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0189】
D_RND_Kは、確変の抽選演出の表示パターンを決定するために用いられる確変演出決定用ランダムカウンタである。D_RND_Kは、後述する表示用乱数処理1において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である5まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0190】
図32は、D_RND_Kから抽出されたカウント値と、それによって決定される確変の抽選演出の表示パターンとの関係を説明するための説明図である。
【0191】
図示するように、確変の抽選演出の表示パターン(確変抽出パターン)は、パターン1〜パターン3の3種類が用意されている。各表示パターンを実行するためのデータは、制御データROM102(図5参照)に記憶されている。表示制御基板80側の表示制御用CPU101は、遊技制御基板31から送信される確変判定図柄コマンドが確変を指定するコマンド「93H 00H」である場合には、確変大当り時判定値を設定し、非確変を示すコマンド「93H 01H」である場合には、非確変大当り時判定値を設定する。そして、その設定した判定値に従ってD_RND_Kの抽出値を判定して表示パターンを選択する。
【0192】
図には、表示制御用CPU101が判定値に従って表示パターンを選択する際の判定値と表示パターンとの対応関係が示されている。具体的には、確変大当り時判定値の場合には、確変演出決定用ランダムカウンタの抽出値0に表示パターン1が対応し、抽出値1および2に表示パターン2が対応し、抽出値3〜5に表示パターン3が対応している。一方、非確変大当り時判定値の場合には、確変演出決定用ランダムカウンタの抽出値0〜3に表示パターン1が対応し、抽出値4に表示パターン2が対応し、抽出値5に表示パターン3が対応している。
【0193】
このため、抽選演出の結果が確変となる場合には、非確変となる場合に比較して表示パターン3が選択される確率が高くなる。一方、抽選演出の結果が非確変となる場合には、確変となる場合に比較して表示パターン1が選択される確率が高くなる。このように、表示制御用CPU101が3種類の表示パターンのうちのいずれかを選択する際の各々の表示パターンに割当てられた選択率は、確変とすることが決定されている場合と非確変とすることが決定されている場合とでは異なるために、可変表示装置に表示される表示パターンの種類によって、遊技者に異なる大きさの期待感を抱かせることができ、興趣向上を図ることができる。
【0194】
図33は、表示制御基板80の表示制御用CPU101が実行する表示制御メイン処理を説明するためのフローチャートである。表示制御メイン処理においては、まず、RAM101a、I/O、VDPなどをイニシャライズする処理が実行される(S601)。続いて、INT割込処理が実行される(S602)。INT割込処理の詳細については、図35を用いて後述する。次に、表示用乱数更新処理1が実行される(S603)。表示用乱数更新処理1が実行されることにより、図30、図31に示したD_RND_Z1、D_RND_L1、およびD_RND_Kの加算更新がなされる。次に、前記S602に処理が移行し、S602およびS603の処理が繰返し実行される。
【0195】
図34は、タイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。タイマ割込は、たとえば2msごとに発生する。この2msごとに発生するタイマ割込の際に、図示するタイマ割込処理が実行され、表示制御がなされる。タイマ割込処理においては、まず、表示制御プロセス処理が実行される(S701)。表示制御プロセス処理は、表示制御特別図柄プロセスフラグの値に応じ、画像表示領域9に各種表示を行なう処理である。詳細については、図36を用いて後述する。次に、表示用乱数更新処理2が実行され(S702)、図30に示したD_RND_Z2およびD_RND_L2の加算更新がなされる。
【0196】
図35は、INT割込処理を説明するためのフローチャートである。INT割込処理においては、まず、コマンド受信完了フラグがセットされているか否かが判断される(S501)。コマンド受信完了フラグは、1単位の表示制御コマンドの受信が完了した際に、後述のS512またはS515でセットされるフラグである。コマンド受信完了フラグがセットされていない場合にはS503に移行するが、コマンド受信完了フラグがセットされていると判断された場合にはコマンド受信中フラグがリセットされた後(S502)、S503に移行する。コマンド受信中フラグは、INT信号が無効状態(オフ状態)からオン状態(有効状態)に切換えられた際に後述のS506でセットされるフラグであり、表示制御コマンドデータを受信中であることを示すフラグである。
【0197】
S503においては、INT信号がオン状態(有効状態)であるか否かが判断される。INT信号がオン状態でない場合には、処理が終了する。INT信号がオン状態の場合には、コマンド受信中フラグがオンにセットされているか否かが判断される(S504)。既にコマンド受信中フラグがオンにセットされている場合には、後述するS507に移行する。一方、コマンド受信中フラグがまだオンにセットされていないと判断された場合には、ポインタがクリア(ポインタ=0)され(S505)、続いてコマンド受信中フラグをセットしコマンド受信完了フラグをリセットする処理がなされる(S506)。S505に示されたポインタとは、表示制御コマンドデータを構成する2バイトのうちの1バイトのデータが受信された場合に、その受信データを格納する表示制御コマンド格納エリアのアドレスを指定するためのものである。
【0198】
次に、ポインタが示す表示制御コマンド格納エリアに受信されたデータを保存する処理が実行される。たとえば、S505でポインタがクリアされた後にこのS507の処理が実行された場合には、表示制御コマンドデータのうちの1バイト目のデータが表示制御コマンド格納エリアの先頭エリアに保存されることになる。
【0199】
次に、保存されたデータが図柄変動開始コマンドであるか否かが判断される(S508)。図柄変動開始コマンドであると判断された場合には、ポインタを1加算更新する処理が実行され(S510)、続いて加算更新された後のポインタが2であるか否かが判断される(S511)。前述のように図柄変動開始コマンドはMODEデータとEXTデータとの1対のデータからなるために、S510で加算更新された後のポインタの値が2となっている場合には、既に表示制御コマンド格納エリアに2バイト目のEXTデータが格納されて1単位の図柄変動開始コマンドが格納されたことになる。そこで、S511においてポインタの値が2であると判断された場合には、コマンド受信完了フラグがセットされ(S512)、処理が終了する。一方、S511でポインタの値がまだ2に達していないと判断された場合には、コマンド受信完了フラグがセットされることなく、処理が終了する。
【0200】
一方、S508で受信された表示制御コマンドが図柄変動開始コマンドでないと判断された場合には、その種類が確定図柄指定コマンドであるか否かが判断される(S509)。確定図柄指定コマンドでもない場合には、前述したS510に移行するが、確定図柄指定コマンドであると判断された場合には、S513においてポインタを1加算更新する処理が実行される。次に、加算更新された後のポインタの値が6であるか否かが判断される(S512)。前述のように確定図柄指定コマンドは左中右図柄の各図柄に対応して合計3つ出力され、かつ、各々のコマンドはMODEデータとEXTデータとの1対のデータから構成されている。S514において加算更新された後のポインタの値が6となっている場合には、その3つの確定図柄指定コマンドのすべてが受信されたことを意味する。そこでこの場合には、コマンド受信完了フラグがセットされ(S515)、処理が終了する。一方、ポインタの値が6に達していない場合には、すべての確定図柄指定コマンドの受信が終了していないために、コマンド受信完了フラグがセットされることなく、処理が終了する。
【0201】
図36は、表示制御プロセス処理を説明するためのフローチャートである。この表示制御プロセス処理においては、コマンド処理(S800)が実行された後、表示制御プロセスフラグが示す値に応じてS801〜S806の各処理が実行される。図36には、特別図柄プロセスフラグ値が各ステップS801〜S806の左肩にPF1〜PF6として示されている。
【0202】
コマンド処理(S800)は、受信された表示制御コマンドの種類を判断し、表示制御プロセスフラグの値をその表示制御コマンドの種類に応じた値に更新する処理である。詳細については、図37を用いて後述する。変動表示処理(S801)は、特別図柄の変動内容を設定した上でその変動パターンに従って特別図柄の変動を制御する処理である。詳細については、図41を用いて後述する。確変抽選演出表示処理(S804)は、確変の抽選演出の表示パターンを設定した上でその表示パターンに従って抽選演出のための表示制御を行なう処理である。詳細については、図45を用いて後述する。
【0203】
また、図柄確定処理(S802)は、図柄の可変表示を終了させる処理であり、大当り表示処理(S803)は、大当り状態中の表示制御を行なう処理であり、表示画面処理(S805)は、デモンストレーション画面を表示させる処理であり、エラー表示処理(S806)は、遊技機がエラー状態となった場合にその旨を表示する処理である。これらの各処理の詳細な説明は省略する。
【0204】
図37は、コマンド処理を説明するためのフローチャートである。コマンド処理においては、まず、コマンド受信完了フラグが設定されているか否かが判断される(S901)。コマンド受信完了フラグがセットされていない場合には、処理が終了する。コマンド受信完了フラグがセットされている場合には、コマンド受信中フラグがあるか否かが判断される(S902)。コマンド受信中フラグがある場合には処理が終了するが、コマンド受信中フラグがない場合には、受信されたコマンドの内容がS903、S905、S907、およびS909で判断される。すなわち、変動開始コマンドであると判断された場合(S903でYES)には、特別図柄プロセスフラグの値が変動表示処理を実行できる値に更新され(S904)、処理が終了する。受信されたコマンドの内容が図柄確定コマンドであると判断された場合(S905でYES)には、特別図柄プロセスフラグの値が図柄確定処理を実行できる値に更新され(S906)、処理が終了する。受信されたコマンドの内容が大当り表示コマンドであると判断された場合(S907でYES)には、特別図柄プロセスフラグの値が大当り表示処理を実行できる値に更新され(S908)、処理が終了する。
【0205】
受信されたコマンドの内容が表示画面コマンドであると判断された場合(S909でYES)には、特別図柄プロセスフラグの値が表示画面処理を実行できる値に更新され(S910)、処理が終了する。受信されたコマンドの内容が確変判定図柄コマンドであると判断された場合(S911でYES)には、特別図柄プロセスフラグの値が確変抽選演出表示処理を実行できる値に更新され(S912)、処理が終了する。
【0206】
受信されたコマンドが変動開始コマンドでも図柄確定コマンドでもなく、大当り中コマンドでも表示画面コマンドでもなく確変判定図柄コマンドでもないと判断された場合には、特別図柄プロセスフラグの値がエラー表示処理を実行できる値に更新され(S913)、処理が終了する。なお、S913で特別図柄プロセスフラグの値が更新される場合とは、受信されたコマンドが制御不能なコマンド(たとえばデータ化け)である場合である。
【0207】
図38は、前述したD_RND_L1およびD_RND_L2から抽出されたカウント値と当りラインとの関係を説明するための説明図である。また、図39は、可変表示装置8の画像表示領域9における当りラインの位置を示す説明図である。表示制御基板80側の表示制御用CPU101により、以下のように当りラインに関する決定が行なわれる。
【0208】
ランダムカウンタD_RND_L1の抽出値が0の場合には、図38に示すように当りライン1が確定図柄を表示する当りラインとなり、図39の1で示された当りライン上に確定図柄が並ぶように表示制御される。また、ランダムカウンタD_RND_L2の抽出値が0〜7のいずれかであった場合には、図38に示すように当りライン1のみが表示されることが決定され、図39の1で示す当りラインのみが画像表示領域9に出現する。
【0209】
D_RND_L1の抽出値が1または2であった場合には、図39の2で示す当りラインが確定図柄が表示される当りラインとなる。また、D_RND_L2の抽出値が8〜13のいずれかであった場合には、図39の1と2とで示す2本の当りラインが画像表示領域9に出現するように表示制御される。
【0210】
D_RND_L1の抽出値が3〜5のいずれかであった場合には、図39の3で示すラインが確定図柄が表示される当りラインとなる。D_RND_L2の抽出値が14〜16のいずれかであった場合には、図39の1,2,3の3本の当りラインが出現するように表示制御される。このように、図38の表に従ってD_RND_L1の抽出値に基づいて確定図柄が表示される当りラインの位置が決まり、図38に示された表に従いD_RND_L2の抽出値に基づいて画像表示領域9に表示される当りラインの本数が決定される。
【0211】
以上、説明したように、当りラインの本数および確定図柄を表示する当りラインが、遊技制御基板31側ではなく表示制御基板80側で決定されるために、遊技制御基板31側の基本回路53の制御負担を軽減できる。また、遊技制御基板31側の制御プログラムを一切変更することなく、表示制御基板80側の制御プログラムのみを変更することによって、当りライン数を増減できるようになり、開発負担を軽減できる。なお、以上説明した制御内容については、図42〜図44に示すフローチャートを用いて後述する。
【0212】
図40は、画像表示領域9に表示される特別図柄の表示用データを格納する図柄設定テーブルを示す図である。確定図柄指定コマンド(図24、図27参照)により確定図柄(予定停止図柄)が決定されれば、図39に示した1〜6の当りラインのうちのいずれに確定図柄を並べるかが決定され、その決定された当りラインに対応する図柄データ格納箇所に確定図柄データが格納される。
【0213】
たとえば、図39の3に示したラインが確定図柄表示用の当りラインと決定され、確定図柄が「7」と決定された場合には、図40の1行1列の1バイト目と2行2列の5バイト目と3行3列の9バイト目とに大当り図柄「7」に対応する図柄コードが格納され、それ以外の図柄データ格納箇所には、図43を用いて後述する停止図柄設定処理により定められた図柄データが格納されることになる。
【0214】
図41は、変動表示処理を説明するためのフローチャートである。この変動表示処理は、図36のS801で実行される処理である。変動表示処理においては確定図柄設定処理(S1001)、停止図柄設定処理(S1002)、表示ライン設定処理(S1003)、特図変動表示処理(S1004)が順に実行される。確定図柄設定処理(S1001)については図42を用いて説明し、停止図柄設定処理(S1002)については図43を用いて説明し、表示ライン設定処理(S1003)については図44を用いて説明する。特図変動表示処理(S1004)は、S1001〜S1003の各設定に基づいて、特別図柄の変動を開始させた後、リーチ演出等を行なって特別図柄を順次停止させていく処理である。この処理の詳細な説明は省略する。
【0215】
図42は、確定図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。確定図柄設定処理においては、まず、停止図柄表示設定テーブルがクリアされる(S1101)。これにより、図40に示した停止図柄表示設定テーブルに格納されている前回の図柄データがクリアされ、今回の確定図柄データを格納できる状態とされる。次に、D_RND_L1の値が抽出される(S1102)。次に、抽出されたD_RND_L1の値に基づいて図39に示す当りラインのうち確定図柄を停止表示させる当りラインが決定され、決定された当りラインに対応する停止図柄表示設定テーブルの格納領域内に確定図柄指定コマンドに基づく図柄データが設定され(S1103)、確定図柄設定処理が終了する。
【0216】
図43は、停止図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。停止図柄設定処理においては、まず、停止図柄表示設定テーブル(図柄設定テーブル)のアドレスが指定される(S1201)。停止図柄表示設定テーブルは、図40に示したように、3×3の9つの図柄データ格納領域を有しており、このS1201において、まず、9個の図柄データ格納領域のうちの1番最初の格納領域のアドレスが指定される。次に、指定されたアドレスには既に図柄データが設定されているか否かが判断される(S1202)。既に図柄データが設定されている場合には、アドレス値が次の格納領域のアドレスを指定する値に更新され(S1203)、再度、S1202においてその更新後のアドレスにより特定される図柄データ格納領域に既に図柄データが設定されているか否かが判断される。このS1202とS1203とが実行されることにより、図柄データが格納されていない図柄データ格納領域が検出され、その場合にはS1202においてNOが判断がなされてD_RND_Z1の値が抽出される(S1204)。続いて、抽出されたD_RND_Z1の値に基づいて図柄データが決定され、決定された図柄データが指定アドレスに対応する図柄データ格納領域に設定される(S1205)。次に、S1205において設定された図柄データにより、大当り並びが発生するか否かが判断される(S1206)。この判断は、S1205により新たに図柄を設定した結果、大当りとなる図柄(たとえばぞろめの図柄)となるか否かの判断を行なうものであり、元々はずれ図柄を図柄データ格納テーブルに格納する予定であるにもかかわらずたまたま大当りの図柄の組合せが成立していないかどうかを確認するものである。予定外の大当り並びが成立すると判断された場合には、D_RND_Z2が抽出され(S1207)、その抽出された値に基づく図柄データが一旦指定アドレスに格納された図柄データに置換えられて設定される。これにより、予定外の大当り図柄の組合せが成立した場合には、それが強制的にはずれ図柄の組合せとなるように調整される。
【0217】
次に、図柄データ格納領域を指定するアドレス値が更新される(S1208)。次に、更新されたアドレス値が参照され、すべての図柄データ格納領域に図柄データを設定したか否かが判断される(S1209)。そして、まだ図柄データを設定していない図柄データ格納領域が存在する場合には、S1209においてNOの判断がなされ、一旦、処理が終了する。一方、S1209においてすべての図柄データ格納領域に図柄データを設定したと判断された場合には、全図柄設定済みフラグがセットされ(S1210)、停止図柄設定処理が終了する。なお、全図柄設定済みフラグは、図柄データ格納テーブルへの図柄データの格納処理が終了していることを示すフラグである。
【0218】
図44は、表示ライン設定処理を説明するためのフローチャートである。表示ライン設定処理においては、まず、すでにS1102で抽出されているD_RND_L1の値が読出され(S1301)、続いてD_RND_L2の値が抽出される(S1302)。次に、D_RND_L1に基づいて決定される当りラインの番号(図39参照)と、D_RND_L2の値に基づいて決定される当りライン数とが比較され、当りラインの番号の方が出現ライン数よりも大きいかどうかが判断される(S1303)。そして、当りライン番号の方が出現ライン数よりも大きい場合には、D_RND_L1の抽出値に基づいて表示ライン数が設定される(S1306)。一方、S1303でNOと判断された場合には、確定図柄指定コマンドにより指定される図柄に基づく配列が大当り配列となるか否かが判断される(S1304)。はずれ配列となる場合には、S1306によりD_RND_L1の抽出値に基づいて表示ライン数が設定される。一方、大当り配列となる場合には、D_RND_L2の抽出値に基づいて表示ライン数が設定される(S1305)。このS1303〜S1306の処理が実行されることにより、大当りの場合にははずれの場合に比較してライン数が増えやすくなる。S1305またはS1306で表示ライン数が設定された後、表示ライン設定処理が終了する。
【0219】
この表示ライン設定処理において、表示される当りライン数が決定されると、前述した停止図柄設定処理において設定された、確定図柄以外の図柄の配列関係によっては、確定図柄が表示される当りライン以外の当りラインにリーチ状態が成立する可能性が生じる。たとえば、図39を参照して、確定図柄表示用の当りラインが1に決定され、かつ、表示する当りライン数が6個に決定された場合にいて、停止図柄設定処理で設定された確定図柄以外の図柄のうちにライン番号1以外の当りラインにおいて同一種類の大当り図柄を2つ揃える組合わせが存在する場合には、確定図柄が表示される当りライン以外の当りラインにリーチ状態が成立することになる。このように、確定図柄表示用の当りラインとは異なる当りライン上にリーチ状態を表示させることが可能であり、これにより、演出の幅を広げることができる。
【0220】
図45は、確変抽選演出表示処理を説明するためのフローチャートである。この確変抽選演出表示処理は、図36のS804で、大当り表示処理によって大当り中のすべてのラウンドの表示が終了した後に実行される処理である。
【0221】
確変抽選演出表示処理においては、まず、遊技制御基板31側より受信した確変判定図柄コマンドのデータが抽出され(S2201)、確変の抽選演出結果を確変とすべきかはずれとすべきかが判断される(S2202)。抽選演出結果を確変とする場合には、確変時判定値が設定され(S2204)、抽選演出結果を非確変とする場合には、非確変時判定値が設定される(S2203)。次に、確変演出決定用ランダムカウンタD_RND_Kの値が抽出され(S2205)、S2203またはS2204で設定された判定値に基づいてその抽出値が判定され、図32に示したテーブルに従って表示パターン1〜3の中から確変抽出パターン(表示パターン)が設定される(S2206)。なお、表示パターンのデータは、表示制御基板80側の制御データROM102に記憶されている。次に、演出表示処理が実行される(S2207)。この演出表示処理においては、S2206で設定された表示パターンに従って確変の抽選演出の表示が行なわれる。
【0222】
このように、表示パターンのデータは、表示制御基板80側の制御データROM102に記憶されており、かつ、表示パターンの選択が表示制御用CPU101により行なわれるために、遊技制御基板31側に表示パターンデータを記憶させ、かつ、表示パターンの選択を遊技制御基板31側の基本回路53で行なうように構成する場合と比較して、遊技制御基板31側の処理負担を軽減できる。
【0223】
図46は、画像表示領域9において分離表示される特別図柄の出現パターンおよび各出現段階における当りラインの例を示す図である。まず、図46(a)に示すように、左中右の可変表示部(識別情報生成部)203により識別情報(特別図柄)が可変開始される。その状態では、当りラインは横1本である。
【0224】
次に、図46(b)には、左可変表示部203から識別情報(特別図柄)が2つ分離生成され2つの特別図柄(生成識別情報)201が表示されている状態が示されている。この状態では、当りラインは、横1列と縦1列との合計2本の当りラインとなる。
【0225】
さらに、図46(c)に示すように、中可変表示部203から図柄が1つ分離して1つの特別図柄が表示される。この状態では、当りラインは、横方向1本と縦方向1本と斜め2方向に1本との合計3本となる。次に、右可変表示部203から2つ図柄が分離して2つの特別図柄が表示された状態が、図46(d)に示されている。この状態では、当りラインは、横方向1本と縦方向に2本と斜め対角線上に2本との合計5本となる。
【0226】
この状態から、中可変表示部203からさらに1つ図柄が分離して2つの抽出図柄が表示された状態が、図46(e)に示されている。この状態では、当りラインは、横方向1本と縦方向に3本と斜め対角線上に2本との合計6本となる。
【0227】
以上、図46を用いて説明したように、1本の当りラインのみが形成される図46(a)の態様で3つの可変表示部が可変開始された後、複数本の当りラインが形成される態様に順次、切替えられ、当りラインの数が増加されるために、大当りを成立させることのできるライン数が増えることによって遊技者により大きな期待感を付与できる。特に、図44を用いて説明したように、大当りの場合にははずれの場合に比較してライン数が増えやすくなることから、そのような遊技者の期待を裏切ることがない。
【0228】
図47は、画像表示領域9による可変表示の画面例を示す図である。図47(a)に示すように、可変開始時においては、3つの可変表示部203において識別情報(特別図柄)が可変表示される。このときの当りライン数は1本であって、そのライン番号は図31に示した1である。その後、キャラクタ202が左可変表示部203を射撃する画像が表示され、その結果、図47(b)に示すように、左可変表示部203から上方に変動中の図柄201が分離表示される。
【0229】
さらに、キャラクタ202がもう一度左可変表示部203を射撃しさらに中可変表示部203を射撃することにより、図47(c)に示すように、左可変表示部203の上方には変動中の図柄が2つ表示され、中可変表示部203の上方には変動中の図柄が1つ分離表示される。この状態においては、横方向1本と縦方向1本との合計2本の当りラインが発生した状態となる。
【0230】
その後、キャラクタ202が再度、中可変表示部203を射撃し、さらに、右可変表示部203を2回射撃すれば、図47(d)に示すように、中可変表示部203の上方に変動する図柄が2つ現われ、右可変表示部203の上方に変動する図柄が2つ現われた状態となる。これにより、横方向3本と縦方向3本、斜め方向に2本の合計8ラインの当りラインが発生した状態となる。
【0231】
このように、特別図柄の可変表示が開始した後、その途中において変動中の図柄の数が順次増加していくことにより、当りライン数が増加して遊技者の期待感が高められる。
【0232】
その後、すべての特別図柄が停止し、図47(e)に示す状態となる。このとき、遊技制御基板31から送信された確定図柄指定コマンドに基づく確定図柄は、表示制御基板80側で決定された当りラインに並べられる。たとえば、図47(e)においては、その確定図柄は、図31に示す当りライン番号3に並べられている。さらに、このように、すべての特別図柄が停止した状態となれば、表示制御基板80側で決定されたその当りラインに対応する図柄の表示枠が、図47(e)に示すように強調して表示される。これにより、遊技者は確定図柄を容易に識別することができる。
【0233】
その後、図47(f)に示すように、図柄数と可変表示部の並びとが変動開始時の図47(a)に示す状態に戻り、かつ、遊技制御基板31から事前に受信した確定図柄指定コマンドに従った、確定図柄のみによる表示結果が示される。
【0234】
以上、図47を用いて説明したように、1本の当りラインのみが形成される図47(a)の態様で3つの可変表示部が可変開始された後、複数本の当りラインが形成される態様に順次、切替えられ、その後、表示結果が表示される場合に元の態様に切替えられるために、遊技者は表示状態の変化を楽しむことができるとともに、表示結果が導出表示される段階で再度、可変開始時の態様となったことで、表示結果が導出表示されたことを識別し易くなる。
【0235】
図48は、確変の抽選演出用の表示パターン1〜3を説明するための画像表示領域9の画面図である。図48(a)〜図48(c)には、演出表示期間のある瞬間に表示される画像が表示パターン別に示されている。以下、図48(a)を用いて表示パターン1を説明し、図48(b)を用いて表示パターン2を説明し、図48(c)を用いて表示パターン3を説明する。
【0236】
まず、図48(a)を参照して、表示パターン1では、スロットマシンによって確変の抽選演出が行なわれる。すなわち、確変抽選用のスロットマシンの画像が画像表示領域9に現れた後、リールがスクロールし始め、演出表示期間の経過後にリールが停止する。そのリールの停止結果が同一図柄のゾロ目となった場合に、確変となり、それ以外の結果となった場合に非確変となる。図48(a)には、抽選演出の結果として図柄「K」のゾロ目が表示された画像が示されており、この画像は、抽選演出の結果が確変であることを示している。
【0237】
次に、図48(b)を参照して、表示パターン2では、あみだくじによって確変の抽選演出が行なわれる。すなわち、図において波線の集合体によって示すマスクがかけられて抽選結果がすぐには判らないようにされたあみだくじの画像が表示された後、除々にマスクが取除かれて演出表示期間の経過後に確変か非確変かが示される。
【0238】
次に、図48(c)を参照して、表示パターン3では、確変判定用の図柄の可変表示によって確変の抽選演出が行なわれる。すなわち、2種類の確変判定用の図柄「低」と「高」とが交互にスクロールを開始し、演出表示期間が経過した後にいずれか一方の図柄が停止表示されて確変か非確変かが示される。この場合、「低」が停止すると非確変であり、「高」が停止すると確変である。
【0239】
以上、説明したように、特別図柄の表示結果を導出表示させる制御とは別に、特定遊技状態の終了後に確率変動状態となるか否かを示す確変の抽選演出がなされ、しかも、その抽選演出の表示は3種類の表示パターンのうちのいずれかによりなされるために、確変となるか否かを示す結果が導出される過程を遊技者が楽しむことができる。
【0240】
第2実施の形態
次に、図49〜図61を用いて第2実施の形態を説明する。第2実施の形態が第1実施の形態と異なる点は、大当りの結果が導出表示された後、1ラウンド目が開始される前に確変の抽選演出が行なわれる点である。さらに、この第2実施の形態では、遊技制御基板31から表示制御基板80に対しては、確定図柄指定コマンドとして、可変表示装置8の表示結果をはずれとするか、確変大当り(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が確変)とするか、非確変大当り(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が非確変)とするかを指定するデータは出力されるものの、図柄の具体的な種類を指定するデータは出力されない。つまり、特別図柄の種類は、表示制御基板80側で管理されている。
【0241】
図49は、第2実施の形態において基本回路53が遊技制御に使用するランダムカウンタを説明するための説明図である。図49には、C_RND1、C_RND_K、およびC_RND_RCHの3種類のランダムカウンタが示されている。
【0242】
第1実施の形態として説明した図6と比較して、図49には、特別図柄の種類を決定するためのランダムカウンタC_RND_L、C_RND_C、C_RND_Rと、リーチ決定用のランダムカウンタC_RND_RCHAとが示されておらず、これらのカウンタは第2実施の形態においては使用されない。
【0243】
一方、C_RND1、C_RND_K、およびC_RND_RCHの3種類のランダムカウンタについては、第1実施の形態と同様の態様で使用される。
【0244】
図50は、第2実施の形態における確定図柄指定コマンドを説明するための説明図である。なお、第2実施の形態における確定図柄指定コマンドは、前述したように図柄の種類を具体的に特定するものではなく、可変表示装置8の表示結果をはずれとするか、確変大当りとするか、非確変大当りとするかを指定するものである。
【0245】
確定図柄指定コマンドであることは、第1実施の形態と同様にMODEデータ「90H」により示される。この確定図柄指令コマンドのEXTデータ「00H」により確変大当りとすること(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が確変)が指定され、「01H」により非確変大当り(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が非確変)とすることが指定される。また、「02H」によりはずれとすることが指定される。
【0246】
このように、この第2実施の形態においては、確定図柄指定コマンドの数が第1実施の形態に比較して少なく、かつ、確定図柄指定コマンドによって確変の抽選演出の結果も併せて指定されるために、基本回路53の遊技制御負担が軽減される。なお、このため、第1実施の形態のような確変判定図柄コマンドデータ(図26参照)は第2実施の形態では使用されない。
【0247】
図51は、第2実施形態における変動開始コマンドを説明するための説明図である。この第2実施形態においては、第1実施形態と同様に複数種類の変動開始コマンドが定義されており、各変動開始コマンドによって可変表示期間(表示時間)と変動パターンとが指定される。基本回路53は、動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの抽出値に基づいて、複数種類の変動パターンのいずれとするかを決定し、その決定結果に従った変動開始コマンドを表示制御基板80に対して出力する。図51には、動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの抽出値と変動パターンとの対応関係も示されている。なお、動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの括弧内に示した抽出値は、表示結果を大当りとする際の振分態様を示すものであり、括弧書き以外の値は、表示結果をはずれとするときの振分態様を示すものである。動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの括弧内に示した抽出値と変動パターンとの対応関係を定義した大当り時動作設定テーブルと、動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの括弧書き以外に示した抽出値と変動パターンとの対応関係を定義したはずれ時動作設定テーブルとは、ともに基本回路53のROM54に記憶されている。この大当り時動作設定テーブル、または、はずれ時動作設定テーブルは、図53を用いて後述するSC102またはSC103で設定される。なお、動作振分用ランダムカウンタの抽出値が示されていない変動パターンについては、使用しないコマンドである。
【0248】
第2実施形態における変動開始コマンドは、第1実施形態と同様にMODEデータ「80H」によって示され、その詳細な指定内容はEXTデータによって指定される。たとえば、動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの抽出値が0の場合には、ノーマル変動パターン1またはノーマルリーチ変動パターン1が選択される。ノーマル変動パターン1が選択されるかノーマルリーチ変動パターン1が選択されるかは、大当り決定ランダムカウンタの抽出値が大当り判定値であるか否かに左右される。大当り判定値である場合には、リーチを伴うノーマルリーチ変動パターン1が選択され、そうでない場合にはリーチが成立しないノーマル変動パターン1が選択されるのである。たとえば、ノーマル変動パターン1が選択された場合には、併せて表示時間T1を指定する変動開始コマンド「80H 00H」が設定される。一方、ノーマルリーチ変動パターン1が選択された場合には、併せて表示時間T4を指定する変動開始コマンド「80H 03H」が設定される。
【0249】
図52は、特別図柄判定処理2を説明するためのフローチャートである。第1実施の形態の特別図柄判定処理として示した図11と比較すると、この特別図柄判定処理2においては、リーチフラグの設定に関するステップSA9〜SA11が削除されていることがわかる。この第2実施の形態においては、後述するSC105において抽出される動作振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの値によって、変動パターンが決定されることにより併せてリーチ状態とするか否かが決定されるためである。
【0250】
なお、SA9〜SA11が削除されている以外、特別図柄判定処理2はすでに図11を用いて説明した特別図柄判定処理と同様であるために、これ以上の特別図柄判定処理2の詳細な説明は省略する。
【0251】
図53は、図柄変動設定処理2を説明するためのフローチャートである。この図柄変動設定処理2は、図12に示した第1実施の形態の図柄変動設定処理に代えて実行される処理である。
【0252】
この図柄変動設定処理2においては、まず、出力タイマが設定済みであるか否かが判断され(SC101)、出力タイマが設定されていない場合には、大当りフラグが設定されているか否かが判断される(SC102)。図52のSA6で大当りフラグが設定されている場合には、前述した大当り時動作設定テーブルが設定され(SC103)、大当りフラグが設定されていない場合には、前述したはずれ時動作設定テーブルが設定される(SC104)。
【0253】
次に、変動振分用ランダムカウンタC_RND_RCHの値が抽出され(SC105)、SC103またはSC104のいずれか一方で設定された動作設定テーブルを用いて、図51に示したように変動パターンが設定される(SC106)。
【0254】
次に、設定された変動パターンを特定可能な変動パターンデータが出力データ格納領域にセットされ(SC107)、変動パターンに対応した出力タイマがセットされる(SC108)。次に、大当りフラグがセットされているか否かが判断され(SC109)、大当りフラグがセットされている場合にはC_RND_Kの値が抽出され(SC110)、その抽出値に基づいて確変の抽選演出の結果を確変とするか非確変とするかが決定される。
【0255】
SC110の後、またはSC109で大当りフラグがセットされていないと判断された後、特別図柄データが抽出される(SC112)。ここでの特別図柄データとは、第1実施の形態とは異なり、可変表示装置8の表示結果をはずれとするか、確変大当りとするか、非確変大当りとするかを決定するデータである。たとえばSC109で大当りフラグがセットされていないと判断された場合には、はずれとするデータが抽出され、SC110で抽出されたC_RND_Kの値が0の場合には非確変大当りとするデータが抽出され、SC110で抽出されたC_RND_Kの値が1の場合には確変大当りとするデータが抽出される。
【0256】
次に、SC112で抽出された確定図柄データに基づいた確定図柄指定用コマンドデータ(図50参照)が出力データ格納領域にセットされる(SC113)。、次に、C_RND1の値が格納された特別図柄判定用バンクのデータをシフトさせる処理が実行される(SC114)。すなわち、バンク0のデータが廃棄され、バンク1〜3のそれぞれのデータが1つ先のバンクにシフトされる。これにより、次のデータ(新たにバンク0にシフトされたC_RND1の抽出値)が大当り判定の処理に用いられる状態になる。次に、特別図柄判定用バンク3の記憶データがクリアされる(SC115)。これにより、新たな始動入賞に応じたC_RND1の抽出値を特別図柄判定用バンク3に記憶させることが可能になる。なお、この第2実施の形態においては、第1実施の形態のような左図柄判定用バンクは使用されない。
【0257】
次に、出力タイマのタイマ値が0になっているか否かが判断される(SC116)。出力タイマのタイマ値が0になっていない場合には、変動パターンに対応した可変表示期間が終了していないために可変表示装置8において特別図柄の変動が継続されているものと判断できる。したがって、この場合にはプロセスフラグを更新する処理を行なうことなく、図柄変動設定処理が終了される。これにより、再度、特別図柄プロセス処理が実行された場合には、この図柄変動設定処理が再度実行され、SC101において出力タイマが設定済みであると判断されて再度SC116において出力タイマのタイマ値が0であるか否かが判断される。そして、出力タイマのタイマ値が0になっている場合には可変表示装置8における特別図柄の可変表示を終了させて表示結果を導出表示できる条件が成立していると判断できるために、プロセスフラグの値が第1実施の形態と同様の図柄確定設定処理を実行できる値に更新され(SC117)、処理が終了する。
【0258】
図柄変動設定処理2の終了後、プロセスフラグの更新によって第2実施の形態において実行される図柄確定設定処理の処理手順は、図13に示した図柄確定設定処理の場合と同様である。ただし、図13に示すSC20でセットされる出力タイマの値が第1実施の形態とは異なる。
【0259】
第1実施の形態においては、可変表示装置8に停止表示された確定図柄を所定の待機期間だけ継続的に表示させるために必要とされる時間が出力タイマ値としてセットされる。一方、第2実施の形態においては、その待機時間と、確変の抽選演出用の演出表示時間と、その抽選結果を所定期間だけ継続的に表示させるために必要とされる時間とを加算した時間(図55に示すT2)が出力タイマ値としてセットされる。
【0260】
これにより、図柄確定設定処理が実行された後、大当り開始処理が実行されるまでの間に、可変表示装置8で確変の抽選演出が行なわれる。なお、大当り開始処理の処理内容、および、その後にプロセスフラグの更新によって実行される大当り中処理の処理内容については、第1実施の形態と同様であるために、それらの処理内容の説明は省略する。
【0261】
図54は、大当り終了処理2を説明するためのフローチャートである。この大当り終了処理2は、図16に示した大当り終了処理と比較して、確率変動フラグの設定に関するステップSD5〜SD12が追加されている。これらのステップは、第1実施の形態では、大当り終了処理の後、確変抽選処理を経て実行される確変設定処理(図18参照)中に設けられている。
【0262】
この大当り終了処理2が実行されることにより、大当りの第1ラウンド開始前に行なわれた抽選演出結果が確変となった場合であっても、第1実施の形態と同様にその大当りに基づくすべてのラウンドの終了後に、確率変動状態に制御される。なお、大当り終了処理2の処理内容の詳細な説明は、すでに説明した図16および図18の説明と重複するために省略する。
【0263】
図55は、特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。遊技制御基板31から表示制御基板80へは、以下のタイミングで各種表示制御コマンドが出力される。なお、特別図柄の変動開始時から変動終了時までの間には、図27に示したタイミングで変動開始コマンド「80H ××」と確定図柄指定コマンド「93H ××」とが出力されている。ただし、確定図柄指定コマンドについては、第1実施の形態のように確定図柄の種類を具体的に特定するものではなく、はずれ、確変大当り、非確変大当りのいずれかを指定するコマンドが1つだけ出力される。表示制御基板80側では、このコマンドによって特別図柄の表示結果と確変の抽選演出結果とを特定する。
【0264】
図55を参照して、特定遊技状態となる前には、図柄確定コマンド「A0H 00H」が出力され、特別図柄の変動が終了して可変表示装置8に大当りの表示結果が停止表示される。
【0265】
その後、所定の待機時間T1が経過すると、複数種類の表示パターンのうち、表示制御基板80側で独自に選択された表示パターンによって、確変の抽選演出の表示が開始される。
【0266】
その後、予め定められた演出表示期間が経過すれば、確変の抽選演出の表示結果が導出表示される。このように、特別図柄の可変表示結果が大当りとなった後に、確変の抽選演出が開始され、その抽選結果が表示されるために、遊技者は大当りの発生に付随して確率変動状態が発生するか否かを知ることができる。なお、この抽選結果が確変である場合には大当り確率が向上されるが、その時期は、特定遊技状態の終了後である。
【0267】
次に、確変の抽選演出の表示結果が導出表示された後に、大当り表示画面用のコマンド「82H 00H」が出力され、可変表示装置8に大当り開始画面が表示される。このコマンドが出力される時期は、図柄確定コマンド「A0H 00H」が出力されてから時間T2が経過した後である。
【0268】
次に、大当り1ラウンド目の開始を示すコマンド「82H 01H」が出力され、可変表示装置8に1ラウンド目が開始されることを示す画面が表示される。その後は、第1実施の形態と同様に、順次、各ラウンドが更新され、各ラウンドが開始されることを示すコマンドとインターバルを示すコマンドとが交互に出力される。そして、16ラウンド目の終了条件が成立すると、大当り終了を示すコマンド「82H 30H」が出力され、可変表示装置8に大当り終了画面が表示される。そして、大当り終了画面が表示されるタイミングで遊技制御基板31側において確率変動フラグが設定されて大当り確率が向上される。
【0269】
その後、新たな変動開始コマンド「80H ××H」が出力されて特別図柄の変動が開始される。
【0270】
図56は、第2実施の形態において表示制御基板80側で使用される各種ランダムカウンタを説明するための説明図である。図56には、第1実施の形態に対応する図30に示したランダムカウンタD_RND_Z1およびD_RND_Z2の他、第2実施の形態特有のD_RND_PとD_RND_Kとが示されている。
【0271】
D_RND_Pは、確定図柄を表示する位置を決定するための確定図柄表示位置決定用ランダムカウンタである。このランダムカウンタは、表示用乱数処理1において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である2まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0272】
D_RND_Kは、1リールの図柄数を決定するための使用リール(図柄数)決定用ランダムカウンタである。このランダムカウンタは、表示用乱数処理1において1ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限である5まで加算更新された後再度0から加算更新される。
【0273】
図57は、使用リール(図柄数)決定用ランダムカウンタD_RND_Kの抽出値と、それによって決定される1リールの図柄数との対応関係を説明するための説明図である。第2実施の形態においては、1リールの図柄数が使用リール(図柄数)決定ランダムカウンタD_RND_Kの抽出値と、可変表示装置8の表示結果の種類とに基づいて決定される。図示するように、表示結果がはずれ図柄である場合には、1リールの特別図柄の図柄数は5図柄、8図柄、10図柄のうちのいずれかとされる。表示結果が確変大当り(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が確変)である場合には、1リールの特別図柄の図柄数が2図柄、5図柄、8図柄、10図柄のうちのいずれかとされる。表示結果が非確変大当り(特別図柄で大当り、かつ、確変の抽選演出結果が確変)である場合には、1リールの特別図柄の図柄数が1図柄、2図柄、5図柄、8図柄のうちのいずれかとされる。
【0274】
その図柄数のうちのいずれとするかは、D_RND_Kの抽出値に基づいて決定される。たとえば、表示結果がはずれである場合には、D_RND_Kの抽出値0に従って1リールの図柄数が5図柄に設定され、抽出値1〜2に従って1リールの図柄数が8図柄に設定され、抽出値3〜5に従って1リールの図柄数が10図柄に決定される。また、表示結果が確変大当りの場合には、抽出値0に従って1リールの図柄数が2とされ、抽出値1〜2に従って1リールの図柄数が5図柄とされ、抽出値3〜4に従って1リールの図柄数が8図柄とされ、抽出値5に従って1リールの図柄数が10図柄とされる。
【0275】
図示する対応関係から容易に理解されるように、1リールの図柄数は「はずれ」、「非確変大当り」、「確変大当り」の順に少なくなるように設計されている。これにより、1リールの図柄数が少ないほど遊技者は可変表示装置8の表示に対してより大きな期待感を抱くことができる。このため、リールの表示内容と大当り確率とが食い違ったものになることを防止できる。
【0276】
図58は、画像表示領域9に表示されるリールを説明するための説明図である。
【0277】
前述したように、遊技制御基板31側の基本回路53は、特別図柄の具体的な種類を何ら管理していない。すなわち、基本回路53が管理しているのは、可変表示装置8の表示結果を「はずれ」、「非確変大当り」、「確変大当り」のうちのいずれにするのかということのみである。
【0278】
一方、表示制御基板80側の表示制御用CPU101は、特別図柄の種類およびリール構成を管理している。表示制御用CPU101が選択的に表示制御可能なリールについては、図58の(1)〜(5)に示されている。(1)は1リールの図柄数が1個の場合を示しており、(2)は1リールの図柄数が2個の場合を示しており、(3)の1リールの図柄数が5個の場合を示している。さらに、(4)は1リールの図柄数が8個の場合を示しており、(5)は1リールの図柄数が10個の場合を示している。このように、表示制御用CPU101は、特別図柄を独自に表示することが可能である。これらの図柄のうち、たとえば、「0」および「7」が大当り図柄であり、それ以外の図柄はすべてはずれ図柄である。図57を用いて説明したように、大当りの期待度は1リールの図柄数が少ないほど大きくなり、図柄数が多くなるほど小さくなるように構成されている。
【0279】
図59は、表示図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。表示図柄設定処理は、表示制御基板80側の表示制御用CPU101により実行される処理である。この表示図柄設定処理においては、まず、遊技制御基板31側から出力された確定図柄指定コマンドが抽出される(S2101)。次に、抽出された確定図柄指定コマンドに基づいて、表示結果としてはずれが指定されているか否かが判断される(S2102)。図50に示すように、EXTデータが「02H」の場合にははずれと判断され、その場合には、はずれ時リール配列設定値によりリールが設定され(S2103)、S2107に移行する。はずれ時リール配列判定値とは、具体的には、図57に示した判定値のうち、「表示結果=はずれ」に対応する判定値である。
【0280】
S2102においてNOと判断される場合には、大当りとすることが指定されていることになるが、さらに、そのEXTデータに基づいて確変の抽選演出結果として確変が指定されているか非確変が指定されているかが判断される(S2104)。EXTデータが「01H」の場合には、非確変ではないために、大当り時リール配列判定値によりリールが設定される(S2105)。大当り時リール配列判定値とは、具体的には、図57に示した判定値のうち、「表示結果=大当り」に対応する判定値である。一方、EXTデータが「00H」の場合には、確変であるために、確変当り時リール配列判定値によりリールが設定される(S2106)。確変当り時リール配列判定値とは、具体的には、図57に示した判定値のうち、「表示結果=確変当り」に対応する判定値である。
【0281】
S2103、S2105、またはS2106のうちのいずれかでリールが設定された後、確定図柄表示位置決定用ランダムカウンタD_RND_Pの値が抽出され(S2107)、続いてその抽出値に基づいて停止図柄が確定図柄であることを示すキャラクタ表示を左中右リールのうちのいずれに行なうかが設定される(S2108)。たとえば、左リールに設定することが決定された場合には、左図柄が確定図柄であることを示す所定のキャラクタが表示される。なお確定図柄の種類は、表示制御用CPU101によって独自に決定される。
【0282】
次に、図柄表示用ランダムカウンタD_RND_Z1、D_RND_Z2の値が抽出される(S2109)。図柄表示用ランダムカウンタD_RND_Z1およびD_RND_Z2は、確定図柄以外の停止図柄を決定するためのランダムカウンタである。次に、D_RND_Z1およびD_RND_Z2の抽出値に対応する図柄が、S2103,S2105,S2106のうちのいずれかで設定されたリールの範囲内であるか否か、すなわち、その図柄が設定されたリールに存在するか否かが判断される(S2110)。存在する場合には、S2112に移行するが、存在しない場合には、設定されたリール内に存在する図柄とされるようにD_RND_Z1およびD_RND_Z2の抽出値が調整される(S2111)。次に、確定図柄以外のキャラクタ図柄が設定され(S2112)、処理が終了する。
【0283】
図60は、確変抽選演出表示処理2を説明するためのフローチャートである。この確変抽選演出表示処理2は、第1実施の形態の処理として説明した確変抽選演出表示処理(図45参照)に代えて実行される処理である。
【0284】
この確変抽選演出表示処理2は、確変抽選演出表示処理(図45参照)と同様に、表示制御プロセス処理(図36参照)において実行される処理ではあるが、表示制御プロセス処理中における処理の順序が図36のものとは異なる。
【0285】
すなわち、この確変抽選演出表示処理2は、図36に示す変動表示処理と図柄確定処理との間で実行される。よって、この第2実施の形態においては、表示制御プロセス処理において、特別図柄プロセスフラグの値が、変動表示処理、確変抽選演出表示処理2、図柄確定処理、大当り表示処理、表示画面設定処理、エラー表示処理の順で更新されていく。
【0286】
次に、確変抽選演出表示処理2の内容について説明する。確変抽選演出表示処理2においては、まず、遊技制御基板31側より受信した確変判定図柄コマンドのデータが抽出され(S2301)、可変表示装置8の表示結果をはずれとすることが指定されているかが判断される(S2302)。はずれとすることが指定されている場合には、処理が終了する。大当りとすることが決定されている場合には、確変の抽選演出結果を確変とすることが指定されているか、非確変とすることが指定されているかが判断される(S2303)。そして、抽選演出結果を確変とすることが指定されている場合には、確変時判定値が設定され(S2305)、抽選演出結果を非確変とすることが指定されている場合には、非確変時判定値が設定される(S2304)。
【0287】
次に、確変演出決定用ランダムカウンタD_RND_Kの値が抽出され(S2306)、S2304またはS2305で設定された判定値に基づいて、図32に示したテーブルに従って表示パターン1〜3の中から確変抽出パターン(表示パターン)が設定される(S2307)。次に、演出表示処理が実行され(S2308)、処理が終了する。演出表示処理においては、S2307で設定された表示パターンに従って確変の抽選演出の表示が行なわれる。
【0288】
図61は、第2実施の形態において確変の抽選演出が行なわれるタイミングを説明するための画像表示領域9の画面図である。図61(a)〜図61(d)には、特別図柄の可変開始から大当りの1ラウンド開始までの間に画像表示領域9に表示される画面が時系列で示されている。
【0289】
特別図柄の可変表示が開始された後(図61(a))、大当りの結果が表示されると(図61(b))、1ラウンド目の開始画面に切替わる前に確変の抽選演出用の画面が表示されて抽選演出の表示が行なわれ、その結果が導出表示される。図61(c)には、抽選演出の結果が確変である場合が示されている。なお、この確変の抽選演出開始からその結果が導出表示されるまでの表示パターンは、第1実施の形態と同様に図48に示した3つの表示パターンのうちのいずれかである。
【0290】
その後、大当り開始画面が表示された後、1ラウンド目開始画面が表示される(図61(d))。
【0291】
第3実施の形態
次に、図62〜図64を用いて第3実施の形態を説明する。第3実施の形態が第1実施の形態と異なる点は、確変の抽選演出が大当りの各ラウンドのインターバル時間を利用して行なわれ、各ラウンドの進行とともに抽選演出が進行して最終ラウンドが終了する際に抽選演出の結果が導出表示される点である。
【0292】
図62は、第3実施の形態において用いられる大当り画面指定用コマンドデータを示す図である。この第3実施の形態において用いられる大当り画面指定用コマンドデータの種類や数は、図25に示した大当り画面指定用コマンドデータと何ら異なる点はない。注目すべき点は、大当り画面指定用コマンドに従って表示制御基板80側の制御用CPU101で決定される表示内容に選択性がある点である。
【0293】
具体的には、1ラウンド目と2ラウンド目のインターバル指定コマンド「82H 21H」を除く各ラウンドのインターバルを指定するインターバル指定コマンドと、大当り終了を指定するコマンド「82H 30H」とに従って表示制御基板80側で決定される表示内容に選択性がある。
【0294】
たとえば、2ラウンド目と3ラウンド目のインターバル指定コマンド「82H22H」の場合には、それに対応した表示内容が2Rインターバル画面1と2Rインターバル画面2とのうちから選択される。その後、3ラウンド目〜15ラウンド目までのインターバルの表示内容についての図示を省略しているが、たとえば、15ラウンド目までは、ラウンドが進むにつれて選択性が増すように構成されている。15ラウンド目と16ラウンド目のインターバル指定コマンド「82H 2FH」の場合には、それに対応した表示内容が15Rインターバル画面1〜15Rインターバル画面3のうちから選択される。大当り終了を指定するコマンド「82H 30H」の場合には、それに対応した表示内容が、大当り終了画面(確変時)と大当り終了画面(非確変時)とのうちから選択される。
【0295】
これらの選択性により、1ラウンド目と2ラウンド目のインターバル指定コマンド「82H 21H」に対応して1種類に定められた特定の抽選演出用の画面が表示された後、各ラウンドが進行する毎に抽選演出の表示が枝分かれして多種多様の表示がなされ、やがて、15ラウンド目と16ラウンド目のインターバル時間となれば、それに対応する表示が3種類のうちのいずれかとされた後、大当り終了画面によって、確変または非確変時の結果が表示される。
【0296】
図63は、第3実施の形態として画像表示領域9に表示される確変の抽選演出の表示画面を示す図である。第3実施形態においては、以下のように植物の生長に関するストーリ性のある画面によって確変の抽選演出がなされる。
【0297】
まず、大当りの1ラウンド目が終了した場合に、1ラウンド目と2ラウンド目のインターバルにおいて、図63(a)に示すように、種子から花の苗が発芽する画像が表示される。この画像によって、確変の抽選演出が開始される。
【0298】
その後、のラウンドのインターバルにおいて、図示を省略するが、発芽した苗が雨風、風雪にさらされたり、干ばつにみまわれたりするなどしながら生育する画像が選択的に表示される。そして、大当り終了画面において、たとえば、図63(b)に示すように、生長した植物が「確変」という文字が付された花を咲かせる画像が表示され、または、図63(c)に示すように、「残念」という文字とともに萎れてしまう画像が表示されて、確変か非確変かの表示結果が導出表示される。
【0299】
このように、確変の抽選演出を特定遊技状態中に行なうことによって特定遊技状態中の可変表示装置8の表示内容を遊技者にとって興味深く、面白みのあるものにすることができる。特に、確変の抽選演出を複数種類のストーリ展開を伴って行なうことにより、抽選演出の面白みをより一層、増すことができる。
【0300】
図64は、特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。遊技制御基板31から表示制御基板80へは、以下のタイミングで各種表示制御コマンドが出力される。
【0301】
まず、特定遊技状態となる前には、図柄確定コマンド「A0H 00H」が出力され、特別図柄の変動が終了して可変表示装置8に大当りの表示結果が停止表示される。
【0302】
次に、確変判定図柄コマンド「93H ××H」が出力されると、複数種類の表示パターンの中から使用する表示パターンが表示制御基板80側で選択されて、その選択された表示パターンが一時的に記憶領域に退避される。これにより、たとえば、図63に示した表示パターンが選択される。
【0303】
次に、大当り表示画面用のコマンド「82H 00H」が出力され、可変表示装置8に大当り開始画面が表示される。
【0304】
次に、大当り1ラウンド目の開始を示すコマンド「82H 01H」が出力され、可変表示装置8に1ラウンド目が開始されることを示す画面が表示される。また、その表示と同期して、可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21が励磁されて大入賞口が開口し、可変入賞球装置19が開放状態となる。
【0305】
次に、1ラウンド目にV入賞が発生して大当りの継続条件が成立した状態で1ラウンド目の終了条件が成立すると、1ラウンド目と2ラウンド目のインターバルを示すコマンド「82H 21H」が出力され、このコマンドが表示制御基板80で受信されたタイミングで、確変の抽選演出が開始され、たとえば、図63(a)に示した画像が表示される。また、その表示の開始と同期してソレノイド21が非励磁状態となり、大入賞口が閉塞される。
【0306】
その後、順次、各ラウンドが更新され、各ラウンドが開始されることを示すコマンドとインターバルを示すコマンドとが交互に出力される。可変表示装置8には、インターバルを示すコマンドが表示制御基板80側で受信される毎に、植物の生育状態を表わした画像が表示されて、除々に植物が生長する過程が表示される。
【0307】
次に、16ラウンド目の終了条件が成立すると、大当り終了を示すコマンド「82H 30H」が出力される。そして、そのコマンドが表示制御基板80側で受信されたタイミングで、可変表示装置8には抽選演出の表示結果が導出表示されて図63(b)または図63(c)のうちのいずれか一方の画像が表示される。この表示結果が確変である場合には、その演出表示期間の経過後に図示のように大当り確率が向上される。その後、新たな変動開始コマンド「80H ××H」が出力されて特別図柄の変動が開始される。
【0308】
次に、図65を参照して、抽選演出に関する変形例を説明する。
まず、図65(a)〜図65(d)には、抽選演出に関する変形例として、特定遊技状態中の最大ラウンド数が抽選演出によって決定される例が時系列で示されている。すなわち、特別図柄の可変表示が開始された後(図65(a))、大当りの表示結果が導出表示されると(図65(b))、最大ラウンド数を抽選する演出用の画面に切り替わって、ラウンド数を示す複数種類の図柄がスクロールし始める。その後、スクロールが停止してラウンド数の抽選結果が表示され(図65(c))、そのラウンド数に従って1ラウンド目が開始され、その1ラウンド目の開始を示す画面が表示される(図65(d))。
【0309】
次に、図65(e)〜図65(g)には、抽選演出に関する変形例として、特別図柄の変動時間が短縮されることが継続される継続回数が、抽選演出によって決定される例が時系列で示されている。
【0310】
すなわち、16ラウンド目が終了した後(図65(e))、時短の継続回数を抽選する演出用の画面に切り替わって、時短継続回数を示す複数種類の図柄がスクロールし始める。その後、スクロールが停止して時短継続回数の抽選結果が表示され(図65(f))、その時短継続回数に従って、特別図柄の変動が開始される(図65(g))。この場合、特別図柄の時短がなされている時短状態が特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態の一例となる。
【0311】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 第2実施の形態においては、ラウンドのインターバルにおいて、確変の抽選演出が進行するように構成したが、各ラウンド中に確変の抽選演出が進行するようにしてもよい。
【0312】
(2) リーチ状態とは、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機において、前記複数種類の識別情報の一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様となる条件を満たしている表示状態をいう。
【0313】
また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、可変表示装置の可変表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様となる条件が成立した状態を維持しながら、一部の識別情報による可変表示が継続されている状態もリーチ状態に含まれる。
【0314】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の可変表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。
【0315】
(3) 前記特別遊技状態は、▲1▼確率変動状態の他に、▲2▼普通図柄の変動時間短縮制御が行なわれる状態、▲3▼普通図柄の当りの発生確率を向上させる普通図柄当り確率向上制御が行なわれる状態、▲4▼特別図柄の変動時間短縮制御が行なわれる状態、▲5▼始動口に設けられた一対の開成翼片の開放回数を増加させる開放回数増加制御が行なわれる状態、▲6▼始動口に設けられた一対の開成翼片の開放時間を延長させる開放時間延長制御が行なわれる状態も含まれる。具体的には、特別遊技状態は、前記▲1▼〜前記▲6▼のうちのいずれかの単独制御またはその▲1▼〜▲6▼が組合わされた制御でもよい。
【0316】
(4) 表示パターンのデータは、表示制御基板80側の制御データROM102に記憶させ、かつ、表示パターンの選択が表示制御用CPU101により行なわれるように構成したが、これに代えて、遊技制御基板31側に表示パターンデータを記憶させ、かつ、表示パターンの選択が遊技制御基板31側の基本回路53により行なわれるように構成して、その選択結果を特定可能な表示制御コマンドが遊技制御基板31から表示制御基板80に出力されるように構成してもよい。
【0317】
(5) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0318】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) パチンコ遊技機1により、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機が構成されている。
【0319】
可変表示装置8により、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置が構成されている。特別図柄により、前記識別情報が構成されている。たとえば、大当り図柄(たとえば、7)が3つ揃う態様により、前記特定の表示態様が構成されている。大当り状態により、前記特定遊技状態が構成されている。
【0320】
遊技制御基板31(基本回路53)により、前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段が構成されている。表示制御基板80(表示制御用CPU101)により、前記可変表示装置を制御する表示制御手段が構成されている。
【0321】
図11、図52のSA5、SA6を実行する基本回路53により、前記特定遊技状態とするか否かを決定する特定遊技状態決定手段が構成されている。図18のSH1、図54のSD5を実行する基本回路53により、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かを決定する特別遊技状態決定手段が構成されている。確率変動状態により、前記特別遊技状態が構成されている。図19に示した表示制御データ処理のステップを実行する基本回路53により、前記特定遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な指令情報を前記表示制御手段へ出力可能であるとともに、前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な指令情報を前記表示制御手段へ出力可能な指令情報出力手段が構成されている。
【0322】
図41の特図変動表示処理(S1004)を実行する表示制御用CPU101により、前記複数種類の識別情報を可変開始させた後、前記特定遊技状態決定手段の決定に従う表示結果を導出表示させる制御を行なう第1の制御手段が構成されている。図45または図60の演出表示処理(S2207、S2308)を実行する表示制御用CPU101により、該第1の制御手段による制御とは別に、予め定められた複数種類の表示パターンのうちのいずれかを用いて前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な特別遊技状態情報を表示させる制御を行なう第2の制御手段が構成されている。図48、図63には、前記表示パターンの具体例が示されている。また、図48(a)には、スロットマシンのスクロール結果がゾロ目となった状態が示されており、この画像により、前記特別遊技状態情報が構成されている。同様に、図61(c)、図63(b)、図63(c)に示す各画像により、前記特別遊技状態情報が構成されている。
【0323】
(2) 制御データROM102により、前記複数種類の表示パターンを記憶する記憶手段が構成されている。前記第2の制御手段は、前記記憶手段に記憶された表示パターンの中から制御に用いる表示パターンを選択する(図45のS2206、図60のS2307)。
【0324】
(3) 図18のSH2または図54のSD6において、確率変動フラグが設定されるのは、特別図柄の表示結果を大当りとすることが決定された場合に限られる。これにより、前記特定遊技状態決定手段が前記特定遊技状態とすることを決定した場合にのみ、前記特別遊技状態決定手段は前記特別遊技状態とする決定を行なうことが可能となることが開示されている。図28、図55、図64を用いて説明したように、確変の抽選演出は、特別図柄の可変表示結果が大当りとなった後に行なわれる。これにより、前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となった後に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことが開示されている。
【0325】
(4) 図64を用いて説明したように、確変の抽選演出は、特定遊技状態のラウンドのインターバルにおいて行なわれる。これにより、前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生する特定遊技状態中に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことが開示されている。
【0326】
(5) 前記特別遊技状態(確率変動状態)は、前記複数種類の識別情報の表示結果(特別図柄の可変表示結果)が前記特定の表示態様となり易い遊技者にとって有利な状態である。図28、図55、図64を用いて説明したように、前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態の終了後に前記特別遊技状態に制御可能となる(大当り確率変動の向上)。特に第1実施の形態としての図28に示したように、前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生した特定遊技状態の終了後であって、かつ、前記複数種類の識別情報が可変開始する前に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なう。
【0327】
(6) 図32を用いて説明したように、抽選演出の結果が確変となる場合には、非確変となる場合に比較して表示パターン3が選択される確率が高くなり、抽選演出の結果が非確変となる場合には、確変となる場合に比較して表示パターン1が選択される確率が高くなるように、確変の表示パターンのテーブルが構成されている。これにより、前記第2の制御手段が前記複数種類の表示パターンのうちのいずれかを選択する際の各々の表示パターンに割当てられた選択率は、前記特別遊技状態決定手段により前記特別遊技状態とすることが決定されている場合と前記特別遊技状態としないことが決定されている場合とでは異なることが開示されている。
【0328】
(7) 前記特別遊技状態は、前記特定遊技状態決定手段が前記特定遊技状態とする旨(大当りとする旨)の確率が向上された確率向上状態(確率変動状態)である。
【0329】
(8) 前記表示制御手段(表示制御基板80)は、前記遊技制御手段(遊技制御基板31)からの情報の入力を受けるが前記遊技制御手段(遊技制御基板31)への情報の出力を行なわない不可逆性入力手段(入力バッファ回路105)を含む。
【0330】
(9) 前記不可逆性入力手段は、汎用のCMOS−ICである74HC244が2チップ用いられた、バッファIC回路で構成されている。
【0331】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、前記複数種類の識別情報の表示結果を導出表示させる制御とは別に、特別遊技状態となるか否かを特定できる特別遊技状態情報が表示され、しかも、その特別遊技状態情報の表示は複数種類の表示パターンのうちのいずれかによりなされるために、特別遊技状態となるか否かを示す結果が導出される過程を遊技者が存分に楽しむことができる。さらに、コマンド出力手段の働きにより、前記複数種類の識別情報を可変開始させてから表示結果を導出表示させるまでの変動時間を示す変動開始コマンドおよび前記決定結果コマンドが前記複数種類の識別情報を可変開始させるときの1回のみ出力されるとともに、前記変動時間が経過したときに確定コマンドが出力される。第1の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報が可変開始された後、前記変動開始コマンドが示す変動時間が経過して前記コマンド出力手段から前記確定コマンドが出力されたときに、前記決定結果コマンドが示す前記特定遊技状態決定手段の決定に従う表示結果として前記特定の表示態様または前記特定の表示態様以外の外れ表示態様が導出表示される。第2の制御手段の働きにより、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となった後に、予め定められた複数種類の表示パターンのうちのいずれかにより前記決定結果コマンドが示す前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な特別遊技状態情報が表示される。
【0332】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記複数種類の表示パターンが表示制御手段側に記憶され、かつ、表示パターンの選択が表示制御手段側で行なわれるために、遊技制御手段側に前記複数種類の表示パターンを記憶し、かつ、表示パターンの選択を遊技制御手段側で行なう場合と比較して、遊技制御手段の処理負担を軽減できる。
【0334】
請求項3に関しては、請求項1または請求項2に関する効果に加えて、前記複数種類の識別情報の表示結果が特定の表示態様となったことに基づいて発生する特定遊技状態中に特別遊技状態情報が表示されるために、特定遊技状態中の可変表示装置の表示内容を遊技者にとって興味深く、面白みのあるものにすることができる。
【0335】
請求項4に関しては、請求項1に関する効果に加えて、特定遊技状態の終了後であって前記複数種類の識別情報が可変開始する前に特別遊技状態情報が表示されるために、その特別遊技状態情報が特別遊技状態となることを示す情報であれば、特別遊技状態において前記複数種類の識別情報が可変開始されることを遊技者が前もって知ることができるようになる。
【0336】
請求項5に関しては、請求項2〜請求項4のいずれかに関する効果に加えて、可変表示装置に表示される表示パターンの種類によって、遊技者に異なる大きさの期待感を抱かせることができ、興趣向上を図ることができる。
【0337】
請求項6に関しては、請求項1〜請求項5のいずれかに関する効果に加えて、特別遊技状態となれば、特定遊技状態となる確率が向上されるために、特別遊技状態に対する遊技者の期待感を向上させることができる。
【0338】
請求項7に関しては、請求項1〜請求項6のいずれかに関する効果に加えて、不可逆性入力手段によって遊技制御手段への不正情報の入力が阻止され、これにより、表示制御手段から遊技制御手段に不正情報を入力させて不正な制御を行なわせる行為を防ぐことができる。
【0339】
請求項8に関しては、請求項7に関する効果に加えて、不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されているために、比較的容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カードユニットが隣接された遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】カードユニットが隣接されたパチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技盤の背面図である。
【図4】遊技制御基板における回路構成の一部を示すブロック図である。
【図5】表示制御基板内の回路構成を、画像表示を実現するCRTと共に示すブロック図である。
【図6】遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを示す図である。
【図7】始動記憶がある場合にその始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】基本回路により実行される遊技制御メイン処理および割込処理を示すフローチャートである。
【図9】特別図柄プロセス処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】特別図柄変動待ち処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】特別図柄判定処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図柄変動設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図柄確定設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】大当り開始処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】大当り中処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】大当り終了処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】確変抽選処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】確変設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】表示制御データ処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】出力待機処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】表示制御データ出力処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図23】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図24】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図25】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図26】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図27】表示制御コマンドの出力タイミングと左中右図柄の変動との関係を説明するためのタイミングチャートである。
【図28】特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図29】表示制御コマンドデータの出力タイミングと表示制御基板80側の表示制御コマンドのデータ取込タイミングとを説明するためのタイミングチャートである。
【図30】表示制御基板側で表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明するための説明図である。
【図31】表示制御基板側で表示制御に用いられるランダムカウンタを説明するための説明図である。
【図32】D_RND_Kから抽出されたカウント値と、それによって決定される確変の抽選演出の表示パターンとの関係を説明するための説明図である。
【図33】表示制御基板の表示制御用CPUが実行する表示制御メイン処理を説明するためのフローチャートである。
【図34】タイマ割込処理を説明するためのフローチャートである。
【図35】INT割込処理を説明するためのフローチャートである。
【図36】表示制御プロセス処理を説明するためのフローチャートである。
【図37】コマンド処理を説明するためのフローチャートである。
【図38】D_RND_L1およびD_RND_L2から抽出されたカウント値と当りラインとの関係を説明するための説明図である。
【図39】可変表示装置の画像表示領域における当りラインの位置を示す説明図である
【図40】画像表示領域に表示される特別図柄の表示用データを格納する図柄設定テーブルを示す図である。
【図41】変動表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図42】確定図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図43】停止図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図44】表示ライン設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図45】確変抽選演出表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図46】画像表示領域において分離表示される特別図柄の出現パターンおよび各出現段階における当りラインの例を示す図である。
【図47】画像表示領域における可変表示の画面例を示す図である。
【図48】確変の抽選演出用の表示パターン1〜3を説明するための画像表示領域の画面図である。
【図49】基本回路が遊技制御に使用するランダムカウンタを説明するための説明図である。
【図50】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図51】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図52】特別図柄判定処理2を説明するためのフローチャートである。
【図53】図柄変動設定処理2を説明するためのフローチャートである。
【図54】大当り終了処理2を説明するためのフローチャートである。
【図55】特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図56】表示制御基板側で使用される各種ランダムカウンタを説明するための説明図である。
【図57】使用リール決定用ランダムカウンタの抽出値と、それによって決定される1リールの図柄数との対応関係を説明するための説明図である。
【図58】画像表示領域に表示されるリールを説明するための説明図である。
【図59】表示図柄設定処理を説明するためのフローチャートである。
【図60】確変抽選演出表示処理2を説明するためのフローチャートである。
【図61】確変の抽選演出が行なわれるタイミングを説明するための画像表示領域の画面図である。
【図62】表示制御コマンドを説明するための説明図である。
【図63】画像表示領域に表示される確変の抽選演出の表示画面を示す図である。
【図64】特定遊技状態における表示制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図65】抽選演出に関する変形例を説明するための画像表示領域の画面図である。
【符号の説明】
9は画像表示領域、31は遊技制御基板、53は基本回路、56はCPU、63は出力バッファ回路、80は表示制御基板、101は表示制御用CPU、101aはRAM、102は制御データROM、103はVDP、105は入力バッファ回路である。

Claims (8)

  1. 複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該複数種類の識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
    前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、
    前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを含み、
    前記遊技制御手段は、
    前記特定遊技状態とするか否かを決定する特定遊技状態決定手段と、
    前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態とするか否かを決定する特別遊技状態決定手段と、
    前記特定遊技状態決定手段および前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な決定結果コマンドとして、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態の双方に制御すること、前記特定遊技状態に制御し前記特別遊技状態に制御しないこと、前記特定遊技状態および前記特別遊技状態のいずれにも制御しないこと、のうちのいずれかを示すコマンドを前記表示制御手段へ出力可能なコマンド出力手段とを含み、
    該コマンド出力手段は、前記複数種類の識別情報を可変開始させてから表示結果を導出表示させるまでの変動時間を示す変動開始コマンドおよび前記決定結果コマンドを前記複数種類の識別情報を可変開始させるとき1回のみ出力するとともに、前記変動時間が経過したときに確定コマンドを出力し、
    前記表示制御手段は、
    前記複数種類の識別情報を可変開始させた後、前記変動開始コマンドが示す変動時間が経過して前記コマンド出力手段から前記確定コマンドが出力されたときに、前記決定結果コマンドが示す前記特定遊技状態決定手段の決定に従う表示結果として前記特定の表示態様または前記特定の表示態様以外の外れ表示態様を導出表示させる制御を行なう第1の制御手段と、
    前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となった後に、予め定められた複数種類の表示パターンのうちのいずれかを用いて前記決定結果コマンドが示す前記特別遊技状態決定手段の決定結果を特定可能な特別遊技状態情報を表示させる制御を行なう第2の制御手段とを含ことを特徴とする、遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記複数種類の表示パターンを記憶する記憶手段を含み、
    前記第2の制御手段は、前記記憶手段に記憶された表示パターンの中から制御に用いる表示パターンを選択することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生する特定遊技状態中に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記特別遊技状態は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となり易い遊技者にとって有利な状態であって、
    前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態の終了後に前記特別遊技状態に制御可能となり、
    前記第2の制御手段は、前記複数種類の識別情報の表示結果が前記特定の表示態様となったことに基づいて発生した特定遊技状態の終了後であって、かつ、前記複数種類の識別情報が可変開始する前に、前記特別遊技状態情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記第2の制御手段が前記複数種類の表示パターンのうちのいずれかを選択する際の各々の表示パターンに割当てられた選択率は、前記特別遊技状態決定手段により前記特別遊技状態とすることが決定されている場合と前記特別遊技状態としないことが決定されている場合とでは異なることを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記特別遊技状態は、前記特定遊技状態決定手段が前記特定遊技状態とする旨の確率が向上された確率向上状態であることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記表示制御手段は、前記遊技制御手段からの情報の入力を受けるが前記遊技制御手段への情報の出力を行なわない不可逆性入力手段を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記不可逆性入力手段は、バッファIC回路で構成されていることを特徴とする、請求項7に記載の遊技機。
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