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JP4472604B2 - 建物の保証判定システム - Google Patents
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JP4472604B2 - 建物の保証判定システム - Google Patents

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Description

本発明は、地震により建物が、損傷した場合に、被災時の補修ないし建て替えを保証する建物の保証方法及び建物の保証システムに用いられて、予め保証できる建物であるか否かを判別することを目的とする建物の保証方法及び建物の保証システムに関するものである。
従来、住宅等、建物が、地震により損傷した場合、被害の状況に応じて、予め決められた金額が支払われる地震保険が知られている。
このような地震保険では、損害保険会社等が提供する火災保険に付帯し、この火災保険への加入が必要要件とされている。
また、支払われる保険金の金額についても、主契約である火災保険の50%を上限とすると共に、火災保険の30%まで増額できる地震火災特約等、他の特約を合算しても、建築時の建築請負金額の100%の保障が得られない。
例えば、図6に示すように、建物の建築時の請負金額が、3000万円であるとすると、図中(A)に示すように地震保険に加入している建物では、全壊等の継続居住不可能な場合でも、主契約の50%までの1500万円までの保険金の支払いを受けられるに留まる。
このため、再建築する場合には、家主が主契約の50%にあたる約1500万円程度の負担をしなけば、居住可能な建物を得られない。
また、図中(B)に示すように地震保険に地震火災特約を付帯させて、加入している建物であっても、地震時の火災で全焼した場合、主契約の80%までの2400万円までの保険金が支払われるに留まる。
このため、再建築する場合には、家主が主契約の20%にあたる約600万円程度の負担をしなけば、居住可能な建物を得られないといった問題があった。
また、出資式の大規模自然災害保険システムが提案されている。
このようなものでは、保険加入者以外の人々からも保険金の支払いの為の出資金を募るものであり、電算システムにより、保険加入者への保険金の支払いと出資者への配当金の支払いが可能であるか否かを確認出来るように構成されている(例えば、特許文献1等参照)。
更に、災害に対するリスクデータ提供システムが提案されている。
このようなものでは、予め蓄積していた各種データをもとに対象物の災害に対するリスクを評価し、評価結果を定量化したデータや、或いはリスクの改善提案をコンピュータネットワークを通じて端末に提示している(例えば、特許文献2等参照)。
特開2003−58711号公報 特許3428949号公報
しかしながら、このように構成された従来の出資式の大規模自然災害保険システムでは、保険加入の対象者を、一般の住宅を含む全ての建物の家主としているので、リスクが大きくなり、保証が完全に出来ない虞があった。
また、従来の災害に対するリスクデータ提供システムでは、リスクの評価結果が得られても、被災時の補修乃至建て替えを保証可能な建物であるか否かについては、客観的な判断基準に基づいて決定することが困難であった。
そこで、この発明は、既存または、建設予定の建物が、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えを保証出来る建物であるか否かを容易に判定出来、リスクを減少させることにより、保証された建物については、家主の負担が軽減できるように充分な保証を行える建物の保証判定システムを提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、建物の構造に関するデータを入力する入力手段と、各種データを格納するデータベースと、該データベースに接続されて、該データベースに格納された各種データに基づいて所定の処理を行なう処理手段とを備え、既存又は建設予定の建物が地震により損傷したときに、前記建物の補修又は建て替えを保証可能か否かを判定する建物の保証判定システムであって、
前記データベースは、予め建物の保証に必要とされる所定の強度基準を登録すると共に、前記処理手段には、該入力手段によって入力された建物の構造に関するデータから、該既存の建物、又は、建設予定の建物が、予めデータベースに登録された所定の基準を満たしているか否かを判定する判定手段を設け、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)、耐震等級(建物躯体の損傷防止)のうち、少なくとも何れか一方が、一定水準の3等級を満たしているか否かが判定されると共に、該判定手段による判定の結果を出力する出力手段を備えた建物の保証判定システムを特徴としている。
また、請求項2に記載されたものでは、前記データベースには、顧客データを蓄積する顧客データ格納部と、該顧客データ格納部に蓄積される顧客データと関連づけられて、前記入力手段によって入力されたデータから、該既存の建物、又は、建設予定の建物を構築した場合の建物データのプラン情報を格納する建物ユニット情報格納部と、前記判定手段によって、判定された各建物データのプラン情報毎の判定結果を耐震性能評価結果として、前記顧客データ及び建物データと関連づけて蓄積する耐震性能評価結果格納部とを有し、前記入力手段で、顧客データ及び建物データが、入力されると、該当するプラン情報が、前記建物ユニット情報格納部から呼び出されると共に、耐震性能評価結果が、耐震性能評価結果格納部から呼び出されて、前記出力手段で出力される際、前記判定手段による判定の結果が保証対象となる基準を満たすと判定された場合に、前記入力手段により入力されたデータと共に、保証内容が記載された保証書を出力する保証書出力処理手段が設けられている請求項1記載の建物の保証判定システムを特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものでは、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニットを施工現場で複数接合してなるユニット建物であることを満たしているか否かが判定される請求項1又は2記載の建物の保証判定システムを特徴としている。
そして、請求項4に記載されたものでは、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物であることを満たしているか否かが判定される請求項1乃至3のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システムを特徴としている。
また、請求項5に記載されたものでは、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)、耐震等級(建物躯体の損傷防止)のうち、少なくとも何れか一方が、一定水準の等級を満たしているか否かが判定される請求項1乃至4のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システムを特徴としている。
更に、請求項6に記載されたものでは、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、所定の耐震性能評価方法又はシステムによる評価方法で、所要の性能が確認されたものであるか否かが判定される請求項1乃至5のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システムを特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、判定によって、保証対象となる建物か否かが客観的な基準によって判定される。
このため、建物のうち、リスクの少ない建物のみに、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えが保証されて、該リスクの少ない建物を所有若しくは建設予定の家主の地震発生時の負担が軽減される。
また、保証を行う側も、リスクの少ない建物のみに限定して保証を行えばよいので、例えば、一般の住宅全てを保証する場合に比して、保証契約によって取り決められた保証を確実に履行出来、信頼性を向上させることが出来る。
更に、請求項2に記載されたものでは、前記入力手段から、建物の構造に関するデータが入力されると、前記判定手段では、該入力手段によって入力されたデータから、建物が所定の基準に該当するか否かが判定される。
判定結果は、前記出力手段によって出力されて、保証対象となる既存または、建設予定の建物では、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えが保証される。
そして、前記判定手段で、基準を満たすと判定した場合に、前記保証書出力処理手段では、前記入力手段により入力されたデータと共に、保証内容が記載された保証書が出力される。
このため、入力された建物の構造に関するデータと、保証内容とを1枚の保証書で、対比させて確認できるので、保証信頼性を更に向上させることができる。
そして、請求項に記載されたものでは、前記既存または、建設予定の建物が、工場で
生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニットを施工現場で複数接合してなるユニット建物
である場合、施工現場での施工状況の影響を受けにくく、一定水準以上の耐震強度が、確
保されているため、前記所定の基準が満たされて、保証対象となる。
従って、容易に、保証対象の建物であるか否かの判定が行える。
また、該ユニット建物を建設予定若しくは、既存のユニット建物を所有の家主であれば、保証が受けられるので、家主が建物工法を選定する際に、判断基準の一つとなる。
このため、ユニット建物の施工が促されて、ユニット建物の構成に用いる建物ユニットの工場生産数量を増大させることにより、製造コストを削減させることができる。
そして、請求項に記載されたものでは、前記既存または、建設予定の建物が、工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを施工現場で複数接合してなるユニット建物である場合、施工現場での施工状況の影響を受けにくく、一定水準以上の耐震強度が、確保されているため、前記所定の基準が満たされて、保証対象となる。
従って、容易に、保証対象の建物であるか否かの判定が行える。
また、該ユニット建物を建設予定若しくは、既存のユニット建物を所有の家主であれば、保証が受けられるので、家主が建物工法を選定する際に、判断基準の一つとなる。
このため、ユニット建物の施工が促されて、ユニット建物の構成に用いる建物ユニットの工場生産数量を増大させることにより、製造コストを削減させることができる。
そして、請求項に記載されたものでは、前記所定の基準として、前記建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)、耐震等級(建物躯体の損傷防止)のうち、少なくとも何れか一方が、一定水準の等級を満たす場合、一定水準以上の耐震強度が、確保されているため、前記所定の基準が満たされて、保証対象となる。
ここで、例えば、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3とは、極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第3項に定めるもの)の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度の耐震強度を有することである。
また、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(建物躯体の損傷防止)3とは、稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第2項に定めるもの)の1.5倍の力に対して損傷を生じない程度の耐震強度を有することである。
また、請求項に記載されたものでは、前記建物が、所定の耐震性能評価方法又はシステムによる評価方法で、所要の性能が確認された建物が、保証の対象となるので、耐震性能が、良好な建物以外は、保証の対象から外れる。このため、更に確実な保証を履行することが出来る。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の建物の保証方法及び建物の保証システムについて説明する。
図1乃至図5は、この発明の実施の形態の建物の保証方法及び建物の保証システムを示すものである。
まず、構成から説明すると、この実施の形態の建物の保証システムでは、既存または、建設予定の建物の将来の地震による被災時の補修乃至建て替えを保証する建物の保証方法を具現化する為、図1に示すように、主に、前記建物の構造に関するデータを入力する入力手段1としてのキーボード1a又はマウス1bと、これらのキーボード1a等が接続されるCPU等によって構成された処理部2とが設けられている。
この処理部2には、前記キーボード1a等によって入力されたデータから、建物が所定の基準に該当するか否かを判定する判定手段2aと、この判定手段2aで、基準を満たすと判定した場合に、前記キーボード1a等により入力されたデータと共に、保証内容が記載された保証書10を、接続されたプリンタ装置4a又はディスプレイ装置4b等からなる出力手段4に出力させる命令を送出する保証書出力処理手段としての保証書出力処理部2bが設けられている。
また、この処理部2には、ハードディスク装置等からなる大規模記憶装置としてのデータベース3が、蓄積した若しくは蓄積する各種データを読み書き可能とするように接続されている。
図1乃至図5に示すこの実施例1の建物の保証システムのデータベース3には、既存または、建設予定の建物の所有者のデータを蓄積する顧客データ格納部3aが設けられている。
また、このデータベース3には、前記顧客データ格納部3aに蓄積される顧客データと関連づけられて、既存または、建設予定の建物の構造上のデータを蓄積する建物ユニット情報格納部3bが設けられている。
この建物ユニット情報格納部3bには、既存または、建設予定の建物が、図2に示すような工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニット12…が、施工現場で複数接合されて構成されるユニット建物11であるか、或いは、図示省略の工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物であるか等、建物の構造上のデータが、建物設計を行うCAD装置によって作成されたデータに基づいて蓄積されている。
更に、このデータベース3には、住宅性能等級格納部3cが設けられていて、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)1〜3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)1〜3、耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)1〜2のうち、何れの等級に該当するかを、登録して蓄積可能としている。
ここで、例えば、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3であるとは、極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第3項に定めるもの)の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度の耐震強度を有することである。
また、耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2であるとは、極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第3項に定めるもの)の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度の耐震強度を有することである。
更に、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(建物躯体の損傷防止)3とは、稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第2項に定めるもの)の1.5倍の力に対して損傷を生じない程度の耐震強度を有することである。
また、耐震等級(建物躯体の損傷防止)2とは、稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施工令第88条第2項に定めるもの)の1.25倍の力に対して損傷を生じない程度の耐震強度を有することである。
更に、例えば、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)2とは、極めて稀に(500年に一度程度)発生する暴風による力(建築基準法施工令第87条に定めるもの)の1.2倍の力に対して倒壊、崩壊等せず、稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力(建築基準法施工令第87条に定めるもの)の1.2倍の力に対して損傷を生じない程度の耐風強度を有することである。
また、この実施例1のデータベース3には、耐震性能評価結果格納部3dが設けられていて、出願人が先に出願した耐震強度シュミュレータ装置(特願2005−176750号、特願2005−196986号等)等によって得られるシュミュレーション結果に基づいて、耐震性能評価結果を蓄積するように構成されている。
ここで、耐震強度シュミュレータ装置は、建物の構造や建築地の地盤データに基づいて、過去の若しくは予想される地震波形を入力して、耐震診断を行うものである。
この耐震強度シュミュレータ装置の耐震性能評価結果は、「構造上有害な損傷なし」〜「建物に著しい損傷」の数段階で出力されるため、これらの耐震性能評価結果が、前記顧客データ格納部3aに蓄積される顧客データ及び、建物ユニット情報格納部3bに蓄積される既存または、建設予定の建物の構造上のデータと関連づけられて、前記耐震性能評価結果格納部3dに、蓄積されるように構成されている。
そして、この実施例1では、前記キーボード1a又はマウス1bにより、建物データが入力されると、前記判定手段2aでは、これらの入力されたデータから、建物が所定の基準に該当するか否かが判定される。
この判定手段2aによる判定結果は、前記ディスプレイ装置4bによって出力されて、保証対象となる既存または、建設予定の建物では、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えが保証される。
また、基準が満たされると判定された場合に、前記保証書出力処理手段としての保証書出力処理部2bから、前記データベース3に蓄積されたこれらのデータと共に、保証内容が記載された保証書データが出力されて、図1に示すように地震保証特約保証書10が前記プリンタ装置4aから出力されるように構成されている。
次に、この実施例1の建物の保証方法及び建物の保証システムの作用効果について、予備登録から保証書発行までの順序に沿って説明する。
この実施例1の建物の保証システムでは、まず、図3に示すように、ステップS1で予備登録が開始されると、ステップS2〜ステップS7では、必要となるデータの蓄積が、判定に先行しておこなわれる。
すなわち、ステップS2では、前記建物設計を行うCAD装置によって作成されたデータに基づいて、所有者の既存または、建設予定の建物が、図2に示すような工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニット12…が、施工現場で複数接合されて構成されるユニット建物11であるか、或いは、図示省略の工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物であるか等、建物の構造上のデータが、入力される。
これらの建物の構造上のデータは、ステップS3で、前記データベース3の顧客データ格納部3aに蓄積される顧客データと関連づけられて、前記建物ユニット情報格納部3bに格納される。
前記鉄骨ラーメン構造の各建物ユニット12…は、各コーナ部12a…の梁材12b及び柱材12cの接合部分が、溶接による剛接合で構成されていて、一定基準以上の強度を工場内生産により、付与することができる。
また、前記耐力壁構造の建物ユニットでは、一定水準以上の精度で、切削加工された2×4材若しくは2×6材を用いて、耐力壁を構成する際、内,外壁面材を各2×4材若しくは2×6材に釘打ちする工程が工場内で行われる。
このため、高精度の位置決めが行われて、釘が、内,外壁面材の裏面側に位置する各2×4材若しくは2×6材の所望の位置に打ちこまれない、いわゆるスカ釘の発生率を、屋外作業の場合に比して減少させることが出来る。
従って、一定基準以上の強度を工場内生産により、付与することが出来るため、前記鉄骨ラーメン構造の各建物ユニット12…及び耐力壁構造の建物ユニットで、構築されたユニット建物では、基本プランに近い多数のプランが、前記住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)1〜3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)1〜3、耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)1〜2のうち、比較的高い等級に該当する。
このため、ステップS4で、住宅性能等級を入力する際、一定の基本プランである場合、予め前記処理部2では、等級を前記ディスプレイ装置4bに表示して、入力欄に予め入力することにより、前記キーボード装置1a等からの入力を省略させることができる。
ステップS5では、これらの入力等された住宅性能等級が、前記データベース3の顧客データ格納部3aに蓄積される顧客データと関連づけられて、前記住宅性能等級格納部3cに格納される。
次に、ステップS6では、前記耐震強度シュミュレータ装置の耐震性能評価結果である「構造上有害な損傷なし」〜「建物に著しい損傷」の何れかの耐震性能評価結果が、入力される。
そして、ステップS7では、この耐震性能評価結果が、前記顧客データ格納部3aに蓄積される顧客データ及び、建物ユニット情報格納部3bに蓄積される既存または、建設予定の建物の構造上のデータと関連づけられて、前記耐震性能評価結果格納部3dに、格納される。
この実施例1では、所有者が同一であっても、建物の構造上のデータが異なると、耐震性能評価結果が異なる場合が有る。例えば、複数の工法を同一プランで比較したい場合、若しくは、耐震性能を向上させる為に、全部若しくは部分的なプラン変更を行う場合等が想定される。このような場合でも、各々異なる耐震性能評価結果に基づいて、前記耐震性能評価結果格納部3dに、これらの耐震性能評価結果が格納されて蓄積されて、予備登録処理を終了させる(ステップS8)。
次に、保証対象となる建物か否かが判定されて、保証書発行が行われるまで処理手順を、図4に示す流れ図に沿って説明する。
まず、ステップS10で、判断が開始されると、ステップS11では、顧客データ及び建物データが、前記キーボード装置1a等から入力される。
ステップS12では、前記処理部2の判定手段2aが、この顧客データ及び建物データに基づいて、該当する建物データのプラン情報及び予め登録されている住宅性能等級及び耐震性能評価結果が、前記データベース3の建物ユニット情報格納部3b,住宅性能等級格納部3c及び耐震性能評価結果格納部3dからの呼び出される。
そして、ステップS13では、この呼び出されたプランの建物が、ユニット建物としての基準を満たすか否かが、前記処理部2の判定手段2aによって判定される。
すなわち、既存または、建設予定の建物が、図2に示すような工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニット12…が、施工現場で複数接合されて構成されるユニット建物11であるか、或いは、図示省略の工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物である場合には、次のステップS14に進み、異なる建物構造である場合には、ステップS20に進む。
ステップS14では、この既存または、建設予定の建物の住宅性能等級が、保証対象となるように基準を満たすか否かが、前記処理部2の判定手段2aによって判定される。
例えば、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)が、3であり、又、耐震等級(建物躯体の損傷防止)が3であり、更に、耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)が、2である場合には、基準を満たすとして、次のステップS15に進み、満たさない場合には、ステップS20に進む。
次に、ステップS15では、この既存または、建設予定の建物が、耐震性能を満たすか否かが判定される。
すなわち、前記耐震性能評価結果格納部3dに、蓄積された耐震強度シュミュレータ装置の耐震性能評価結果である「構造上有害な損傷なし」〜「建物に著しい損傷」のうち、何れか該当する評価結果が、呼び出されて、前記処理部2の判定手段2aによって判定される。
この実施例1では、「構造上有害な損傷なし」に該当する場合に、基準を満たすとして、次のステップS16に進み、満たさない場合には、ステップS20に進む。
ステップS16では、前記処理部2の保証書出力処理部2bによって、前記判定手段2aで、全ての基準が満たされたと判定されたことに基づき、前記キーボード1a等により入力されて、前記データベース3に蓄積されたデータと共に、保証内容が記載された保証書10をプリントアウトする出力命令が、この処理部2に接続されたプリンタ装置4aに送出される。
このため、プリンタ装置4aからは、図1中に示されるように、前記データベース3に蓄積されたこれらのデータと共に、保証内容が記載された保証書データが地震保証特約保証書10に印字されて、前記プリンタ装置4aから出力される。
例えば、この実施例1では、図1中に示される地震保証特約保証書10に、入力された建物の構造に関するデータである「鉄骨ラーメン構造」である旨と、前記住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)3、耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)2である旨と、耐震評価結果が、「有害な損傷なし」である旨が印字されている。
このように、この実施例1では補償基準を満たしている客観的基準と、保証内容とを1枚の保証書で、対比させて確認できるので、保証信頼性を更に向上させることができる。
また、補償基準に満たない場合には、ステップS20で、設計変更指示表示出力が、前記出力手段4のディスプレイ装置4bの画面上に表示される。
例えば、この実施例1では、既存または、建設予定の建物が、木造在来工法や、RC混合工法である場合には、ユニット建物では無いので、前記ステップS13からステップS20に進み、ディスプレイ装置4bの画面上に。例えば、「ユニット住宅では有りません。設計変更をしてください」といった表示が行われる。
所有者若しくは設計者等、この建物の建設に関わる者は、この表示を見て、次のステップS21で、設計変更を行うか否かが決定される。
設計変更を行う場合には、前記ステップS11に戻り、建物データの再入力が行われて、前記保証書発行までの順序に沿った処理が再び行われると共に、設計変更が行われない場合には、ステップS22でそのまま処理が終了される。この場合、図1中に示される地震保証特約保証書10は、発行されない。
このように、判定によって、保証対象となる建物か否かが客観的な基準によって判断されて、地震保証特約保証書10が発行可能か判定される。
このため、建物のうち、リスクの少ない建物、例えば、図2に示すような工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニット12…が、施工現場で複数接合されて構成されるユニット建物11であるか、或いは、図示省略の工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物である場合にのみ、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えが保証されて、リスクの少ない建物を所有若しくは建設予定の家主の地震発生時の負担が軽減される。
また、保証を行う側も、リスクの少ないユニット建物11等のみに限定して保証を行えばよいので、例えば、一般の住宅全てを保証する場合に比して、保証契約によって取り決められた保証を確実に履行出来、信頼性を向上させることが出来る。
そして、前記既存または、建設予定の建物が、工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニット12…を施工現場で複数接合してなるユニット建物11である場合、施工現場での施工状況の影響を受けにくく、一定水準以上の耐震強度が、確保されているため、前記所定の基準が満たされて、保証対象となる。
従って、容易に、保証対象の建物であるか否かの判定が行える。
また、ユニット建物を建設予定若しくは、既存のユニット建物を所有の家主であれば、保証が受けられるので、家主が建物工法を選定する際に、判断基準の一つとなる。
このため、ユニット建物11の施工が促されて、ユニット建物11の構成に用いる建物ユニット12…の工場生産数量を増大させることにより、製造コストを削減させることができる。
更に、前記所定の基準として、公に知られている「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)3のうち、少なくともいずれか一方を満たす建物である場合、一定水準以上の耐震強度が、確保されているとしているため、前記所定の基準が、客観的な基準となり、保証信頼性が良好である。
しかも、この実施例1では、更に、前記所定の耐震強度シュミュレータ装置の耐震性能評価結果に基づく評価方法で、所要の性能が確認された建物が、保証の対象となるので、耐震性能が、良好な建物以外は、保証の対象から外れる。このため、更に確実な保証を履行することが出来る。
このように、前記キーボード装置1a等から、既存または、建設予定の建物の構造上のデータが入力されると、前記判定手段2aでは、この入力されたデータから、建物が所定の基準に該当するか否かが判定される。
判定結果は、前記プリンタ装置4a等によって、地震保証特約保証書として出力されて、保証対象となる既存または、建設予定の建物では、従来、図6に示すように、地震保険及び住宅火災保険に付加される地震火災特約によっても、不足して所有者が負担していた金額を、図5に示すように保証者が負担することにより、将来の地震による被災時の補修乃至建て替えが、確実に保証される。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施例1では、住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)1〜3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)1〜3、耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)1〜2のうち、何れの等級に該当するかが、登録されて蓄積可能とされているが、特にこれに限らず、例えば、耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3、耐震等級(建物躯体の損傷防止)3のうち、少なくとも何れか一方を満たすものであれば、保証対象としても良く、保証される等級も3に限らず、1又は2であってもよい。
更に、前記実施例1では、建物構造がユニット建物であることに加えて、更に、前記住宅性能等級基準が満たされるか、及び耐震性能を満たすかが、客観的な保証判断基準として用いられているが、特にこれに限らず、例えば、何れか一つ若しくは二つの組み合わせでも良く、建物の構造が所定の基準を満たす建物のみを保証対象とするように、保証建物が判定されるものであれば、どのような保証判断基準を用いてもよい。
この発明の最良の実施の形態の建物の保証方法及び建物の保証システムで、全体の構成を説明する模式的なブロック図である。 実施例1の建物の保証システムで、保証される鉄骨ラーメン構造の建物ユニットの一例を示す一部透過斜視図である。 実施例1の建物の保証方法及び建物の保証システムで、予備登録の処理を説明するフローチャート図である。 実施例1の建物の保証方法及び建物の保証システムで、保証判断の処理を説明するフローチャート図である。 実施例1の建物の保証方法及び建物の保証システムで、保証者の負担を、具体的な金額を示して説明する表図である。 従来の地震保険及び付加される地震火災特約の保証範囲を説明し、所有者の負担を、具体的な金額を示して説明する表図である。
符号の説明
1 入力手段
1a キーボード
2 処理部
2a 判定手段
2b 保証書出力処理部(保証書出力処理手段)
3 データベース
3a 顧客データ格納部
3b 建物ユニット情報格納部
3c 住宅性能等級格納部
3d 耐震性能評価結果格納部
4 出力手段
4a プリンタ装置
4b ディスプレイ装置
10 地震保証特約保証書(保証書)
11 ユニット建物
12 建物ユニット

Claims (6)

  1. 建物の構造に関するデータを入力する入力手段と、各種データを格納するデータベースと、該データベースに接続されて、該データベースに格納された各種データに基づいて所定の処理を行なう処理手段とを備え、既存又は建設予定の建物が地震により損傷したときに、前記建物の補修又は建て替えを保証可能か否かを判定する建物の保証判定システムであって、
    前記データベースは、予め建物の保証に必要とされる所定の強度基準を登録すると共に、前記処理手段には、該入力手段によって入力された建物の構造に関するデータから、該既存の建物、又は、建設予定の建物が、予めデータベースに登録された所定の基準を満たしているか否かを判定する判定手段を設け、前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)、耐震等級(建物躯体の損傷防止)のうち、少なくとも何れか一方が、一定水準の3等級を満たしているか否かが判定されると共に、該判定手段による判定の結果を出力する出力手段を備えたことを特徴とする建物の保証判定システム。
  2. 前記データベースには、顧客データを蓄積する顧客データ格納部と、該顧客データ格納部に蓄積される顧客データと関連づけられて、前記入力手段によって入力されたデータから、該既存の建物、又は、建設予定の建物を構築した場合の建物データのプラン情報を格納する建物ユニット情報格納部と、前記判定手段によって、判定された各建物データのプラン情報毎の判定結果を耐震性能評価結果として、前記顧客データ及び建物データと関連づけて蓄積する耐震性能評価結果格納部とを有し、前記入力手段で、顧客データ及び建物データが、入力されると、該当するプラン情報が、前記建物ユニット情報格納部から呼び出されると共に、耐震性能評価結果が、耐震性能評価結果格納部から呼び出されて、前記出力手段で出力される際、前記判定手段による判定の結果が保証対象となる基準を満たすと判定された場合に、前記入力手段により入力されたデータと共に、保証内容が記載された保証書を出力する保証書出力処理手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の建物の保証判定システム。
  3. 前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、工場で生産された鉄骨ラーメン構造の建物ユニットを施工現場で複数接合してなるユニット建物であることを満たしているか否かが判定されることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の保証判定システム。
  4. 前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、工場で生産された耐力壁構造の建物ユニットを現地で複数接合してなるユニット建物であることを満たしているか否かが判定されることを特徴とする請求項1乃至3のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システム。
  5. 前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」の「住宅性能表示制度」で定める耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)、耐震等級(建物躯体の損傷防止)のうち、少なくとも何れか一方が、一定水準の等級を満たしているか否かが判定されることを特徴とする請求項1乃至4のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システム。
  6. 前記判定手段では、所定の基準として、前記建物が、所定の耐震性能評価方法又はシステムによる評価方法で、所要の性能が確認されたものであるか否かが判定されることを特徴とする請求項1乃至5のうち、何れか一項記載の建物の保証判定システム。
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