JP4475766B2 - ノイズ回避装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノイズ回避装置に関し、特に、ビート妨害のポイントが複数あったとき、どのポイントも完全に妨害を回避することができ、ビート妨害の原因が、あるシステムのクロックが発生する高調波ノイズにあったとき、その原因となる高調波ノイズによるビート妨害を完全に回避することができるノイズ回避装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ラジオ受信機において、マイコン等のセット内のシステムのクロックによる発振器や、例えば、PLL回路等のクロック発生回路等から輻射される高調波ノイズ(発振周波数の定倍または折り返しの定倍の不要輻射(不要な電磁波)によるノイズ)が、セット内のプリント基板の不特定の配線パターンや空中を伝搬して、チューナパックと干渉してビート妨害を発生する場合がある。
【0003】
図6は、このようなビート妨害の原因となる高調波ノイズが干渉してしまうチューナパックのブロック図である。図において、10はアンテナ、21はチューナパックである。チューナパック21は、RF増幅器21−1と、オシレータ21−2と、混合器21−3と、I/F21−4と、ノイズキャンセラ21−5と、マルチプレクサ21−6と、から構成されている。以上のチューナパックにおいて、ビート妨害が生じる主な原因としては、このチューナパック21がスーパヘテロダイン方式であるので、混合回路段で発振子からの高調波と局部発振周波数とが干渉してその差成分も一緒に復調されてノイズとして聞こえるものと考えられる。
【0004】
このようなビート妨害を回避するための方法として、従来、以下のような方策が講じられている。
(1)バイパスコンデンサを妨害成分が重畳しているライン(通信ライン、電源ライン、GND等)と特定のGND(バイパスコンデンサを落として効果のあるGND)間に追加するか、チューナ部周辺のGNDの引き回しを変更する。
(2)1つのシステムに発信周波数の違う複数の発振器またはクロック発生回路を持たせ、ラジオ等の各受信周波数において高調波ノイズとの干渉によるビート妨害を起こさない最適な発振周波数を発生させるものを選択させる。
(3)発振子の負荷容量をラジオ等の各受信周波数において高調波ノイズとの干渉によるビート妨害を起こさない最適な発振周波数にさせるように可変させる。
(4)マイコンから出しているクロックにより制御されるシステムにおいて、ラジオ等の各受信周波数において高調波ノイズとの干渉によるビート妨害を起こさないクロックの周波数をマイコンから出力させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のビート妨害の回避方法によれば、以下のような問題があった。
(1)上記(1)の方法によれば、妨害成分が重畳しているポイント(ビート妨害が発生している受信周波数)が複数あったとき、全ポイントで効果のある対策というのはなかなかなく、あるポイントの対策で上記(1)の手法を用いた対策をしたときに、別のポイントではその対策が逆にデメリットになってしまうことが多いという問題があった。例えば、AHzでのビート妨害対策で追加したバイパスコンデンサにより、AHzの高調波成分は除去されるがBHzの高調波には、除去はおろか悪影響をおよぼし、受信周波数BHzへの妨害の原因が増えるという問題があった。
(2)上記(2)の方法によれば、複数の発振器やクロック発生器を使用しなければならず、基板の実装面積が大きくなったり、部品にコストがかかるというデメリットがあった。
(3)上記(3)の方法によれば、負荷容量の温度依存性やバラツキにより、発振周波数の精度が得られない恐れがあるという問題があった。
(4)上記(4)の方法によれば、マイコンで使っている発振周波数で分周した周波数でしか対応できないため、マイコンの発振周波数のχ倍が必要となるシステムのクロックには使用できないという問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、ビート妨害のポイントが複数あったとき、どのポイントも完全に妨害を回避することができるノイズ回避装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、ビート妨害の原因が、あるシステムのクロックが発生する高調波ノイズにあったとき、その原因となる高調波ノイズによるビート妨害を完全に回避することができるノイズ回避装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の信号ライン,電源ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、前記信号ライン,前記電源ラインに夫々バイパスコンデンサ(高調波ノイズ除去手段)およびスイッチ手段を介在させて該スイッチ手段の端部を接地したラインを接続し、前記信号ライン,電源ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記信号ライン,電源ラインのいずれかを、対応する前記ラインを介して接地させる、ことを特徴とするノイズ回避装置を提供するものである。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の複数の接地ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、前記接地ライン同士をスイッチ手段を介在させて接続し、いずれかの接地ラインに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記接地ラインの引き回しを変更する、ことを特徴とするノイズ回避装置を提供するものである。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の信号ライン,電源ラインまたは複数の接地ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、前記信号ライン,前記電源ラインに夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて該スイッチ手段の端部を接地したラインを接続し、前記接地ライン同士をスイッチ手段を介在させて接続し、前記信号ライン,電源ラインまたは接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記信号ライン,電源ラインのいずれかを、対応する前記ラインを介して接地させ、または前記ビート妨害が発生した前記接地ラインの引き回しを変更する、ことを特徴とするノイズ回避装置を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御する制御手段と、前記制御手段を接地する制御手段接地ラインと、前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、前記制御手段から前記受信手段に所定の受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、を備え、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、および、前記制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間を夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続し、前記制御手段は、前記第1の電源ライン、前記受信手段制御信号供給ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第1の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段制御信号供給ラインを前記制御手段接地ラインを介して接地させる、ことを特徴とするノイズ回避装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、前記受信手段を接地する受信手段接地ラインと、所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御するとともに所定の制御信号により回路内の所定の制御を行う制御手段と、前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、前記システム電源手段を接地するシステム電源手段接地ラインと、前記制御手段から前記受信手段に所定の受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、を備え、前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間をバイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続するとともに、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間をスイッチ手段を介在させて接続し、前記制御手段は、前記第2の電源ライン、前記受信手段接地ラインあるいは前記システム電源手段接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第2の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとを接続させる、
ことを特徴とするノイズ回避装置を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御する制御手段と、前記制御手段を接地する制御手段接地ラインと、前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、
前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、前記制御手段から前記受信手段に受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間を夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続し、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間をスイッチ手段を介在させて接続し、前記制御手段は、前記第1の電源ライン、前記第2の電源ライン,前記受信手段制御信号供給ライン、前記受信手段接地ラインあるいは前記システム電源手段接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第1の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、前記第2の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとを接続させる、ことを特徴とするノイズ回避装置を提供するものである。
【0011】
以上の構成において、前記制御手段は、前記受信手段の受信周波数が前記受信手段の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオフさせ、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオンさせるように制御することが望ましい。
【0012】
また、前記制御手段は、前記受信手段の受信周波数が前記制御手段の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオンさせ、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインの間に設けられたスイッチ手段および前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオフさせるように制御することが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態によるノイズ回避装置の回路構成を示す図である。
図に示すように、このノイズ回避装置は、アンテナ10と、チューナ20と、チューナ20に電源を供給するチューナ用電源30と、チューナ20を制御するマイコン40と、チューナ用電源30およびマイコン40に電源を供給するシステム電源50と、から構成されている。
【0018】
以上の構成において、チューナ20は、チューナパック21と、PLL(Phase Locked Loop)回路22と、LPF(Low−Pass Filter)23とから構成されている。また、PLL回路22には外付発振子24が、マイコン40には外付発振子41がそれぞれ設けられている。
【0019】
更に、チューナ20はアースGND1に、チューナ用電源30はアースGND2に、マイコン40はアースGND3に、システム電源50はアースGND4にて接地されている。また、チューナ用電源30からチューナ20に電源を供給するチューナ用電源ライン15とアースGND3との間にはバイパスコンデンサC1とスイッチSW1とが介装されており、システム電源50からマイコン40に電源を供給するマイコン用電源ライン16とアースGND3との間にバイパスコンデンサC2とスイッチSW2が介装されており、マイコン40からチューナ20に制御信号を出力するチューナコントロールライン17とアースGND2との間にはバイパスコンデンサC3とスイッチSW3が介装されおり、チューナ20の接地ラインとシステム電源50の接地ラインとの間にはスイッチSW4が介装されている。
【0020】
以上の構成において、例えば、87.5MHz〜108.0MHzの周波数帯域で、以下の受信周波数でビート妨害が発生しているものとする。
(1)PLL回路22の外付発振子24のクロック周波数を7.2MHzとしたとき、この7.2MHzの13倍の高調波と一致する受信周波数93.6MHz時。
(2)マイコン50の外付発振子51のクロック周波数を10.0MHzとしたとき、この10MHzの10倍の高調波と一致する受信周波数100.0MHz時。
【0021】
このような状態において、(1)のビート妨害に対する対策としては、チューナ用電源ライン15とアースGND3の間にバイパスコンデンサC1を追加し、マイコン電源ライン16とアースGND3の間にバイパスコンデンサC2を追加すると効果がある。(2)のビート妨害に対する対策としては、チューナコントロールライン17とアースGND2の間にバイパスコンデンサC3を追加し、アースGND1とアースGND4をスイッチSW4によってショートさせることにより効果がある。
【0022】
しかし、(1)のビート妨害に対する対策として追加したバイパスコンデンサC1,C2があると、ビートが悪化してしまい、また、受信周波数が93.6MHzの時には、バイパスコンデンサC3の存在とアースGND1とアースGND4のショートがデメリットになってしまう。
【0023】
そこで、93.6MHzの受信周波数時は、チューナ用電源ライン15とアースGND3間のバイパスコンデンサC1(100pF)およびマイコン用電源ライン16とアースGND3間のバイパスコンデンサC2(0.01μF)が必要になるので、マイコン40はスイッチSW1とスイッチSW2をONさせるためのコントロール信号S1,S2を出力させ接地させる。このとき、スイッチSW3とスイッチSW4がOFFとなるコントロール信号S3,S4も出力させる。
【0024】
100.0MHzの受信周波数時は、チューナコントロールライン17とアースGND2間のバイパスコンデンサC3(470pF)とチューナ20のアースGND1およびシステム電源50間のショートが必要になるので、マイコン40はスイッチSW3とスイッチSW4をONさせるコントロール信号S3,S4を出力させて接地させ、また、スイッチSW1とスイッチSW2をOFFさせるコントロール信号S1,S2を出力させる。
【0025】
93.6MHz、B100.0MHz以外の受信周波数時は、マイコン40はスイッチSW1〜スイッチSW4をOFFさせるコントロール信号S1〜S4を出力させる。
【0026】
以下、図2を参照して、本実施の形態によるノイズ回避装置の動作を説明する。
まず、受信周波数をチューニングし(ステップS21)、受信した周波数の判定を行う(ステップS22)。ここで、受信周波数が93.6MHzあるいは100.0MHzの場合と93.6MHzあるいは100.0MHz以外の場合に分けて判定し、受信周波数が93.6MHzあるいは100.0MHzの場合(ステップS22の判定:NO)であって受信周波数が93.6MHzの場合、スイッチSW1とスイッチSW2をONさせ、スイッチSW3とスイッチSW4をOFFさせる(ステップS23)。受信周波数が93.6MHzあるいは100.0MHzの場合(ステップS22の判定:NO)であって受信周波数が100.0MHzの場合、スイッチSW1とスイッチSW2をOFFさせ、スイッチSW3とスイッチSW4をONさせる(ステップS24)。受信周波数が93.6MHzあるいは100.0MHz以外の場合は(ステップS22の判定:YES)、スイッチSW1〜スイッチSW4をOFFさせる処理をして(ステップS25)処理を終了させる。
【0027】
従来、ビートポイントが複数あって対策内容がポイント毎になってしまう場合は、どのポイントも完全な効果の得られず、全部のポイントに平均して効果の得られるような妥協の入った対策をせざるを得なかったが、本実施の形態によるノイズ回避装置によると、受信周波数がPLL回路22の外付け発振子24の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、スイッチSW1とスイッチSW2をONさせて接地させるとともにスイッチSW3とスイッチSW4をオフさせ、受信周波数がマイコン40の外付け発振子41の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、スイッチSW1とスイッチSW2をOFFさせるとともにスイッチSW3とスイッチSW4をONさせて接地させ、いずれの高調波とも一致しないときは、スイッチSW1〜スイッチSW4をオフさせるようにマイコン40によって制御するようにしたので、ビートの発生している全ポイントに対し有効な効果を得ることができる。
【0028】
なお、上記の実施の形態においては、チューナ用電源ライン15とアースGND3との間にバイパスコンデンサC1とスイッチSW1を介装し、マイコン用電源ライン16とアースGND3との間にバイパスコンデンサC2とスイッチSW2を介装し、チューナコントロールライン17とアースGND2との間にバイパスコンデンサC3とスイッチSW3を介装するように構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、チューナ用電源ライン15とアースGND3との間にバイパスコンデンサC1とスイッチSW1を、チューナコントロールライン17とアースGND2との間にバイパスコンデンサC3とスイッチSW3を介装するだけの構成、あるいは、マイコン用電源ライン16とアースGND3との間にバイパスコンデンサC2とスイッチSW2を、チューナ20の接地ラインとシステム電源50の接地ラインとの間にスイッチSW4を介装するだけの構成であっても良い。
【0029】
<第2の実施の形態>
図3は、本発明の第2の実施の形態によるノイズ回避装置の構成を示す図である。
図1と同一の内容には同一の符号を付したので重複する説明は省略するが、このノイズ回避装置は、マイコン40から出力される基準周波数をχ倍して数十MHzのクロックを作り出すクロック発生回路60と、クロック発生回路60により生成されたクロックが供給されるDSP(Digital Signal Processor)ICと、を備えている。ここで、DSPとは、例えば、CDやMDなどのソースからの信号を各音場(スタジオ、ホール等)の音場特性をシミュレートしたものに信号処理を施すものをいう。
【0030】
図4は、このマイコン40と、クロック発生回路60と、DSPIC70間におけるクロック供給の関係を説明するブロック図である。
図に示すように、マイコン40の基準周波数出力ポート(REF)42からマイコン40の発振周波数10MHzを所定の割合で分周した周波数が出力され、これがクロック発生回路60の基準周波数入力ポート(REF)61に入力される。クロック発生回路60ではこの周波数をχ倍してクロック出力ポート(CKO)から出力し、これがDSPIC70のマスタークロック入力ポート(XTI)71に入力される。
【0031】
以上の構成において、例えば、マイコン40の基準周波数出力ポート(REF)42からマイコン40の発振周波数10MHzを1/236分周した周波数42.372KHzが出力され、これがクロック発生回路60の基準周波数入力ポート(REF)61に入力され、クロック発生回路60ではこの周波数を512倍した周波数21.694MHzをクロック出力ポート(CKO)から出力し、これがDSPIC70のマスタークロック入力ポート(XTI)71に入力されるものとする。
【0032】
このような状態において、例えば、前述した周波数帯域、即ち、87.5MHz〜108.0MHzの周波数帯域において、DSPIC70のマスタークロックである21.694MHzの1/4の折り返し周波数5.4235MHzの17倍〜19倍の周波数の不要輻射と一致してしまう受信周波数時、即ち、17倍の92.2MHz、18倍の97.6MHz、19倍の103.0MHz、のそれぞれにおいて、不要輻射と干渉してビート妨害が発生する。
【0033】
そこで、本実施の形態においては、この周波数時はDSPIC70のマスタークロックが21.694MHz付近とならないようにマイコン40の基準周波数を変化させるか、クロック発生回路60の倍率を変化させることにより、不要輻射の干渉から回避させて、ビート妨害を発生させなくするようにしている。
【0034】
具体的には、マイコン40の基準周波数出力ポート(REF)42から出力される出力周波数を1/226分周に変更してクロック発生回路60に供給し、クロック発生回路ではこれを512倍した周波数22.655MHzをクロック出力ポート(CKO)から出力し、DSPIC70のマスタークロック入力ポート(XTI)71に供給する。こうすることにより、22.655MHzの1/4の折り返し周波数5.66375MHzの17倍〜19倍の周波数の不要輻射は、それぞれ、17倍の96.3MHz、18倍の102.0MHz、19倍の107.7MHzとなり、受信周波数はこれらの不要輻射と干渉しなくなる。よって、これらの不要輻射の干渉によるビート妨害が発生しない。なお、上記の例では、クロック発生回路60の倍率を512倍としているが、これを386倍に変化させるようにしても良い。
【0035】
以下、図5を参照して、第2の実施の形態によるノイズ回避装置の動作を説明する。
まず、受信周波数をチューニングし(ステップS41)、受信した周波数の判定を行う(ステップS42)。ここで、受信周波数が92.2MHz、97.6MHzあるいは103.0MHzの場合と92.2MHz、97.6MHzあるいは103.0MHz以外の場合に分けて判定し、受信周波数が92.2MHz、97.6MHzあるいは103.0MHzの場合は(ステップS42の判定:NO)、マイコン40の基準周波数出力ポート(REF)42で分周する分周比を1/236から1/226に変更(設定)する処理を行う(ステップS43)。受信周波数が92.2MHz、97.6MHzあるいは103.0MHz以外の場合は(ステップS42の判定:YES)、マイコン40の基準周波数出力ポート(REF)42で分周する分周比を1/236に変更(設定)する処理を行う(ステップS44)。
【0036】
このように、ビート妨害が発生する受信周波数を選択時に、ビート妨害の原因となる高調波ノイズが発生するシステム(DSPIC)のクロック周波数を、受信周波数と干渉しない周波数に変更するようにしたので、このシステム(DSPIC)のクロックが原因となるビート妨害はラジオの全帯域で解消することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明のノイズ回避装置によれば、受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が受信回路の受信周波数に干渉して受信機内の信号ライン,電源ラインまたは接地ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、信号ライン,電源ラインまたは接地ラインに所定の制御信号を供給する制御手段と、制御手段から供給された所定の制御信号によりラインをビート妨害が発生していないラインに切り替えて接地する複数のスイッチ手段とを備えるようにしたので、ビート妨害のポイントが複数あったとき、どのポイントも完全にビート妨害を回避することができる。
【0038】
また、受信機内の所定のシステムを動作させるためのクロック用の発振器またはクロック発生回路から発生する高調波成分の周波数が受信機の受信周波数に干渉して発生するビート妨害に対して、ビート妨害を発生する原因となる高調波成分の周波数の分周比あるいは倍率を変更して受信周波数と干渉しない周波数にずらすようにしたので、ビート妨害の原因が、あるシステムのクロックが発生する高調波ノイズにあったとき、その原因となる高調波ノイズによるビート妨害を完全に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるノイズ回避装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態によるノイズ回避装置の動作を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるノイズ回避装置の構成を示す図である。
【図4】マイコンとクロック発生回路とDSPIC間におけるクロック供給の関係を説明するブロック図である。
【図5】第2の実施の形態によるノイズ回避装置の動作を説明する図である。
【図6】ビート妨害の原因となる高調波ノイズが干渉してしまうチューナパックのブロック図である。
【符号の説明】
10 アンテナ
15 チューナ用電源ライン
16 マイコン用電源ライン
17 チューナコントロール信号
20 チューナ
21 チューナパック
22 PLL回路
23 LPF(ローパスフィルタ)
24 発振子
30 チューナ用電源
40 マイコン
41 発振子
50 システム電源
60 クロック発生回路
70 DSPIC
S1、S2、S3、S4 コントロール信号
SW1、SW2、SW3、SW4 スイッチ
C1、C2、C3 バイパスコンデンサ
GND1、GND2、GND3、GND4 アース
Claims (8)
- 受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の信号ライン,電源ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、
前記信号ライン,前記電源ラインに夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて該スイッチ手段の端部を接地したラインを接続し、
前記信号ライン,電源ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、
前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記信号ライン,電源ラインのいずれかを、対応する前記ラインを介して接地させる、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の複数の接地ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、
前記接地ライン同士をスイッチ手段を介在させて接続し、
いずれかの接地ラインに前記ビート妨害が発生したときに、前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、
前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記接地ラインの引き回しを変更する、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 受信機内の受信回路に設けられた第1の発振子または論理回路に設けられた第2の発振子から発生する発振周波数が前記受信回路の受信周波数に干渉して前記受信機内の信号ライン,電源ラインまたは複数の接地ラインのいずれかで発生しているビート妨害を回避するノイズ回避装置であって、
前記信号ライン,前記電源ラインに夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて該スイッチ手段の端部を接地したラインを接続し、
前記接地ライン同士をスイッチ手段を介在させて接続し、
前記信号ライン,電源ラインまたは接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給する制御手段を有し、
前記制御手段から供給された前記所定の制御信号により前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記信号ライン,電源ラインのいずれかを、対応する前記ラインを介して接地させ、または前記ビート妨害が発生した前記接地ラインの引き回しを変更する、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、
所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御する制御手段と、
前記制御手段を接地する制御手段接地ラインと、
前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、
前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、
前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、
前記制御手段から前記受信手段に所定の受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、
を備え、
前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、および、前記制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間を夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続し、
前記制御手段は、前記第1の電源ライン、前記受信手段制御信号供給ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第1の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段制御信号供給ラインを前記制御手段接地ラインを介して接地させる、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、
前記受信手段を接地する受信手段接地ラインと、
所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御するとともに所定の制御信号により回路内の所定の制御を行う制御手段と、
前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、
前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、
前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、
前記システム電源手段を接地するシステム電源手段接地ラインと、
前記制御手段から前記受信手段に所定の受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、
を備え、
前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間をバイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続するとともに、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間をスイッチ手段を介在させて接続し、
前記制御手段は、前記第2の電源ライン、前記受信手段用電源手段接地ラインあるいは前記システム電源手段接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第2の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとを接続させる、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 所定の発振周波数を発生させる第1の発振子を有し所定の受信周波数で受信動作を行う受信手段と、
所定の発振周波数を発生させる第2の発振子を有し前記受信手段を制御する制御手段と、
前記制御手段を接地する制御手段接地ラインと、
前記受信手段に第1の電源ラインを介して電源を供給する受信手段用電源手段と、
前記受信手段用電源手段を接地する受信手段用電源手段接地ラインと、
前記受信手段用電源手段と前記制御手段に第2の電源ラインを介して電源を供給するシステム電源手段と、
前記制御手段から前記受信手段に受信手段制御信号を出力する受信手段制御信号供給ラインと、
前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間を夫々バイパスコンデンサおよびスイッチ手段を介在させて接続し、
前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間をスイッチ手段を介在させて接続し、
前記制御手段は、前記第1の電源ライン、前記第2の電源ライン,前記受信手段制御信号供給ライン、前記受信手段接地ラインあるいは前記システム電源手段接地ラインのいずれかに前記ビート妨害が発生したときに、対応する前記スイッチ手段に所定の制御信号を供給して前記スイッチ手段を切り換えて前記ビート妨害が発生した前記第1の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、前記第2の電源ラインを前記受信手段用電源手段接地ラインを介して接地させ、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインを介して接地させ、あるいは、前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとを接続させる、
ことを特徴とするノイズ回避装置。 - 前記制御手段は、前記受信手段の受信周波数が前記受信手段の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオフさせ、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオンさせるように制御することを特徴とする請求項6に記載のノイズ回避装置。
- 前記制御手段は、前記受信手段の受信周波数が前記制御手段の発振周波数の逓倍の高調波と一致するとき、前記受信手段制御信号供給ラインと前記制御手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記受信手段接地ラインと前記システム電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオンさせ、前記第1の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段および前記第2の電源ラインと前記受信手段用電源手段接地ラインとの間に設けられたスイッチ手段をオフさせるように制御することを特徴とする請求項6に記載のノイズ回避装置。
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