JP4491641B2 - 筐体結合構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献2に開示された収納機構は、フォークリフトやリフター等を用いてシャーシ上に電気機器を載置した後、電気機器のキャスターを利用して電気機器を前後方向に移動させてキャスターをシャーシ上の切欠部に落とし込むように構成したものであり、人手による電気機器の積み上げ作業で生じる問題、つまり、電気機器の下面とシャーシとの間に手を挟み込むといった問題については何らの考慮もなされていない。
また、上下方向の位置ずれや振動に関しては、支持枠の側に固設された突起を利用して電気機器の上面を押さえることにより解消する構造、要するに、支持枠の内部に電気機器を納めることを前提とした構造であり、それ自体が外装体となる筐体を他の筐体の上に重ねて固定するといった用途には不向きである(支持枠に相当するものが存在せず、上方に位置する筐体の上面を押さえるための突起を設ける場所がないため)。
この組立式コンテナは、側壁パネルの表面に突設された係合凸部が周枠の係合溝の入り口に侵入する段階で、既に、側壁パネルの下端縁が周枠の上端縁を通過して周枠の中央部にまで突入する構造、つまり、何ら機械的な支えがない状態で上に位置する部材の下端部と下に位置する部材の上端部とが垂直面内で重合する構造である。このような構造は、コンテナの側壁パネルのように軽量なものの組み立て作業に関しては格別の問題はないと思われるが、これと類似の構造を自重の大きな筐体、たとえば、KIOSK端末等の情報機器や各種のホール用ゲーム装置等の固定に適用するとなると、特に、上部筐体の下面に手を掛けて下部筐体の上に上部筐体を載置する場合において、上部筐体(側壁パネルに相当)と下部筐体(周枠に相当)の間に誤って指を挟み込むといった問題の発生が考えられる。
前記上部筐体の下面または前記下部筐体の上面の何れか一方の面に矩形断面を有する突条が形成される一方、他方の面には前記突条と凹凸嵌合する溝が形成され、
前記溝の内側面には、該内側面の上端部から該内側面と対向する内側面に向けて突出する突起が前記溝の長手方向に間隔を置いて2つ以上、かつ、前記溝の幅方向に間隔を置いて2組以上固設されると共に、
前記突条の外側面には、前記突起に外接する断面形状を有し前記突条の突出方向の端面に対して傾斜するかたちで該突出方向の端面から前記突条の基部に向かう方向で該突条の長手方向に沿って延びる突起嵌合経路が、前記各突起の固設位置と一対一に対応して形成されていることを特徴とした構成を有する。
このため、把手等の付加物も不要となり、結合された上部筐体と下部筐体の一体感が高まる。
また、上部筐体と下部筐体を結合した状態では、溝の内側面の突起が突条の外側面の突起嵌合経路によって上下方向から挟み込まれたかたちとなるので、上部筐体の上下方向の位置ずれや振動も効果的に抑制することができる。
この実施形態では溝6は2組あり、各溝6,6の内側面6a,6aに2つの突起7,7が固設されているので、結果として、溝6の長手方向に間隔を置いて固設された1組の突起7,7が溝6の幅方向に間隔をおいて2組、つまり、併せて4つの突起7が溝6,6に固設されていることになる。
あるいは、各々の溝6の内側面6aと内側面6bに2つの突起7,7を分散するかたちで、内側面6aと内側面6bに各1の突起7を設けて1つの溝6あたりの突起7の数を2つとしてもよい。
更には、これらの組み合わせ、つまり、一方の溝6においては内側面6aもしくは内側面6bの何れかの側に2つの突起7,7を設ける一方、他方の溝6においては溝6の内側面6aと内側面6bに各1の突起7を設けて、各溝6あたりの突起7の数を2つとするようにしても構わない。
また、特に、上部筐体1の重量が著しく重いような場合にあっては、各々の溝6の内側面6a,6bの双方に2つの突起7,7を設け、各々の溝6あたりの突起7の数を4つとする場合もある。
つまり、図5(a)あるいは図5(b)のようにして図4の矢視A−Aの方向から突起嵌合経路8を見ると、突条5の突出方向の端面5bに対して30°前後の傾斜角度を成して端面5bから突条5の基部5cに向かう方向で突起嵌合経路8が形成され、また、図2のようにして上部筐体1の下面側から突起嵌合経路8を見ると、突起嵌合経路8が延出する方向が突条5の長手方向と一致するように突起嵌合経路8が形成されているということである。
なお、図5(b)において突起嵌合経路8と突起固定経路9の溝寸法が異なるのは、この実施形態の突起7の断面形状が矩形であるため、突条5の突出方向の端面5bに対して斜交する突起嵌合経路8の区間では突起7の外周面の角部が突起嵌合経路8に摺接し、また、突条5の突出方向の端面5bに対して平行となる突起固定経路9の区間では突起7の外周面の上下面が突起固定経路9に摺接するからである。突起7を円柱状に形成した場合においては突起嵌合経路8と突起固定経路9の溝寸法は同等でよい。
あるいは、突条5,5よりも内側の下面1aの中央部分に手を掛けて上部筐体1を持ち上げるようにしてもよい。
特に、この実施形態では、突条5の突出方向の端面5bに対して平行するかたちで突条5の長手方向に沿って延びる突起固定経路9によって溝6,6の突起7,7が上下方向から挟み込まれたかたちとなるので、上部筐体1が揺り動かされて前後方向に多少の位置ずれが生じたとしても、上部筐体1の下面1aを下部筐体2の上面2aに密着させた状態を其のまま保持できる点で、突起嵌合経路8のみを利用して上部筐体1と下部筐体2を固定する構成よりも優れる。
また、下部筐体2に対する上部筐体1の前後方向の位置ずれや振動のうち上部筐体1が後方に移動する向きの位置ずれや振動は、溝6の長手方向後方側の壁面6cと突条5の長手方向後方側の端面5eとの当接によって防止されるが、上部筐体1が手前に移動する向きの位置ずれや振動を抑制することは、特に、突起固定経路9の長さが突起7の前後幅に比べて長いような状況下においては難しいので、例えば、図1に示されるようにして、下部筐体2の側面に六角穴付セットスクリュー等のネジ13を螺合し、その先端で上部筐体1の突条5の外側面5dを固定するようにするとよい。突条5の外側面5dには、例えば、図2に示されるようにして、ネジ13の先端の突入を許容する盲穴14を穿設しておくようにする。
また、仮に、ネジ13の止め忘れ等の不注意があったとしても、前述した通り、突起7,7と突起固定経路9,9との嵌合によって上部筐体1が下部筐体2に対して上下方向に確実に固定され、また、溝6,6と突条5,5の嵌合によって上部筐体1が下部筐体2に対して左右方向に確実に固定されているので、地震等の極端な条件下でKIOSK端末3が強く揺さぶられるようなことがあったとしても、上部筐体1が下部筐体2から簡単に外れて飛び出すといったような恐れはない。
この実施形態では、突起嵌合経路8の延長線上で突起嵌合経路8の開口部と連絡するようにして突条5の端面5b側に位置決め用凹部10が設けられているので、上部筐体1を手前に引いて突起7から突起嵌合経路8が離脱すると、位置決め用凹部10の縁部が突起7に引っ掛かって上部筐体1の移動が停止する。
この引っ掛かりにより、突起7から突起嵌合経路8が離脱したことを容易に確認できるので、例えば、上部筐体1を力任せに手前に引き出して足の上に落とす等の失敗を未然に防止することができる。
但し、KIOSK端末3等の情報機器は、通常、その背面を壁に向けて設置するようになっているので、上部筐体1の下面1aに溝6,6を形成する場合は、上部筐体1を手前側から後方に押すようにして溝6,6の突起7,7を突条5,5の突起嵌合経路8,8に突入させる必要がある。従って、突条5側の突起嵌合経路8は、手前側から後方に向けて延出させ、突起固定経路9の後方側の端部に突起固定経路9を接続した構成とする。
この場合の構成は、図6を水平面内で180°回転させ、上部筐体1を下部筐体2に、また、下部筐体2を上部筐体1に読み替えた場合の構成と同等である。
その場合は、例えば、図2に示される2つの突条5,5の外側面5d,5dの間隔に匹敵する横幅を有する幅広の突条を上部筐体1の下面1aに1つのみ形成し、下部筐体2の上面2a側に此の突条と嵌合する幅広の溝を1つのみ形成する。
そして、更に、此の溝の左右の内側面の各々に、溝の長手方向に間隔を置いて2つの突起7,7を突設し、これに対応させるかたちで、1つの幅広の突条の左右の外側面の各々に、突起嵌合経路8と突起固定経路9の組を2つずつ設けるようにする。
このような構成を適用した場合であっても、下部筐体2上への上部筐体1の設置作業の手順、および、全体としての作用効果に関しては、図1〜図6を参照して説明した前述の実施形態の場合と同様である。
更に、上部筐体1を下部筐体2上に載置した状態で溝あるいは突条の長手方向に沿って上部筐体1を滑らせるように移動させると、溝の内側面の突起が突条の外側面の突起嵌合経路に突入し、この移動量と突起嵌合経路の傾斜に応じて上部筐体1の下面1aが下部筐体2の上面2aに徐々に接近していき、最終的に、突起嵌合経路に沿って相対的に移動する突起が突起嵌合経路の端部に到達した時点で、上部筐体の下面と下部筐体の上面との間の間隙Hが解消され、上部筐体1の下面1aが下部筐体2の上面2aに完全に重合する(突起固定経路を形成した場合は突起が突起固定経路の端部に到達した時点)。この状態で、溝の内側面の突起が突条の外側面の突起嵌合経路あるいは突起固定経路(突起固定経路を形成した場合)によって上下方向から挟み込まれたかたちとなるので、上部筐体1の上下方向の位置ずれや振動も効果的に抑制することができる。
上部筐体1と下部筐体2の間に不用意に指等が挟み込まれるといった心配がなく、把手等の付加物を上部筐体1に取り付ける必要もなくなるので、上部筐体1と下部筐体2を結合した際の一体感が高まる。
1a 上部筐体の下面(一方の面)
2 下部筐体
2a 下部筐体の上面(他方の面)
3 KIOSK端末(情報機器)
4 筐体結合構造
4a 筐体結合構造の上側半分
4b 筐体結合構造の下側半分
5 突条
5a 突条の外側面
5b 突条の突出方向の端面
5c 突条の基部
5d 突条の外側面
5e 突条の長手方向後方側の端面
6 溝
6a 溝の内側面
6b 対向する内側面
6c 溝の長手方向後方側の壁面
7 突起
8 突起嵌合経路
9 突起固定経路
10 位置決め用凹部
11,12 マーキング
13 ネジ
14 盲穴
H 上部筐体の下面と下部筐体の上面との間の間隙
Claims (5)
- 上下に重合して載置される上部筐体と下部筐体を相互に固定するための筐体結合構造であって、
前記上部筐体の下面または前記下部筐体の上面の何れか一方の面に矩形断面を有する突条が形成される一方、他方の面には前記突条と凹凸嵌合する溝が形成され、
前記溝の内側面には、該内側面の上端部から該内側面と対向する内側面に向けて突出する突起が前記溝の長手方向に間隔を置いて2つ以上、かつ、前記溝の幅方向に間隔を置いて2組以上固設されると共に、
前記突条の外側面には、前記突起に外接する断面形状を有し前記突条の突出方向の端面に対して傾斜するかたちで該突出方向の端面から前記突条の基部に向かう方向で該突条の長手方向に沿って延びる突起嵌合経路が、前記各突起の固設位置と一対一に対応して形成されていることを特徴とした筐体結合構造。 - 前記突条および前記溝が前記筐体の幅方向に間隔を置いて2組以上併設されると共に、各溝の各々に、該溝の長手方向に間隔を置いて2つ以上の前記突起が固設されていることを特徴とした請求項1記載の筐体結合構造。
- 前記突条および前記溝が1組のみ設けられると共に、前記溝の2つの内側面の各々に、該溝の長手方向に間隔を置いて2つ以上の前記突起が固設されていることを特徴とした請求項1記載の筐体結合構造。
- 前記突条の突出方向の端面に対して平行するかたちで該突条の長手方向に沿って延びる突起固定経路が、前記突起嵌合経路に連絡して前記突条の基部に形成されていることを特徴とした請求項1,請求項2または請求項3の何れか一項に記載の筐体結合構造。
- 前記突条の突出方向の端面に、前記突起の載置を許容する底面積を有し前記突起嵌合経路の延長線上で前記突起嵌合経路の開口部と連絡する位置決め用凹部が形成されていることを特徴とした請求項1,請求項2,請求項3または請求項4の何れか一項に記載の筐体結合構造。
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