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JP4498707B2 - 燃料電池システムの運転方法と燃料電池運転装置 - Google Patents
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JP4498707B2 - 燃料電池システムの運転方法と燃料電池運転装置 - Google Patents

燃料電池システムの運転方法と燃料電池運転装置 Download PDF

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Description

この発明は、燃料電池システムの運転方法と燃料電池運転装置に関するものである。
燃料電池の凍結を防止するために燃料電池の固体高分子電解質膜の少なくとも一部が0°C以下になる前に燃料電池の反応ガス流路から水を排出する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2000−512068号公報
しかしながら、上記従来技術においては具体的な排水のための手法が開示されておらず、また、このような燃料電池を燃料電池車両に適用した場合には、固体高分子電解質膜が常に0°C以下になるわけではないのに常に水を排出するために無駄なエネルギーを消費してしまうという問題がある。
そこで、この発明は必要がある場合にのみ系内の水を排水することで、反応ガス流路の凍結を防止でき排水に必要なエネルギーを最小限に抑えることができる燃料電池システムの運転方法と燃料電池運転装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、各々の反応ガス流路(例えば、実施形態における反応ガス流路5,6)に反応ガスとしての燃料ガス(例えば、実施形態における水素ガス)と酸化剤ガス(例えば、実施形態における空気)とを供給し電気化学反応によって発電を行う燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池1)と、酸化剤ガスを加圧して前記燃料電池に供給するコンプレッサ(例えば、後述する実施形態におけるコンプレッサ7)と、燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路(例えば、後述する実施形態における水素ガス供給流路12)と、前記燃料ガス供給流路に設けられた遮断弁(例えば、後述する実施形態における遮断弁17)と、前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記遮断弁よりも下流の前記燃料ガス供給流路に戻す燃料ガス循環流路(例えば、後述する実施形態における水素ガス循環流路13)と、前記燃料ガス循環流路に設けられたポンプ(例えば、後述する実施形態における水素ポンプ14)と、前記ポンプより上流の前記燃料ガス循環流路から分岐しパージ弁(例えば、後述する実施形態におけるパージ弁15)を有するパージ流路(例えば、後述する実施形態における水素ガスパージ流路22)と、前記パージ弁およびパージ流路を介して排出される前記未反応の燃料ガスを前記燃料電池から排出される酸化剤ガスによって希釈する排出ガス処置装置(例えば、後述する実施形態における排出ガス処置装置10)と、外気温度を検出する外気温検出手段(例えば、後述する実施形態における外気温度センサ20)と、前記燃料電池からの電力の供給を遮断可能にするスイッチ(例えば、後述する実施形態におけるイグニッションスイッチ)と、前記スイッチにより前記燃料電池からの電力供給が遮断されたときに前記コンプレッサおよび前記ポンプへの電力供給を可能とする補助電源(例えば、後述する実施の形態における補助電源)と、を備えた燃料電池システムの運転方法であって、前記燃料電池の運転を停止するときに、前記スイッチにより前記燃料電池からの電力の供給を遮断し、前記遮断弁を閉じる第1のステップ(例えば、後述する実施形態におけるステップS1)、前記外気温検出手段により検出された外気温度に応じて前記コンプレッサおよび前記ポンプの各回転数および水を排出する処理時間を設定する第2のステップ(例えば、後述する実施形態におけるステップS3)、前記設定された前記処理時間の間、前記補助電源からの電力供給で前記コンプレッサおよび前記ポンプを設定された前記回転数で運転する第3のステップ(例えば、後述する実施形態におけるステップS4,S5)、前記処理時間が経過したときに前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、前記処理時間の経過後の所定時間だけ前記コンプレッサを設定された前記回転数で運転を継続する第4のステップ(例えば、後述する実施形態におけるステップS6,S7,S8)、前記所定時間経過後に前記コンプレッサを停止する第5のステップ(例えば、後述する実施形態におけるステップS9)、を順番に行って前記燃料電池を運転停止することを特徴とする。
このように構成することで、外気温度に応じて反応ガスを供給することで反応ガス流路内の水を排出し、燃料電池を運転停止するので、その後、燃料電池が氷点下となったとしても水が排出されているため反応ガス流路が凍結することを防止できる。
請求項2に係る発明は、前記外気温度が前記定温度以上のときは、前記第1のステップを行った後、前記第2のステップから前記第5のステップを行わず、前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、所定時間だけ前記コンプレッサの運転を継続し、所定時間経過後に前記コンプレッサを停止して前記燃料電池を運転停止することを特徴とする
このように構成することで、反応ガス流路が凍結する心配がない場合に排水処理をなくすことができる。
請求項3に係る発明は、前記処理時間を、前記外気温度が低いほど長くすることを特徴とする。
このように構成することで、外気温度が低いほど反応ガス流路の凍結可能性が高くなることに着目して、水を排出する処理時間を長くする。
請求項4に係る発明は、前記処理時間を、前記外気温度が前記所定温度より低いときは一定にすることを特徴とする。
このように構成することで、外気温度が所定温度より低いときは水を排出する時間を一定にして、反応ガス流路内の水を排出する。
請求項5に係る発明は、前記外気温度に応じて前記反応ガスの供給量を設定することを特徴とする。
このように構成することで、外気温度に応じて反応ガスの供給量を設定することにより、燃料電池の運転停止時に必要な時間を常に同等にすることが可能となる。
請求項6に係る発明は、前記外気温度が低いほど前記反応ガスの供給量を多くすることを特徴とする。
このように構成することで、外気温度が低いほど念入りに排水を行う必要があるため、反応ガスの供給量を多くすることにより、常温状態と同等の時間で排水を完了させることが可能となる。
請求項7に係る発明は、各々の反応ガス流路(例えば、実施形態における反応ガス流路5,6)に反応ガスとしての燃料ガス(例えば、実施形態における水素ガス)と酸化剤ガス(例えば、実施形態における空気)とを供給し電気化学反応によって発電を行う燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池1)と、酸化剤ガスを加圧して前記燃料電池に供給するコンプレッサ(例えば、後述する実施形態におけるコンプレッサ7)と、燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路(例えば、後述する実施形態における水素ガス供給流路12)と、前記燃料ガス供給流路に設けられた遮断弁(例えば、後述する実施形態における遮断弁17)と、前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記遮断弁よりも下流の前記燃料ガス供給流路に戻す燃料ガス循環流路(例えば、後述する実施形態における水素ガス循環流路13)と、前記燃料ガス循環流路に設けられたポンプ(例えば、後述する実施形態における水素ポンプ14)と、前記ポンプより上流の前記燃料ガス循環流路から分岐しパージ弁(例えば、後述する実施形態におけるパージ弁15)を有するパージ流路(例えば、後述する実施形態における水素ガスパージ流路22)と、前記パージ弁およびパージ流路を介して排出される前記未反応の燃料ガスを前記燃料電池から排出される酸化剤ガスによって希釈する排出ガス処置装置(例えば、後述する実施形態における排出ガス処置装置10)と、外気温度を検出する外気温検出手段(例えば、実施形態における外気温センサ20)と、前記燃料電池からの電力の供給を遮断可能にするスイッチ(例えば、後述する実施形態におけるイグニッションスイッチ)と、前記スイッチにより前記燃料電池からの電力供給が遮断されたときに前記コンプレッサおよび前記ポンプへの電力供給を可能とする補助電源(例えば、後述する実施の形態における補助電源)と、前記コンプレッサ、前記遮断弁、前記ポンプ、前記パージ弁を制御する制御手段(例えば、後述する実施の形態におけるECU19)と、を備えた燃料電池運転装置において、前記制御手段は、前記スイッチにより前記燃料電池からの電力の供給を遮断したときには、前記遮断弁を閉じ、前記外気温検出手段により検出された外気温度に応じて前記コンプレッサおよび前記ポンプの各回転数および水を排出する処理時間を設定し、設定された前記処理時間の間、前記補助電源からの電力供給で前記コンプレッサおよび前記ポンプを設定された前記回転数で運転し、前記処理時間が経過したときに前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、前記処理時間の経過後の所定時間だけ前記コンプレッサを設定された前記回転数で運転を継続し、前記所定時間経過後に前記コンプレッサを停止して、前記燃料電池を運転停止することを特徴とする。
このように構成することで、外気温度に応じて反応ガスを供給することで反応ガス流路内の水を排出し、燃料電池を運転停止するので、その後、燃料電池が氷点下となったとしても水が排出されているため反応ガス流路が凍結することを防止できる。
請求項1に係る発明によれば、外気温度に応じて反応ガスを供給することで反応ガス流路内の水を排出して燃料電池を運転停止し、その後、燃料電池が氷点下となったとしても水が排出されているため反応ガス流路が凍結することを防止できる。また、運転停止時に常に水を排出する場合に比較して排水に必要なエネルギーを最小限に抑えて、燃料電池への負荷を抑えることができると共に氷点下での燃料電池の再始動性を向上できる効果がある。
更に、必要がある場合にのみ系内の水を排水することで、排水に必要なエネルギーを最小限に抑えることができる効果がある。
請求項2に係る発明によれば、燃料電池の運転停止時の外気温度が所定温度よりも高いときは排水処理を行わないので、燃料電池の反応ガス流路が凍結する可能性が十分に低いときは排水処理に必要なコンプレッサなどの電力消費をなくすことが可能になり、燃料電池にかかる負荷を最小限に抑えることができる。
請求項3に係る発明によれば、燃料電池の運転停止時の外気温度が低いほど反応ガス流路が凍結する可能性が高いので、排出処理の時間を長く設定することで確実に水を排出しておくことができ、反応ガス流路の凍結を確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、外気温度が所定温度よりも低いときは一定の処理時間、排水処理を行うことができるので、処理時間の過不足なく排水処理を行うことができ、確実に水を排出しておくことができ、反応ガス流路の凍結を防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、外気温度に応じて反応ガスの供給量を設定することにより、燃料電池の運転停止時に必要な時間を常に同等にすることが可能となるので、商品性が向上する。特に、燃料電池車両に搭載した場合には、燃料電池の運転停止時に運転者に違和感を与えないようにすることができる。
請求項6に係る発明によれば、外気温度が低いほど念入りに排水を行う必要があるため、外気温度が低いほど反応ガスの供給量を多くすることにより、常温状態と同等の時間で排水を完了させることが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、外気温度に応じて反応ガスを供給することで反応ガス流路内の水を排出し、燃料電池を運転停止するので、その後、燃料電池が氷点下となったとしても水が排出されているため反応ガス流路が凍結することを防止できる。また、運転停止時に常に水を排出する場合に比較して排水に必要なエネルギーを最小限に抑えて、燃料電池への負荷を抑えることができると共に氷点下での燃料電池の再始動性を向上できる効果がある。
更に、必要がある場合にのみ系内の水を排水することで、排水に必要なエネルギーを最小限に抑えることができる効果がある。
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1に示すのは燃料電池車両に搭載された燃料電池システムの概略構成図である。
燃料電池1は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜2をアノード3とカソード4とで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されたものであり(図1では単セルのみを示す)、アノード3の反応ガス流路5に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード4の反応ガス流路6に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給すると、アノード3で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜2を通過してカソード4まで移動して、カソード4で酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解質膜2を介してアノード側に逆拡散するため、アノード側にも生成水が存在する。
空気はスーパーチャージャー(S/C)などのコンプレッサ7により所定圧力に加圧され、空気供給流路8を通って燃料電池1のカソード4の反応ガス流路6に供給される。燃料電池1に供給された空気は発電に供された後、燃料電池1からカソード側の生成水と共に空気排出流路9に排出され、排出ガス処理装置10に導入される。以下、燃料電池1に供給される空気を供給空気、燃料電池1から排出される空気を排出空気として区別する。
一方、水素タンク(H2)11から供給される水素ガスは、水素ガス供給流路(燃料ガス供給流路)12を通って燃料電池1のアノード3の反応ガス流路5に供給される。そして、消費されなかった未反応の水素ガスは、アノード側の生成水と共にアノード側から水素ガス排出流路(燃料ガス排出流路)16を経て水素ガス循環流路(燃料ガス循環流路)13に排出され、更に、水素ガス循環流路13に設けた水素ポンプ14を介して水素ガス供給流路12に合流する。つまり、燃料電池1から排出された水素ガスは、水素タンク11から供給される新鮮な水素ガスと合流して、再び燃料電池1のアノード3の反応ガス流路5に供給される。
水素ガス循環流路13からは、パージ弁15を備えた水素ガスパージ流路22が分岐しており、水素ガスパージ流路22は排出ガス処理装置10に接続されている。この排出ガス処理装置10において燃料電池1の空気排出流路9から排出された排出空気と、水素ガスパージ流路22から排出された水素ガスとが希釈処理されて排出される。尚、17は水素タンク11から供給される水素ガスを遮断する遮断弁、18は燃料電池1の電気エネルギーにより駆動する車両走行用のモータを示している。
前記燃料電池1は、コントロールユニットであるECU19により制御され、そのためECU19には外気温度センサ20からの信号が入力され、コンプレッサ7の回転数、水素ポンプ14の回転数、遮断弁17の開閉、パージ弁15の開閉が行われる。また、アクセルペダル21から入力される加速要求に応じて、モータ18を制御する。
次に、図2のフローチャートに基づいて燃料電池車両の燃料電池の運転停止処理を説明する。尚、説明にあたっては図3のタイムチャート図、図4及び図6のグラフ図と共に説明する。
ステップS1において、燃料電池車両が停止してイグニッションスイッチがOFF(IG−OFF)となり、燃料電池1からの電力の供給が遮断される(図3においてXの時点)。このとき水素ガス供給流路12に設けられた遮断弁17を遮断し、水素タンク11からの水素の供給は停止される。
次のステップS2において、外気温度が15°C(所定温度)以上か否かを判定し、判定結果が「NO」で15°C未満の場合はステップS3に進み、判定結果が「YES」で15°C以上である場合はステップS5に進む。
ここで、図3に示すように、イグニッションスイッチがOFF(IGSWOFF)の時点に至るまでは、発電電流はアイドル発電電流i(X以降は0)となっており、これに応じて、水素ポンプ14、コンプレッサ7は、各々アイドル回転数a,bとなっている。尚、パージ弁15は閉となっている。
ステップS3においては、外気温度に応じて停止処理に用いるコンプレッサ7の回転数(図3において回転数d(d>b))の設定、水素ポンプ14の回転数(図3において回転数e(e=a))の設定、処理時間タイマ(図3中t1で示す時間)のセットが行われステップS4に進む。ここで、この処理時間タイマの設定値は、図4(a)に横軸を外気温度、縦軸を処理時間として示すように15°Cまでは徐々に低下する特性となり、15°C以上の場合は処理時間は0に設定されている。
つまり、燃料電池車両の停止時の外気温度が低いほど燃料電池1の温度が下がり反応ガス流路が凍結する可能性が高いので、外気温度が低いほど長い処理時間をかけて確実に水を排出する。また、15°C以上の場合は燃料電池1の反応ガス流路が凍結する可能性が十分に低いので、処理時間を0にして排水処理に必要なコンプレッサ7等の電力消費をなくすことが可能となり、燃料電池1にかかる負荷を最小限に抑えることができる。
なお、処理時間タイマの設定値は、図4(a)に示される例に限るものではなく、以下の変形例としてもよい。
第1の変形例として、例えば図4(b)に示すように、15°C以上の場合は水を排出する処理時間を第1の処理時間に設定し、15°Cよりも低い場合は第1の処理時間よりも長い第2の処理時間に設定することもできる。つまり、燃料電池車両の停止時の外気温度が低いほど燃料電池1の反応ガス流路が凍結する可能性があるので、より長い時間をかけて水排出処理を確実に行っておく。また、外気温度が所定の温度(15°C)よりも低いときは、一定の処理時間に設定しているので、処理時間の過不足なく水排出処理を行うことができる。
第2の変形例として、例えば図4(c)に示すように、15°C以上の場合は水を排出する処理時間を第1の処理時間に設定し、0°Cよりも低い場合は第1の処理時間よりも長い第2の処理時間に設定することもできる。このようにすることによって、燃料電池車両の停止時の外気温度が低いほど燃料電池1の反応ガス流路が凍結する可能性が高いので、排水処理の時間を長く設定することで確実に水を排出しておくことができ、反応ガス流路の凍結を確実に防止できる。また、外気温度が第1の所定温度(15°C)よりも低い第2の所定温度(0°C)よりも低いときは、第1の所定時間よりも長い第2の所定時間に排水処理時間を設定するので、排水処理に必要な時間を最小限に設定することができ、排水処理時間を長くとり過ぎることなく、コンプレッサ7などの電力消費を最小限に抑えることが可能となる。
なお、上記第1、第2の変形例の場合には、運転停止処理におけるステップS1〜S3は、図5に示すようになる。すなわち、ステップS1でイグニッションスイッチがOFFとなった後、ステップS2において外気温度を読み込み、ステップS3において、外気温度に応じて停止処理に用いるコンプレッサ7の回転数の設定、水素ポンプ14の回転数の設定、処理時間タイマのセットが行われ、ステップS4に進む。ステップS4以降は図2のフローチャートと同じであるので、図示および説明を省略する。
また、外気温度に応じたコンプレッサ7の回転数と水素ポンプ14の回転数の設定値は、図6に示すように設定することができる。図6において横軸は外気温度、縦軸はコンプレッサ7あるいは水素ポンプ14の回転数を示している。
図6(a)の例では、15°C以上の場合は回転数をアイドル時回転数よりも高い第1の回転数に設定し、0゜Cよりも低い場合は第1の回転数よりも高い第2の回転数に設定し、0°C〜15°Cの間の場合は外気温度が低くなるにしたがって徐々に連続的に高くなるように設定する。
図6(b)の例では、15°C以上の場合は回転数をアイドル時回転数よりも高い第1の回転数に設定し、15゜Cよりも低い場合は温度が低くなるにしたがって徐々に高くなるように設定する。
図6(c)の例では、15°C以上の場合は回転数をアイドル時回転数よりも高い第1の回転数に設定し、15゜Cよりも低い場合は、第1の回転数よりも高い回転数で、且つ、所定の温度間隔ごとに段階的に回転数を上げていく。
ただし、処理時間タイマの設定を図4(a)に示すように外気温度が15゜C以上のとき処理時間タイマを0に設定した場合には、水素ポンプ14については外気温度が15゜C以上のときに前記第1の回転数を0に設定する。
燃料電池車両の停止時の外気温度が低いほど燃料電池1の反応ガス流路が凍結する可能性が高いので念入りに排水を行う必要があるため、このように外気温度が低くなるほどコンプレッサ7や水素ポンプ14の回転数を高くして圧縮空気や水素ガスの供給量を増やすことにより、確実に水を排出しておくことができ、反応ガス流路の凍結を確実に防止することができる。また、圧縮空気や水素ガスの供給量を増やすことで水の排出に必要な時間を短くすることが可能となるので、外気温度にかかわらず供給量を一定とする場合に比べて、外気温度が低いときに設定される前述した処理時間タイマの設定値を短くすることができる。
また、外気温度が低くなるほどコンプレッサ7や水素ポンプ14の回転数を高くし、圧縮空気や水素ガスの供給量を増やすことで、外気温度が低い場合にも常温状態と同等の時間で排水を完了させることが可能となるので、外気温度が15゜C以下のときの処理時間タイマの設定値を一定にすることも可能となり、燃料電池1の運転停止時に必要な時間を常に同等にすることが可能となる。
ステップS4においては上記ステップS3で設定された回転数でコンプレッサ7、水素ポンプ14が駆動され、処理時間タイマが0になるまで(時間t1経過まで)運転されて(ステップS5)、ステップS6に進む。これにより反応ガス流路6には空気が圧縮された状態で供給され、流速が確保された圧縮空気によって反応ガス流路6内の水は排出される。また、水素ガス循環流路13内は遮断弁17を閉じていることで水素タンク11からの水素供給はないものの、水素ガス循環流路13内に残留した水素ガスを循環させ、燃料電池1へ燃料電池1から排出された水素ガスを再供給することで、水素ガス循環流路13内の水をパージ弁15近傍に収集する。
ここで、燃料電池1の運転停止以降は反応ガス流路5,6に反応ガスを供給するため、コンプレッサ7、水素ポンプ14の運転は図示しないキャパシタ、バッテリなどの補助電源からの電気エネルギーにより行われる。
燃料電池1へ供給する反応ガス(水素ガス、酸化剤ガス)によってそれぞれの反応ガス流路5,6内に残留した水を排出できるので、新たに排水のための補機を設ける必要がない。
ステップS6では水素ポンプ14が停止され(図3においてYの時点で水素ポンプの回転数=0)、ステップS7ではパージ弁15による排出処理(図3におけるパージ弁15開作動)が行われる。これにより水素ガスパージ流路22から排出ガス処理装置10へ水素ガスが送られる。このとき、コンプレッサ7は回転数dのままで運転している。
そして、ステップS8においてコンプレッサ7を図3中Yの時点からコンプレッサ駆動時間タイマが0になるまで運転する。これにより排出ガス処理装置10に排出される水素量に応じた量の排出空気を排出ガス処理装置10に供給して排出ガス処理を行うことができる。尚、コンプレッサ駆動時間タイマの設定値t2は排出ガス処理装置10に排出される水素量に応じて決定される。このとき、水素ガス循環流路13内の水はパージ弁15近傍に収集してあるので、水を早期に排出することが可能となるとともに、排出される水素の量を少量で抑えることができるので、その後の希釈処理時におけるコンプレッサ7の駆動時間を短くすることができる。
そして、ステップS9においてコンプレッサ7を停止して(図3中Zの時点)運転停止処理を終了する。
上記実施形態によれば、外気温度に応じて反応ガス流路5,6に反応ガスを供給することで、反応ガス流路5,6内の水を排出し、燃料電池1を運転停止することで、その後、燃料電池1が氷点下となったとしても水が排出されているため反応ガス流路5,6が凍結することはない。よって、運転停止時に常に水を排出する場合に比較して排水に必要なエネルギーを最小限に抑えて、燃料電池1への負荷を抑えることができると共に氷点下での燃料電池1の再始動性を向上できる。また、必要がある場合に必要な時間をかけて系内の水を排水することで、排水に必要なエネルギーを最小限に抑えることができる。
ここで、前記反応ガスのうち酸化剤ガスは圧縮した空気であり、圧縮した空気を供給するようにしたため、圧縮された空気により十分に流速を確保した状態で反応ガス流路6の排水が可能となり、したがって、確実に酸化剤ガスの反応ガス流路6内部の水を排出できる。
また、この水素ガス循環流路13に設けられた水素ポンプ14を所定時間t1運転して、水素ポンプ14により水素ガス循環流路13内に水素ガスを循環させ、水素ガス循環流路13内に残留した水を収集した後に燃料電池1の反応ガス流路5の排水が可能となるため、確実に水素ガスの反応ガス流路5内部の水を排出でき、水を収集したことによって排水にかかるる時間を短縮することができる。
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、所定温度である外気温度は15°Cは、一例であって、使用される地方によって変更することができる。また、この発明は外気温度に応じて排水処理を行えばよく、図4(a)〜(c)に示した一例の他にも様々な変更が可能である。例えば、図4(b)、(c)において所定温度(15°C)以上のときは排水処理を行わないことも可能であり、また、外気温度が低いほど処理時間が長くなるように段階的に処理時間を長くしてもよい。
この発明の実施形態の燃料電池車両に搭載された燃料電池システムの概略構成図である。 この発明の実施形態の燃料電池車両に搭載された燃料電池の運転停止処理を示すフローチャート図である。 この発明の実施形態のタイムチャート図である。 この発明の実施形態のグラフ図であり、(a)は処理時間と停止時の外気温度との関係を示し、(b)、(c)は変形例を示す。 燃料電池の運転停止処理を示すフローチャート図の別の例である。 この発明の実施形態のグラフ図であり、(a)はコンプレッサあるいは水素ポンプの回転数と停止時の外気温度との関係を示し、(b)、(c)は変形例を示す。
符号の説明
1 燃料電池
5,6 反応ガス流路
7 コンプレッサ(ガス供給制御手段)
14 水素ポンプ(ガス供給制御手段)
18 モータ
20 外気温センサ(外気温検出手段)

Claims (7)

  1. 各々の反応ガス流路に反応ガスとしての燃料ガスと酸化剤ガスとを供給し電気化学反応によって発電を行う燃料電池と、
    酸化剤ガスを加圧して前記燃料電池に供給するコンプレッサと、
    燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路と、
    前記燃料ガス供給流路に設けられた遮断弁と、
    前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記遮断弁よりも下流の前記燃料ガス供給流路に戻す燃料ガス循環流路と、
    前記燃料ガス循環流路に設けられたポンプと、
    前記ポンプより上流の前記燃料ガス循環流路から分岐しパージ弁を有するパージ流路と、
    前記パージ弁およびパージ流路を介して排出される前記未反応の燃料ガスを前記燃料電池から排出される酸化剤ガスによって希釈する排出ガス処置装置と、
    外気温度を検出する外気温検出手段と、
    前記燃料電池からの電力の供給を遮断可能にするスイッチと、
    前記スイッチにより前記燃料電池からの電力供給が遮断されたときに前記コンプレッサおよび前記ポンプへの電力供給を可能とする補助電源と、
    を備えた燃料電池システムの運転方法であって、
    前記燃料電池の運転を停止するときに、
    前記スイッチにより前記燃料電池からの電力の供給を遮断し、前記遮断弁を閉じる第1のステップ、
    前記外気温検出手段により検出された外気温度に応じて前記コンプレッサおよび前記ポンプの各回転数および水を排出する処理時間を設定する第2のステップ、
    前記設定された前記処理時間の間、前記補助電源からの電力供給で前記コンプレッサおよび前記ポンプを設定された前記回転数で運転する第3のステップ、
    前記処理時間が経過したときに前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、前記処理時間の経過後の所定時間だけ前記コンプレッサを設定された前記回転数で運転を継続する第4のステップ、
    前記所定時間経過後に前記コンプレッサを停止する第5のステップ、
    を順番に行って前記燃料電池を運転停止することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  2. 前記外気温度が前記定温度以上のときは、前記第1のステップを行った後、前記第2のステップから前記第5のステップを行わず、前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、所定時間だけ前記コンプレッサの運転を継続し、所定時間経過後に前記コンプレッサを停止して前記燃料電池を運転停止することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  3. 前記処理時間を、前記外気温度が低いほど長くすることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  4. 前記処理時間を、前記外気温度が前記所定温度より低いときは一定にすることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  5. 前記外気温度に応じて前記反応ガスの供給量を設定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  6. 前記外気温度が低いほど前記反応ガスの供給量を多くすることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システムの運転方法。
  7. 各々の反応ガス流路に反応ガスとしての燃料ガスと酸化剤ガスとを供給し電気化学反応によって発電を行う燃料電池と、
    酸化剤ガスを加圧して前記燃料電池に供給するコンプレッサと、
    燃料ガスを前記燃料電池に供給する燃料ガス供給流路と、
    前記燃料ガス供給流路に設けられた遮断弁と、
    前記燃料電池から排出される未反応の燃料ガスを前記遮断弁よりも下流の前記燃料ガス供給流路に戻す燃料ガス循環流路と、
    前記燃料ガス循環流路に設けられたポンプと、
    前記ポンプより上流の前記燃料ガス循環流路から分岐しパージ弁を有するパージ流路と、
    前記パージ弁およびパージ流路を介して排出される前記未反応の燃料ガスを前記燃料電池から排出される酸化剤ガスによって希釈する排出ガス処置装置と、
    外気温度を検出する外気温検出手段と、
    前記燃料電池からの電力の供給を遮断可能にするスイッチと、
    前記スイッチにより前記燃料電池からの電力供給が遮断されたときに前記コンプレッサおよび前記ポンプへの電力供給を可能とする補助電源と、
    前記コンプレッサ、前記遮断弁、前記ポンプ、前記パージ弁を制御する制御手段と、
    を備えた燃料電池運転装置において、
    前記制御手段は、前記スイッチにより前記燃料電池からの電力の供給を遮断したときには、前記遮断弁を閉じ、前記外気温検出手段により検出された外気温度に応じて前記コンプレッサおよび前記ポンプの各回転数および水を排出する処理時間を設定し、設定された前記処理時間の間、前記補助電源からの電力供給で前記コンプレッサおよび前記ポンプを設定された前記回転数で運転し、前記処理時間が経過したときに前記ポンプを停止するとともに前記パージ弁を開き、前記処理時間の経過後の所定時間だけ前記コンプレッサを設定された前記回転数で運転を継続し、前記所定時間経過後に前記コンプレッサを停止して、前記燃料電池を運転停止することを特徴とする燃料電池運転装置。
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