JP4500995B2 - 導電性材料、電子回路基板、および、電子回路基板の製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の導電性材料は、一般式(1)
また、本発明の電子回路基板は、基板と、上記基板上に積層された導電性膜とから構成される電子回路基板であって、上記導電性膜は、一般式(1)
また、本発明の電子回路基板の製造方法は、基板上に電子回路が形成された電子回路基板の製造方法であって、基板上に、一般式(1)
本発明にかかる導電性材料は、上記一般式(1)に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料を、薄膜化した後、加熱処理して得られたものである。ここで、上記一般式(1)中、Arは、非置換もしくは置換アリーレン、非置換もしくは置換エテニレン、エチニレン、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群からから選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基である。また、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。
また、上記導電性材料の厚さは、上述の0.01〜10μmの範囲内にあれば特に限定されることはないが、電極や電子回路基板の材料として用いる場合には、0.1〜10μmの厚さとすることが好ましく、これによって、電子部品としての使用可能性をより向上させることができる。
一般式(3)
一般式(4)
一般式(5)
一般式(6)
一般式(7)
一般式(8)
一般式(9)
一般式(10)
などが挙げられる。上記化合物P1〜P8については、後述の実施例に示すように、加熱処理前に紫外光が照射されなかった部分は絶縁性を有し、加熱処理される前に紫外光が照射された部分は絶縁性を有することが実際に示されている。それゆえ、これらの化合物は、電子回路基板として利用することができる。なお、上記化合物P1〜P8の詳しい合成方法については、後述の実施例に示す通りである。
続いて、本発明の電子回路基板について以下に説明する。
続いて、本発明の電子回路基板の製造方法について以下に説明する。
実施例1では、実施の形態において説明した導電性材料を構成するポリマー(化合物P1〜P8)の合成を行った。以下にその手順および結果をP1から順に示す。
上記一般式(3)に示す化合物P1については、以下のような手順で合成した。
まず、ポリ{p−[メチル(4−(N−t−ブチル−N−トリメチルシロキシアミノ)フェニル)シリレン]フェニレン}(化合物A)を、以下のような手順で合成した。
元素分析:(C20H29NOSi2)nに対する計算値: C, 67.54; H, 8.22; N, 3.94.
実測値: C, 67.58; H, 8.25; N, 3.96%
(b)ポリ{p−[メチル(4−(N−t−ブチル−N−ヒドロキシアミノ)フェニル)シリレン]フェニレン}(化合物B)の合成
続いて、ポリ{p−[メチル(4−(N−t−ブチル−N−ヒドロキシアミノ)フェニル)シリレン]フェニレン}(化合物B)を、以下の手順で合成した。
1H-NMR (THF-d8) d 0.77 (s, 3H), 1.11 (s, 9H), 7.22 (d, 2H, J = 7.85 Hz), 7.38 (d, 2H, J = 7.85 Hz) 7.48 (s, 4H), 7.51 (s, 1H, OH); 13C-NMR (THF-d8) d -3.27, 26.49, 60.54, 124.64, 131.17, 135.07, 135.17, 138.38, 153.24; 29Si-NMR (THF-d8) d -13.26. IR 3540.1, 3406.1, 3248.9 cm-1 (OH).
元素分析:(C17H21NOSi)nに対する計算値: C, 72.03; H, 7.47; N, 4.94.
実測値:C, 72.04; H, 7.41; N, 4.87%
(c)化合物P1の合成
そして、上記の手順で合成したポリ{p−[メチル(4−(N−t−ブチル−N−ヒドロキシアミノ)フェニル)シリレン]フェニレン}10.7mgをエーテル2mlとTHF1mlの混合溶媒に溶解し、ここに室温で0.52gの酸化銀を加えた。12時間撹拌後、不溶成分をろ過し、濃縮すると化合物P1が8.80mg(83%収率)得られた。
ESR g = 2.0062
元素分析:(C17H20NOSi)nに対する計算値:C, 72.29; H, 7.14; N, 4.96
実測値:C, 70.97; H, 7.46; N, 4.16.
(2)化合物P2の合成
上記一般式(4)に示す化合物P2については、以下のような手順で合成した。
1H-NMR (CDCl3) d -0.07 (s, 18H), 1.07 (s, 18H), 7.20 (d, 4H, J = 7.25 Hz), 7.35 (d, 4H, J = 7.25 Hz) 7.52 (s, 4H); 13C-NMR (CDCl3) d -0.26, 26.22, 60.63, 124.49, 129.61, 135.50 (two carbons), 136.33, 152.42; 29Si-NMR (CDCl3) d -14.97, 21.33.
元素分析:(C32H48N2O2Si3)nに対する計算値:C, 66.61; H, 8.39; N, 4.86
実測値:66.51; H, 8.31; N, 4.65
続いて、上記の手順で得た化合物Cを用いて、化合物P1の合成における(b)と同様の手順で化合物P2を合成した。その収率は76%であった。
1H-NMR (THF-d8) d 1.12 (s, 9H), 7.25 (brs, 4H), 7.42 (brs, 4H) 7.53 (s, 2H, OH), 7.56 (s, 4H); 13C-NMR (THF-d8) d 26.90, 60.96, 124.99, 130.05, 136.63 (two carbons), 137.47, 153.78; 29Si-NMR (THF-d8) d -16.24. IR 3535.3, 3230.5 cm-1 (OH).
元素分析:(C26H32N2O2Si)nに対する計算値:C, 72.18; H, 7.46; N, 6.48
実測値:C, 72.17; H, 7.32; N, 6.02
(3)化合物P3の合成
上記一般式(5)に示す化合物P3については、上記化合物P2を用いて、上記化合物P1の合成における(c)と同様の手順で行った。その収率は90%であった。
ESR g = 2.0061
元素分析:(C26H30N2O2Si)nに対する計算値:C, 72.52; H, 7.02; N, 6.51
実測値:C, 72.25; H, 7.14; N, 5.08
(4)化合物P4の合成
上記一般式(6)に示す化合物P4については、以下のような手順で合成した。
まず、4−トリメチルシリルエチニルフェニルリチウム2.6mmolの45mlエーテル溶液に−78℃で、ポリ(ジエトキシシリレン)フェニレン0.50gを加えた。得られた反応混合物を室温に戻し、加水分解した。エーテルで抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルム−メタノールから再沈澱して目的のポリマーを0.70g(収率84%)得た。
1H NMR (CDCl3) d 0.21(s, 9H), 1.19 (s, 3H), 3.82 (s, 2H) 7.44 (d, J = 7.85 Hz) 7.53 (d, J = 7.85 Hz) 7.58 (s, 4H). 13C NMR (CDCl3) d -0.08, 18.33, 59.87, 95.59, 104.96, 124.68, 127.91, 131.14, 134.08, 134.56, 135.09. 29Si NMR (CDCl3) d -17.6, -11.0
元素分析:(C19H22OSi2)nに対する計算値: C, 70.75; H, 6.88.
実測値: C, 69.40; H, 6.88
(b)ポリ{p-[(4-シアノフェニル)(4-トリメチルシリルエチニルフェニル)シリレン]フェニレン}(化合物E)の合成
上記(a)で合成したポリ{p−[エトキシ(4−トリメチルシリルエチニルフェニル)シリレン]フェニレン}0.50gの2mlTHF溶液を、−78℃で4−シアノフェニルリチウム3.1mmolのエーテル10mlとTHF5mlとの混合溶液に加えた。得られた反応混合物を室温に戻し、加水分解した。クロロホルムで抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルム−メタノールから再沈澱して目的のポリマー(化合物P4)を0.70 g (収率84%)得た。
1H NMR (CDCl3) d 0.06(s, 9H), 7.45-7.59 (m, 12H). 13C NMR (CDCl3) d -0.11, 96.08, 104.62, 118.55, 113.73, 124.87, 128.12, 129.74, 131.21, 132.02, 134.65, 135.65, 135.99, 136.66. 29Si NMR (CDCl3) d -14.56, -17.49. IR nCoC 2156.3 cm-1, nCoN 2206.4, 2230.5 cm-1.
元素分析:(C24H21NSi2)nに対する計算値: C, 75.93; H, 5.53; N, 3.69.
実測値:C, 74.64; H, 5.71; N, 3.61.
(c)化合物P4の合成
上記(b)で合成した化合物E0.06g、炭酸カリウム0.06g、メタノール3ml、THF4.5mlの混合物を0℃で5時間撹拌した。加水分解し、クロロホルムで抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルム−メタノールから再沈澱して目的のポリマー(化合物P4)を0.03g(収率62%)得た。
1H NMR (CDCl3) d 3.12 (s, 1H), 7.25-7.76 (m, 12H). 13C NMR (CDCl3) d 78.82, 83.28, 123.83, 127.37, 129.12, 130.22, 131.24, 131.52, 132.19, 134.72, 135.71, 136.05, 136.64. 29Si NMR (CDCl3) d -14.56. IR nCoC-H 3285.5 cm-1 nCoC 2156.3 cm-1, nCoN2206.4, 2230.5 cm-1.
元素分析:(C21H13NSi)nに対する計算値: C, 82.04; H, 4.26; N, 4.56.
実測値:C, 78.49; H, 4.65; N, 4.07.
(5)化合物P5の合成
上記一般式(7)に示す化合物P5については、以下のような手順で合成した。
1H NMR (THF-d8) d 7.43-7.69 (m, 12H). 13C NMR (THF-d8) d -0.11, 96.08, 104.62, 118.81, 115.06, 129.16, 131.21, 130.43 133.20, 136.66. 29Si NMR (THF-d8) d -14.31. IR nCoN 2230.5 cm-1..
元素分析:(C20H12N2Si)nに対する計算値: C, 77.88; H, 3.92; N, 9.09.
実測値:C, 75.19; H, 4.66; N, 9.04.
(6)化合物P6の合成
上記一般式(8)に示す化合物P6については、以下のような手順で合成した。
元素分析:(C13H12Si)nに対する計算値: C, 79.53; H, 6.16
実測値: C, 79.49; H, 6.25
(7)化合物P7の合成
上記一般式(9)に示す化合物P7については、以下のような手順で合成した。
1H NMR (CDCl3) d 0.27 (s, 6H, SiMe2), 0.29 (s, 6H, SiMe2), 0.77 (s, 3H, SiMe), 7.23 (br.s, 3H, ring protons), 7.33 (br.s, 4H, ring protons) 7.41 (d, 2H, J = 6.52 Hz, ring protons), 7.47 (s, 4H, ring protons); 13C NMR (CDCl3) d -3.99 (SiMe2), -3.85 (SiMe2), -3.52 (SiMe), 127.65, 128.38, 133.19, 133.52, 133.81, 134.38, 134.51, 135.65, 137.18, 138.91, (ring carbons); 29Si NMR (CDCl3) d -21.78 (SiMe2), -21.74 (SiMe2),-11.43 (SiMe).
元素分析:(C23H28Si3)nに対する計算値: C, 71.06; H, 7.26.
実測値: C, 71.18; H, 7.21.
(8)化合物P8の合成
上記一般式(10)に示す化合物P8については、以下のような手順で合成した。
1H NMR (CDCl3) d 0.94-1.20 (br.s, 20H, SiEt2), 7.43-7.67 (m, 6H, ring protons), 7.78-7.88 (m, 1H, ring proton) 7.93-8.08 (m, 3H, ring protons), 8.95-9.04 (br.s, 1H, ring proton); 13C NMR (CDCl3) d 3.61 (SiEt2), 8.14 (SiEt2), 120.2, 125.9, 126.0, 134.7, 134.9, 135.0, 135.2, 137.3, 138.4, 138.5, 138.7, 147.9, 156.1. (ring carbons); 29Si NMR (CDCl3) d -15.42.
元素分析:(C25H31NSi2)nに対する計算値: C, 74.75; H, 7.78; N, 3.49.
実測値: C, 74.72; H, 7.78; N, 3.30.
〔実施例2〕
実施例2では、上記の実施例1で合成した化合物P1〜P8を石英基板上に薄膜状態で塗布し、紫外光を照射した後加熱処理することによって、基板上に所定形状の回路が形成された電子回路基板を作製した。そして、作製された電子回路基板を用いて、その紫外光非照射部(すなわち、導電性の部分)および紫外光照射部(すなわち、絶縁性の部分)の各電導度を測定した。その具体的な手順について以下に説明する。
Claims (10)
- 上記導電性材料は、加熱処理される前に、酸素存在下で紫外光が部分的に照射されることによって、上記紫外光が照射された部分が絶縁性を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の導電性材料。
- 一般式(1)
(上記式中、Arは、フェニレン基、ピリジレン基、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基である。また、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。)
に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料を、
薄膜化した後に加熱処理することによって得られる導電性材料であって、
上記導電性材料は、加熱処理される前に、酸素存在下で紫外光が部分的に照射されることによって、上記紫外光が照射された部分が絶縁性を有し、上記紫外光が照射されていない部分が導電性を有するものであることを特徴とする導電性材料。 - 基板と、上記基板上に積層された導電性膜とから構成される電子回路基板であって、
上記導電性膜は、一般式(1)
(上記式中、Arは、フェニレン基、ピリジレン基、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基であり、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。)
に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料であって、
上記R1およびR2の少なくとも何れかは、一般式(2)
(但し、上記式中、−Yは、−O・または−OHである。)
に示す構造を有している原料を、上記基板表面に塗布した後、
塗布された上記原料の表面の所定の位置に、酸素存在下で紫外光を照射し、その後加熱処理することによって、部分的に絶縁性を有するように形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。 - 基板と、上記基板上に積層された導電性膜とから構成される電子回路基板であって、
上記導電性膜は、一般式(1)
(上記式中、Arは、フェニレン基、ピリジレン基、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基であり、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。)
に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料を上記基板表面に塗布した後、
塗布された上記原料の表面の所定の位置に、酸素存在下で紫外光を照射し、その後加熱処理することによって、紫外光を照射した領域が絶縁性を有し、紫外光を照射していない領域が導電性を有するように形成されたものであることを特徴とする電子回路基板。 - 基板上に電子回路が形成された電子回路基板の製造方法であって、
基板上に、一般式(1)
(上記式中、Arは、フェニレン基、ピリジレン基、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基であり、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。)
に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料であって、
上記R1およびR2の少なくとも何れかは、一般式(2)
(但し、上記式中、−Yは、−O・または−OHである。)
に示す構造を有している原料を塗布する塗布工程と、
塗布された上記原料の表面の所定の位置に、酸素存在下で紫外光を照射する光照射工程と、
上記光照射工程の後に、上記原料が塗布された基板を加熱処理する加熱処理工程と、
からなることを特徴とする電子回路基板の製造方法。 - 上記の製造方法では、上記光照射工程において、紫外光を照射した基板上に絶縁部が形成され、紫外光を照射していない基板上に導電部が形成されることを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
- 基板上に電子回路が形成された電子回路基板の製造方法であって、
基板上に、一般式(1)
(上記式中、Arは、フェニレン基、ピリジレン基、および、これらの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される2価の炭化水素基または複素環基であり、R1およびR2は、それぞれに独立して水素原子または炭化水素誘導基であり、Xは1〜3の整数であり、nは整数である。)
に示す構造を基本単位として有するポリマーを含む原料を塗布する塗布工程と、
塗布された上記原料の表面の所定の位置に、酸素存在下で紫外光を照射し、紫外光を照射した基板上に絶縁部が形成され、紫外光を照射していない基板上に導電部が形成される光照射工程と、
上記光照射工程の後に、上記原料が塗布された基板を加熱処理する加熱処理工程と、
からなることを特徴とする電子回路基板の製造方法。 - 上記塗布工程は、スピンコート法によって実施されることを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載の製造方法。
- 上記加熱処理工程は、高真空化あるいは不活性ガス雰囲気下で実施されることを特徴とする請求項6から9の何れか1項に記載の製造方法。
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