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JP4511394B2 - グースネック型マイクロホン装置 - Google Patents
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Description

本発明は、マイクロホン装置に関し、より詳しくは、マイクロホンユニットをフレキシブルパイプを含むスタンドアームに支持させてなるグースネック型マイクロホン装置に関する技術である。
マイクロホン装置の一つには、会議場などで机上に設置されて使用されるグースネック型マイクロホン装置がある。図3は、特許文献1に開示されているグースネック型マイクロホン装置の従来例を示す全体斜視図である。
同図によれば、グースネック型マイクロホン装置1は、その基端側が支持台5側に固定され、先端側にマイクロホンユニット6を取り付けたフレキシブルパイプ3からなるスタンドアーム2を備えてその全体が構成されている。このため、マイクロホンユニット6は、フレキシブルパイプ3の奏する屈曲自在性により音源に対しての好適位置へとその位置を調整することができることになる。
しかも、フレキシブルパイプ3には、相手材である支持台5やマイクロホンユニッ6がその連結側に備える口金部4を介することで、相互を電気的に導通させたシールド性を確保しつつ、機械的に連結することでその全体が一体的に接続されることになる。
特開平9−229292号公報
ところで、フレキシブルパイプ3は、よく知られているように、鋼などの丸線材で復元力を担う引張コイルバネを作成し、その上から引張コイルバネの丸線材相互間に隙間を形成しつつ、断面略三角形状を呈して塑性変形する銅合金などの三角線材を挟み込むことにより形成されている。
このため、フレキシブルパイプ3は、丸線材と三角線材との間に生成される強い摩擦力のもとで相互が接触する結果、任意の位置へと屈曲変形させた際にその変形状態を自己保持することができることになる。
ところで、フレキシブルパイプ3は、これを切断するとその巻きが戻って口金部4側に位置する端部が拡径してしまう。この際における拡径の程度は、巻き戻り量に比例するものの必ずしも一定ではない。このため、フレキシブルパイプ3の端部を導入する口金部4は、比較的余裕のある内径を予め付与して形成されることになる。
したがって、フレキシブルパイプ3の端部を口金部4内に導入した際には、相互が密接することなく隙間が生じてしまう。このため、相互の連結部位は、隙間をなくした状態のもとで電気的に導通させつつ、機械的にも強固に連結させておく必要がある。
その理由は、フレキシブルパイプ3からなるスタンドアーム2内を挿通させてマイクロホンユニット6側へと図示しない信号線が配線されており、スタンドアーム2の全体にシールド性が確保されていない場合に、静電的な結合により外部からの雑音が信号線にへと入り込んでしまうおそれがあるからである。
しかも、マイクロホンユニット6がコンデンサマイクロホンである場合には、電源線と不平衡の信号線がスタンドアーム2内を挿通されることから、その全長にわたりシールド性が確保されていないと電磁波の侵入により、とりわけ多くの雑音が発生してしまう傾向がある。
一方、フレキシブルパイプ3の端部と口金部4との間の機械的な連結強度については、フレキシブルパイプ3側がその使用時に頻繁に屈曲変形される結果、応力が集中しやすい口金部4側で破損や抜脱が生じやすくなる。
そこで、従来においては、フレキシブルパイプ3と口金部4との間に接着剤を介在させることが行われている。この場合に用いられる接着剤としては、電気的な導通確保の要請と、機械的に強固に連結させる要請とを同時に満たす必要から、導電性接着剤とエポキシ系接着剤とを併用することが一般的に行われている。
ところで、導電性接着剤は、その成分中に銀などの金属粉が練り込まれているため、硬化後に変位すると電気抵抗値が安定せず雑音を発生させたり、さらには、耐衝撃性が低下する傾向がある。
このため、フレキシブルパイプ13の端部と口金部42とは、上記したようなエポキシ系接着剤を併用することで導電性接着剤の脆さを補うことで、機械的な強度を高めて相互が連結されてはいる。
しかし、マイクロホン装置11を机上に設置して使用する場合には、相互の連結強度が高くなってしまうが故に、机に加えられた振動や衝撃を相互の連結部位にて和らげてやることができなくなり、振動雑音がマイクロホンユニット6側に容易に伝わってしまうという不都合があった。
このような不都合を回避する手法としては、振動や衝撃を和らげる目的で硬化時においても弾力を保持し得る接着剤を相互の連結部位に対し用いることもできるものの、フレキシブルパイプ3を強く引っ張ったりした際に逆に抜けやすくなるといった不具合があった。
本発明は、従来技術の上記課題に鑑み、フレキシブルパイプと相手材との連結部位に対し、接着剤を用いないでも長期にわたり安定した電気的な導通と機械的な連結強度とを確保するとともに、振動雑音の軽減も同時に図ることができるグースネック型マイクロホン装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、その一端側にマイクロホンユニットが支持され、他端側が設置台を含む他部材と連結され、かつ、少なくともその一部にフレキシブルパイプを有して全体を電気的に導通させたスタンドアームを備え、前記フレキシブルパイプは、その連結端側に備える前記マイクロホンユニットと前記他部材とを含む相手材との連結部を介して該相手材と連結させたグースネック型マイクロホン装置において、フレキシブルパイプの前記連結部は、その開放縁側を残して周方向を縮径させてなる小径部を有し、前記相手材がその連結端側に備える口金部内には、導電布を介在させた前記小径部を挿入するとともに、前記口金部の少なくとも開口端縁を含む部位をかしめ固着することで、前記フレキシブルパイプを抜脱困難に連結させたことを最も主要な特徴とする。この場合、前記導電布は、導電性接着剤を介して小径部に貼着配置することもできる。
本発明によれば、フレキシブルパイプの連結部は、その小径部に導電布を介在させた上で相手材が備える口金部内へと挿入するとともに、該口金部側をかしめてかしめ部を形成することにより、従来のように接着剤を用いなくても、相手材に対し電気的に導通させた状態のもとで機械的にも強固に連結させることができる。なお、所望により導電性接着剤をも同時に用いる場合には、接着工程が必要にはなるものの、より確実な電気的な導通状態を確保することができる。
図1は、本発明を構成するスタンドアームが備えるフレキシブルパイプと相手材との配置関係を、その一部を省略して例示する説明図である。同図によれば、グースネック型マイクロホン装置11は、その一端側に図示しないマイクロホンユニットが支持され、他端側が設置台を含む他部材23と連結され、かつ、少なくともその一部にフレキシブルパイプ13を有して全体を電気的に導通させたスタンドアーム12を備えて形成されている。
この場合、丸線材14と三角線材15との組合せで形成されているフレキシブルパイプ13は、その連結端側に備える図示しないマイクロホンユニットと他部材23とを含む相手材22との連結部16を介して該相手材22と連結される。
すなわち、フレキシブルパイプ13が相手材22との連結端側に位置する端部17に備える連結部16は、例えば転造手法を用いるなどしてその開放縁17a側を除く部位の周方向を適宜の外径に縮径させてなる小径部18を有して形成されている。
また、導電布35は、小径部18に周回配置することができる適宜の長さと幅とが付与された弾性のある導電布材(例えば太陽金網株式会社製の導電布 SUI−78−5010T)を用いて形成されている。
一方、フレキシブルパイプ13が連結される相手材22は、フレキシブルパイプ13の連結部16側の挿入を自在に形成された口金部24を有して形成されている。なお、本明細書における相手材22には、他部材23としての設置台や図示しないマイクロホンユニットはもとより、フレキシブルパイプ13と一体的に連結されてその全体でスタンドアーム12を形成している図示しない中空パイプ材をも含む。また、口金部24は、図示例のように相手材22側に螺着したり、嵌着して連結させるようにしたもののほか、図示は省略してあるが相手材22自体に一体形成されているものであってもよい。
口金部24は、基部25からその一端方向へとフレキシブルパイプ13の連結部16の挿入を自在にして延設された適宜長さの筒状部26と、基部25からその他端方向へと突設されて相手材22の図示しない雌ネジ部との螺合が自在な雄ネジ部30とを備えて形成されている。
この場合、筒状部26は、フレキシブルパイプ13の端部17の巻きが戻って拡径した際の寸法を予め見越して、連結部16側の最大外径よりも大径な内径を付与してなる導入口27を有して形成されている。
しかも、基部25から筒状部26へと続く外周部28は、先細りのテーパーが付された略截頭円錐形状を呈して形成されている。このため、筒状部26の肉厚は、導入口27へと向かうにつれ次第に薄肉となるようにして形成されることになる。したがって、筒状部26は、これをかしめ加工することで容易にかしめ部29を形成することができる。
また、口金部42は、雄ネジ部30と基部25とを貫通させて筒状部26側へと連通させた通孔32を有しており、該通孔32を介することで図示しない信号線等をマイクロホンユニット側へと挿通させることができるようになっている。
図2は、図1に示す例におけるフレキシブルパイプ13の連結部16と相手材22が備える口金部24とを相互に連結させた状態で示す要部拡大説明図である。同図によれば、フレキシブルパイプ13の連結部16は、その小径部18に導電布35を周回配置した上で口金部24の筒状部26内に挿入配置される。
この場合、口金部24の筒状部26は、フレキシブルパイプ13の連結部16に設けられている小径部18側へと加圧変形させるためのかしめ加工を施すことにより、その開口縁26aを含む対応部位にかしめ部31を形成し、該かしめ部31を介してフレキシブルパイプ13の連結部16を確実に咬持させることができることになる。
しかも、フレキシブルパイプ13の連結部16における小径部18には、予め導電布35が周回配置されているので、該導電布35の弾性に抗しながらかしめ部31を介してフレキシブルパイプ13に対する口金部24側の機械的な連結強度をより高めた状態のもとで連結することができる。特に、図2に示すように口金部24の筒状部26に導入口27を画成している開口縁26aをフレキシブルパイプ13を構成している丸線材14と三角線材15との間に形成される段差部19側に掛止させるように食い込ませてある場合には、その連結強度をより高めて抜脱困難に連結することができる。
また、導電布35は、フレキシブルパイプ13の小径部18側と口金部24の筒状部26側との双方に面状に多点接触させることができるので、フレキシブルパイプ13と口金部24を介した相手材22との間の電気的な導通を確実なものにして相互を連結することができる。
次に、上記構成からなる本発明の作用を、図1および図2に示す例に基づいて説明すれば、まず、スタンドアーム12の端部17に相手材22を連結しようとする場合には、フレキシブルパイプ13の端部17側に位置する連結部16に設けられた小径部18に導電布35を周回配置した上で、口金部24の導入口27から筒状部26内へと連結部16を挿入する。
フレキシブルパイプ13の連結部16を口金部24の筒状部26内へと挿入した後は、該筒状部26を小径部18側へと加圧してかしめ加工処理を施し、かしめ部31を形成して筒状部26を小径部18側に固着する。かしめ加工処理は、開口縁26aの周方向とは直交する筒状部26の長さ方向へと複数本のスリットを形成して各切片の全体でかしめ部31を形成することもできる。
このように筒状部26の開口縁26aの周方向とは直交する長さ方向に複数本のスリットを形成して各切片の全体でかしめ部31を形成する場合には、フレキシブルパイプ13側の段差部19に対応切片を部分的に掛止させるようにして食い込ませることで、その機械的な連結強度をより高めて抜脱困難に連結することができる。
そして、このようにしてかしめ部31を形成した際には、小径部18に介在配置されている導電布35も筒状部26の内周面29に弾性を伴って圧接させられる結果、かしめ部31が奏する機械的な連結強度をより高めてやることができるという副次的な効果を得ることもできる。
しかも、介在させた導電布35は、小径部18と筒状部26との双方に面状に多点接触させることができるので、結果的に導電性接着剤を用いることなくフレキシブルパイプ13と相手材22との間に確実な導電路を形成することができることになる。
ちなみに、従来例のように導電性接着剤を介して導通させた場合の抵抗値は1Ω程度であったが、本発明において導電布35を介在させた際の抵抗値はその1/10である0.1Ωを下回っており、電気的導通状態が格段に改善されていることを確認することができた。
さらに、導電布35は、その弾性により衝撃を緩和する効果もあるので、グースネック型マイクロホン装置11を机上に固定して使用する際に机に衝撃や振動が加えられても、その緩衝作用により振動雑音を軽減させることができる。
以上は、本発明を図示例に基づいて説明したものであり、その具体的な構成はこれに限定されるものではない。例えば、導電布35は、小径部18の縮径深さよりもその厚さを厚くしたものを用いることもできる。また、導電布35は、小径部18に1枚ものを周回配置せずに、部分的部位に各別に介在配置させておくこともできる。このように部分的部位に各別に介在配置させる場合には、導電性接着剤を用いて予め小径部18側に貼着しておくのが望ましい。
また、相手材22が備える口金部24は、相手材22がマイクロホンユニットであるか、スタンドアーム12を構成している中空パイプ材であるかの別に応じ、これらに対応させることができる具体的な形状や構造を付与して形成しておくことができる。
本発明を構成するスタンドアームが備えるフレキシブルパイプと相手材との配置関係を、その一部を省略して例示する説明図。 図1に示す例におけるフレキシブルパイプの連結部と相手材が備える口金部とを相互に連結させた状態で示す要部拡大説明図。 従来からあるグースネック型マイクロホン装置の一例を示す全体斜視図。
符号の説明
11 グースネック型マイクロホン装置
12 スタンドアーム
13 フレキシブルパイプ
14 丸線材
15 三角線材
16 連結部
17 端部
17a 開放縁
18 小径部
19 段差部
22 相手材
23 他部材
24 口金部
25 基部
26 筒状部
26a 開口縁
27 導入口
28 外周部
29 内周面
30 雄ネジ部
31 かしめ部
32 通孔
35 導電布

Claims (2)

  1. その一端側にマイクロホンユニットが支持され、他端側が設置台を含む他部材と連結され、かつ、少なくともその一部にフレキシブルパイプを有して全体を電気的に導通させたスタンドアームを備え、前記フレキシブルパイプは、その連結端側に備える前記マイクロホンユニットと前記他部材とを含む相手材との連結部を介して該相手材と連結させたグースネック型マイクロホン装置において、
    フレキシブルパイプの前記連結部は、その開放縁側を残して周方向を縮径させてなる小径部を有し、
    前記相手材がその連結端側に備える口金部内には、導電布を介在させた前記小径部を挿入するとともに、前記口金部の少なくとも開口端縁を含む部位をかしめ固着することで、前記フレキシブルパイプを抜脱困難に連結させたことを特徴とするグースネック型マイクロホン装置。
  2. 前記導電布は、導電性接着剤を介して小径部側に貼着配置した請求項1に記載のグースネック型マイクロホン装置。
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