JP4515710B2 - 印刷装置、インク滴吐出検査方法および判定方法 - Google Patents
印刷装置、インク滴吐出検査方法および判定方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、インクを吐出するための複数のインク吐出部からのインク吐出の有無を判定する印刷装置、インク滴吐出検査方法、及び、判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のインク吐出部を有する印刷装置としてのインクジェットプリンタは、複数のインク吐出部としてのノズルからインク滴を吐出して画像を印刷する。インクジェットプリンタの印刷ヘッドには、多数のノズルが設けられているが、インクの粘度の増加や気泡の混入等の原因によって、いくつかのノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できない場合がある。ノズルが目詰まりすると画像内にドットの抜けが生じ、画質を劣化させる原因となる。
【0003】
インク滴の吐出状態を検査する装置としては、例えば印刷媒体に1ノズル毎に1つの印刷ブロックを形成するような検査用パターンを印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような印刷装置は、例えば発光部と受光部を有する反射型センサを有しており、発光部の光を、前記検査用パターンを印刷した印刷媒体に照射し、その反射光を受光した受光部の出力に基づいて印刷ブロックの有無を検出することにより、インク滴の吐出状態を判定している。そして、検査用パターンの個々の印刷ブロックは、発光部が発する光により印刷媒体が照射される領域より十分に大きく形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−190587号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、印刷速度の高速化に伴い印刷ヘッドに設けられるノズルの数が多くなり、また、自然画の画質向上を図るために使用されるインクの色数も多くなり、印刷ヘッドが有するノズルの数が多くなってきた。このため、全ノズルのインク吐出状態を検査するために、上記従来のような検査用パターンを印刷すると、印刷面積が広くなるため、検査用パターンを印刷するためにインクや印刷用紙を多く消費するとともに、印刷時間が長くなるという課題があった。
また、上述のような既存の方法では1つの印刷ブロック毎にインク滴の吐出状態を検査するため、検査に時間がかかるという問題があった。また、この問題は印刷ヘッドのノズル数が増加する程顕著になる。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多数のインク吐出部からのインク吐出の有無を、小さな検査用パターンを用いて判定する印刷装置、インク滴吐出検査方法、及び、判定方法を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、インクを吐出するための複数のインク吐出部と、該複数のインク吐出部からインクを吐出して印刷した印刷媒体に向けて光を発するための発光部と、前記光を受けるための受光部とを備え、前記複数のインク吐出部からインクを吐出して前記印刷媒体に検査用パターンを形成し、前記検査用パターンは、余白部分を設けずに互いに隣接する複数の検査用印刷ブロックから構成され、前記各検査用印刷ブロックは、前記複数のインク吐出部のうちの特定のインク吐出部によって形成され、前記各検査用印刷ブロックは、前記発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さく、前記発光部によって前記各検査用印刷ブロックに向けて光を発したときに、前記領域内に余白部分がないものであり、前記受光部が受けた光に基づいて前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定する印刷装置であって、前記発光部が前記検査用印刷ブロックに向けて前記光を発し、このときの前記受光部が受けた光に基づいて、その検査用印刷ブロックを形成すべき前記特定のインク吐出部からのインク吐出の有無を判定することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
【0009】
インクを吐出するための複数のインク吐出部と、該複数のインク吐出部からインクを吐出して印刷した印刷媒体に向けて光を発するための発光部と、前記光を受けるための受光部とを備え、
前記受光部が受けた光に基づいて前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定する印刷装置において、
前記複数のインク吐出部はそれぞれ、インクを吐出して前記印刷媒体に互いに隣接させて検査用印刷ブロックを形成可能であり、
各検査用印刷ブロックは、前記発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さいことを特徴とする印刷装置である。
【0010】
このような印刷装置によれば、発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さな検査用印刷ブロックを、互いに隣接させて形成することにより、検査用パターン全体のサイズを小さくすることが可能となる。このため、インクや印刷用紙の消費を低減し、検査用パターンの印刷に費やす時間を短縮することが可能となる。
【0011】
かかる印刷装置において、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記しきい値は、前記検査用印刷ブロックの色に応じて設定されることが望ましい。
【0012】
印刷媒体に印刷された検査用ブロックにて反射した光は、検査用ブロックの色毎に出力値が異なるが、このような印刷装置によれば、検査用印刷ブロックの色に応じてしきい値が設定されるので、各検査用印刷ブロックの色に適したしきい値を設定することが可能となり、インク吐出の有無の判定の信頼性が向上する。すなわち、前記検査用印刷ブロックの色に応じて出力判定用しきい値を変化させ、すべての前記検査用印刷ブロックの色に対し確実にインク滴吐出検査を行うことが可能である。
【0013】
かかる印刷装置において、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記発光部の光量は、前記検査用印刷ブロックの色に関わらず前記しきい値を統一すべく、前記検査用印刷ブロックの色に応じて調整されることとしてもよい。
【0014】
印刷媒体に印刷された検査用ブロックにて反射した光は、検査用ブロックの色毎に出力値が異なるが、このような印刷装置によれば、検査用印刷ブロックの色に関わらずしきい値を統一すべく検査用印刷ブロックの色に応じて発光部の光量が調整されるので、すべての前記検査用印刷ブロックの色に対し同一のしきい値で確実に検査を行うことが可能である。
【0015】
また、複数のノズルからインク滴を吐出することによって印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、
前記複数のノズルを有する印刷ヘッドと、
前記ノズルを駆動してインク滴を吐出させるヘッド駆動部と、
前記印刷ヘッドと前記印刷媒体のうちの少なくとも一方を移動させることによって前記印刷ヘッドと前記印刷媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
各ノズルからのインク滴の吐出によって前記印刷媒体上に形成された検査用印刷ブロックを読み取ることにより前記複数のノズルからのインク滴の吐出状態を検査する検査部と、
前記検査部の出力信号を基にインク滴の吐出状態を判定する判定部と、
前記各部を制御するための制御部と、を備え、
前記検査部は、光を射出してN個(Nは2以上の所定の整数)のノズル分のN個の前記検査用印刷ブロックを同時に照明する発光部と、
前記発光部から射出され前記N個の検査用印刷ブロックにより反射された光を受ける受光部と、を有し、
前記判定部は、前記検査部からの出力信号に基づいて、前記N個のノズルからのインク滴の吐出状態を同時に判定することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、インク滴の吐出検査時間を大幅に短縮し、印刷中断時間を少なくすることが可能となる。
【0016】
また、複数のノズルからインク滴を吐出することによって印刷媒体に印刷を行う印刷装置において、
各ノズルからのインクの吐出によって前記印刷媒体上に形成された検査用印刷ブロックを読み取ることにより前記複数のノズルからのインク滴の吐出状態を検査するインク滴吐出検査方法であって、
(a)光を射出してN個(Nは2以上の所定の整数)のノズル分のN個の前記検査用印刷ブロックを同時に照明する工程と、
(b)前記発光部から射出され前記N個の検査用印刷ブロックにより反射された光を受ける工程と、
(c)前記反射光の光量に基づいて、前記N個のノズルからのインク滴の吐出状態を同時に判定する工程と、を備えるインク滴吐出検査方法である。
【0017】
このようなインク滴吐出検査方法によれば、発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さな検査用印刷ブロックを、互いに隣接させて形成することにより、検査用パターン全体のサイズを小さくすることが可能となる。このため、インクや印刷用紙の消費を低減し、検査用パターンの印刷に費やす時間を短縮することが可能となる。
【0018】
かかるインク滴吐出検査方法であって、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記工程(c)は、前記検査用印刷ブロックの色に応じて前記判定用しきい値を変更する工程を含むことが望ましい。
このようなインク滴吐出検査方法によれば、検査用印刷ブロックの色に応じて判定用しきい値を変更する工程を含むので、変更された判定用しきい値を用いて、すべての前記検査用印刷ブロックの色に対し確実にインク滴吐出検査を行うことが可能である。
【0019】
かかるインク滴吐出検査方法であって、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記工程(a)は、前記検査用印刷ブロックの色に関わらず統一すべく、前記検査用印刷ブロックの色に応じて前記発光部の光量を調整する工程を含むこととしてもよい。
このようなインク滴吐出検査方法によれば、検査用印刷ブロックの色に関わらずしきい値を統一すべく検査用印刷ブロックの色に応じて前記発光部の光量を調整する工程を含むので、すべての前記検査用印刷ブロックの色に対し同一のしきい値で確実に検査を行うことが可能である。
【0020】
また、インクを吐出するための複数のインク吐出部と、該複数のインク吐出部からインクを吐出して印刷した印刷媒体に向けて光を発するための発光部と、前記光を受けるための受光部とを備えた印刷装置にて、
前記受光部にて受光した光に基づいて前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定する判定方法において、
前記発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さな検査用印刷ブロックを、それぞれ互いに隣接させて印刷媒体に形成すべく前記インク吐出部がインクを吐出するステップと、
前記発光部が前記印刷媒体に向けて光を発するステップと、
前記光を受光部にて受けるステップと、
前記受光部にて受けた光に基づいて、前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定するステップとを有することを特徴とする判定方法である。
このような判定方法によれば、発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さな検査用印刷ブロックを、互いに隣接させて形成することにより、全体のサイズが小さな検査用パターンを印刷することが可能となる。このため、インクや印刷用紙の消費を低減し、検査用パターンの印刷に費やす時間を短縮することが可能となる。
【0021】
かかる判定方法であって、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記検査用印刷ブロックの色に応じて、前記しきい値を変更するステップを有することが望ましい。
このような判定方法によれば、検査用印刷ブロックの色に応じて判定用しきい値を変更する工程を含むので、すべての前記検査用印刷ブロックの色に応じて変更された判定用しきい値を用いて、各インク吐出部に対し確実にインク吐出の有無を判定することが可能である。
【0022】
かかる判定方法であって、前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、前記検査用印刷ブロックの色に関わらず前記しきい値を統一すべく、前記検査用印刷ブロックの色に応じて前記発光部の光量を調整するステップを有することとしてもよい。
このようなインク滴吐出検査方法によれば、検査用印刷ブロックの色に関わらずしきい値を統一すべく検査用印刷ブロックの色に応じて前記発光部の光量を調整する工程を含むので、すべての前記検査用印刷ブロックの色に対し同一のしきい値にて確実に検査を行うことが可能である。
【0023】
===実施例===
以下、本発明の実施の形態の一例を、以下の順序で説明する。
A.実施形態の概要
B.第一実施例
B1.プリンタの構成
B2.インク滴吐出検査に用いる検査用パターンの説明
B3.インク滴吐出検査方法
C.第二実施例
C1.ノズルの構成及び検査部との相対位置
C2.インク滴吐出検査に用いる検査用パターンの説明
C3.インク滴吐出検査方法
D.第一変形例
E.第二変形例
F.その他の変形例
【0024】
A.実施形態の概要
図1は、本発明の実施の形態における検査部41の動作の仕組みを示す説明図であり、図1Aは発光部を印刷媒体としての印刷用紙に対し垂直な位置に備えた例を示す図、図1Bは発光部を印刷用紙面に対し斜めに発光する位置に備えた例を示す図である。インク吐出部としてのノズルからのインク滴吐出状態を検査するための検査部41は、例えば図1に示すような発光部41aと受光部41bとを備えている。ノズルからのインク滴吐出状態の検査は、インクの吐出有無を判定する処理であり、以下これらをインク滴吐出状態の検査と称することとする。発光部41aから射出された光は、検査用印刷ブロックが印刷された印刷媒体にて反射され、その反射光の拡散反射成分が受光部41bに到達する。受光部41bは、受けた光の量に応じた出力信号を出力する。
【0025】
この出力信号が所定のしきい値を越えた場合には、発光部41aが発した光に照射された検査用印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが正常に吐出されたと判定し、出力信号がしきい値より小さい場合には、同ノズルからインクが吐出されないと判定する。
【0026】
B.第一実施例
B1.プリンタの構成
(1)全体の構成
図2は、本発明の第一実施例の印刷装置としてのカラーインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」という)20における主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないモータで駆動される紙送りローラ24と、プラテン板26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28を案内するためのガイドレール34とを備えている。また、キャリッジ28には多数のノズルを備えた印刷ヘッド36、およびインクの吐出状態を検査する検査部41、ならびに符号板33を読み取るためのリニアエンコーダ29が搭載されている。また、紙送りローラ24の軸にはロータリーエンコーダ25が設けられており、このロータリーエンコーダ25の出力に基づいて印刷用紙Pの搬送量を制御している。このため、キャリッジ28の主走査方向の位置は、リニアエンコーダ29にて検知し、印刷用紙Pの位置はロータリーエンコーダ25にて検知することが可能である。すなわちこのプリンタ20は、これらのエンコーダ25,29の出力信号に基づいて、キャリッジ28と印刷用紙Pとの相対位置を正確に認識可能な構成とされている。
【0027】
印刷媒体としての印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から図示しない給紙ローラにより給紙されて紙送りローラ24により搬送され、プラテン板26の表面上を副走査方向SSへ送られる。キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向MSに移動する。主走査方向MSは、副走査方向SSに垂直である。
【0028】
図3は、印刷ヘッド36を下面側から見た図である。印刷ヘッド36の下面には、ブラックインクを吐出するためのブラックインクノズル群KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル群CDと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル群CLと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル群MDと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル群MLと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル群YDと、が形成されている。
【0029】
各ノズル群の複数のノズルは副走査方向SSに沿って整列している。印刷時には、キャリッジ28(図2)とともに印刷ヘッド36が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインクが吐出される。各ノズルからは例えば滴状のインクが吐出される。また、この例では用紙の搬送方向の上流側に1番ノズル#1が配置されている。
【0030】
ガイドレール34に沿って移動するキャリッジ28の移動範囲における、印刷領域の外側には、キャリッジ28に搭載された印刷ヘッド36より下方にクリーニング機構200が設けられている。なお、図2においては、クリーニング機構200はヘッドキャップ210のみ示し、他の構成は省略している。
【0031】
ヘッドキャップ210は、機密性のあるキャップであり、印刷をしないときに印刷ヘッド36に被せてノズル内のインクの乾燥を防止するものである。このため、ヘッドキャップ210は、キャリッジ28の待機位置、所謂ホームポジション側に設けられている。また、ノズルが詰まった場合にも印刷ヘッド36にヘッドキャップ210を被せて、ノズルからインクを吸引して、クリーニングを実行する。インクの吐出状態を検査する検査部41については後に詳述する。
【0032】
図4は、プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図である。プリンタ20は、ホストコンピュータ100から供給された信号を受信する受信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、を備えている。
【0033】
システムコントローラ54には、キャリッジモータ30を駆動する主走査ドライバ61と、紙送りモータ31を駆動する副走査ドライバ62と、インク滴吐出検査部41を駆動する検査部ドライバ63と、印刷ヘッド36を駆動するヘッドドライバ66と、が接続されている。
【0034】
ホストコンピュータ100のプリンタドライバ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動作を規定する各種のパラメータ値を決定する。このプリンタドライバは、さらに、これらのパラメータ値に基づいて、その印刷を行うための印刷データを生成して、プリンタ20に転送する。転送された印刷データは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プリンタ20内では、システムコントローラ54が、受信バッファメモリ50に蓄えられた印刷データの中から必要な情報を読み取り、これに基づいて、各ドライバに対して制御信号を送る。
【0035】
イメージバッファ52には、受信バッファメモリ50で受信された印刷データを色成分毎に分解して得られた複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッドドライバ66は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読み出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズル群を駆動する。なお、プリンタ20各部を制御するのは、システムコントローラ54である。すなわち、システムコントローラ54が特許請求の範囲にいう「制御部」に相当する。
【0036】
また、ホストコンピュータ100から転送される印刷データは、ホストコンピュータ100にて色成分毎に分解されていても構わない。
【0037】
(2)検査部の構成
インク滴吐出検査部41は、前述した図1に示す構成を有しており、発光部41aと、受光部41bとを備えている。本実施形態では、受光部41bは、主に反射光の拡散反射成分を受光するための受光部が1つ設けられた例を示しているが、このほかに、主に反射光の正反射成分を受光するための別の受光部を設けた構成としてもよい。
【0038】
発光部41aは、印刷媒体としての印刷用紙に向けて光を発するための投光手段である。すなわち、インク吐出検査の際には、検査用ブロックなど検査対象印刷画像が印刷されているべき印刷媒体の領域に向けて発光されることになる。
【0039】
発光体としては発光ダイオードやレーザダイオード、白熱電球などでよい。発光体の色は、検査対象印刷画像の色に対して補色の関係にある色であることが好ましい。例えば、シアンの印刷画像を検出するには赤色の発光体を用い、マゼンタの印刷画像を検出するためには緑色の発光体を用い、イエローの印刷画像を検出するには青色の発光体を用いるとよい。発光体の色と印刷画像の色を補色の関係にすれば、そうでない場合に比べて、出力信号のレベルを著しく高めることができる。
したがって、どの色の印刷画像に対しても安定した出力を得るためには、発光体にできるだけ白色のものを用いるとよい。
【0040】
また、発光部41aは必要に応じて発光量を調整できるように、システムコントローラ54によって制御される。
受光部41bは、検査対象印刷画像から反射された反射光を受けるための光電変換手段である。受光素子としてはフォトダイオードやフォトトランジスタなどがよい。好ましくは、可視光に対し良好な感度特性を有する受光素子がよい。
【0041】
主に拡散反射成分を受光するための受光部41bの位置は、図1のように発光部41aに対し正反射の位置にないことが望ましく、図1Aのように、発光部41aを紙面に対し垂直な位置に取り付け、受光部41bを紙面に対し斜めに取り付けてもよく、図1Bのように、発光部41aを紙面に対し斜めに取り付け、受光部41bを紙面に対し垂直に取り付けてもよい。特に光沢系印刷媒体のように、表面にコーティング層がある印刷媒体では、入射した光の大半が表面のコーティング層で正反射されてしまうが、発光部41aと受光部41bとを正反射の位置に取り付けない場合は、コーティング層の下にある検査用印刷ブロックの色も確実に判別できる。
【0042】
B2.インク滴吐出検査に用いる検査用パターンの説明
インク滴吐出検査は次のように行う。まず、検査に先立って検査用パターンを作成する。図5は、あるインク色(例えば、ブラック)により形成された検査用パターンの一例を示し、図6は、検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックBLを示す概念図である。この検査用パターンは、各色のインクを吐出するノズル群にてそれぞれ形成される検査用パターンである。すなわち全てのノズルのインク吐出状態を検査する場合には、印刷ヘッド36が有するノズルから吐出されるインクの色数分の検査用パターンが形成され、本実施例では6つの検査用パターンが形成されることになる。また、N個のノズルの検査を行う際にはN個の印刷ブロックBLが印刷される。
【0043】
検査用パターンは、各ノズルから吐出されるインクによりそれぞれ形成される複数の検査用印刷ブロックBLにより構成され、1つの印刷ブロックBLは、図6のように複数のインクドットPXで形成される。そして、1つの印刷用検査ブロックBLは、1つのノズルの検査に用いられる。図5は、54個のノズル有するノズル群にて形成される検査用パターンを示している。
【0044】
この検査用パターンは、主走査方向に9個、副走査方向に6個の検査用印刷ブロックBLが配置されて構成されている。主走査方向に並べられた9個の検査用印刷ブロックで構成される検査用印刷ブロックアレイが、副走査方向に6段形成されている。搬送方向の最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイは、54番ノズル#54から46番ノズル#46にて印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイは、45番ノズル#45から37番ノズル#37にて印刷され、6段目の検査用印刷ブロックアレイは9番ノズル#9から1番ノズル#1にて印刷される。
【0045】
そして、所定の位置に位置決めされた印刷用紙に対し、例えばキャリッジ28を図5に示す左側から右方向に走査しつつ、54番、45番、36番、27番、18番、9番ノズルからインクを吐出して、所定数のドットを形成し、検査用印刷ブロックの主走査方向の幅分だけ印刷する。キャリッジ28は走査を継続しつつ、53番、44番、35番、26番、17番、8番ノズルからインクを吐出して、隣の検査用印刷ブロックを形成するための所定数のドットによりドット列あるいはラインを形成する。このように、ノズル群の有するノズルを、検査用パターンの主走査方向に配置される検査用印刷ブロックの数分のノズル毎にサブノズル群とし、各サブノズル群において副走査方向に同じ順番に位置するノズル毎にインクを吐出する。
【0046】
キャリッジ28の図5における左から右方向への走査が終了すると、印刷用紙をノズルピッチ分だけ搬送する。その後、キャリッジ28を右から左方向に走査し、前回の走査と逆の順番にて所定のノズルからインクを吐出してドット列あるいはラインを形成する。このように、印刷用紙をノズルピッチ分だけ搬送する動作と、各サブノズル群において副走査方向に同じ順番に位置するノズル毎にインクを吐出する動作とを繰り返し、9本のドット列あるいはラインを形成すると検査用印刷ブロックが形成される。すなわち、全てのノズルからインクが吐出されると、54個の検査用印刷ブロックを有する検査用パターンが印刷される。
【0047】
このとき、主走査方向に隣接する検査用印刷ブロック、例えば、54番ノズルにて形成された検査用印刷ブロックと、53番ノズルにて形成された検査用印刷ブロックとは、副走査方向にノズルピッチ分だけずれた位置に印刷される。また、各検査用印刷ブロックを形成するドットは、互いに隣接する検査用印刷ブロックとの間であっても、等ピッチとなるべく形成され、各検査用印刷ブロックの間には、余白部分は設けられない。本実施例では、キャリッジ28の各走査の間に実行される印刷用紙の搬送における搬送量をノズルピッチ分としたが、これに限らず、例えば搬送量をノズルピッチの半分とすると、各検査用印刷ブロックを構成するドットの数が多くなり、各検査用印刷ブロックの濃度が高くなる。このとき各検査用印刷ブロックを構成するドット列あるいはラインの数は18本となる。
【0048】
B3.インク滴吐出検査方法
検査に際しては、キャリッジ28(図2)に取り付けられた検査部41と印刷媒体Pとを相対的に移動させ、検査用印刷ブロックBL上を検査部41で走査する。このとき、検査部41の発光部41aからの投射光La(図1)を検査用印刷ブロックに当て、検査用印刷ブロックからの反射光Lbを受光部41bで受け、受光部41bから出力された電気信号を所定のしきい値と比較することでインク滴吐出状態を検査する。発光部41aから射出された光線は印刷用紙上で円形のスポットとなるが、この際、図5のように1つの印刷ブロックBLを光線のスポット10より小さくするか、もしくは、光線のスポット10を1つの印刷ブロックBLより大きくすることで、同時に複数のノズルのインク滴吐出状態を検査することができる。例えば、図5に示すように、光線のスポット10にて照射される領域内に4つの検査用印刷ブロックBLが含まれると、4つのノズルに対してインク滴吐出状態を検査することが可能である。これによって、検査を高速に行うことができ、検査による印刷中断時間を少なくすることができる。
【0049】
図示するようにスポット10の中に4つの印刷ブロックBLが収まるような場合の検査方法について説明する。例えば、インク滴が吐出されていないノズルが存在した場合、印刷媒体上にはそのノズルに対応した印刷ブロックは形成されずに空白となる。スポット10の中に空白の印刷ブロックを含んだ場合、検査部41の受光部41bが受ける反射光Lbの量は増加し、出力信号レベルは低下する。したがって、不吐出ノズルが存在した場合の出力信号は図7のようになる。スポット10の中に空白の印刷ブロックが含まれない場合の出力信号レベルV0に比べ、空白の印刷ブロックの一部分が含まれる場合の出力信号レベルVpは小さい。さらに、空白の印刷ブロックの全体が含まれる場合の出力信号レベルV1はVpより小さい。
【0050】
したがって、図7のように、VpとV1の間にしきい値Vsを設定することにより、スポットに完全に含まれる印刷ブロックに対応するノズルのインク滴吐出状態の判定を正確に行うことができる。
【0051】
システムコントローラ54(図4)の判定部54aは、インク滴の吐出状態を判定するために、インク滴吐出検査部41からの出力信号レベルと、あらかじめメインメモリ56に格納されたしきい値Vsとを比較する。出力信号レベルがVsより大きい場合、スポット10に含まれる4つの印刷ブロックはすべて形成されており、不吐出ノズルは存在しないと判定する。逆に、出力信号レベルがVsより小さい場合、スポット10に含まれる4つの印刷ブロックのうち1つ以上の印刷ブロックは空白であり、不吐出ノズルが存在すると判定する。
不吐出ノズルが存在すると判定した場合、システムコントローラ54は、ノズルクリーニングを実行し、不吐出ノズルを良好な状態に回復させることができる。
【0052】
C.第二実施例
第一実施例では、光線のスポット10に4つの検査用印刷ブロックが含まれる例を示したが、第二実施例は、スポット10の照射する領域内に含まれる検査用印刷ブロックが1つである点で相違する。以下、上記実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0053】
C1.ノズルの構成及び検査部との相対位置
図10は、第二実施例の印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと検査部41との配置を示す図である。印刷ヘッド36には、淡ブラックインクを吐出するための淡ブラックインクノズル群KLと、淡マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル群MLと、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノズル群CLと、主に自然画を印刷する際に用いるブラックインクを吐出するためのフォトブラックインクノズル群KPと、濃ブラックインクを吐出するための濃ブラックインクノズル群KDと、濃シアンインクを吐出するための濃シアンインクノズル群CDと、濃マゼンタインクを吐出するための濃マゼンタインクノズル群MDと、イエローインクを吐出するためのイエローインクノズル群YDと、が形成されている。第二実施例では用紙の搬送方向の下流側に1番ノズル#1が配置されている。
【0054】
第二実施例においてキャリッジ28に搭載された検査部41は、印刷ヘッド36の最も反ホームポジション側に位置するイエローインクノズル群YDの1番ノズル#1より搬送方向下流側、かつ反ホームポジション側に配置されている。この例では、例えば前記1番ノズルより搬送方向下流側に8.58mm、反ホームポジション側に51.75mmの位置に設けられている。このような位置に検査部41を配置することにより、検査用パターンを印刷しつつ、一部のノズルのインク滴の吐出状況を検査することを可能とし、検査時間の短縮を図っている。特に、第二実施例では、スポット内に1つの検査用印刷ブロックが含まれるようにしたので、上記のように検査部41と所定のノズルとの相対位置を正確に設定することにより、インクを吐出しないノズルを特定することが可能となる。
【0055】
C2.インク滴吐出検査に用いる検査用パターンの説明
図11は第二実施例のインク滴吐出検査に用いる検査用パターン群70の全体概念図、図12は、検査用パターン群70を構成する一検査用パターン71の概念図、図13は一検査用印刷ブロックBLの各部位を印刷するノズルを説明するための図である。
この検査用パターン群70は、各色のインクにてそれぞれ形成される検査用パターン71が主走査方向に隣接するように配置されている。
【0056】
検査用パターン71が、各ノズルに対応する複数のインクドットPXにてそれぞれ形成される複数の検査用印刷ブロックBLにより構成されることは第一実施例と同様である。この検査用パターン71は、インク滴吐出検査の対象とされる検査対象パターン72と、検査精度を向上させるために、検査対象パターン72の外周部に隣接させて形成される検査非対象パターン73とで構成されている。詳述すると、上述したように、発光部41aの発する光によって照射されるスポット10内に1つの検査用印刷ブロックBLが含まれるように設定される。したがって、スポット10内には、1つの検査用印刷ブロックBLと、その周囲の領域が含まれることになる。このため、検査の対象となる特定の検査用印刷ブロックBLが、その周囲を他の検査用印刷ブロックBLにて囲まれている場合と、例えば、検査用パターン71の角部等に位置して他の検査用印刷ブロックBLにて囲まれていない場合とでは、反射光の光量が相違し誤検知を生じやすい。このような誤検知を防止するために、検査対象となる全ての検査用印刷ブロックBLが他の検査用印刷ブロックBLにて囲まれて配置されるように、検査非対象パターン73が設けられている。図13は、180個のノズル有するノズル群にて形成される検査用パターンを示している。
【0057】
この検査用パターン71の検査対象パターン72は、主走査方向に9個並べられた検査用印刷ブロックBLが、副走査方向に20段形成されされている。この検査用パターン71は、第一実施例にて用いた検査用パターンと相違し、主走査方向に並べられた各検査用印刷ブロックBLの副走査方向の位置が一致している。検査非対象パターン73は、検査対象パターン72の外周部、すなわち主走査方向の両側に副走査方向に沿って1列ずつ、副走査方向の両側に2段ずつの検査用印刷ブロックBLにて構成されている。検査非対象パターン73を構成する検査用印刷ブロックBLは、検査対象パターン72を構成する検査用印刷ブロックBLを形成したいくつかのノズルにより印刷される。
【0058】
そして、8個の検査用パターン71から構成される検査用パターン群70は、キャリッジ28の各走査にて、各ノズル群の副走査方向における同位置に配置されたノズルからインクを吐出して各々の検査用パターン71が形成される。すなわち、8個の検査用パターン71は、キャリッジ28の各走査により、主走査方向に並べられるそれぞれの検査用印刷パターン71の同一部位が同一の方法にて印刷される。このため、ここでは一検査用印刷パターン71の印刷方法について説明する。
【0059】
検査用パターン71は、検査非対象パターン73を印刷するために、例えば副走査方向における半分の領域に分けて印刷される。この例では、ノズル群は180個のノズルを有し、主走査方向に9個の検査用印刷ブロックBLを形成するので、検査対象パターン72は副走査方向に20段の検査用印刷ブロックBLが形成される。そして、搬送方向下流側の半分の検査用パターン71aは、検査対象パターン72のうち10段と、この検査対象パターン72の搬送方向下流側に形成される検査非対象パターン73の2段の計12段となる。そしてこの下流側に12段を印刷するためのノズルは、ノズル群が有するノズルのうち搬送方向上流側に位置する108個(12段×9ブロック)のノズルとなる。
【0060】
下流側の半分の検査用パターン71aの、搬送方向における最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイ71cは、81番ノズル#81から73番ノズル#73にて印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイ71dは、90番ノズル#90から82番ノズル#82にて印刷され、12段目の検査用印刷ブロックアレイは180番ノズル#180から172番ノズル#172にて印刷される。
【0061】
ここでは説明の便宜上、まず1段目の検査用印刷ブロックアレイ71cを印刷する印刷動作について説明する。また、全てのノズルはインクを吐出可能な状態であるものとする。
【0062】
図14は1段目の検査用印刷ブロックアレイ71cを印刷する様子を説明するための図である。図14はキャリッジ28の1回の走査にて形成されるドット列あるいはラインを示しており、左側に付した番号はノズル番号を示している。
【0063】
まず、検査用印刷パターン71を印刷する印刷領域の先端位置が、最も下流側に位置する検査用印刷ブロックアレイのうち最初に印刷を開始する81番ノズルと対向する位置まで、印刷用紙を搬送する。その後、図14に示すように、キャリッジ28の1回目の走査を実行し、キャリッジ28が所定の位置に達した位置にて81番ノズルからインクを吐出させ、図13に示す#81の領域の先端位置にドット列あるいはラインを形成する。キャリッジ28の1回目の走査が終了すると、印刷用紙をノズルピッチの半分だけ搬送し、キャリッジ28の2回目の走査にて81番ノズルからインクを吐出させ、1回目の走査にて形成したドット列あるいはラインと副走査方向に隣接させて新たなドット列あるいはラインを形成する。
【0064】
キャリッジ28の2回目の走査が終了すると、印刷用紙をノズルピッチの半分だけ搬送し、キャリッジ28の3回目の走査にて81番ノズルと80番ノズルとからインクを吐出させる。このとき、81番ノズルから吐出したインクにて2回目の走査にて形成したドット列あるいはラインと副走査方向に隣接させて新たなドット列あるいはラインを形成する。また、80番ノズルから吐出したインクにて、図13に示す#80の領域の先端位置にドット列あるいはラインを形成する。そして、印刷用紙をノズルピッチの半分だけ搬送し、キャリッジ28の4回目の走査にて81番ノズルと80番ノズルとからインクを吐出させ、3回目の走査にて形成したドット列あるいはラインと副走査方向に隣接させて新たなドット列あるいはラインを形成する。このように、キャリッジの走査と印刷用紙の搬送とを実行して2本のドット列あるいはラインを形成するとともに、2回の走査毎にインクを吐出させるノズルを搬送方向上流側から1つずつ増やしていく。そして、18回目の走査にて、図13の#81の領域に全てのドットが形成される。このため、19回目の走査では、81番ノズルからのインクの吐出を停止する。その後、2回の走査毎に搬送方向上流側に位置するノズルから順次1つずつインクの吐出を停止させていく。そして、34回目の走査にて検査用印刷ブロックアレイを構成する全ての検査用印刷ブロックBLが形成されることになる。
【0065】
ここまでの説明は、最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイ71cを印刷する印刷動作について説明したが、各段の検査用印刷ブロックアレイも1段目の検査用印刷ブロックアレイ71cと同様に、かつ同時に印刷される。すなわち、各段の検査用印刷ブロックアレイを形成するノズル毎に分割してサブノズル群とし、各サブノズル群において副走査方向に同じ順番に位置するノズル毎に同じタイミングにてインクを吐出するように制御する。このように各ノズルを制御すると、例えば、81番ノズル、90番ノズル、99番ノズル、108番ノズル、117番ノズル、126番ノズル、135番ノズル、144番ノズル、153番ノズル、162番ノズル、171番ノズル、180番ノズルから同じタイミングにてインクが吐出され、各段の検査用印刷ブロックアレイに対応して、副走査方向に適宜間隔を隔てた12本のドット列あるいはラインが形成される。キャリッジ28の34回の走査により下流側の半分の検査用パターン71aが印刷される。
【0066】
上流側の半分の検査用パターン71bは、検査対象パターン72のうち10段と、この検査対象パターン72の搬送方向上流側に形成される検査非対象パターン73の2段の計12段となる。搬送方向の最も下流側に位置する1段目の検査用印刷ブロックアレイ71eは、9番ノズル#9から1番ノズル#1にて印刷され、2段目の検査用印刷ブロックアレイ71fは、18番ノズル#18から10番ノズル#10にて印刷され、12段目の検査用印刷ブロックアレイは108番ノズル#108から100番ノズル#100にて印刷される。
【0067】
下流側の半分の検査用パターン71aが印刷されると、上流側の半分の検査用パターン71bを印刷する位置に印刷用紙を搬送する。このとき、最も下流側に位置する検査用印刷ブロックアレイ71aのうち最初に印刷を開始する9番ノズルから吐出されるインクにて形成されるドットが、下流側の半分の検査用パターン71aにおける12段目の検査用印刷ブロックアレイにて最も上流側に位置するドット列あるいはラインと副走査方向に隣接する位置に形成される位置まで印刷用紙が搬送される。その後の上流側の半分の検査用パターン71bを印刷する動作は、下流側の半分の検査用パターン71aを印刷する動作と同様である。
【0068】
また、各検査用印刷ブロックを形成するドットは、互いに隣接する検査用印刷ブロックとの間であっても、等ピッチとなるべく形成され、各検査用印刷ブロックの間には、余白部分は設けられていない。
【0069】
本実施例においては、検査用パターン71を印刷用紙の搬送方向に半分に分割して印刷する例を示したが、最初に全てのノズルを用いて、20段の検査用印刷ブロックアレイを印刷した後、その上流側に、ノズル群のノズルのうち下流側に位置する4段分のノズル、すなわち36個のノズルを用いて、4段の検査用印刷ブロックアレイを印刷してもよい。また、各検査用印刷ブロックアレイを構成する検査用印刷ブロックの主走査方向における配置は、これに限るものではない。
【0070】
C3.インク滴吐出検査方法
キャリッジ28(図2)に取り付けられた検査部41にてインク滴吐出状態を検査する検査の原理は第一実施例と同様である。第二実施例では、発光部41aにて発せられた光により印刷用紙が照射される領域内に、前記検査用パターンの1個の検査用印刷ブロックBLが含まれる用にスポット10が設定されている。そして、印刷ヘッド36が有する全てのノズルより下流側に検査部41が配置されている構成としたため、一部の検査用印刷ブロックBLを印刷する際のキャリッジ28の移動にて、印刷動作と同時に所定の検査用印刷ブロックBLを検査部41にて走査する。
【0071】
図15は本実施例にて用いる検査用パターン71を構成する検査用印刷ブロックBLのサイズの一例を示す図、図16は上流側の半分の検査用パターン71bを印刷する際の検査部41と上流側の半分の検査用パターン71aとの相対位置を説明するための図である。
【0072】
図15に示すように、この検査用印刷ブロックの解像度は主走査方向、副走査方向共に360dpiであり、主走査方向に28ドット(28/360inch)、副走査方向に18ドット(18/360inch)のサイズで印刷されている。したがって、イエローインクノズル群YDと検査部41とが上述した位置関係をなす本実施例の場合には、図16に示すように上流側の半分の検査用パターン71bを印刷する際に、下流側の半分の検査用パターン71aにおける5段目と6段目の検査用印刷ブロックアレイを検査部41が走査することになる。このため、下流側の半分の検査用パターン71aを印刷した後に、下流側の半分の検査用パターン71aにおける1段目から4段目の検査用印刷ブロックアレイを走査してインク滴吐出状態の検査を実行する。その後、上流側の半分の検査用パターン71bを印刷する際に、下流側の半分の検査用パターン71aにおける5段目と6段目の検査用印刷ブロックアレイを走査してインク滴吐出状態の検査を実行する。そして、上流側の半分の検査用パターン71bを印刷した後に、下流側の半分の検査用パターン71aにおける7段目以降の検査用印刷ブロックアレイ、及び上流側の半分の検査用パターン71bを走査して、インク滴吐出状態の検査を実行する。
【0073】
本第二実施例ではスポット10の中に1つの検査用印刷ブロックBLが収まるように設定されている(図13参照)。例えば、インク滴が吐出されていないノズルが存在した場合、印刷媒体上にはそのノズルに対応した検査用印刷ブロックBLは形成されずに空白となる。スポット10の領域内に含まれている検査用印刷ブロックBLが空白の場合には、検査部41の受光部41bが受ける反射光Lbの量は増加し、出力信号レベルは低下する。したがって、スポット10の領域内に含まれている検査用印刷ブロックBLを形成すべきノズルがインクを吐出しなかった場合の出力信号は図17に示すようにVLとなる。この場合も実施例1と同様に、空白の印刷ブロックの一部分が含まれる場合の出力は、スポット10の中に空白の印刷ブロックが含まれない場合の出力信号レベルV0より小さく、信号レベルはVpとなる。このため、図17に示すように、VpとVLの間にしきい値Vsを設定することにより、スポット10に完全に含まれる印刷ブロックに対応するノズルのインク滴吐出状態の判定を正確に行うことができる。
【0074】
システムコントローラ54(図4)の判定部54aは、インク滴の吐出状態を判定するために、インク滴吐出検査部41からの出力信号レベルと、あらかじめメインメモリ56に格納されたしきい値Vsとを比較する。出力信号レベルがVsより大きい場合、スポット10に含まれている検査用印刷ブロックは形成されており、この検査用印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが吐出されていると判定する。逆に、出力信号レベルがVsより小さい場合、スポット10に含まれている検査用印刷ブロックは印刷されておらず、この検査用印刷ブロックを形成すべきノズルからインクが吐出されていないと判定する。
【0075】
そして、ノズルからインクが吐出されていないと判定した場合には、システムコントローラ54は、ノズルクリーニングを実行し、インクを吐出しなかったノズルを良好な状態に回復させることができる。
【0076】
また、本第二実施例では、発光部41aから発せられる光により印刷用紙が照射される領域に1つの検査用印刷ブロックが含まれる構成とし、リニアエンコーダ29の出力と、ロータリーエンコーダ25の出力とにより、キャリッジ28と印刷用紙との相対位置を認識可能とし、さらに全てのノズルより搬送方向の下流側に設けた検査部41と各ノズルとの配置を正確に位置あわせする構成としている。このため、インクの吐出有無を判定するためにキャリッジ28を走査し、検査部41にてインクを吐出していないノズルが検出された場合には、リニアエンコーダ29及びロータリーエンコーダ25の出力に基づいて、インクを吐出していないノズルを特定することが可能である。このため、インクを吐出していない特定されたノズルのみに対し、フラッシング等を実行して良好な状態に回復させたり、また、インクを吐出していないノズルが形成すべきドットを他のノズルを用いて形成させて印刷することも可能である。
【0077】
D.第一変形例
図8は、第一変形例を説明するための図であり、しきい値Vsを検査対象の印刷ブロックの色に応じて調整している。図8の例では、ブラックの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Bk)は、イエローの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Y)に比べて大きな値に設定されている。この理由は、検査時に以下のような誤判定の可能性が存在するからである。仮に、ブラックの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Bk)を、イエローの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Y)と同じ値に設定した場合、ブラックの印刷ブロック測定時に不吐出ノズルが1つ存在したときの出力信号レベルV1(Bk)は、イエローの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Y)より大きいため、不吐出状態のブラックインクノズルに対し、正常な吐出状態であると誤判定してしまう。また、イエローの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Y)を、ブラックの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Bk)と同じ値に設定した場合、イエローの印刷ブロック検査時に不吐出ノズルが存在しないときの出力信号レベルV0(Y)は、ブラックの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Bk)より小さいため、正常な吐出状態にあるイエローインクノズルに対し、不吐出状態であると誤判定してしまう。
【0078】
システムコントローラ54(図4)は、リニアエンコーダ29(図2)のヘッド位置情報に基づくセンサ位置情報を算出し、これをあらかじめメインメモリ56に格納された検査用印刷ブロックの位置情報と比較することにより、検査中の印刷ブロックの色を認識する。さらに、メインメモリ56に格納されたしきい値テーブルを参照し、印刷画像の色に対応したしきい値を取得する。最後に、このしきい値と、出力信号レベルとを比較しインク滴の吐出状態を判定する。これにより、印刷画像の色によらず確実な検査が可能となる。
【0079】
このように、第一変形例では検査用印刷ブロックの色に応じてしきい値Vsを変化させるので、全ての色の検査用印刷ブロックに対して誤判定なく確実に検査を行うことができるという利点がある。
【0080】
E.第二変形例
図9は、第二変形例における出力信号の例である。第二変形例では、検査用印刷ブロックの色に応じてしきい値を変化させ、すべての色の印刷ブロックに対して確実に検査を行えるようにした。第二変形例では、検査用印刷ブロックの色に応じて発光部41aの光量を調整し、すべての色の印刷ブロックに対し同一のしきい値で判定を行うことを可能にしている。
【0081】
例えば、インク色6色を有するインクジェットプリンタの場合、イエローの印刷ブロック測定時における発光部41aの光量を100%としたとき、各色印刷ブロック測定時の発光部41aの光量を次のようにすると、イエローの印刷ブロック検査時のしきい値Vs(Y)によって全色の印刷ブロックの検査を、誤判定することなく行うことができる。
ブラック:580%
濃シアン:160%
淡シアン:110%
濃マゼンタ:160%
淡マゼンタ:100%
イエロー:100%
ただし、これらの光量の値は一例であり、実際の好ましい光量は、インクの濃度や各ブロックのドット記録率(印字密度)などに応じて適宜設定される。
【0082】
F.その他の変形例
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、システムコントローラ54(図4)の機能の一部をホストコンピュータ100が実行するようにすることもできる。
【0083】
なお、本発明は印刷装置以外の種々の形態でも実現可能であり、例えば、インク滴吐出検査方法、ノズルの検査方法および装置、これらの方法または装置の機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等の形態で実現することができる。
【0084】
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータ100は、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータ100にコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現するときには、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータ100のマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータ100が直接実行するようにしてもよい。
【0085】
この明細書において、ホストコンピュータ100とは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなホストコンピュータ100に、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラムではなく、オペレーションシステムによって実現されてもよい。
【0086】
なお、この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記録装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記録装置も含んでいる。
【0087】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の印刷装置によれば、インク滴吐出検査を高速に行い、検査による印刷中断時間を少なくすることができるとともに、インク滴の吐出検査を確実に行うことができる。
【0088】
また、多数のインク吐出部からのインク吐出の有無を、小さな検査用パターンを用いて判定する印刷装置、インク滴吐出検査方法、及び、判定方法を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは本発明の実施の形態における発光部を印刷媒体としての印刷用紙に対し垂直な位置に備えた例にて発光部の構成を示す説明図、図1Bは発光部を印刷用紙面に対し斜めに発光する位置に備えた例にて発光部の構成を示す説明図。
【図2】本発明の実施の形態におけるカラーインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図。
【図3】印刷ヘッド36を下面から見た図。
【図4】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック図。
【図5】あるインク色により形成されたインク滴吐出検査に用いる印刷ブロックBLと発光部41aのスポット10を示す説明図。
【図6】インク滴吐出検査に用いる印刷ブロックBLの構成を示す説明図。
【図7】本発明の実施の形態における不吐出ノズルの検出数としきい値の関係を示す説明図。
【図8】本発明の第一変形例における検査部41の出力信号としきい値Vsの関係を示す説明図。
【図9】本発明の第二変形例における検査部41の出力信号としきい値Vsの関係を示す説明図。
【図10】第二実施例の印刷ヘッド36を上方から見た際のノズルと検査部との配置を示す図。
【図11】第二実施例のインク滴吐出検査に用いる検査用パターン群の概念図。
【図12】第二実施例の検査用パターン群を構成する一検査用パターンの概念図。
【図13】第二実施例の一検査用印刷ブロックの各部位を印刷するノズルを説明するための図。
【図14】1段目の検査用印刷ブロックアレイを印刷する様子を説明するための図。
【図15】第二実施例にて用いる検査用パターンを構成する検査用印刷ブロックのサイズの一例を示す図。
【図16】上流側の半分の検査用パターンを印刷する際の検査部と検査用パターンの相対位置を説明するための図。
【図17】第二実施例における検査部41の出力信号としきい値Vsの関係を示す説明図。
【符号の説明】
10 発光部の投射光による紙面上スポット 20 プリンタ
22 用紙スタッカ 24 紙送りローラ
25 ロータリーエンコーダ 26 プラテン板
28 キャリッジ 29 リニアエンコーダ
30 キャリッジモータ 32 牽引ベルト
33 符号板 34 ガイドレール
36 印刷ヘッド 41 検査部
41a 発光部 41b 受光部
50 受信バッファメモリ 52 イメージバッファ
54 システムコントローラ 54a 判定部
61 主走査ドライバ 62 副走査ドライバ
63 検査部ドライバ 66 ヘッドドライバ
70 検査用パターン群 71 検査用パターン
71a 下流側の半分の検査用パターン
71b 上流側の半分の検査用パターン
71c 下流側の1段目の検査用印刷ブロックアレイ
71d 下流側の2段目の検査用印刷ブロックアレイ
71e 上流側の1段目の検査用印刷ブロックアレイ
71f 上流側の2段目の検査用印刷ブロックアレイ
72 検査対象パターン 73 検査非対象パターン
100 ホストコンピュータ 200 クリーニング機構
210 ヘッドキャップ BL 印刷ブロック
CD 濃シアンインクノズル群 CL 淡シアンインクノズル群
KD ブラックインクノズル群 KL 淡ブラックインクノズル群
KP フォトブラックインクノズル群 La 投射光
Lb 反射光 MD 濃マゼンタインクノズル群
ML 淡マゼンタインクノズル群 MS 主走査方向
P 印刷用紙
PX 印刷ブロックを構成するインクドット
SS 副走査方向
YD イエローインクノズル群
Vs しきい値
Vs(Bk) ブラック印刷ブロックのしきい値
Vs(Y) イエロー印刷ブロックのしきい値
V0 スポットに空白印刷ブロックを含まない場合の出力信号レベル
V0(Bk) ブラック印刷ブロック測定時においてスポットに空白ブロックを含まないときの出力信号レベル
V0(Y) イエロー印刷ブロック測定時においてスポットに空白ブロックを含まないときの出力信号レベル
V1 スポットに空白印刷ブロックを1つ含む場合の出力信号レベル
V1(Bk) ブラック印刷ブロック測定時においてスポットに空白ブロックを1つ含むときの出力信号レベル
V1(Y) イエロー印刷ブロック測定時においてスポットに空白ブロックを1つ含むときの出力信号レベル
V2 スポットに空白印刷ブロックを2つ含む場合の出力信号レベル
V3 スポットに空白印刷ブロックを3つ含む場合の出力信号レベル
V4 スポットに空白印刷ブロックを4つ含む場合の出力信号レベル
Vp スポットに空白印刷ブロックの一部を含む場の出力信号レベル
VL 第2実施例のブラック印刷ブロックのしきい値
Claims (6)
- インクを吐出するための複数のインク吐出部と、該複数のインク吐出部からインクを吐出して印刷した印刷媒体に向けて光を発するための発光部と、前記光を受けるための受光部とを備え、前記複数のインク吐出部からインクを吐出して前記印刷媒体に検査用パターンを形成し、
前記検査用パターンは、余白部分を設けずに互いに隣接する複数の検査用印刷ブロックから構成され、前記各検査用印刷ブロックは、前記複数のインク吐出部のうちの特定のインク吐出部によって形成され、前記各検査用印刷ブロックは、前記発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さく、前記発光部によって前記各検査用印刷ブロックに向けて光を発したときに、前記領域内に余白部分がないものであり、
前記受光部が受けた光に基づいて前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定する印刷装置であって、
前記発光部が前記検査用印刷ブロックに向けて前記光を発し、このときの前記受光部が受けた光に基づいて、その検査用印刷ブロックを形成すべき前記特定のインク吐出部からのインク吐出の有無を判定することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、
前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、
前記しきい値は、前記検査用印刷ブロックの色に応じて設定されることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、
前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、
前記発光部の光量は、前記検査用印刷ブロックの色に関わらず前記しきい値を統一すべく、前記検査用印刷ブロックの色に応じて調整されることを特徴とする印刷装置。 - インクを吐出するための複数のインク吐出部と、該複数のインク吐出部からインクを吐出して印刷した印刷媒体に向けて光を発するための発光部と、前記光を受けるための受光部とを備えた印刷装置にて、前記複数のインク吐出部からインクを吐出して前記印刷媒体に検査用パターンを形成し、前記受光部にて受光した光に基づいて前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定する判定方法において、
余白部分を設けずに互いに隣接する複数の検査用印刷ブロックから構成される検査用パターンであって、各前記検査用ブロックが前記複数のインク吐出部のうちの特定のインク吐出部によって形成され、前記発光部が発した光により前記印刷媒体が照射された領域より小さな前記検査用印刷ブロックをそれぞれ互いに隣接させた前記検査用パターンを印刷媒体に形成すべく、前記インク吐出部がインクを吐出するステップと、
前記発光部が前記検査用印刷ブロックに向けて前記光を発し、前記光によって前記検査用印刷ブロックを照射したときに前記領域内に余白部分がない状態において、このときの前記受光部が受けた光に基づいて、その検査用印刷ブロックを形成すべき前記特定のインク吐出部からのインク吐出の有無を判定するステップと
を有することを特徴とする判定方法。 - 請求項4に記載の判定方法であって、
前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、
前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、
前記検査用印刷ブロックの色に応じて、前記しきい値を変更するステップを有することを特徴とする判定方法。 - 請求項4に記載の判定方法であって、
前記検査用印刷ブロックは、前記インク吐出部から吐出される複数色のインクにてそれぞれ形成可能であり、
前記受光部が受けた光に基づく出力値と、所定のしきい値とを比較することにより前記インク吐出部からのインク吐出の有無を判定し、
前記検査用印刷ブロックの色に関わらず前記しきい値を統一すべく、前記検査用印刷ブロックの色に応じて前記発光部の光量を調整するステップを有することを特徴とする判定方法。
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