JP4516193B2 - エンジン自動停止始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は信号待ちなどによる車両の停止、発進に伴って車載エンジンを自動停止、自動始動するエンジン自動停止始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、停車率の高い市街地走行時の燃費向上等を目的として、信号待ち時等、車両が停車したときにはエンジンを自動停止し、車両の発進時には同エンジンを再始動させるエンジン自動停止始動装置が知られている。
【0003】
一方、車載エンジンの出力軸を動力源とする機関駆動式ポンプから供給される作動油によって各シフト位置の保持及び切り替え制御を行う油圧制御部を備える自動変速機が従来より広く用いられている。このような自動変速機を備える車両においては、信号待ち時等、車両が一時停止している間、その変速機は同ポンプの作動油圧によって発進用のシフト位置にてそのギヤの係合態様を保持する。こうすることで、車両の発進を円滑に行うことが可能となる。
【0004】
しかし、この種の自動変速機に上記エンジン自動停止始動装置を搭載した場合には、当該エンジンの自動停止によって上記機関駆動式ポンプが機能しなくなるため、自動変速機によって発進用のシフト位置に対応するギヤの係合状態を維持することができなくなる。したがって、このような状態でエンジンの再始動が行われると、作動油の油圧が十分に高まった状態で上記発進用のシフト位置に対応するギヤの再度の係合が行われるようにはなるが、このときにはエンジン回転速度もかなり高くなっているため、この係合によってショックが生じるという問題がある。
【0005】
そこで従来は、例えば特開平8−14076号公報にみられるように、エンジンの自動停止中には電動オイルポンプによって調圧された作動油を用いることによって、発進用のシフト位置に対応するギヤの係合状態を保持するものなども提案されている。このように電動オイルポンプを備えることで、エンジン停止中においても作動油の油圧、ひいてはギヤの上記係合状態を保持することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン停止中においても作動油の油圧を保持する電動オイルポンプを備えた場合、例えば登坂路において、その電動オイルポンプの配置態様等に起因して作動油の調圧を十分に行うことができなくなることがある。
【0007】
すなわち、例えば上記油圧制御部内のオイルパンに連通孔を設けこの連通孔と接続する吸入ホースを介して電動オイルポンプが作動油を吸入する構成とした場合、登坂路においては、作動油の表面がオイルパン底面に対して傾斜するため、電動オイルポンプが作動油を吸入することができなくなることがある。こうした状況下においては、たとえ電動オイルポンプを設けたとはいえ、エンジン自動停止制御時に作動油の油圧を維持することができないため、発進用のシフト位置に対応したギヤの係合状態を保持することができなくなる。この状態で車両の発進が行われると、上記ギヤが係合する間、車両が後退する等の問題を生じる。
【0008】
なお、電動オイルポンプのオイルパンからの作動油の吸入態様によっては、登坂路に限られず、車両が傾いたときに同様の問題が生じうる。また、エンジン自動停止制御時に作動油圧を保持するための手段としては、電動オイルポンプに限られず、他の手段を用いた場合でも、その配置態様によっては、車両の傾きに起因して同様の問題が生じる。更に、上記自動変速機を備える車両に限らず、作動油を用いて発進用のシフト位置の保持を行う車両にあっては、エンジンの自動停止、再始動に伴うこうした実情も概ね共通したものとなっている。
【0009】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン自動停止中に油圧保持手段によって作動油の油圧を保持することが困難となる環境下においても良好な発進性能を得ることのできるエンジン自動停止始動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、エンジンを停止する旨の要求に基づいて、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、所定角度以上傾斜している旨の判定結果に基づいて前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、前記エンジンの自動停止制御を禁止する禁止手段を備えることをその要旨としている。
上記発明によれば、車両の傾斜態様に応じてエンジンの自動停止制御を禁止するために、車両が傾斜することで油圧保持手段による作動油の加圧制御が十分でない場合に生じる上述した問題を回避することができるようになる。
【0012】
(2)請求項2に記載の発明は、エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、エンジンを停止する旨の要求に基づいて、前記車両の傾斜度合いに基づいて前記容器内の作動油と前記連通孔との位置関係を把握するものであって、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、この判定を通じて所定角度以上傾斜している旨の判定結果が得られたとき、すなわち前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、前記エンジンの自動停止制御を禁止する禁止手段を備えることを要旨としている。
【0014】
(3)請求項3に記載の発明は、エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、前記エンジンの自動停止制御により停止した状態のエンジンを再始動する旨の要求があるとき、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、所定角度以上傾斜している旨の判定結果に基づいて前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、すなわち前記容器の連通孔が作動油によって塞がれない状態にある旨判定したとき、この判定結果に基づいて、当該車両を停止状態に保つブレーキの開放を前記平面に対する当該車両の傾斜角度が前記所定角度未満のときよりも遅延する遅延手段を備えることを要旨としている。
上記発明によれば、エンジンの再始動制御に際し、当該車両の傾斜態様に応じて走行ブレーキの開放を遅延するために、車両の傾斜に起因して油圧保持手段による作動油の加圧制御が十分でない状態で車両が発進することで生じる同車両の後退等の問題を回避することができるようになる。
【0015】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記油圧式変速機による発進用シフト位置に対応するギヤの係合が完了するまで前記ブレーキの開放を遅延することを要旨としている。
上記発明によれば、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、変速機による発進用のシフトにかかるギヤの係合が完了するまで前記ブレーキの開放を遅延することで、請求項5に記載の発明の作用効果を奏することができるようになる。
【0016】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記ブレーキを開放するまでの遅延時間を同傾斜の角度に応じて可変設定することを要旨としている。
上記発明によれば、車両の傾斜に起因して油圧保持手段による作動油の加圧制御が十分でない度合いを、この傾斜角度によって定量的に評価するとができるため、請求項5に記載の発明の作用効果を簡易な構成によって好適に奏することができるようになる。また、傾斜角度によって要求されるエンジントルクが変化することをも併せ加味する構成とすることもできる。
【0017】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記エンジンの回転速度が所定値以上になるまで前記ブレーキの開放を遅延することを要旨としている。
上記発明によれば、エンジンの回転速度が所定値以上になるまでブレーキの開放を遅延することで、車両の傾斜に起因して油圧保持手段による作動油の加圧制御が十分でない状態で車両が発進することで生じる同車両の後退等の問題を回避することができるようになる。また、この所定値は、車両の傾斜角度によって要求されるエンジントルクが変化することを考慮して可変設定することもできる。
【0018】
(7)請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか一項に記載のエンジン自動停止始動装置において、当該自動停止始動装置は、運転者によるフットブレーキの開放操作が行われたことに基づいて前記エンジンの再始動を実行するものであり、前記遅延手段は、前記エンジンの再始動が開始されたときに当該車両が傾斜していることに基づいて前記ブレーキの開放の遅延を実行し、その後に前記油圧式変速機による発進用シフト位置に対応するギヤの係合が完了したことに基づいて前記遅延したブレーキの開放を許可するものであることを要旨としている。
【0022】
(8)請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエンジン自動停止始動装置において、前記連通孔は、前記容器の側面に設けられるものであることを要旨としている。
(9)請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のエンジン自動停止始動装置において、前記連通孔は、前記容器の側面のうち車両前方方向下方に設けられるものであることを要旨としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるエンジン自動停止始動装置の第1の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0024】
図1は、本実施形態の構成の概略を示す図である。本実施形態において、図1に示されるエンジン2の出力は、トルクコンバータ4及び歯車変速機部6によって所定の変更を受けた後、アウトプットシャフト8から出力される。この歯車変速機部6は、遊星歯車機構を複数備えることで、入力される駆動力を前進5段、後進1段にて変速する部分であり、これら遊星歯車機構のギヤの係合状態の維持及び同係合の切り替えは、歯車変速機部6の下方に設けられた油圧制御部10によって行われる。
【0025】
なお、これらエンジン2やトルクコンバータ4、歯車変速機部6は、アウトプットシャフト8へつながる動力伝達軸の軸方向を車両の前後方向と略一致させ、且つエンジン2側を車両の前方方向として車両に搭載される。
【0026】
上記油圧制御部10は、図1に破線にて示されるように、オイルパン12と、同オイルパン12内に収容される作動油を用いて歯車変速機部6を制御するバルブボディ14とを備えている。そして、エンジン2の作動時においては、トルクコンバータ4及び歯車変速機部6間に設けられ、このエンジン2の動力によって駆動されるオイルポンプ16によってオイルパン12内の作動油がバルブボディ14を介して汲み上げられ加圧されてバルブボディ14内に供給される。このように作動油が加圧されるために、この作動油の油圧を利用して遊星歯車機構のギヤの係合制御や切り替え制御を行うことができる。
【0027】
更に、油圧制御部10の作動油を加圧する別の手段として、エンジン2の自動停止制御中に作動する電動オイルポンプ18がトルクコンバータ4近傍に設けられている。そして、この電動オイルポンプ18は、オイルパン12の側面のうち車両前方方向下方に設けられた連通孔20に接続する吸入ホース22を介してオイルパン12内の作動油を吸入する。更に、電動オイルポンプ18が、吐出ホース24を介して、歯車変速機部6に設けられたライン圧検出用孔26にこの吸入した作動油を吐出することで、バルブボディ14内へ作動油が供給される。
【0028】
これらオイルポンプ16又は電動オイルポンプ18によって加圧された作動油を用いて油圧制御部10によって歯車変速機部6が制御される。ここで、これらオイルポンプ16又は電動オイルポンプ18によって加圧された作動油を用いて油圧制御部10によって制御される歯車変速機部6について、図2及び図3を用いて詳述する。
【0029】
図2は、歯車変速機部6内に設けられたギヤの配置態様を示すスケルトン図である。同図に示されるように、この歯車変速機部6は、副変速機601と主変速機602とを備えている。
【0030】
副変速機601を構成するオーバードライブ用遊星歯車機構610のキャリア611は、先の図1に示すトルクコンバータ4と連結する歯車変速機部6の入力軸600に連結されている。そして、この遊星歯車機構610におけるキャリア611とサンギヤ612との間には、クラッチC0とワンウェイクラッチF0とが設けられている。このワンウェイクラッチF0は、サンギヤ612がキャリア611に対し入力軸600の回転方向を正として相対的に正回転する場合に係合するように設定されている。
【0031】
上記サンギヤ612の回転は、ブレーキB0によって固定される。また、上記遊星歯車機構610を構成するリングギヤ613は、主変速機602への中間入力軸614と連結されている。
【0032】
上記態様にて構成される副変速機601によって、入力軸600の回転速度は同一速度又は、増速されて上記中間入力軸614から出力される。すなわち、クラッチC0又はワンウェイクラッチF0が係合した状態では、遊星歯車機構610が一体的に回転するため、中間入力軸614は入力軸600と同速度で回転する。一方、ブレーキB0を係合させることでサンギヤ612を固定すると、リングギヤ613が入力軸600の回転速度に対して増速されて回転する。
【0033】
一方、主変速機602は、3組の遊星歯車機構620、630、640を備えて構成されており、これらを用いて同主変速機602では後進1段と前進4段とを設定する。以下、この主変速機602の係合態様について説明する。
【0034】
第1の遊星歯車機構620のサンギヤ622と、第2の遊星歯車機構630のサンギヤ632とが互いに一体的に連結されている。また、第1の遊星歯車機構620のリングギヤ623と第2の遊星歯車機構630のキャリア631と第3の遊星歯車機構640のキャリア641とが一体的に連結されている。そして、この第3の遊星歯車機構640のキャリア641は、上記アウトプットシャフト8と連結されている。更に、第2の遊星歯車機構630のリングギヤ633が第3の遊星歯車機構640のサンギヤ642と連結されている。
【0035】
上記第2の遊星歯車機構630のリングギヤ633及び第3の遊星歯車機構640のサンギヤ642と中間入力軸614との間には、前進段にて係合するクラッチC1が設けられている。一方、第1の遊星歯車機構620のサンギヤ622及び第2の遊星歯車機構630のサンギヤ632と中間入力軸614との間には、後進段にて係合するクラッチC2が設けられている。
【0036】
また、上記第1の遊星歯車機構620及び第2の遊星歯車機構630のサンギヤ622及び632は、ブレーキB1によって固定される。更に、これらサンギヤ622と632とには、ワンウェイクラッチF1とブレーキB2とが連結されている。このワンウェイクラッチF1は、同サンギヤ622、632が逆回転するときに係合するように設定されている。
【0037】
更に、上記第1の遊星歯車機構620のキャリア621を固定するブレーキB3、第3の遊星歯車機構640のリングギヤ643を固定するブレーキB4及びワンウェイクラッチF2がそれぞれ設けられている。なお、このワンウェイクラッチF2は、リングギヤ643が逆回転する際に係合するように設定されている。
【0038】
上記態様にて構成される副変速機601と主変速機602において、変速段を設定するためのクラッチ及びブレーキの係合態様を図3に示す。図3に示される態様にて上記歯車変速機部6の副変速機601や主変速機602のクラッチやブレーキが係合することで、図1に示したトルクコンバータ4から上記入力軸600を介して歯車変速機部6に供給される動力は、所望の変換を経てアウトプットシャフト8から出力されるようになる。
【0039】
なお、上記クラッチやブレーキのうち、クラッチC0〜C2とブレーキB1〜B4は上記作動油によって油圧制御される。また、車両の一次停止時等においては、発進のためのシフト位置として、第1速(図3に1stと表記)の係合状態が保持される。
【0040】
上記歯車変速機部6内のクラッチやブレーキの係合態様を調整するための上述した油圧制御部10、電動オイルポンプ18をはじめ、エンジン2やトルクコンバータ4は、先の図1に示される電子制御装置(以下、ECUという)30によって制御される。この電子制御装置30では、車両走行にかかる周知の各種制御を行う他、イグニッションスイッチ31や、車両の速度を検出する車速センサ32、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ33、ブレーキが踏まれているか否かを検出するブレーキセンサ34、車両の加速度を検出するセンサ35等の検出結果に基づき、本実施形態におけるエンジンの自動停止・始動制御を行う。
【0041】
ここで、本実施形態におけるエンジンの自動停止・始動制御について説明する。
このエンジン2を自動停止する制御は、通常、信号待ち時等にエンジン2を自動停止制御するために、イグニッションスイッチ31がオンされている状況下、次の条件を満たすときに行われる。すなわち、(ア)車速センサ32の出力信号が車速「0」を示し、且つ、(イ)アクセルセンサ33の出力信号がアクセルペダルが踏み込まれていないことを示し、且つ、(ウ)ブレーキセンサ34の出力信号がブレーキが踏まれていることを示す条件である。
【0042】
上記(ア)〜(ウ)の条件が満たされることでエンジン2の自動停止制御が行われる。ただし、エンジン2の自動停止がなされると、オイルポンプ16による作動油の加圧を行うことができなくなる。そして、油圧制御部10内の作動油の油圧が低下すると、次回の発進のためのシフト位置である先の図3に示す第1速のクラッチやブレーキの係合のうち、作動油の油圧を利用してその係合を維持するクラッチC0及びC1の係合状態を維持できなくなる。このようにエンジン2の自動停止制御に起因して発進用のシフト位置に対応する上記クラッチ等の係合状態を維持できないと、次回の発進時において作動油圧が上昇することでこの係合状態が回復されるが、このときにはエンジン2の回転速度がかなり高まっているためこの係合に起因して車両にショックが伝わるおそれがあることは上述した。
【0043】
そこで、このようにエンジン2の自動停止時においても油圧制御部10内の作動油の油圧を保持すべく、上述したように同エンジン2の停止時においては電動オイルポンプ18によって作動油圧を保持するようにしている。このように作動油圧を保持することで、エンジン停止時においても歯車変速機部6内のクラッチやブレーキは発進用のシフト位置(第1速)に対応する係合状態を維持するようになる。これにより次回の発進時においてその発進を良好に行うことができる。
【0044】
ところで、車両が登坂路にあるときにエンジン自動停止制御が行われる場合には、この電動オイルポンプ18による作動油の油圧の保持を好適に行うことができないという問題が生じうる。すなわち、先の図1に示すオイルパン12の連通孔20の配置からわかるように、同オイルパン12の底面が重力方向と垂直な平面に対して車両前方が持ち上がることで、このオイルパン12内に収容される作動油が連通孔20を完全に塞がなくなることがある。
【0045】
このような場合においては、電動オイルポンプ18を用いているとはいえ、エンジン2の自動停止制御中に油圧制御部10内の作動油を十分な油圧に保持することができず、上記発進用のシフト位置に対応するクラッチ等の係合を保持することができなくなる。すなわち、上記係合にかかるクラッチやブレーキのうち、作動油圧によって保持されるクラッチC0及びC1の係合が十分でない。ここで車両の発進が行われると、クラッチC0に関してはワンウェイクラッチF0を介しているために何ら問題を生じないとしても、同油圧制御されるクラッチC1が完全に係合するまでの間に車両が後退するおそれが生じる。
【0046】
更に、こうした問題は車両が登坂路にあるときにエンジン自動停止制御が行われる場合に限られず、右肩上がりの路面において同制御が行われるときなどにも同様な問題が生じ得る。この場合には、先の図1に示すオイルパン12の連通孔20の配置からわかるように、同オイルパン12の底面が重力方向と垂直な平面に対して車両右側が持ち上がることで、このオイルパン12内に収容される作動油が連通孔20を完全に塞がなくなることがある。
【0047】
そこで本実施形態においては、図1に示した加速度センサ35によって車両の傾斜を検出し、この検出された車両の傾斜度合いに基づいてエンジン自動停止制御を禁止するようにしている。詳しくは、重力方向と垂直な平面に対して車両の後方から前方に向かうベクトルが(同平面から鉛直上方を正方向として)「+α°」以上の傾斜を有するときや、車両の右側から左側へ向かうベクトルが(同平面から鉛直上方を正方向として)「+β°」以上の傾斜を有するときに同制御を禁止する。このように車両の傾斜度合いに基づいてオイルパン12内に収容される作動油と連通孔20との位置関係を把握することができる。したがって、この車両の傾斜度合いに基づいてエンジン2の自動停止制御を禁止することができる。
【0048】
以下、本実施形態におけるエンジン2の自動停止制御を実行する処理手順について図4に基づいて説明する。図4は、この処理を行う手順を示すフローチャートであり、先の図1に示したECU30では、例えば所定周期間隔による割込みでこの処理を行う。
【0049】
このエンジン自動停止処理においては、まずステップ10〜ステップ30までにおいて、上述した(ア)〜(ウ)の条件を全て満たしているか否かが判断される。そして、これら各ステップ10〜30において上記各条件の1つでも満たされないと判断されると、このルーチンは終了される。
【0050】
一方、上記(ア)〜(ウ)の条件を全て満たしていると判断されるとステップ40において、重力方向に直交する平面に対して車両の後方から前方に向かうベクトルが「+α°」未満の角度(車両前後方向傾斜角度<α)を有するかが判断され、この条件を満たさない場合にはこのルーチンは終了される。すなわち、ここでは電動オイルポンプ18による作動油の加圧が十分に行われないと判断されエンジン自動停止制御が禁止される。
【0051】
ステップ40において、「α°」未満であると判断されるとステップ50へ移行する。このステップ50においては、重力方向に直交する平面に対して車両の右側から左側へ向かうベクトルが「+β°」未満の角度(車両横方向傾斜角度<β)を有するかが判断され、この条件を満たさない場合にはこのルーチンは終了される。ここでも電動オイルポンプ18による作動油の加圧が十分に行われないと判断されエンジン自動停止制御が禁止される。
【0052】
上記ステップ50において「+β°」未満であると判断されると、ステップ60においてエンジン自動停止制御が行われ、このルーチンは終了される。
以上説明した本実施形態によれば、車両の前後方向及び横方向の傾斜角度から電動オイルポンプ18による作動油の加圧制御が十分に行われるか否かを判断することで、エンジン自動停止制御の実行の有無を的確に判断することができる。
【0053】
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかるエンジン自動停止始動装置の第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
【0054】
上記実施形態のおいては、重力方向に直交する平面に対して車両が傾斜しているときにエンジン2の自動停止制御を禁止する代わりに、同自動停止制御から再始動を行う際当該車両を停止状態に保つブレーキの開放を遅延させるようにしている。このように、ブレーキの開放を遅延することで、発進時に作動油の油圧が十分でないために上述したようにクラッチC1の係合が十分でない場合でも、同クラッチC1が係合されるまでブレーキを開放しないため、車両が後退する等の上述した問題を回避することができる。
【0055】
以下、図5及び図6に従って本実施形態におけるエンジン2の自動停止後の始動制御について説明する。
図5は、本実施形態におけるエンジン2の自動停止後の再始動処理の手順を示す。この処理は、先の図1に示すECU30において、例えば所定周期間隔で割込み起動される。
【0056】
この一連の処理では、まずステップ110において、エンジン2が自動停止処理から再始動されたか否かが判断される。この判断は、例えば先の図1に示したイグニッションスイッチ31がオンした状態で、ブレーキセンサ34によって運転者がフットブレーキを開放したことが検出されたときに再始動がなされたと判断される。そして、この条件が満たされていないと判断されたときにはこの処理は一旦終了される。
【0057】
そして、ステップ110においてエンジン2の始動開始が行われたと判断されると、ステップ120においてカウンタ値Cのインクリメントを行う。このカウンタは、エンジン2の自動停止制御からの再始動開始時からの経過時間又はその相当値を計測するためのカウンタである。このカウンタ値のインクリメントが開始されると、ステップ130において、重力方向に直交する平面に対して当該車両の後方から前方へ向かうベクトルが(同平面から鉛直上方を正方向として)所定値「γ°」以上傾斜(車両前後方向傾斜角度≧γ)しているか否かが判断される。ここでの判断は、車両の前後方向への傾斜によって電動オイルポンプ18による作動油の油圧制御を十分に行うことができないときを判断するためのものである。
【0058】
このステップ130において、車両が前後方向へ所定値「γ°」以上傾斜していないと判断されると、ステップ140に移行する。このステップ140においては、カウンタ値Cが所定値T1より大きいか否かが判断される。そして、カウンタ値Cが所定値T1以下であると判断されると、このルーチンは一旦終了される。
【0059】
上記所定値T1は、エンジン2の再始動に際しブレーキの開放を許可するまでに設定される通常の時間間隔である。そして、ステップ140において、カウンタ値Cが所定値T1より大きいと判断されると、ステップ160においてブレーキ開放が許可され、更にステップ170においてカウンタ値Cが「0」に初期化されてこの処理は終了される。
【0060】
一方、ステップ130において、車両が前後方向へ所定値「γ°」以上傾斜していると判断されると、ステップ150に移行する。このステップ150においては、カウンタ値Cが所定値T2より大きいか否かが判断され、大きくない場合にはこの処理は一旦終了される。この所定値T2は、エンジン2の自動停止制御中に電動オイルポンプ18による作動油の油圧制御が十分に行われていなかった場合に、上記クラッチC1の係合が十分になされる等、発進を良好に行うことのできるために必要な時間間隔として設定されている。
【0061】
そして、ステップ150において、カウンタ値Cが所定値T2より大きいと判断されると、ステップ160においてブレーキの開放が許可され、更にステップ170においてカウンタ値Cが「0」に初期化されてこの処理は終了される。
【0062】
図6に、エンジン2の自動停止制御中に電動オイルポンプ18による作動油の油圧制御が十分に行われていなかった場合のエンジン回転速度の推移例を示す。
すなわち、エンジン2の始動開始から所定値T1だけ経過した時点においては、エンジン2の駆動力は作動油の油圧制御などに用いられるため、発進のためのエンジントルクとしては十分ではない。一方、エンジン2の始動開始から所定値T2だけ経過した時点では、エンジン回転速度は発進のために必要なエンジントルクを十分に有しており、しかもこの時点においてはクラッチC1の係合も十分なものとなる。
【0063】
以上説明した本実施形態によれば、車両の前後方向の傾斜角度が「γ°」以上であるときに、ブレーキの開放タイミングを遅延させることで、クラッチC1の係合不良やエンジントルクの不足に起因する車両の後退を回避することができる。
【0064】
なお、上記第2の実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態においては、車両の前後方向の傾斜角度が「γ°」以上であるか否かによってブレーキ開放タイミングを2値的に制御したが、車両の前後方向の傾斜角度に応じてブレーキ開放タイミングをアナログ的に制御してもよい。そして、この場合、路面が傾斜しているときと車両の前方が段差に乗り上げているときとで更に開放タイミングを差別化する構成としてもよい。
【0065】
・上記実施形態においては、エンジン2の再始動時からの経過時間に基づいてブレーキ開放タイミングを決定したが、エンジントルクが発進に十分な値となる条件や、クラッチC1の係合が完了する条件を用いて開放タイミングを決定してもよい。このエンジントルクが十分な値となる条件は、路面が傾斜しているときと車両の前方が段差に乗り上げているときで異なること等を考慮することが望ましい。
【0066】
・上記実施形態においては、車両の前後方向の傾斜のみに基づいてブレーキ開放の遅延制御を行ったが、車両の横方向の傾斜に基づくブレーキ開放の遅延制御を行ってもよい。
【0067】
その他、上記各実施形態に共通して変更可能な要素としては以下のものがある。
・上記各実施形態における電動オイルポンプ18等の配置態様については任意である。更に、エンジン2の自動停止制御時に油圧を保持する手段としては、電動オイルポンプ18にも限られない。要は、車両の傾斜に伴い同電動オイルポンプ18等の油圧保持手段による作動油の油圧制御が十分に行われない構造を備えていれば、本発明は有効である。
【0068】
・上記実施形態において用いた自動変速機の構成や各シフトの設定については任意である。
・また、自動変速機を用いた車両にも限られず、発進用のシフト位置に対応するクラッチやブレーキの係合状態の保持に作動油を用いる構成を有するものであれば、本発明は有効である。
【0069】
・その他、エンジン自動停止制御や始動制御を行う条件等も、上述したものに限られず、適宜変更して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエンジン自動停止・始動装置の第1の実施形態の概略構成を模式的に示す図。
【図2】同実施形態における歯車変速機部内のクラッチ等の配置態様を示すスケルトン図。
【図3】同実施形態における各シフト時のクラッチ等の係合態様を示す図。
【図4】同実施形態におけるエンジン自動停止制御の処理手順を示すフローチャート。
【図5】本発明にかかるエンジン自動停止・始動装置の第2の実施形態におけるエンジン再始動制御の処理手順示すフローチャート。
【図6】同実施形態におけるエンジン回転速度の推移例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
B0〜B4…ブレーキ、C0〜C2…クラッチ、F0〜F2…ワンウェイクラッチ、2…エンジン、4…トルクコンバータ、6…歯車変速機部、8…アウトプットシャフト、10…油圧制御部、12…オイルパン、14…バルブボディ、16…オイルポンプ、18…電動オイルポンプ、20…連通孔、22…吸入ホース、24…吐出ホース、26…ライン圧検出用孔、30…電子制御装置、31…イグニッションスイッチ、32…車速センサ、33…アクセルセンサ、34…ブレーキセンサ、35…加速度センサ、600…入力軸、601…副変速機、602…主変速機、610、620、630、640…遊星歯車機構、611、621、631、641…キャリア、612、622、632、642…サンギヤ、613、623、633、643…リングギヤ、614…中間入力軸。
Claims (9)
- エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、
前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、
前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、
前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、
エンジンを停止する旨の要求に基づいて、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、所定角度以上傾斜している旨の判定結果に基づいて前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、前記エンジンの自動停止制御を禁止する禁止手段を備える
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、
前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、
前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、
前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、
エンジンを停止する旨の要求に基づいて、前記車両の傾斜度合いに基づいて前記容器内の作動油と前記連通孔との位置関係を把握するものであって、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、この判定を通じて所定角度以上傾斜している旨の判定結果が得られたとき、すなわち前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、前記エンジンの自動停止制御を禁止する禁止手段を備える
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - エンジン出力によって駆動されるポンプにより加圧された作動油を用いて発進用シフト位置を保持する油圧式変速機と、前記作動油を収容する容器に設けられた連通孔を介して前記作動油を吸入し、当該エンジンの自動停止時に前記作動油の油圧を保持する停止時油圧保持手段とを備える車両に搭載されて、前記エンジンの自動停止及び再始動を制御する装置であって、
前記油圧式変速機は、前記発進用シフト位置に対応するギヤの係合状態を形成する歯車変速機部と、同歯車変速機部に前記作動油を供給して前記ギヤの係合状態を保持する油圧制御部とを備えるものであり、
前記油圧制御部は、前記作動油を収容する前記容器を備えるものであり、
前記停止時油圧保持手段は、前記容器に設けられた連通孔に接続される吸入ホースを介して前記容器内の作動油を吸入し、これを前記油圧制御部に吐出する電動オイルポンプであるとともに、
前記エンジンの自動停止制御により停止した状態のエンジンを再始動する旨の要求があるとき、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定角度以上傾斜しているか否かを判定し、所定角度以上傾斜している旨の判定結果に基づいて前記連通孔が前記作動油によって閉塞された状態が維持されない旨判定したとき、すなわち前記容器の連通孔が作動油によって塞がれない状態にある旨判定したとき、この判定結果に基づいて、当該車両を停止状態に保つブレーキの開放を前記平面に対する当該車両の傾斜角度が前記所定角度未満のときよりも遅延する遅延手段を備える
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、
前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記油圧式変速機による発進用シフト位置に対応するギヤの係合が完了するまで前記ブレーキの開放を遅延する
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、
前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記ブレーキを開放するまでの遅延時間を同傾斜の角度に応じて可変設定する
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項3に記載のエンジン自動停止始動装置において、
前記遅延手段は、重力方向に直交する平面に対して当該車両が所定以上傾斜しているときに、前記エンジンの回転速度が所定値以上になるまで前記ブレーキの開放を遅延する
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項3〜6のいずれか一項に記載のエンジン自動停止始動装置において、
当該自動停止始動装置は、運転者によるフットブレーキの開放操作が行われたことに基づいて前記エンジンの再始動を実行するものであり、
前記遅延手段は、前記エンジンの再始動が開始されたときに当該車両が傾斜していることに基づいて前記ブレーキの開放の遅延を実行し、その後に前記油圧式変速機による発進用シフト位置に対応するギヤの係合が完了したことに基づいて前記遅延したブレーキの開放を許可するものである
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のエンジン自動停止始動装置において、
前記連通孔は、前記容器の側面に設けられるものである
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。 - 請求項8に記載のエンジン自動停止始動装置において、
前記連通孔は、前記容器の側面のうち車両前方方向下方に設けられるものである
ことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。
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