JP4520546B2 - ビレットの表面切削装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アルミニウム押出形材を製造する押出機において、ビレットの搬入ラインに容易に設置することができるビレットの表面切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高品質の押出形材を製造するために、切削装置を介し、押出機に投入するビレットの表面を切削し、表面に付着する酸化被膜等を除去するとともに、表面の傷を修正することがある。ビレットの表面にこれらの欠陥が存在すると、押出形材の品質を劣化させるおそれがあるからである。
【0003】
従来の切削装置は、ビレットの端部を把持するチャック機構と、ビレットの表面を切削するバイトとを組み合わせて旋盤形に構成されている。そこで、このものは、チャック機構を介してビレットを把持して周方向に高速回転させ、バイトをビレットの外周に接触させながら軸方向に移動させることにより、ビレットの表面を切削して酸化被膜等を除去することができる。
【0004】
なお、切削装置は、ローダ装置等の移載装置を介してビレットを搬出入するものとする。また、切削装置は、前後一対のチャック機構を介してビレットの両端部を把持してもよく、チャック機構と心押し用のセンタとを介してビレットを保持してもよい。ただし、後者によるときは、ビレットの軸心にセンタ穴を形成するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、バイトは、切れ刃部分に切削屑等が付着して耐久性がよくない上、切削時に切削油が必要であるという問題があった。また、切削装置は、移載装置を介してビレットを搬出入する必要があるから、移載装置を含む全体構成が大形になり、押出機に前置するビレットの搬入ラインに組み込むことが難しい上、チャック機構によりビレットの端部に把持跡が残ったり、ビレットにセンタ穴を形成したりする必要があるから、ビレットの端部を切り落さなければならず、ビレットの有効使用長が短くなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ビレットを支持する支持ローラと、フライスとを組み合わせることによって、切削油を使用しなくても十分な耐久性を容易に実現することができる上、装置全体を小形化し、ビレットの有効使用長を最大にすることができるビレットの表面切削装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、押出機におけるビレットの搬入ラインに組み込むビレットの表面切削装置であって、円柱状のビレット搬送用の前後のコンベヤ間に配設する昇降可能な移載コンベヤと、移載コンベヤの上部両側に互いに平行に設置し、ビレットを支持して周方向に回転させる支持ローラと、支持ローラ上のビレットの表面を切削するフライスと、支持ローラ上のビレットを軸方向に送るプッシャとを備えてなり、移載コンベヤは、前後のコンベヤと同一高さに上昇させてビレットを後部のコンベヤ側から前部のコンベヤ側に軸方向に搬送するとともに、支持ローラの間に下降させてビレットを支持ローラ上に移載し、フライスは、ビレットの切削部分、未切削部分にそれぞれ接触する前後の基準ローラを介して切削深さを設定し、後部の基準ローラは、フライスより切削深さだけ小径に形成し、前部の基準ローラは、フライスと同一径に形成することをその要旨とする。
【0008】
なお、支持ローラ上のビレットを押え込む前後の押えローラを各基準ローラに対応するように設けることができる。
【0009】
また、プッシャは、支持ローラ上のビレットと同一高さの作動位置とビレットの上方の退避位置との間に昇降することができ、移載コンベヤの中間部には、後部のコンベヤから移載コンベヤ上に送り込まれるビレットを位置決めするストッパを配設することができる。
【0010】
さらに、支持ローラは、ビレットの未切削部分を支持する後部より、切削部分を支持する前部を大径に形成してもよい。
【0011】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、支持ローラは、円柱状のビレットが軸方向に搬入されると、ビレットを支持しながら周方向に回転させることができ、フライスは、周方向に回転するビレットの表面全体を切削してビレットの表面の酸化被膜等の付着物を除去することができる。なお、フライスは、外周に多数の切れ刃を有するから、各切れ刃がビレットの表面に接触する時間を最小にすることができ、切削油を使用しなくても、ビレットの表面を高速切削することができる。ただし、このときのフライスは、ビレットの周方向の回転数より格段に高速回転させることが好ましい。一方、支持ローラは、少なくとも2本を平行に設置してビレットを支持するものとし、ビレットは、支持ローラを積極回転させることによって周方向に回転させてもよく、他の回転部材によって周方向に回転させてもよい。また、フライスは、ビレットの軸方向に移動させてビレットの表面を切削してもよく、ビレットを軸方向に移動させて切削してもよい。
【0012】
フライスは、基準ローラを介して切削深さを設定することにより、ビレットが正しい円柱状に形成されていない場合であっても、ビレットの形状に倣ってビレットの表面を所定の切削深さに切削することができる。
【0013】
フライスの前後に基準ローラを配設すれば、基準ローラは、それぞれビレットの未切削部分、切削済み部分に接触し、切削開始から終了までフライスの切削深さを一定に正しく保つことができる。なお、ここでいう前後とは、ビレットの軸方向に沿って、未切削のビレットを搬入する側を後とし、切削済みのビレットを搬出する側を前とする。
【0014】
プッシャは、支持ローラ上のビレットを軸方向に送ることにより、フライスに対してビレットを軸方向に相対移動させることができ、フライスを移動させる必要がない。
【0015】
前部を後部より大径に形成する支持ローラは、ビレットの未切削部分を後部によって支持し、切削済み部分を前部によって支持することができるから、ビレットの前部が下向きに傾いてしまうおそれがなく、フライスによる良好な切削状態を得ることができる。
【0016】
押えローラは、支持ローラ上のビレットを押え込むことにより、支持ローラ上においてビレットが不用意に振動したり、ビレットがフライスによって不用意に高速回転したりすることを防止し、フライスによる安定な切削動作を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0018】
ビレットの表面切削装置は、ビレットWを支持する支持ローラ11、11と、フライス21とを主要部材としてなる(図1、図2)。ただし、支持ローラ11、11、フライス21には、プッシャ31、移載コンベヤ40、押えローラ51、51が組み合わされている。
【0019】
移載コンベヤ40の前後には、コンベヤCA、CBが配設されている。後部のコンベヤCAは、積極回転するローラCA1 、CA1 …を組み合わせてローラコンベヤ形に形成されている。また、前部のコンベヤCBは、積極回転する鼓状のローラCB1 、CB1 …を組み合わせて形成されている。なお、コンベヤCA、CBは、それぞれの搬送面が同一高さになるように設置されている。
【0020】
移載コンベヤ40は、搬送チェーン41、ガイドローラ42、42…をコンベヤフレーム43、43に組み込み、支持ローラ11、11の間に配設されている(図1、図3)。コンベヤフレーム43、43は、チャンネル状の補強材43aを介して連結されており、補強材43aの上面には、搬送チェーン41の下側走行部分を摺動自在に支持するガイドレール43bが付設されている。また、コンベヤフレーム43、43は、図示しないベースフレームに立設するシリンダ44、44、補強材43aを介し、昇降可能に支持されている。
【0021】
ガイドローラ42、42…は、それぞれ左右に大径のフランジ42a、42aが形成され、軸42bを介し、フランジ42a、42aの一部が上方に突出するようにしてコンベヤフレーム43、43に回転自在に組み込まれている。また、搬送チェーン41は、コンベヤフレーム43、43上のガイドローラ42、42…、図示しないテンションスプロケットを介し、駆動モータ41cの軸端の駆動スプロケット41bに巻き掛けられている。
【0022】
移載コンベヤ40は、シリンダ44、44を伸長させることにより、コンベヤCA、CBと同一高さにまで上昇させることができる(図3の二点鎖線)。このとき、移載コンベヤ40は、搬送チェーン41を介して支持ローラ11、11上のビレットWを下方から支持することができ、駆動モータ41cを作動させて搬送チェーン41を回転走行させることにより、ビレットWをコンベヤCA側からコンベヤCB側に向けて搬送することができる。なお、各ガイドローラ42は、フランジ42a、42aを介して搬送チェーン41上のビレットWの転落を防止する。また、移載コンベヤ40は、シリンダ44、44を短縮させることにより、支持ローラ11、11間に下降してビレットWを支持ローラ11、11上に移載することができる(同図の実線)。
【0023】
移載コンベヤ40の中間部には、ストッパ45、45が配設されている。ストッパ45、45は、軸45aを介してコンベヤフレーム43、43の両外側に上下に揺動自在に組み付けられている。また、ストッパ45、45は、下部の連結ロッド45bを介して連結され、連結ロッド45bは、コンベヤフレーム43、43の下部に付設する横向きのシリンダ45cのロッド45c1 に連結されている。そこで、ストッパ45、45は、移載コンベヤ40の上昇時において、シリンダ45cを短縮させて上方に揺動させ、先端部を移載コンベヤ40の上方に突出させることができ(図3の二点鎖線)、移載コンベヤ40の下降時において、シリンダ45cを伸長させて下方に揺動させ、先端部をコンベヤフレーム43、43と同一高さに退避させることができる(図1、図3の実線)。
【0024】
支持ローラ11、11は、移載コンベヤ40の上部両側において、互いに平行に設置されている。各支持ローラ11は、コンベヤCA側の後部が径D1 に形成され、コンベヤCB側の前部が径D2 >D1 に形成されており(図1、図4)、ベースフレーム12上に立設する支持ブラケット12a、12aにより回転自在に支持されている。また、支持ローラ11、11は、それぞれの一方の軸端に装着するスプロケット11b、11b、テンションスプロケット13a、ガイドスプロケット13b、駆動スプロケット13cに巻き掛けるチェーン13を介し、共通の駆動モータ13dに連結されている。なお、スプロケット11b、11bは、それぞれロックナット11cを介して支持ローラ11の一方の軸端に装着されている。支持ローラ11、11は、ビレットWを支持することができ(図3の実線、図5)、駆動モータ13d、チェーン13を介して同一方向に積極回転させることにより(図3、図5の矢印K1 、K1 方向)、ビレットWを周方向に回転させることができる(同図の矢印K2 方向)。
【0025】
各支持ローラ11の後方には、支持ローラ11と同一軸上にガイドローラ14が配設されている(図2、図4)。ガイドローラ14は、後部側が小径となるテーパ状に形成されており、ベースフレーム12上のブラケット12dを介して回転自在に支持されている。
【0026】
フライス21は、駆動軸22、後部の軸受25a、前部の軸受25bを介し、上下に揺動可能なブラケット25に搭載されている(図1、図5)。ブラケット25は、軸25cを介して図示しないフレームに上下に揺動可能に支持されており、軸25cの一端に突設する揺動レバー25dは、上向きのシリンダ25eに連結されている。そこで、ブラケット25は、シリンダ25eを伸縮させて上下に揺動させることにより、支持ローラ11、11上のビレットWに接触する作動位置(図5の実線)と、ビレットWの上方に退避させる退避位置(同図の二点鎖線)との間にフライス21を移動させることができる。
【0027】
軸受25a、25bは、それぞれボルト25a1 、25a1 、ボルト25b1 、25b1 を介し、ブラケット25の斜め下向きの取付面に取外し可能に装着されている(図5、図6)。ただし、図6には、それぞれ各1本のボルト25a1 、25b1 のみが図示されている。軸受25a、25bには、それぞれ駆動軸22を回転自在に支持する円錐ころ軸受形のベアリング25a2 、25a2 、自動調心形のベアリング25b2 、25b2 が内装されており、各ベアリング25a2 、25b2 には、それぞれオイルシール25a3 、25b3 が付設されている。なお、軸受25aには、菊座金22d1 、ロックナット22dを介してベアリング押え22d2 が組み込まれ、軸受25bには、ベアリングホルダ25b4 、ベアリングカバー25b5 が組み込まれている。
【0028】
駆動軸22には、軸受25a、25bの間に基準ローラ23、フライス21が装着され、前部の軸受25bの前方に基準ローラ24が装着され、後部の軸受25aの後方にスプロケット22eが装着されている。
【0029】
フライス21は、キー22aを介して駆動軸22に装着され、基準ローラ23は、ベアリング23a、23aを介して装着されている。また、フライス21、基準ローラ23の間には、スペーサ22bが介装されている。基準ローラ24は、ベアリング24a、24aを介して駆動軸22に装着され、ロックナット22c、ばね座金22c1 、スペーサ22c2 を介して抜け止めされている。なお、駆動軸22の基準ローラ24側の前端には、ロックナット22cが螺合する雄ねじ部を介し、角柱部分22c3 が形成されている。スプロケット22eは、キー22fを介して駆動軸22に装着されており、菊座金22e2 、ロックナット22e1 を介して抜け止めされている。なお、駆動軸22は、スプロケット22e、26aに巻き掛けるチェーン22g、22gを介し、ブラケット25に搭載する駆動モータ26に連結されている。
【0030】
フライス21は、外周に多数の切れ刃21a、21a…が形成されている。後部の基準ローラ23は、フライス21より切削深さd≒(D2 −D1 )/2だけ小径に形成されており、前部の基準ローラ24は、フライス21と同一径に形成されている。
【0031】
プッシャ31は、揺動ブラケット32を介し、移動ベース33に前向きに搭載されている(図1、図2)。移動ベース33は、スライダ33a、33a…、ねじ軸35を介し、上下のガイドレール34、34に沿って前後に移動することができる(図2、図5)。なお、ガイドレール34、34は、図示しないサイドフレームに付設されている。また、移動ベース33には、ねじ軸35に螺合するねじ部材33bが付設されている。ねじ軸35は、先端のスプロケット35a、チェーン35b、スプロケット35cを介して駆動モータ35dに連結されている。
【0032】
プッシャ31は、受け部材32cを介して揺動ブラケット32の先端に付設されており、受け部材32cは、プッシャ31が所定角度だけ上下左右に傾くことを許容することができる。揺動ブラケット32は、脚部32a、32aの下端の軸32bを介し、移動ベース33に突設するブラケット33d、33dにより上下に揺動自在に支持されている(図1、図5)。なお、軸32bに突設する揺動アーム32eは、移動ベース33に搭載する上向きのシリンダ36に連結されている。
【0033】
そこで、プッシャ31は、駆動モータ35dを介してねじ軸35を正逆に回転させることにより、支持ローラ11、11の後方から支持ローラ11、11の中間部までの間を前後に移動させることができる(図2の矢印K4 方向)。また、揺動ブラケット32は、シリンダ36を伸縮させて軸32bを正逆に回転させることにより(図5の矢印K5 方向)、プッシャ31を昇降させることができる。すなわち、プッシャ31は、支持ローラ11、11上のビレットWと同一高さの作動位置(同図の点線)と、ビレットWから十分上方の退避位置(図示せず)との間に昇降するものとする。
【0034】
支持ローラ11、11の上方には、基準ローラ23、24に対応するようにして、前後の押えローラ51、51が配設されている(図1、図5)。各押えローラ51は、一対のベルクランク52、52の先端に装着されており、ベルクランク52、52の他端は、シリンダ53に連結されている。なお、ベルクランク52、52は、中間部の軸52aを介し、ブラケット52bにより回転自在に支持されている(図2)。そこで、押えローラ51、51は、それぞれシリンダ53を伸長させて支持ローラ11、11上のビレットWを押え込み(図5の実線)、シリンダ53を短縮させて上方に退避させることができる(同図の二点鎖線)。
【0035】
かかるビレットの表面切削装置は、次のようにして作動する。
【0036】
フライス21、基準ローラ23、24は、シリンダ25eを介して退避位置に上昇させ、押えローラ51、51は、シリンダ53、53を介して上方に退避させる(図5の二点鎖線、図7(A))。また、プッシャ31は、ねじ軸35を介して後退させ(図2)、シリンダ36を介して上方に退避させる。さらに、シリンダ44、44を介して移載コンベヤ40を上昇させ、駆動モータ41cを介して搬送チェーン41を回転走行させるとともに、シリンダ45cを介してストッパ45、45を上方に突出させる。
【0037】
そこで、コンベヤCAのローラCA1 、CA1 …を積極回転させると、コンベヤCA上のビレットWは、移載コンベヤ40上に送り込まれ(図7(A)の矢印K6 方向)、ストッパ45、45を介し、先端が基準ローラ23の下方に位置するように位置決めされる(図2、図7(A)の二点鎖線)。なお、ビレットWは、ガイドローラ14、14を介し、移載コンベヤ40のガイドローラ42、42…上に正しく案内される(図3の二点鎖線)。
【0038】
その後、搬送チェーン41を停止させ、ストッパ45、45を下方に退避させ、移載コンベヤ40を下降させることにより、ビレットWを支持ローラ11、11の後部に移載する(図3の実線)。次に、シリンダ53を介して後部の押えローラ51を下降させてビレットWを支持ローラ11、11に向けて押え込むとともに(図5の実線、図7(B))、シリンダ25eを介して基準ローラ23がビレットWの外周に接触するようにフライス21、基準ローラ23、24を作動位置に駆動し、シリンダ36を介してプッシャ31を作動位置に下降させる。
【0039】
つづいて、駆動モータ26を介してフライス21を回転させるとともに、駆動モータ13d、支持ローラ11、11を介してビレットWを周方向に回転させ、プッシャ31を前進させてビレットWを軸方向に送ると(図7(B)の矢印K7 方向)、フライス21は、周方向に回転しながら軸方向に送られるビレットWの外周を切削深さdだけ螺旋状に切削することができる(図7(C))。なお、このとき、支持ローラ11、11は、ビレットWの後部の未切削部分を径D1 の後部によって支持し(図4)、前部の切削済み部分を径D2 ≒2d+D1 の前部によって支持することにより、ビレットWが不用意に傾くことを防止する。また、基準ローラ23は、ビレットWの未切削部分の外周に接触することにより、ビレットWに対してフライス21を所定の切削深さdに保つことができる。
【0040】
ビレットWが前進して切削済み部分が基準ローラ24に接触すると、シリンダ53を介して前部の押えローラ51を下降させ、後部の押えローラ51とともにビレットWを押え込む(図7(C))。そこで、ビレットWの後端が基準ローラ23の位置を過ぎると(同図の二点鎖線)、基準ローラ24は、基準ローラ23に代って、フライス21による切削深さdを維持することができる。基準ローラ24は、フライス21と同一径であり、ビレットWの切削済み部分に接触しているからである。
【0041】
フライス21によるビレットWの表面切削が完了したら、フライス21、基準ローラ23、24、押えローラ51、51を上方に退避させ(図7(D))、支持ローラ11、11、フライス21を停止させる。また、プッシャ31は、後退して上方に退避させ、ストッパ45、45は、次のビレットWの切削開始位置を位置決めするために起立させる。そこで、移載コンベヤ40を上昇させて搬送チェーン41を回転走行させ、コンベヤCBのローラCB1 、CB1 …を積極回転させることにより、支持ローラ11、11上の切削済みのビレットWをコンベヤCB上に排出することができ(同図(D)の矢印K8 方向)、以後、同様の動作を繰り返すことにより、コンベヤCAからのビレットW、W…を順に切削してコンベヤCB上に排出することができる。
【0042】
以上の説明において、ビレットWは、プッシャ31を介して軸方向に送るに代えて、フライス21をビレットWの軸方向に移動させてもよい。また、移載コンベヤ40を昇降させるに代えて、支持ローラ11、11を昇降させてもよい。なお、ビレットWは、支持ローラ11、11を積極回転させて周方向に回転させるに代えて、他のローラやベルト等の回転部材を介して周方向に回転させ、支持ローラ11、11を従動回転させてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ビレットを支持して周方向に回転させる支持ローラと、支持ローラ上のビレットの表面を切削するフライスとを組み合わせることによって、支持ローラは、ビレットの端部に把持跡等を形成することがなく、フライスは、切削油を使用しなくてもビレットの表面を円滑に高速切削することができる上、切れ刃の耐久性を向上させることができるから、ビレットの有効使用長を最大にするとともに、装置全体を小形化して押出機におけるビレットの搬入ラインに容易に組み込むことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成分解斜視説明図
【図2】 全体構成平面説明図
【図3】 図2のX−X線矢視相当拡大断面説明図
【図4】 要部拡大側面説明図
【図5】 要部正面説明図
【図6】 要部拡大断面図
【図7】 動作説明図
【符号の説明】
d…切削深さ
W…ビレット
11…支持ローラ
21…フライス
23、24…基準ローラ
31…プッシャ
51…押えローラ
Claims (5)
- 押出機におけるビレットの搬入ラインに組み込むビレットの表面切削装置であって、円柱状のビレット搬送用の前後のコンベヤ間に配設する昇降可能な移載コンベヤと、該移載コンベヤの上部両側に互いに平行に設置し、ビレットを支持して周方向に回転させる支持ローラと、該支持ローラ上のビレットの表面を切削するフライスと、前記支持ローラ上のビレットを軸方向に送るプッシャとを備えてなり、前記移載コンベヤは、前後のコンベヤと同一高さに上昇させてビレットを後部のコンベヤ側から前部のコンベヤ側に軸方向に搬送するとともに、前記支持ローラの間に下降させてビレットを前記支持ローラ上に移載し、前記フライスは、ビレットの切削部分、未切削部分にそれぞれ接触する前後の基準ローラを介して切削深さを設定し、後部の前記基準ローラは、前記フライスより切削深さだけ小径に形成し、前部の前記基準ローラは、前記フライスと同一径に形成することを特徴とするビレットの表面切削装置。
- 前記支持ローラ上のビレットを押え込む前後の押えローラを前記各基準ローラに対応するように設けることを特徴とする請求項1記載のビレットの表面切削装置。
- 前記プッシャは、前記支持ローラ上のビレットと同一高さの作動位置とビレットの上方の退避位置との間に昇降することを特徴とする請求項1または請求項2記載のビレットの表面切削装置。
- 前記移載コンベヤの中間部には、後部のコンベヤから前記移載コンベヤ上に送り込まれるビレットを位置決めするストッパを配設することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載のビレットの表面切削装置。
- 前記支持ローラは、ビレットの未切削部分を支持する後部より、切削部分を支持する前部を大径に形成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載のビレットの表面切削装置。
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1999
- 1999-03-26 JP JP08458199A patent/JP4520546B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2000280111A (ja) | 2000-10-10 |
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