JP4530283B2 - 熱伝導性シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体を主成分とする熱伝導性シート母材
熱伝導性シート母材の主成分であるアクリル系重合体としは、官能基としてのアクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるオリゴマーあるいはポリマー単独で、官能基としてのアクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるオリゴマーとモノマーの混合物、官能基としてのアクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるポリマーとモノマーの混合物、官能基としてのアクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるポリマー、オリゴマーとモノマーの混合物などが好適に用いられる。
(2)熱伝導性フィラー
本発明の熱伝導性シート母材に配合する熱伝導性フィラーとしてはアルミニウム、銅、銀などの金属、アルミナ、マグネシア、シリカなどの金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素などから選ばれた1種又は2種以上の粉状、繊維状、針状、燐片状、球状などである。本発明においては金属酸化物が好適である。熱伝導性フィラーはそれらの材質によって選択された公知のシランカップリング剤で表面処理されていても良い。また、前記フィラーの大きさは、粒子の場合は平均粒子径0.2〜100μmが好ましく、他の形状のものも、概ねこれに順ずる範囲が好ましい。
(3)硬化薄膜層の材料
本発明の硬化薄膜層の材料は、アクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるオリゴマーやポリマーとしてはウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートである。これらは通常市販されている単体あるいは二種類以上の混合物が適宜使用できる。薄膜硬化層用の材料は無溶剤であり、それらの粘度は50〜20000cPであることが好ましく、より好ましくは1000〜10000cPの範囲である。
(4)硬化薄膜層付きフィルム
硬化薄膜層の作成は、あらかじめ表面が離型処理された樹脂フィルム上に硬化薄膜層材料をナイフコーター法、バーコーター法、グラビアコーター法、多段ロールコーター法などで均一に薄膜塗布したフィルムを作成しておく。
(5)転写一体化
本発明では、硬化薄膜層の材料を均一に形成した面に、熱伝導性シート母材を充填し、母材を硬化させた後にフィルムを剥ぎ取り、熱伝導性シートの表面に硬化薄膜層材料を転写して一体化する方法が好ましい。成形方法としてはプレス成形、コーティング成形、カレンダー成形などがあるがコンパウンドの粘度の状況によりどの加工方法にするかは任意に選択できる。
(6)シート状補強材
シート状補強材は熱伝導性シートの内層に内包されるものであり、シートを補強し、著しい変形を抑制するものである、シート状補強材としては例えば、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等の合成樹脂繊維を平織(Plain)、綾織(Twil)、朱子織り(Satin)、からみ織り(Leno)、摸紗織り(Mock Lene)などの織物にした織布または不織布である。それらの材質によって選択された公知のシランカップリング剤で表面処理されていても良い。本発明のシート状補強材は、熱伝導性シートの内層又は片面から露出しないように、内層又は片面に完全に内包されていることが好ましい。補強材が表面に露出すると、熱伝導性シートが凹凸になり、発熱性電子部品とヒートシンクや放熱器等の密着が充分でなく部品間に間隙を生じ、発熱性電子部品で生じた熱を効率よくヒートシンクや放熱器等に伝達することが困難になる。
(7)熱伝導性の硬化薄膜層の材料
本発明の好適な実施形態である熱伝導性の硬化薄膜層の材料はアクリル基、メタアクリル基が少なくとも2個以上あるオリゴマーや、ポリマーとしてはウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートがある。これらは通常市販されており、単体あるいは二種類以上の混合物が好適に使用できる。さらに硬化薄膜層に配合される熱伝導性物質はアルミニウム、銅、銀などの金属、アルミナ、マグネシア、シリカなどの金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素などから選ばれた1種又は2種以上の粉状、繊維状、針状、燐片状、球状などの物質である。本発明においては金属酸化物の粒子径は0.2〜8μmであることが好ましい。熱伝導性物質はそれぞれの材質によって選択された公知のシランカップリング剤で表面処理されていても良い。薄膜硬化層用の材料は無溶剤でありそれらの粘度は50〜20000cPであることが好ましく、より好ましくは1000〜10000cPの範囲である。
(8)熱伝導性の硬化薄膜層付きフィルム
熱伝導性の硬化薄膜層は、あらかじめ離型処理された樹脂フィルム上に熱伝導性の硬化薄膜層用材料をナイフコーター法、バーコーター法、グラビアコーター法、多段ロールコーター法などで均一に薄膜塗布したフィルムを作成しておく。次に熱伝導性の硬化薄膜層の材料を均一に形成した面に熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体主成分のシート母材を充填し、配合物を硬化させた後に離型処理されたフィルムを剥ぎ取り熱伝導性シートの表面に熱伝導性の硬化薄膜層を転写して一体化する方法が好ましい。成形方法としてはプレス成形、コーティング成形、カレンダー成形などがあるがコンパウンドの粘度の状況によりどの加工方法にするかは任意に選択できる。いずれも硬化薄膜層を載せるフィルムはフッ素化合物、シリコーン化合物で表面処理されたポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを使用するのが好ましい。
(9)離型フィルム
離型フィルムはフッ素化合物、シリコーン化合物で表面処理されたポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、フッ素フィルムなどを適宜選択して使用する。
(10)保護フィルム
熱伝導性シートの硬化薄膜層がないもう一方の面にはエンボス処理を施した保護フィルムなどでカバーされていることが好ましい。エンボス処理フィルムとは表面に凸凹を施したフィルムである。熱伝導性シートの粘着力の差により凸凹の密度を加減して適宜使用する。シップ薬表面に施されている様なシートのことである。材質は樹脂フィルムで有れば何でも良いがポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂性の厚みが30μmから80μm程度のフィルムが好ましい。表面の凸凹は120μm以上の差あることが好ましい。
次に本発明の実施例及び比較例で測定した各試験の測定方法を説明する。
(1)伸び
この測定は、シートの横方向の伸び(変形度合い)を測定した。厚み0.5mmの試験シートから正確に切断機を使用し離型シート上でハーフカット(離型シートは切断せず、熱伝導性シートからなる試験シートのみを切断)して縦:25mm、横:25mmの方形状にする、次に離型シートから試験シートを指で剥がして取り出し、正確に採寸して試料シートの伸びとした。
(2)硬度
厚み3.0mmの試験シートを使用しJIS-K7312(熱硬化性ポリウレタンエラストマー成型物の物理試験方法)で測定した。
(3)荷重
ここでいう荷重とはシートを圧縮し、変形を起こしたときの圧縮力をいう。荷重を測定する目的は、硬化薄膜を含んだ時のシートの圧縮変形の程度を示すためである。荷重が高いほど変形しにくい特性を示す。測定は、厚み3.0mmの試験シートを縦:25mm、横:25mmの方形状に切断したのち、アルミ板(縦:27mm、横:27mm、高さ:3mm)のほぼ正確に中央に貼り合わせる。次にアイコーエンジニアリング(株)製 MODEL310N(圧縮荷重測定装置)に200Kgfのロードセルを取り付けた装置で5mm/分の速度で試験シートが50%になるまで圧縮しその荷重を測定した。
(4)シート全体の厚さ方向の熱抵抗値
熱抵抗値は厚み0.5mmの試験シートで測定した。熱抵抗値測定装置10は図3(上から見た平面図)及び図4(側断面図)に示すとおりであり、まず、所定の形状に打ち抜いたサンプル11を作成し、これをトランジスタ12と放熱器13(15は放熱フィン)との間に入れて取り付けた。取り付けはトルクドライバーを使用して、M3ねじ14を所定のトルク(5 kg−cm)で締め付けた。取り付けた後、トランジスタ12にDC10V、2A(20W)を印加し、3分後トランジスタ温度Toと放熱器温度Tfを所定の位置に取り付けた温度センサーにより測定した。次に、2点の温度より式によって算出した。トランジスタ:2SC2245(株)富士電機、放熱器:40CH104L−90−K(株)リョウサン製、温度センサー:2SC1−OHK300(株)チノー製、雰囲気温度湿度条件:25℃、60%RHとし、次の熱抵抗算出式によって求めた。
熱抵抗算出式 θ=(Tc−Tf)/PC
θ :熱抵抗値(℃/W)
Tc:トランジスタ温度(℃)
Tf:放熱器温度(℃)
PC:トランジスタ印加電力
(5)割れの有り無しの評価方法
直径4mmの金属棒に厚み0.5mmの試験シートを折り曲げる様に沿わせ試験シートが割れてしまうかどうかで判定した。
(6)粘着力
JIS−Z−0237(粘着テープ・粘着シート試験方法)で測定とした。
(7)取り外し性
この試験は、シートを圧縮変形した時の取り外し易さを測定した。厚み3.00mmの試験シートを縦:50mm、横:50mmの方形状に切断したのち、アルミ板(縦:55mm、横:55mm、高さ:3mm)のほぼ正確に中央に貼り合わせた。次にアイコーエンジニアリング(株)製MODEL310N(圧縮荷重測定装置)に200Kgfのロードセルを取り付けた装置で5mm/分の速度で試験シートが50%(1.50mm)になるまで圧縮し、荷重を開放したのちアルミ板が手で取り外せるかどうかで判定した。
(1)熱伝導性シート母材の作成
アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)100質量部とアクリルモノマー(FA−511A/製品名・日立化成工業社製)20質量部に酸化アルミニウム(AS30/製品名・昭和電工社製)300質量部、鉄黒2質量部、加硫剤(t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ社製)1.0質量部をミキサーで混練りして熱伝導性シート母材を作成した。熱伝導率は0.8W/m-Kである。
(2)硬化薄膜層の作成
硬化薄膜層の材料としては、ウレタンアクリレート(アロニックスM−1200/製品名・東亞合成社製)をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布して、硬化薄膜層付きフィルムを作成した。以下このフィルムを「フィルム1」という。
(3)離型フィルム
離型フィルムはフッ素化合物で表面処理された厚み0.10mmのポリエステルフィルムを用いた。
(4)シート状補強材の作成
シート状補強材はポリエステル繊維メッシュ(C33 A2−100E11/製品名、厚み0.16mm、ユニチカグラスファイバー株式会社製)の表面に油脂、汚れなどが付着しないようにして所定の大きさに切断して作成した。
前記フィルム1の上に熱伝導性シート母材を載せた後、上部に離型フィルムを載せ、サンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型し、厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A1)を作成した。
フィルム1の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せた後、離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃X30分の加熱・加圧プレス成型し厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート状補強材を内包し片面に硬化薄膜層を一体成形したシート(A2)を作成した。
フィルム1の上に熱伝導性シート母材を載せた後フィルム1を載せ、サンドイッチ状態にし、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型し、厚み0.5mmと厚み3.0mmの両面に硬化薄膜層を一体成形したシート(A3)を作成した。
フィルム1の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せた後、フィルム1を載せサンドイッチ状態にし、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型し、厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート状補強材を内包し両面に硬化薄膜層を一体成形したシート(A4)を作成した。
離型フィルムの上に熱伝導性シート母材を載せた後、同一の離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型し、厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B1)を作成した。
(1)熱伝導性シート母材の作成
試験―1と同様の方法で熱伝導性シート母材を作成した。
(2)硬化薄膜層を形成したフィルムの作成
表層部に一体化する硬化薄膜層の材質を変えて試験する為に以下のフィルム2からフィルム9を作成した
[フィルム2]ウレタンアクリレート(アロニックスM−1200/製品名・東亞合成株式会社製)をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム2を作成した。
[フィルム3]エポキシアクリレート(8101/商品名・日本ユピカ株式会社製)をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム3を作成した。
[フィルム4]ポリエステルアクリレート(M-8060/商品名・東亞合成株式会社製)をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム4を作成した。
[フィルム5]ウレタンアクリレート(アロニックスM−1200/製品名・東亞合成株式会社製)80質量部とフェノキシアクリレート(大阪有機化学工業株式会社)20質量部を均一に混合した溶液をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム5を作成した。
[フィルム6]エポキシアクリレート(8101/商品名・日本ユピカ株式会社製)80質量部とフェノキシアクリレート(大阪有機化学工業株式会社)20質量部を均一に混合した溶液をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム6を作成した。
[フィルム7]ポリエステルアクリレート(M-8060/商品名・東亞合成株式会社製)80質量部とフェノキシアクリレート(大阪有機化学工業株式会社)20質量部を均一に混合した溶液をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム7を作成した。
[フィルム8]アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)80質量部とフェノキシアクリレート(大阪有機化学工業株式会社)20質量部を均一に混合した溶液をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム8を作成した。
[フィルム9]アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)80質量部とウレタンアクリレート(アロニックスM−1200/製品名・東亞合成株式会社製)20質量部を均一に混合した溶液をフッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム9を作成した。
[離型フィルム]離型フィルムはフッ素化合物で表面処理された厚み0.10mmのポリエステルフィルムを用いた。
フィルム2の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A5)を作成した。
フィルム3の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A6)を作成した。
フィルム4の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A7)を作成した。
フィルム5の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A8)を作成した。
フィルム6の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A9)を作成した。
フィルム7の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A10)を作成した。
フィルム8の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A11)を作成した。
フィルム9の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に硬化薄膜層を一体化したシート(A12)を作成した。
離型フィルムの上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に同一の離型フィルムをのせサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型し厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B2)を作成した。
(1)熱伝導性シート母材の作成
試験―1と同様の方法で熱伝導性シート母材を作成した。
(2)熱伝導性の硬化薄膜層付きフィルム
表層部に一体化する熱伝導性の硬化薄膜層の材質を変えて試験する為に以下のフィルム11からフィルム14を作成した
[フィルム11]
ウレタンアクリレート(アロニックスM−1200/製品名・東亞合成株式会社製)100質量部に酸化アルミニウム(AL−43L/製品名・昭和電工株式会社製)200質量部、鉄黒2質量部、加硫剤(t−アルミペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ株式会社製)1質量部をミキサーで充分混合した後、フッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム11を作成した。
[フィルム12]
ポリエステルアクリレート(M-6100/商品名・東亜合成株式会社製)100質量部に酸化アルミニウム(AL−43L/製品名・昭和電工株式会社製)200質量部、鉄黒2質量部、加硫剤(t−アルミペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ株式会社製)1質量部をミキサーで充分混合した後、フッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム12を作成した。
[フィルム13]
アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)30質量部とウレタンアクリレート(アロニックスM−1100/製品名・東亞合成株式会社製)70質量部に酸化アルミニウム(AL−43L/製品名・昭和電工株式会社製)200質量部、鉄黒2質量部、加硫剤(t−アルミペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ株式会社製)1質量部をミキサーで充分混合した後、フッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム13を作成した。
[フィルム14]
アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)30質量部とポリエステルアクリレート(M-6100/商品名・東亜合成株式会社製)70質量部に酸化アルミニウム(AL−43L/製品名・昭和電工株式会社製)200質量部、鉄黒2質量部、加硫剤(t−アルミペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ株式会社製)1質量部をミキサーで充分混合した後、フッ素離型処理を施した厚み0.10mmのポリエステルフィルム上にコーティング機で厚み2μmに均一に薄膜塗布したフィルム14を作成した。
[フィルム15]
フッ素化合物で表面処理された厚み0.10mmのポリエステルフィルムを用いた。
[シート状補強材の作成]
シート状補強材はポリエステル繊維メッシュ(C33 A2−100E11/製品名、厚み0.16mm、ユニチカグラスファイバー株式会社製)の表面に油脂、汚れなどが付着しないようにして所定の大きさに切断して作成した。
[離型フィルム]
離型フィルムはフッ素化合物で表面処理された厚み0.10mmのポリエステルフィルムを用いた。
フィルム11の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A13)を作成した。
フィルム11の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A14)を作成した。
フィルム12の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A15)を作成した。
フィルム12の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A16)を作成した。
フィルム13の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A17)を作成した。
フィルム13の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A18)を作成した。
フィルム14の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A19)を作成した。
フィルム14の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmの片面に熱伝導性の硬化薄膜層を一体化したシート(A20)を作成した。
フィルム15の上にシート状補強材を置いた後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B3)を作成した。
フィルム15の上に熱伝導性シート母材を載せた後に上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B4)を作成した。
離型フィルムの上に後に熱伝導性シート母材を載せ、さらに上部に離型フィルムを載せサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B5)を作成した。
アクリルポリマー(JDX−P1020/製品名・ジョンソンポリマー社製)10質量部とエステルアクリレート(アロニックスM−8530/製品名・東亜合成化学工業社製)90質量部に、加硫剤(t−アミルペルオキシ−2−エチルヘキサネート/化学品名・化薬アクゾ社製)1.0質量部をミキサーで混練りして。離型フィルムでサンドイッチ状態にした後、120℃、30分の加熱・加圧プレス成型した後、上下のフィルムを剥ぎ取り厚み0.5mmと厚み3.0mmのシート(B6)を作成した。
2 硬化薄膜層
3 シート状補強材
10 熱抵抗値測定装置
11 サンプル
12 トランジスタ
13 放熱器
14 ねじ
15 放熱フィン
To トランジスタ温度
Tf 放熱器温度
Claims (10)
- 発熱性電子部品と放熱器との間隙に実装するための熱伝導性シートであって、
前記シートの内層又は片面は、熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体を主成分とする無溶剤の粘着性の弾性体層であり、
前記シートの上下面から選ばれる少なくとも一方の表層部は、アクリルポリマー、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートから選ばれる少なくとも一つのポリマーを含む無溶剤の硬化薄膜層であり、
前記弾性体層の片面又は両面に前記硬化薄膜層を一体化させたことを特徴とする熱伝導性シート。 - 前記熱伝導性シートの厚みは0.10〜10mmの範囲であり、前記薄膜硬化層の厚みは0.001〜0.50mmの範囲である請求項1に記載の熱伝導性シート。
- 前記内層又は片面を構成するシートの粘度は1×104〜3×106cPの範囲である請求項1又は2に記載の熱伝導性シート。
- 前記熱伝導性シートは、アクリル系重合体が100質量部に対して、熱伝導性フィラーが50〜3000質量部の範囲配合されている請求項1〜3のいずれかに記載の熱伝導性シート。
- 前記熱伝導性シートの熱伝導率は0.5〜5.0W/m・Kであり、前記熱伝導性の硬化薄膜層の熱伝導率は0.20〜2.5W/m・Kである請求項1〜4のいずれかに記載の熱伝導性シート。
- 前記熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体主成分のシートの硬化後の硬度がASKER C硬度計で5〜95の範囲である請求項1〜5のいずれかに記載の熱伝導性シート。
- 前記シートの上下面の片面表層部に、さらにシート状の補強材を埋設した請求項1〜6のいずれかに記載の熱伝導性シート。
- 前記シート状補強材が表面より0mmを越え1.00mmの深さの範囲に埋設されており且つシートの厚みが0.10mm〜10.0mmである請求項7に記載の熱伝導性シート。
- 前記シート状補強材が、合成繊維及び天然繊維から選ばれる少なくても一つの繊維で成型された網目状構造体である請求項7又は8に記載の熱伝導性シート。
- 熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体を主成分とする熱伝導性シートの製造方法であって、
上側離型フィルム及び下側離型フィルムから選ばれる少なくとも一方のフィルムの表面にはアクリルポリマー、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートから選ばれる少なくとも一つのポリマーを含む無溶剤の硬化薄膜層用材料を均一に薄膜状に塗布して硬化薄膜材料層を形成し、
一方のフィルムが前記硬化薄膜材料層を有する場合は、他方のフィルムは離型フィルムとし、
前記上側フィルムと下側フィルムの間に、熱伝導性フィラーを配合したアクリル系重合体主成分のシート母材を供給し、所定の厚さのシートに成形し、
その後、前記シートの表層部のみを硬化させた後に前記フィルムを剥ぎ取ることにより、
内層又は片面は無溶剤の粘着性の弾性体であり、前記シートの上下面から選ばれる少なくとも一方の表層部には、硬化薄膜層を一体化させて、請求項1〜9のいずれかに記載の熱伝導性シートを製造することを特徴とする熱伝導性シートの製造方法。
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