JP4530497B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡等に使用される撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡挿入部の先端部内に対物光学系とCCDなどの固体撮像素子及び回路基板などを備えた撮像装置とを配設して、内視鏡観察像を電気的な画像信号として得る電子内視鏡が広く用いられている。
【0003】
前記電子内視鏡は、前記固体撮像素子の撮像面に観察対象部位の観察像を前記対物光学系にて結像させて得られる電気信号を内視鏡外部に設置した画像処理装置に信号ケーブルを介して伝送し、画像信号に変換してモニタに前記観察対象部位の画像を表示して観察を行うようになっている。
【0004】
このような電子内視鏡の挿入部先端部など小さなスペースに内蔵される撮像装置は、例えば特開平11−478084号公報に記載されているように、固体撮像素子を駆動するための電子部品を搭載する回路基板を前記固体撮像素子に対して平行に配置し、この回路基板を介して前記固体撮像素子と、この固体撮像素子に接続される信号ケーブルとを接続して内視鏡用撮像ユニットとして構成したものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平11−478084号公報に記載の撮像装置(内視鏡用撮像ユニット)は、前記固体撮像素子から延出する複数の外部端子(外部リード)をそれぞれ前記回路基板に設けられた半田ランドの間隔に合わせて接続しなければならず、組立性が悪かった。
【0006】
また、非常に薄肉の外部端子を固体撮像素子(CCDベアチップ)の後方に曲げる際に、この固体撮像素子(CCDベアチップ)の撮像面側に前記外部端子との接合部があるので、前記固体撮像素子のエッジに接触するなどの原因で前記外部端子を損傷してしまうことがあり、組立性を悪化させていた。
【0007】
更に、近年フィルム状のフレキシブル基板に素子を実装するテープキャリア式のパッケージが用いられることがあり、このことは基板がフレキシブルであるがゆえに組立途中における素子の扱いを慎重に行わねばならず組立性が悪かった。
【0008】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、組立時の固体撮像素子の扱いが容易で、且つ外部端子を損傷することなく折り曲げ作業が容易にできて、組立を簡単確実にできる撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の撮像装置は、前面に設けたイメージエリアの周辺部に電気接続部を有する固体撮像素子と、電子部品を搭載する回路基板と、前記固体撮像素子の電気接続部に一端が接続されると共に、他端が前記回路基板に接続された、前記固体撮像素子と前記回路基板との間で電気信号の入出力を行う外部端子と、を具備し、前記外部端子は、前記固体撮像素子の前記電気接続部に接続されて前記イメージエリアの横方向へ延設された後、前記固体撮像素子の側面に沿って前記固体撮像素子の後方側に延設されるよう折り曲げられており、前記回路基板には少なくとも一部に薄肉部が形成されており、前記固体撮像素子の側面と前記外部端子との間に挟まれて前記薄肉部が前記固体撮像素子の側面に密着されるよう、前記回路基板は、前記固体撮像素子の後方において、前記外部端子に接続されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図13は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の撮像装置を備えた内視鏡装置の全体構成を示す説明図、図2は図1の挿入部先端側の断面図、図3は本発明の第1の実施の形態の撮像装置を示す断面図、図4は組立前の固体撮像素子付近の正面図、図5は図4の固体撮像素子付近の断面図、図6は組立途中の固体撮像素子付近の正面図、図7は図6の固体撮像素子付近の断面図、図8は素子マスクをガラスリッドへ接合する際の固体撮像素子付近の断面図、図9は図8の固体撮像素子付近の正面図、図10は図8の状態から素子マスクを素子枠に嵌入した際の固体撮像素子付近の断面図、図11は固体撮像素子とガラスリッドとの間を封止する際の固体撮像素子付近の断面図、図12及び図13は図11とは別の固体撮像素子とガラスリッドとの間を封止する際の説明図であり、図12は固体撮像素子付近の正面図、図13は図12の固体撮像素子付近の断面図である。
【0011】
図1に示すように本実施形態の内視鏡装置1は、例えば検査対象部位の観察画像を得るための内視鏡2と、この内視鏡2へ照明光を供給する光源装置3と、前記内視鏡2の制御及び内視鏡2で得られた画像信号の信号処理を行うビデオプロセッサ4と、このビデオプロセッサ4から出力されるビデオ信号を受けて観察画像を表示するモニタ5とで主に構成されている。
前記内視鏡2は、照明光学系や観察光学系などが配設される先端部6と、この先端部6に連設し例えば上下左右方向に湾曲可能な湾曲部7と、この湾曲部7に連設し可撓性を有する柔軟な可撓部8とで構成された細長な挿入部9を有し、この挿入部9の基端側に操作部10を備え、この操作部10の側部よりライトガイドなどを内挿したユニバーサルコード11を延出して構成されている。また、前記内視鏡2は、ユニバーサルコード11の端部に設けたライトガイドコネクタ11aを介して光源装置3と着脱自在に接続されるようになっており、このライトガイドコネクタ11aの側部より延出する信号ケーブル12の端部に設けた電気コネクタ12aを介してビデオプロセッサ4と着脱自在に接続されるようになっている。
【0012】
図2に示すように挿入部9内に挿通されているライトガイド13の先端は、前記先端部6を構成する硬質の先端部本体14の照明窓を形成する透孔に口金15を介して半田付け或いは接着剤で固定され、その先端面に対向して拡径にした照明窓に気密的に照明レンズ16が固着されている。尚、前記ライトガイド13は可撓性を有するファイバを束ねたファイババンドルで構成され、このファイババンドルは可撓性のチューブ17で覆われている。
【0013】
前記先端部本体14には、照明窓に隣接して、撮像窓を有する透孔が設けてあり、撮像する機能を備えた撮像装置20が図示しないネジ等で固着されている。
この撮像装置20の後端からは、撮像された画像を伝送する(電気的な画像の伝送体としての)信号ケーブル(或いは撮像ケーブル)21が延出されている。この信号ケーブル21は複数束ねられて可撓性の保護チューブ22で覆われている。この信号ケーブル21は、挿入部9内を経て操作部10からユニバーサルコード11内を挿通されて前記電気コネクタ12aに接続されている。
【0014】
前記先端部本体14の後端には、第1の湾曲駒23が半田付けなどで固着され、この第1の湾曲駒23の後端には第2の湾曲駒23がリベット等の回動自在の連結部材を介して連結されるようにして多数の湾曲駒23が互い回動自在に連結されて前記湾曲部7を形成している。これら湾曲駒23の外周は、ゴムチューブ等の柔軟性のある外皮24で覆われており、この外皮24の前端も先端部本体14に気密的に固着されている。
【0015】
前記光源装置3内に設けられている図示しないランプより出射された照明光は、ライトガイドコネクタ11a、ユニバーサルコード11及び内視鏡2の操作部10及び挿入部9内を挿通する前記ライトガイド13を介して先端部6まで導かれ、伝送した照明光を先端面からさらに照明レンズ16を経て出射し、前方の患部等の被写体側を照明する。前記照明光によって照射されて得られる検査対象部位の像は、前記先端部6に設けた前記撮像装置20で撮像され電気信号に変換された後、この電気信号を前記ビデオプロセッサ4に伝送し、このビデオプロセッサ4でビデオ信号に生成した後、このビデオ信号を前記モニタ5に伝送して、モニタ画面上に観察画像を表示するようになっている。
【0016】
次に図3を用いて前記内視鏡2に内蔵される撮像装置20の詳細構成を説明する。
図3に示すように前記撮像装置20は、対物レンズ系である対物光学部31と撮像部32とから構成されており、前記対物光学部31は対物レンズ33a〜33dと、これら対物レンズ33a〜33dを所定の位置に固定配置するレンズ枠34とで構成されている。前記対物レンズ33cと対物レンズ33dとの間には円環状のリング35a、35bにより光学絞り36が光学的な位置が決められた状態で前記レンズ枠34に同じく保持されている。
【0017】
前記対物レンズ33a〜33dを保持した前記レンズ枠34の外周面基端側は、前記撮像部32を構成するガラスリッド37を基端部に配置した素子枠38へ嵌入され、前記素子枠38に保持される後述の固体撮像素子42のイメージエリア41との相対的な位置を調整しながらピント調整されるようになっている。
【0018】
前記素子枠38には素子マスク39が嵌合しており、この素子マスク39は後述の接合方法により前記ガラスリッド37に接合されている。
【0019】
前記撮像部32は、前記対物光学部31側である先端面側略中央部にイメージエリア(受光部)41を設けた固体撮像素子42と、この固体撮像素子42の基端面側に後述の接続方法によって接着固定され、電子部品43a、43bを配設したセラミック等の硬質材料で形成された二つの回路基板44とで主に構成されている。尚、前記電子部品43aはベアチップICであり、ボールグリッドアレイにより前記回路基板44に電気的に接続されている。また、前記電子部品43bはチップ抵抗であり、固体撮像素子42からの出力信号のインピーダンスマッチング用抵抗である。そして、この電子部品43bは、前記信号ケーブル21と共に、前記回路基板44に接続されている。また、前記電子部品43cはチップコンデンサである。
【0020】
前記2つの回路基板44の間には絶縁シート45が挟まれており、前記電子部品43aと電子部品43b、43cとの接触をそれぞれ防止している。これら電子部品43a,43b,43cが実装されるのと同じ回路基板44の後端部面には図示しないケーブル接続ランドが設けられており、複数の信号ケーブル21の芯線21aが接続されている。
【0021】
前記固体撮像素子42及び回路基板44周辺は電気絶縁性で高い耐湿性を有する封止剤46を充填しており、外部から封止されている。また、この封止剤46の外周には、熱収縮性のシールドチューブ47が被覆される。このシールドチューブ47は、前記封止剤46が固体撮像素子42及び回路基板44周辺部を成形封止後にこのシールドチューブ47を成形収縮した後、その外表面にアルミニウムや金などの金属を膜状に蒸着して、電気的なシールド効果を高めると共に、撮像装置20内部の耐湿性を高めている。
【0022】
前記固体撮像素子42のイメージエリア41の周辺部には、前記固体撮像素子42の電気接続部48が設けられており、フレキシブルリード等の外部端子49の一端が前記電気接続部48に熱圧着もしくは超音波圧着されて電気的に接続されている。この圧着部周辺は、前記固体撮像素子42によって挟み込みながら前記ガラスリッド37を接着固定している。前記外部端子49は、表面に金メッキを施した薄肉の銅箔で形成されており、この外部端子49を両面から覆うように成形されたポリイミド等のテープキャリヤ51によって保持されている。
【0023】
本実施の形態では、前記外部端子49を前記固体撮像素子42の電気接続部48に接続して前記イメージエリア41の横方向へ延設し、この外部端子49に前記回路基板44を前記固体撮像素子42の後方側に向けて接続し、前記外部端子49を前記固体撮像素子42の側面に沿ってこの固体撮像素子42の後方側に折り曲げて前記固体撮像素子42の背面方向に前記回路基板44を位置させて構成する。
【0024】
図4及び図5に示すように固体撮像素子42を組み立てる前の外部端子49は前記テープキャリヤ51に形成されたデバイスホール52へと延出しており、この外部端子49は前記固体撮像素子42の前記電気接続部48と接続される。
【0025】
前記電気接続部48は前記固体撮像素子42のイメージエリア41の周辺に複数配置されており、対応するそれぞれの前記外部端子49が接続されるようになっている。
【0026】
前記外部端子49の表側面には前記ガラスリッド37が載置され、前記イメージエリア41の前面を覆っている。
前記電気接続部48に接続された前記外部端子49は、前記固体撮像素子42のイメージエリア41の横方向に延設し、外部接続用にテープキャリヤ51の一部が抜かれて形成された接続ホール53へ延びるようになっている。
【0027】
ここで図6及び図7に示すように固体撮像素子42を組み立てる途中では、後の工程で前記外部端子49を前記固体撮像素子42の後方側に折り曲げたときに、前記回路基板44を正確に位置決めしながら前記固体撮像素子42の背面方向に位置させるように、前記外部端子49に前記回路基板44を前記固体撮像素子42の後方側に向けて接続するようになっている。
【0028】
前記回路基板44には前記外部端子49を前記固体撮像素子42の後方側に折り曲げたときに、前記固体撮像素子42の側面に突き当たる段部44aを形成し、且つ前記固体撮像素子42の側面に位置する薄肉部44bを設けている。
【0029】
本実施の形態では前記回路基板44の正確な位置決めを行うために、この固体撮像素子42の実装されたテープキャリヤ51に位置決め用の指標54を印刷している。尚、この位置決め用の指標としては、前記指標54と合わせて位置決めできるように回路基板44の端部に指標を印刷しても良いし、前記外部端子49の一部に突出部等を設けて位置決めの指標としても良い。
【0030】
そして、前記回路基板44の薄肉部44bが前記固体撮像素子42の側面に位置することで、前記外部端子49の前記固体撮像素子42への接触を防止できるようになっている。このとき、前記外部端子49のそれぞれに相対する前記回路基板44にはこの回路基板44に搭載した電気回路と前記外部端子49とを接続するための接続用ランド55が設けられている。
【0031】
そして、前記複数の外部端子49を前記回路基板44の接続用ランド55に一括して超音波圧着又は半田接続している。このとき、前記電子部品43a〜43bの実装を容易にするために前記回路基板44を前記外部端子49に接続した後に、前記電子部品43a〜43bを実装している。
【0032】
続いて、不要な箇所の前記テープキャリヤ51及び外部端子49を切り落とし、図8に示すように前記回路基板44の段部44aが前記固体撮像素子42に突き当たるように前記回路基板44を接続した前記外部端子49を前記固体撮像素子42の側面に沿ってこの固体撮像素子42の後方側(図7中の矢印方向)に折り曲げて前記固体撮像素子42の背面方向に前記回路基板44を位置させる。尚、このとき、前記回路基板44を固定してしまう前に前記信号ケーブル21を接続すると接続作業を行い易い。
【0033】
次に、前記素子マスク39を前記ガラスリッド37へ接合する。
図8及び図9に示すようにガラスリッド37の外形は四角形であり、素子マスク39の外形は円形で内部に八角形の開口部61が形成されている。前記対物レンズ33a〜33dを通過してくる光線のうち、フレア等の原因となる不要な光線は前記開口部61以外の素子マスク39によって遮断されるようになっている。前記素子マスク39は前記ガラスリッド37を通して見える固体撮像素子42のイメージエリア41に対して、前記素子マスク39の外形もしくは八角形の開口部61を位置決めして接着固定される。即ち、前記固体撮像素子42と前記素子マスク39とは、光学的に芯を出した状態で固定される。
【0034】
そして、図10に示すように前記素子マスク39を前記固体撮像素子42の保持部材である前記素子枠38に嵌入し、前記ガラスリッド37をこの素子枠38の後壁部62に突き当て、軸方向に係止した状態で前記固体撮像素子42と前記素子枠38との間を前記封止剤46により接着封止する。即ち、前記素子マスク39は、前記固体撮像素子42と前記素子枠38との芯出し部材となる。
【0035】
従来は光学接着剤によりガラスリッド37へ対物レンズを接合していたが、接合面への湿気の侵入やせん断方向の応力により接合面が剥離し、剥離箇所が内視鏡の観察像に映り込んでしまうことがあった。本実施の形態では、ガラスリッド37前面に対物レンズを接着していないので接合面の剥離が発生することはないようになっている。
【0036】
また、同様な理由により前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37との接合面が剥離する可能性もある。よって本実施の形態では、図11に示すように前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37との間にゴム材から形成される弾性スペーサ63を挟み込んだうえで、前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37との側周を前記封止剤46にて封止している。このとき、前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37とが近づく方向にそれぞれ押圧しながら前記封止剤46を硬化させているが、弾性スペーサ63の圧み分の空気層が存在する。尚、前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37との押圧及び封止は、図12及び図13に示すように前記固体撮像素子42及び前記ガラスリッド37それぞれの側面から薄板のカシメ金具64をかしめることによって行ってもよい。
これにより、簡素に気密性及び断強度の高い前記固体撮像素子42と前記ガラスリッド37との接合面が得られる。
【0037】
そして、前記したように前記2つの回路基板44の間に前記絶縁シート45を挟み込んで前記電子部品43a〜43cを前記回路基板44に実装すると共に、前記信号ケーブル21の芯線21aも前記回路基板44の図示しないケーブル接続ランドに接続する。そして、前記固体撮像素子42及び回路基板44周辺を前記封止剤46で充填して成形封止後に、前記シールドチューブ47で被覆する。次に、前記したようにこのシールドチューブ47を成形収縮した後、その外表面にアルミニウムや金などの金属を膜状に蒸着する。
【0038】
上述したように撮像装置20を構成することで、取り扱いが困難であるテープキャリアタイプにパッケージされた固体撮像素子42であっても、先ず硬質な回路基板44を電気的に接続してからフレキシブルな外部端子49を折り曲げるので、組立工程における固体撮像素子42の扱いが容易になると共に、外部端子49の折り曲げ作業が容易になり、外部端子49を損傷することなく組立を確実且つ簡略にすることができる。また、外部端子49を一括して回路基板44に接続できるので更に組立を簡略にできる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図14ないし図19は本発明の第2の実施の形態に係り、図14は本発明の第2の実施の形態の撮像装置を示す断面図、図15は組立前の固体撮像素子付近の正面図、図16は図15の固体撮像素子付近の断面図、図17は組立途中の固体撮像素子付近の断面図、図18及び図19は外部端子の折り曲げ部を複合フィルムを用いて補強する際の説明図であり、図18は外部端子の折り曲げ部の側面に複合フィルムを貼着した際の固体撮像素子付近の断面図、図19は図18の状態から複合フィルムを加熱した際の固体撮像素子付近の断面図である。
【0040】
本第2の実施の形態は、更なる撮像装置の小型化のため、上記第1の実施の形態よりも小型の固体撮像素子を用い、硬質の回路基板44の代わりに薄肉のフレキシブル回路基板を用いて構成する。それ以外の構成は上記第1の実施の形態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0041】
即ち、図14に示すように本第2の実施の形態の撮像装置100は、上記第1の実施の形態よりも小型の固体撮像素子101及びこの固体撮像素子101の基端面側に接着固定されるフレキシブル回路基板102を有して構成される。
【0042】
図15及び図16に示すように前記固体撮像素子101を組み立てる前の外部端子49は、第1の実施の形態と同様に薄肉のポリイミド等から成形されるテープキャリヤ51のデバイスホール52に延出しており、この外部端子49の一端は前記固体撮像素子101の前記電気接続部48に接続される。
【0043】
前記電気接続部48は前記固体撮像素子101のイメージエリア41の周辺に複数配置されており、対応するそれぞれの外部端子49が接続されるようになっている。尚、本実施の形態では、電気接続部48はすべて同じ高さに形成された半田バンプである。
【0044】
前記外部端子49の表側面には前記ガラスリッド37が載置され、前記イメージエリア41の前面を覆っている。前記電気接続部48に接続された前記外部端子49は、前記固体撮像素子101のイメージエリア41の横方向に延設し、外部接続用にテープキャリヤ51の一部が抜かれて形成された接続ホール53へ延びるようになっている。
【0045】
そして、後の工程で前記外部端子49を折り曲げたときに前記フレキシブル回路基板102の後端部を前記外部端子49に設けられた突起状の指標103に突き当てて正確に位置決めしながら前記固体撮像素子101の背面方向で前記固体撮像素子101の側面に位置させるように、前記外部端子49に前記回路基板102を前記固体撮像素子42の後方側に向けて接続するようになっている。
【0046】
前記フレキシブル回路基板102の一部が固体撮像素子101の背面方向で側面に位置することにより、外部端子49の固体撮像素子101への接触を防止できる。このときそれぞれの外部端子49に相対するフレキシブル回路基板102には、このフレキシブル回路基板102に搭載した電気回路と前記外部端子49とを接続するための接続用ランド55が設けられている。
【0047】
本実施の形態では、複数の前記外部端子49の他端をフレキシブル回路基板102の接続用ランド55へクリーム半田をリフローすることにより一括して接続している。このとき、電子部品の実装を容易にするため前記フレキシブル回路基板102を前記外部端子49に接続した後に、電子部品43a〜43cを実装している。続いて不要な箇所のテープキャリヤ51及び外部端子49を切り落し、図17に示すように前記フレキシブル回路基板102の一部が前記固体撮像素子101の背面方向で側面に位置するように前記フレキシブル回路基板102が接続された前記外部端子49を前記固体撮像素子101の側面に沿ってこの固体撮像素子101の後方側(図16中の矢印方向)に折り曲げて前記固体撮像素子101の背面方向で側面に前記回路基板102を位置させる。
【0048】
そして、第1の実施の形態で説明したように素子マスク39を前記ガラスリッド37へ接合し、図14に示すように信号ケーブル21の芯線21aを直接電子部品43b、43cの電極に接続する。尚、前記電子部品43bはチップ抵抗、前記電子部品43cはチップコンデンサである。
【0049】
尚、本実施の形態では薄肉である前記外部端子49の折り曲げ部が露出することで損傷するのを防ぐために、複合フィルム110を用いて前記外部端子49付近を被覆し、この外部端子49の折り曲げ部を機械的に補強している。
【0050】
図18に示すように前記外部端子49の折り曲げ部の側面に熱可塑性樹脂フィルム111と熱硬化性樹脂フィルム112とから形成される複合フィルム110を貼着した後、この複合フィルム110を加熱する。
【0051】
この複合フィルム110が加熱されることで、図19に示すように内層の前記熱可塑性樹脂フィルム111が溶融して前記外部端子49付近を被覆すると共に、外装の前記熱硬化樹脂フィルム112が前記外部端子49に沿って硬化する。このことにより、前記外部端子49の折り曲げ部が機械的に補強されると共に、前記ガラスリッド37と前記固体撮像素子101との接合部が封止される。また、前記外部端子49の表面が電気的に外部と絶縁される。
【0052】
このように前記外部端子49の折り曲げ部を補強した後、第1の実施の形態で説明したように前記固体撮像素子101及びフレキシブル回路基板102周辺を封止剤46で充填して成形封止後に、シールドチューブ47で被覆し、このシールドチューブ47を成形収縮した後、その外表面にアルミニウムや金などの金属を膜状に蒸着する。
この結果、第1の実施の形態と同様な効果を得ることに加え、より撮像装置の小型化が達成できる。
【0053】
尚、本発明の撮像装置は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0054】
ところで近年、固体撮像素子の小型化・高画素化が進み、非常に小さな固体撮像素子を用いた撮像装置であっても高解像なイメージ画像を得ることができるようになってきている。このような撮像装置は、伸張処理等の電気的な拡大手段を伴わずにフルスクリーンで高解像なイメージ画像を得ることができるので、細長な挿入部を有する内視鏡等に搭載して用いることが可能である。
【0055】
図20は、このような従来の撮像装置を搭載した電子内視鏡で得た観察像のモニタ表示例である。この電子内視鏡に接続されるビデオプロセッサによって従来は、例えば図20(a)、(b)に示すようにモニタ150に観察画像151と共に、検査日時・患者名等の文字情報152が表示される。しかしながら、検査日時・患者名等の文字情報152が、フルスクリーンの観察像151aにかぶって表示される場合もある。
【0056】
このような場合に、従来ではビデオプロセッサで文字情報152を一切出力せず観察像151aのみをモニタに出力する機能を有していた。その場合、例えば観察像151aをビデオプリンタ等に出力したとき文字情報152が一切表示されていないと、ビデオプリンタからの個々の出力画の識別が困難になり、出力画の整理が煩雑になっていた。また、フルスクリーンの場合の観察像151aは横長であり、観察像151aの縦方向と横方向とで視野範囲に差が生じ、大腸内視鏡検査のような管腔を観察しながら挿入する場合、視野範囲の差により挿入に要する時間が増すことがあった。
【0057】
そこで、本実施例ではビデオプロセッサによって内視鏡に搭載した撮像装置から得られる画像出力信号のうちの一部を読み出す、もしくは画像出力信号を全部読み出した後に、電気的なマスク処理により観察画像を部分的に隠す等の処理を行う。これにより、図21(a)、(b)に示すように観察画像151bの横にこの観察画像151bにかぶらないように文字情報152を表示することが可能となる。また、このとき観察画像151bが正方形に近づいているのでこの観察画像151bの縦方向と横方向とで視野範囲に差が生じないように表示することが可能となる。
【0058】
もしくは、撮像装置から出力される画像出力信号をビデオプロセッサによって電気的に縮小補間することで、図22(a)、(b)に示すように観察画像151cの横にこの観察画像151cにかぶらないように文字情報152の表示スペースを確保するようにしてしても良い。
【0059】
[付記]
(付記項1) 前面に設けたイメージエリアの周辺部に電気接続部を有する固体撮像素子と、
電子部品を搭載する回路基板と、
前記固体撮像素子の電気接続部に一端を接続すると共に、他端を前記回路基板に接続して前記固体撮像素子と前記回路基板との間で電気信号の入出力が可能な外部端子と、
を具備し、前記外部端子を前記固体撮像素子の電気接続部に接続して前記イメージエリアの横方向へ延設し、この外部端子に前記回路基板を前記固体撮像素子の後方側に向けて接続し、前記外部端子を前記固体撮像素子の側面に沿ってこの固体撮像素子の後方側に折り曲げて前記固体撮像素子の背面方向に前記回路基板を位置させることを特徴とする撮像装置。
【0060】
(付記項2) 前記外部端子を複数一括的に前記回路基板に接続して構成したことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0061】
(付記項3) 前記外部端子を前記固体撮像素子の後方側に折り曲げる前に、前記固体撮像素子の前面に設けた前記イメージエリアの横方向へ前記外部端子を延出したことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0062】
(付記項4) 前記回路基板は、硬質基板であることを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0063】
(付記項5) 前記回路基板に搭載される電子部品は、前記外部端子を前記固体撮像素子の後方側に折り曲げて前記固体撮像素子の背面方向に前記回路基板を位置させた際に、相対する面に実装されることを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0064】
(付記項6) 前記回路基板の少なくとも一部に薄肉部を設けると共に、、この薄肉部を前記固体撮像素子の側面に密着させることを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0065】
(付記項7) 前記回路基板の一部に外部端子を接続する際の位置決め指標を設けたことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0066】
(付記項8) 前記固体撮像素子又は前記外部端子の一部に前記回路基板を接続する際の位置決め指標を設けたことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0067】
(付記項9) 固体撮像素子又はこの固体撮像素子に接合されたガラスリッドにレンズ要素以外の芯出し部材を固定し、この芯出し部材を介して固体撮像素子保持部材に前記固体撮像素子を固定して構成したことを特徴とする撮像装置。
【0068】
(付記項10) 前記芯出し部材を、不要な光線を遮断するマスク部材で形成したことを特徴とする付記項9に記載の撮像装置。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、組立時の固体撮像素子の扱いが容易で、且つ外部端子を損傷することなく折り曲げ作業が容易にできて、組立を簡単確実にできる撮像装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の撮像装置を備えた内視鏡装置の全体構成を示す説明図
【図2】図1の挿入部先端側の断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態の撮像装置を示す断面図
【図4】組立前の固体撮像素子付近の正面図
【図5】図4の固体撮像素子付近の断面図
【図6】組立途中の固体撮像素子付近の正面図
【図7】図6の固体撮像素子付近の断面図
【図8】素子マスクをガラスリッドへ接合する際の固体撮像素子付近の断面図
【図9】図8の固体撮像素子付近の正面図
【図10】図8の状態から素子マスクを素子枠に嵌入した際の固体撮像素子付近の断面図
【図11】固体撮像素子とガラスリッドとの間を封止する際の固体撮像素子付近の断面図
【図12】図12及び図13は図11とは別の固体撮像素子とガラスリッドとの間を封止する際の説明図であり、図12は固体撮像素子付近の正面図
【図13】図12の固体撮像素子付近の断面図
【図14】本発明の第2の実施の形態の撮像装置を示す断面図
【図15】組立前の固体撮像素子付近の正面図
【図16】図15の固体撮像素子付近の断面図
【図17】組立途中の固体撮像素子付近の断面図
【図18】外部端子の折り曲げ部の側面に複合フィルムを貼着した際の固体撮像素子付近の断面図
【図19】図18の状態から複合フィルムを加熱した際の固体撮像素子付近の断面図
【図20】従来の撮像装置を搭載した電子内視鏡で得た観察像のモニタ表示例
【図21】観察画像の横に文字情報を表示した際のモニタ表示例
【図22】観察画像の横に文字情報の表示スペースを確保して表示した際のモニタ表示例
【符号の説明】
1 …内視鏡装置
2 …内視鏡
20 …撮像装置
37 …ガラスリッド
38 …素子枠
39 …素子マスク
41 …イメージエリア
42 …固体撮像素子
43a〜43c…電子部品
44 …回路基板
44a …段部
44b …薄肉部
48 …電気接続部
49 …外部端子
51 …テープキャリヤ
55 …接続用ランド
Claims (1)
- 前面に設けたイメージエリアの周辺部に電気接続部を有する固体撮像素子と、
電子部品を搭載する回路基板と、
前記固体撮像素子の電気接続部に一端が接続されると共に、他端が前記回路基板に接続された、前記固体撮像素子と前記回路基板との間で電気信号の入出力を行う外部端子と、
を具備し、
前記外部端子は、前記固体撮像素子の前記電気接続部に接続されて前記イメージエリアの横方向へ延設された後、前記固体撮像素子の側面に沿って前記固体撮像素子の後方側に延設されるよう折り曲げられており、
前記回路基板には少なくとも一部に薄肉部が形成されており、前記固体撮像素子の側面と前記外部端子との間に挟まれて前記薄肉部が前記固体撮像素子の側面に密着されるよう、前記回路基板は、前記固体撮像素子の後方において、前記外部端子に接続されていることを特徴とする撮像装置。
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