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JP4540333B2 - 冷暖房自動切換システム - Google Patents
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JP4540333B2 - 冷暖房自動切換システム - Google Patents

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Description

この発明は、空調装置における冷暖房自動切換システムに関するものである。
一般に、ビル内に設置されている空調装置は、1台の室外機に対し複数台の室内機が接続されている。しかしながら、室外機と各室内機とを接続する冷媒配管が1系統しか設けられていない場合には、いずれかの室内機が暖房運転していると、同一系統の他の室内機は冷房運転しようとしても室外機が暖房運転しているため、冷房運転に切り換えることができず、従って、室内機の一部を暖房運転し、同時に室内機の他の一部を冷房運転することはできなかった。
この問題を解決する策として、1台の室外機と複数台の室内機との間に冷房用と暖房用の2系統の冷媒配管を設置し、1台の室外機に接続される各室内機のそれぞれで、冷房または暖房を任意に選択して運転することが可能な空調装置が具体化されている。
また、他の解決策として、複数台の室内機のいずれか1台を親機として代表させ、親機の温度センサーにもとづいて親機を冷房または暖房運転とし、同一の室外機に接続された他の室内機は一括して親機と同じ運転モード、即ち親機が冷房運転であれば他の室内機も冷房運転、親機が暖房運転であれば他の室内機も暖房運転とする方式が提案されている。(例えば特許文献1参照)。
特開平7−12393号公報(段落0010−0025、図1)
従来の空調装置における冷暖房自動切換システムのうち、2系統の冷媒配管を設置する方式は、冷暖房が同時に行える1台の室外機と、2系統の冷媒配管と、冷房用の冷媒系統、および暖房用の冷媒系統を切り換える分岐装置とからなる空調装置として具体化されているが、冷暖房が同時に利用可能な空調装置は、冷暖房どちらか一方のみが利用可能な1冷媒系統の空調装置に比べて価格が高く、また、冷媒配管を2系統設置するのに加えて、冷媒配管の分岐装置を設置しなければならないため、装置価格および工事費用が高くなるという問題点があった。
しかし、価格を抑えるために、冷暖房どちらか一方のみ利用可能な1冷媒系統の室外機を利用した場合には、冷房、暖房を同時に行うことができないため、いずれかの室内機が暖房運転している時は、他の室内機を強制的に冷房運転に切り換えることができず、快適性に影響がでていた。この装置を冷房運転に切り換えるためには、同一の室外機に接続されていて暖房運転を行っている室内機を見つけ、そのリモコンを操作することにより暖房中の室内機を停止または冷房に切り換える必要があるが、一般に、空調装置の利用者は、どの室外機にどの室内機が接続されているかを知らないことが多く、従って、いずれの室内機を停止すればよいのかを判別することが困難であった。
また、特許文献1に示された空調装置では、特定の室内機を親機として代表させているため、親機の設置場所により部屋全体の快適性が損なわれることがあった。例えば、親機が窓際に設置されていた場合、暑い日は窓際の温度が上がるため、部屋の中央部が寒い場合でも冷房に切り換えてしまうことがあった。また、寒い日は窓際の温度が下がるため、部屋の中央部が暑い場合でも暖房に切り換えてしまうことがあった。
更に、親機が部屋の中央部に設置されていた場合には、同様な理由から窓際が暑くなる場合や、寒くなる場合があった。また、親機、子機(親機以外の室内機)を設定する手段を各室内機に装着しているため、空調装置の運用後に親機、子機の設定を変更したい場合には、各室内機が設置されている天井裏に登り、親機、子機を設定し直す必要があるという問題点があった。
この発明は上述のような問題点を解消するためになされたもので、価格の安い1冷媒系統の冷暖房切換空調装置を利用して、冷暖房の自動切り換えを可能とする冷暖房自動切換システムを提供することを目的とするものである。
この発明にかかる冷暖房自動切換システムは、
所定の室外機と複数台の室内機とを1系統の冷媒配管で接続した空調システムにおいて、前記各室内機の周辺温度をそれぞれ検知して管理する温度管理手段と、一定時間ごとに前記空調システムの運転モードを判定する管理手段と、前記判定にもとづいて前記各室内機を一括して冷房または暖房運転に切り換える運転モード切換手段とを備えた冷暖房自動切換システムであって、
前記冷暖房自動切換システムは、室外機と1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を有する空調システムを対象にして、同じ室外機に1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を1単位の切換ブロックとして同一の切換ブロックに属する複数台の室内機の運転モードを切り替えるシステムであり、
前記管理手段は、
前記室内機の周辺温度および前記室内機の設定温度の差を、前記室内機のそれぞれについて求める差温取得手段と、
前記複数台の室内機にそれぞれ設定した優先度を記憶する優先度記憶手段と、
前記優先度と、前記差温取得手段が取得した前記差の絶対値が相対的に大きいときに相対的に前記優先度を高めるように定められた所定の係数と、前記差温取得手段が取得した前記差が正の値である場合と負の値である場合に応じて択一的に定められた正符号と負符号のいずれか一方の符号と、を乗じて得られる点数を、前記室内機のそれぞれについて計算する点数計算手段と、
1つの切換ブロックに属する前記室内機のそれぞれについて前記点数計算手段が計算した前記点数を合計することにより、前記1つの切換ブロックについての合計点数を算出する点数合計手段と、
前記合計点数に基づいて、前記1つの切換ブロックについての空調システムの運転モードを一定時間ごとに判定する判定手段と、
を含み、
前記運転モード切換手段が、前記判定の結果に基づいて、前記1つの切換ブロックに属する複数台の前記室内機の運転モードを、一括して冷房または暖房運転に切り換えるものである。
この発明に係る冷暖房自動切換システムは、上述のように構成されているため、同一運転モードしか利用できない安価な空調装置を使用しながら、利用者がリモコンで切り換え操作をすることなく、室内環境に合わせて自動的に、冷房、暖房を切り換えることが可能となり、利用者に快適な空調環境を提供することができる。各室内機に優先度を付加して冷房、暖房運転の切り換え判定を行うことを可能にしたことにより、個々の室内機の能力比や、室内機の設置場所など、室内環境に合わせた細かい優先度を付加し、運転モード切換タイミングを調整することが可能である。さらに、各室内機の設定温度と室温との差が大きいものの優先度が高くなるよう点数を算出し、冷房、暖房運転の切り換え判定を行うことが可能である。そして、同一切換ブロックに属する全ての室内機の点数を合計し、合計点数にもとづいて運転モードを判定することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。図1は、実施の形態1に係る冷暖房自動切換システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この冷暖房自動切換システムは、一つ以上の建物を持つ施設に設置された空調装置の室外機100a、100b…と、所定の室外機、例えば100aに1系統の冷媒配管および通信線11で接続され、1つのグループを構成する複数台の室内機110a、110b…110eと、各室内機に対応して設けられ施設内の利用者が対応する室内機を操作し得るようにされると共に、室内機の運転状態を表示するリモコン120a、120b…120eと、他の所定の室外機100bに1系統の冷媒配管および通信線11で接続され、別のグループを構成する複数台の室内機110f…と、これらの室内機に対応して設けられ、上記リモコン120a、120b…120eと同様に構成され、対応する室内機を操作し得るようにされたリモコン120f…とを有し、各室外機はグループ内の各室内機からの要求にもとづいて図示しない圧縮機によって生成された冷房用または暖房用の冷媒を冷媒配管を通じて供給するようにされている。
また、上述した室外機と複数台の室内機とからなる空調装置のグループを統合的に監視、制御するため各空調装置との間を専用通信線またはLAN等の汎用通信線10で接続された空調管理装置200が設けられ、空調管理装置200から各空調装置に対する運転制御信号の送信と、各空調装置から空調管理装置200に対して自身の運転状態を通知するための信号が伝達できるようになっている。空調管理装置200の詳細構成については後述する。
また、施設の管理者が空調装置の監視や操作、異常や運転時間等の各種履歴のモニタおよびスケジュールなどの各種設定を行うための操作端末として管理装置300が設けられ、LAN等の汎用通信線20を介して空調管理装置200と接続されている。即ち、空調管理装置200を介してモニタや各種設定が行われるようになっている。
上記空調管理装置200は、空調装置の各グループを構成する室外機100a、100b…と接続するためのインターフェース260および管理装置300と接続するためのインターフェース270を有する他、コンピュータの中央演算処理装置に相当し、各空調装置の制御処理を実行する制御部210と、各空調装置に対応する複数の監視画面を有し、制御部210の制御の下に各空調装置の制御処理と運転状態を表示する表示装置220と、施設の利用者によって操作されるユーザインターフェースとして設けられ、利用者の入力に従って表示装置220の監視画面切り換えおよび空調装置の運転制御の指令を制御部210に供給する入力装置230と、空調装置の室外機と室内機との接続関係や空調装置の運転状態、温度情報等を記憶する空調情報格納部240と、空調装置の所定の室外機と、これに接続されてグループを構成する室内機の切換ブロックや後述する室内機の優先度等を設定記憶する切換情報格納部250とを備えている。
制御部210は、管理装置300から要求された命令が空調装置の運転状態のモニタ要求か空調装置の操作要求かを解析する要求内容解析部211と、上記要求内容解析部211の解析結果に応じて制御信号を発生し、必要な情報や操作内容を管理装置300へ応答する空調管理部212とを有し、空調管理部212は更に、空調装置の運転状態管理部213と、温度管理部214と、圧縮機状態管理部215と、運転モード切換管理部216とを有する。
入力装置230は、空調装置の操作を行う操作ボタンを有しており、監視画面切り換えの操作ボタンを押すと、監視画面切り換えの指令が制御部210に供給され、操作対象となる空調装置の画面、例えばオン/オフの区別、設定温度、冷暖房の区別、風力などが表示装置220に表示され、運転状態操作のための操作ボタンを押すと、空調装置の運転制御の指令が制御部210に供給され、操作対象の空調装置の運転状態を制御することができる。
空調情報格納部240は、空調管理装置200によって制御される各空調装置に関する情報である接続情報241および空調機運転状態242を格納している。接続情報241には、空調管理装置200に接続された室外機100a、100b…と室内機110a、110b、…110e、110fの接続関係が含まれている。接続情報241は、例えば最初は管理装置300からの指令に従って格納される。また、空調管理部212は、空調装置との交信にもとづいて各室外機と室内機との接続状態を監視し、接続状態に変化があれば、変化後の接続関係を示す新たな接続情報241を格納する。
空調機運転状態242および温度情報243には、空調装置の運転状態、例えばオン/オフの区別、設定温度、異常の有無などおよび室内機110a、110b、…110e、110fまたはリモコン120a、120b、…120e、120fが収集する室内温度が含まれている。空調機運転状態242の運転状態情報は、施設の利用者による入力装置230の操作により空調装置の運転状態が切り換えられると、入力装置230から制御部210へ通知される操作を示す信号にもとづいて空調管理部212により更新される。
また、空調機運転状態242の空調装置の運転状態情報は、各空調装置の利用者がリモコンで操作したことを示す信号がリモコン120a、120b、…120e、120fからインターフエース260を介して制御部210に通知されると、空調管理部212により更新される。
切換情報格納部250は、各空調装置の運転モード切り換えに関する情報である切換ブロック251および室内機優先度252を格納している。切換ブロック251には冷房、暖房の運転モードを同時に切り換える室内機の切換ブロックが格納されており、室内機優先度252には、各室内機の運転状態を比較し、暖房にするか冷房にするかを判定する際に、どの室内機の優先度を高めて判定するかという優先度一覧が格納されている。
なお、空調装置の各室内機110a、110b、…110e、110fは、上述のように、操作端末である管理装置300、空調管理装置200またはリモコン120a、120b、…120e、120fのいずれからの操作要求に対しても、運転/停止や、運転モードの切り換えが可能とされている。
図2は、空調管理装置200内の切換ブロック251に格納されたデータ内容の一例を示す図であり、室内機アドレスと切換ブロック番号からなっている。切換ブロック番号は同時に冷房、暖房モードを切り換えるグループを示すものであり、冷房、暖房を同時に利用できない1冷媒系統の室外機を接続している場合には、その室外機に接続された各室内機が同一切換ブロックとして同一の切換ブロック番号が設定される。図2では室内機アドレス1〜5で示される5台の室内機が例えば図1の室内機110a〜110eに対応し、これらの室内機が1冷媒系統の所定の室外機、例えば図1の室外機100aに接続されていることを示している。
図3は、空調管理装置200の切換情報格納部250内の室内機優先度252のデータ内容の一例を示す図であり、室内機アドレスと、各室内機に設定された優先度とからなっている。優先度は各室内機の設置場所や運転能力比により設定され、会議室、役員室などに設置されている空調装置を他の空調装置より優先的に動作させたい場合や、1台が空調を行う部屋の大きさ(運転能力比)を優先度に反映したい場合に、その優先度に従って数字で設定される。数字の大きいものほど優先度が高いことを示す。
図4は、この発明の実施の形態1に係る冷暖房自動切換システムにおいて、切り換える運転モードを判定する際に利用する、各室内機の温度差点数表を示す。
空調管理装置200は、同一切換ブロックに属する全ての室内機の点数を合計し、合計点数にもとづいて運転モードを判定する。図中、△tは室内機の設定温度と、その周辺温度との差を示す。この図では、(設定温度−室温)が1.5度未満と、1.5度以上で3度未満と、3度以上の3区分に分けて点数を設定する例を示している。
次に、この実施の形態に係る冷暖房自動切換システムにおいて、同一切換ブロックに属する各室内機の運転モードを、自動的に一括して切り換える具体的手法について説明する。
所定の室外機、例えば100aに接続された複数台の室内機、例えば110a、110b、…110eの運転モードを一括して自動的に切り換えたい場合には、まず、空調管理装置200と、室外機100aと、室内機110a、110b、…110eと、リモコン120a、120b、…120eとの接続情報を、空調管理装置200の空調情報格納部240内の接続情報241に設定する。
この接続情報は、空調管理装置200の入力装置230からの入力や、管理装置300からの通信により設定してもよく、また、空調管理装置200自身が室外機100a、100b、…と、室内機110a、110b、…110e、110fと、リモコン120a、120b、…120e、120fと通信を行い、自動的に設定される仕組みとしてもよい。
設定された接続情報は空調管理装置200の制御部210が、空調情報格納部240内の接続情報241に格納する。
次に、空調管理装置200内の切換ブロック251を、空調管理装置200内の入力装置230または管理装置300から図2に例示するように設定する。切換ブロック251は同時に運転モードを切り換えたい室内機を表示したブロックであり、1つの室外機100aに接続される複数の室内機110a、110b…110eは全て同一の切換ブロックとして設定する。ただし、室内機を操作するリモコンが、複数の室外機100a、100bにまたがった複数の室内機を同時に操作できる接続となっている場合は、またがっている室外機に接続された全ての室内機110a、110b…110e、110fを同一の切換ブロックとし、同一の切換ブロックに属する複数の室外機の運転モードが同時に切り換わるようにする。
次に、空調管理装置200内の室内機優先度252を図3に例示するように設定する。冷房運転、暖房運転を要求する室内機の台数比をもとに冷房、暖房を切り換える場合は、全ての室内機に対して同一の優先度を設定する。室内機の能力比により優先度を付加したい場合は、能力比に比例した優先度を設定する。いずれか1台の室内機を親機とし、親機の冷房運転、暖房運転要求により、親機と同一切換ブロックに属する他の室内機の運転モードを一括して親機と同じ運転モードに切り換えたい場合は、親機以外の室内機の優先度を0として設定する。
なお、リモコン120a、120b、…120eから室内機110a、110b、…110eの運転/停止状態、冷房、暖房等の運転モード、設定温度等の運転状態を操作する場合には、インターフェース260を介して、空調管理装置200に通知され、運転状態管理部212内の運転状態管理部213が、それぞれの運転状態を空調情報格納部240内の空調機運転状態242に格納する。
管理装置300から室内機110a、110b、…110eの運転状態を操作する場合には、管理装置300からの操作内容を、インターフェース270を介して空調管理装置200に通知し、制御部210内の要求内容解析部211にて要求内容を解析した後、空調管理部212がその操作内容をインターフェース260を介して室内機110a、110b、…110eに通知すると共に、制御部210内の運転状態管理部213により、空調情報格納部240内の空調機運転状態242に格納する。
空調管理装置200から室内機110a、110b、…110eの運転状態を操作する場合には、入力装置230からの操作内容を、制御部210内の要求内容解析部211にて解析し、空調管理部212がインターフェース260を介して室内機110a、110b、…110eに通知し、操作内容を運転状態管理部213により、空調情報格納部240内の空調機運転状態242に格納する。
各室内機周辺の室温は、空調管理部200の制御部210内の温度管理部214が定期的に収集し、空調情報格納部240内の温度情報243に格納する。この室温情報の収集は、室内機の内部に装着された吸い込み温度を計測する温度センサー、またはリモコン内部に装着された温度センサー、または室内機周辺に設置された専用の温度センサーのいずれを用いて行ってもよい。
各室外機の圧縮機運転状態は、空調管理部200の制御部210内の圧縮機状態管理部215が定期的に収集し、圧縮機の連続運転時間、停止時間を保持する。
空調管理装置200の運転モード切換管理部216は、一定時間単位で、切換ブロックごとに冷房、暖房のどちらに切り換えるかの判定を行う。
運転モード切換管理部216は、切換情報格納部250内の切換ブロック251の内容から各切換ブロックに属する室内機の情報を取得し、各室内機の運転状態を空調情報格納部240内の空調機運転状態242から取得すると共に、各室内機周辺の室温情報を空調情報格納部240内の温度情報243から取得する。
同一切換ブロックに属する室内機のうち、停止しているもの、および送風になっているものを除き、冷房または暖房モードにて運転している室内機のみを対象とし、対象室内機を図4に示す温度差点数表に従って点数付けを行う。室温の方が室内機の設定温度より高い場合は冷房を要求されているものとして正の点数付けを行い、設定温度の方が室温より高い場合は暖房を要求されているものとして負の点数付けを行う。
また、図4中の優先度は、図3にもとづいて切換情報格納部250内の室内機優先度252に設定されている数字を用いる。同一切換ブロック内の対象室内機全てに点数を付与し、合計したものが正の数となれば冷房モードと判定し、負の数となれば暖房モードと判定して対象室内機全ての運転モードを一括して切り換える。
室内機優先度252が室内機の能力別に設定されている場合は、能力の高いものが優先されて運転モード切り換えが行われ、また、親機に指定された特定の室内機以外の室内機の優先度が0に設定されている場合は、親機に指定された室内機の要求に従って全室内機の運転モード切り換えが実施される。
なお、上記の例では、点数の設定を(設定温度−室温)が1.5度未満であれば0点、(設定温度−室温)が1.5度以上、3.0度未満であれば(1点×優先度)、(設定温度−室温)が3.0度以上であれば(2点×優先度)としたが、温度範囲の設定および点数の配分についてはこれに限られるものではなく、適宜変更可能であることは云うまでもない。
また、上記の例では、特定の時間における設定温度と室温の差にて点数付けを行う仕組みとしたが、制御部210内の温度管理部214にて、一定時間内の室内温度変化率を演算して空調情報格納部240内の温度情報243に保持し、この温度変化率を用いて、変化率の高い室内機に割り当てる点数を大きくし、各室内機の点数付けを行う仕組みとしてもよい。
また、この点数付けは、設定温度と室温に加え、制御部210内の温度管理部214にて、室外機に設置された温度センサーまたは専用の温度センサーを用いて定期的に室外温度を検知して空調情報格納部240内の温度情報243に保持し、この室外温度も利用して、外気温が高い場合は図4の温度差点数表における設定温度≦室温の点数配分を大きくして冷房側を優先させ、外気温が低い場合は図4の温度差点数表における設定温度>室温の点数配分を大きくして暖房側を優先させるように各室内機の点数付けを行う仕組みとしてもよい。
更に、室外機の圧縮機の運転時間による制御は明記していないが、圧縮機が連続して一定時間停止していた場合には、冷房、暖房を切り換えるタイミングを通常より早くする仕組みとしてもよい。
また、上記の例では、冷房、暖房の切り換え時に、各室内機の設定温度を変化させない仕組みとしているが、冷房、暖房を切り換えるタイミングにて、現在の設定温度に、指定された値を加え、あるいは減らして設定温度を変化させる仕組みとしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係る冷暖房自動切換システムによれば、冷媒配管が1冷媒系統しかない室外機においても、各室内機の設定温度、室温を考慮して自動的に冷房、暖房を切り換えることが可能であるため、冷房用と暖房用の2冷媒系統の冷媒配管を備えた高価な室外機を設置することなく、室内機の自動切換運転が可能であり、また、いずれかの室内機が暖房運転していた場合でも、設定温度に対して室温が高い室内機が多い場合は、リモコンを操作することなく、強制的に冷房に切り換えることが可能であり、また、設定温度に対して室温が低い室内機が多い場合は、強制的に暖房に切り換えることが可能である。
更に、特定の室内機を親機とせず、運転している全ての室内機の設定温度、室温からどちらの運転モードに切り換えるかを判定するため、特定の室内機の環境に影響されることなく、部屋全体の温度分布により、冷房、暖房運転を切り換えることが可能である。
また、親機、子機を変更するために、天井裏に登り、室内機の設定を切り換える必要もなくなる。
また、各室内機に優先度を付加して冷房、暖房運転の切り換え判定を行うことを可能にしたことにより、設定温度と室温の差を、室内機台数のみで計算して運転モードを判定するのではなく、個々の室内機の能力比や、室内機の設置場所など、室内環境に合わせた細かい優先度を付加し、運転モード切換タイミングを調整することが可能である。
また、同一切換ブロック内の特定の室内機のみに優先度を付加することにより、会議室、役員室など、優先したい部屋の空調環境により、冷房、暖房運転を切り換えることも可能となる。
更にまた、各室内機の設定温度と室温との差が大きいものの点数を大きくして、冷房、暖房運転の切り換え判定を行うことも可能であるため、外部環境に影響され、冬場、暖まりにくい窓側等に設置された空調装置周辺も、充分に暖めてから、冷房運転に切り換えることが可能となる。
また、各室内機付近の室内温度の変化率を管理し、変化率の大きな室内機を優先させて運転モードを判定することもできるため、まだ設定温度まで温まっていない、あるいは冷えていない室内機を優先的に動作させ、この室内機が一定温度まで達したタイミングで冷房、暖房運転を切り換えることが可能である。
また、外気温を管理し、外気温が低い場合は暖房の優先度を上げ、外気温が高い場合は冷房の優先度を上げて、運転モードを判定することも可能であるため、例えば初秋は冷房中心、晩秋は暖房中心で運転することができ、季節に合わせた自動運転が可能である。
また、複数の室外機にまたがって室内機の操作グループが設定されている場合でも、またがった室外機に接続されている室内機を全て同一の切換ブロックに含めることで、同一操作グループでも片方の室内機しか正常に動作しないといった問題を解決することができる。
また、冷房、暖房運転を切り換える際に、設定温度も併せて変化させることが可能であるため、冷房時の快適温度と暖房時の快適温度が違う場合においても、各運転モードに最適な設定温度に合わせることが可能である。
この発明の実施の形態1に係る冷暖房自動切換システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における切換ブロックのデータ内容の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1における室内機優先度のデータ内容の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1における各室内機の設定温度と室内温度の差に対応して付与される温度差点数表を示す図である。
符号の説明
10 専用通信線またはLAN等の汎用通信線、 11 冷媒配管および通信線、
20 LAN等の汎用通信線、 100a、100b、… 室外機、 110a、110b、…110e、110f 室内機、 120a、120b、…120e、120f リモコン、 200 空調管理装置、 210 制御部、 211 要求内容解析部、
212 空調管理部、 213 運転状態管理部、 214 温度管理部、 215 圧縮機状態管理部、 216 運転モード切換管理部、 220 表示装置、 230 入力装置、 240 空調情報格納部、 241 接続情報、 242 空調機運転状態、
243 温度情報、 250 切換情報格納部、 251 切換ブロック、 252 室内機優先度、 260、270 インターフェース、 300 管理装置。

Claims (6)

  1. 所定の室外機と複数台の室内機とを1系統の冷媒配管で接続した空調システムにおいて、前記各室内機の周辺温度をそれぞれ検知して管理する温度管理手段と、一定時間ごとに前記空調システムの運転モードを判定する管理手段と、前記判定にもとづいて前記各室内機を一括して冷房または暖房運転に切り換える運転モード切換手段とを備えた冷暖房自動切換システムであって、
    前記冷暖房自動切換システムは、室外機と1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を有する空調システムを対象にして、同じ室外機に1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を1単位の切換ブロックとして同一の切換ブロックに属する複数台の室内機の運転モードを切り替えるシステムであり、
    前記管理手段は、
    前記室内機の周辺温度および前記室内機の設定温度の差を、前記室内機のそれぞれについて求める差温取得手段と、
    前記複数台の室内機にそれぞれ設定した優先度を記憶する優先度記憶手段と、
    前記優先度と、前記差温取得手段が取得した前記差の絶対値が相対的に大きいときに相対的に前記優先度を高めるように定められた所定の係数と、前記差温取得手段が取得した前記差が正の値である場合と負の値である場合に応じて択一的に定められた正符号と負符号のいずれか一方の符号と、を乗じて得られる点数を、前記室内機のそれぞれについて計算する点数計算手段と、
    1つの切換ブロックに属する前記室内機のそれぞれについて前記点数計算手段が計算した前記点数を合計することにより、前記1つの切換ブロックについての合計点数を算出する点数合計手段と、
    前記合計点数に基づいて、前記1つの切換ブロックについての空調システムの運転モードを一定時間ごとに判定する判定手段と、
    を含み、
    前記運転モード切換手段が、前記判定の結果に基づいて、前記1つの切換ブロックに属する複数台の前記室内機の運転モードを、一括して冷房または暖房運転に切り換えることを特徴とする冷暖房自動切換システム。
  2. 定の室外機と複数台の室内機とを1系統の冷媒配管で接続した空調システムにおいて、前記各室内機の周辺温度をそれぞれ検知し、一定時間内における温度変化率を演算する温度管理手段と、前記温度変化率に応じて各室内機に優先度を設定すると共に、前記優先度を含めた各室内機の運転状態を総合して一定時間ごとに空調システムの運転モードを判定する管理手段と、前記判定にもとづいて前記各室内機を一括して冷房または暖房運転に切り換える運転モード切換手段とを備えた冷暖房自動切換システムであって、
    前記冷暖房自動切換システムは、室外機と1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を有する空調システムを対象にして、同じ室外機に1系統の冷媒配管で接続した複数台の室内機を1単位の切換ブロックとして同一の切換ブロックに属する複数台の室内機の運転モードを切り替えるシステムであり、
    前記温度管理手段は、前記室内機の周辺温度をそれぞれ検知し、前記室内機のそれぞれについて一定時間内における温度変化率を演算する演算手段を含み、
    前記管理手段は、
    前記複数台の室内機にそれぞれ設定した優先度を記憶する優先度記憶手段と、
    前記優先度と、前記差温取得手段が取得した前記差の絶対値が相対的に大きいときに相対的に前記優先度を高めるように定められた所定の係数と、前記演算手段が演算した前記温度変化率に応じて択一的に定められた正符号と負符号のいずれか一方の符号と、の乗算により得られる点数を、前記室内機のそれぞれについて計算する点数計算手段と、
    1つの切換ブロックに属する前記室内機について前記点数計算手段により得られた前記点数を合計することにより、前記1つの切換ブロックについての合計点数を算出する点数合計手段と、
    前記合計点数に基づいて、前記1つの切換ブロックについての空調システムの運転モードを一定時間ごとに判定する判定手段と、
    を含み、
    前記運転モード切換手段が、前記判定の結果に基づいて、前記1つの切換ブロックに属する複数台の前記室内機の運転モードを、一括して冷房または暖房運転に切り換えることを特徴とする冷暖房自動切換システム。
  3. 前記室外機の圧縮機の運転状態を管理する圧縮機状態管理手段を設け、圧縮機の運転状態に応じて前記運転モードの切り換えタイミングを変化させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷暖房自動切換システム。
  4. 前記室外機が複数台設けられ、所定の室外機に接続された室内機と、他の室外機に接続された室内機が共通のリモコンで同一運転モードに操作される空調システムにおいて、
    前記判定手段が、前記複数台の室外機に接続された全ての室内機についての点数に基づいて空調システムの運転モードを判定し、
    前記運転モード切換手段が、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記複数台の室外機に接続された全ての室内機の運転モードを一括して切り換えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷暖房自動切換システム。
  5. 前記運転モードの切り換えに際し、各室内機の設定温度を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷暖房自動切換システム。
  6. 請求項1または2に記載の冷暖房自動切換システムにおいて、
    前記所定の係数が、前記差温取得手段が取得した前記差の絶対値が相対的に大きいときに相対的に大きな値をとるように定められていて、
    外気温度を検知する外気温度検知手段を備え、
    前記点数計算手段が、前記外気温度検知手段が検知した前記外気温度が相対的に高い温度である場合に、前記運転モード切換手段が冷房運転をすべきであると前記判定手段で判定されるように前記合計点数を変化させる点数を、該点数の絶対値が相対的に大きくなるように計算し、かつ、前記外気温度検知手段が検知した前記外気温度が相対的に低い温度である場合に、前記運転モード切換手段が暖房運転をすべきであると前記判定手段で判定されるように前記合計点数を変化させる点数を、該点数の絶対値が相対的に大きくなるように計算する手段を含むことを特徴とする冷暖房自動切換システム。
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