(実施の形態1)
以下、実施の形態1を示す図面に基づいて詳述する。図2は、実施の形態1に係る食器洗い機の正面から見た要部構成を示す図である。実施の形態1に係る食器洗い機の要部構成は従来とほぼ同様である。本実施の形態1に係る食器洗い機は、洗浄する食器類18を収納する洗浄槽2を筐体1の内部に設けており、洗浄槽2の内部には、食器篭3に載せられた食器類18が収容されている。
洗浄槽2の底部には、モータ8の軸に接続されたポンプ7が配設されている。ポンプ7は、例えば正逆回転式のモータ8を用い、ポンプケーシングには吸込口が1つ、吐出口が2つ形成されており、吐出口はそれぞれ吐出ホース9と排水ホース10とに連結されている。2つの吐出口には切換え弁が配設され、同時に一方の吐出口だけが開く構造としてある。したがって、モータ8が正回転する場合、吸込ホース6からポンプインペラーの回転により吸い込まれた水の動圧で、切換え弁が排水ホース10への吐出口を閉鎖し、吐出ホース9への吐出口を開放する。モータ8が逆回転する場合、切換え弁が吐出ホース9への吐出口を閉鎖し、排水ホース10への吐出口を開放する。
ポンプ7の駆動源であるモータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。また、モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排出される。
なお、ポンプ部分の構成は特に上述した構成に限定されるものではなく、1個のモータ軸に2室のケーシングを有し、ケーシングごとに吸込口及び吐出口を形成し、洗浄用及び排水用のインペラ−の正逆回転により洗浄及び排水を切り換える方式のポンプでも良く、また洗浄用ポンプ及びモータと排水用ポンプ及びモータを独立に設けても良い。
洗浄槽2の底部近傍には、洗浄を行う場合及びすすぎを行う場合には洗浄水を加熱し、乾燥を行う場合には洗浄槽2内の空気を加熱乾燥するためのヒータ4が配設されている。ヒータ4は、食器洗浄時に底部近傍に滞留する洗浄水位より下方に配設してある。また、筐体1の底付近には、洗浄からすすぎを経て乾燥に至る一連の動作シーケンスを各種センサを用いて実行、制御するための制御装置12が配設されている。
図3は、実施の形態1に係る食器洗い機の制御装置12の構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置12は、少なくともCPU(中央処理装置)121、ROM122、RAM123、時刻を計時するためのクロック124及び入出力ポート125等を備え、これらは互いに内部バス126によって接続されている。入出力ポート125には、水位検出手段である水位センサ(図示せず)、温度センサであるサーミスタ(図示せず)、洗浄水を加熱する又は洗浄槽2内の空気を加熱するヒータ4、ポンプ7の駆動源であるモータ8等が接続されている。
制御装置12のCPU121は、RAM123をワーキングエリアとして、ROM122に格納されたプログラムを実行することにより、食器洗浄、すすぎ、食器乾燥等の動作シーケンスを制御する。なお、CPUを搭載するものに限定されるものではなく、MPUであっても良いし、LSIチップであっても良い。
図4は、実施の形態1に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の洗浄処理の手順を示すフローチャートである。利用者が食器類18の洗浄を開始する場合、食器類18を食器篭3に搭載し、専用の洗剤を洗浄槽2の側壁に配設してある洗浄ボックス35の洗剤ボックス扉36を開けて投入し、洗剤ボックス扉36を閉じた後、扉を閉止状態とする。利用者は、洗浄開始を指示する洗浄ボタンを押し下げる。
制御装置12のCPU121が、洗浄開始を指示する洗浄ボタンの押し下げを検出した場合(ステップS401:YES)、CPU121は、水道水給水弁20に開放指示信号を送出する(ステップS402)。開放指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20は開放され、洗浄槽2内へ水道水が所定の水位まで給水される。
CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS403)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS403:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS403:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出し(ステップS404)、閉鎖指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20を閉鎖し給水を停止する。
CPU121は、ヒータ4への通電を開始する通電指示信号を送出し(ステップS405)、通電指示信号を受信したECUの動作によりヒータ4へ通電する。CPU121は、ヒータ4への通電を開始した時点でクロック124により計時を開始する(ステップS406)。
CPU121は、温度センサの計測値が所定の温度、例えば50℃に到達するか否かを判断する(ステップS407)。CPU121が50℃に到達したと判断した場合(ステップS407:YES)、CPU121は、ヒータ4の通電を停止する通電停止信号を送出し(ステップS408)、通電停止信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を停止する。CPU121は、所定の通電時間t1を経過したか否かを判断し(ステップS409)、CPU121が、通電時間t1を経過していないと判断した場合(ステップS409:NO)、CPU121は、ステップS407へ戻り上述した処理を繰り返すことで、洗浄槽2内の水の表面付近からスチームを生成する。
CPU121が、通電時間t1を経過したと判断した場合(ステップS409:YES)、CPU121は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示する洗浄指示信号を送出する(ステップS410)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。
このように、洗浄水の温度を、食器類18に付着したたんぱく質が凝固する温度(55℃)以下である50℃になるよう制御することにより、たんぱく質の熱変性による凝固を防止し、洗剤による洗浄効果を最大限発揮することが可能となる。
CPU121は、所定の洗浄時間t2が経過したか否かを判断し(ステップS411)、CPU121が、所定の洗浄時間t2が経過したと判断した場合(ステップS411:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS412)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。
また、ヒータ4の加熱によるスチーム生成は、必ずしも必須ではなく、スチーム生成する程度まで洗浄水を加熱しないようにすることで、消費電力量の軽減を図ることも可能である。
図5は、実施の形態1に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121のすすぎ処理の手順を示すフローチャートである。CPU121は、ヒータ4の通電を停止する通電停止信号を送出し(ステップS501)、通電停止信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を停止する。CPU121は、水道水給水弁20へ開放指示信号を送出し(ステップS502)、水道水給水弁20を開放することにより、所定の水量まで給水する。CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS503)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS503:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS503:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出する(ステップS504)。
CPU121は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示するすすぎ指示信号を送出する(ステップS505)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。CPU121は、所定の洗浄時間t3が経過したか否かを判断し(ステップS506)、CPU121が、所定の洗浄時間t3が経過したと判断した場合(ステップS506:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS507)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。CPU121は、以上のすすぎ処理を1回又は複数回繰り返す。
上述したすすぎ処理の終了後、仕上げ前のすすぎ処理を開始する。図6は、実施の形態1に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の仕上げ前のすすぎ処理の手順を示すフローチャートである。
CPU121は、水道水給水弁20に開放指示信号を送出する(ステップS601)。開放指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20は開放され、洗浄槽2内へ水道水が所定の水位まで給水される。
CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS602)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS602:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS602:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出し(ステップS603)、閉鎖指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20を閉鎖し給水を停止する。
CPU121は、ヒータ4の通電を開始する通電開始信号を送出し(ステップS604)、通電開始信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を開始する。CPU121は、ヒータ4への通電を開始した時点でクロック124により計時を開始する(ステップS605)。
CPU121は、温度センサの計測値が所定の温度、例えば60℃に到達したか否かを判断する(ステップS606)。CPU121が60℃に到達したと判断した場合(ステップS606:YES)、CPU121は、ヒータ4の通電を停止する通電停止信号を送出し(ステップS607)、通電停止信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を停止する。CPU121は、所定の通電時間t4を経過したか否かを判断し(ステップS608)、CPU121が、通電時間t4を経過していないと判断した場合(ステップS608:NO)、CPU121は、ステップS606へ戻り上述した処理を繰り返す。
CPU121が、通電時間t4を経過したと判断した場合(ステップS608:YES)、CPU121は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示するすすぎ指示信号を送出する(ステップS609)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。
すすぎに用いる洗浄水の温度を、食器類18に残留している油脂類、米粒等の残菜を溶解することが可能な55℃以上である60℃になるよう制御することにより、洗剤による洗浄で残留している油脂類、米粒等の残菜を洗浄水に溶解することができ、食器類18の表面から容易に剥離することが可能となる。
CPU121は、所定のすすぎ時間t5が経過したか否かを判断し(ステップS610)、CPU121が、所定のすすぎ時間t5が経過したと判断した場合(ステップS610:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS611)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。
CPU121は、上述した仕上げ前のすすぎ処理の後、同様の手順で最後のすすぎ処理を開始する。最後のすすぎ処理における加熱温度は、仕上げ前のすすぎ処理と同じ60℃であっても良いし、洗浄時の加熱温度よりも高い温度、例えば68℃であっても良い。これにより、残留している油脂類も完全に溶解することができ、乾燥処理を行う前の食器類18の温度を十分に高めておくことにより乾燥効率を高めることが可能となる。全てのすすぎ処理が終了した後、送風ファン(図示せず)からの温風で食器を乾燥させる乾燥処理が行われる。
以上のように本実施の形態1では、最後のすすぎ処理を行う前に、仕上げ前のすすぎ処理を、洗浄処理時の温度よりも高い温度まで加熱した温水を用いて行うことにより、食器類等の温度を洗浄時より高く維持することができ、洗剤による洗浄による残留油脂を食器類から確実に溶解、分離することができ、その後に最後のすすぎを行うことにより、食器洗浄の仕上がりを高く維持することが可能となる。また、乾燥前に食器類の温度を高く維持することができ、乾燥効率を高めることも可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明をその実施の形態2を示す図面に基づいて詳述する。図7は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の正面から見た要部構成を示す図である。本実施の形態2に係る食器洗い機は、洗浄する食器類18を収納する洗浄槽2を筐体1の内部に設けており、洗浄槽2の内部には、食器篭3に載せられた食器類18が収容されている。
洗浄槽2の底部には、モータ8の軸に接続されたポンプ7が配設されている。ポンプ7は、例えば正逆回転式のモータ8を用い、ポンプケーシングには吸込口が1つ、吐出口が2つ形成されており、吐出口はそれぞれ吐出ホース9と排水ホース10とに連結されている。2つの吐出口には切換え弁が配設され、同時に一方の吐出口だけが開く構造としてある。したがって、モータ8が正回転する場合、吸込ホース6からポンプインペラーの回転により吸い込まれた水の動圧で、切換え弁が排水ホース10への吐出口を閉鎖し、吐出ホース9への吐出口を開放する。モータ8が逆回転する場合、切換え弁が吐出ホース9への吐出口を閉鎖し、排水ホース10への吐出口を開放する。
ポンプ7の駆動源であるモータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。また、モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排出される。
なお、ポンプ部分の構成は特に上述した構成に限定されるものではなく、1個のモータ軸に2室のケーシングを有し、ケーシングごとに吸込口及び吐出口を形成し、洗浄用及び排水用のインペラ−の正逆回転により洗浄及び排水を切り換える方式のポンプでも良く、また洗浄用ポンプ及びモータと排水用ポンプ及びモータを独立に設けても良い。
洗浄槽2の底部近傍には、洗浄を行う場合及びすすぎを行う場合には洗浄水を加熱し、乾燥を行う場合には洗浄槽2内の空気を加熱乾燥するためのヒータ4が配設されている。ヒータ4は、食器洗浄時に底部近傍に滞留する洗浄水位より下方に配設してある。また、筐体1の底付近には、洗浄からすすぎを経て乾燥に至る一連の動作シーケンスを各種センサを用いて実行、制御するための制御装置12が配設されている。
制御装置12の構成は実施の形態1と同様であり、入出力ポート125には、水位検出手段である水位センサ(図示せず)、温度センサであるサーミスタ(図示せず)、洗浄水を加熱する又は洗浄槽2内の空気を加熱するヒータ4、ポンプ7の駆動源であるモータ8等が接続されている。そして、制御装置12のCPU121は、RAM123をワーキングエリアとして、ROM122に格納されたプログラムを実行することにより、食器洗浄、すすぎ、食器乾燥等の動作シーケンスを制御する。なお、CPUを搭載するものに限定されるものではなく、MPUであっても良いし、LSIチップであっても良い。
14は水道蛇口からホースを介して水道水を洗浄槽2内へ供給する接続部であり、給水経路は3方向に分岐している。水道水給水弁20から供給された水道水は、水道水給水ホース23を経て、直接洗浄槽2の水道水給水口26から給水される。
軟水給水弁21から供給された水道水は、Nホース24を経て硬度調整装置27の底部へと供給される。硬度調整装置27の内部には、メッシュで仕切られた空間にイオン交換樹脂28が充填されており、Nホース24から底部へ供給された水道水は、イオン交換樹脂28を通過する間に給水中の硬度成分を除去して軟水化され、軟水給水口30から洗浄槽2に供給される。
また、硬度調整装置27に充填されているイオン交換樹脂28の上部空間には、Sパイプ29が開口して配設され、さらにその先の経路には比重が水より軽いPP製ボール等からなる逆止弁34が配設され、その先の経路はSボックス40へと連通している。さらに、硬度調整装置27の底部にはKホース31が配設され、洗浄槽底の硬水給水口32へと連通している。硬水給水口32の直下には、水より比重が重いセラミック製等のボールからなる圧力弁33が配設されている。
軟水給水弁21が開いた場合、逆止弁34がSパイプ29を通ってくる水道水の流れによって浮上し、Sボックス40へ連通する経路を閉鎖してSボックス40への給水を遮断する。また同時に、セラミックボールによる圧力弁33は、Kホース31を通ってくる水道水の流れによる大きな水圧を受けて上昇して硬水給水口32を閉鎖し、軟水の洗浄槽2への浸入を防止する。
ただし、硬度調整装置27の内部に滞留している水が、自重により硬水給水口32から洗浄槽2の外部へ流れ出る場合、水圧が小さいことからセラミックボールによる圧力弁33は沈下した状態であり、硬水給水口32を閉鎖しない。
Sボックス給水弁22はSホース25に連通し、さらにその先はSボックス40に連通している。Sボックス給水弁22が開いた場合、水道水はSボックス40内へ供給される。なお、洗浄槽2の内部天板近傍に配設してあるSボックス40は着脱可能である。
Sボックス40の内部には、イオン交換樹脂28を再生するための食塩を投入するよう、底部がメッシュで構成してあるSフィルタ41が、Sボックス40の底部から浮かせて設置してある。また、Sボックス40の底面は傾斜しており、その最低部にはS給水口43とSボックスキャップ44が配設されている。S給水口43は、Sボックス給水弁22に連通して開口しており、また硬度調整装置内のSパイプ29及び逆止弁34に連通する開口があり、Sボックスキャップ44がサイフォン流路を形成するよう被せてある。Sボックス40の側面には、S給水口43からSボックス40の内部へ供給される水道水を、Sフィルタ41底部の食塩が一定量水に浸漬させて一定水位に保持するためのオーバーフロー口45が開口している。
洗浄槽2の内壁の一部に、洗剤ボックス35が配設されている。洗剤ボックス35は、ダンパにより開扉可能な洗剤ボックス扉36が自動的に開放可能にしてある。洗剤の投入時には手動で洗剤ボックス扉36を開き、洗剤を投入した後、手動で洗剤ボックス扉36を閉じる。洗浄の開始後、任意の時間に自動で洗剤ボックス扉36は開放される。
図8及び図9は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の塩水洗浄処理の手順を示すフローチャートである。利用者が食器類の洗浄を開始する場合、食器類18を食器篭3に搭載し、専用の洗剤を洗浄槽2の側壁に配設してある洗浄ボックス35の洗剤ボックス扉36を開けて投入し、洗剤ボックス扉36を閉じた後、扉を閉止状態とする。利用者は、洗浄開始を指示する洗浄ボタンを押し下げる。
制御装置12のCPU121が、洗浄開始を指示する洗浄ボタンの押し下げを検出した場合(ステップS801:YES)、CPU121は、水道水給水弁20に開放指示信号を送出する(ステップS802)。開放指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20は開放され、洗浄槽2内へ水道水が所定の水位まで給水される。
CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS803)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS803:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS803:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出し(ステップS804)、閉鎖指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20を閉鎖し給水を停止する。CPU11は、洗浄槽2内に滞留している水の水温を、温度センサから取得する(ステップS805)。
CPU121は、温度センサにより計測された水温に基づいて、一定量のスチームを生成することが可能なヒータ4への通電時間t6、及びSボックス40で一定濃度の塩水を生成するために必要なSボックス40での貯水時間t7を算出する(ステップS806)。なお、ヒータ4への最大通電時間及びSボックス40での最大貯水時間に対して十分長い任意の時間t8(例えば5分)をRAM123に記憶しておく。
CPU121は、ヒータ4への通電を開始する通電指示信号を送出し(ステップS807)、通電指示信号を受信したECUの動作によりヒータ4へ通電する。CPU121は、ヒータ4への通電を開始した時点でクロック124により計時を開始する(ステップS808)。
CPU121は、算出した通電時間t6を経過したか否かを判断する(ステップS901)。CPU121が、通電時間t6を経過していないと判断した場合(ステップS901:NO)、CPU121は、ヒータ4へ連続通電し、洗浄槽2内の水の表面付近を加熱することにより所定量のスチームを生成する。CPU121が、通電時間t6を経過したと判断した場合(ステップS901:YES)、CPU121は、時間(t8−t7)が経過したか否かを判断する(ステップS902)。
CPU121が、時間(t8−t7)が経過したと判断した場合(ステップS902:YES)、CPU11は、Sボックス給水弁22を一定時間、例えば20秒開放する開放指示信号を送出し(ステップS903)、開放指示信号を受信したECUの動作によりSボックス給水弁22が開放され、Sボックス40へ一定水量の水が給水される。Sボックス40へ給水されることにより、Sフィルタ41内に収納している食塩42の底部付近が水に浸漬され、メッシュ部分から塩水が溶出して、一定濃度(約8%濃度)の塩水を生成する。
CPU121は、時間t8が経過したか否かを判断し(ステップS904)、CPU121が、時間t8が経過したと判断した場合(ステップS904:YES)、CPU121は、軟水を給水する軟水給水弁21へ開放指示信号を送出する(ステップS905)。開放指示信号を受信したECUの指示により、軟水給水弁21が開放され、軟水給水口34から所定の水位まで給水される。このとき、逆止弁34及び圧力弁32は閉鎖された状態となる。
軟水給水口34からの給水により、硬度調整装置27、Sパイプ29及び逆止弁34は軟水に浸る。CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS906)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS906:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS906:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、軟水給水弁21に閉鎖指示信号を送出する(ステップS907)。
開放指示信号を受信したECUの指示により、軟水給水弁21が閉鎖され、軟水の給水が停止した場合、逆止弁34及び圧力弁32は圧力が低下するために開放され、硬度調整装置27、Sパイプ29及び圧力弁32内の水は、自重により硬水給水口32から洗浄槽2へ流れ落ちる。このとき、Sボックスキャップ44内の気圧は負圧となることから、Sボックス40内の塩水は、Sボックスキャップ44からSパイプ29を通って硬水調整装置27のイオン交換樹脂28の上部空間へサイフォン作用により流れ落ちる。
イオン交換樹脂28は、流れ落ちた塩水が通過する間に、イオン交換樹脂28に貯留しているCa2 +、Mg2 +と塩水に含まれるNa+ とが置換することにより再生され、Ca2 +、及びMg2 +が多量に含まれている硬度が高い塩水となり、Kホース31を通り硬水給水口32から洗浄槽2へ流れ落ちる。したがって、すでに洗浄槽2内に高水位まで滞留している洗浄水に混ざり希釈される。
所定の水位まで給水した後、CPU121は、Sボックス40内の全部の塩水が硬度調整装置27を通って洗浄槽2内へ流れ出て行くのに十分な一定時間t9が、軟水給水弁21に閉鎖指示信号を送出してから経過したか否かを判断する(ステップS908)。CPU121が、一定時間t9が経過したと判断した場合(ステップS908:YES)、CPU21は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示する洗浄指示信号を送出する(ステップS909)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。
CPU121は、所定の洗浄時間t10が経過したか否かを判断し(ステップS910)、CPU121が、所定の洗浄時間t10が経過したと判断した場合(ステップS910:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS911)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。
このように、洗浄水の温度を、食器類18に付着したたんぱく質が凝固する温度(55℃)以下である50℃になるよう制御することにより、たんぱく質の熱変性による凝固を防止し、温度、回転ノズル11の機械力、及び硬水の塩溶効果で、食器に付着しているたんぱく質を表面から剥離させることが可能となる。
また、ヒータ4の加熱によるスチーム生成は、必ずしも必須ではなく、スチーム生成する程度まで洗浄水を加熱しないようにすることで、消費電力量の軽減を図ることも可能である。
さらに、上述した処理の終了直後に、イオン交換樹脂28を洗浄しても良い。イオン交換樹脂28を清浄な水道水で洗浄することにより、イオン交換樹脂28の再生処理により洗浄槽2の底部に、排水後に滞留している硬度の高い残水の硬度を下げることができ、軟水給水における洗浄水の硬度が高くなることを防止することができ、硬度調整装置27内に残っている塩分を排出して軟水化効率を高めることができる。図10は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121のイオン交換樹脂28の洗浄処理手順を示すフローチャートである。
CPU121は、軟水給水弁21へ開放指示信号を送出し(ステップS1001)、軟水給水弁21を開放することにより、所定の水位まで給水する。CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS1002)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS1002:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS1002:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、軟水給水弁21に閉鎖指示信号を送出する(ステップS1003)。
CPU121は、所定の水位まで給水した後、Sボックス40内の全部の塩水が硬度調整装置27を通って洗浄槽2内へ流れ出て行くのに十分な一定時間t11が、軟水給水弁21に閉鎖指示信号を送出してから経過したか否かを判断する(ステップS1004)。CPU121が、一定時間t11が経過したと判断した場合(ステップS1004:YES)、CPU21は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS1005)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。以上の処理を1回又は複数回繰り返す。
上述した処理の終了後、洗剤を用いた食器の洗浄処理を開始する。図11は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の洗剤による食器洗浄の処理手順を示すフローチャートである。
CPU121は、洗剤ボックス35の洗剤ボックス扉36の開放指示信号を送出する(ステップS1101)。洗剤ボックス35は、開放指示信号を受信したECUにより電磁弁が開放し、洗剤ボックス扉36が開放状態となる。
CPU121は、軟水給水弁21へ開放指示信号を送出し(ステップS1102)、軟水給水弁21を開放することにより、所定の水位まで給水する。CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS1103)、CPU121が、所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS1103:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS1103:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、軟水給水弁21に閉鎖指示信号を送出する(ステップS1104)。
CPU121は、所定の水位まで給水した後、ポンプ7の駆動源であるモータ8に正回転を指示する洗浄指示信号を送出する(ステップS1105)。洗浄指示信号を受信したECUによりモータ8は正回転し、洗浄槽2内に給水された洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。回転ノズル11からの噴射された洗浄水により、開放されている洗剤ボックス35内の洗剤が洗浄水中に溶け出し、軟水と洗剤とが混合した洗浄水となる。
CPU121は、同時にヒータ4へ通電指示信号を送出し(ステップS1106)、洗剤が効果を呈する設定温度まで洗浄水を加熱することにより、温度、回転ノズル11の機械力、及び洗剤の作用により食器を効果的に洗浄する。CPU121は、所定の設定時間t12が経過したか否かを判断する(ステップS1107)。
CPU121が、所定の設定時間t12が経過していないと判断した場合(ステップS1107:NO)、CPU121は、洗浄水の温度が60℃に到達したか否かを判断する(ステップS1108)。CPU121が、洗浄水の温度が60℃に到達していないと判断した場合(ステップS1108:NO)、ステップS1107へ戻る。
CPU121が、所定の設定時間t12が経過したと判断した場合(ステップS1107:YES)、又は洗浄水の温度が60℃に到達したと判断した場合(ステップS1108:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS1109)。排水指示信号を受信した場合、モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水を、排水口13から外部へ排水する。
上述した洗浄処理の終了後、すすぎ処理を実行する。図12は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121のすすぎ処理の手順を示すフローチャートである。CPU121は、ヒータ4の通電を停止する通電停止信号を送出し(ステップS1201)、通電停止信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を停止する。CPU121は、水道水給水弁20へ開放指示信号を送出し(ステップS1202)、水道水給水弁21を開放することにより、所定の水量まで給水する。CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS1203)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS1203:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS1203:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出する(ステップS1204)。
CPU121は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示するすすぎ指示信号を送出する(ステップS1205)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。CPU121は、所定の洗浄時間t13が経過したか否かを判断し(ステップS1206)、CPU121が、所定の洗浄時間t13が経過したと判断した場合(ステップS1206:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS1207)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。CPU121は、以上のすすぎ処理を1回又は複数回繰り返す。
上述したすすぎ処理の終了後、仕上げ前のすすぎ処理を開始する。図13は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機の制御装置12のCPU121の仕上げ前のすすぎ処理の手順を示すフローチャートである。
CPU121は、水道水給水弁20に開放指示信号を送出する(ステップS1301)。開放指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20は開放され、洗浄槽2内へ水道水が所定の水位まで給水される。
CPU121は、水位センサによる検出値が所定の水位に到達したか否かを判断し(ステップS1302)、CPU121が、水位が所定の水位に到達していないと判断した場合(ステップS1302:NO)、給水を続行する。CPU121が、水位が所定の水位に到達したと判断した場合(ステップS1302:YES)、CPU121は、給水が完了したものと判断して、水道水給水弁20に閉鎖指示信号を送出し(ステップS1303)、閉鎖指示信号を受信したECUの動作により水道水給水弁20を閉鎖し給水を停止する。
CPU121は、ヒータ4の通電を開始する通電開始信号を送出し(ステップS1304)、通電開始信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を開始する。CPU121は、ヒータ4への通電を開始した時点でクロック124により計時を開始する(ステップS1305)。
CPU121は、温度センサの計測値が所定の温度、例えば60℃に到達したか否かを判断する(ステップS1306)。CPU121が60℃に到達したと判断した場合(ステップS1306:YES)、CPU121は、ヒータ4の通電を停止する通電停止信号を送出し(ステップS1307)、通電停止信号を受信したECUの動作によりヒータ4への通電を停止する。CPU121は、所定の通電時間t14を経過したか否かを判断し(ステップS1308)、CPU121が、通電時間t14を経過していないと判断した場合(ステップS1308:NO)、CPU121は、ステップS1306へ戻り上述した処理を繰り返す。
CPU121が、通電時間t14を経過したと判断した場合(ステップS1308:YES)、CPU121は、ポンプ7の駆動源であるモータ8に対して、正回転を指示するすすぎ指示信号を送出する(ステップS1309)。モータ8が正回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、残菜フィルタ5を通過し、吸込ホース6から吐出ホース9を経て回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類18へ噴射される。
すすぎに用いる洗浄水の温度を、食器類18に残留している油脂類、米粒等の残菜を溶解することが可能な55℃以上である60℃になるよう制御することにより、洗剤による洗浄で残留している油脂類、米粒等の残菜を洗浄水に溶解することができ、食器類18の表面から容易に剥離することが可能となる。
CPU121は、所定のすすぎ時間t15が経過したか否かを判断し(ステップS1310)、CPU121が、所定のすすぎ時間t15が経過したと判断した場合(ステップS1310:YES)、CPU121は、モータ8に対して逆回転を指示する排水指示信号を送出する(ステップS1311)。モータ8が逆回転することにより、洗浄槽2内に滞留している洗浄水は、吸込ホース6から排水ホース10を経て、排水口13から外部へ排水される。
CPU121は、上述した仕上げ前のすすぎ処理の後、同様の手順で最後のすすぎ処理を開始する。最後のすすぎ処理における加熱温度は、仕上げ前のすすぎ処理と同じ60℃であっても良いし、洗浄時の加熱温度よりも高い温度、例えば68℃であっても良い。これにより、残留している油脂類も完全に溶解することができ、乾燥処理を行う前の食器類18の温度を十分に高めておくことにより乾燥効率を高めることが可能となる。全てのすすぎ処理が終了した後、送風ファン(図示せず)からの温風で食器を乾燥させる乾燥処理が行われる。
図14は、実施の形態2の食器洗浄方法と従来の食器洗浄方法との対比結果を示す図である。図14(a)は、本実施の形態2の食器洗浄方法での各工程における洗浄水の硬度、乾燥処理前までの消費電力量及び乾燥処理前までの所要時間を示している。図14(b)は、従来の食器洗浄方法での各工程における洗浄水の硬度、乾燥処理前までの消費電力量及び乾燥処理前までの所要時間を示している。
図14(a)と図14(b)とでは、最終加熱すすぎ工程の直前に、加熱すすぎ工程があるか無いかで区別している。また、両者の効果を、同一の洗浄効果に対する消費電力量及び所要時間で対比すべく、各工程での洗浄水の到達硬度を一致させている。いずれの場合も、給水硬度を60ppmとし、給水温度を20℃、食器45点(大皿6点、中皿1点、小皿14点、茶碗6点、汁碗6点、湯のみ6点、コップ6点)、洗浄時及び加熱すすぎ時の貯水量を3200cc、非加熱すすぎ時の貯水量を2400ccとする。
各工程での硬度は、硬水洗浄工程で最も高く、その後の工程では軟水化させた給水を行うため硬度が漸次低くなる。しかし、第1軟水加熱すすぎ工程の硬度は、実施の形態2の食器洗浄方法の方が従来の食器洗浄方法より低くなり、軟水の有する汚れに対する溶解向上効果が有効に作用し、洗浄すすぎ性能の仕上がりレベルが向上する。また、消費電力量も実施の形態2の方が小さくなり、省電力化を図ることができ、洗浄に要する所要時間も実施の形態2の方が短くなっている。
以上のように本実施の形態2では、最後のすすぎ処理を行う前に、仕上げ前のすすぎ処理を、洗浄処理時の温度よりも高い温度まで加熱した温水を用いて行うことにより、食器類等の温度を洗浄時より高く維持することができ、洗剤による洗浄による残留油脂を食器類から確実に溶解、分離することができ、その後に最後のすすぎを行うことにより、食器洗浄の仕上がりを高く維持することが可能となる。また、乾燥前に食器類の温度を高く維持することができ、乾燥効率を高めることも可能となる。
なお、実施の形態1及び2において、水位センサ(図示せず)は、洗浄槽2の底部に連通して配設されており、少なくとも低水位及び高水位の2段階の水位を検知することが可能な構成となっていることが好ましい。なお、低水位とは、ヒータ4が完全に浸るレベルの水量(例えば貯水量2400cc)であり、高水位とは、それより多く、ヒータ4が完全に浸り、ポンプ8を通常回転で運転した場合に、いわゆるエア噛みを生じない水量(例えば貯水量3200cc)を意味する。
これにより、食器類18に付着している汚れを直接洗浄する処理、又は加熱された温水によるすすぎ処理を行う場合には、高水位まで水を滞留させることによりエア噛みを生じることなく、温水を噴射することができ、通常の水道水によるすすぎ処理時には、低水位まで水を滞留させることにより使用する水量を削減し、洗浄効果を劣化させることなく節水することが可能となる。
同様にノズルから噴射する水圧を高低二段階に設定可能としておき、食器類18に付着している汚れを直接洗浄する処理、又は加熱された温水によるすすぎ処理を行う場合には、高い圧力で噴射することにより堅固に付着している汚れを効果的に剥離させることが可能となる。