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JP4561306B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
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JP4561306B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、重過重用空気入りタイヤに関するものである。特に、この発明は、耐久性を向上させることのできる重荷重用空気入りタイヤに関するものである。
従来の重荷重用空気入りタイヤは、トラックなど貨物の輸送用の車両に使用されることが多いが、輸送効率の向上を図るため、重荷重用空気入りタイヤに対して高速走行時の安定性や耐久性の向上の要望が多くなっている。このため、近年の重荷重用空気入りタイヤでは、偏平率が70%以下のものが増加しており、これにより高速走行時の安定性などの向上を図っている。しかし、偏平率を70%以下にした場合、重荷重用空気入りタイヤの使用時にトレッド部のショルダー部付近の径がトレッド部のセンター部付近の径よりも大きく変形する傾向にあり、このため、偏摩耗が発生し易くなってしまう。このような偏摩耗は、耐久性を著しく低下させる要因になっていた。
そこで、従来の重荷重用空気入りタイヤでは、偏平率を70%以下にした場合でも、偏摩耗を低減するために、ショルダー部近傍の剛性を向上させているものがある。例えば、特許文献1では、トレッド部のタイヤ径方向内方に位置するベルト層を複数のベルト層により形成し、この複数のベルト層のうち、タイヤ径方向において他のベルト層に挟まれているベルト層を波状スチールコードにより形成している。さらに、この波状スチールコードを、タイヤ幅方向における端部よりも、中央部の方が密度が小さくなるように形成している。これにより、重荷重用空気入りタイヤを使用した際に、トレッド部のショルダー部付近の変形が低減し、トレッド部のセンター部付近とショルダー部付近との変形の差が低減するので、偏摩耗を抑制することができる。
特開平6−191219号公報
しかしながら、上記の重荷重用空気入りタイヤでは、タイヤ幅方向においてコードの密度を変化させるベルト層に使用するコードとして、波状スチールコードを用いている。この波状スチールコードは、スチールコードを、所定の波ピッチを有する波状の形状で形成したものであるが、スチールコードを波状にした場合には、その形状により可撓性を有するため、波状スチールコードの密度を高くしても、剛性を向上しきれない虞がある。このため、トレッド部のショルダー部付近のタイヤ径方向の変形を抑制しきれない場合があり、これにより、重荷重用空気入りタイヤ使用時の、タイヤ径方向におけるトレッド部の変形量がショルダー部とセンター部とで異なるため、偏摩耗が生じ、耐久性が向上しきれない虞があった。また、ベルト層を構成するコードとして波状スチールコードを使用した場合には、それぞれ波状に形成されている複数のスチールコードを揃えて形成しなければならず、ベルト層の形成が困難になる虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より確実に、且つ、容易に耐久性を向上させることのできる重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、それぞれ複数のコードを有する複数のベルト層が設けられた重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記複数のベルト層のうち、他の前記ベルト層がタイヤ径方向外方に位置している前記ベルト層のうちの少なくとも1層のベルト層は0度ベルト層として形成されており、前記0度ベルト層が有する前記コードは、タイヤ周方向に沿ってタイヤ周方向に対して実質的に0度の角度で形成され、前記0度ベルト層は、前記コードの密度の高い部分である高密度部と、前記コードの密度の低い部分である低密度部とを有しており、前記低密度部は、タイヤ幅方向における中央部に位置し、前記高密度部は、タイヤ幅方向における前記低密度部の両端に位置し、且つ、前記0度ベルト層のベルトエッジ部から前記低密度部までの範囲に形成されており、さらに、前記低密度部方向から前記ベルトエッジ部の方向に向かうに従って前記コードの密度が増加すると共に、前記コードの密度が最も高い部分は最密度部として形成されていることを特徴とする。
この発明では、0度ベルト層のコードをタイヤ周方向に沿って実質的に0度の角度、例えば0〜5度の角度で形成し、さらに、この0度ベルト層のコードをタイヤ幅方向において、中央部付近よりもベルトエッジ部付近の方が密度が高くなるように形成する。つまり、コードの密度が低い部分である低密度部をタイヤ幅方向において中央部付近に位置させ、コードの密度が高い部分である高密度部を、タイヤ幅方向において低密度部の両端に位置するように設ける。このように、一部のベルト層のコードをタイヤ周方向に沿って0度の角度で形成し、タイヤ幅方向における中央部を低密度部、その両端を高密度部にすることにより、タイヤ幅方向の両端部の剛性を向上させることができる。これにより、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤを使用した場合、タイヤ幅方向の両端部、即ち、トレッド部のショルダー部付近の径方向の変形量と、トレッド部のセンター部付近の変形量とを同程度にすることができるので、偏摩耗を抑制することができる。また、0度ベルト層のコードを、タイヤ周方向に沿って0度の角度で形成しているので、容易に0度ベルト層を形成することができる。これらの結果、より確実に、且つ、容易に耐久性を向上させることができる。
また、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、前記高密度部のタイヤ幅方向における幅は、前記0度ベルト層の前記ベルトエッジ部から赤道面までの幅の30%以上60%以下で形成されていることを特徴とする。
この発明では、高密度部のタイヤ幅方向における幅を上記の範囲にすることにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部のタイヤ幅方向における範囲が、ベルトエッジ部から赤道面までの幅の30%未満の場合には、タイヤ幅方向における両端部の剛性があまり向上しないので、トレッド部のショルダー部付近の変形量が大きくなり、偏摩耗を抑制できない。また、高密度部のタイヤ幅方向における範囲が、ベルトエッジ部から赤道面までの幅の60%よりも大きい場合には、タイヤ幅方向における両端部のみでなく、中央部付近の剛性も高くなってしまう。このため、全体的に剛性が向上してしまうので、0度ベルト層を設けてもタイヤ径方向の絶対的な変形量が小さくなるのみで、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近の変形量の差を小さくすることはできない。そこで、高密度部のタイヤ幅方向における幅を、0度ベルト層のベルトエッジ部から赤道面までの幅の30%以上60%以下にすることにより、より確実にタイヤ幅方向における両端部のみ剛性を向上させ、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近のタイヤ径方向における変形量の差を小さくして偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、前記高密度部の前記コードの密度は、前記低密度部の前記コードの密度の1.25倍以上2倍以下であることを特徴とする。
この発明では、低密度部に対する高密度部のコードの密度を上記の範囲にすることにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部のコードの密度が低密度部の密度に対して1.25倍未満の場合には、高密度部と低密度部との剛性の差があまりないので、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近の変形量の差を小さくすることはできない。また、高密度部のコードの密度が低密度部の密度に対して2倍よりも大きい場合には、高密度部と低密度部との剛性の差が大きくなりすぎ、高密度部の剛性に対して低密度部の剛性が低くなり過ぎてしまう。このため、本発明に係る重荷重用空気入りタイヤを使用した際に、タイヤ径方向における変形量がトレッド部のショルダー部付近よりもセンター部付近の方が大きくなってしまう。そこで、高密度部のコードの密度を、低密度部のコードの密度の1.25倍以上2倍以下にすることにより、より確実にタイヤ幅方向における両端部の剛性を向上させ、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近のタイヤ径方向における変形量の差を小さくして偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、前記高密度部の前記コードの密度は、タイヤ幅方向における幅50mmあたりの前記コードの本数が20本以上30本以下となっていることを特徴とする。
この発明では、高密度部のコードの密度を上記の範囲にすることにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部のコードの密度が20本未満の場合には、高密度部の剛性を向上させることが困難になるので、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近の変形量の差を小さくすることはできない。また、高密度部のコードの密度が30本より多い場合には、高密度部の剛性が高くなり過ぎてしまう。このため、本発明に係る重荷重用空気入りタイヤを使用した際に、トレッド部のショルダー部の、タイヤ径方向における変形量が小さくなり過ぎ、センター部付近の変形量の方が大きくなってしまう。そこで、高密度部のコードの密度を、タイヤ幅方向における幅50mmあたり20本以上30本以下とすることにより、タイヤ幅方向における両端部の剛性を適度に向上させ、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近のタイヤ径方向における変形量の差を小さくして偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、前記高密度部は、前記低密度部方向から前記ベルトエッジ部の方向に向かうに従って前記コードの密度が増加し、且つ、前記コードの密度が最も高い部分は最密度部として形成されており、前記最密度部の前記コードの密度は、前記低密度部の前記コードの密度の1.25倍以上2倍以下となって形成されていることを特徴とする。
この発明では、高密度部のコードの密度が段階的に変化しており、最密度部のコードの密度が上述した範囲となっている。これにより、0度ベルト層のタイヤ幅方向における剛性を、低密度部から最密度部に向かうに従って増加させることができる。このため、本発明に係る重荷重用空気入りタイヤの剛性を、赤道面から、タイヤ幅方向における両端部に向かうに従って増加させることができるので、0度ベルト層以外の剛性の分布に応じて0度ベルト層の剛性を段階的に変化させることができる。これにより、トレッド部のタイヤ幅方向における各部の、タイヤ径方向の変化量をより確実にそれぞれ同程度の変形量にすることができ、より確実に偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤは、前記最密度部の前記コードの密度は、タイヤ幅方向における幅50mmあたりの前記コードの本数が20本以上30本以下となっていることを特徴とする。
この発明では、段階的にコードの密度が変化する高密度部の、最もコード密度が高い部分である最密度部を上記の範囲にすることにより、タイヤ幅方向における両端部の剛性を適度に向上させ、トレッド部のショルダー部付近とセンター部付近のタイヤ径方向における変形量の差を小さくして偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、より確実に、且つ、容易に耐久性を向上させることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、重荷重用空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内方とはタイヤ幅方向において赤道面に向かう方向、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において赤道面の向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。図1は、この発明に係る重荷重用空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。同図に示す重荷重用空気入りタイヤ1は、子午面方向の断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側にトレッド部10が形成されており、このトレッド部10にはトレッドパターンを形成する溝部15が複数設けられている。また、トレッド部10のタイヤ径方向内方側には、複数のベルト層20が設けられている。さらに、トレッド部10のタイヤ幅方向における端部からタイヤ径方向内方側の所定の位置までは、サイドウォール部5が設けられている。また、前記ベルト層20のタイヤ径方向内方、及び前記サイドウォール部5の赤道面30側には、カーカス6が連続して設けられており、このカーカス6の内側、或いは、当該カーカス6の、重荷重用空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ7がカーカス6に沿って形成されている。また、この重荷重用空気入りタイヤ1は、扁平率が70%以下で形成されている。
前記ベルト層20は4枚形成されており、これらのベルト層20は全て複数のコードを有しており、このコードはスチールコード21によって形成されている。この4枚のベルト層20のうち、内側、つまりカーカス6側の2枚はクロスプライとなって形成されている。即ち、カーカス6側の2枚のベルト層20は、それぞれのベルト層20を形成するスチールコード21の角度が、互いに異なっている。詳細には、最もカーカス6側に位置するベルト層20を形成するスチールコード21の角度は、タイヤ周方向に対してタイヤ幅方向に所定の角度で傾いて形成されている。また、このベルト層20に隣接してタイヤ径方向外方に位置するベルト層20に形成されるスチールコード21は、前記の最もカーカス6側に位置するベルト層20に形成されているスチールコード21が傾いている方向と、タイヤ周方向に沿った方向を基準として反対方向に傾いて形成されている。
前記カーカス6側の2枚のベルト層20の外側に位置する1枚のベルト層20、つまり、カーカス6側から数えて3枚目のベルト層20は0度ベルト層22として形成されている。この0度ベルト層22に形成されるスチールコード21は、タイヤ周方向に沿って形成されており、即ち、タイヤ周方向に対して0度の角度で形成されている。また、この0度ベルト層22に形成されるスチールコード21は、タイヤ幅方向で打ち込み本数、つまり、密度が異なっており、0度ベルト層22は、スチールコード21の密度が高い高密度部25とスチールコードの密度が低い低密度部26とを有している。なお、0度ベルト層22に形成されるスチールコード21は、概ねタイヤ周方向に沿って形成されていればよく、タイヤ周方向に対して実質的に0度の角度で形成されていれば、タイヤ周方向に対して例えば0〜5度の角度で形成されるなど、多少角度を有して形成されていてもよい。
前記0度ベルト層22の低密度部26は、タイヤ幅方向における中央部に位置しており、高密度部25は、タイヤ幅方向において低密度部26の両端に位置している。つまり、高密度部25は、当該0度ベルト層22のタイヤ幅方向における端部であるベルトエッジ部23から低密度部26までの範囲に形成されている。この高密度部25の具体的な形成範囲、即ち、高密度部25のタイヤ幅方向における幅は、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅の30%以上60%以下で形成されていることが好ましい。つまり、ベルトエッジ部23から赤道面30までの距離をBとし、タイヤ幅方向における高密度部25の幅、即ち、高密度部25の低密度部26側の端部からベルトエッジ部23までの距離をbとした場合に、(0.3≦(b/B)≦0.6)となることが好ましい。
また、高密度部25のスチールコード21の密度は、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比が、1.25〜2.00になることが好ましい。換言すると、高密度部25のスチールコード21の密度は、低密度部26のスチールコードの密度の1.25倍以上2倍以下で形成されていることが好ましい。また、高密度部25の具体的な密度は、タイヤ幅方向における幅50mmあたりのスチールコード21の打ち込み本数が、20本以上30本以下となっていることが好ましい。この場合のスチールコード21は、{3×0.32+8×0.345}構造を有するコード、若しくは{3×(1×0.32+6×0.26)}や{3×(1×0.26+6×0.22)}のような低荷重領域の伸びが大きい構造であると更に好ましい。
このように形成される0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に位置するベルト層20、つまり、4枚形成されているベルト層20のうち、最もタイヤ径方向外方に位置し、最もトレッド部10側に位置しているベルト層20は、カーカス6側の2枚のベルト層20と同様に、スチールコード21の角度が、タイヤ周方向に対してタイヤ幅方向に所定の角度で傾いて形成されている。
また、これらの4枚のベルト層20は、タイヤ径方向内方に位置するベルト層20からタイヤ径方向外方に位置するベルト層20に向かうに従って、タイヤ幅方向における幅が狭くなっている。また、前記溝部15は、概ねタイヤ周方向に沿って形成されている周方向溝部16を複数有しているが、前記0度ベルト層22のベルトエッジ部23は、前記周方向溝部16のうち、タイヤ幅方向において最も外方に位置し、最もトレッド部10のショルダー部11寄りに位置している周方向溝部16よりも、タイヤ幅方向において外方に位置している。
この重荷重用空気入りタイヤ1を車両(図示省略)に装着して走行すると、走行時の重荷重用空気入りタイヤ1の転動により、当該重荷重用空気入りタイヤ1の各部にはタイヤ径方向外方への力が作用し、この力を受けた各部は変形をしようとする。このため、走行距離が長くなるとトレッド部10は径成長をし、外径が大きくなる場合がある。その際に、重荷重用空気入りタイヤ1の偏平率を70%以下にした場合には、トレッド部10のセンター部12近傍、即ち、トレッド部10の赤道面30近傍よりも、ショルダー部11付近の方が径成長が大きい傾向にあるが、前記重荷重用空気入りタイヤ1は、高密度部25と低密度部26を有する0度ベルト層22を有している。
前記0度ベルト層22の高密度部25は低密度部26よりも、所定の幅におけるスチールコード21の打ち込み本数が多いため、スチールコード21の密度が高く、このため、高密度部25は低密度部26よりも剛性が高くなっている。このように、スチールコード21の密度が高く、剛性が高い高密度部25は、タイヤ幅方向において低密度部26の両端部に位置し、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から低密度部26までの間に形成されている。さらに、この0度ベルト層22のベルトエッジ部23は、トレッド部10に形成される周方向溝部16のうちの最も前記ショルダー部11寄りに位置している周方向溝部16よりも、タイヤ幅方向において外方に位置している。
このため高密度部25は、少なくとも一部が、最もショルダー部11寄りに位置している周方向溝部16よりもタイヤ幅方向外方に位置しており、これにより当該高密度部25は、重荷重用空気入りタイヤ1においてもタイヤ幅方向の両端部方向に位置している。これらにより、当該重荷重用空気入りタイヤ1は、タイヤ幅方向の両端部、即ち、ショルダー部11側の剛性が高くなっている。従って、当該重荷重用空気入りタイヤ1は、走行距離が長くなって径成長が生じた場合でも、ショルダー部11付近の径成長を低減することができ、トレッド部10のセンター部12近傍とショルダー部11付近との径成長による変形量を同程度にすることができる。これにより、トレッド部10の変形量が異なることに起因する偏摩耗を抑制でき、耐久性を向上させることができる。
また、前記0度ベルト層22は、複数のスチールコード21をタイヤ周方向に沿って0度の角度で形成している。つまり、スチールコード21がストレートに形成されており、このストレートのスチールコード21を複数打ち込んでいる。このため、容易に0度ベルト層22を形成することができる。これらの結果、より確実に、且つ、容易に耐久性を向上させることができる。
また、トレッド部10には、走行中に異物が刺さったりする虞があり、さらに、この異物が深く刺さると、異物はベルト層20まで到達する虞ある。そのような場合でも、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方には他のベルト層20が配置されているので、異物が0度ベルト層22まで到達することが抑制される。これにより、トレッド部10に異物が刺さることによる0度ベルト層22の破損が抑制される。この結果、より確実に耐久性の向上を図ることができる。
また、タイヤ幅方向における高密度部25の幅を、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅の30%以上60%以下で形成することにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部25の幅を、前記ベルトエッジ部23から赤道面30までの幅の30%以上にすることにより、高密度部25の幅が大きくなるため、0度ベルト層22の高密度部25の剛性を、より確実に向上させることできる。これにより、ショルダー部11付近の剛性をより確実に向上させることができる。また、高密度部25の幅を、前記ベルトエッジ部23から赤道面30までの幅の60%以下にすることにより、タイヤ幅方向における0度ベルト層22の中央部付近の剛性はあまり変えずに両端部付近のみ剛性を高くすることができる。これにより、当該重荷重用空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における両端部付近の剛性、即ち、ショルダー部11付近の剛性を向上させることができる。
これらのように、タイヤ幅方向における高密度部25の幅を、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅の30%以上60%以下で形成することにより、ショルダー部11付近の剛性を向上させることができる。従って、トレッド部10が径成長した際のショルダー部11付近の径成長をより確実に抑制し、径成長によるトレッド部10のセンター部12付近とショルダー部11付近との変化量の差をより確実に低減することができる。この結果、より確実に偏摩耗を低減することができ、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、高密度部のスチールコード21の密度を、低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上2倍以下にすることにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上にすることにより、高密度部25の剛性を低密度部26の剛性に対して確実に向上させることができる。これにより、当該重荷重用空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における両端部付近の剛性をより確実に向上させることができる。
また、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の2倍以下にすることにより、高密度部25の剛性を低密度部26の剛性に対して適度に向上させることができる。つまり、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26の2倍よりも大きくした場合、高密度部25の剛性が高過ぎてトレッド部10のセンター部12付近の剛性がショルダー部11付近の剛性に対して低くなり過ぎる虞がある。この場合、走行時にセンター部12付近が大きく径成長することによりセンター部12付近の摩耗量がショルダー部11よりも大きくなり、偏摩耗を生じる虞がある。
そこで、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の2倍以下にすることにより、高密度部25の剛性を低密度部26の剛性に対して適度に向上させることができ、これにより、0度ベルト層22のタイヤ幅方向における両端部の剛性を適度に向上させることができる。このため、当該重荷重用空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における両端部付近の剛性を適度に向上させることができる。
これらのように、高密度部25のスチールコード21の密度を、低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上2倍以下にすることにより、タイヤ幅方向における剛性、或いは、ショルダー部11付近の剛性をより確実に、且つ、適度に向上させることができる。これにより、走行時のショルダー部11付近の径成長を適度なものにすることができ、トレッド部10のセンター部12付近とショルダー部11付近の径成長を同程度にすることができる。この結果、より確実に偏摩耗を低減することができ、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、高密度部25のスチールコード21の密度を、タイヤ幅方向における幅50mmあたりの本数が20本以上30本以下にすることにより、より確実に耐久性を向上させることができる。つまり、高密度部25のタイヤ幅方向における幅50mmあたりのスチールコード21の打ち込み本数を20本以上にすることにより、高密度部25の剛性をより確実に向上させることができる。これにより、タイヤ幅方向における両端部の剛性をより確実に向上させることができる。
また、高密度部25のタイヤ幅方向における幅50mmあたりのスチールコード21の打ち込み本数を30本以下にすることにより、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の2倍以下にした場合と同様に、高密度部25の剛性を低密度部26の剛性に対して適度に向上させることができる。これにより、タイヤ幅方向における両端部の剛性を適度に向上させることができ、当該重荷重用空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における両端部付近の剛性を適度に向上させることができる。
これらのように、高密度部25のスチールコード21の密度を、タイヤ幅方向における幅50mmあたりの本数が20本以上30本以下にすることにより、高密度部25のスチールコード21の密度を、低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上2倍以下にした場合と同様に、走行時のショルダー部11付近の径成長を適度にすることができ、トレッド部10のセンター部12付近とショルダー部11付近の径成長を同程度にすることができる。この結果、より確実に偏摩耗を低減することができ、より確実に耐久性を向上させることができる。
図2、図3は、ベルト層の変形例を示す図である。なお、上述したベルト層20は、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に1枚、タイヤ径方向内方に2枚のベルト層20が配置されているが、ベルト層20の構成はこれら以外でもよい。例えば、図2に示すように、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に2枚のベルト層20を配置してもよい。また、図3に示すように、4枚のベルト層20のうち、0度ベルト層22は最もタイヤ径方向内方に位置させ、0度ベルト層22のタイヤ径方向内方にはカーカス6が位置するように配置してもよい。これらの場合、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に位置する2枚のベルト層20、或いは3枚のベルト層20は、それぞれスチールコード21の形成されている角度が異なっており、クロスプライとして形成されている。このように、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に2枚、或いは3枚のベルト層20を配置することにより、トレッド部10に異物が刺さった場合でも、その異物は0度ベルト層22に、より到達し難くなり、より確実に0度ベルト層22の破損が抑制される。この結果、より確実に耐久性の向上を図ることができる。なお、ベルト層20の構成は、上述した構成以外でもよい。0度ベルト層22のタイヤ径方向に1枚以上のベルト層20が配置され、0度ベルト層22が、ベルト層20とベルト層20との間、若しくはベルト層20とカーカス6との間に配置されていれば、上述した構成以外の構成でも構わない。
図4は、ベルト層の変形例を示す図である。また、上述した重荷重用空気入りタイヤ1は、高密度部25のスチールコード21の密度が一定の密度で形成されているが、高密度部25は、低密度部26の方向からベルトエッジ部23に向かうに従ってスチールコード21の密度が増加するように形成されていてもよい。高密度部25がこのように形成された場合、高密度部25のベルトエッジ部23側の部分、つまり、タイヤ幅方向において最も外方に位置している部分のスチールコード21の密度が最も高く形成されることになり、この部分は最密度部28として形成される。これにより、当該0度ベルト層22が設けられる重荷重用空気入りタイヤ1の剛性を、赤道面30方向から、タイヤ幅方向における両端部付近に向かうに従って増加させることができる。このため、前記重荷重用空気入りタイヤ1の剛性を、なだらかに変化させることができる。この結果、剛性が変化する部分に作用する応力集中を抑制でき、耐久性の向上を図ることができる。
また、0度ベルト層22の高密度部25をこのように段階的に形成することにより、前記重荷重用空気入りタイヤ1の0度ベルト層22以外の剛性の分布に応じて0度ベルト層22の剛性を段階的に変化させることができる。これにより、トレッド部10のタイヤ幅方向における各部の、タイヤ径方向の変化量をより確実にそれぞれ同程度の変形量にすることができ、より確実に偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、0度ベルト層22の高密度部25を段階的に形成し、ベルトエッジ部23側近傍に最密度部28を形成した際に、最密度部28のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上2倍以下として形成した場合や、最密度部28のスチールコード21の打ち込み本数を、タイヤ幅方向における幅50mmあたり20本以上30本以下とした場合には、高密度部25の密度を一定にしてこれらの範囲で形成した場合と同様な効果を得ることができる。即ち、最密度部28をこれらの範囲で形成した場合には、タイヤ幅方向における両端部の剛性を適度に向上させることができるので、トレッド部10のショルダー部11付近とセンター部12付近とのタイヤ径方向における変形量の差を小さくして偏摩耗を低減することができる。この結果、より確実に耐久性を向上させることができる。
また、上述した重荷重用空気入りタイヤ1では、トレッド部10に形成される溝部15は周方向溝部16を有しているが、周方向溝部16は必ずしも形成される必要はない。前記0度ベルト層22は、どのようなトレッドパターンを有する重荷重用空気入りタイヤ1に形成されても構わない。また、トレッド部10に周方向溝部16が形成されている場合、0度ベルト層22のベルトエッジ部23は、必ずしもタイヤ幅方向において周方向溝部16よりもタイヤ幅方向外方に位置している必要はない。低密度部26が0度ベルト層22のタイヤ幅方向における中央部に配置され、高密度部25は低密度部26の両端に配置されることにより、高密度部25は重荷重用空気入りタイヤ1においても概ね両端部方向に配置されることになるので、この部分の剛性を向上させることができる。この結果、トレッド部10の偏摩耗が抑制され、耐久性を向上させることができる。
以下、上記の重荷重用空気入りタイヤ1について、従来の重荷重用空気入りタイヤと本発明の重荷重用空気入りタイヤ1とについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、径変化量、ベルト耐久性、偏摩耗発生の有無についての3項目について行なった。
試験方法は、285/60R22.5サイズの重荷重用空気入りタイヤ1をリムに組み付け、空気圧を900kPa(無負荷時)に設定する。径変化量については室内ドラム試験にて試験を行い、速度45km/h、スリップ角0°で、10000km走行後のトレッド部10の各部の径を測定し、試験をした各重荷重用空気入りタイヤ1同士で比較することにより評価した。トレッド部10の各部の径変化量の差が小さい程、径変化の性能について優れている。
ベルト耐久性についても同様に室内ドラム試験にて行い、速度45km/h、スリップ角±2°でドラム試験を行い、ベルト層20が破損するまでの走行距離を指数化し、指数を比較することにより評価した。指数が大きい程、ベルト層20が破損するまでの走行距離が長くなり、ベルト耐久性が優れている。偏摩耗発生の有無については、上記の重荷重用空気入りタイヤ1を車両に装着し、50000km走行後にトレッド部10に発生した偏摩耗の有無について調べた。
図5は、径変化量の評価試験を行った各重荷重用空気入りタイヤのトレッド部各部の径変化量を示す図である。径変化量の試験をする重荷重用空気入りタイヤ1は、本発明が1種類、本発明と比較する比較例が1種類、そして従来例を、上記の方法で試験する。従来の重荷重用空気入りタイヤ1の一例として径変化量の試験を行う従来例は、ベルト層20が通常のクロスプライ構造となっており、4枚のベルト層20により形成されている。また、比較例は、4枚のベルト層20からなり、カーカス6側の2枚のベルト層20はクロスプライで形成されており、そのタイヤ径方向外方に0度ベルト層22が配置されている。この0度ベルト層22は、スチールコード21がタイヤ周方向に沿って0度で形成されているが、スチールコード21の打ち込み本数の疎密化は無く、密度は一定である。また、この0度ベルト層22のタイヤ径方向外方には、スチールコード21がタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向に所定の角度で傾いて形成されたベルト層20が1枚配置されている。
また本発明は、比較例と同様に4枚のベルト層20が設けられており、タイヤ径方向の最も内方に位置するベルト層20からタイヤ径方向外方に数えて3枚目のベルト層20は0度ベルト層22として形成されているが、タイヤ幅方向における中央部は上述した低密度部26として形成されており、その両端部には上述した高密度部25が形成されている。これらの従来例、比較例及び本発明の重荷重用空気入りタイヤ1の径変化量の試験を上記の方法で行い、得られた結果を図5に示す。
図5に示すように、従来例径変化量51は、トレッド部10のセンター部12付近よりも、ショルダー部11付近の径変化量が大きくなっている。また、比較例径変化量52も、従来例径変化量51程ではないが、トレッド部10のセンター部12付近よりも、ショルダー部11付近の径変化量が大きくなっている。これに対し、本発明径変化量50は、トレッド部10のセンター部12付近とショルダー部11付近との径変化量が、ほぼ同程度になっている。これは、0度ベルト層22を設けることにより、トレッド部10各部の径変化量の差が低減し、さらに、0度ベルト層22に高密度部25と低密度部26とを設けることにより、径変化量の差がより顕著に低減し、径変化量の差はトレッド部10各部でほぼ同程度になることを示している。
また、ベルト耐久性、及び偏摩耗性の有無の試験をする重荷重用空気入りタイヤ1は、複数の重荷重用空気入りタイヤ1を上記の本発明の重荷重用空気入りタイヤ1と同様な構成にし、それぞれ高密度部25の状態を異ならせて、上記の方法で試験をする。具体的には、タイヤ幅方向における0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅b(図1参照)の割合(b/B)、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比、高密度部25の打ち込み密度本数をそれぞれ変えて、上記の方法で試験をする。
0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅bの割合の評価試験では、(b/B)が、0%、30%、50%、60%となる複数の重荷重用空気入りタイヤ1について、それぞれ上記の方法でベルト耐久性、及び偏摩耗性の有無について試験をする。ベルト耐久性については、(b/B)が0%の場合の性能を100とした指数で示し、数値が大きい程ベルト耐久性が優れている。この試験で使用する重荷重用空気入りタイヤ1は、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比は、(b/B)が0%以外のものは全て1.60となっており、高密度部25のスチールコード21の打ち込み密度本数は全て50mmあたり25本となっている。
また、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比の評価試験では、打ち込み本数の比が、1.00、1.25、1.60、2.00となる複数の重荷重用空気入りタイヤ1について、それぞれ上記の方法でベルト耐久性、及び偏摩耗性の有無について試験をする。ベルト耐久性については、スチールコード21の打ち込み本数の比が1.00の場合の性能を100とした指数で示し、数値が大きい程ベルト耐久性が優れている。この試験で使用する重荷重用空気入りタイヤ1は、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅bの割合(b/B)は、スチールコード21の打ち込み本数の比が1.00以外のものは全て50%となっており、高密度部25のスチールコード21の打ち込み密度本数は全て50mmあたり25本となっている。
また、高密度部25の打ち込み密度本数の評価試験では、高密度部25のタイヤ幅方向における幅50mmあたりの本数が、20本、25本、30本となる複数の重荷重用空気入りタイヤ1、及び、0度ベルト層22のスチールコード21の打ち込み本数の疎密化が無く、50mmあたりの本数が18本で一定となる重荷重用空気入りタイヤ1について、それぞれ上記の方法でベルト耐久性、及び偏摩耗性の有無について試験をする。ベルト耐久性については、50mmあたりの打ち込み本数が18本で一定の場合の性能を100とした指数で示し、数値が大きい程ベルト耐久性が優れている。この試験で使用する重荷重用空気入りタイヤ1は、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅bの割合(b/B)は、50mmあたりの打ち込み本数が18本で一定のもの以外は全て50%となっており、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比は、50mmあたりの打ち込み本数が18本で一定のもの以外は全て1.60となっている。
つまり、これらの0度ベルト層22の幅Bに対する高密度部25の幅bの割合の評価試験、低密度部26と高密度部25とのスチールコード21の打ち込み本数の比の評価試験、高密度部25の打ち込み密度本数の評価試験の、それぞれのベルト耐久性の評価の基準となる重荷重用空気入りタイヤ1は、上記の径変化量の試験の比較例と同様な構成となっており、0度ベルト層22のスチールコード21の打ち込み本数の疎密化は無く、スチールコード21の密度は一定となっている。
これらの試験をそれぞれ上記の方法で行い、得られた結果を、0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅bの割合(b/B)の試験については表1、低密度部26のスチールコード21の打ち込み本数に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比の試験については表2、高密度部25の打ち込み密度本数の試験については表3に示す。
Figure 0004561306
Figure 0004561306
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図5に示した径変形量の試験結果から明らかなように、ベルト層20に0度ベルト層22を設け、さらに、0度ベルト層22を高密度部25と低密度部26とから形成することにより、トレッド部10のショルダー部11近傍の剛性を向上させることができ、トレッド部10のセンター部12付近とショルダー部11付近との径変形量を同程度にすることができる。
また、表1に示した0度ベルト層22のベルトエッジ部23から赤道面30までの幅Bに対する、高密度部25の幅bの割合(b/B)の試験結果から明らかなように、この割合を30%〜60%にすることにより、この割合を0%にした場合、即ち、0度ベルト層22のスチールコード21の疎密化を図らなかった場合と比較して、ベルト耐久性を向上させることができ、また、偏摩耗も抑制できる。
また、表2に示した低密度部26と高密度部25とのスチールコード21の打ち込み本数の比の試験結果から明らかなように、低密度部26に対する高密度部25のスチールコード21の打ち込み本数の比を1.25〜2.00にすることにより、この割合を1.00にした場合、即ち、0度ベルト層22のスチールコード21の疎密化を図らなかった場合と比較して、ベルト耐久性を向上させることができ、また、偏摩耗も抑制できる。換言すると、高密度部25のスチールコード21の密度を低密度部26のスチールコード21の密度の1.25倍以上2倍以下にすることにより、0度ベルト層22のスチールコード21の密度が一定の場合と比較して、ベルト耐久性を向上させることができ、また、偏摩耗も抑制できる。
また、表3に示した高密度部25のスチールコード21の打ち込み密度本数の試験結果から明らかなように、0度ベルト層22のスチールコード21の打ち込み本数の疎密化を図り、高密度部25の50mmあたりのスチールコードの打ち込み本数を20本〜30本にすることにより、疎密化を図らずに打ち込み本数を50mmあたり18本で一定にした場合と比較して、ベルト耐久性を向上させることができ、また、偏摩耗も抑制できる。
また、これらの評価試験結果から明らかなように、0度ベルト層22のスチールコード21の打ち込み本数の疎密化を図り、低密度部26のタイヤ幅方向における両端に高密度部25を配置することにより、トレッド部10の各部の径変化量を同程度にすることができるので、偏摩耗を抑制することができる。また、0度ベルト層22のタイヤ径方向外方に他のベルト層20を配置することにより、偏摩耗の抑制に効果のある0度ベルト層22の耐久性の向上を図ることができ、より確実に偏摩耗の低減を図ることができる。従って、これらにより耐久性を向上させることができる。さらに、0度ベルト層22のスチールコード21をタイヤ周方向に沿って0度の角度で形成することにより、これらの効果を有する0度ベルト層22を、容易に形成することができる。これらの結果、より確実に、且つ、容易に耐久性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる重荷重用空気入りタイヤは、ベルト層を有する重荷重用空気入りタイヤに有用であり、特に、偏平率が70%以下の重荷重用空気入りタイヤに適している。
この発明に係る重荷重用空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。 ベルト層の変形例を示す図である。 ベルト層の変形例を示す図である。 ベルト層の変形例を示す図である。 径変化量の評価試験を行った各重荷重用空気入りタイヤのトレッド部各部の径変化量を示す図である。
符号の説明
1 重荷重用空気入りタイヤ
5 サイドウォール部
6 カーカス
7 インナーライナ
10 トレッド部
11 ショルダー部
12 センター部
15 溝部
16 周方向溝部
20 ベルト層
21 スチールコード
22 0度ベルト層
23 ベルトエッジ部
25 高密度部
26 低密度部
28 最密度部
30 赤道面
50 本発明径変化量
51 従来例径変化量
52 比較例径変化量

Claims (4)

  1. それぞれ複数のコードを有する複数のベルト層が設けられた重荷重用空気入りタイヤにおいて、
    前記複数のベルト層のうち、他の前記ベルト層がタイヤ径方向外方に位置している前記ベルト層のうちの少なくとも1層のベルト層は0度ベルト層として形成されており、
    前記0度ベルト層が有する前記コードは、タイヤ周方向に沿ってタイヤ周方向に対して実質的に0度の角度で形成され、
    前記0度ベルト層は、前記コードの密度の高い部分である高密度部と、前記コードの密度の低い部分である低密度部とを有しており、
    前記低密度部は、タイヤ幅方向における中央部に位置し、
    前記高密度部は、タイヤ幅方向における前記低密度部の両端に位置し、且つ、前記0度ベルト層のベルトエッジ部から前記低密度部までの範囲に形成されており、さらに、前記低密度部方向から前記ベルトエッジ部の方向に向かうに従って前記コードの密度が増加すると共に、前記コードの密度が最も高い部分は最密度部として形成されていることを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記高密度部のタイヤ幅方向における幅は、前記0度ベルト層の前記ベルトエッジ部から赤道面までの幅の30%以上60%以下で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記最密度部の前記コードの密度は、前記低密度部の前記コードの密度の1.25倍以上2倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記最密度部の前記コードの密度は、タイヤ幅方向における幅50mmあたりの前記コードの本数が20本以上30本以下となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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