JP4575557B2 - 筆記具の軸筒 - Google Patents
筆記具の軸筒 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4575557B2 JP4575557B2 JP2000204549A JP2000204549A JP4575557B2 JP 4575557 B2 JP4575557 B2 JP 4575557B2 JP 2000204549 A JP2000204549 A JP 2000204549A JP 2000204549 A JP2000204549 A JP 2000204549A JP 4575557 B2 JP4575557 B2 JP 4575557B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end wall
- recess
- rear end
- inclined surface
- grip portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記具の軸筒に関する。さらに詳細には、合成樹脂の射出成形よりなる軸筒本体の前部外面に凹部を設け、前記凹部に弾性材料よりなるグリップ部を設けた筆記具の軸筒に関する。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその逆を指し、また、「外方」とは径方向外方を指し、「内方」とは径方向内方を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具の軸筒において、合成樹脂の射出成形によりなる軸筒本体の前部外面に凹部を設け、その凹部に弾性材料よりなるグリップ部を一体成形または別部材の取り付けにより設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すように、前記従来の軸筒本体9の凹部91の内面は、その前端面91a及びその後端面91bが軸線に対して直交する面(即ち垂直面)となっている。そのため、軸筒本体9を割型式金型を用いた射出成形により得る場合、金型を径方向外方に開く過程で、凹部成形用の金型の凸部10が、軸筒本体9の凹部91から円滑に離れず、凹部91の内面の前端壁91aまたは後端壁91bが金型の凸部10により擦り取られて変形し、凹部91の内面の前端壁91aの外方端部(もしくはその前方の軸筒本体9外面)または凹部91の内面の後端壁91bの外方端部(もしくはその後方の軸筒本体9外面)にバリ92が生じるおそれがある。これは、軸筒本体9の樹脂の冷却時の収縮(特に軸方向の収縮)によって、凹部成形用の金型の凸部10に軸筒本体9の凹部91の内面が食いつくことにより生じるものと考えられ、特に、前記食いつきは、軸方向に長い連続した筒状のグリップ部(例えば、その軸方向寸法が10mm以上のグリップ部)を設ける場合に生じやすい。
【0004】
もし、前記バリ92が、前記軸筒本体9の凹部91の内面の前端壁92aの外方端部または後端壁92bの外方端部に存在すると、軸筒本体9の外観不良を発生させるとともに、筆記使用時に指が前記バリ92に当たり、使いごこちの悪いものとなる。また、軸筒本体9と別部材であって弾性材料よりなる筒状のグリップ部を、軸筒本体9の凹部91に装着するタイプにおいて、前記バリ92が軸筒本体9の外面に存在すると、前記グリップ部の装着の際、前記グリップ部の内面が前記バリ92に引っ掛かってスムーズなグリップ部の装着がなしえないおそれがある。
【0005】
さらに、グリップ部を軸筒本体9の外面に2色成形により一体成形するタイプ(即ち、1次金型により軸筒本体9を成形した後、2次金型により前記軸筒本体9の外面にグリップ部を成形するタイプ)において、2次金型が割型である場合、1次金型によって成形した軸筒本体9と2次金型との間で、径方向の位置ずれ(即ち芯ずれ)が生じると、2次金型の開閉時に、2次金型の合わせ面の内方端部と軸筒本体9の外面とが接触することにより、凹部91の前端壁91a前方または後端壁91b後方の軸筒本体9の外面にカジリ等の突起や傷が生じるおそれがある。それにより、前記バリの場合と同様に、軸筒の外観不良を発生させるとともに、筆記使用時に指が前記カジリに当たり、使いごこちの悪いものとなるおそれがある。
【0006】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、成形後の軸筒本体から金型(1次金型)をスムーズに離すことができ、凹部内面の前端壁の外方端部または後端壁の外方端部にバリが生じるおそれがなく、また、2色成形によりグリップ部を形成する場合には、2次金型の開閉時に凹部の前端壁前方または後端壁後方の軸筒本体の外面にカジリが生じるおそれがない筆記具の軸筒を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、割型式金型を用いた合成樹脂の射出成形により得られ且つ前部外面に凹部3を有する軸筒本体2と、前記軸筒本体2の凹部3に設ける弾性材料よりなるグリップ部6とを備えた筆記具の軸筒1であって、前記凹部3の内面の前端壁4の外方端部または前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部の少なくともいずれか一方に、前記凹部3の内面の前端壁4と後端壁5との間の軸方向距離Lが径方向の内方から外方に向かうに従って次第に大きくなるよう傾斜面41,51を設け、前記グリップ部6を軸筒本体2の凹部3に2色成形により一体に設け、前記傾斜面41,51を外部に露出させてなること(請求項1)を要件とする。(図1乃至図6参照)
【0008】
(作用)
前記請求項1の構成により、金型を径方向外方に開く過程で、凹部成形用の金型の凸部が、軸筒本体2の凹部3の内面の前端壁4及び後端壁5からからスムーズに離れるため、凹部3の内面の前端壁4の外方端部または後端壁5の外方端部におけるバリの発生を回避できる。それにより、軸筒本体2の外観不良の発生を抑えることができ、且つ、筆記使用時の快適な把持性が維持できる。
【0009】
【0010】
(作用)
前記請求項1の構成により、グリップ部6を軸筒本体2の凹部3に2色成形により一体成形する場合、前記凹部3の内面の前端壁4の外方端部に形成した外部に露出する傾斜面41、または前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部に形成した外部に露出する傾斜面51を、2次金型との密着面とすることができ、仮に、1次金型によって成形した軸筒本体2と、割型タイプの2次金型との間で、径方向の位置ずれが生じることによって、前記2次金型の開閉時に前記傾斜面41,51にカジリ等の突起や傷が生じたとしても、少なくとも凹部3の内面の前端壁4前方または後端壁5後方の軸筒本体2の外面にはカジリ等の突起や傷が発生するおそれがない。そのため、筆記使用時の快適な把持性が維持でき、且つ、前記傾斜面41,51に生じたカジリは目立たず、軸筒本体2の外観不良の発生を抑えることができる。
【0011】
〔2〕前記請求項1の筆記具の軸筒1において、凹部3の内面の前端壁4の外方端部の傾斜面41とグリップ部6の前端壁との間、または前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部の傾斜面51とグリップ部6の後端壁との間の少なくともいずれか一方に、溝状の隙間7を形成してなること(請求項2)が好ましい。(図1乃至図4参照)
【0012】
(作用)
前記請求項2の構成により、カジリ等の突起や傷が凹部3の内面の前端壁4の外方端部の傾斜面41または凹部3の内面の後端壁5の外方端部の傾斜面51に生じたとしても、前記カジリ等の突起や傷が前記グリップの前端壁または後端壁との溝状の隙間7の内部に存在しているため、より一層、前記カジリ等の突起や傷の存在が目立たず、外観不良となるおそれがなく、その上、前記カジリ等の突起や傷に筆記使用時に指が当たることを、より一層回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に従って説明する。
【0014】
図1及び図2に本発明の軸筒1を適用した一実施例を示す。本実施例の筆記具8は、主に、軸筒1と、該軸筒1の前端開口部に着脱自在に螺着される金属製の先体81と、該軸筒1及び先体81の内部に交換可能に収容されるレフィル82(ここではボールペンレフィル)とからなる。
【0015】
(レフィル)
前記レフィル82は、ペン先83(ここではボールペンチップ)と、インキ収容管84と、前記ペン先83とインキ収容管84とを接続するペン先ホルダー85とを備える。前記インキ収容管84の内部には、インキ(例えば剪断減粘性が付与された水性ゲルインキ、または中粘度の油性インキ)と該インキの後端にインキの消費に伴い前進するグリス状の追従体とが収容されている。また、ペン先ホルダー85の外面には鍔部85aが突設される。
【0016】
前記レフィル82は、軸筒1の前端開口部より軸筒本体2の内部に挿入され、その後、先体81が軸筒1の前端に螺合される。このとき、前記ペン先ホルダー85の鍔部85aが、軸筒本体2の前端縁と先体81の内面とにより前後方向に挟持固定されると同時に、ペン先83が先体81の先端孔より外部に突出される。
【0017】
(軸筒)
前記軸筒1は、合成樹脂製の軸筒本体2と、弾性材料よりなるグリップ部6とからなる。
【0018】
(軸筒本体)
前記軸筒本体2は、合成樹脂の射出成形により得られ、外面に環状の凹部3が一体に形成される。前記凹部3は、軸方向に比較的長く形成され、具体的には、軸方向距離Lの最大値(即ち、凹部3の内面の前端壁4の外方端部と後端壁5の外方端部との軸方向距離)が25mmに設定されている。また、前記凹部3の内面の前端壁4は、全体が前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面であり、前記凹部3の内面の後端壁5は、全体が後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面である。前記凹部3の内面の前端壁4の傾斜面は、軸線に対する垂直面となす傾斜角度αが30度に設定され、前記凹部3の内面の後端壁5の傾斜面は、軸線に対する垂直面となす傾斜角度βが30度に設定されている。
【0019】
(グリップ部)
前記軸筒本体2の環状の凹部3には、グリップ部6が2色成形(即ち、割型式の1次金型により軸筒本体2を成形した後、割型式の2次金型により前記軸筒本体2の外面にグリップ部6を成形すること)により一体に設けられる。前記グリップ部6は、軸方向に延びる筒状であり、凹部3の内面の前端壁4から後端壁5まで連続して設けられる。また、前記グリップ部6の前部(前端壁の外方端部を除く)の外径は、凹部3前方の軸筒本体2の外面の外径と略同径に設定され、前記グリップ部6の後部(後端壁の外方端部を除く)の外径は、凹部3後方の軸筒本体2の外面の外径と略同径に設定される。
【0020】
前記グリップ部6の前端壁の径方向の内方部は、凹部3の内面の傾斜面状の前端壁4と密着している。また、前記グリップ部6の前端壁の外方端部は、後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(具体的には軸線に対する垂直面となす角度が30度の傾斜面)となっており、その傾斜面と、前記凹部3の内面の前端壁4の外方端部に設けた傾斜面41との間に、V字状断面を有する環状溝よりなる隙間7が形成されると共に、前記傾斜面41が外部より視認可能に露出される。前記隙間7の径方向の深さ(即ち、外部に露出する傾斜面41の径方向の長さ)は、0.1mm〜0.5mmに設定されている。
【0021】
前記グリップ部6の前端壁側と同様に、前記グリップ部6の後端壁の径方向の内方部は、凹部3の内面の傾斜面状の後端壁5と密着している。また、前記グリップ部6の後端壁の外方端部は、前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(具体的には軸線に対する垂直面となす角度が30度の傾斜面)となっており、その傾斜面と、前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部に設けた傾斜面51との間に、V字状断面を有する環状溝よりなる隙間7が形成されると共に、前記傾斜面51が外部より視認可能に露出される。前記隙間7の径方向の深さ(即ち、外部に露出する傾斜面51の径方向の長さ)は、0.1mm〜0.5mmに設定されている。
【0022】
即ち、本実施例の軸筒1において、凹部3の内面の前端壁4の外方端部及び凹部3の内面の後端壁5の外方端部の両方に、前記凹部3の内面の前端壁4と後端壁5との間の軸方向距離Lが径方向の内方から外方に向かうに従って次第に大きくなるよう傾斜面41,51を設けている。それにより、1次金型によるバリの発生及び2次金型によるカジリの発生を、より一層、抑えることができる。
【0023】
尚、前記軸筒本体2を構成する合成樹脂材料は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、アクリル、ナイロン、アクリルニトリル・スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)等が挙げられる。また、前記グリップ部6を構成する弾性材料としては、例えば、ゴムまたは熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0024】
図3乃至図6に軸筒本体2の凹部3とグリップ部6の変形例を示す。
【0025】
図3において、軸筒本体2の凹部3の内面の前端壁4の内方部が、軸線に対して垂直面であり、前記凹部3の内面の前端壁4の外方端部が、前方に向かうに従って拡径する傾斜面41(傾斜角度αが45度)である。また、グリップ部6の前端壁は、全体が軸線に対して垂直面となっており、その内方部が凹部3の内面の前端壁4の内方部と密着している。また、前記グリップ部6の前端壁の外方端部に位置する垂直面と、前記凹部3の内面の前端壁4の外方端部に形成した傾斜面41との間には、環状溝よりなる隙間7が形成される。
【0026】
また、図3において、軸筒本体2の凹部3の内面の後端壁5の内方部が、軸線に対して垂直面であり、前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部が、後方に向かうに従って拡径する傾斜面51(傾斜角度βが45度)である。また、グリップ部6の後端壁は、全体が軸線に対して垂直面となっており、その内方部が凹部3の内面の後端壁5の内方部と密着している。また、前記グリップ部6の後端壁の外方端部に位置する垂直面と、前記凹部3の内面の後端壁5の外方端部に形成した傾斜面51との間に、環状溝よりなる隙間7が形成される。尚、他の構成は、図1及び図2と同様である。
【0027】
図4において、軸筒本体2の凹部3の内面の前端壁4は、図2と同様、全体が前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(傾斜角度αが30度)であり、グリップ部6の前端壁の内方部が、図2と同様、凹部3の内面の前端壁4の内方部と密着し、グリップ部6の前端壁の外方部が、図2と同様、後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(具体的には軸線に対する垂直面となす角度が30度の傾斜面)となっている。それにより、凹部3の内面の前端壁4の外方端部に設けた傾斜面41と、グリップ部6の前端壁の外方部に設けた傾斜面との間に、V字状断面の環状溝よりなる隙間7が形成される。
【0028】
また、図4において、軸筒本体2の凹部3の内面の後端壁5は、図2と同様、全体が後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面51(傾斜角度βが30度)であり、グリップ部6の後端壁の内方部が、図2と同様、凹部3の内面の後端壁5の内方部と密着し、グリップ部6の後端壁の外方部が、図2と同様、前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(具体的には軸線に対する垂直面となす角度が30度の傾斜面)となっている。それにより、凹部3の内面の後端壁5の外方端部に設けた傾斜面51と、グリップ部6の後端壁の外方部に設けた傾斜面との間に、V字状断面の環状溝よりなる隙間7が形成される。
【0029】
図4において図2と異なる点は、グリップ部6の前部の外径が、凹部3の前方の軸筒本体2の外面の外径より大きく設定され、且つ、グリップ部6の後部の外径が、凹部3後方の軸筒本体2の外面の外径より大きく設定された点にあり、他の構成は、図1及び図2と同様である。
【0030】
図5において、軸筒本体2の凹部3の内面の前端壁4は、図2と同様、全体が前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(傾斜角度αが30度)であり、グリップ部6の前端壁の全体が、凹部3の内面の前端壁4の内方部に密着している。一方、軸筒本体2の凹部3の内面の後端壁5は、全体が後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(傾斜角度βが30度)であり、グリップ部6の後端壁の全体が、凹部3の内面の後端壁5の内方部に密着している。
【0031】
図5において、前記グリップ部6は、凹部3内に埋没され、少なくとも、グリップ部6の前端部が、凹部3の前方の軸筒本体2の外面より小さい外径を有し、且つ、グリップ部6の後端部が、凹部3の後方の軸筒本体2の外面より小さい外径を有する。そのため、少なくとも、凹部3の内面の前端壁4の外方端部の傾斜面41及び凹部3の内面の後端壁5の外方端部の傾斜面51は、外部に露出されている。尚、他の構成は、図1及び図2と同様である。
【0032】
図6において、軸筒本体2の凹部3の内面の前端壁4は、図2同様、全体が前方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(傾斜角度αが30度)であり、それがグリップ部6の前端壁と密着しており、凹部3の前方の軸筒本体2の外面とグリップ部6の前部の外面とが略同一の外径を有する。一方、軸筒本体2の凹部3の内面の後端壁5は、図2同様、全体が後方に向かうに従って次第に拡径する傾斜面(傾斜角度βが30度)であり、それがグリップ部6の後端壁と密着しており、凹部3の後方の軸筒本体2の外面とグリップ部6の前部の外面とが略同一の外径を有する。即ち、これは、図2において隙間7を設けないタイプであり、少なくとも、成形後の軸筒本体2から金型(1次金型)をスムーズに離すことができ、凹部3の内面の前端壁4の外方端部(傾斜面41)もしくはその前方の軸筒本体2の外面、または後端壁5の外方端部(傾斜面51)もしくはその後方の軸筒本体2の外面にバリが生じるおそれがない。尚、他の構成は、図1及び図2と同様である。
【0033】
尚、本発明において、前記傾斜面41,51は、前記実施例のような平面でなくても、曲面(即ち凸曲面または凹曲面)であってもよい。
【0034】
尚、本発明において、前記傾斜面41,51の傾斜角度α,β(即ち、軸線に対する垂直面となす角度)は、60度以内(好ましくは45度以内)であることが好ましい。それにより、筆記使用時、グリップ部6の前端部または後端部がめくれたり、グリップ部6が軸方向にずれたりすることが防止できる。なぜなら、傾斜角度αが、60度より大きい場合、グリップ部6の前端部または後端部が肉薄となり、筆記使用時、グリップ部6の前端部または後端部がめくれたり、グリップ部6の軸方向のずれが生じるおそれがあるからである。
【0035】
尚、本発明において、前記凹部3の内面の前端壁4と後端壁5との間の軸方向距離Lの最大値(即ち、凹部3の内面の前端壁4の外方端部と後端壁5の外方端部との軸方向距離)は、10mm以上の場合が好ましい。なぜなら、前記軸方向距離が10mmより小さい場合は、1次金型により軸筒本体2に凹部3を形成する際、軸筒本体2の凹部3の冷却時の軸方向の収縮量が小さいため、凹部成形用の金型の凸部に軸筒本体2の凹部3の内面が食いつきが弱く、バリが生じることが少ないからである。
【0036】
尚、本発明において、グリップ部6の外面に、滑り止め効果を向上させる目的で、凹凸を設けることもできる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1により、凹部内面の前端壁の外方端部または後端壁の外方端部におけるバリの発生を防止でき、それにより、軸筒本体の外観不良の発生を抑えることができ、且つ、筆記使用時の快適な把持性が維持できる。
【0038】
請求項1により、2色成形における2次金型の開閉時に、軸筒本体にカジリが生じたとしても、少なくとも凹部内面の前端壁前方または後端壁後方の軸筒本体の外面にカジリが発生するおそれがない。そのため、軸筒本体の外観不良の発生を抑えることができ、且つ、筆記使用時の快適な把持性が維持できる。
【0039】
請求項2により、2色成形における2次金型の開閉時に、カジリが凹部内面の前端壁の外方端部または凹部内面の後端壁の外方端部に生じたとしても、カジリの存在が目立たず外観不良となるおそれがなく、その上、カジリに筆記使用時に指が当たることを、より一層回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図1のA部の変形例を示す拡大図である。
【図4】図1のA部の変形例を示す拡大図である。
【図5】図1のA部の変形例を示す拡大図である。
【図6】図1のA部の変形例を示す拡大図である。
【図7】従来技術を説明する要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
2 軸筒本体
3 凹部
4 前端壁
41 傾斜面
5 後端壁
51 傾斜面
6 グリップ部
7 隙間
8 筆記具
81 先体
82 レフィル
83 ペン先
84 インキ収容管
85 ペン先ホルダー
85a 鍔部
9 軸筒本体
91 凹部
91a 前端壁
91b 後端壁
92 バリ
10 金型の凸部
L 凹部内面の前端壁と後端壁の軸方向距離
α 傾斜角度
β 傾斜角度
Claims (2)
- 割型式金型を用いた合成樹脂の射出成形により得られ且つ前部外面に凹部を有する軸筒本体と、前記軸筒本体の凹部に設ける弾性材料よりなるグリップ部とを備えた筆記具の軸筒であって、前記凹部の内面の前端壁の外方端部または前記凹部の内面の後端壁の外方端部の少なくともいずれか一方に、前記凹部の内面の前端壁と後端壁との間の軸方向距離が径方向の内方から外方に向かうに従って次第に大きくなるよう傾斜面を設け、前記グリップ部を軸筒本体の凹部に2色成形により一体に設け、前記傾斜面を外部に露出させてなることを特徴とする筆記具の軸筒。
- 前記凹部の内面の前端壁の外方端部の傾斜面とグリップ部の前端壁との間、または前記凹部の内面の後端壁の外方端部の傾斜面とグリップ部の後端壁との間の少なくともいずれか一方に、溝状の隙間を形成してなる請求項1記載の筆記具の軸筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000204549A JP4575557B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 筆記具の軸筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000204549A JP4575557B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 筆記具の軸筒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002019371A JP2002019371A (ja) | 2002-01-23 |
| JP4575557B2 true JP4575557B2 (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=18701793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000204549A Expired - Lifetime JP4575557B2 (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | 筆記具の軸筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4575557B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4669111B2 (ja) * | 2000-09-21 | 2011-04-13 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具の軸筒 |
| JP4641755B2 (ja) * | 2004-08-03 | 2011-03-02 | 株式会社パイロットコーポレーション | 替芯ケース |
| JP5056250B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2012-10-24 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 樹脂成形体及びその成形方法 |
| JP5056273B2 (ja) * | 2007-08-29 | 2012-10-24 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 樹脂成形体及びその成形方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5352832U (ja) * | 1976-10-01 | 1978-05-06 | ||
| JP3687709B2 (ja) * | 1996-11-28 | 2005-08-24 | ぺんてる株式会社 | 多数の平行羽根を有するインキ貯溜部材の射出成形用金型装置 |
| JPH11277971A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-12 | Pilot Corp | 軸筒の製造方法およびその製造方法により製造した軸筒 |
| JP4378462B2 (ja) * | 1998-07-30 | 2009-12-09 | ぺんてる株式会社 | 軸筒へのグリップ取付け構造 |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000204549A patent/JP4575557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002019371A (ja) | 2002-01-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| GB2310170A (en) | Pen and cap with air pressure equalisation | |
| KR100335577B1 (ko) | 필기구용캡 | |
| JP4575557B2 (ja) | 筆記具の軸筒 | |
| JP5078641B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP3868401B2 (ja) | 筆記具のグリップ部分構造 | |
| JP2003112497A (ja) | 弾性グリップを有する筆記具 | |
| JP3348179B2 (ja) | 筆記具における把持部構造 | |
| JP7702510B2 (ja) | ボールペン | |
| JP4750247B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP3144925U (ja) | 筆記具 | |
| JP2000335168A (ja) | 筆記具 | |
| JP2012030374A (ja) | 筆記具 | |
| JPH08267983A (ja) | 螺合構造 | |
| JP3789547B2 (ja) | キャップ後ろ差し嵌合構造 | |
| JP4636585B2 (ja) | グリップ付き軸筒 | |
| JP4437522B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP5540670B2 (ja) | 軸体 | |
| JP3946340B2 (ja) | 筆記具のキャップの嵌合構造 | |
| JP3918081B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP7370765B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP4426025B2 (ja) | 筆記具 | |
| JP2007030259A (ja) | 筆記具 | |
| JP4014952B2 (ja) | 消しゴム取付構造 | |
| JP2001180173A (ja) | ボールペン | |
| JP2024060848A (ja) | ボールペンチップ、ボールペンレフィル及びボールペン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070427 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100107 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100119 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100316 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100810 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100820 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4575557 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |